JP2000210541A - 平膜分離装置の洗浄方法 - Google Patents

平膜分離装置の洗浄方法

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JP2000210541A
JP2000210541A JP11016489A JP1648999A JP2000210541A JP 2000210541 A JP2000210541 A JP 2000210541A JP 11016489 A JP11016489 A JP 11016489A JP 1648999 A JP1648999 A JP 1648999A JP 2000210541 A JP2000210541 A JP 2000210541A
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flat
cleaning
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Noritoshi Deguchi
文紀 出口
Hidenori Soejima
秀則 副島
Seiji Tayoshi
清治 田吉
Gunji Tomita
郡治 冨田
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】労力も節減されると共に洗浄効率もよく、安定
した固液分離運転が長時間継続して行うことのできる平
膜分離装置の洗浄方法を提供する。 【解決手段】槽内の処理液を排出し、平膜内の減圧を解
除して大気圧とする処理液排出工程、散気手段から気体
を散気しながら少なくとも平膜モジュ−ル全体が浸漬す
るまで洗浄水を供給し、一定時間散気手段からの散気を
継続して平膜モジュ−ルを洗浄する水洗浄工程、洗浄済
水を槽から排出し、散気手段から気体を散気しながら少
なくとも平膜モジュ−ル全体が浸漬するまで洗浄薬剤を
供給し、一定時間散気手段からの散気を継続して平膜モ
ジュ−ルを洗浄する薬剤洗浄工程とを設け、水洗浄工程
と薬剤洗浄工程とをタイマ−又は/及び平膜内の圧力で
制御して交互又は断続的に行うことを特徴とする平膜分
離装置の洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、矩形板状の平膜が
複数水平方向に所定の間隔で併設された平膜モジュ−ル
により固液分離する平膜分離装置における平膜モジュ−
ルの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性廃水を好気性又は嫌気性で
処理する生物処理槽の高負荷運転を維持するための汚泥
濃縮、し尿処理場や下水処理場における最終沈殿池の代
替、余剰汚泥の濃縮、又は、医薬、食品、その他の業種
における精密濾過等に、精密濾過膜や限外濾過膜を用い
た濾過膜モジュ−ルにより固液分離する濾過膜分離装置
が実用化されており、それらの濾過膜分離装置は、生物
処理槽内に固定して設けられる装置もあるが、薬剤洗浄
等を行う場合には、生物処理槽とは別に配置された膜分
離槽内に設けられている。
【0003】また、前記濾過膜分離装置には、槽内に矩
形板状の平膜を複数水平方向に所定の間隔で併設し、平
膜間の間隙が被処理液流路として形成された平膜モジュ
−ルと、平膜モジュ−ルの下方に配置され、気体を被処
理液流路に散気する散気手段とを配設し、気体の散気に
より乱流を起こし、そのせん断力によって汚泥やスライ
ム等の汚れの付着防止及び付着物の剥離を行う平膜分離
装置や槽内に回転自在に支承された回転軸の軸方向に円
板状の平膜を複数水平に併設し、平膜を回転させながら
濾過することにより乱流を起こし、そのせん断力によっ
て汚れの付着防止及び付着物の剥離効果を期待した回転
平膜分離装置等も実施されている。
【0004】また、平膜モジュ−ルの平膜間に形成され
た被処理液流路内に、切込みを入れた薄膜部材、長繊維
束、プラスチック網状物等の可撓性部材、又は糸状部材
等の洗浄部材を挿通し、それらの洗浄部材を散気手段か
らの気体により揺動させ、汚泥やスライムの付着生成を
