JP2000212000A - 超伝導膜の成膜方法 - Google Patents

超伝導膜の成膜方法

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JP2000212000A JP11015931A JP1593199A JP2000212000A JP 2000212000 A JP2000212000 A JP 2000212000A JP 11015931 A JP11015931 A JP 11015931A JP 1593199 A JP1593199 A JP 1593199A JP 2000212000 A JP2000212000 A JP 2000212000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面に超伝導薄膜を備えた平面回路型フィル
タを提供するのに有用な超伝導体の薄膜を形成する方法
を提供すること。 【解決手段】 基板の両面に気相成長法に従って超伝導
体からなる薄膜を形成する方法において、前記基板の近
傍に配置された熱源を使用して前記基板を加熱するとと
もに、その加熱の間、前記基板と前記加熱装置との間
に、前記基板と同一もしくは同種の材料からなるスペー
サ基板を介在させ、前記基板に密着させるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超伝導膜の成膜方法
に関し、さらに詳しく述べると、基板の両面に気相成長
法に従って超伝導体、好ましくは酸化物超伝導体からな
る薄膜を形成する方法に関する。本発明の成膜方法は、
特に、平面回路型フィルタの製造において有利に利用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、高品質な通信が行える移動体や衛
星の通信システムの実現が急務となっており、また、こ
れに対応するため、基地局において、低損失で急峻な遮
断特性をもつフィルタが要求されている。このため、超
伝導膜を信号層に使用した平面回路型フィルタが提案さ
れている。平面回路型フィルタの典型例はマイクロスト
リップフィルタであり、図1に示されるような断面構造
を有している。すなわち、マイクロストリップフィルタ
10は、図示されるように、誘電体材料(例えば、Mg
O単結晶)からなる回路基板1を有していて、その表面
には、ストリップ状の導体(信号層)2が被着されてい
る。信号層2は、導体である超伝導体(例えば、酸化物
超伝導体、例えばYBCO)の薄膜から構成されてい
る。参照番号3は、グランド層であり、銅の薄膜から構
成されている。しかし、より高性能のフィルタを得るた
め、信号層2に加えてグランド層3も超伝導体の薄膜か
ら形成されたフィルタを提供することが望ましい。
【0003】さらに具体的に説明すると、平面回路型フ
ィルタとしては、図2に示されるような3段ヘアピン型
マイクロストリップフィルタがある。このフィルタ10
は、その信号層2にヘアピン型の導体を採用している。
図3の3段ディスクフィルタ10も平面回路型フィルタ
の一例である。このフィルタ10の場合、ディスク状の
導体からなる信号層2が採用されている。さらに、図2
及び図3のフィルタに共通して、銅の薄膜からなるグラ
ンド層3が回路基板1の裏面に積層されている。
【0004】上述のような、超伝導膜を信号層に使用し
た平面回路型フィルタを製造するため、通常、図4に示
されるようなマグネトロンスパッタリング装置(一部の
みを示す)を使用して、基板の上に超伝導膜を積層する
ことが行われている。すなわち、加熱装置としてのヒー
タ4を内蔵した基板ホルダー5の上に、引き続く成膜工
程で超伝導膜が被着される予定の基板1を基板抑え板6
で取り付け、さらにネジ7で固定する。基板1は、例え
ばMgO(100)単結晶などの誘電体材料からなり、
また、基板ホルダー5は、ステンレス鋼、ニッケル合金
などからなる。また、図示の例の場合には、熱伝導加熱
