JP2000212239A - 湿気硬化性組成物 - Google Patents

湿気硬化性組成物

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JP2000212239A
JP2000212239A JP11014529A JP1452999A JP2000212239A JP 2000212239 A JP2000212239 A JP 2000212239A JP 11014529 A JP11014529 A JP 11014529A JP 1452999 A JP1452999 A JP 1452999A JP 2000212239 A JP2000212239 A JP 2000212239A
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carbon atoms
polyol
silyl
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Kiyoteru Kashiwame
浄照 柏女
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化速度が速く、発泡が少ない常温硬化性組成
物を提供する。 【解決手段】特定の総不飽和度の低いポリオキシアルキ
レンポリオールに基づくウレタンプレポリマーと、加水
分解によりイソシアネート基と反応しうる活性水素を発
生させるシリル基を含有する化合物を含有する湿気硬化
性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタンプレポリ
マーを含む新規な湿気硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、末端にイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマーはそれ単独で空気中の水分と反応
して硬化する一液湿気硬化型組成物として建築材料や土
木材料の分野でコーティング材、シーリング材、接着
剤、防水材、床材などに幅広く使用されている。しかし
ながらこれらの組成物はイソシアネート基と水との反応
が遅いために、硬化速度が遅いという問題があった。ま
た、硬化する際に発生する炭酸ガスにより硬化物が発泡
し、その性能を低下させるという問題もあった。
【0003】このような問題を改良する目的でイソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマーに、ケチミン化合
物、エナミン化合物、アルジミン化合物、オキサゾリジ
ン化合物などの水と反応してアミノ基もしくは水酸基を
生成する化合物を組み合わせる方法が提案がされてい
る。しかしながら、このような化合物の使用は発泡の抑
制にはある程度効果は見られるものの、一液化した際の
貯蔵安定性に問題があった。
【0004】一方、特開昭63−145321、特開平
9−194557、特開平9−249727には分子中
にシリルスルフィド基やシリルアミノ基を含有する化合
物と組み合わせる方法が提案されている。しかしながら
これらの化合物を、従来から知られているポリオキシア
ルキレンポリオールとポリイソシアネート化合物より得
られるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーに適
用した場合、施工後の硬化速度が遅く充分満足できるも
のではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記問
題点に鑑み、硬化速度が速く、かつ炭酸ガスによる発泡
の少ない湿気硬化性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記の課題である硬化性と発泡抑制を解決すべく鋭意検討
した結果、特定の総不飽和度の低いポリオキシアルキレ
ンポリオールに基づくウレタンプレポリマーと、加水分
解によりイソシアネート基と反応しうる活性水素を発生
させるシリル基を含有する化合物を組み合わせることに
より、硬化速度が速く、かつ硬化時に発泡の少ない湿気
硬化性組成物が得られることを見いだし、本発明に至っ
た。
【0007】すなわち本発明は下記の発明である。水酸
基あたりの分子量が1000〜15000、総不飽和度
が0.05meq/g以下のポリオキシアルキレンポリ
オールを主成分とするポリオールとポリイソシアネート
化合物を反応させて得られるイソシアネート基末端ウレ
タンプレポリマー(A)と、下記一般式(1)で表され
るシリル基を含有する化合物(シリル基含有化合物
(B))を含むことを特徴とする湿気硬化性組成物。
【0008】−X−SiR123・・・(1) 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基またはビニ
ル基を示す。XはO、SまたはNR4であり、R4は水素
原子、炭素数1〜15のアルキル基もしくはハロゲン置
換アルキル基、炭素数6〜20のアリール基もしくはハ
ロゲン置換アリール基、炭素数7〜20のアラルキル基
もしくはハロゲン置換アラルキル基、または−SiR5
