JP2000213387A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JP2000213387A
JP2000213387A JP11017533A JP1753399A JP2000213387A JP 2000213387 A JP2000213387 A JP 2000213387A JP 11017533 A JP11017533 A JP 11017533A JP 1753399 A JP1753399 A JP 1753399A JP 2000213387 A JP2000213387 A JP 2000213387A
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】排気系の触媒に対する負担を軽減したい。 【解決手段】ステップ102の判定が「NO」の場合に
は、ステップ104に移行し、TCS要求トルクTT
びドライバ要求トルクTD を読み込み、次いでステップ
105に移行し、TCS要求トルクTT がドライバ要求
トルクTD よりも大きいか否かを判定し、この判定が
「YES」の場合(TT >TD )にはステップ106に
移行し目標トルクTC にドライバ要求トルクTD を代入
し、燃料カット制御禁止フラグFを“1”にセットし、
エンジンの燃料カットを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用駆動力制
御装置に関し、特に、運転者の意思(アクセル操作状
況)に応じたドライバ要求トルクと、車輪のスリップ状
態に応じた制御要求トルクとのうちの小さい方に基づい
て、エンジンのスロットル開度と燃料カット気筒数(燃
料の供給を停止する気筒の個数)とを制御することによ
りエンジントルクを制御するようになっている装置にお
いて、排気系の触媒に対する負担を軽減できるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両加速時の駆動輪に過度な
スリップが生じている場合には、運転者のアクセル操作
そのものに応じてスロットル開度を決めるのではなく、
スリップが抑制され駆動力が安定して路面に伝わるよう
な制御要求トルク(TCS要求トルク)を求め、そのT
CS要求トルクに基づいてスロットル開度や燃料カット
気筒数を制御する、いわゆるトラクションコントロール
システム(TCS;Traction Control System )が存在
する。
【0003】即ち、スロットル開度や燃料カット気筒数
を増減することによりエンジンの駆動力を調整可能なエ
ンジンコントローラの他に、TCSコントローラを設け
ていて、そのTCSコントローラは、例えば駆動輪と従
動輪との車輪速差に基づいて駆動輪のスリップ状態を判
断し、そのスリップ状態が過度な場合には駆動力制御を
実行し、過度なスリップを抑制できる適切なスロットル
開度等を演算し、その演算されたスロットル開度等を表
す信号を、エンジンコントローラに出力するようになっ
ていた。
【0004】そして、エンジンコントローラは、運転者
のアクセル操作に応じたドライバ要求トルクを実現する
ためのスロットル開度と、TCSコントローラから供給
されたスロットル開度とを比較し、そのうちの小さい方
(エンジントルクが小さくなる方)を選択(セレクトロ
ー)し、その選択されたスロットル開度に基づいて実際
のスロットル開度を調整する、という構成が一般的であ
った。このように、エンジンコントローラにおいて、ド
ライバ要求トルクとTCSコントローラ出力とのうちの
小さい方のスロットル開度が選択されれば、エンジント
ルクが過大になって過度なスリップが発生することを抑
制することができる。
【0005】一方、TCSコントローラとしては、上記
のように演算されたTCS要求トルクに基づいてスロッ
トル開度及び燃料カット気筒数の両方を決定し、それら
スロットル開度及び燃料カット気筒数の両方をエンジン
コントローラに出力するという構成が一般的であるが、
本発明者等は、TCSコントローラ側ではTCS要求ト
ルクの演算までを行い、そのTCS要求トルクをエンジ
ンコントローラに出力し、エンジンコントローラ側で、
TCS要求トルクとドライバ要求トルクとのうちの小さ
い方を目標トルクとして選択し、その目標トルクに基づ
いてエンジントルクを制御する、いわゆるトルク要求方
式の駆動力制御装置を開発した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなトルク要
求方式の駆動力制御装置の場合、最終的に選択された目
標トルクを短時間のうちに実現するためのスロットル開