を行っているのでヒータ4を内蔵した基板ホルダー5を
使用しているが、これに代えて輻射加熱を行ってもよ
く、そのような場合には、図示しないが、赤外線ランプ
などを加熱装置として使用することができる。装置内に
配置されたターゲットのスパッタ現象によって、基板1
の表面に、そのターゲットに由来する超伝導膜1を薄膜
で積層させることができる。
【0005】また、上記のような超伝導膜の成膜におい
て、基板を所要の高温度(通常、約600〜900℃)
まで加熱するため、基板ホルダーと基板とが直に密着さ
れているか、さもなければ、両者の間の熱接触を改善す
るため、銀ペーストや金箔の層が中間に介在せしめられ
ている。(例えば、R.P.Robertazzi及び
B.D.Oh,IEEE.Trans.Appl.Su
percond.,Vol.3,1094(1993)
を参照されたい)。
【0006】しかしながら、基板の片面のみに超伝導膜
を形成する時には特に問題は発生しないけれども、上記
のように、平面回路型フィルタ等の作製のために基板の
両面に超伝導膜を形成する場合には、いくつかの問題が
発生する。例えば、基板に接して存在する基板ホルダー
や銀ペースト中に汚染物質が含まれる場合には、その汚
染物質に由来して超伝導膜の汚染が発生する。すなわ
ち、基板が汚染源と接した場合には、成膜途中で汚染物
質を拾ってしまい、良質な膜を形成することができな
い。また、基板の両面に超伝導膜を形成する場合には、
基板の片面ずつに成膜処理を行っているので、その時間
差に原因して膜品質の劣化が発生する。すなわち、基板
の一方の面に超伝導膜を形成した後、その基板を反転し
てもう一方の面に超伝導膜を成膜している間に、すでに
形成されている超伝導膜が、基板ホルダーや銀ペースト
中に含まれる汚染物質にさらされ、その品質の劣化を被
らざるを得ない。さらに、このような問題を回避するた
めに、基板ホルダーに対する基板の直接接触を避けて、
基板をその端部でのみ支承することも考えられる。しか
し、このような場合には、基板ホルダーとの直接接触に
由来する汚染の問題は低減されるというものの、基板自
体が輻射を透過しやすい基板(誘電体基板)であるた
め、基板温度を十分に上げることができず、良質な膜が
形成できないという新たな問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、した
がって、基板の両面に気相成長法に従って超伝導体から
なる薄膜を形成するためのものであって、基板ホルダー
等からの汚染を被ることがなく、かつ基板温度を成膜の
実施に十分な程度まで高めることのできる成膜方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の両面に
気相成長法に従って超伝導体からなる薄膜を形成する方
法において、前記基板の近傍に配置された熱源を使用し
て前記基板を加熱するとともに、その加熱の間、前記基
板と前記熱源との間に、前記基板と同一もしくは同種の
材料からなるスペーサ基板を介在させ、前記基板に密着
させることを特徴とする超伝導膜の成膜方法にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の超伝導膜の成膜方
法をその好ましい実施の形態を参照して説明する。な
お、下記の形態は一例であって、本発明の範囲内におい
て種々の変更を施し得ることを理解されたい。本発明の
超伝導膜の成膜方法は、基板の両面に気相成長法に従っ
て超伝導体、好ましくは酸化物超伝導体からなる薄膜を
形成する方法にある。ここで、成膜に用いられる気相成
長法は、この技術分野において薄膜形成のために一般的
に使用されている方法をそのままあるいは所望に応じて
変更して、使用することができる。気相成長法は、物理
的に行うものであってもよく、あるいは化学的に行うも
のであってもよい。適当な物理的ないし化学的気相成長
法は広範囲に及ぶけれども、その典型例は、PVD法、
