JP2000214342A - プラスチッククラッド光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents

プラスチッククラッド光ファイバおよびその製造方法

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JP2000214342A
JP2000214342A JP11012941A JP1294199A JP2000214342A JP 2000214342 A JP2000214342 A JP 2000214342A JP 11012941 A JP11012941 A JP 11012941A JP 1294199 A JP1294199 A JP 1294199A JP 2000214342 A JP2000214342 A JP 2000214342A
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clad
core
plastic
optical fiber
refractive index
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Takayuki Mishima
隆之 三島
Kazuki Sogabe
一樹 曽我部
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げによる伝送損失の増加を抑えることがで
きるように改良された、プラスチッククラッド光ファイ
バを提供することを主要な目的とする。 【解決手段】 石英ガラスよりなるコア1の外周に、コ
ア外周部の屈折率よりも小さい一定の屈折率を有する内
クラッド2が設けられている。内クラッド2の外周に、
内クラッド2の屈折率よりも小さい一定の屈折率を有す
るプラスチックよりなる外クラッド3が設けられてい
る。内クラッド2の外径に対するコア1の外径の比は、
0.90〜0.99である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般にプラスチ
ッククラッド光ファイバに関するものであり、より特定
的には、側圧により生じる伝送損失の増加を抑制するこ
とができるように改良されたプラスチッククラッド光フ
ァイバに関する。この発明は、また、そのようなプラス
チッククラッド光ファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英製のコアに含フッ素レジンからなる
クラッドを設けた、いわゆるプラスチッククラッド光フ
ァイバが提案されている(特開平1−261602号公
報)。この従来の光ファイバは、石英ガラス製のコア
と、該コアのまわりに設けられた該コアより小さい屈折
率を有する含フッ素レジンからなるクラッドとを有し、
コアの屈折率分布が、グレーテッドインデックス型にさ
れている。
【0003】また、二乗分布型屈折率分布を有するガラ
ス性基材よりなるコアと、コア外周に該コアと密着して
設けられたプラスチック薄膜クラッドと、クラッド外周
に設けられるプラスチック被覆物とにより構成される光
ファイバも提案されている(特開平3−245108号
公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバによれば、プラスチッククラッド光ファイバ
が曲げ等による側圧を受けたときに、伝送損失の増加が
生じるという問題点があった。
【0005】すなわち、光ファイバは側圧を受けるとマ
イクロベンドを生じ、伝播している光のモード変換が起
こる。高次モードに変換された光の一部はファイバ外部
へ漏れ出すため、光ファイバは曲げ等により側圧を受け
ると伝送損失が増大する。
【0006】ヤング率の小さいプラスチックをクラッド
とするプラスチッククラッド光ファイバにおいては、側
圧によりクラッドに生じる歪みが大きいために、伝送損
失が増大しやすい。特にコアが二乗分布型屈折率分布を
有する場合、コアの屈折率が均一であるときと比べる
と、コア外周部とクラッドとの屈折率差が小さいため
に、側圧による伝送損失の増大がさらに顕著となる。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、光ファイバが曲げ等による側
圧を受けたときに生じる伝送損失の増加を抑制すること
ができるように改良された、プラスチッククラッド光フ
ァイバを提供することを目的とする。
【0008】また、この発明は、そのようなプラスチッ