度及び燃料カット気筒数を求め、その求めたスロットル
開度及び燃料カット気筒数に応じた制御信号をエンジン
側に出力することになる。つまり、選択された目標トル
クが、ドライバ要求トルク又はTCS要求トルクのいず
れであっても、エンジンコントローラ内では、目標トル
クを実現するために必要なスロットル開度及び燃料カッ
ト気筒数を求めるというのが基本構成となる。
【0007】かかる基本構成において、目標トルクとし
てTCS要求トルクが選択されている場合、スロットル
開度及び燃料カット気筒数の両方を制御することは駆動
輪のスリップ状態を早期に抑制することができるため、
望ましい制御内容である。ちなみに、スロットル開度の
縮小だけでエンジントルクを減少させようとすると、エ
ンジントルクは一次遅れの形で変化するため目標値に収
束するまでに比較的時間を要するが、燃料カットも併用
するとその一次遅れ分が補われて比較的短時間のうちに
目標値に収束することができる。
【0008】そして、上記基本構成のままであれば、ド
ライバ要求トルクが選択されている場合にも、スロット
ル開度及び燃料カット気筒数の両方を制御して同様にエ
ンジントルクを短時間のうちに目標値に収束させること
になる。しかし、ドライバ要求トルクが選択されている
ということは、ドライバ要求トルクそのものが、過度な
スリップを抑制できるTCS要求トルクを下回っている
ということであるから、ドライバ要求トルクが急激に減
少したために、実際のエンジントルクがそのドライバ要
求トルクに遅れて減少したとしても、車両挙動が不安定
になるようなことは招かない。むしろ、トラクションコ
ントロールシステムを有さない通常の車両と比較する
と、加速走行から定速走行に移行する際の加速度の減じ
方が急峻過ぎてしまい、運転者に違和感を与える可能性
がある。そして、エンジンの燃料カットは、例えば6気
筒のうちの3気筒には燃料を供給しないという少ない気
筒数でエンジンを稼働させる状況を招き、排気温度を上
昇させる副作用があり、これが頻繁に生じると排気系の
触媒に対する負担が大きくなってしまうという不具合も
ある。
【0009】本発明は、このような技術的課題に着目し
てなされたものであって、車両挙動が不安定になるよう
な不具合を招くことなく、排気系の触媒に対する負担を
軽減することができる車両用駆動力制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、運転者の意思に応じたドラ
イバ要求トルクと、車輪のスリップ状態に応じた制御要
求トルクとのうちの小さい方を目標トルクとして選択
し、エンジントルクが前記目標トルクに一致するよう
に、エンジンのスロットル開度と燃料カット気筒数とを
制御するようになっている車両用駆動力制御装置におい
て、前記ドライバ要求トルクが前記制御要求トルクより
も小さい場合には、前記エンジンの燃料カットを禁止す
るようにしたものである。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2に係
る発明は、運転者のアクセル操作に応じたドライバ要求
トルクを検出するドライバ要求トルク検出手段と、車輪
のスリップ状態に応じて制御要求トルクを演算する制御
要求トルク演算手段と、前記ドライバ要求トルクと前記
制御要求トルクとのうちの小さい方を目標トルクとして
選択する選択手段と、前記目標トルクに基づいてエンジ
ンのスロットル開度と燃料カット気筒数との目標値を決
定しそれらスロットル開度と燃料カット気筒数とを制御
するエンジントルク制御手段と、を備えた車両用駆動力
制御装置において、前記エンジントルク制御手段は、前
記ドライバ要求トルクが前記制御要求トルクよりも小さ
い場合には、前記エンジンの燃料カットを禁止するよう
にしたものである。
【0012】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
1又は2に係る発明である車両用駆動力制御装置におい
て、前記ドライバ要求トルクが所定のしきい値以下の場
合には、前記エンジンの燃料カットを許可するようにし
た。即ち、運転者がアクセルペダルを完全に戻したた
め、エンジンのスロットル開度が全閉になるような場合
には、大きな減速度が欲しいのであるから、ドライバ要
求トルクが極小さい(例えば、零)場合には、ドライバ
要求トルクが制御要求トルクよりも小さいという判定が
成立していたとしても、燃料カットを許可することによ
り、エンジントルクを急激に低下させて大きなエンジン
ブレーキを発生させることが望ましいからである。
【0013】そして、請求項4に係る発明は、上記請求
