JP2000212081A - 尋常性白斑治療製剤 - Google Patents

尋常性白斑治療製剤

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JP2000212081A
JP2000212081A JP11015621A JP1562199A JP2000212081A JP 2000212081 A JP2000212081 A JP 2000212081A JP 11015621 A JP11015621 A JP 11015621A JP 1562199 A JP1562199 A JP 1562199A JP 2000212081 A JP2000212081 A JP 2000212081A
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acid
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Kazuo Watabe
一夫 渡部
Michihiro Yamaguchi
道広 山口
Tokuyuki Namiki
徳之 並木
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布後、薬剤が徐々に放出してその使用量を
容易に調整することができると共に、スティックタイプ
とすることができ、手を使わず直接患部に適用すること
ができる安全性の高い尋常性白斑治療製剤を提供する。 【解決手段】 メトキサレン(8-Methoxypsoralen)
と、固型ワックスまたは半固型ワックスを製剤中5.0
〜50.0重量%とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尋常性白斑治療製
剤に関し、特に直接患部に適用することができ、かつ徐
放性を有する尋常性白斑治療製剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
ソラレン誘導体の一種であるメトキサレン(8-Methoxyp
soralen)に光エネルギーを照射することにより、尋常
性白斑及び乾癬、真菌状肉症、類乾癬、扁平苔癬、掌蹠
膿疱症等の皮膚疾患の治療を行う方法が汎用されつつあ
る。その療法は、主としてメトキサレンを含有する水性
の軟膏又はローションを疾患部に塗布した後、波長が3
15〜380nmの近紫外線を照射するものである。し
かして、この方法による場合には、手で所定量を取り、
白斑部位に塗布するものであるため、治療後直ちに手を
洗浄し、薬剤を完全に除去する必要がある。メトキサレ
ンは紫外線エネルギーの利用効率を高め、メラニン色素
の形成を促進するものであり、治療に当たって患部では
ない手にも薬剤が付着することで、手に皮膚炎を起こし
たり水泡を生じさせたりする危険性があるからである。
このため、薬剤を手で触れることなく直接患部に適用で
きる製剤の開発が望まれていた。また、メトキサレンは
人によって感受性が異なるものであるにも関わらず、従
来の製剤では患部に塗布後、直ちに含有薬剤の全てが放
出されるため、効き過ぎて皮膚炎を起こしたり、水泡を
生じたりする場合があった。このため、塗布後、薬剤が
徐々に放出され、場合によっては洗い流す等してその使
用量を調整することのできる製剤の開発が望まれてい
た。
【0003】本発明はかかる従来の問題点を解決するた
めになされたもので、手を使わずに直接患部に適用する
ことができ、かつ徐放性を有するメトキサレン含有の尋
常性白斑治療製剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題の解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、製剤を
油性あるいは油中水型の製剤とすることで、患部への直
接投与が可能で、かつ徐放性を有するメトキサレン含有
の尋常性白斑治療製剤が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、メトキサレン(8-Meth
oxypsoralen)と、固型ワックスまたは半固型ワックス
を製剤中5.0〜50.0重量%とを配合することを特
徴とする油性の尋常性白斑治療製剤である。
【0006】以下、本発明の構成について説明する。本
発明で用いられるメトキサレンは、オランダセリ科の植
物 Ammi majus Linnの種子より単離されたfurocoumarin
系化合物の一種であり、尋常性白斑の治療薬として汎用
されているものである。
【0007】本発明においては、メトキサレンと共に固
型ワックスまたは半固型ワックスを配合する。用いられ
る固型ワックスまたは半固型ワックスとしては、例え
ば、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワック
ス、固型パラフィン等から選ばれる一種または二種以上
が挙げられる。このうち特にセレシンおよびマイクロク
リスタリンワックスが好ましい。
【0008】本発明における固型ワックスまたは半固型
ワックスの配合量はその剤型により適宜選択され得る
が、通常製剤中、5.0〜50.0重量%、好ましくは
15.0〜30.0重量%である。
【0009】本発明の尋常性白斑治療製剤は油性あるい
は油中水型の製剤として用いることにより、徐放性を有
する製剤とすることができる。またその剤型としては、
クリーム状あるいはスティックタイプの製剤とすること
ができるが、特にスティックタイプとした場合には、薬
剤が垂れ落ちすることがなく、かつ手を触れずに直接患
部に適用することがより容易となり、好適である。
【0010】本発明の尋常性白斑治療製剤は、上記必須
成分に加え、通常用いられる他の化粧料や医薬用成分を
必要により本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合す
ることができる。例えば、流動パラフィン、スクワラン
等の炭化水素、マカデミアナッツ油、ラノリン等の油脂
類、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等の
ロウ類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルシロ
キサン等のシリコーン類、カプリルアルコール、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコ−
ル、コレステロール等の高級アルコール類、カプリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、リノール酸等の高級脂肪酸、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリ
トール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン
硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、ア
テロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステ
アレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリド
ンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン
(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノ
コギリソウ抽出物、メリロート抽出物等の保湿剤、エタ
ノール等の低級アルコール、ブチルヒドロキシトルエ
ン、トコフェロール、フィチン酸等の酸化防止剤、安息
香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸ア
ルキルエステル、ヘキサクロロフェン等の抗菌剤、アル
コール、多価アルコール、水、水性アルコールで抽出し
た天然エキス、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミ
チン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セス
キオレイン酸グリセリン、モノラウリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リエチレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ラウロイルジエタノールアマイ
ド、マルチトールジヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキ
ル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル、ポ
リエーテル変性シリコーン等の非イオン界面活性剤、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベン
ザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン
界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナト
リウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、アシルメチル
タウリン塩等のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、
中和剤、金属封鎖剤、粉体成分、色素、香料、他の紫外
線吸収剤、精製水等を配合することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、本
発明はこれらに限定されるものではない。また、配合量
は他に指定がない限り重量%で示す。
【0012】 実施例1 リップスティックタイプ軟膏 マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% セレシン 19.0 メトキサレン 0.3 トリオクタン酸グリセリン 残余 (製法)マイクロクリスタリンワックス0.5g、セレ
シン9.5gを秤取り、80〜85℃にて融解した後、
ワックス融解液が60℃になった時点でメトキサレン
0.15gを添加して溶解する。均一に溶解した後、ト
リイソオクタン酸グリセリン39.85gを添加し、温
度を50℃前後に保ちながら均一になるよう撹拌する。
得られた均一な溶液を金型内にあらかじめセットされた
リップスティックの空容器に充填した後冷却して固化さ
せ、スティックの中味重量が約3.5gのリップスティ
ック製剤を得る。
【0013】比較例1 ポリエチレングリコール400 49.7 重量% ポリエチレングリコール4000 50.0 メトキサレン 0.3
【0014】1.薬剤溶出試験 (1)試料 上記した処方による実施例1の本発明試料と、比較例1
の軟膏とを用いた。
【0015】(2)試験方法 図1に示すような座剤の溶出試験装置を用いて、製剤4
中の薬剤を試験溶液であるエタノール3に溶出させる。
一定時間毎に試験液を図2に示すような先端に5μmの
メンブランフィルター6を装着したディスポーザブル注
射筒7により10ml採取し、分光光度計によりメトキ
サレンの極大吸収値を有する305nmにおける吸光度
を測定し、この測定値からメトキサレンの溶出量を算出
した。 試験液:エタノール300ml 溶出液のサンプリング時間:0,0.5,1,2,4,
6,8,24時間
【0016】(3)結果 本発明試料の試験結果を図3に、比較例1の軟膏の試験
結果を図4に示す。図3,4から、本発明試料の場合に
はメトキサレンが徐々に溶出するのに対し、比較例1の
軟膏の場合には溶出開始30分後には薬剤が100%放
出されることが分かる。
【0017】実施例2 (水相) イミダゾリニウムベタイン 1.5 重量% 1,3−ブチレングリコール 10.0 グリセリン 20.0 メチルパラベン 0.1 精製水 残余 (油相) マイクロクリスタリンワックス 1.5 イソステアリン酸 3.0 シリコーンオイル 6.0 流動パラフィン 4.0 ワセリン 1.0 メトキサレン 1.0 (製法)精製水240.5gに1,3−ブチレングリコ
ール50g、グリセリン100g及びイミダゾリニウム
ベタイン7.5g、メチルパラベン0.5gを秤取り、
均一になるよう撹拌溶解する。別に油相成分としてマイ
クロクリスタリンワックス7.5gを80〜85℃にて
融解した後、イソステアリン酸15g、シリコーンオイ
ル30g、流動パラフィン20g及びワセリン5gを添
加して70℃に保ちながら均一になるように溶解混合す
る。この油相溶液にメトキサレン5gを添加して均一に
溶解した後、ホモミキサーを用いて撹拌しながら先に用
意した水相成分に油相成分を徐々に添加し、9000回
転にて1分間乳化を行う。乳化された均一な溶液を金型
内にあらかじめセットされたリップスティックの空容器
に充填した後冷却して固化させ、スティックの中味重量
が約2.0gのリップスティック製剤を得る。
【0018】実施例3 マイクロクリスタリンワックス 5.0 重量% 固型パラフィン 25.0 トリイソオクタン酸グリセリン 残余 メトキサレン 1.0 (製法)実施例1に準じてリップスティック製剤を得
た。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の尋常性白
斑治療製剤は、塗布後、薬剤が徐々に放出されるため、
その使用量を容易に調整することができる。また、ステ
ィックタイプとすることが可能となり、手を使わず、直
接患部に適用することができ、安全性の高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用する製剤の溶出試験装置
の概要を示す図である。
【図2】本発明の実施例で使用する製剤の溶出試験装置
のディスポーザブル注射筒を示す図である。
【図3】本発明による尋常性白斑治療製剤の一例の溶出
試験結果を示す図である。
【図4】従来例による尋常性白斑治療製剤の一例の溶出
試験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 モーター 2 恒温槽(37℃) 3 エタノール 4 製剤 5 メッシュ金網 6 メンブランフィルター 7 ディスポーザブル注射筒
フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA06 BB31 CC18 DD13 DD34 DD37 DD38 DD41 DD46 EE27 EE41 EE55 FF31 FF68 4C086 AA01 CA01 MA02 MA05 MA27 MA63 NA10 NA12 ZA89 ZC71

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メトキサレン(8-Methoxypsoralen)
    と、固型ワックスまたは半固型ワックスを製剤中5.0
    〜50.0重量%とを配合することを特徴とする油性の
    尋常性白斑治療製剤。
  2. 【請求項2】 製剤がスティックタイプである請求項1
    記載の尋常性白斑治療製剤。
JP11015621A 1999-01-25 1999-01-25 尋常性白斑治療製剤 Withdrawn JP2000212081A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003026678A1 (en) * 2001-09-25 2003-04-03 Dasan Medichem Co., Ltd. Novel pharmaceutical composition with improved defoaming activity
JP2004161715A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Mikasa Seiyaku Co Ltd 消炎鎮痛固形軟膏剤
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