ククラッド光ファイバの製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプラスチ
ッククラッド光ファイバは、二乗分布型屈折率分布を有
する石英ガラスよりなるコアを備える。上記コアの外周
に、該コア外周部の屈折率よりも小さい一定の屈折率を
有する石英ガラスまたは50Kg/mm2 以上のヤング
率を有するプラスチックよりなる内クラッドが設けられ
ている。上記内クラッドの外周に、該内クラッドの屈折
率よりも小さい一定の屈折率を有するプラスチックより
なる外クラッドが設けられている。上記内クラッドの外
径に対する上記コアの外径の比は、0.90〜0.99
である。
【0010】この発明によれば、内クラッドが石英ガラ
スまたは50kg/mm2 以上のヤング率を有するプラ
スチックよりなり、かつ内クラッドの外径に対するコア
の外径の比が0.90〜0.99にされているので、側
圧により生ずる伝送損失の増加を抑制することができ
る。
【0011】請求項2に係るプラスチッククラッド光フ
ァイバにおいては、上記内クラッドのプラスチックが光
硬化性フッ化メタクリレートを含む樹脂組成物の硬化物
である。この発明によれば、生産性の向上を図ることが
できる。
【0012】請求項3に係るプラスチッククラッド光フ
ァイバにおいては、上記光硬化性フッ化メタクリレート
が、分子内に少なくとも2個の不飽和結合を有する化合
物である。この発明によれば、架橋密度を上げ、ヤング
率を増大させることができる。
【0013】請求項4に係るプラスチッククラッド光フ
ァイバにおいては、上記外クラッドのプラスチックがフ
ッ化(メタ)アクリレートを含む光硬化性樹脂組成物の
硬化物である。
【0014】この発明によれば、生産性の向上を図り、
かつ圧着カット方式コネクタの適用を可能にする。
【0015】請求項5に係る発明は、プラスチッククラ
ッド光ファイバの製造方法に係る。まず、コア部と該コ
ア部を包む内クラッド部とからなる石英ガラスロッドを
引き伸ばし、コアおよび内クラッドからなるガラスファ
イバを形成し、該ガラスファイバに樹脂組成物をコーテ
ィングし、これを硬化させて外クラッドを形成する。
【0016】この発明によれば、内クラッドが石英ガラ
スであり、かつ側圧により生ずる伝送損失の増加を抑制
することのできるプラスチッククラッド光ファイバを効
率よく製造することができる。
【0017】請求項6に係るプラスチッククラッド光フ
ァイバの製造方法においては、上記石英ガラスロッドと
して、上記内クラッド部と上記コア部を一括して製造し
たものを用いる。
【0018】この発明によれば、コアと内クラッドとの
境界部分での光の散乱損を低下させた、プラスチックク
ラッド光ファイバを製造することができる。
【0019】請求項7に係る発明は、プラスチッククラ
ッド光ファイバの製造方法に係る。まず、石英ガラスロ
ッドを引き伸ばし、コアを形成する。上記コアに樹脂組
成物をコーティングし、これを硬化させて内クラッドを
形成する。上記内クラッドに樹脂組成物をコーティング
し、これを硬化させて外クラッドを形成する。
【0020】この発明によれば、内クラッドがプラスチ
ックであり、かつ側圧により生ずる伝送損失の増加を抑
制することができるプラスチッククラッド光ファイバを
効率よく製造することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。
【0022】実施の形態1 図1は、実施の形態1に係る光ファイバの構造およびこ
の光ファイバに対応する径方向の屈折率分布を示す図で
ある。
【0023】図1を参照して、実施の形態1に係る光フ
ァイバはコア1と、コア1の外側に設けられたコアの屈
折率よりも小さい一定の屈折率を有する内クラッド2
と、内クラッド2の外側に設けられ、内クラッド2の屈
折率よりも小さい一定の屈折率をもった外クラッド3と
を備える。
【0024】コア1は、その内部を伝播する光の損失を
十分に低下させ得る材料、たとえば石英ガラスよりな
る。コア1を構成する石英ガラスには、屈折率を上昇さ
せるためにドーパントが含まれている。ドーパントとし
ては、たとえば、Ge、Ti、P、Al等が挙げられ
る。ドーパントの濃度は、コア1の中心軸に向かうにつ
れて、連続的に増大している。このため、屈折率nは中
心軸に向かうにつれて高くなっている。
【0025】この屈折率分布は、たとえばα乗分布型で
あり、中心軸から径方向の距離に対して、屈折率nがそ
