JP2592271Y2 - 自動車用ウエザストリツプ - Google Patents

自動車用ウエザストリツプ

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JP2592271Y2
JP2592271Y2 JP1993012775U JP1277593U JP2592271Y2 JP 2592271 Y2 JP2592271 Y2 JP 2592271Y2 JP 1993012775 U JP1993012775 U JP 1993012775U JP 1277593 U JP1277593 U JP 1277593U JP 2592271 Y2 JP2592271 Y2 JP 2592271Y2
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直久 宮川
勝久 加藤
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トキワケミカル工業株式会社
株式会社システムテクニカル
増沢ケミカル販売株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等の車輌におけ
るドアー及びトランクパネルの開閉部分を当受する車体
パネルとの間に介在して安定的にシールの役目を果たす
自勤車用ウエザストリツプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のドアーパネル、ガラス
パネル、トランクパネル等の各種パネルの開閉する部分
をシールするウエザストリツプは、その弾性部分は各種
のゴムを発泡したものを使用している。また、近年、ゴ
ムより比重が3割程度軽量で、且つリサイクルが可能で
あると共に、気密性に優れた熱可塑性エラストマーの発
泡合成樹脂を使用している。然し、この熱可塑性エラス
トマーは、車体パネルに対して緩衝的には優れている
が、開閉時の分離に際する軽い振動でも簡単に擦れて傷
が付きやすいと云う欠点がある。そこで、ウエザストリ
ツプの接合する部分の表面にウレタン系又はナイロン系
等の溶解した合成樹脂塗料を塗布したものが使用されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち前者におけるゴムの発泡材料による場合は、弾
力性と緩衝の役目は充分に果たすが、気密性が弱く、且
つ軽い振動による擦れに対しても傷が生じて破損する欠
点がある。また、後者における熱可塑性エラストマーの
発泡材料のものには、ウレタン、ナイロン系の溶解した
塗料を塗布したものは、塗布工程が大変に面倒で手間が
係ると共に、位置や湾曲部によつては大変に塗布が困難
であり、且つ表面の摩擦抵抗を少なくする粗面を埋め、
分離抵抗を大きくする等の欠点がある。本考案は、この
ような各点を解決したものであつて、その目的とする所
は、ウエザストリツプを押し出し成形で芯体と相溶性の
ある薄保護被膜を一体的に成形すると共に、該薄保護被
膜に摩擦抵抗の少ない凹凸よりなる粗面を強固に形成す
る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のウエザストリツプは、内部の芯体(2)と
0.05mm以下の薄い外周の薄保護被膜(3)とより
成形され、該芯体(2)の構成材料をポリオレフイン系
樹脂の熱可塑性エラストマーの発泡材とする。また、該
薄保護被膜(3)は、ポリオレフイン系樹脂又はウレタ
ン系樹脂の合成樹脂のべース材料に、このべース材料よ
り溶融点の高い大小各種の粉末又は粒子からのポリオレ
フイン系、ナイロン、ウレタン、ポリスチレン系の合成
樹脂を押し出し成形で表面に凹凸等の粗面を形成する。
また、同様の目的で、該薄保護被膜を形成する合成樹脂
の内部に滑性のよい雲母、モリブデン、黒鉛等の粉末又
は粒子を混合し、これを押し出し成形機を以て表面に粗
面を形成するものである。
【0005】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1乃至図4は本考案の使用状態を示すもの
で、図1及び図2において、車輌(22)のドアーパネ
ル(8)及びトランクパネル(11)と車体パネル
(7)との各開閉する部分をシールするウエザストリツ
プ本体(1)は、各種断面形状を有し、内部に貫通孔を
形成した長手方向の芯体(2)と、該芯体(2)の各当