CVD法、エピタギャル成長法などである。適当なPV
D法としては、以下に列挙するものに限定されないけれ
ども、例えば電子ビーム加熱蒸着真空蒸着法、高周波誘
導加熱真空蒸着法、レーザー加熱真空蒸着法等の真空蒸
着法、例えばイオンビームスパッタリング法、プラズマ
スパッタリング法、マグネトロンスパッタリング法等の
スパッタリング法、その他を挙げることができる。例え
ば、スパッタリング法は、真空中に放電用ガス(例え
ば、アルゴンガス)を導入し、電極間に電圧を印加する
ことによってグロー放電を発生させ、さらに、その時、
プラズマ中の正のイオンを陰極上のターゲットの表面に
衝突させ、ターゲット原子がはじき出されるスパッタ現
象を利用して、基板上に薄膜を形成することができる。
必要に応じて、その他のメカニズムにもとづく成膜法を
使用してもよい。
【0010】本発明による超伝導膜の成膜方法では、超
伝導膜の形成が予定される基板の近傍に配置された熱
源、好ましくは加熱装置など(通常、基板ホルダーに内
蔵される)を使用して基板を加熱するとともに、その加
熱の間、基板と熱源との間に、基板と同一もしくは同種
の材料からなるスペーサ基板を介在させ、これを基板に
密着させることを特徴とする。基板及びその近傍をこの
ように構成した場合には、基板ホルダーと基板の間にス
ペーサ基板を介在させたことにより、基板ホルダーから
の汚染をスペーサ基板によって遮断することができ、ま
た、スペーサ基板を基板と同一もしくは同種の材料から
構成して基板に密着させたことによって、基板ホルダー
と基板の良好な熱接触を達成し、また、すでに形成され
ている超伝導膜が基板ホルダーにさらされることによっ
て引き起こされる超伝導膜の品質の劣化も防止すること
が可能である。さらに、本発明方法では、汚染物質が含
まれるために従来の技術で問題となっていた銀ペースト
等の使用を省略することができる。
【0011】図5は、本発明方法の実施に有利に使用す
ることのできるマグネトロンスパッタリング装置の好ま
しい一例を、特に基板の近傍を中心にして示したもので
ある。基板ホルダー5は、熱源としてのヒータ4を内蔵
している。なお、図示の例の場合には、熱伝導加熱を行
っているのでヒータ4を内蔵した基板ホルダー5を使用
しているが、これに代えて輻射加熱を行ってもよく、そ
のような場合には、図示しないが、赤外線ランプなどを
熱源として使用することができる。基板ホルダー5の上
に、引き続く成膜工程で超伝導膜が被着される予定の基
板1を取り付ける。図示の例では、基板1を基板抑え板
6で取り付け、さらにネジ7で固定する方法が採用され
ているが、必要に応じて、その他の取り付け、固定方法
を採用してもよい。本発明方法では、基板ホルダー5
と、その上の基板1との間に、スペーサ基板8が配置さ
れている。基板1及びスペーサ基板8の基板抑え板6に
よる取り付けは、良好な熱効率を達成するため、なるべ
く接触面積が小さくなるように配慮することが好まし
い。なお、図示の例では、第1の超伝導膜2と第2の超
伝導膜3とがすでに形成されている状態が示されてお
り、これからも理解されるように、スペーサ基板8は、
基板ホルダー5に密着すると同時に、基板1上の第1の
超伝導膜2とも密着している。このことはまた、第2の
超伝導膜3の成膜時、第2の超伝導膜3の汚染の防止
や、基板ホルダーと基板の良好な熱接触の達成が得られ
ることを示している。
【0012】本発明方法の実施において、基板は、特に
限定されるものでなく、得られる超伝導膜の使用目的等
に応じて最適な基板材料を選択して使用することができ
る。例えば、超伝導膜を備えた基板を使用して平面回路
型フィルタを製造するような場合には、例えばMgO、
LaAlO3 、サファイア(CeO等を被覆したものが
好ましい)、TiO2 、YAlO3 、Nd:YAl
3 、Ce:YAlO3 、CeO、YSZ、SrTiO
3 、NdGaO3 、LaSrGaO4 、LSAT(La
AlO3 −Sr2 AlTaO6 )などの誘電体材料を有
