JP2000214088A - 偏光変調蛍光測定装置 - Google Patents
偏光変調蛍光測定装置Info
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Abstract
色性、蛍光検出直線二色性を1台で適正に測定できると
共に、測定時間を短縮できる偏光変調蛍光測定装置を提
供することにある。 【解決手段】 光源10よりの光束を順次波長走査し、
該単色光を直線偏光化する試料照射部12と、該直線偏
光を所定の変調周波数fで所望の2偏光方位の偏光L1
に交番的に変化させる光弾性変調素子16と、該2偏光
方位の偏光L1を交番的に試料24に照射し、該試料2
4より発せられた蛍光L2の進行方向に垂直な平面内で
水平又は垂直方向に偏光した成分を取出す検光子20
と、該検光子20からの蛍光L2を受光し電気信号に変
換する検出器22と、該2偏光方位の偏光L1を該試料
照射部12により実質的に同一波長で切替え、かつその
波長を順次変更する制御手段26と、を備えたことを特
徴とする偏光変調蛍光測定装置。
Description
置、特に各種の偏光蛍光測定を、一台で高精度、かつ短
時間に行うことのできる偏光変調蛍光測定装置に関する
ものである。
蛋白質やその集合体である細胞内の構造体に結合した蛍
光分子からの蛍光を測定することとなる。このため、蛍
光分子(低分子)単独の測定では、比較的問題にならな
い蛍光の偏光度の把握が極めて重要なこととされてき
た。このような蛍光偏光度の測定においては、直線偏光
した励起光を蛍光試料に照射し、励起光の進行方向の9
0度の角度をなす方向に放射される蛍光を測定するのが
一般的である。
れに偏光子が設置され、偏光子を機械的に回転させ、蛍
光の偏光度を測定していた。また、薬物や毒物、あるい
は生体内に存在する機能性生体成分などの生理活性物質
の多くはいわゆるキラリティを有し、その生理活性がキ
ラリティ、すなわち物質の絶対構造、立体構造などに強
く依存することが広く知られている。その生理活性物質
の探索、合成、代謝、作用などの研究においては、その
物質のキラリティの把握が極めて重要なこととされてき
た。
手段として、蛍光検出円二色性スペクトルが用いられ
る。このような蛍光検出円二色性の測定においては、試
料を左右の円偏光で励起してそれぞれの蛍光強度を測定
し、左円偏光励起と右円偏光励起の蛍光強度差情報よ
り、試料の蛍光検出円二色性を測定している。
は、試料を水平直線偏光と垂直直線偏光で励起してそれ
ぞれの蛍光強度を測定し、水平直線偏光励起と垂直直線
偏光励起の蛍光強度差情報より、試料の蛍光検出直線二
色性を測定している。
来の偏光変調蛍光測定装置では、1つの波長ごとに偏光
子を機械的に回転させ、蛍光偏光度を測定をしていたた
め、精度に限界があった。そして、偏光子が望ましい方
向に位置していないと、得られる蛍光偏光度の値には誤
差が含まれてしまう。また、操作に手間がかかり、測定
時間が長くなってしまう。
円二色性、蛍光検出直線二色性を、それぞれの装置で測
定していたが、最近は、一台でこれらの測定を行うこと
のできる技術の開発が強く望まれていた。しかしなが
ら、従来の一般的な蛍光測定装置では、蛍光偏光度に加
えて、蛍光検出円二色性を適正に測定することができな
かった。
たものであり、その目的は一台で蛍光偏光度、蛍光検出
円二色性、蛍光検出直線二色性の測定を適正に行うこと
ができると共に、測定時間を短縮することのできる偏光
変調蛍光測定装置を提供することにある。
に本発明にかかる偏光変調蛍光測定装置は、光源と、試
料照射部と、光弾性変調素子と、蛍光セルと、検光子
と、検出器と、制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。
射部は、前記光源からの光束を順次波長走査し、該順次
波長走査された単色光を直線偏光化する。前記光弾性変
調素子は、前記試料照射部からの直線偏光を所定の変調
周波数で所望の2の偏光方位の偏光に交番的に変化させ
る。
弾性変調素子からの2偏光方位の偏光が該試料に交番的
に照射されるように設けられる。前記検光子は、前記試
料より発せられた蛍光の進行方向に垂直な平面内で水平
方向又は垂直方向に偏光した成分を取り出す。
光し、電気信号に変換する。前記制御手段は、前記光弾
性変調素子により偏光変調される2偏光方位の偏光を前
