JP2000211586A - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP2000211586A
JP2000211586A JP11011004A JP1100499A JP2000211586A JP 2000211586 A JP2000211586 A JP 2000211586A JP 11011004 A JP11011004 A JP 11011004A JP 1100499 A JP1100499 A JP 1100499A JP 2000211586 A JP2000211586 A JP 2000211586A
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良仁 福岡
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秀人 新井
Atsushi Kumita
敦 汲田
Hiroshi Oishi
浩 大石
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 船外機の容積や重量を小さくするととも
に、オイル溜め部の容量を極力確保することができる船
外機を提供する。 【解決手段】 ガイドエキゾースト(7)上には、シリ
ンダブロック(32)が載置され、シリンダブロックの
後側には、シリンダヘッド(36)がガイドエキゾース
トに当接しない状態で取り付けられている。ガイドエキ
ゾーストの下側には、連結ケース(21)、アッパーケ
ーシング(11)およびロワーケーシング(23)が順
次取り付けられている。連結ケースには、オイル溜め部
(81)、排気通路用空間(82)、ドライブシャフト
用空間(84,86)および冷却水上がり用空間が形成
されているとともに、オイル溜め部は、連結ケースの左
右側壁(21a,21b)間にわたって配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドエキゾース
ト上にエンジンが載置されている船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船外機においては、ガイドエキゾ
ーストの下側には、アッパーケーシングおよびロワーケ
ーシングが順次、取り付けられている。そして、オイル
パンがガイドエキゾーストの下面に取り付けられて、ア
ッパーケーシングの内部に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船外機の重
量や容積を小さくすることが望まれている。そのため
に、アッパーケーシングの大きさを小さくすると、それ
に伴って、オイルパンの容量が小さくなってしまい、所
定量の潤滑オイルを溜めることが出来なくなる。特に、
エンジンのシリンダヘッドがガイドエキゾーストに当接
しない様にした船外機においては、ガイドエキゾースト
は後方に張り出して、シリンダヘッドを支持する必要が
ない。したがって、ガイドエキゾーストは後方に張り出
していないか、または、張り出していても、その張出部
の強度は低くなっており、シリンダヘッドの下方にはオ
イルパンを配置することが難しくなっている。その結
果、ガイドエキゾーストの下側に取り付けられるオイル
パンの前後方向の長さは短くなっており、オイルパンの
容量を確保することが困難となっている。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、船外機の容積や重量を小さくするととも
に、オイル溜め部の容量を極力確保することができる船
外機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の船外機は、小型
船舶などに取り付けられる取付ブラケット(1)の後部
に、ピボット軸(3)が回動自在に設けられており、こ
のピボット軸の上端部とガイドエキゾースト(7)とが
アッパーマウント(6)を介して連結されている。そし
て、ガイドエキゾースト上には、シリンダブロック(3
2)が載置され、このシリンダブロックの後側には、シ
リンダヘッド(36)がガイドエキゾーストに当接しな
い状態で取り付けられている。かつ、ガイドエキゾース
トの下側には、連結ケース(21)、アッパーケーシン
グ(11)およびロワーケーシング(23)が順次取り
付けられている。連結ケースには、潤滑オイルを溜める
オイル溜め部(81)、エンジンの燃焼ガスをアッパー
ケーシングに導く排気通路用空間(82)、ドライブシ
ャフト用空間(84,86)および冷却水上がり用空間
が形成されているとともに、オイル溜め部は、連結ケー
スの左右側壁(21a,21b)間にわたって配置され
ている。
【0006】また、連結ケースには、オイル溜め部の後
側にアイドル膨張室(83)が設けられ、このアイドル