受する接合部(5)の部分の露出する表面又は外周全面
に薄保護被膜(3)とを各々押し出し成形機によつて一
体的に形成されている。前記芯体(2)は、ポリオレフ
イン系樹脂の熱可塑性エラストマーの発泡材を押し出し
成形機によつて、各種断面形状に形成され、且つ内部に
中空部を設けると共に、車体パネル(7)又は昇降窓
(9)等が圧接する接合部(5)を形成してある。次
に、該芯体(2)の該車体パネル(7)との接合部
(5)の表面に対して厚さが0.05mm以下の薄保護
被膜(3)を押し出し成形によつて被着する。該薄保護
被膜(3)は、その構成材料を該芯体(2)と相溶性が
あるポリオレフイン系樹脂又はウレタン系樹脂の合成樹
脂をべース材料とする。このべース材料より溶融点が高
い大小各種の粉末又は粒子からなるポリオレフイン系、
ナイロン、ウレタン、ポリスチレン系の合成樹脂の材料
を混合し、これを他の押し出し成形機を使用して芯体
(2)と同時に押し出し成形し、一つの金型ダイスを通
過して両者を熱と圧力を以て一体的に成形し、該薄保護
被膜(3)の表面に溶融点が高い材料からなる凹凸状の
粗面を形成するものである。また、該薄保護被膜(3)
には、ポリオレフイン系樹脂又はウレタン系樹脂の合成
樹脂の内部に滑性を良好とするための、雲母、モリブデ
ン、黒鉛等の粉末又は粒子を混合して押し出し成形機を
以て表面に一体的に被着したものである。なお、該薄保
護被膜(3)の厚みを0.05mm以下の薄さにする
と、表面の凹凸が小さくなる。すなわち、押し出し時の
圧力が表面に加わり添加混合材料である大小各種の粉
末、粒子が押し潰されて、該薄保護被膜(3)の表面に
細かい凹凸面が形成される。更に、前記薄保護被膜
(3)の該べース材料としては、ポリオレフイン系樹脂
の高分子ポリエチレン、ポリプロピレン、各種エチレン
系樹脂及びウレタン系樹脂を使用する。
【0006】図2に示す実施例は、ドアーパネル(8)
と車体パネル(7)との間にウエザストリツプ本体
(1)を介在し、該車体パネル(7)に圧接し、開閉の
軽量化と気密性の保持及び強靭化したものである。
(9)は昇降窓を示し、(10)は該昇降窓(9)を収
納するグラスランである。次に図3に示すものは、ウエ
ザストリツプ本体(1)を車体パネル(12)とトラン
クパネル(11)との接合部(5)をシールしたもの
で、円形状の該ウエザストリツプ本体(1)に取付部材
(21)を介して該車体パネル(12)に装着したもの
である。図4に示す実施例は、本考案のウエザストリツ
プ本体(1)を車体パネル(14)に取付金具を介して
取着した昇降窓(13)の端縁が直接当接する部分の表
面に薄保護被膜(3)が位置した状態を示したものであ
る。
【0007】次に図5に示すものは、従来例を示すもの
で、車体パネル(18)とドアーパネル(19)との間
にウエザストリツプ(15)の圧接部(16)の表面に
ウレタン系、ナイロン系の溶解した塗料(17)を塗布
して表面を保護したものである。
【0008】
【作用】上記の如く構成された、本考案のウエザストリ
ツプ本体は、ポリオレフイン系樹脂の熱可塑性エラスト
マーの発泡材を押し出し成形機に投入して芯体を形成
し、その表面又は外周に厚さ0.05mm以下の薄い薄
保護被膜を形成する。この薄保護被膜は、ポリオレフイ
ン系樹脂又はウレタン系樹脂をべース材料とし、そのべ
ース材料より溶融点が高い大小の粉末又粒子又はべース
材料の内部に雲母、モリブデン、黒鉛等を添加混合し
て、他の押し出し成形機に投入し、二つの押し出し成形
機を使用して同時に押し出し成形し、その後に、一つの
金型ダイスの内部で重合させる。この時、ウエザストリ
ツプ本体の熱可塑性エラストマーの発泡材料が発泡する
と同時に表面の0.05mm以下の薄保護被膜の表面に
凹凸状の粗面を形成する、
【0009】
【考案の効果】以上の如く、本考案のウエザストリツプ
によれば、自動車等の車輌のドアーパネル、トランクパ
ネル等の開閉圧接部分の接合部に、発泡材料の芯体を覆
う厚さ0.05mm以下の薄保護被膜を被着一体化した
ので、全体を著しく強靭化すると共に、摩擦抵抗も小さ
く開閉操作が軽快となる。また、芯体の表面を充分に保
護する効果と、従来の如く、芯体の表面に合成樹脂の塗
料を塗布したものの如く、二次加工が不要であると共
に、容易に擦り減つたりして破損する等の憂いがなく長
期間に亘つて強固に使用できる効果がある。そして、ウ