記試料照射部により実質的に同一波長で切り替え、かつ
その波長を順次変更する。
弾性変調素子は、所定の変調周波数で水平直線偏光と垂
直直線偏光を交番的に生成し、前記検光子は、前記試料
より発せられた蛍光の進行方向に垂直な平面内で水平方
向又は垂直方向に偏光した成分を取り出し、前記試料を
水平直線偏光と垂直直線偏光で励起してそれぞれの蛍光
強度を測定し、水平直線励起と垂直直線励起の蛍光強度
差情報より、蛍光偏光度を測定することが好適である。
弾性変調素子は、所定の変調周波数で左右の円偏光を交
番的に生成し、前記検光子は、前記試料より発せられた
蛍光の進行方向に垂直な平面内で水平方向に偏光した成
分を取り出し、前記試料を左右の円偏光で励起してそれ
ぞれの蛍光強度を測定し、左円偏光励起と右円偏光励起
の蛍光強度差情報より、蛍光検出円二色性を測定するこ
とも好適である。
の蛍光強度で割ったものを波長と相関させると、蛍光検
出円二色性スペクトルが得られる。また、前記蛍光測定
装置において、前記光弾性変調素子は、所定の変調周波
数で水平直線偏光と垂直直線偏光を交番的に生成し、前
記検光子は、試料より発せられた蛍光の進行方向に垂直
な平面内で水平方向又は垂直方向に偏光した成分を取り
出し、前記試料を水平直線偏光と垂直直線偏光で励起し
てそれぞれの蛍光強度を測定し、水平直線偏光励起と垂
直直線偏光励起の蛍光強度差情報より、蛍光検出直線二
色性を測定することも好適である。
の蛍光強度で割ったものを波長と相関させると、蛍光検
出直線二色性スペクトルが得られる。
な実施形態について説明する。図1には本発明の一実施
形態にかかる偏光変調蛍光測定装置の概略構成が示され
ている。なお、本実施形態では、偏光変調蛍光測定装置
として、直線二色性(LD)測定装置に蛍光測定用付属
装置を組み合せ、さらに蛍光測定用付属装置の検出器の
前段に偏光子を設けたものを想定し、該装置1台によ
り、試料の蛍光偏光度、蛍光検出円二色性、蛍光検出直
線二色性を測定する場合について説明する。
照射部12と、光弾性変調素子(PEM)16と、蛍光
セル18と、検光子20と、検出器22と、制御手段
と、を含む。前記光源10は、光束を放射する。
等よりなり、光源10からの光束を順次波長走査し、該
順次波長走査された単色光を直線偏光化する。前記PE
M16は、分光器12からの直線偏光を所定の変調周波
数fで水平直線偏光と垂直直線偏光L1を交番的に変化
させる。
れ、PEM16よりの水平直線偏光と垂直直線偏光L1
が交番的に試料24に照射される。前記検光子20は、
試料24より発せられた蛍光L2の進行方向に垂直な平
面内で水平方向又は垂直方向に偏光した成分を取り出
す。
ライヤ(PMT)等よりなり、検光子20からの蛍光L
2を受光し、電気信号に変換する。前記制御手段は、例
えばCPU26等よりなり、PEM16により所定の変
調周波数fで偏光変調される水平直線偏光と垂直直線偏
光L1を分光器12により実質的に同一波長で切り替え
させる。また、その波長を順次変更させる。
PEM16の動作は、それぞれの駆動回路27,28、
CPU26等の制御手段により制御されている。本実施
形態にかかる偏光変調蛍光測定装置は概略以上のように
構成され、以下にその作用について説明する。
た単色光を直線偏光化したのち、PEM16に導入し、
変調周波数fにより水平直線偏光と垂直直線偏光L1を
交番的に生成し、試料24に照射している。ここで、従
来は、偏光子を機械的に回転させ、水平直線偏光と垂直
直線偏光を交番的に生成していた。
機械的に動かし蛍光偏光度を測定をしていたのでは、精
度に限界がある。そして、偏光子が望ましい方向に位置
していないと、得られる蛍光偏光度の値には誤差が含ま
れてしまう。また、操作に手間がかかり、測定時間が長
くなってしまう。
PEM16と、試料24に照射する水平直線偏光と垂直
直線偏光を分光器12により実質的に同一波長で切り替
え、かつその波長を順次変更させるCPU26と、を備
えることとしたので、分光器12により順次波長走査さ
れた単色光は直線偏光化されたのち、PEM16に導入
され、変調周波数fで水平直線偏光と垂直直線偏光が交
番的に生成され、試料24に照射される。
励起光の偏光方位をPEM16により変調しながら、分
光器12により波長走査させて蛍光偏光度を測定するこ
とができるので、測定を自動的に行うことが可能とな