膨張室と前記オイル溜め部とが、隔壁(87)で仕切ら
れている場合がある。
【0007】さらに、連結ケースの上面またはガイドエ
キゾーストの下面の少なくとも一方には、前記アイドル
膨張室と前記排気通路用空間との間にアイドル排気用溝
(91,92)が形成され、連結ケースがガイドエキゾ
ーストの下面に取り付けられた際に、アイドル排気用溝
が、アイドル膨張室と排気通路用空間とを連通させてい
る場合がある。
【0008】そして、連結ケースの前側下部に水溜めが
形成され、この水溜めがオイル溜め部の前側に隔壁を隔
てて配置されているとともに、連結ケースの前側上部が
外部空間に開放している場合がある。
【0009】また、連結ケースおよびガイドエキゾース
トの外側をエプロン(25)が覆っている場合がある。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明における船外機の実
施の一形態を図1ないし図11を用いて説明する。図1
は本発明の実施の形態の船外機の側面図である。図2は
図1の船外機の断面図である。図3は図2の要部拡大図
である。図4は船外機の上部を右側から見た一部切欠き
断面図である。図5は船外機の内部の平面図である。図
6は船外機のエンジンの平断面図である。図7は船外機
の要部断面図で、図9および図10の VII断面図であ
る。図8は船外機の要部断面図で、図9および図10の
VIII 断面図である。図9はガイドエキゾーストおよび
エキゾーストパイプの底面図で、(a)がガイドエキゾ
ーストの図、(b)がエキゾーストパイプの図である。
図10は連結ケースおよびエキゾーストパイプの平面図
で、(a)が連結ケースの図、(b)がエキゾーストパ
イプの図である。図11はエキゾーストパイプの斜視図
である。なお、図7において、シリンダブロックは背面
図で図示するとともに、本来見えないシリンダヘッドの
吸気通路および排気通路の配置位置を2点鎖線で図示す
る。また、図8において、シリンダブロックの左側の部
分は、ブリザー通路の部分の断面図となっている。さら
に、図10(a)において、エキゾーストパイプ77の
配置位置を二点鎖線で図示している。そして、この明細
書においては、クランクシャフトに対してシリンダ配置
側を「後側」とし、右舷側を「右側」としている。
【0011】船外機は、取付ブラケット1で小型船舶の
トランサム2などに取り付けられて固定されている。こ
の取付ブラケット1の後部には、ピボット軸3が回動自
在に設けられており、このピボット軸3は、上端部がア
ッパーマウント6を介してガイドエキゾースト7に、ま
た、下端部がロワーマウント9を介してアッパーケーシ
ング11に連結されている。ガイドエキゾースト7上に
は、エンジン13が載置され、ボルトなどで固定されて
いる。このエンジン13の外側は、アッパーカウリング
16およびロワーカウリング17で覆われている。この
ロワーカウリング17はガイドエキゾースト7で支持さ
れているとともに、アッパーカウリング16を支持して
いる。そして、ガイドエキゾースト7の下側には、連結
ケース21、アッパーケーシング11およびロワーケー
シング23が順次連結されている。また、ガイドエキゾ
ースト7および連結ケース21は、左右側面が略面一と
なって連結されているとともに、ガイドエキゾースト7
および連結ケース21の外側は、見栄えを良好にするた
めに、構造部材ではない樹脂製のエプロン25が覆って
いる。このエプロン25は、ロワーカウリング17に適
宜手段により着脱自在に取り付けられている。
【0012】内燃機関であるエンジン13は、L型2気
筒の4サイクルであり、かつ、カウンターフロータイプ
すなわち、吸気用のポートおよび排気用のポートの両ポ
ートが、同じ側である右側に形成されている。このエン
ジン13のクランクシャフト24はその軸が略垂直すな
わち上下方向に設けられており、このクランクシャフト
24の後方には、シリンダ26が上下方向に2個設けら
れている。また、クランクシャフト24には、2個のピ
ストン28が各々コンロッド29を介して連結されてお
り、このピストン28が各シリンダ26の内部に摺動可
能に配置されている。また、エンジン13のケース31
は、前述の2個のシリンダ26を形成するシリンダブロ
ック32と、シリンダブロック32のクランクシャフト
24側を覆うクランクケース33と、シリンダブロック
32の燃焼室34側を覆って閉塞するシリンダヘッド3
6とからなっている。このエンジン13のシリンダブロ
ック32およびクランクケース33がガイドエキゾース
ト7の上面に載置され固定されている。一方、シリンダ
ヘッド36はガイドエキゾースト7には当接しておら
ず、ガイドエキゾースト7には取り付けられていない。
この様に構成することにより、シリンダヘッド36は、
シリンダブロック32およびガイドエキゾースト7の両