防止して長期間濾過膜の濾過性能を維持することができ
る平膜分離装置もある。
【0005】前記従来の散気手段を配設した平膜分離装
置及び回転平膜分離装置にあっては、気体の散気や回転
によって乱流を起こし、せん断力による付着物の剥離効
果を期待しているが、生物処理液中の汚泥やタンパク質
等の高分子物質は極めて濾過膜表面に付着しやすく粘着
性もあるため剥離しにくく、乱流効果のみでは短期間に
スライムが形成され、膜透過液量が減少するため、運転
を停止して薬剤洗浄等の別の洗浄工程が必要であり、前
記装置においては、薬剤洗浄回数が頻繁となると共に、
散気量も必要以上に多くなっているのが現状である。ま
た、散気手段から供給される気体により洗浄部材を揺動
させ、濾過膜表面への汚泥やスライム等の汚れの付着防
止及び付着物の剥離を行う平膜分離装置にあっては、洗
浄部材が付着汚泥を常に剥離すると共に、気体の乱流効
果で膜表面が洗浄されるためスケ−ルが極めて形成され
にくくなっているが、一定期間運転することにより、徐
々に付着汚泥の蓄積やスライム形成が成され、膜透過液
量が減少するため、やはり、薬剤洗浄等の別の洗浄工程
が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の薬剤洗浄等
の別洗浄工程において、平膜分離装置を生物処理槽内に
直接配設した場合には、平膜分離装置を生物処理槽から
取り出し、別置の洗浄槽内の薬剤中に浸漬して洗浄する
必要があるため、洗浄操作が煩雑となると共に手数もか
かり、また、取り出し手段等の設備費も嵩む問題があ
り、生物処理槽とは別の膜分離槽内に平膜分離装置を配
設した場合でも、従来は薬剤洗浄のみであるため、十分
な洗浄効果が得られず、洗浄頻度が多くなっている問題
がある。
【0007】本発明は、前記の平膜分離装置の平膜モジ
ュ−ル洗浄方法における問題点に鑑みてなされたもので
あり、水洗浄工程と薬剤洗浄工程を組合せ、タイマ−等
により自動的に操作される洗浄方法であるため、労力も
節減されると共に洗浄効率もよく、安定した固液分離運
転が長時間継続して行うことのできる平膜分離装置の洗
浄方法を提供する目的で成されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、請求項1に記載の発明においては、
膜分離槽内に矩形板状の平膜が複数水平方向に所定の間
隔で併設され、平膜間の間隙が被処理液流路として形成
された平膜モジュ−ルと、平膜モジュ−ルの下方に配置
され、気体を被処理液流路に散気する散気手段とが配設
された平膜分離装置における平膜モジュ−ルの洗浄方法
において、膜分離槽内の処理液を排出すると共に、平膜
モジュ−ルの平膜内の減圧を解除して大気圧とする処理
液排出工程の後に、洗浄水を膜分離槽内に供給すると共
に、散気手段から気体を散気しながら少なくとも平膜モ
ジュ−ル全体が浸漬するまで洗浄水を供給し、一定時間
散気手段からの散気を継続して平膜モジュ−ルを洗浄す
る水洗浄工程と、水洗浄工程で洗浄後の洗浄済水を膜分
離槽から排出後、適宜濃度の洗浄薬剤を膜分離槽内に供
給すると共に、散気手段から気体を散気しながら少なく
とも平膜モジュ−ル全体が浸漬するまで洗浄薬剤を供給
し、一定時間散気手段からの散気を継続して平膜モジュ
−ルを洗浄する薬剤洗浄工程とを設け、水洗浄工程と薬
剤洗浄工程とをタイマ−又は/及び平膜内の圧力で制御
して交互又は断続的に行うことを特徴とする平膜分離装
置の洗浄方法である。
【0009】また、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の水洗浄工程を適宜回数繰り返した後通
常の処理操作を行う工程を更に前記水洗浄工程の前段に
付加したことを特徴とする平膜分離装置の洗浄方法であ
る。
【0010】また、請求項3に記載の発明においては、
請求項1又は請求項2に記載の薬剤洗浄工程で使用され
る薬剤は、膜分離槽内への水の供給と同時に適宜薬剤濃
度に調整しながら所定の薬剤を添加して調製されること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の平膜分離装置
