JP2000210333A - 使い捨て着用物品 - Google Patents

使い捨て着用物品

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JP2000210333A
JP2000210333A JP11301119A JP30111999A JP2000210333A JP 2000210333 A JP2000210333 A JP 2000210333A JP 11301119 A JP11301119 A JP 11301119A JP 30111999 A JP30111999 A JP 30111999A JP 2000210333 A JP2000210333 A JP 2000210333A
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Japan
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wearing article
band material
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sheet
rising
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JP11301119A
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English (en)
Inventor
Iwao Matsuura
巌 松浦
Kenji Nakaoka
健次 中岡
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Livedo Corp
Original Assignee
Toyo Eizai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚部回りからの尿等の横漏れの防止が確実
で、かつ高速で製造できるようにする。 【解決手段】 展開状態における着用物品1,15の肌
面側の左右側部に、立上がり帯材10の外側部10bを
外面側シート2に接着すると共に、内側部10aを肌面
側シート3に接着することにより、着用物品1,15を
立体的な使用状態に保持したときには、立上がり帯材1
0の非接着域Bは、正面視ではほほ中央の弾性体11の
部分を頂部として山形に立ち上げられるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児用や大人失
禁者用の使い捨ておむつやパンツのような着用物品に係
わり、特に脚部回りからの尿等の横漏れの防止が確実
で、かつ高速で製造するのに適した使い捨て着用物品に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、使い捨て着用物品、例えば使い
捨ておむつは、不透液性の外面側シートと透液性の肌面
側シートとの間に吸収体が収納された基本構造となって
いるが、この構造のみでは尿等の横漏れを有効に防止す
ることができない。
【0003】また、使い捨てパンツは、透液性の外面側
シートに積層された透液性の肌面側シートに上に吸収体
が取付けられた基本構造となっているが、この構造のみ
では尿等の横漏れを有効に防止することができない。
【0004】そこで、このような使い捨て着用物品の肌
面側の左右側部に、側面視でほぼ三日月形の伸縮性シー
トであるカフを接着し、このカフの立上がりによって尿
等の横漏れを防止できるようにしたものが提案されてい
る(特開平7−289584号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着用物
品の肌面側の左右側部から薄いシート状のカフが立上が
っているだけであるので、このようなカフだけでは脚部
回りからの尿等の横漏れの防止が確実ではないという問
題があった。
【0006】また、側面視でほぼ三日月形の伸縮性シー
トであるカフをおむつの肌面側の左右側部に接着するに
際しては、着用物品を立体的な使用状態に保持した状態
で三日月形のカフを接着しなければならないので、高速
で製造するのが困難であった。
【0007】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたもので、脚部回りからの尿等の横漏れの防止が確実
で、かつ高速で製造するのに適した使い捨て着用物品を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、不透液性の外面側シートと透
液性の肌面側シートとの間に吸収体が収納されたおむつ