者に取り付けられている場合に比して、シリンダブロッ
ク32と取り付けられる前面のみ高い加工精度を確保す
ればよく、下面の加工精度は比較的低くても問題が少な
くなり、加工や組み立てが容易となる。
【0013】そして、クランクシャフト24の下端は、
エンジンケース31から突出してドライブシャフト38
に連結されている。このドライブシャフト38は、連結
ケース21、アッパーケーシング11およびロワーケー
シング23内を上下方向に延在して配置されている。そ
して、ドライブシャフト38の回転は、図示しない傘歯
車などを介して、ロワーケーシング23の後端部に回転
自在に設けられているプロペラ39に伝達されている。
【0014】また、シリンダヘッド36には、先端部が
燃焼室34に開口してシリンダ26に空気を供給する吸
気通路41と、同様に、先端部が燃焼室34に開口して
シリンダ26の燃焼ガスを排気する排気通路42とがシ
リンダ26毎すなわち気筒毎に形成されている。この吸
気通路41および排気通路42のポートは、燃焼室34
の右側の部分に形成されているとともに、吸気通路41
のポートは、排気通路42のポートの上方に配置されて
いる。各ポートは弁46で開閉されている。この弁46
は、ロッカーアーム47を介して、カムシャフト48で
駆動されている。このカムシャフト48は上下方向に延
在している。
【0015】そして、クランクシャフト24の上端は、
エンジンケース31から突出しており、このクランクシ
ャフト24の上端部に駆動プーリ51がナットで締めつ
けられて固定されている。この駆動プーリ51の上側に
は、フライホイル52が取り付けられている。また、カ
ムシャフト48の上端部にも被駆動プーリ54が設けら
れている。そして、無端伝動部材であるタイミングベル
ト56が、クランクシャフト24の駆動プーリ51と、
カムシャフト48の被駆動プーリ54とに掛け渡されて
おり、クランクシャフト24とカムシャフト48とは連
動して回転している。シリンダヘッド36の下側には、
オイルポンプ57が取り付けられており、このオイルポ
ンプ57はカムシャフト48で駆動されている。
【0016】そして、シリンダヘッド36の各吸気通路
41の端部には、吸気管66の後端部が接続されてい
る。この上下一対の吸気管66は合流してキャブレター
67に接続され、このキャブレター67に空気吸込部6
8が接続されている。
【0017】また、シリンダブロック32には、合流排
気通路71が上下方向に延在して形成されており、この
合流排気通路71から分岐する2本の分岐流路72が各
々、シリンダヘッド36の排気通路42に接続されてい
る。シリンダブロック32の合流排気通路71の下端
は、ガイドエキゾースト7に形成されている排気通路7
6に接続され、さらに、ガイドエキゾースト7の排気通
路76の下端にはエキゾーストパイプ77が接続されて
いる。このエキゾーストパイプ77には、冷却水パイプ
78が一体に形成されており、冷却水パイプ78の下端
はエキゾーストパイプ77よりも下方に延在している。
この冷却水パイプ78の上端は、ガイドエキゾースト7
のエキゾーストパイプ用冷却水路79に接続されてい
る。
【0018】また、連結ケース21には、オイル溜め部
81、排気通路用空間82、アイドル膨張室83、前側
上部室84および前側下部室86が形成されている。各
空間同士は隔壁87で互いに仕切られている。オイル溜
め部81は上面が開口しているとともに、連結ケース2
1の左右側壁21a,21bにわたって形成されてお
り、その内部にはストレーナー88が設けられている。
このストレーナー88は、吸込パイプ90などを介して
オイルポンプ57の吸込口に接続されている。排気通路
用空間82はオイル溜め部81の後側に配置されている
とともに、連結ケース21を上下に貫通して形成されて
いる。この排気通路用空間82にエキゾーストパイプ7
7が配置されている。アイドル膨張室83は上面が開口
しているとともに、後側の壁に排気口89が形成されて
いる。また、連結ケース21の上面には、排気通路用空
間82とアイドル膨張室83との間にアイドル排気用溝
91が形成されている。ドライブシャフト用空間兼冷却
水上がり用空間としての前側上部室84および前側下部
室86は、隔壁87で上下に仕切られているとともに、
この隔壁87を貫通して、ドライブシャフト38および
冷却水上がり管93が上下方向に配置されている。前側
上部室84は前面が開口している。一方、前側下部室8
6は、アッパーケーシング11の前部空間94と連通
し、この前部空間94とともに、水溜めとなっている。
このアッパーケーシング11の前部空間94には、冷却
水ポンプ96が配置されている。この冷却水ポンプ96
は、ドライブシャフト38で回転駆動されているととも
に、その吐出口には冷却水上がり管93が接続されてい
