JP2000212311A - 車両用モ―ルディング - Google Patents

車両用モ―ルディング

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JP2000212311A
JP2000212311A JP11018315A JP1831599A JP2000212311A JP 2000212311 A JP2000212311 A JP 2000212311A JP 11018315 A JP11018315 A JP 11018315A JP 1831599 A JP1831599 A JP 1831599A JP 2000212311 A JP2000212311 A JP 2000212311A
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JP
Japan
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substrate
molding
resin molded
composition
coupling agent
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JP11018315A
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English (en)
Inventor
Katsumi Suzuki
克己 鈴木
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形部分と基板との接着強度をより向上
させた車両用モールディングを提供すること。 【解決手段】 陽イオンとなり得る官能基を持つシラン
カップリング剤により表面処理された基板2と、少なく
とも基板2に接着される接着面3c側が陰イオンとなり
得る官能基を持つ高分子材料を含む組成物よりなる樹脂
成形部分3とを有し、樹脂成形部分3と基板2とが組成
物の高分子材料とシランカップリング剤4とのイオン結
合により接着されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用モールディ
ングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この主の車両モールディングとし
ては、特開平8−324246号公報に示されるものが
知られている。これは、樹脂成形部分と基板とからなる
ものであって、樹脂成形部分は、基板の表面に押し出し
成形で積層されて接着されている。
【0003】ところで、近年、樹脂成形部分を成す組成
物としては、環境問題の解決や軽量化の観点からオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーを用いることが望まれてい
る。しかし、オレフィン系熱可塑性エラストマーは、一
般的に、基板が特にステンレス鋼等の金属板やガラス板
である場合、基板との接着性に劣るものである。
【0004】これを解決するために、特開平5−118
1号公報に示されるように、自動車用モールディングの
樹脂成形部分の組成物として、エチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体を混合したオレフィン系熱可塑性エラス
トマーを用いることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した組成
物を用いた樹脂成形部分は、基板とのある程度の接着強
度を確保できるものの、破壊状態においては、樹脂成形
部分と基板とが界面剥離するため、車両用モールディン
グとして必要十分な接着強度を確保しているとは言い難
く、結果、接着強度は、未だ劣るものである。
【0006】故に、本発明は、樹脂成形部分と基板との
接着強度をより向上させた車両用モールディングを提供
することを、その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、陽イオン
となり得る官能基を持つシランカップリング剤により表
面処理された基板と、少なくとも該基板に接着される接
着面側が陰イオンとなり得る官能基を持つ高分子材料を
含む組成物よりなる樹脂成形部分とを有し、前記樹脂成
形部分と前記基板とが前記組成物の前記高分子材料と前
記シランカップリング剤とのイオン結合により接着され
ることを特徴とした、ことである。
【0008】この技術的手段によれば、樹脂成形部分と
基板とが組成物の高分子材料とシランカップリング剤と
のイオン結合により接着される。よって、破壊状態にお
ける樹脂成形部分と基板との界面剥離がなく、結果、樹
脂成形部分と基板との接着強度をより向上させ得る。