の洗浄方法である。
【0011】なお、前記平膜は、透過液流路を具備した
矩形板状枠で周囲を囲った不織布成形体の両面に、セル
ロ−スアセテ−ト系、芳香族ポリアミド系及びポリスフ
ォン系等の有機材質の濾過膜を貼着して成るのが好まし
いが、これには限定されず、セラミックス膜等の無機材
料で形成してもよい。また前記濾過膜は、孔径が0.1
〜数μの精密濾過膜や分画分子量数万〜数10万程度の
限外濾過膜等が用いられるが、精密濾過膜を用いるのが
好ましい。
【0012】有機性排水は、好気性や嫌気性の生物処理
装置で微生物の生物学的作用により有機物が分解され、
BOD、COD等が低減処理された被処理液は、膜分離
槽内に供給され、散気手段から供給された気体のエアリ
フト効果により、複数の平膜間に形成された被処理液流
路を上向流通する間に、透過液の排出管に接続した排出
手段により減圧された平膜により吸引濾過され、水分の
みが濾過膜を透過して、清澄な透過液と汚泥が濃縮され
た処理液が得られる。
【0013】前記濾過処理において、排出手段による吸
引圧は0〜−600mmHgであり、処理液は生物処理
装置等の高負荷運転用汚泥として循環供給されると共
に、一部は余剰汚泥として汚泥処理装置に供給されて処
理される。また透過液は排出管清澄な処理液として系外
に排出される。
【0014】また、一定期間前記の濾過運転を継続する
と、徐々に付着汚泥の蓄積やスライム形成が成され、膜
透過液量が減少してくるため、洗浄操作が行われるが、
そのタイミングは、タイマ−又は/及び平膜内の圧力上
昇値により制御される。
【0015】前記洗浄操作は、膜分離槽内の処理液を排
出すると共に、平膜モジュ−ルの平膜内の減圧を解除し
て大気圧とした後に、洗浄水を膜分離槽内に供給すると
共に、散気手段から気体を散気しながら少なくとも平膜
モジュ−ル全体が浸漬するまで洗浄水を供給し、一定時
間散気手段からの散気を継続して平膜モジュ−ルを洗浄
する。
【0016】なお、散気手段から供給される気体の供給
量は、気体を散気して乱流を起こし、せん断力によって
付着物の剥離をする効果を高めるため、平膜設置投影面
積当たり50〜80m3/m2・hで運転することが好ま
しい。
【0017】水洗浄後の洗浄済水を膜分離槽から排出
後、適宜濃度の洗浄薬剤を膜分離槽内に供給すると共
に、散気手段から気体を散気しながら少なくとも平膜モ
ジュ−ル全体が浸漬するまで洗浄薬剤を供給し、一定時
間散気手段からの散気を継続して平膜モジュ−ルを洗浄
する。このときに、排出手段で一定時間吸引して平膜内
を減圧し、浸透圧で洗浄薬剤を平膜内部に浸透させるこ
とにより、平膜の細孔や内面も洗浄することができる。
【0018】使用される薬剤としては、水酸化ナトリウ
ム等のアルカリ溶液、クエン酸やしゅう酸等の有機酸溶
液又は次亜塩素酸等の酸化剤溶液が単独又は併用して用
いられるが、クエン酸溶液で洗浄後、水酸化ナトリウム
溶液で洗浄するのが好ましく、また、薬剤は、膜分離槽
内への水の供給と同時に適宜薬剤濃度に調整しながら所
定の薬剤を添加して調製されるのが好ましい。
【0019】前記水洗浄工程と薬剤洗浄工程とは、タイ
マ−又は/及び平膜内の圧力変動で制御して交互又は断
続的に行われ、必要により未時によるリンス操作を行っ
た後通常の濾過処理操作に戻るが、汚れの除去効果の度
合いによっては、水洗浄工程を適宜回数繰り返した後通
常の処理操作を行い、所定の汚れ除去効果が得られなく
なったときに前記の薬剤洗浄工程を行うことも好まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一実施例の概略系統図で
ある。
【0021】1は、密閉構造で矩形の膜分離槽2内に、
複数の矩形板状の平膜4が水平方向に所定の間隔で併設
された平膜モジュ−ル3が内設され、平膜モジュ−ル3
の下方に、気体を平膜3間の間隙から成る被処理液流路
に散気する散気手段5が配設された平膜分離装置であ
る。
【0022】平膜分離装置1の膜分離槽2には、下部に
被処理液の流入管11、処理液の排出管12及び洗浄済
薬剤の排出管13が接続し、上部には洗浄水である工業