の距離のα乗に比例している。αの値は1.5〜3であ
ることが好ましい。コア1の中心の最大屈折率は1.4
50〜1.500であることが好ましく、またコア1の
最大比屈折率差は0.9〜2.5%であることが好まし
い。
【0026】コア1の外径(dcore)は90〜600μ
mであることが好ましい。内クラッド2は、コア1への
側圧を抑えることにより、側圧による伝送損失増加を低
減させ得る材料であることが好ましく、屈折率は1.4
00〜1.490であることが好ましい。このような内
クラッド2を構成する材料としては、石英ガラスあるい
はヤング率が50kg/mm2 以上であるプラスチック
材料が挙げられる。
【0027】上記プラスチック材料としては、たとえば
環状パーフルオロ系樹脂、熱硬化性あるいは光硬化性フ
ッ化(メタ)アクリレート樹脂等が挙げられ、ファイバ
の生産性の点から光硬化性フッ化(メタ)アクリレート
樹脂が好ましい。熱硬化性フッ化(メタ)アクリレート
樹脂には熱重合開始剤およびコアの石英ガラスと化学結
合を形成するカップリング剤が添加される。
【0028】また、光硬化性フッ化(メタ)アクリレー
ト樹脂には光重合開始剤およびカップリング剤が添加さ
れる。
【0029】熱重合開始剤としては、たとえばα,α′
−アソビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサ
イド等が挙げられる。
【0030】光重合開始剤としてはたとえばベンゾフェ
ノン、ベンジルベンゾイン、ベンゾイルパーオキサイ
ド、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン等が挙げられる。
【0031】また、カップリング剤としては、トリメト
キシビニルシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、ジメチルエトキシビニルシラン等が挙げられ
る。
【0032】また、ヤング率を増大させるためには、硬
化後の架橋密度が高いことが好ましいことから、この熱
硬化性あるいは光硬化性フッ化(メタ)アクリレート樹
脂は、分子内に少なくとも2個の不飽和結合を有する化
合物であることが好ましい。
【0033】内クラッドの外径(dclad1 )に対するコ
アの外径(dcore)の比(dcore/dclad1 )は側圧を
抑える効果やファイバの伝送帯域特性の点から、0.9
0〜0.99にされている。内クラッド2の外径(d
clad1 )は91〜650μmであることが好ましい。
【0034】外クラッド3は、プラスチック材料よりな
る。このプラスチック材料としては、たとえば環状パー
フルオロ系樹脂、熱硬化性あるいは光硬化性シリコン樹
脂やフッ化(メタ)アクリレート樹脂等が挙げられ、フ
ァイバの生産性の点および加工の容易な圧着カット方式
コネクタの適用が可能である点から、光硬化性フッ化
(メタ)アクリレート樹脂が好ましい。
【0035】熱硬化性シリコン樹脂およびフッ化(メ
タ)アクリレート樹脂には熱重合開始剤が添加され、熱
硬化性フッ化(メタ)アクリレート樹脂の場合には、さ
らにカップリング剤が添加される。
【0036】また、光硬化性シリコン樹脂およびフッ化
(メタ)アクリレート樹脂には光重合開始剤が添加さ
れ、光硬化性フッ化(メタ)アクリレート樹脂の場合に
は、さらにカップリング剤が添加される。
【0037】外クラッド3の屈折率は、内クラッド2の
屈折率の0.97〜0.99倍であることが好ましい。
また、外クラッド3の外径(dclad2 )は100〜70
0μmであることが好ましい。
【0038】実施の形態2 次に、本発明に係るプラスチッククラッド光ファイバの
製造方法について説明する。
【0039】図1を参照して、内クラッド1が石英ガラ
スである本発明に係るプラスチッククラッド光ファイバ
の場合は、まず、内付けおよび外付けCVD法やVAD
法等により、内クラッド2およびコア1となる石英ガラ
スロッドを、内クラッド部とコア部を一括して製造す
る。あるいは、コア部を外付けCVD法やVAD法等で
形成した後、コア部とは別に形成した中空状内クラッド
部の内部に収容して、内クラッド部をコラプスし、2段
階で製造する。
【0040】なお、コア1と内クラッド2との境界部分
での光の散乱損を低下させる点から、VAD法により、
内クラッド部とコア部を一括して製造する方法が好まし
い。所定のコアの外径と内クラッドの外径の比を得るた
めに、内クラッド部を切削してもよい。
【0041】次に、得られた石英ガラスロッドを線引炉