型の使い捨て着用物品において、長手方向に沿って弾性
体が伸長状態で付設された立上がり帯材が設けられ、こ
の立上がり帯材は、展開状態における着用物品の肌面側
の左右側部にそれぞれ配置されて、この各立上がり帯材
の外側部は、長手方向に沿って上記外面側シートに接着
されると共に、この各立上がり帯材の内側部は、長手方
向に沿って上記肌面側シートに接着されていることを特
徴とする使い捨て着用物品を提供するものである。
【0009】本発明の請求項2は、透液性の外面側シー
トに積層された透液性の肌面側シートの上に吸収体が取
付けられたパンツ型の使い捨て着用物品において、長手
方向に沿って弾性体が伸長状態で付設された立上がり帯
材が設けられ、この立上がり帯材は、展開状態における
着用物品の肌面側の左右側部にそれぞれ配置されて、こ
の各立上がり帯材の外側部は、長手方向に沿って上記外
面側シートに接着されると共に、この各立上がり帯材の
内側部は、長手方向に沿って上記肌面側シートに接着さ
れていることを特徴とする使い捨て着用物品を提供する
ものである。
【0010】請求項1又は請求項2によれば、展開状態
における着用物品の肌面側の左右側部に、立上がり帯材
の外側部を外面側シートに接着すると共に、内側部を肌
面側シートに接着することにより、使い捨て着用物品
(おむつ又はパンツ)を立体的な使用状態に保持したと
きには、立上がり帯材の非接着域は、正面視ではほほ中
央の弾性体の部分を頂部として山形に立ち上げられるよ
うになる。
【0011】また、弾性体を付設した立上がり帯材は、
接着工程において、展開状態における着用物品の肌面側
の左右側部に、外側部と内側部を長手方向に沿ってそれ
ぞれ同時に接着できるようになる。
【0012】請求項3のように、上記着用物品の少なく
とも脚回り部分にレッグ用弾性部材が設けられ、上記立
上がり帯材は、このレッグ用弾性部材の少なくとも一部
を跨ぐように配置されている構成とすることができる。
【0013】請求項4のように、上記立上がり帯材を各
シートに接着する接着域は、長手方向の中間部分が幅狭
で、前後端部分が幅広に形成されることによって、この
接着域で囲まれる非接着域は、舟形若しくは菱形に形成
されている構成とすることができる。
【0014】請求項5のように、上記立上がり帯材の幅
狭の接着域は、長手方向の中央よりも前側にオフセット
されている構成とすることができる。
【0015】請求項6のように、上記立上がり帯材の接
着域は、弾性体の付設位置を境にして内外が対称若しく
は非対称に形成されている構成とすることができる。
【0016】請求項7のように、上記立上がり帯材に付
設される弾性体は、内外方向の中央位置若しくはいずれ
かの方向にオフセットされている構成とすることができ
る。
【0017】請求項8のように、上記立上がり帯材に付
設される弾性体の裏側には、テープ材が付設されている
構成とすることができる。
【0018】請求項9のように、上記立上がり帯材は、
透液性の合成繊維不織布で形成されて、着用物品の内側
に位置する部分と外側に位置する部分の少なくとも一方
には、撥水加工が施されている構成とすることができ
る。
【0019】請求項10のように、上記立上がり帯材
は、透液性の合成繊維不織布で形成されて、少なくとも
接着域以外の部分には、撥水加工が施され、若しくはプ
ラスチック薄膜が配設されている構成とすることができ
る。
【0020】請求項11のように、上記立上がり帯材
は、不透液性の合成繊維不織布若しくはプラスチックシ
ートで形成されている構成とすることができる。
【0021】請求項12のように、上記着用物品は、テ
ープ接合おむつ型、補助パッド、パンツ型のいずれかに
適用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は展開状態のテープ接
合型使い捨ておむつを肌面側から見た平面図、図2は図
1のA−A線断面図、図3は使用状態における図1のA
−A線に相当する断面図、図4は使用状態における使い
捨ておむつをほぼ中央で幅方向に切断した斜視図であ
る。
【0023】テープ接合型使い捨ておむつ1は、不透液
性の外面側シート2と透液性の肌面側シート3との間に
吸収体4が収納された基本構造となっており、前腹部1
Aと後背部1Bとの間に切欠き状の両脚部1Cを形成し
ている。
【0024】上記外面側シート2は液体を通さないプラ
スチックフィルム等であり、上記肌面側シート3は合成
繊維不織布等であり、上記吸収体4はパルプ繊維や高吸
水性ポリマー等の混合物を薄葉紙等にくるんで、偏平な
略砂時計形状に成形したものである。
【0025】上記外面側シート2と肌面側シート3と