用水の供給管14、薬剤の供給管15,16及び供給水
排出管17が接続されている。
【0023】なお、散気手段5は気体供給管20に接続
し、処理液の排出管12及び供給水排出管17は生物処
理槽に接続し、循環される構成となっており、また、洗
浄済薬剤の排出管13は薬剤廃液貯留槽に接続され一定
量貯留された後に適宜処理される構成となっており、更
に、工業用水の供給管14及び薬剤の供給管15,16
は、夫々工業用水槽8、薬剤A槽及び薬剤B槽に接続さ
れているが、本発明はこれには限定されない。
【0024】平膜モジュ−ル3は、複数の矩形板状の平
膜4が、適宜の支持部材により、水平方向に所定の間隔
で併設され、平膜4に具備された透過液管18に接続
し、夫々の平膜4を透過した透過液をまとめて排出する
透過液の排出管19が設けられ、図示しない透過液の排
出手段に接続されている。
【0025】前記平膜4は、透過液流路を具備した矩形
板状枠で周囲を囲った不織布成形体の両面に、セルロ−
スアセテ−ト系、芳香族ポリアミド系及びポリスフォン
系等の有機材質の濾過膜を貼着して成るのが好ましい
が、これには限定されず、セラミックス膜等の無機材料
で形成してもよい。また前記濾過膜は、孔径が0.1〜
数μの精密濾過膜や分画分子量数万〜数10万程度の限
外濾過膜等が用いられるが、精密濾過膜を用いるのが好
ましい。
【0026】また、前記平膜分離装置1には、平膜モジ
ュ−ル3の夫々の平膜4間に形成された間隙からなる被
処理液流路に沿って縦通して平膜濾過面の略全面にわた
って張設され、上下端部を適宜な支持部材で支持され、
多数の切込みが所定の間隔で設けられた薄膜の洗浄部材
が配置されているのが好ましい。
【0027】なお、前記洗浄部材は、厚さ0.01〜
0.1mmのポリエチレン、ポリプロピレンやナイロン
等のシ−トが丈夫且つ柔軟で濾過膜を傷付けることがな
いため好ましく、また、切込みは、上下方向に3〜15
mm間隔で設けられるのが好ましい。
【0028】前記において、切込み間隔が3mm以下で
はシ−トの強度が弱く成りすぎて切断し易い欠点があ
り、15mm以上であると適宜な揺動が得にくいと共
に、広い面接触となるため付着物の剥離効果も低くな
り、またシ−ト厚が0.01mm以下ではシ−トの強度
が弱く成りすぎて切断し易い欠点があり、0.1mm以
上であると適宜な揺動が得にくいと共に、柔軟性がなく
なり濾過膜面を傷付ける恐れがある。なお、切込み間隔
や切込み長さは使用するシ−トの材質等により適宜に決
定される。
【0029】また、被処理液の上向流を惹起すると共に
洗浄時の乱流を起こすための散気手段5から散気される
気体としては、好気性で使用される場合には主に空気が
使用されるが、嫌気性で使用される場合には生物処理で
生成された嫌気性ガスを用いるのが好ましい。
【0030】以下に前記構成の平膜分離装置1の濾過分
離方法及び洗浄方法について述べる。有機性排水は、好
気性や嫌気性の生物処理装置6で微生物の生物学的作用
により有機物が分解され、BOD、COD等が低減処理
された被処理液は、被処理液供給ポンプ40を介し、被
処理液供給弁30を経て被処理液の供給管11から膜分
離槽2内に供給される。
【0031】供給された被処理液は、気体供給弁36を
具備する気体供給管20を経て、散気手段5から供給さ
れた気体のエアリフト効果により、複数の平膜4間に形
成された被処理液流路を上向流通する間に、透過液の排
出管19に接続した排出手段により減圧された平膜4に
より吸引濾過され、水分のみが濾過膜を透過して、夫々
の平膜4に接続する透過液管18を経て、透過液の排出
管19から清澄な透過液が排出され、濃縮された汚泥
は、処理液の排出管17から生物処理槽6の高負荷運転
用汚泥として循環供給される。また、前記濾過処理にお
いて、排出手段による吸引圧は0〜−600mmHgで
る。
【0032】また、一定期間前記の濾過運転を継続する
と、徐々に付着汚泥の蓄積やスライム形成が成され、膜
透過液量が減少してくるため、洗浄操作が行われるが、
そのタイミングは、図示しないタイマ−又は/及び平膜
内の圧力上昇値により、図示しない制御装置により制御