で加熱して引き伸ばし、径90〜600μmのコア1と
内クラッド2からなる外径91〜650μmのガラスフ
ァイバを形成する。そして、このガラスファイバに、外
クラッドとなる、熱重合開始剤または光重合開始剤およ
びカップリング剤を加えたシリコン樹脂またはフッ化
(メタ)アクリレート樹脂、または溶剤に溶かした環状
パーフルオロ系樹脂をダイスによりコーティングした
後、加熱あるいは紫外線を照射し、硬化あるいは溶剤を
揮発させ、外クラッド3を形成し、外径100〜700
μmのプラスチッククラッド光ファイバを得る。
【0042】生産性の点から、光重合開始剤およびカッ
プリング剤を加えたフッ化(メタ)アクリレート樹脂
を、ダイスによりコーティングした後、紫外線を照射
し、硬化させて外クラッド3を形成する方法が好まし
い。内クラッド2の表面損傷防止、および生産性の点か
ら、石英ガラスロッドを引き延ばしガラスファイバを形
成する過程と、樹脂組成物をコーティングし外クラッド
3を形成する過程は、タンデムで行なうことが好まし
い。
【0043】内クラッド2がプラスチックである本発明
に係るプラスチッククラッド光ファイバの場合は、まず
内付けおよび外付けCVD法やVAD法等により、コア
1となる石英ガラスロッドを製造する。
【0044】次に、得られた石英ガラスロッドを線引炉
で加熱して引き伸ばし、外径90〜600μmのコア1
を形成する。そして、このコア1に、熱重合開始剤また
は光重合開始剤およびカップリング剤を加えたフッ化
(メタ)アクリレート樹脂、または溶剤に溶かした環状
パーフルオロ系樹脂をダイスによりコーティングした
後、加熱あるいは紫外線を照射し、硬化あるいは溶剤を
揮発させて内クラッドを形成し、外径91〜650μm
のファイバを得る。生産性の点からは、光重合開始剤お
よびカップリング剤を加えたフッ化(メタ)アクリレー
ト樹脂を、ダイスによりコーティングした後、紫外線を
照射し、硬化させて内クラッド2を形成する方法が好ま
しい。
【0045】さらに、得られたファイバに外クラッドと
なる、熱重合開始剤または光重合開始剤を加えたシリコ
ン樹脂またはフッ化(メタ)アクリレート樹脂、または
溶剤に溶かした環状パーフルオロ系樹脂をダイスにより
コーティングした後、加熱あるいは紫外線を照射し、硬
化あるいは溶剤を揮発させて、外クラッド3を形成し、
外径100〜700μmのプラスチッククラッド光ファ
イバを得る。
【0046】生産性の点から、光重合開始剤を加えたフ
ッ化(メタ)アクリレート樹脂をダイスによりコーティ
ングした後、紫外線を照射し、硬化させて外クラッド3
を形成する方法が好ましい。コア1の表面損傷防止、お
よび生産性の点から、石英ガラスロッドを引き延ばしコ
ア1を形成する過程と、樹脂組成物をコーティングし内
クラッド2を形成する過程は、タンデムで行なうことが
好ましい。また、得られたファイバに外クラッド3を形
成する過程も、生産性の点から、前記2過程とタンデム
に行なうことが好ましい。
【0047】
【実施例】実施例1〜2、比較例1 VAD法により製造したGeをドーパントとして含有す
る石英ガラスコア部と純石英内クラッド部からなり、G
e含有部分の径が外径に対し、表1に示す比率である石
英ガラスロッドを線引炉で加熱して、外径200μmの
ガラスファイバを形成する。
【0048】
【表1】
【0049】次に、下記化学式(1)で示されるフッ化
アクリレート樹脂70重量部、化学式(2)で示される
フッ化メタクリレート樹脂30重量部、光重合開始剤と
して2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン1重量部およびカップリング剤としてジメ
チルエトキシビニルシラン1重量部からなる樹脂組成物
を、前記ガラスファイバ形成とタンデムで、上記ガラス
ファイバにダイスによりコーティングした後、紫外線を
照射して硬化させ、外クラッドを形成し、外径230μ
mのプラスチッククラッド光ファイバを得た。
【0050】
【化1】
【0051】実施例3 VAD法により製造した、Geをドーパントとして含有
する石英ガラスロッドを線引炉で加熱して、外径200
μmのコアを形成し、上記化学式(1)のフッ化アクリ
レート樹脂90重量部、上記化学式(2)のフッ化メタ
クリレート樹脂10重量部、光重合開始剤として2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン1重量部およびカップリング剤としてジメチルエトキ