る。したがって、1つの波長毎に偏向子を機械的に動か
して蛍光偏光度を測定していた従来の測定装置に比較
し、測定を適正に行うことができると共に、測定時間の
短縮化を図ることができる。
動かすのでなく、PEM16で変調するので、微少な偏
光度まで高い精度で測定を行うことが可能となる。ま
た、偏光度を波長スキャンすることができるので、測定
時間が大幅に短縮され、多検体処理が可能となり、波長
特性の詳細な解析が可能となる。そして、試料24より
発せられた蛍光L2は、検光子20に入射される。
り励起光の偏光方位を変調しているため、検光子20で
は、蛍光の進行方向に垂直な平面内で水平方向に偏光し
た成分と垂直方向に偏光した成分が取り出される。検光
子20を出た蛍光L2は、シャープカット分光フィルタ
29に入り、励起光の散乱光等が良好に除去される。分
光フィルタ29を出た蛍光L2は、PMT22に入り、
電気信号に変換される。
30に入り、増幅される。アンプ30を出た信号は、直
流アンプ32に入り、直流信号成分DCが増幅され、取
り出される。アンプ32を出た直流信号成分DCは、P
MT印加電圧回路34に入る。PMT印加電圧回路34
は、直流信号成分DCが一定の値となるようにPMT2
2の印加電圧を調節し、PMT22のゲインを制御して
いる。
ち、交流信号成分ACは、交流アンプ36に入り、増幅
される。交流アンプ36を出た交流信号成分ACは、ロ
ックインアンプ38に入る。ここで、周波数変換器40
は、PEM16の変調周波数fより2倍の角周波数2f
の信号をつくり出し、ロックインアンプ38に供給して
いる。このため、交流アンプ36を出た交流信号成分A
Cは、ロックインアンプ38により同期整流され、PE
M16の変調周波数fの2倍の角周波数2fの信号が取
り出される。
プ42に入り、増幅される。アンプ42を出た信号は、
A/D変換器44に入り、数値データに変換される。A
/D変換器44を出たデータは、I/O46を介してC
PU26に取り込まれる。CPU26を出たデータは、
データ処理用コンピュータ48に入り、蛍光の偏光度を
得るための所望の演算処理が行われる。
装置は、CPU26が励起光の偏光方位をPEM16に
より変調しながら、分光器12により波長走査させて蛍
光偏光度を測定することができるので、測定を自動的に
行うことが可能となる。したがって、1つの波長毎に偏
光子を機械的に動かして蛍光偏光度を測定していた従来
の測定装置に比較し、測定を適正に行うことができると
共に、測定時間の短縮化を図ることができる。
回転させるのでなく、PEM16により変調することが
できるので、微少な偏光度まで高い精度で測定を行うこ
とができる。また、偏光度を波長スキャンすることがで
きるので、測定時間が大幅に短縮され、多検体処理が可
能となり、波長特性の詳細な解析が可能となる。
方向に垂直な平面内で、PEM16の主軸が水平方向、
鉛直方向に位置する例について説明したが、これに限ら
れるものでなく、励起光の進行方向に垂直な平面内で、
その主軸を例えば45度等傾けて設置してもよい。ま
た、本実施形態において、励起側にPEM16を、蛍光
側に検光子20をそれぞれ設置した例について説明した
が、これに限られるものでなく、蛍光偏光度の測定の場
合には、励起側に偏光子を、蛍光側にPEMをそれぞれ
設置してもよい。
出円二色性スペクトルの測定を行う場合について説明す
る。この場合には、CPU26等がPEM16の動作を
制御し、左右の円偏光を交番的に生成させる。
検光子20を配置せずに偏光度の大きい試料の蛍光検出
円二色性の測定に用いると、PEM16の光学材料の残
留歪により、本来は変調信号の2倍音(2f信号)に含
まれるべき蛍光偏光信号が変調信号に同期した信号(f
信号)にも含まれてしまう。
合した蛍光プローブの場合には、蛍光偏光信号が本来の
蛍光検出円二色性信号に比べ著しく大きくなり、疑似信
号を生む原因となってしまう。すなわち、前記図1に示
した装置のように、蛍光検出円二色性の測定装置に検光
子20を入れないと、試料の偏光度(p)の信号が一部
混入してくるため、蛍光検出円二色性の測定において、
PEM16の変調の角周波数fの2倍の角周波数2fを
持つ信号(直線二色性信号に相当)が非常に強い場合に
は、角周波数fを持つ円二色性信号に誤差要因(アーテ
ィファクト)として乗ってしまうのである。
蛍光側の垂直の偏光と水平の偏光を独立して測定したと