される。
【0033】前記洗浄操作は、膜分離槽2内の処理液を
処理液排出弁34を経て処理液の排出管12から生物処
理槽6に全量排出すると共に、平膜モジュ−ル3の平膜
4内の減圧をベント21の大気導入弁37を開放して大
気圧とした後に、工業用水槽8から洗浄水供給ポンプ4
1により洗浄水供給弁31を経て洗浄水を膜分離槽2内
に供給すると共に、散気手段5から気体を散気しながら
少なくとも平膜モジュ−ル3の全体が浸漬するまで供給
し、一定時間散気手段5からの散気を継続して平膜モジ
ュ−ル3の表面を洗浄する水洗浄工程が実施される。
【0034】なお、前記洗浄水である工業用水の供給
は、膜分離槽2上部からオ−バ−フロ−で供給水排出管
17を経て連続的に生物処理槽6に排出してもよいが、
回分式に満水供給してもよい。また、散気手段5から供
給される気体の供給量は、気体を散気して乱流を起こ
し、せん断力によって付着物の剥離をする効果を高める
ため、平膜設置投影面積当たり50〜80m3/m2・h
で運転することが好ましい。
【0035】水洗浄工程後の洗浄済水は、処理液排出弁
34を開放して処理液の排出管12から生物処理槽6に
排出後、適宜濃度の洗浄薬剤を必要により、薬剤A槽又
は/及び薬剤B槽から夫々薬剤供給ポンプ42、43で
抜き出して薬剤供給弁32,33を経て膜分離槽2内
に、散気手段5から気体を散気しながら少なくとも平膜
モジュ−ル3の全体が浸漬するまで洗浄薬剤を供給し、
一定時間散気手段5からの気体の散気を継続して平膜モ
ジュ−ル3の表面を洗浄する薬剤洗浄工程が実施され
る。このときに、排出手段で一定時間吸引して平膜4内
を減圧し、浸透圧で洗浄薬剤を平膜4内部に浸透させる
ことにより、平膜4の細孔や内面も洗浄することができ
る。
【0036】使用される薬剤としては、水酸化ナトリウ
ム等のアルカリ溶液、クエン酸やしゅう酸等の有機酸溶
液又は次亜塩素酸等の酸化剤溶液が単独又は併用して用
いられるが、クエン酸溶液で洗浄後、水酸化ナトリウム
溶液で洗浄するのが好ましく、また、薬剤は、膜分離槽
2内への水の供給と同時に適宜薬剤濃度に調整しながら
所定の薬剤を添加して調製されるのが好ましい。
【0037】前記水洗浄工程と薬剤洗浄工程とは、タイ
マ−又は/及び平膜内の圧力変動で制御して交互又は断
続的に行われ、必要により未時によるリンス操作を行っ
た後通常の濾過処理操作に戻るが、汚れの除去効果の度
合いによっては、水洗浄工程を適宜回数繰り返した後通
常の処理操作を行い、所定の汚れ除去効果が得られなく
なったときに前記の薬剤洗浄工程を行うことも好まし
い。
【0038】次に食品工場の廃水を好気性生物処理した
後の生物処理液を原水とし、生物処理槽外に配置した平
膜分離装置を用いて固液分離したテスト例について述べ
る。 (実施例1)幅490mm、高さ1070mm、厚さ1
3mmの平膜を600枚併設した平膜モジュ−ルを矩形
ケ−シング内に設け、洗浄部材として、厚さ0.07m
m、切込み間隔10mmのポリプロピレンシ−トを配置
した平膜分離装置を用い、散気手段からの気体吹き込み
量を平膜設置投影面積当たり50〜60m3/m2・hで
吹き込み、汚泥濃度:15000〜20000mg/l
の被処理液を処理し、水洗浄工程を3〜5日に一度自動
的に実施した結果、薬剤洗浄工程は4ヶ月に一度で、固
形分濃度:0mg/lの透過液が、0.4〜0.6m3
/m2・dで得られ、6ヶ月経ても殆ど低下せず、その
後も低下する様子は見られなかった。
【0039】(比較例1)実施例1と同じ平膜分離装置
を用い、散気手段からの気体吹き込み量を平膜設置投影
面積当たり50〜60m3/m2・hで吹き込み、汚泥濃
度:15000〜20000mg/lの被処理液を処理
し、薬剤洗浄工程のみを2ヶ月に一度実施した結果、固
形分濃度:0mg/lの透過液が、0.42m3/m3・
dの透過液量で得られたが、2ヶ月近くなると透過液量
が急激に低下するため、2ヶ月に一度の薬剤洗浄工程が
必ず必要であった。
【0040】前記のテストの結果、本発明の平膜分離装
置の洗浄方法では、極めて清澄な透過液が得られ、6ヶ