【0009】より好ましくは、前記組成物は、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマーを主成分として前記高分子材
料が混合されてなる、と良い。
【0010】より好ましくは、前記高分子材料は、エチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合体又はアイオノマー樹
脂である、と良い。尚、(メタ)アクリル酸とは、メタ
クリル酸もしくはアクリル酸を示す。
【0011】より好ましくは、前記基板は、ステンレス
鋼である、と良い。
【0012】より好ましくは、前記シランカップリング
剤は、以下に示される化合物である、と良い。
【0013】X−Si(OR) X:官能基、R:加水分解可能な基
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示されるように、車両ドア
(図示せず)に装着されるベルトモール1は、基板2と
樹脂成形部分3とからなる。基板2は、長尺状を呈し、
所望断面形状に折り曲げられている。樹脂成形部分3
は、基板2の表面2aの一部を覆うように押し出し成形
又はインジェクション成形されて表面2a上に積層さ
れ、接着面3cで基板2に接着されている。この樹脂成
形部分3は、表面2aを覆う本体部3a及び本体部3a
から外方に向かって突出するリップ部3bを一体に備え
ており、このリップ部3aで車両ドアウインドガラス
(図示せず)や車両ドアパネル(図示せず)との間をシ
ールする。尚、樹脂成形部分3は、基板2の全表面2a
を覆うものであってもよい。又、リップ部3bのみより
なる形状であってもよい。
【0015】基板2は、ステンレス鋼よりなり、樹脂成
形部分3は、オレフィン系熱可塑性エラストマーを主成
分としてエチレン−メタクリル酸共重合体を混合した組
成物よりなる。この組成物には、その他、カーボンブラ
ックや酸化防止剤等の各種添加物が添加されている。エ
チレン−メタクリル酸共重合体は、水素を放出して陰イ
オンとなり得る官能基を持つものである。このエチレン
−メタクリル酸共重合体の代わりにエチレン−アクリル
酸共重合体やアイオノマー樹脂を用いても良い。又、樹
脂成形部分3が積層される基板2の表面2aは、シラン
カップリング剤により表面処理され、薄膜4が形成され
ている。この薄膜4は、シランカップリング剤溶液を塗
布や侵漬等して乾燥させることにより形成される。尚、
この薄膜4は、樹脂成形部分3が積層される部位のみな
らず、図2に示されるように、積層されない部位にもつ
まり表面2a全域に形成してもよい。
【0016】基板2を構成するステンレス鋼としては、
例えば、SUS304やSUS430等が用いられる。
樹脂成形部分3を構成する組成物の主成分となるオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ソフト
セグメントとしてのエチレン−プロピレンゴムのような
オレフィン系ゴムやハードセグメントとしてのポリプロ
ピレン、ポリエチレンのようなオレフィン系樹脂が用い
られ、例えば、ミラストマー、サーモラン、住友TP
E、サントプレン、グドマー等の商品名で市販されてい
るものが用いられる。尚、樹脂成形部分3の本体部3a
を構成する組成物のオレフィン系熱可塑性エラストマー
をハードセグメントとし且つリップ部3bを構成する組
成物のオレフィン系熱可塑性エラストマーをソフトセグ
メントとする等、2種類を組合わせてもよい。樹脂成形
部分3を構成する組成物の混合成分となるエチレン−メ
タクリル酸共重合体としては、例えば、ニュークレルな
どの商品名で市販されているものが用いられ、陰イオン
となり得る官能基を持つものである。アイオノマー樹脂
としては、例えば、ハイミラン等の商品名で市販されて
いるものが用いられる。シランカップリング剤は、X−
Si(OR)で示される化合物である。Xは、陽イオ
ンとなり得る官能基であって、アミノ基、ビニル基、エ
ポキシ基、プロピル基、フェニル基等がある。Rは、加
水分解可能な基であって、メトキシ基、エトキシ基、ク
ロロ基、メトキシエトキシ基等がある。この化合物とし
て、具体的には、γ−アミノ−プロピルトリエトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン等が用いられる。
【0017】次に基板2と樹脂成形部分3との接着につ
いて説明する。
【0018】基板2の表面2aに積層された樹脂成形部
分3は、その成形時の熱により組成物のエチレン−メタ
クリル酸共重合体とシランカップリング剤とがイオン結
合する。これにより、基板2と樹脂成形部分3とが接着
される。
【0019】以下に、接着強度の実験結果を示す。
【0020】実施例1は、基板2をSUS430で構成