67基を示す。また、R5、R6、R7はそれぞれ独立
に炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基またはビニル基を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において使用される水酸基
あたりの分子量が1000〜15000、総不飽和度が
0.05meq/g以下のポリオキシアルキレンポリオ
ールは、セシウム化合物、ジエチル亜鉛、塩化鉄、金属
ポルフィリン、複合金属シアン化錯体などの触媒の存在
下、多官能の開始剤にモノエポキシドを反応させて製造
されることが好ましい。触媒として水酸化カリウムなど
の汎用アルカリ触媒を用いた場合は特に高分子量体にお
いて不飽和度が高くなり好ましくない。触媒としては、
複合金属シアン化錯体を使用することが特に好ましい。
【0010】複合金属シアン化物錯体としては亜鉛ヘキ
サシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ましく、
そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が特に好ま
しい。エーテルとしてはエチレングリコールジメチルエ
ーテル(グライム)、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル(ジグライム)などが好ましく、錯体の製造時の
取り扱いからグライムが特に好ましい。アルコールとし
てはt−ブタノール、t−ブチルセロソルブなどが好ま
しい。
【0011】ポリオキシアルキレンポリオールは上記の
ような触媒の存在下、多官能の開始剤にモノエポキシド
を反応させて製造されることが好ましい。モノエポキシ
ドはエポキシ環を1個有する化合物であり、例えばアル
キレンオキシドやグリシジルエーテル、グリシジルエス
テルなどが挙げられる。好ましいモノエポキシドとして
はエチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブ
チレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、スチレン
オキシドなどのアルキレンオキシドが挙げられる。プロ
ピレンオキシドまたはプロピレンオキシドとエチレンオ
キシドの併用が好ましく、プロピレンオキシドが特に好
ましい。これらモノエポキシドは2種以上の併用も可能
である。
【0012】開始剤としては2〜10個の活性水素を有
する化合物が好ましい。ポリヒドロキシ化合物が好まし
く、2〜8個、特に2〜4個の水酸基を有するポリヒド
ロキシ化合物が好ましい。具体的にはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、シュークロースおよびこれらにアル
キレンオキシドを反応させて得られる目的物より低分子
量のポリオールがある。これらは1種単独使用でも2種
以上の併用でもよい。
【0013】ポリオキシアルキレンポリオールの水酸基
あたりの分子量は1000〜15000であることが必
要である。これより低い分子量では充分な柔軟性が得ら
れず、これより高い分子量では充分な強度が得られな
い。水酸基あたりの分子量は好ましくは2000〜10
000である。
【0014】ポリオキシアルキレンポリオールの総不飽
和度は0.05meq/g以下であることが必要であ
る。総不飽和度がこれより高い場合には、残留タックの
増大、表面耐候性の低下などが起こり好ましくない。特
に0.04meq/g以下が好ましい。また、ポリオキ
シアルキレンポリオールの分子量が比較的低い場合(例
えば水酸基あたりの分子量が1000〜2000の場
合)その総不飽和度は0.03meq/g以下であるこ
とが好ましく、0.01meq/g以下が特に好まし
い。
【0015】本発明において上記ポリオキシアルキレン
ポリオールを主成分とするポリオールが使用される。場
合によっては上記ポリオキシアルキレンポリオールと他
のポリオキシアルキレンポリオールとを併用してもよ
い。この場合、全ポリオール中、上記ポリオキシアルキ
レンポリオールは80重量%以上であることが好まし
く、実質的に100重量%であることが特に好ましい。
【0016】イソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ー(A)は前記ポリオールとポリイソシアネート化合物
とをイソシアネート基過剰の条件で反応させることによ
って得られる。ポリイソシアネート化合物の使用量は未
反応物が残る量であってもよく、得られるイソシアネー
ト基末端ウレタンプレポリマー(A)の遊離イソシアネ
ート基含有量は0.1〜10重量%が好ましい。
【0017】ポリイソシアネート化合物としてはイソシ
アネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系および
脂肪族系のポリイソシアネート化合物、それら2種以上
の混合物、ならびに、それらを変性して得られる変性イ
ソシアネート化合物がある。