月以上の長期間にわたり初期透過液量が得られ、殆ど保
守管理の手間が省ける運転が可能となった。また、薬剤
洗浄工程の頻度が少なくなったため、薬剤の節減による
薬剤経費が低減された。
【0041】
【発明の効果】本発明は、水洗浄工程と薬剤洗浄工程を
組合せ、タイマ−等により自動的に操作される洗浄方法
であるため、労力も節減されると共に洗浄効率もよく、
安定した固液分離運転が長時間継続して行うことのでき
る平膜分離装置の洗浄方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略系統図
【符号の説明】
1:平膜分離装置 2:膜分離槽 3:平膜モジュ−ル 4:平膜 5:散気手段 6:生物処理槽 7:薬剤廃水貯槽 8:工業用水槽 9:薬剤A槽 10:薬剤B槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 郡治 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号 三 菱化工機株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA06 GA07 HA42 HA48 HA93 JA34A JA34B JA34C JA67Z KA01 KA43 KB22 KB23 KC02 KC13 KC16 KD15 KD16 KD17 KD24 KE01Q KE03P KE07Q KE08Q KE12P KE13P KE21P KE23Q KE24Q KE28Q MA03 MA22 MA31 MB05 MC03 MC18 MC54 MC62 PA01 PB08 PC64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膜分離槽内に矩形板状の平膜が複数水平方
    向に所定の間隔で併設され、平膜間の間隙が被処理液流
    路として形成された平膜モジュ−ルと、平膜モジュ−ル
    の下方に配置され、気体を被処理液流路に散気する散気
    手段とが配設された平膜分離装置における平膜モジュ−
    ルの洗浄方法において、膜分離槽内の処理液を排出する
    と共に、平膜モジュ−ルの平膜内の減圧を解除して大気
    圧とする処理液排出工程の後に、洗浄水を膜分離槽内に
    供給すると共に、散気手段から気体を散気しながら少な
    くとも平膜モジュ−ル全体が浸漬するまで洗浄水を供給
    し、一定時間散気手段からの散気を継続して平膜モジュ
    −ルを洗浄する水洗浄工程と、水洗浄工程で洗浄後の洗
    浄済水を膜分離槽から排出後、適宜濃度の洗浄薬剤を膜
    分離槽内に供給すると共に、散気手段から気体を散気し
    ながら少なくとも平膜モジュ−ル全体が浸漬するまで洗
    浄薬剤を供給し、一定時間散気手段からの散気を継続し
    て平膜モジュ−ルを洗浄する薬剤洗浄工程とを設け、水
    洗浄工程と薬剤洗浄工程とをタイマ−又は/及び平膜内
    の圧力で制御して交互又は断続的に行うことを特徴とす
    る平膜分離装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】前記水洗浄工程を適宜回数繰り返した後通
    常の処理操作を行う工程を前記水洗浄工程の前段に付加
    したことを特徴とする請求項1記載の平膜分離装置の洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】前記薬剤洗浄工程で使用される薬剤は、膜
    分離槽内への水の供給と同時に適宜薬剤濃度に調整しな
    がら所定の薬剤を添加して調製されることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の平膜分離装置の洗浄方法。
JP11016489A 1999-01-26 1999-01-26 平膜分離装置の洗浄方法 Pending JP2000210541A (ja)

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