る。また、アッパーケーシング11には、前部空間94
の後側に、隔壁を隔てて排気通路102が配置されてい
る。
【0019】この様に構成されている連結ケース21が
ガイドエキゾースト7の下面に取り付けられている状態
では、ガイドエキゾースト7はオイル溜め部81の上蓋
となっている。また、ガイドエキゾースト7の下面に
は、連結ケース21のアイドル排気用溝91に対向する
位置に、アイドル排気用溝92が形成されている。そし
て、連結ケース21がガイドエキゾースト7に取り付け
られた際には、この両アイドル排気用溝91,92でア
イドル排気通路が形成されて、排気通路用空間82の排
気ガスをアイドル膨張室83に導いている。さらに、ガ
イドエキゾースト7の下部は、後端部がシリンダヘッド
36の下方に張り出して張出部7aが形成されている
が、この張出部7aは、前述の様にシリンダヘッド36
には固定されておらず、片持ち支持となっており、強度
が低くなっている。そして、連結ケース21には、ガイ
ドエキゾースト7の張出部7aの下方に、排気通路用空
間82の一部およびアイドル膨張室83が配置され、オ
イル溜め部81は配置されていない。すなわち、オイル
溜め部81の後端部はシリンダヘッド36よりも前方に
位置している。したがって、潤滑オイルを収容して重く
なるオイル溜め部81は、張出部7aで支持する必要が
なくなり、張出部7aの強度を比較的低くすることがで
きる。そのため、オイル溜め部81の前後方向の長さは
短くなり、オイル溜め部81の容積を確保することが難
しくなるが、オイル溜め部81は連結ケース21の左右
側壁21a,21bにわたって形成されているので、極
力容量を大きくすることができる。
【0020】この様に構成されている船外機において、
クランクシャフト24が回転すると、空気吸込部68か
らキャブレター67内に空気が吸い込まれ、キャブレタ
ー67で燃料が供給されて燃料混合気体となっている。
この混合気体は、吸気管66およびシリンダヘッド36
の吸気通路41を通り、シリンダ26の燃焼室34内に
流入している。燃焼室34内に流入した燃料混合気体
は、図示しない点火プラグで点火されて燃焼しており、
この際に生じる排気ガスはシリンダヘッド36の排気通
路42、シリンダブロック32の分岐流路72、合流排
気通路71、ガイドエキゾースト7の排気通路76、エ
キゾーストパイプ77、連結ケース21の排気通路用空
間82およびアッパーケーシング11の排気通路102
などを通って、プロペラ39のボスなどから排出されて
いる。なお、アイドル時は、連結ケース21の排気ガス
は、ガイドエキゾースト7と連結ケース21との間のア
イドル排気用溝91,92を通り、アイドル膨張室83
に流入し、排気口89から排出されている。そして、燃
料混合気体が燃焼した際の膨張力により、ピストン28
が往復動し、このピストン28の往復動によりコンロッ
ド29を介してクランクシャフト24が回転する。
【0021】このクランクシャフト24の回転に伴っ
て、駆動プーリ51、タイミングベルト56および被駆
動プーリ54を介して、カムシャフト48が回転し、オ
イルポンプ57が稼働する。このオイルポンプ57の稼
働により、連結ケース21のオイル溜め部81の潤滑オ
イルは、ストレーナー88や吸込パイプ90などを介し
て、オイルポンプ57に吸い込まれ、エンジン13に供
給された後に、再び、オイル溜め部81に戻る。また、
オイル溜め部81内のガスは、ガイドエキゾースト7の
ブリザー通路106およびシリンダブロック32のブリ
ザー通路107などを通って、カムシャフト48が配置
されているカム室108に流入している。
【0022】また、クランクシャフト24の回転に伴っ
て、冷却水ポンプ96が稼働する。冷却水ポンプ96
は、船外機の外側の水を、ロワーケーシング23に形成
されている冷却水取入口101から吸い込んで、冷却水
上がり管93などを介して、エンジン13に供給してエ
ンジン13を冷却している。また、冷却水ポンプ96か
らの冷却水は、ガイドエキゾースト7のエキゾーストパ
イプ用冷却水路79にも供給され、冷却水パイプ78、
連結ケース21の排気通路用空間82およびアッパーケ
ーシング11の排気通路102などを通って、プロペラ
39のボスなどから排出されている。この冷却水は、冷
却水パイプ78を流れている際に、エキゾーストパイプ
77を冷却している。また、冷却水パイプ78の下端
は、エキゾーストパイプ77よりも下方に位置している
ので、冷却水パイプ78から流出した冷却水が、エキゾ
ーストパイプ77を通って、エンジン13に流入するこ
とを極力防止することができる。
【0023】さらに、冷却水ポンプ96は冷却水上がり
管93に冷却水を吐出するとともに、冷却水ポンプ96
のハウジングから冷却水が漏れて、アッパーケーシング
11の水溜めとしての前部空間94に冷却水を供給して