シビニルシラン1重量部からなる樹脂組成物を、コア形
成とタンデムでコアにダイスによりコーティングした
後、紫外線を照射して硬化させ、外径215μmの内ク
ラッドを形成した。このファイバに上記化学式(1)の
フッ化アクリレート樹脂60重量部、上記化学式(2)
のフッ化メタクリレート樹脂40重量部、光重合開始剤
として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン1重量部からなる樹脂組成物を、上記ガ
ラスファイバにタンデムでダイスによりコーティングし
た後、紫外線を照射して硬化させ、外クラッドを形成
し、外径230μmのプラスチッククラッド光ファイバ
を得た。
【0052】実施例4 VAD法により製造した、Geをドーパントとして含有
する石英ガラスロッドを線引炉で加熱して、外径200
μmのコアを形成し、上記化学式(1)のフッ化アクリ
レート樹脂85重量部、化学式(3)のフッ化アクリレ
ート樹脂15重量部、光重合開始剤として2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン1重
量部およびカップリング剤としてジメチルエトキシビニ
ルシラン1重量部からなる樹脂組成物を、コア形成とタ
ンデムでコアにダイスによりコーティングした後、紫外
線を照射して硬化させ、外径215μmの内クラッドを
形成した。このファイバに上記化学式(1)のフッ化ア
クリレート樹脂60重量部、上記化学式(2)のフッ化
メタクリレート樹脂40重量部、光重合開始剤として2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン1重量部からなる樹脂組成物を、上記ガラスファ
イバにタンデムでダイスによりコーティングした後、紫
外線を照射して硬化させ、外クラッドを形成し、外径2
30μmのプラスチッククラッド光ファイバを得た。
【0053】比較例2 VAD法により製造した、Geをドーパントとして含有
する石英ガラスロッドを線引炉で加熱して、外径200
μmのガラスファイバを形成し、上記化学式(1)のフ
ッ化アクリレート樹脂70重量部、化学式(2)のフッ
化メタクリレート樹脂30重量部、光重合開始剤として
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オン1重量部およびカップリング剤としてジメチル
エトキシビニルシラン1重量部からなる樹脂組成物を、
ガラスファイバ形成とタンデムで上記ガラスファイバに
ダイスによりコーティングした後、紫外線を照射して硬
化させ、クラッドを形成し、外径230μmのプラスチ
ッククラッド光ファイバを得た。
【0054】比較例3 VAD法により製造した、Geをドーパントとして含有
する石英ガラスコア部と純石英内クラッド部からなり、
Ge含有部分の径が、外径に対し表1に示す比率である
石英ガラスロッドを線引炉で加熱して、外径200μm
のガラスファイバを形成し、硬化後の屈折率が1.42
0である熱硬化型シリコン樹脂を上記ガラスファイバに
タンデムでダイスによりコーティングした後、電気炉に
より加熱して硬化させ、外クラッドを形成し、外径23
0μmのプラスチッククラッド光ファイバを得た。
【0055】比較例4 VAD法により製造した、Geをドーパントとして含有
する石英ガラスロッドを線引炉で加熱して、外径200
μmのコアを形成し、硬化後の屈折率が1.450であ
る熱硬化型シリコン樹脂を上記コアにタンデムでダイス
によりコーティングした後、電気炉により加熱して硬化
させ、外径215μmの内クラッドを形成した。このフ
ァイバに、上記化学式(1)のフッ化アクリレート樹脂
60重量部、上記化学式(2)のフッ化メタクリレート
樹脂40重量部、光重合開始剤として2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン1重量部
からなる樹脂組成物を、上記のガラスファイバにタンデ
ムでダイスによりコーティングした後、紫外線を照射し
て硬化させ、外クラッドを形成し、外径230μmのプ
ラスチッククラッド光ファイバを得た。
【0056】作製した各プラスチッククラッド光ファイ
バに、ETFE被覆を施した。被覆後のファイバ外径は
500μmである。これらのファイバについて、直径2
0mmのマンドレルに10回巻き付けたときの伝送損失
増加、伝送帯域を測定した。
【0057】さらに、この光ファイバに抗張体の芳香族
アラミド繊維を縦添えし、PVC被覆を施し、外径2.