利に使用することができる。また、このような基板の形
状及び寸法も特に限定されるものでなく、得られる超伝
導膜の使用目的等に応じて広く変更することができる。
特に、平板状の基板を有利に使用することができる。
【0013】基板ホルダーは、ステンレス鋼、ニッケル
合金など、この技術分野において一般的に使用されてい
る材料から形成することができる。また、この基板ホル
ダーの内部には、その内蔵及び取り付けの方法は限定さ
れないけれども、各種のヒータ、赤外線ランプなどの熱
源を取り付けることが好ましい。しかし、必要に応じ
て、もしも本発明の効果に悪影響がでないのであるなら
ば、基板ホルダーと熱源とがそれぞれ独立して取り付け
られていてもよい。
【0014】基板と基板ホルダーの間に配置されるスペ
ーサ基板は、基板と同一もしくは同種の材料からなるこ
とが必要である。ここで、「同種の材料」とは、組成あ
るいは特性が類似していて、それを使用した時に、基板
と同一の材料を使用した時と同等もしくはそれ以上の作
用効果が得られるような材料を指している。一例を示す
と、基板をMgOから形成した時に、スペーサ基板とし
てサファイアを使用することができる。また、2枚の基
板を使用して、一方の基板を基板そのものとして使用
し、他方の基板をスペーサ基板として使用してもよい。
さらに、基板の上にすでに超伝導膜を形成したものを、
特にスペーサ基板として使用してもよい。スペーサ基板
は、その材料が基板と同一もしくは同種の材料からなる
と同時に、その形状及び寸法も基板のそれと同一もしく
は同様(ほぼ同一)であることが好ましい。このような
スペーサ基板の使用を通じて、本発明の効果をさらに高
めることができるであろう。
【0015】基板の両面に形成される超伝導膜は、前記
した基板と同様に、得られる超伝導膜の使用目的等に応
じて最適な超伝導体を選択して使用することができる。
例えば、超伝導膜を備えた基板を使用して平面回路型フ
ィルタを製造するような場合には、酸化物超伝導体を有
利に使用することができる。適当な酸化物超伝導体とし
ては、以下に列挙するものに限定されないけれども、Y
BCO(Y−Ba−Cu−0)、Bi(Pb)−Sr−
Cu−O、Nd−Ba−Cu−Oなどを挙げることがで
きる。
【0016】また、形成される超伝導膜の膜厚は、その
超伝導膜の使用目的等に応じて広く変更することができ
るけれども、通常、0.2〜2.0μmの範囲にあるの
が好ましい。特に、本発明方法により得られる超伝導膜
付き基板を使用して例えば平面回路型フィルタを製造す
るような場合には、超伝導膜の膜厚は0.3〜1.0の
範囲にあるのが好ましい。
【0017】本発明方法において、基板の両面のそれぞ
れに超伝導膜を形成する手順は特に限定されるものでは
ないけれども、基板の薄膜形成面のうちスペーサ基板と
面していない面において第1の成膜を行い、次いで、片
面に超伝導膜を形成した基板を反転した後(すなわち、
スペーサ基板の基板密着面に対して基板の超伝導膜を密
着させた後)、基板のいま一つの薄膜形成面において第
2の成膜を行うことが好ましい。
【0018】図6は、上記の成膜工程を説明したもの
で、まず図6(A)に示されるように、基板1をその第
1の超伝導膜2を形成すべき面(薄膜形成面)が露出す
るようにしてスペーサ基板8の上に密着させる。ここ
で、スペーサ基板8の基板密着面8aは、図示されるよ
うに、微細な凹凸を有することが好ましい。スペーサ基
板の表面にこのような凹凸があると、基板の上に超伝導
膜を形成した後、その基板をスペーサ基板から剥離する
作業を円滑に行うことができる。実際、基板と同等の平
滑度を有するスペーサ基板を使用した場合には、基板と
スペーサ基板の密着力が強くて、引き続く成膜工程のた
めの剥離作業が困難であった。
【0019】スペーサ基板の基板密着面に形成されるべ
き微細な凹凸の程度は、所望とする効果に応じて広く変
更し得るというものの、通常、表面粗さで表して、0.