項1〜3に係る発明である車両用駆動力制御装置におい
て、車速、エンジン回転数及び冷却水温度のうちの少な
くとも一つに基づいて前記エンジンの燃料カットが必要
であるか否かを判定し、その燃料カットが必要であると
判定された場合には、前記エンジンの燃料カットを許可
するようにした。
【0014】即ち、例えば極端な高速走行になった場
合、極端にエンジンが高回転状態になった場合、冷却水
が極端に高温になった場合等には、それらを解消するた
めに燃料カットをすることが望ましいのであるから、車
速等に基づいて燃料カットが必要であると判定された場
合には、ドライバ要求トルクが制御要求トルクよりも小
さかったとしても、エンジンの燃料カットをすることが
望ましいからである。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、駆動力制御の実行中
に、ドライバ要求トルクが制御要求トルクを下回った結
果、そのドライバ要求トルクに一致するようにエンジン
トルクが制御されるようになると、エンジンの燃料カッ
トが禁止され、エンジンのスロットル開度だけが制御さ
れるようにしたため、燃料カットの回数が減少し、それ
だけ排気系の触媒に対する負担を軽減することができ、
しかも、燃料カットを禁止するのはドライバ要求トルク
が制御要求トルクよりも小さいときだけであるから、車
両挙動に対する悪影響もないという効果がある。
【0016】特に、請求項3、4に係る発明にあって
は、他の条件により燃料カットが必要であると判断でき
る場合にはそれを許可するようにしたため、燃料カット
が禁止される場合をより的確に限定することができると
いう効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図4は本発明の一実施の
形態を示す図であって、この実施の形態は、本発明に係
る車両用駆動力制御装置を、TCSを搭載した車両1に
適用したものである。
【0018】先ず、構成を説明すると、図1に示すよう
に、この車両1は、エンジン2の駆動力が前輪WFL、W
FRに伝達され、後輪WRL、WRRは従動輪であるいわゆる
FF車であり、エンジン2の給気管3には電子制御式の
スロットル4が設けられ、このスロットル4の開度が、
エンジンコントローラ10から供給されるスロットル制
御信号SCによって制御されるようになっており、ま
た、エンジン2の複数の気筒のうち燃料がカットされる
気筒の本数が、エンジンコントローラ10から供給され
る燃料カット制御信号FCによって制御されるようにな
っている。
【0019】また、車両1には、運転者のアクセルペダ
ルの踏み込み量を検出し、その踏み込み量を表すアクセ
ル開度信号AC を生成し出力するアクセル開度センサ5
と、エンジン2の回転数を検出しエンジン回転数信号N
として出力するエンジン回転数センサ6と、各車輪WFL
〜WRRの車輪速を検出し車輪速信号VwFL、VwFR、V
RL、VwRRとして出力する車輪速センサ7FL、7FR、
7RL、7RRとが設けられている。
【0020】一方、エンジンコントローラ10は、実際
にはマイクロコンピュータや必要なインタフェース回
路、ROM、RAM等によって構成されているが、その
機能構成をブロック図で表すと図1のようになる。但
し、図1では、エンジンコントローラ10の機能のう
ち、本実施の形態で重要な機能のみを表している。そし
て、エンジンコントローラ10は、ドライバ要求トルク
演算部11を備えており、このドライバ要求トルク演算
部11には、アクセル開度信号AC が供給されるように
なっている。このドライバ要求トルク演算部11は、ア
クセル開度信号AC に基づいて運転者の意思に応じたド
ライバ要求トルクTD を演算し出力するようになってい
る。
【0021】ドライバ要求トルクTD は、目標トルク選
択部12に入力されるようになっている。この目標トル
ク選択部12には、後述するTCSコントローラ20か
ら、TCS要求トルクTT も入力されるようになってい
る。そして、目標トルク選択部12は、ドライバ要求ト
ルクTD とTCS要求トルクTT とを比較し、そのうち
の小さい方を目標トルクTC として選択し、その目標ト
ルクTC が、制御出力演算部13に入力されるようにな
っている。
【0022】また、目標トルク選択部12は、TCS要
求トルクTT がドライバ要求トルクTD よりも小さくて
TCS要求トルクTT が目標トルクTC として選択され
た場合には、燃料カット制御禁止フラグFを“0”に設
定する一方、ドライバ要求トルクTD がTCS要求トル
クTT よりも小さくてドライバ要求トルクTD が目標ト
ルクTC として選択された場合には、燃料カット制御禁