しすると共に樹脂成形部分3をオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーとしての三井化学株式会社の6030Bを1
00重量部とエチレン−メタクリル酸共重合体としての
三井化学株式会社のHM2001BKを100重量部と
を混合した組成物で構成したベルトモール1であって、
基板2の表面2aにアミノシラン処理を施して薄膜4を
形成し、イオン結合で基板2と樹脂成形部分3とを接着
したものである。又、比較例1は、実施例1と同様な構
成のベルトモール1であるが、基板2の表面2aにアミ
ノシラン処理を施していないものである。
【0021】そして、これら実施例1及び比較例1に1
80°剥離試験を行った結果、実施例1は、12N/5
mmの接着強度を示し、比較例1は、3N/5mmの接
着強度を示した。このように、表面処理を施した実施例
1は、表面処理を施していない比較例1に比べて、基板
2と樹脂成形部分3との接着強度が著しく向上している
ことが分かる。
【0022】図2に示されるように、樹脂成形部分3
は、接着面3cを形成する第1の層31と及び第1の層
31を被覆してリップ部分3bを形成する第2の層32
とからなるいわゆる樹脂2色成形部分としてもよい。こ
の場合、第1の層31がオレフィン系熱可塑性エラスト
マーを主成分としてエチレン−メタクリル酸共重合体を
混合した組成物より構成され、第2の層32は、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体を混合していない組成物より
構成すれば良い。
【0023】尚、本実施の形態においては、本発明の一
実施形態としてベルトモール1への適用を説明している
が、ベルトモール1に限らず、車両ボディパネルと車両
フロントウインドガラスもしくはリヤウインドガラスと
の間のウインドモールや車両ボディパネルと車両ドアパ
ネルもしくは車両ドアウインドガラスとの間のルーフド
リップモール等にも適用できる。又、基板2は、スチー
ル製の車両ドアパネル、車両ボディパネルや車両サンル
ーフパネル又はガラス製の車両サンルーフパネルや車両
クォータウインドガラス等、車両の構造部品そのもので
あってもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、基板に陽イオンとなり
得る官能基を持つシランカップリング剤により表面処理
を施すと共にこの基板に積層される樹脂成形部分を陰イ
オンとなり得る官能基を持つ高分子材料を含む組成物よ
り構成し、基板と樹脂成形部分とをイオン結合して樹脂
成形部分を基板に接着したので、従来に比べて両者の接
着強度を向上させることができ、耐久性に優れた車両用
モールディングとすることができる。
【0025】又、本発明によれば、組成物をオレフィン
系熱可塑性エラストマーを主成分とし高分子材料が混合
してなるものとしたので、リサイクル性の向上及び軽量
化された車両用モールディングとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用モールディングの一実施形
態であるベルトモールの斜視図である。
【図2】本発明に係る車両用モールディングの一実施形
態であるベルトモールの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 ベルトモール(車両用モールディング) 2 基板 3 樹脂成形部分 4 薄膜(シランカップリング剤) 3a 接着面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオンとなり得る官能基を持つシラン
    カップリング剤により表面処理された基板と、少なくと
    も該基板に接着される接着面側が陰イオンとなり得る官
    能基を持つ高分子材料を含む組成物よりなる樹脂成形部
    分とを有し、前記樹脂成形部分と前記基板とが前記組成
    物の前記高分子材料と前記シランカップリング剤とのイ
    オン結合により接着されることを特徴とする車両用モー
    ルディング。
  2. 【請求項2】 前記組成物は、オレフィン系熱可塑性エ
    ラストマーを主成分として前記高分子材料が混合されて
    なる、請求項1記載の車両用モールディング。
  3. 【請求項3】 前記高分子材料は、エチレン−(メタ)
    アクリル酸共重合体又はアイオノマー樹脂である、請求
    項1又は2記載の車両用モールディング。
  4. 【請求項4】 前記基板は、ステンレス鋼である、請求
    項1記載の車両用モールディング。
  5. 【請求項5】 前記シランカップリング剤は、以下に示
    される化合物である、請求項1記載の車両用モールディ
    ング。 X−Si(OR) X:官能基、R:加水分解可能な基
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