01〜5μmの範囲であるのが好ましい。基板密着面の
表面粗さが5μmを上回ると、スペーサ基板から基板へ
の熱伝導が低下し、また、反対に0.01μmを下回る
と、所期の剥離補助効果を得ることができない。
【0020】スペーサ基板の基板密着面に対する微細な
凹凸の付与は、本発明の方法及びその効果に対して悪影
響を及ぼさない限り、いろいろな粗面化技法に従って行
うことができる。例えば、スペーサ基板の表面をダイヤ
モンドペーストあるいはそれに類するペーストを使用し
た研磨によって粗面化することが好ましい。ダイヤモン
ドペーストは、粗面化処理の完了後に超音波洗浄を行う
ことなどにより除去することができるので、引き続いて
実施する工程に対して悪影響を及ぼすことがない。その
他の適当な粗面化方法としては、例えば、アルゴン(A
r)イオンミリングなどを挙げることができる。
【0021】本発明方法では、スペーサ基板の基板密着
面を粗面化することに代えて、スペーサ基板の基板密着
面にあらかじめ超伝導膜が形成されているものを使用し
てもよい。スペーサ基板の超伝導膜は、本発明方法で形
成しようとしている超伝導膜と異なる組成であっても使
用できなくはないが、望ましくは同一組成であることが
良い。その理由は、例えば、スペーサ基板の超伝導膜が
Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−Oである一方、形成し
ようとしている超伝導膜がNd−Ba−Cu−OやY−
Ba−Cu−Oなどであり、両者の材質が相異なる場合
には、Pbの蒸気圧が高いのでPbが基板に対して意図
せずに直に被着してしまいがちであり、さらにNd−B
a−Cu−OやY−Ba−Cu−Oの成膜温度が高いた
めに、かかるPbがNd−Ba−Cu−OやY−Ba−
Cu−Oの成膜中に高温となる結果不用意に拡散しがち
であり、これによって特性に悪影響を及ぼす問題が生じ
てしまうからである。この方法の別法として、特に、す
でに超伝導膜が形成されている基板をスペーサ基板とし
て使用することが好ましい。スペーサ基板の基板密着面
に超伝導膜が存在していると、 超伝導膜の表面にはすでに微細な凹凸が形成されて
いるので、上述のような粗面化処理を行うことの必要が
なくなる、 超伝導膜は自体黒色であるので、基板の加熱を行う
時、輻射熱により加熱効果を高めることができる、 第2の超伝導膜を形成する段階で、すでに形成され
ている第1の超伝導膜に接するのはスペーサ基板の超伝
導膜であるので、スペーサ基板やその下の基板ホルダー
からの悪影響を遮断することができる、 などの効果を得ることができる。
【0022】第1の超伝導膜2の形成後、図6(B)に
示されるようにして第2の超伝導膜3を形成する。片面
に第1の超伝導膜2を形成した基板1は、その未薄膜形
成面が上を向いてターゲット(図示せず)に対向するよ
うに反転させる。すなわち、スペーサ基板8の基板密着
面8aに対して基板1の第1の超伝導膜2を密着させ。
ここで、スペーサ基板8の基板密着面8aは、図6
(A)において示したように微細な凹凸を有していても
よいが、基板密着面8aに当接する基板1の表面には第
1の超伝導膜2がすでに形成されており、微細な凹凸を
付与した場合と同様な作用効果が期待できるので、何ら
の特別な処理を施されていない平滑な表面であってよ
い。次いで、第2の超伝導膜3を形成するため、前記し
た第1の超伝導膜2の形成と同様にして成膜工程を実施
する。
【0023】第1の超伝導膜2及び第2の超伝導膜3を
それぞれ基板1の表面に形成した後、もしもこの超伝導
膜付き基板を平面回路型フィルタの製造に使用するよう
な場合には、グランド層となる第2の超伝導膜3はその
ままとして、第1の超伝導膜2のみを所望のパターンに
従ってエッチングして、信号層を形成する。エッチング
方法としては、ウェットエッチング及びドライエッチン
グのどちらも任意に使用することができる。
【0024】先にも説明したように、第1の超伝導膜2
及び第2の超伝導膜3を形成するための成膜工程は、常
用の蒸着方法を使用して実施することができる。ここで
使用し得る蒸着方法を具体的に説明すると、例えば、好
ましい蒸着方法の一例は、以下に記載する実施例におい
ても使用されているけれども、図7に略示するマグネト
ロンスパッタリング法である。図示のマグネトロンスパ
ッタリング装置20は、先に図5を参照して説明したヒ
ータ4内蔵の基板ホルダー5、基板1及びスペーサ基板
8を含むユニットをチャンバ25の下方に有している。
なお、図示の例では、基板1の表面に第1の超伝導膜2
がすでに積層されている。チャンバ25の上方には磁界