エザストリツプ本体の芯体としてポリオレフイン系樹脂
の熱可塑性エラストマーの発泡材を使用し、外周表面に
被着する薄保護被膜をポリオレフイン系樹脂又はウレタ
ン系樹脂を使用したことにより、両者は互いに相溶性が
あるため押し出し時の熱と圧力により一体的に重合して
強靭化され、擦り傷等により破損による肌荒れを防止す
る効果がある。更に、該薄保護被膜はの厚さは0.05
mm以下に形成したことにより、芯体の発泡部分の柔ら
かさを損ねることなく被着できる効果がある。また、該
薄保護被膜には、合成樹脂のべース材料より溶融点が高
いポリオレフイン系、ポリスチレン系の大小各種の粉末
又は粒子を混合して押し出し成形したことにより、該粉
末又は粒子が押し出し時の圧力によつて小さな凹凸に押
し潰され艶のある表面が得られると共に、細かい凹凸の
ある薄い被膜が確実強固に形成される効果がある。更
に、該薄保護被膜を形成する合成樹脂の内部に雲母、モ
リブデン、黒鉛等の粉末又は粒子を混合し、これを押し
出し成形したことにより、溶融点の低い合成樹脂は確実
に溶融し、溶融しない各粉末又は粒子は表面に露出して
小さい凹凸粗面が形成され、滑性が良好となると共に、
摩擦抵抗が少ない為にドアー等の開閉操作が著しく円滑
となる効果がある。また、本考案のウエザストリツプ
は、従来の如く芯体をゴムの発泡材料を使用したものと
比較すると比重が3割軽量化できると共に、リサイクル
も可能となる等の時代に沿つた便利な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を車輌に使用した状態の斜面図である。
【図2】同じく本考案を使用した図1A−A線の縦断側
面図である。
【図3】同じく本考案を使用した図1B−B線の縦断側
面図である。
【図4】同じく本考案の他の使用例を示す縦断側面図で
ある。
【図5】従来例のウエザストリツプを使用した状態の縦
断側面図である。
【符号の説明】
1 ウエザストリツプ 2 芯体 3 薄保護被膜 5 接合部 7 車体パネル 8 ドアーパネル 9 昇降窓 11 トランクパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 勝久 茨城県北相馬郡守谷町松ヶ丘2丁目22番 地5 (56)参考文献 特開 平6−190895(JP,A) 特開 平5−4522(JP,A) 特開 平6−218788(JP,A) 特開 昭57−176154(JP,A) 特開 平8−25452(JP,A) 特開 昭54−107963(JP,A) 特開 昭59−201838(JP,A) 実開 昭63−77815(JP,U) 実開 昭60−168621(JP,U) 実開 昭55−58415(JP,U) 実開 昭57−199695(JP,U) 実開 昭63−141012(JP,U) 実開 昭56−164819(JP,U) 特公 昭60−37780(JP,B2) 特公 昭62−29248(JP,B2) 特公 平7−119046(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 10/08 B60R 13/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアーパネル及びトランクパネ
    ルの各開閉圧接部分をシールするウエザストリツプにお
    いて、該ウエザストリツプ本体は、内部の芯体と外周部
    の薄保護被膜とを押し出し成形を以て重合し、前記芯体
    は、ポリオレフイン系樹脂の熱可塑性エラストマーの発
    泡材を以て成形されると共に、該芯体の接合部の表面に
    0.05mm以下の薄保護被膜を被着し、該薄保護被膜
    は、ポリオレフイン系樹脂又はウレタン系樹脂の合成樹
    脂をべース材料とし、該べース材料より溶融点が高い大
    小各種の粉末又は粒子からなるポリオレフイン系、ナイ
    ロン、ウレタン、ポリスチレン系の合成樹脂を混合し、
    押し出し成形によつて一体的に形成したことを特徴とす
    る自動車用ウエザストリツプ。
  2. 【請求項2】 該薄保護被膜を成形する合成樹脂の内部
    に雲母、モリブデン、黒鉛等の粉末又は粒子を混合した
    ことを特徴とする請求項1の自動車用ウエザストリツ
    プ。
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