止フラグFを“1”に設定するようになっていて、その
燃料カット制御禁止フラグFも、制御出力演算部13に
出力するようになっている。
【0023】制御出力演算部13は、目標トルクTC
実現するために必要なスロットル開度及び燃料カット気
筒数の目標値SC* 、FC* を求め、それらスロットル
開度及び燃料カット気筒数の目標値に対応するスロット
ル制御信号SC及び燃料カット制御信号FCを生成し、
スロットル4及びエンジン2に出力するようになってい
る。
【0024】ただし、制御出力演算部13は、燃料カッ
ト制御禁止フラグFが“0”である場合には、スロット
ル開度及び燃料カット気筒数の両方の目標値SC* 、F
*を求め、それに応じてスロットル制御信号SC及び
燃料カット制御信号FCを出力するようになっている
が、燃料カット制御禁止フラグFが“1”である場合に
は、スロットル開度の目標値SC* のみを求め、それに
応じてスロットル制御信号SCを出力し、燃料カット制
御信号FCとしては燃料カット気筒数を零とする信号を
出力する(つまり、目標値FC* =0とする)ようにな
っている。
【0025】さらに、制御出力演算部13には、エンジ
ン回転数センサ6からエンジン回転数信号Nが入力され
るとともに、エンジン2の冷却水の温度を検出する温度
センサ15から水温検出信号TW が入力されるようにな
っている。そして、制御出力演算部13は、エンジン回
転数信号N及び水温検出信号TW に基づいて、エンジン
2の燃料カットが必要な状況であるか否かを判定し、燃
料カットが必要な状況であると判定された場合には、そ
の判定を優先し、目標トルクTC 及び燃料カット制御禁
止フラグFに関係なく、所定気筒数の燃料カットを行な
ってエンジントルクを減少させるようになっている。な
お、本実施の形態では、エンジン回転数が所定回転数を
越えて極端に高回転である場合、及び、冷却水温が所定
水温を越えて極端に高温である場合、のいずれか一方が
成立したときに、燃料カットが必要な状況であると判定
するようになっている。
【0026】そして、本実施の形態では、エンジンコン
トローラ10の他に、TCSコントローラ20を備えて
いる。なお、このTCSコントローラ20も、実際には
マイクロコンピュータや必要なインタフェース回路、R
OM、RAM等によって構成されている。TCSコント
ローラ20は、従動輪である後輪WRL、WRR用の車輪速
センサ7RL、7RRから車輪速信号VwRL、VwRRが入力
され、その平均値に例えば所定の定数を乗じることによ
り、駆動輪の目標車輪速VO を求める目標車輪速演算部
21と、駆動輪である前輪WFL、WFR用の車輪速センサ
7FL、7FRから車輪速信号VwFL、VwFRが入力され、
その平均値VA を演算する平均値演算部22と、目標車
輪速VO と平均値VA との差(VA −VO )を求めるこ
とにより、前輪WFL、WFRの理想的な車輪速に対するス
リップ量Sを演算するスリップ量演算部23と、を備え
ている。
【0027】さらに、TCSコントローラ20は、スリ
ップ量Sに基づいて、制御要求トルクとしてのTCS要
求トルクTT を演算し出力するTCS要求トルク演算部
24を備えている。目標エンジントルク演算部24は、
スリップ量Sの絶対値が、前輪WFL、WFRのスリップが
過大であると判断できる所定のしきい値S* (>0)を
越えているか否かを判定し、それが越えていないと判定
された場合には、TCS要求トルクTT を設定可能な最
大値にする一方、それが越えていると判定された場合に
は、過大なスリップを抑制するのに適したTCS要求ト
ルクTT を演算し出力するようになっている。そして、
TCS要求トルクTT は、上述したように、エンジンコ
ントローラ10の目標トルク選択部12に入力されるよ
うになっている。
【0028】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
2はエンジンコントローラ10内で実行される処理の概
要を示すフローチャートであり、先ずそのステップ10
1において、エンジン回転数信号N及び温度検出信号T
W を読み込み、ステップ102に移行し、それらエンジ
ン回転数信号N及び温度検出信号TW に基づいて、エン
ジンの燃料カット(F/C)が必要であるか否かを判定
する。このステップ102の判定が「YES」の場合に
は、ステップ103に移行する。ステップ103では、
高過ぎるエンジン回転数又は冷却水温度を強制的に低減
させるために、燃料カット制御を実行する。ステップ1
03に移行した場合には、ステップ104の以降の処理
は実行せず、これで図2の処理を終了する。