する。 垂直偏光の励起光−>垂直の蛍光強度 Ivv=Ip 水平偏光の励起光−>垂直の蛍光強度 Ihv=Is 垂直偏光の励起光−>水平の蛍光強度 Ivh=Is´ 水平偏光の励起光−>水平の蛍光強度 Ihh=Is´
´
が等しく、蛍光側の垂直偏光の感度と水平偏光の感度も
等しいとすると、 Ip=Ivv Is=Ihv=Ivh=Ihh となる。
とIp,Isとの関係は S=Ip+2*Is となる。
になり、完全に偏光解消しない場合には0.4となる。
r=0の時は明らかに Ip=Is となる。r=0.4の時は lp=3*ls となる。
る信号は、 lxv+lxh となる。
垂直直線偏光になった時に、最大値は、 Imax=(Ivv+Ivh) となり、水平直線偏光になった時に、最小値は Imin=(Ihv+Ihh) となる。
の巨大分子に結合していると、蛍光異方性rはほとんど
0.4となるので、測定される信号(Signal)
は、 AC成分=Imax−Imin DC成分=(Imax+Imin)/2 となり、 Signal=(AC成分)/(DC成分)=2*(Imax−Imin)/( Imax+Imin) =2*((Ip+Is)−(Is+Is))/((Ip+Is)+ (Is+Is)) =2*(4*Is−2*Is)/(4*Is+2Is) =2*2Is/6Is=2/3 となる。
色性信号はfに表れるとしているが、一般に蛍光検出円
二色性信号が1/1000以下であるのに対し、この偏
光による蛍光検出直線二色性信号は、最大2/3と異常
に大きいため、そのわずかの成分でもfに混入してくれ
ば、本来の蛍光検出円二色性信号に疑似信号として表れ
ることになる。
検出直線二色性信号の影響を低減するため、 AC成分=Imax−Imin=0 にする。
を入れ、測定すると、 Imax=Ivh=Is Imin=Ihh=Is となり、 AC成分=Imax−Imin=Is−Is=0 となる。
示した装置により蛍光検出円二色性の測定を行う場合に
は、図2に示すように、試料24より発せられた蛍光L
2の進行方向(x方向)に垂直な平面内で、水平方向
(y方向)に偏光した成分A0,Hを取り出すことがで
きるように、検光子20の偏光方位を水平方向にしてい
るのである。
PMT22で得た電気信号について所望の演算処理を行
う。なお、検光子20の設置状態の変更は、手動で、あ
るいは駆動部、駆動回路、CPU26等の制御回路など
により自動的に行うことができる。このように、前記図
1に示した装置により、例えば生体高分子の蛍光検出円
二色性を測定する場合には、検光子20の偏光方位を水
平方向にすることにより、蛍光偏光による誤差要因(ア
ーティファクト)を大幅に低減し、測定誤差を大幅に低
減することができる。
て、検光子20の設置状態を工夫し、前記図1に示した
装置を用いることとしたので、前記図1に示した装置と
は別個独立のものを用いた場合に比較し、汎用性を大幅
に向上させることができる。なお、前記構成において
は、試料照射部として偏光分光器を用いた例について説
明したが、これに限られるものではなく、例えば分光器
と偏光子とを、それぞれ設けてもよい。
例について説明したが、これに限られるものではなく、
蛍光検出直線二色性と蛍光偏光度とは係数の有無の違い
のみで本質的には同一であるため、蛍光検出直線二色性
信号は、図3に示すように、蛍光偏光度を測定するのと
全く同一の光学配置で測定することができ、両者は一定
の比例関係にある量として測定される。
は、次式で表せる。 FDLD=(2/ln10)×((F90,90 - F0,90)/( F90,90
+ F0,90)) また、蛍光偏光度Pは、次式で表せる。 P=((F90,90 - F0,90)/( F90,90 + F0,90)) したがって、前記蛍光検出直線二色性FDLDは、 FDLD=(2/ln10)×P で表せる。
蛍光偏光度Pとは、単純な比例関係にあり、蛍光検出直
線二色性FDLD信号は勿論、PEM16の変調周波数
fの2倍音2f信号成分である。なお、前記図3では、
検光子20を垂直方向に設けた例について説明したが、
蛍光偏光度を測定する時と同様、これを水平方向に設け
てもよい。
変調蛍光測定装置によれば、光源からの光束を順次波長
走査し、順次波長走査された単色光を直線偏向化する試
料照射部と、該試料照射部からの直線偏光を所定の変調
周波数で所望の2の偏光方位の偏光に変化させる光弾性