いる。アッパーケーシング11の前部空間94は、連結
ケース21の水溜めとしての前側下部室86に連通して
おり、前側下部室86も冷却水で満たされ、この冷却水
でオイル溜め部81の下部を冷却することができる。そ
して、前側下部室86と前側上部室84と仕切っている
隔壁87には、ドライブシャフト38や冷却水上がり管
93が貫通する孔が形成されているが、この孔を通っ
て、前側下部室86の冷却水が前側上部室84に流入す
る。前側上部室84は外部に開放しているので、前側上
部室84の冷却水はこの開放部から外部に排出されてい
る。
【0024】前述のように、実施の形態においては、連
結ケース21のオイル溜め部81は、上面が開口してい
るので、ダイキャストで製造する際に、型枠が外れやす
くなる。したがって、製品の製造コストを削減すること
ができる。
【0025】アッパーケーシング11の前部空間94お
よび連結ケース21の前側下部室86を連通させて水溜
めとしているので、前部空間94の後側に位置するアッ
パーケーシング11の排気通路102および、前側下部
室86の後側に位置するオイル溜め部81を効率よく冷
却することができる。また、前部空間94および前側下
部室86は、ドライブシャフト38で駆動される冷却水
ポンプ96に近く、冷却水ポンプ96から効率よく冷却
水を供給することができる。
【0026】また、エプロン25がガイドエキゾースト
7および連結ケース21を覆っているので、見栄えが良
好となる。しかも、このエプロン25に傷などが付いた
際にも、エンジン13やアッパーケーシング11を取り
外すことなく、エプロン25を簡単に交換することがで
きる。
【0027】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。
【0028】(1)前記実施の形態においては、エンジ
ン13はL型2気筒の4サイクルエンジンであるが、そ
の気筒数や気筒の配置などは適宜変更可能である。たと
えば、3気筒や6気筒などにしたり、V型にしたりする
ことも可能である。 (2)左右方向の配置の関係は、反転させることも可能
である。
【0029】(3)実施の形態においては、連結ケース
21の上面およびガイドエキゾースト7の下面の両面
に、アイドル排気用溝91,92が形成されているが、
少なくとも一方にアイドル排気用溝が形成されていれば
よい。 (4)後方に張り出しているガイドエキゾースト7の張
出部7aは、必ずしも設ける必要はない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダヘッドがガイ
ドエキゾーストに当接しない状態で取り付けられてい
る。したがって、シリンダヘッドはシリンダブロックと
の取付面の加工精度および取付精度を高くすればよく、
シリンダヘッドの2面をシリンダブロックおよびガイド
エキゾーストに取り付けた場合と比して、製造コストを
格段に低下させることができるとともに、組み立て作業
が容易となる。しかも、この様に、ガイドエキゾースト
をシリンダヘッドに取り付けないと、強度上オイル溜め
部を後方に張り出すことが困難となり、オイル溜め部の
容量の確保が困難となるが、オイル溜め部が連結ケース
の左右側壁間にわたって配置されているので、オイル溜
め部の容量を極力確保することができる。また、連結ケ
ースとは別にオイルパンを設ける場合よりも、材料コス
トを削減することができるとともに、オイル溜め部の容
量を確保することが容易となる。
【0031】また、連結ケースには、オイル溜め部の後
側にアイドル膨張室が設けられ、このアイドル膨張室と
前記オイル溜め部とが、隔壁で仕切られている場合に
は、オイル溜め部とは別体にアイドル膨張室を形成する
よりも、材料コストや組み立てコストを削減することが
できる。
【0032】さらに、連結ケースの上面またはガイドエ
キゾーストの下面の少なくとも一方には、前記アイドル
膨張室と前記排気通路用空間との間にアイドル排気用溝
が形成され、連結ケースがガイドエキゾーストの下面に
取り付けられた際に、アイドル排気用溝が、アイドル膨
張室と排気通路用空間とを連通させている場合がある。
この様な場合には、アイドル膨張室と排気通路用空間と
をパイプなどで接続するよりも、組付け作業が容易とな
る。
【0033】ところで、オイル溜め部の潤滑オイルの液
位は、潤滑オイルの温度の低い始動時には高く、潤滑オ
イルの温度の高いエンジンの高速回転時には低くなって
いる。したがって、水溜めの高さが高いと、始動時に潤
滑オイルを冷却しすぎることがある。しかしながら、連
結ケースの前側下部に水溜めが形成され、この水溜めが
オイル溜め部の前側に隔壁を隔てて配置されているとと
もに、連結ケースの前側上部が、外部空間に開放してい
る場合には、水溜めでオイル溜め部を冷却することがで
きるとともに、水溜めの高さが低くなっているので、始