を発生させるためのマグネット装置21が取り付けられ
ており、また、チャンバ25の頂部には、下方の基板1
に対向するようにして、成膜原料となるターゲット22
が収納されている。
【0025】超伝導膜2を成膜するに当たって、チャン
バ25の側壁に取り付けられた排気口24を介して真空
引きを行い、チャンバ25内が真空状態となった後、ガ
ス装入口23より放電用ガスを導入する。陽極と陰極の
間に電圧を印加して電界を発生させ、また、この電界に
交差するようにして、マグネット装置21からの磁界を
印加する。ターゲット22の前面において高密度のプラ
ズマPが作られ、そのプラズマPに含まれる正のイオン
がターゲット22に衝突してターゲット原子をはじき出
させ、基板1の表面に飛来させる。このようなスパッタ
現象により、基板1の表面にターゲット22に由来する
第1の超伝導膜2が順次堆積せしめられる。
【0026】上記したようなマグネトロンスパッタリン
グ法を含めて、スパッタリング法を実施する条件は、種
々のファクタに応じて変動するけれども、通常、 基板温度 630〜900℃(超伝導膜によって
異なる) 放電電圧 150〜250ボルト 放電電流 0.5〜1.1A ガス圧力 20〜70Pa である。
【0027】また、上記したマグネトロンスパッタリン
グ法に代えて、図8に示すようなレーザー蒸着法を使用
することもできる。レーザー蒸着法は、大出力レーザー
の発熱効果を利用した蒸着法であり、極めて大きな蒸着
速度が得られるなどの利点がある。図示のレーザー蒸着
装置30は、先に図5を参照して説明したヒータ4内蔵
の基板ホルダー5、基板1及びスペーサ基板8を含むユ
ニットをチャンバ35の上方に有している。なお、図示
の例では、基板1の表面に第1の超伝導膜2がすでに積
層されている。チャンバ35の側壁には、レーザー光3
6(例えば、KrFレーザー)をターゲット32に照射
するための入射窓が取り付けられている。また、チャン
バ35の下部には、上方の基板1に対向するようにし
て、蒸着母材となるターゲット32(例えば、YBCO
膜を形成する場合には、YBa2 Cu3y )が収納さ
れている。
【0028】超伝導膜2を成膜するに当たって、チャン
バ35の底壁に取り付けられた排気口34を介して真空
引きを行い、チャンバ25内が真空状態となった後、ガ
ス装入口33より適当なガス(例えば、酸素ガス)を導
入する。引き続いて、レーザー光36をチャンバ35の
入射窓を通してターゲット32に照射し、これを加熱
し、蒸発させる。ターゲット32からのプルーム37が
上昇し、基板1の表面に蒸着せしめられる。このように
して、基板1の表面にターゲット32に由来する第1の
超伝導膜2が形成される。
【0029】本発明方法によって形成することのできる
超伝導膜は、各種の超伝導膜を備えた装置の製造におい
て有利に使用することができる。特に、本発明の超伝導
膜は基板の両面に薄く均一に形成されており、しかも品
質に優れているので、先に図2及び図3を参照して説明
した平面回路型フィルタや、その他のフィルタの製造に
おいて有利に使用することができる。なお、平面回路型
フィルタの詳細は、すでに説明してあり、また、多くの
刊行物でも報告されているので、ここでの詳細な説明を
省略する。
【0030】
【実施例】引き続いて、本発明をその実施例について説
明する。例1 本例では、図7に示すマグネトロンスパッタリング装置
を使用して、MgO(100)単結晶基板の両面にYB
CO超伝導膜を形成した。成膜工程は、図6の工程
(A)及び(B)に準じている。
【0031】まず、縦3cm×横3cm×厚さ0.5mmの平
板状MgO(100)単結晶基板をスペーサ基板として
用意し、そのスペーサ基板の基板密着面(MgO基板と
熱接触する面)を粒径3μmのダイヤモンドペーストを
用いて軽く研磨した。その後、スペーサ基板をアルコー
ル中で超音波洗浄し、先に研磨に使用したダイヤモンド
ペーストを溶解除去した。基板密着面に粗さ(山と谷と
高さの差)が3μm程度の凹凸を有する粗面化スペーサ
基板が得られた。
【0032】縦3cm×横3cm×厚さ0.5mmの平板状M
gO(100)単結晶基板を別に用意し、これを先の工
程で作製したスペーサ基板の上に重ね合わせた。これら
の2枚の基板を、ステンレス鋼(SUS304)製基板
抑え板を使用して基板ホルダーにネジ止めした。この
際、図6(A)に示したように、スペーサ基板8の粗面
化面8aに基板1を密着させた。
【0033】その後、第1の超伝導膜(YBCO膜)を
形成するため、基板を約700℃まで加熱し、ターゲッ
ト:YBa2 Cu3 y 、放電電圧:200V、放電電
流:0.70A及びガス圧力:30Pa(Ar:O2