変調素子と、該2偏光方位の偏光を試料照射部により実
質的に同一波長で切り替え、かつその波長を順次変更す
る制御手段と、を備えることとしたので、該制御手段が
励起光の偏光方位を光弾性変調素子により変調しなが
ら、試料照射部により波長走査させて蛍光偏光度等を測
定することができる。これにより、測定を自動的に行う
ことが可能となる。したがって、1つの波長毎に偏光子
を機械的に動かして蛍光偏光度を測定していた従来の測
定装置に比較し、蛍光偏光度、蛍光検出円二色性、蛍光
検出直線二色性の測定を高精度に行うことができると共
に、測定時間を大幅に短縮することができる。また、本
発明にかかる偏光変調蛍光測定装置によれば、検光子等
の設置状態を工夫することにより、一台で蛍光偏光度、
蛍光検出円二色性、蛍光検出直線二色性の測定を適正に
行うことができるので、汎用性を大幅に向上させること
ができる。
装置の概略構成の説明図である。
検出円二色性の測定を行う場合の検光子の設置状態の説
明図である。
検出直線二色性の測定を行う場合の説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 光束を放射する光源と、 前記光源からの光束を順次波長走査し、該順次波長走査
された単色光を直線偏光化する試料照射部と、前記試料
照射部からの直線偏光を所定の変調周波数で所望の2の
偏光方位の偏光に交番的に変化させる光弾性変調素子
と、試料が入れられ、前記光弾性変調素子からの2偏光
方位の偏光が該試料に交番的に照射されるように設けら
れた蛍光セルと、前記試料より発せられた蛍光の進行方
向に垂直な平面内で水平方向又は垂直方向に偏光した成
分を取り出す検光子と、前記検光子からの蛍光を受光
し、電気信号に変換する検出器と、前記光弾性変調素子
により偏光変調される2偏光方位の偏光を前記試料照射
部により実質的に同一波長で切り替え、かつその波長を
順次変更する制御手段と、 を備えたことを特徴とする偏光変調蛍光測定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の偏光変調蛍光測定装置に
おいて、前記光弾性変調素子は、所定の変調周波数で水
平直線偏光と垂直直線偏光を交番的に生成し、 前記検光子は、前記試料より発せられた蛍光の進行方向
に垂直な平面内で水平方向又は垂直方向に偏光した成分
を取り出し、 前記試料を水平直線偏光と垂直直線偏光で励起してそれ
ぞれの蛍光強度を測定し、水平直線偏光励起と垂直直線
偏光励起の蛍光強度差情報より、蛍光の偏光度を測定す
ることを特徴とする偏光変調蛍光測定装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の偏光変調蛍光測定装置に
おいて、前記光弾性変調素子は、所定の変調周波数で左
右の円偏光を交番的に生成し、 前記検光子は、前記試料より発せられた蛍光の進行方向
に垂直な平面内で水平方向に偏光した成分を取り出し、 前記試料を左右の円偏光で励起してそれぞれの蛍光強度
を測定し、左円偏光励起と右円偏光励起の蛍光強度差情
報より、蛍光検出円二色性を測定することを特徴とする
偏光変調蛍光測定装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の偏光変調蛍光測定装置に
おいて、前記光弾性変調素子は、所定の変調周波数で水
平直線偏光と垂直直線偏光を交番的に生成し、 前記検光子は、試料より発せられた蛍光の進行方向に垂
直な平面内で水平方向又は垂直方向に偏光した成分を取
り出し、 前記試料を水平直線偏光と垂直直線偏光で励起してそれ
ぞれの蛍光強度を測定し、水平直線偏光励起と垂直直線
偏光励起の蛍光強度差情報より、蛍光検出直線二色性を
測定することを特徴とする偏光変調蛍光測定装置。
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US20220155218A1 (en) * | 2019-03-15 | 2022-05-19 | Jasco Corporation | Circular dichroism measurement device and circular dichroism measurement method |
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