【0018】具体的にはたとえばトリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニレンイソシアネート(クルードMDI)、
キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどのポリイソ
シアネート化合物やそれらのプレポリマー変性体、イソ
シアヌレート変性体、ウレア変性体、カルボジイミド変
性体などが挙げられる。
【0019】本発明において下記一般式(1)で表され
るシリル基を含有する化合物(シリル基含有化合物
(B))を使用する。好ましくは分子中に一般式(1)
で表されるシリル基を2個以上含有している化合物を使
用する。
【0020】−X−SiR123・・・(1) 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基またはビニ
ル基を示す。XはO、SまたはNR4であり、R4は水素
原子、炭素数1〜15のアルキル基もしくはハロゲン置
換アルキル基、炭素数6〜20のアリール基もしくはハ
ロゲン置換アリール基、炭素数7〜20のアラルキル基
もしくはハロゲン置換アラルキル基、または−SiR5
67基を示す。また、R5、R6、R7はそれぞれ独立
に炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基またはビニル基を示す。
【0021】シリル基含有化合物(B)として、分子中
に一般式(1)で表されるシリル基を2個以上含有する
化合物を用いる場合、それぞれのシリル基は同一であっ
ても、異なっていてもよい。
【0022】本発明のシリル基含有化合物(B)は、対
応する、下記一般式(2)で表される活性水素含有基を
含有する化合物と、ヘキサアルキルジシラザンまたは下
記一般式(3)で表されるシラン化合物との反応で製造
されることが好ましい。
【0023】−XH・・・(2) 式中、Xは上記に同じ。
【0024】Y−SiR123・・・(3) 式中、Yはハロゲン原子またはアセトキシ基であり、R
1、R2、R3は上記に同じ。
【0025】一般式(3)において、ハロゲン原子とし
てはCl、Br、Iが好ましく、R 1、R2、R3として
はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、またはビニル基
が好ましい。
【0026】このようなシリル基含有化合物(B)は空
気中の水分により容易に加水分解され、一般式(2)で
表される活性水素含有基を含有する化合物が再生され、
イソシアネート基と反応して硬化物を与えると考えられ
る。
【0027】一般式(2)で表される活性水素含有基を
含有する化合物としては該活性水素含有基を2個以上有
する化合物が好ましい。この場合、2個の活性水素含有
基は同じものでも異なっているものでもよい。2個の活
性水素含有基が同じものであるポリヒドロキシ化合物、
ポリチオール化合物、ポリアミノ化合物が特に好まし
い。また、ポリヒドロキシ化合物とポリチオール化合
物、ポリヒドロキシ化合物とポリアミノ化合物など、こ
れら一般式(2)で表される活性水素含有基を含有する
化合物を2種以上併用することも可能である。
【0028】ポリヒドロキシ化合物としては分子中に2
個以上の水酸基を含有する化合物であればどんなもので
も使用できる。好ましいポリヒドロキシ化合物としては
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグ
リセリン、シュークロースおよびこれらにアルキレンオ
キシドを反応させて得られる低分子量のポリオールなど
が挙げられる。これらは1種単独使用でも2種以上の併
用でもよい。
【0029】ポリチオール化合物としては分子中にチオ
ール基を2個以上含有する化合物であればどんなもので
も使用できる。一般に市販されている液状ポリサルファ
イドポリマーが好ましく、下記一般式(4)で表される
構造の化合物が特に好ましい。
【0030】
【化1】
【0031】式中、mは1〜4の整数でその平均値は約
2、nは0〜25、好ましくは0〜10の整数。
【0032】さらに一般式(5)で示されるポリマーや
化2の化合物も使用できる。これらは1種単独使用でも
2種以上の併用でもよい。 HS(CH2CH2O)pCH2CH2SH・・・(5) 式中、pは0〜50の整数。
【0033】
【化2】
【0034】ポリアミノ化合物としては分子中にアミノ
基を2個以上含有する化合物であればどんなものでも使
用できる。好ましいポリアミノ化合物としては以下のも
のなどが挙げられる。それらは1種単独使用でも2種以
上の併用でもよい。一液硬化性組成物として使用する場
合、貯蔵安定性の面で2級アミノ基を含有するポリアミ
ノ化合物が好ましい。
【0035】エチレンジアミン、トリメチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、
1,2−ジアミノプロパン、ビス(3−アミノプロピ
ル)エーテル、ポリエチレングリコールビス(3−アミ
ノプロピル)エーテル、1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミ
ノシクロヘキサン、イソホロンジアミン、o−フェニレ
ンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレン
ジアミン、4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、m−キシリレンジアミン。
【0036】N,N’−ジメチルエチレンジアミン、
N,N’−ジメチルトリメチレンジアミン、N,N’−
ジメチルテトラメチレンジアミン、N,N’−ジメチル
ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジメチルオクタメ
チレンジアミン、N,N’−ジメチルデカメチレンジア
ミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノプロパ
ン、N,N’−ジメチル−ビス(3−アミノプロピル)
エーテル、N,N’−ジメチル−[ポリエチレングリコ
ールビス(3−アミノプロピル)エーテル]、N,N’
−ジメチル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、N,
N’−ジメチル−1,3−ジアミノシクロヘキサン、
N,N’−ジメチル−1,4−ジアミノシクロヘキサ
ン、N,N’−ジメチルイソホロンジアミン、N,N’
−ジメチル−o−フェニレンジアミン、N,N’−ジメ
チル−m−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−
p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−4,
4’−ジアミノビフェニル、N,N’−ジメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N’−ジメチル
−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、N,N’−
ジメチル−m−キシリレンジアミン、ピペラジン、メチ
ルピペラジン、2,6−ジメチルピペラジン、2,5−
ジメチルピペラジン、1,3−ジ(4−ピペリジル)プ
ロパン。
【0037】イソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ー(A)とシリル基含有化合物(B)との混合比率は、
好ましくは1個のイソシアネート基に対して一般式
(1)のシリル基が0.3〜2.0個、より好ましくは
0.8〜1.2個となるように選ばれる。0.3個未満
では発泡の低減効果が少なく、また2.0個を超えると
硬化後の高分子量化を著しく妨げるため好ましくない。
【0038】本発明の湿気硬化性組成物の硬化反応に当
たっては硬化触媒を使用してもしなくてもよい。硬化触
媒としては、2−エチルヘキサン酸錫、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫ビスアセテート、ジブチル錫ビス
アセチルアセトナートなどの有機錫化合物やトリエチレ
ンジアミン、N−エチルモルフォリンなどの3級アミン
類が使用できる。これらの触媒の使用量はイソシアネー
ト基末端ウレタンプレポリマー(A)やシリル基含有化
合物(B)の分子量や構造によって異なるが、イソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマー(A)とシリル基含
有化合物(B)の総量に対して0.005〜3.0重量
%、好ましくは0.05〜1.0重量%である。
【0039】本発明の組成物にはさらに必要に応じて、
可塑剤、充填材、顔料、たれ止め剤、接着性付与剤その
他の添加剤なども加えて使用できる。可塑剤としては、
公知の可塑剤が使用でき、具体的にはフタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルなどのフタル酸
エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸ジイソデ
シル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチルなどの脂
肪族カルボン酸エステル類;ペンタエリスリトールエス
テルなどのグリコールエステル類;リン酸トリオクチ
ル、リン酸トリクレジルなどのリン酸エステル類;エポ
キシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジルなどのエ
ポキシ可塑剤;塩素化パラフィン;ポリオキシアルキレ
ンモノオール、ポリオキシアルキレンポリオールの末端
変性体などの高分子可塑剤などが単独または2種以上の
混合物で使用できる。
【0040】充填材の使用量はイソシアネート基末端ウ
レタン(A)100重量部に対して0〜1000重量
%、特に50〜400重量%が好ましい。充填材の具体
例としては以下のものが挙げられる。これらの充填材は
単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0041】炭酸カルシウム、フュームドシリカ、沈降
性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラ
ック、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、ク
レー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベント
ナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバ
ルーン、ガラスバルーン、木粉、パルプ、木綿チップ、
マイカ、くるみ穀粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミ
ニウム微粉末、フリント粉末などの粉体状充填材、石
綿、ガラス繊維、ガラスフィラメント、炭素繊維、ケブ
ラー繊維、ポリエチレンファイバーなどの繊維状充填材
など。
【0042】その他、接着性付与剤としてシランカップ
リング剤などのカップリング剤;顔料として酸化鉄、酸
化クロム、酸化チタンなどの無機顔料およびフタロシア
ニンブルー、フタロシアニングリーンなどの有機顔料;
タレ止め剤として有機酸処理炭酸カルシウム、水添ひま
し油、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、微
粉末シリカなど、各種の老化防止剤、紫外線吸収剤など
が使用できる。
【0043】
【実施例】以下に本発明を、実施例(例1〜4)および
比較例(例5、6)を挙げてさらに具体的に説明する
が、この説明が本発明を限定するものではない。なお、
合成例1〜3はシリル基含有化合物の合成方法を表す。
また、部は重量部を示す。
【0044】分子量700のジプロピレングリコール−
プロピレンオキシド付加物(ポリオールA、B)または
分子量1000のグリセリン−プロピレンオキシド付加
物(ポリオールC、D)を開始剤として、亜鉛ヘキサシ
アノコバルテート−グライム錯体を触媒として以下のポ
リオキシアルキレンポリオールを得た。
【0045】ポリオールA:分子量4000、総不飽和
度0.026のポリオキシプロピレンジオール、 ポリオールB:分子量10000、総不飽和度0.03
4のポリオキシプロピレンジオール、 ポリオールC:分子量5000、総不飽和度0.021
のポリオキシプロピレントリオール、 ポリオールD:分子量10000、総不飽和度0.02
9のポリオキシプロピレントリオール。
【0046】分子量700のジプロピレングリコール−
プロピレンオキシド付加物(ポリオールE)または分子
量1000のグリセリン−プロピレンオキシド付加物
(ポリオールF)を開始剤として、亜鉛ヘキサシアノコ
バルテート−t−ブタノール錯体を触媒として以下のポ
リオキシプロピレンポリオールを得た。
【0047】ポリオールE:分子量4000、総不飽和
度0.006のポリオキシプロピレンジオール、 ポリオールF:分子量5000、総不飽和度0.005
のポリオキシプロピレントリオール。
【0048】分子量700のジプロピレングリコール−
プロピレンオキシド付加物(ポリオールG)または分子
量1000のグリセリン−プロピレンオキシド付加物
(ポリオールH)を開始剤として、水酸化カリウムを触
媒として以下のポリオキシプロピレンポリオールを得
た。
【0049】ポリオールG:分子量4000、総不飽和
度0.124のポリオキシプロピレンジオール、 ポリオールH:分子量5000、総不飽和度0.082
のポリオキシプロピレントリオール。
【0050】[合成例1](シリルオキシ基含有化合物
の合成) ベンゼン中に1,6−ヘキサンジオール23.6gとト
リエチルアミン21.2gを溶解し、これにトリメチル
クロルシラン23.9gのベンゼン溶液を室温にて滴下
した。生成したトリエチルアミンの塩酸塩を濾別後、ベ
ンゼンを留去して、1,6−ビス(トリメチルシリルオ
キシ)ヘキサン(シリル基含有化合物A)を得た。
【0051】[合成例2](シリルチオ基含有化合物の
合成) 構造式HS(CH2CH2OCH2OCH2CH2SS)5
2CH2OCH2OCH2CH2SHで表される液状ポリ
サルファイド(東レチオコール(株)製LP−3)50
g、ヘキサメチルジシラザン16.1g、サッカリン
0.05gを120℃で5時間反応させた後、過剰のヘ
キサメチルジシラザンおよび副生物を減圧留去し、構造
式(CH33SiS(CH2CH2OCH2OCH2CH2
SS)5CH 2CH2OCH2OCH2CH2SSi(C
33で示される化合物(シリル基含有化合物B)を得
た。
【0052】[合成例3](シリルアミノ基含有化合物
の合成) ベンゼン中にヘキサメチレンジアミン11.6gとトリ
エチルアミン21.2gを溶解し、これにトリメチルク
ロルシラン23.9gのベンゼン溶液を室温にて滴下し
た。生成したトリエチルアミンの塩酸塩を濾別後、ベン
ゼンを留去してN,N’−ビス(トリメチルシリル)ヘ
キサメチレンジアミン(シリル基含有化合物C)を得
た。
【0053】[例1]ポリオールAの100部、および
ポリオールCの30部に4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(商品名ミリオネートMT:日本ポリウ
レタン工業(株)製品)34部を加え、反応容器中80
℃で6時間反応させ、遊離イソシアネート基含有量5.