1:1)のスパッタ条件下でスパッタリングを行った。
約4000Åの厚さを有するYBCO膜(第1の超伝導
膜)が得られた。
【0034】引き続いて、第2の超伝導膜(同じくYB
CO膜)を形成するため、チャンバ内を室温まで冷却し
た後、大気に戻し、YBCO膜付きの基板をその未薄膜
形成面が上面となるように反転し、再びスペーサ基板の
上に重ね合わせた。なお、この工程で使用したスペーサ
基板8は、材質は先の工程で使用したスペーサ基板に同
じであるけれども、その表面8aは、先の工程で使用し
たような粗面化面を有するものではなくて、図6(B)
に示されるように、基板1と同等の平滑度を有するもの
であった。なぜなら、この工程の場合、基板1の表面に
第1の超伝導膜2があるため、第2の超伝導膜3の形成
後にスペーサ基板8から基板1を容易に剥離可能である
からである。
【0035】基板を約700℃まで加熱し、ターゲッ
ト:YBa2 Cu3 y 、放電電圧:200V、放電電
流:0.70A及びガス圧力:30Pa(Ar:O2
1:1)のスパッタ条件下でスパッタリングを行った。
約4000Åの厚さを有するYBCO膜(第2の超伝導
膜)が得られた。上記のようにして作製した第1及び第
2の超伝導膜(YBCO膜)の膜質を評価するため、得
られた超伝導膜のX線回折を行ったところ、添付の図9
に示すようなグラフが得られた。図9のグラフの下方の
曲線Iが第1の超伝導膜のX線回折図であり、また、上
方の曲線IIが第1の超伝導膜のX線回折図である。これ
らのX線回折図から理解されるように、基板の両面にお
いて、c軸配向した膜質に優れた超伝導膜を得ることが
できた。例2 前記例1に記載の手法を繰り返したけれども、本例で
は、前記例1で作製した第1の超伝導膜を有する基板、
すなわち、約4000Åの厚さを有するYBCO膜を片
面に有するMgO単結晶基板をスペーサ基板として使用
した。第1及び第2の超伝導膜(YBCO膜)の成膜に
当たって何らの問題も発生せず、得られた超伝導膜の膜
質も前記例1のそれに比較可能な満足し得るものであっ
た。例3 前記例1において作製した両面にYBCO膜を有するM
gO単結晶基板を使用して、図2に示したような3段ヘ
アピン型マイクロストリップフィルタ10を作製した。
【0036】まず、作製直後のYBCO膜付きMgO基
板1を室温まで冷却後、チャンバ内を大気に戻した。そ
の後、両面のYBCO膜をアニール処理し、さらに、第
2のYBCO膜3はグランド層として使用するためにそ
のままとし、第1のYBCO膜2のみ、信号層を形成す
るため、図示のようなパターンでパターニングした。得
られた3段ヘアピン型マイクロストリップフィルタの性
能を評価するため、YBCO膜の異なる温度(55〜8
5K)における無負荷Q値を2GHz帯において測定し
たところ、図10に曲線Iでプロットするような結果が
得られた。この結果は、参考のために曲線IIで示すCu
膜の低いQ値との対比から、得られたフィルタは低損
失、高周波数遮断特性を示すことができ、したがって、
本発明のフィルタは75K近傍までの温度において高性
能な高周波デバイス(共振器を含む)の提供に有用であ
るということを示している。
【0037】さらに、得られたフィルタのバンドパスフ
ィルタとしての有用性を評価するため、下記の3種類の
サンプル: サンプルI:YBCO膜(70K) サンプルII:Cu膜(室温) サンプルIII :Cu膜(70K) について周波数特性を評価したところ、図11にプロッ
トするような結果が得られた。この結果から、本発明の
フィルタの場合にはピークが急崚であるばかりでなく挿
入損失がほぼ0dBであり、バンドパスフィルタとして非
常に有効であるということを示している。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、基板の両面に気相成長法に従って超伝導体からなる
薄膜を形成する際に、基板ホルダーと基板の間にスペー
サ基板を介在させたことにより、基板ホルダーからの汚
染をスペーサ基板によって遮断することができ、また、
スペーサ基板を基板と同一もしくは同種の材料から構成
して基板に密着させたことによって、基板ホルダーと基
板の良好な熱接触を達成し、また、すでに形成されてい
る超伝導膜が基板ホルダーにさらされることによって引
き起こされる超伝導膜の品質の劣化も防止することが可
能である。さらに、本発明方法では、汚染物質が含まれ
るために従来の技術で問題となっていた銀ペースト等の
使用を省略することができる。さらに、基板の温度を成
膜の実施に十分な程度まで高めることのできるので、高