【0029】これに対し、ステップ102の判定が「N
O」の場合には、ステップ104に移行し、TCS要求
トルクTT 及びドライバ要求トルクTD を読み込み、次
いでステップ105に移行し、TCS要求トルクTT
ドライバ要求トルクTD よりも大きいか否かを判定し、
この判定が「YES」の場合(TT >TD )には、ステ
ップ106に移行し、目標トルクTC にドライバ要求ト
ルクTD を代入し、燃料カット制御禁止フラグFを
“1”にセットする。
【0030】一方、ステップ105の判定が「NO」の
場合(TT ≦TD )には、ステップ107に移行し、目
標トルクTC にTCS要求トルクTT を代入し、燃料カ
ット制御禁止フラグFを“0”にセットする。そして、
ステップ106又は107からステップ108に移行
し、ここで、目標トルクTC に基づいて、スロットル開
度の目標値SC* を設定する。このステップ108で
は、車種やエンジン形式に基づいて予め作成したスロッ
トル開度とエンジントルクとの間の関係を表すマップを
参照することにより、スロットル開度の目標値SC*
求める。
【0031】次いで、ステップ109に移行し、燃料カ
ット制御禁止フラグFが“1”であるか否かを判定し、
この判定が「YES」の場合(F=1)には、ステップ
110に移行し、燃料カット気筒数の目標値FC* を零
とする。しかし、ステップ109の判定が「NO」の場
合(F=0)には、ステップ111に移行し、スロット
ル開度の目標値SC* に基づき、その時点におけるエン
ジントルクの推定値TP*を演算する。即ち、後述のステ
ップ113において、目標値SC* に基づいたスロット
ル制御信号SCが出力され、スロットル4の開度が減少
すると、エンジントルクは、目標トルクTC に向かっ
て、図3に二点鎖線で示すような一次遅れ特性に従って
減少する。従って、減少を開始したときのエンジントル
クの値と、一次遅れ特性の時定数等の定数と、減少を開
始した時点からの経過時間とに基づけば、現時点tn
おけるエンジントルクの推定値TP*は求めることができ
るのである。
【0032】そして、ステップ112に移行し、ステッ
プ111で求めた推定値TP*に基づいて、燃料カット気
筒数の目標値FC* を演算する。即ち、図3からも判る
ように、現時刻tn における目標トルクTC と推定値T
P* との差(TP*−TC )の分だけトルクが過剰なので
あるから、エンジン2の気筒数をCN とすれば、その気
筒数CN のうち、差(TP*−TC )に相当する分だけト
ルクを発生させる気筒数を減らせば、エンジントルクは
目標値TC に一致するはずである。
【0033】よって、目標値FC* は、 FC* ={(TP*−TC )/TP*}×CN ……(1) となる。ただし、上記(1)式によって求められた目標
値FC* は、殆どの場合整数にはならないから、これを
量子化(例えば小数点以下を切り捨てる)して整数値に
する必要がある。
【0034】そして、ステップ110又は112にか
ら、ステップ113に移行し、スロットル開度の目標値
SC* に対応したスロットル制御信号SCと、燃料カッ
ト気筒数の目標値FC* に対応した燃料カット制御信号
FCとを出力する。これで、今回の図2の処理を終了
し、次の割り込みタイミングになったら、上記ステップ
101から再び処理を開始する。
【0035】次に、図4に従って全体的な動作を説明す
ると、時刻t0 において加速走行中であった車両が、そ
の加速走行をさらに続けているものとし、駆動輪には過
大なスリップは生じていないものとする。この状態で
は、TCSコントローラ20において特にトラクション
コントロールは不要であると判断されるから、TCSは
オフとなり、TCSコントローラ20からエンジンコン
トローラ10に出力されるTCS目標トルクTT は最大
値となる(図4の時刻t0 〜t1 間の破線部分参照)。
【0036】一方、エンジンコントローラ10内では、
アクセル開度信号AC に基づいてドライバ要求トルクT
D が演算され、そのドライバ要求トルクTD とTCSコ
ントローラ20から供給されるTCS目標トルクTT
が比較されるが、この時点ではTCS目標トルクTT
最大値となっているから、TD <TT と判定され、目標
トルクTC としてドライバ要求トルクTD が選択され
(図4の時刻t0 〜t1間の一点鎖線部分参照)、燃料
カット制御禁止フラグFは“1”にセットされ、そのド
ライバ要求トルクTD に応じて、エンジントルクは増加
する。
【0037】このような加速走行状態が続き、時刻t1
に至った時点で、駆動輪のスリップ状態が大きくなった