15重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ーを得た。このウレタンプレポリマー100部に対し、
合成例1で得られたシリル基含有化合物Aの12.8部
およびジブチル錫ジラウレート0.5部を均一に混合
し、一液硬化性組成物を得た。
【0054】[例2]例1におけるポリオールAの代わ
りにポリオールEを、ポリオールCの代わりにポリオー
ルFを用いた以外は例1と同様の操作を行い一液硬化性
組成物を得た。
【0055】[例3]ポリオールBの100部、および
ポリオールDの50部に4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート21.9部を加え、反応容器中80℃で
6時間反応させ、遊離イソシアネート基含有量3.37
重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを
得た。このウレタンプレポリマー100部に対し、合成
例2で得られたシリル基含有化合物Bの49部およびジ
ブチル錫ジラウレート0.5部を均一に混合し、一液硬
化性組成物を得た。
【0056】[例4]ポリオールAの100部、および
ポリオールCの30部に4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート34部を加え、反応容器中80℃で6時
間反応させ、遊離イソシアネート基含有量5.15重量
%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを得
た。このウレタンプレポリマー100部に対し、合成例
3で得られたシリル基含有化合物Cの15.2部を均一
に混合し、一液硬化性組成物を得た。
【0057】[例5]例1におけるポリオールAの代わ
りにポリオールGを、ポリオールCの代わりにポリオー
ルHを用いた以外は例1と同様の操作を行い、一液硬化
性組成物を得た。
【0058】[例6]例3においてシリル基含有化合物
Bを使用しなかった以外は実施例3と同様の操作を行
い、一液硬化性組成物を得た。
【0059】例1〜6で得られた硬化性組成物について
以下の方法で硬化速度および硬化物の発泡状態を観察し
た。結果を表1に示す。
【0060】[硬化速度]幅20mm、深さ10mmの
一面ビードを作成し、23℃、60%RHで7日間硬化
させた。3日後および7日後に硬化部分の表面からの厚
さを測定し、硬化速度の尺度とした。
【0061】[発泡性]50mmφの円形容器に組成物
を10mmの深さに流し込み、23℃、60%RHで1
0日間硬化させた。10日後の硬化物の高さを測定し発
泡性の尺度とした。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の湿気硬化性組成物は不飽和度の
少ないポリオキシアルキレンポリオールを使用したイソ
シアネート基末端ウレタンプレポリマーと分子内に一般
式(1)で示されるシリル基を含有するシリル基含有化
合物からなり、硬化速度が速く、かつ炭酸ガスによる発
泡が少ないという効果が認められる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基あたりの分子量が1000〜150
    00、総不飽和度が0.05meq/g以下のポリオキ
    シアルキレンポリオールを主成分とするポリオールとポ
    リイソシアネート化合物を反応させて得られるイソシア
    ネート基末端ウレタンプレポリマー(A)と、 下記一般式(1)で表されるシリル基を含有する化合物
    (シリル基含有化合物(B))を含むことを特徴とする
    湿気硬化性組成物。 −X−SiR123・・・(1) 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜10
    のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基またはビニ
    ル基を示す。XはO、SまたはNR4であり、R4は水素
    原子、炭素数1〜15のアルキル基もしくはハロゲン置
    換アルキル基、炭素数6〜20のアリール基もしくはハ
    ロゲン置換アリール基、炭素数7〜20のアラルキル基
    もしくはハロゲン置換アラルキル基、または−SiR5
    67基を示す。また、R5、R6、R7はそれぞれ独立
    に炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリ
    ール基またはビニル基を示す。
  2. 【請求項2】ポリオキシアルキレンポリオールが、複合
    金属シアン化物錯体を触媒として多官能の開始剤にモノ
    エポキシドを反応させて得られるポリオキシアルキレン
    ポリオールである、請求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】シリル基含有化合物(B)が、分子中に一
    般式(1)で表されるシリル基を2個以上有する化合物
    である、請求項1記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】シリル基含有化合物(B)が、下記一般式
    (2)で表される活性水素含有基を含有する化合物と、
    ヘキサアルキルジシラザンまたは下記一般式(3)で表
    されるシラン化合物との反応生成物である、請求項1記
    載の硬化性組成物。 −XH・・・(2) 式中、Xは上記に同じ。 Y−SiR123・・・(3) 式中、Yはハロゲン原子またはアセトキシ基であり、R
    1、R2、R3は上記に同じ。
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