動時に潤滑オイルを冷却し過ぎることを防止することが
できる。
【0034】また、連結ケースおよびガイドエキゾース
トの外側をエプロンが覆っている場合には、船外機の見
栄えを良好とすることができるとともに、傷などが付い
た際にも簡単に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の船外機の側面図で
ある。
【図2】図2は図1の船外機の断面図である。
【図3】図3は図2の要部拡大図である。
【図4】図4は船外機の上部を右側から見た一部切欠き
断面図である。
【図5】図5は船外機の内部の平面図である。
【図6】図6は船外機のエンジンの平断面図である。
【図7】図7は船外機の要部断面図で、図9および図1
0の VII断面図である。
【図8】図8は船外機の要部断面図で、図9および図1
0のVIII断面図である。
【図9】図9はガイドエキゾーストおよびエキゾースト
パイプの底面図で、(a)がガイドエキゾーストの図、
(b)がエキゾーストパイプの図である。
【図10】図10は連結ケースおよびエキゾーストパイ
プの平面図で、(a)が連結ケースの図、(b)がエキ
ゾーストパイプの図である。
【図11】図11はエキゾーストパイプの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 取付ブラケット 3 ピボット軸 6 アッパーマウント 7 ガイドエキゾースト 11 アッパーケーシング 21 連結ケース 21a 連結ケースの右側壁 21b 連結ケースの左側壁 23 ロワーケーシング 25 エプロン 32 シリンダブロック 36 シリンダヘッド 81 オイル溜め部 82 排気通路用空間 83 アイドル膨張室 84 連結ケースの前側上部室(ドライブシャフト用空
間、冷却水上がり用空間) 86 連結ケースの前側下部室(ドライブシャフト用空
間、冷却水上がり用空間、水溜め) 87 連結ケースの隔壁 91 連結ケースのアイドル排気用溝 92 ガイドエキゾーストのアイドル排気用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 汲田 敦 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内 (72)発明者 大石 浩 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型船舶などに取り付けられる取付ブラ
    ケットの後部には、ピボット軸が回動自在に設けられて
    おり、このピボット軸の上端部とガイドエキゾーストと
    がアッパーマウントを介して連結されている船外機にお
    いて、 前記ガイドエキゾースト上には、シリンダブロックが載
    置され、 このシリンダブロックの後側には、シリンダヘッドがガ
    イドエキゾーストに当接しない状態で取り付けられてお
    り、 かつ、ガイドエキゾーストの下側には、連結ケース、ア
    ッパーケーシングおよびロワーケーシングが順次取り付
    けられ、 連結ケースには、潤滑オイルを溜めるオイル溜め部、エ
    ンジンの燃焼ガスをアッパーケーシングに導く排気通路
    用空間、ドライブシャフト用空間および冷却水上がり用
    空間が形成されているとともに、 前記オイル溜め部は、連結ケースの左右側壁間にわたっ
    て配置されていることを特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】 前記連結ケースには、オイル溜め部の後
    側にアイドル膨張室が設けられ、このアイドル膨張室と
    前記オイル溜め部とは隔壁で仕切られていることを特徴
    とする請求項1記載の船外機。
  3. 【請求項3】 前記連結ケースの上面またはガイドエキ
    ゾーストの下面の少なくとも一方には、前記アイドル膨
    張室と前記排気通路用空間との間にアイドル排気用溝が
    形成され、 連結ケースがガイドエキゾーストの下面に取り付けられ
    た際に、アイドル排気用溝が、アイドル膨張室と排気通
    路用空間とを連通させていることを特徴とする請求項2
    記載の船外機。
  4. 【請求項4】 前記連結ケースの前側下部に水溜めが形
    成されており、 この水溜めはオイル溜め部の前側に隔壁を隔てて配置さ
    れているとともに、連結ケースの前側上部は、外部空間
    に開放していることを特徴とする請求項1,2または3
    記載の船外機。
  5. 【請求項5】 前記連結ケースおよびガイドエキゾース
    トの外側をエプロンが覆っていることを特徴とする請求
    項1,2,3または4記載の船外機。
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