と判断され、TCS制御がオンになったものとする。す
ると、TCSコントローラ20においてスリップ状態を
抑制するために必要なTCS要求トルクTT が演算され
るようになり(図4の時刻t1 〜t2 間の破線部分参
照)、これがエンジンコントローラ10内でドライバ要
求トルクTD と比較されるが、この場合はTT <TD
判断されるから、目標トルクTC としてTCS要求トル
クTT が選択される(図4の時刻t1 〜t2 間の一点鎖
線部分参照)。また、同時に、燃料カット制御禁止フラ
グFは“0”にセットされる。
【0038】その結果、スロットル開度及び燃料カット
気筒数の両方が制御されるから、実際のエンジントルク
は、目標トルクTC を略正確に追従するようになり、駆
動輪の過度なスリップは極短時間のうちに解消される。
そして、運転者がアクセルペダルの踏み込み量を緩くし
たため、ドライバ要求トルクTD が増加から減少に転
じ、時刻t2 において、ドライバ要求トルクTDとTC
S要求トルクTT とが一致し、その時刻t2 以降もしば
らくの間ドライバ要求トルクTD が減少し続けたとす
る。
【0039】すると、時刻t2 以降は、ドライバ要求ト
ルクTD が目標トルクTC として選択され(図4の時刻
2 以降の一点鎖線部分参照)、その目標トルクTC
一致するようにエンジントルクが制御されるようにな
る。しかし、この場合は、燃料カット制御禁止フラグF
が“1”であるため、エンジンコントローラ10は、ス
ロットル開度のみを、目標トルクTC が得られるような
開度に調整する。このため、実際のエンジントルクTR
(≒推定値TP )は、図4中に二点鎖線で示すように、
一次遅れのカーブを描きながら減少して目標トルクTC
に収束していくようになる。
【0040】即ち、この場合は、TCS制御の実行中で
あっても、運転者によるアクセルペダルの操作が緩和さ
れたために、ドライバ要求トルクTD が駆動輪の過度な
スリップを抑制するための上限値であるTCS要求トル
クTT を下回っているから、時刻t2 の経過後に極短時
間のうちにエンジントルクが減少して目標トルクT
C(ドライバ要求トルクTD )に一致しなくても、駆動
輪のスリップ状態が過度になる等の不具合は招かない。
【0041】むしろ、この場合の運転者によるアクセル
ペダルの操作は、加速走行から定速走行に移行した場合
(例えば、入線路から高速道路に合流する際、A/T車
がキックダウンで急加速し、流れに乗った後にアクセル
ペダルの踏み込み量を緩めて定速走行に移行したような
場合)を想定しており、従って、ドライバ要求トルクT
D がTCS要求トルクTT を下回ったからといって急激
にエンジントルクを減少させてしまうと、運転者に却っ
て違和感を与えてしまうのである。
【0042】そして、本実施の形態の構成であれば、燃
料カットが行なわれる頻度を小さくできるから、それだ
け排気系の触媒に与える負担を軽減でき、触媒の高寿命
化が図られるという利点がある。ここで、本実施の形態
では、アクセル開度センサ5及びドライバ要求トルク演
算部11がドライバ要求トルク検出手段に対応し、目標
車輪速演算部21、平均値演算部22、スリップ量演算
部23及びTCS要求トルク演算部24が制御要求トル
ク演算手段に対応し、目標トルク選択部12及びステッ
プ104〜107の処理が選択手段に対応し、制御出力
演算部13及びステップ108〜113の処理がエンジ
ントルク制御手段に対応する。
【0043】なお、上記実施の形態では、ステップ10
2において、エンジン回転数及び冷却水温度に基づいて
燃料カットが必要であるか否かを判定し、ここで「YE
S」と判定された場合には優先的に燃料カットを行なう
ような構成としているため、燃料カットを禁止する場合
をより的確に限定することができるが、これに代えて又
はこれとともに、車速に基づいて燃料カットが必要であ
るか否かを判定し、その判定が「YES」の場合には優
先的に燃料カットを行なうような構成としてもよい。
【0044】また、上記実施の形態では、上述のような
優先的に燃料カットが必要であると判定されなかった場
合には、ドライバ要求トルクTD がTCS要求トルクT
T よりも小さければ燃料カットを禁止するような構成と
しているが、運転者が急減速を望んでいる場合には、む
しろ燃料カットを行なった方がよい場合もある。そこ
で、ドライバ要求トルクTD がTCS要求トルクTT
りも小さくても、そのドライバ要求トルクTD が、運転
者が急減速を望んでいると判断できる所定のしきい値
(例えば、アクセルペダルの踏み込み量が零又は極小に
なったときのドライバ要求トルク)以下の場合には、燃
料カットを許可して、エンジントルクが速やかに減少す
るようにすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体構成を示す図であ
る。
【図2】エンジンコントローラにおける処理の概要を示
すフローチャートである。
【図3】エンジントルクの減少特性を示す波形図であ
る。
【図4】実施の形態の全体動作を説明する波形図であ
る。
【符号の説明】
1 車両 2 エンジン 4 スロットル 5 アクセル開度センサ 6 エンジン回転数センサ 7FL〜7RR 車輪速センサ 10 エンジンコントローラ 11 ドライバ要求トルク演算部 12 目標トルク選択部 13 制御出力演算部 15 温度センサ 20 TCSコントローラ 21 目標車輪速演算部 22 平均値演算部 23 スリップ量演算部 24 TCS要求トルク演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 330 F02D 41/04 330G // B60K 6/00 B60K 9/00 Z 8/00 Fターム(参考) 3G092 AA14 BB10 CA03 DC03 EA09 EA11 EA14 FA06 FA34 FA35 FA37 FA38 HA06X HB01X HE01Z HE08Z HF08Z HF21Z 3G093 BA01 BA20 DA05 DA06 DB03 DB04 DB17 EA00 EA05 EA09 FA11 FB02 FB05 3G301 HA07 JA38 LA03 MA24 PE01Z PE08Z PF03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の意思に応じたドライバ要求トル
    クと、車輪のスリップ状態に応じた制御要求トルクとの
    うちの小さい方を目標トルクとして選択し、エンジント
    ルクが前記目標トルクに一致するように、エンジンのス
    ロットル開度と燃料カット気筒数とを制御するようにな
    っている車両用駆動力制御装置において、 前記ドライバ要求トルクが前記制御要求トルクよりも小
    さい場合には、前記エンジンの燃料カットを禁止するよ
    うになっていることを特徴とする車両用駆動力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 運転者のアクセル操作に応じたドライバ
    要求トルクを検出するドライバ要求トルク検出手段と、
    車輪のスリップ状態に応じて制御要求トルクを演算する
    制御要求トルク演算手段と、前記ドライバ要求トルクと
    前記制御要求トルクとのうちの小さい方を目標トルクと
    して選択する選択手段と、前記目標トルクに基づいてエ
    ンジンのスロットル開度と燃料カット気筒数との目標値
    を決定しそれらスロットル開度と燃料カット気筒数とを
    制御するエンジントルク制御手段と、を備えた車両用駆
    動力制御装置において、 前記エンジントルク制御手段は、前記ドライバ要求トル
    クが前記制御要求トルクよりも小さい場合には、前記エ
    ンジンの燃料カットを禁止するようになっていることを
    特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ドライバ要求トルクが所定のしきい
    値以下の場合には、前記エンジンの燃料カットを許可す
    るようになっている請求項1又は請求項2記載の車両用
    駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 車速、エンジン回転数及び冷却水温度の
    うちの少なくとも一つに基づいて前記エンジンの燃料カ
    ットが必要であるか否かを判定し、その燃料カットが必
    要であると判定された場合には、前記エンジンの燃料カ
    ットを許可するようになっている請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の車両用駆動力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065570A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp 車両制御装置
CN107757608A (zh) * 2016-08-22 2018-03-06 现代自动车株式会社 在混合动力车辆的tcs操作期间控制发动机驱动力的方法

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