2mmの光ファイバコードを作製した後、これらのコー
ドへの圧着カット方式コネクタの取付を試みた。
【0058】表1を参照して、コア径の内クラッド径に
対する比が0.90未満であるプラスチッククラッド光
ファイバでは、比較例1のように曲げによる大きな伝送
損失の増加は認められなかったが、伝送帯域の低下が著
しい。
【0059】また0.99を超えるプラスチッククラッ
ド光ファイバでは、比較例2のように伝送帯域の大きな
低下は認められなかったが、曲げによる伝送損失の増加
が大きいことがわかった。
【0060】また、コア径の内クラッド径に対する比が
0.99でありシリコン樹脂を外クラッドとするプラス
チッククラッド光ファイバでは、比較例3のように曲げ
による著しい伝送損失の増加、および伝送帯域の低下は
認められなかった。しかし、圧着カット方式コネクタを
適用することはできなかった。
【0061】また、内クラッドがプラスチックの場合、
ヤング率が50kg/mm2 未満であるプラスチックク
ラッド光ファイバでは、比較例4のように曲げによる伝
送損失の増加が大きいことがわかった。
【0062】内クラッドが、分子内に少なくとも2個の
不飽和結合を有する光硬化性フッ化メタクリレートであ
る実施例4のプラスチッククラッド光ファイバは、1個
しか不飽和結合を有さない光硬化性フッ化メタクリレー
トを含む場合と比べて、ヤング率が高く、曲げによる伝
送損失の増加は小さいことがわかった。
【0063】
【発明の効果】この発明に係るプラスチッククラッド光
ファイバによれば、側圧によって生じる伝送損失の増加
を抑制することができるという効果を奏する。
【0064】この発明に係るプラスチッククラッド光フ
ァイバの製造方法によれば、側圧によって生じる伝送損
失の増加を抑制することができるプラスチッククラッド
光ファイバを効率よく製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るプラスチッククラッド光ファ
イバの構造およびこの光ファイバに対応する径方向の屈
折率分布を示す図である。
【符号の説明】 1 コア 2 内クラッド 3 外クラッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二乗分布型屈折率分布を有する石英ガラ
    スよりなるコアと、 前記コアの外周に設けられ、前記コア外周部の屈折率よ
    りも小さい一定の屈折率を有する石英ガラスまたは50
    kg/mm2 以上のヤング率を有するプラスチックより
    なる内クラッドと、 前記内クラッドの外周に設けられ、前記内クラッドの屈
    折率よりも小さい一定の屈折率を有するプラスチックよ
    りなる外クラッドとを備え、 前記内クラッドの外径に対する前記コアの外径の比が
    0.90〜0.99である、プラスチッククラッド光フ
    ァイバ。
  2. 【請求項2】 前記内クラッドを構成するプラスチック
    が、光硬化性フッ化メタクリレートを含む樹脂組成物の
    硬化物である、請求項1に記載のプラスチッククラッド
    光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記光硬化性フッ化メタクリレートが、
    分子内に少なくとも2個の不飽和結合を有する化合物で
    ある、請求項2に記載のプラスチッククラッド光ファイ
    バ。
  4. 【請求項4】 前記外クラッドを構成するプラスチック
    が、フッ化(メタ)アクリレートを含む光硬化性樹脂組
    成物の硬化物である、請求項1から3に記載のプラスチ
    ッククラッド光ファイバ。
  5. 【請求項5】 コア部と該コア部を包む内クラッド部と
    からなる石英ガラスロッドを引き伸ばし、コアおよび内
    クラッドからなるガラスファイバを形成し、前記ガラス
    ファイバに樹脂組成物をコーティングし、これを硬化さ
    せて外クラッドを形成するプラスチッククラッド光ファ
    イバの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記石英ガラスロッドには、内クラッド
    部とコア部を一括して製造したものを用いる、請求項5
    に記載のプラスチッククラッド光ファイバの製造方法。
  7. 【請求項7】 石英ガラスロッドを引き伸ばし、コアを
    形成し、前記コアに樹脂組成物をコーティングし、これ
    を硬化させて内クラッドを形成し、前記内クラッドに樹
    脂組成物をコーティングし、これを硬化させて外クラッ
    ドを形成するプラスチッククラッド光ファイバの製造方
    法。
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