品質の超伝導膜を形成することができる。さらに加え
て、この超伝導膜は、両面に超伝導薄膜を備えた平面回
路型フィルタやその他の超伝導製品の製造に有利に使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の平面回路型フィルタの構成を示す断面図
である。
【図2】従来の3段ヘアピン型マイクロストリップフィ
ルタの構成を示す斜視図である。
【図3】従来の3段ディスクフィルタの構成を示す斜視
図である。
【図4】従来の超伝導膜の成膜方法を示す略示断面図で
ある。
【図5】本発明による超伝導膜の成膜方法を示す略示断
面図である。
【図6】図5に示した超伝導膜の成膜方法を順を追って
示す略示断面図である。
【図7】本発明方法の実施において有利に使用されるマ
グネトロンスパッタリング装置の好ましい一例を示した
略示断面図である。
【図8】本発明方法の実施において有利に使用されるレ
ーザー蒸着装置の好ましい一例を示した略示断面図であ
る。
【図9】本発明方法に従い作製された超伝導膜のX線回
折の測定結果を示すグラフである。
【図10】高周波デバイスにおける無負荷Q値の温度特
性を示すグラフである。
【図11】3段ヘアピン型バンドパスフィルタの周波数
特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…回路基板 2…信号層 3…グランド層 4…内蔵ヒータ 5…基板ホルダー 6…基板抑え板 7…ネジ 8…スペーサ基板 10…平面回路型フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA03 BC51 DA01 DB01 EE09 EG16 4K029 AA24 BB04 BC04 CA05 DC39 JA00 4M113 AD36 AD37 AD39 BA01 BA04 BA08 BA11 CA31 CA34 CA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の両面に気相成長法に従って超伝導
    体からなる薄膜を形成する方法において、前記基板の近
    傍に配置された熱源を使用して前記基板を加熱するとと
    もに、その加熱の間、前記基板と前記熱源との間に、前
    記基板と同一もしくは同種の材料からなるスペーサ基板
    を介在させ、前記基板に密着させることを特徴とする超
    伝導膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記超伝導体が酸化物超伝導体であり、
    かつその酸化物超伝導体の薄膜を前記基板の表面に片面
    ずつ順次形成することによって成膜を行い、その際、前
    記基板の薄膜形成面のうち前記スペーサ基板と面してい
    ない面において第1の成膜を行い、次いで、前記基板の
    反転後、前記基板のいま一つの薄膜形成面において第2
    の成膜を行うことを特徴とする請求項1に記載の成膜方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第1の成膜工程において、基板密着
    面における表面粗さが0.01〜5μmの範囲であるス
    ペーサ基板を使用することを特徴とする請求項2に記載
    の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記スペーサ基板の基板密着面にあらか
    じめ超伝導膜が形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記スペーサ基板が、前記基板と同一も
    しくはほぼ同一な形状を有していることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の成膜方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124534A (ja) * 2001-10-12 2003-04-25 Fujitsu Ltd 高温超伝導体膜及びその形成方法並びに超伝導素子
US7218184B2 (en) 2004-05-19 2007-05-15 Fujitsu Limited Superconducting filter
JP2013162049A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Japan Steel Works Ltd:The 超電導多層構造薄膜

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