は、外周縁に沿って相互に接着することにより接合する
と共に、上記吸収体4は、これら両シート2,3に間欠
接着して不用意に移動しないようにしている。
【0026】上記使い捨ておむつ1の前腹部1Aと後背
部1Bの各ウェスト位置には、ウェスト用弾性部材7が
それぞれ設けられると共に、両脚部1Cの各レッグ位置
には、レッグ用弾性部材8がそれぞれ設けられている。
なお、図1では、左脚部1Cのレッグ用弾性部材8の図
示は省略している。
【0027】上記ウェスト用弾性部材7とレッグ用弾性
部材8は、帯状や糸状の天然ゴム又は合成ゴムであり、
上記外面側シート2と肌面側シート3との間に複数本を
並設して伸長状態で間欠接着することにより、各弾性部
材7,8の伸縮力でウェスト用ギャザー及びレッグ用ギ
ャザーが自然に形成されるようになる。
【0028】上記使い捨ておむつ1の後背部1Bのウェ
スト位置の左右には、前腹部1Aのウェスト位置に係止
したときに、使い捨ておむつ1を立体的な使用状態に保
持するためのファスニングテープ9がそれぞれ取付けら
れている。
【0029】一方、上記使い捨ておむつ1の肌面側シー
ト3の左右側部には、長手方向に沿って、上記レッグ用
弾性部材8を跨ぐように立上がり帯材10がそれぞれ配
置され、この各立上がり帯材10の幅方向の中央位置に
は、上記各弾性部材7,8と同様の糸状の弾性体11を
長手方向に沿って伸長状態で付設している。
【0030】この弾性体11の裏側には、紙製又は不織
布製のテープ材12を全長にわたって付設している。こ
のテープ材12は、弾性体11を立上がり帯材10に付
設するための接着剤が上記肌面側シート3等に付着する
のを防止するためのものであって、必要に応じて付設す
れば良いものである。
【0031】上記各立上がり帯材10は、図1の左側に
斜線で示したような長手方向に沿う接着域Aにより上記
肌面側シート3及び外面側シート2に接着している。具
体的には、図2に示すように、立上がり帯材10の内側
部10aは肌面側シート3の上面に接着すると共に、外
側部10bは外面側シート2の上面に接着する。
【0032】この外側部10bの接着に際しては、おむ
つの長手方向に連続するようにホットメルト接着剤を塗
布すれば、このホットメルト接着剤により外側部10b
が不透液性となって尿等の透過を阻止できるので横漏れ
を防止できる。なお、この立上がり帯材10の外側部1
0bを外方に延長させて、外面側シート2の外形に一致
させる形状としても良い。
【0033】上記各立上がり帯材10の接着域Aは、長
手方向の中央部分の塗布幅W1を幅狭とし、前後端部分
の塗布幅W2を幅広として、中央部分から前後端部分に
向かって徐々にその幅が拡大するように形成すると共
に、立上がり帯材10の前後端では、両側の接着域Aが
幅方向で繋がるように形成する。これによって、接着域
Aで囲まれる非接着域Bは、前後方向に長い、つまり前
後方向が先細りとなった菱形に形成されることになる。
【0034】そして、使い捨ておむつ1を立体的な使用
状態に保持したときには、図4に示したように、立上が
り帯材10の非接着域Bは、正面視では弾性体11の部
分を頂部として山形に立ち上げられると同時に、側面視
では前後端側が尖った三日月形に立ち上げられるように
なる。このようにして立ち上げられた各立上がり帯材1
0の頂部は、着用者の股の両側部になじんで密着するこ
とにより、股下部を完全に覆うので、脚部回りからの尿
等の横漏れを確実に防止できるようになる。
【0035】上記立上がり帯材10は、上述したよう
に、上記レッグ用弾性部材8を跨ぐように配置している
から、このレッグ用弾性部材8の収縮に伴って立ち上が
りが助力されるので、弾性体11の収縮と相俟って確実
に山形に立ち上げられるようになる。
【0036】上記立上がり帯材10の弾性体11は、図
5に示すように、幅方向の中央位置nに付設したが、内
側部10aの方向にオフセットさせた位置aや外側部1
0bの方向にオフセットさせた位置bに付設しても良
い。この各位置n,a,bによって立上がり帯材10の
立ち上がり高さや内側への傾き角度を変更できるように
なる。なお、立上がり帯材10の内側への傾き角度は、
弾性体11の本数や伸縮力にも影響される。
【0037】上記立上がり帯材10の非接着域Bは菱形
に形成したが、図6(a)のような流線型の舟形、図6
(b)のような前後端側のみが先細りに尖った舟形であ
っても良い。また、図6(c)のように幅狭の接着域A
を長手方向の中央よりも前側にオフセットさせれば、立
上がり帯材10は、尿が多量に接触する前側で重点的に
立ち上がるようになって、尿の横漏れをより確実に防止
できるようになる。
【0038】上記立上がり帯材10の弾性体11を幅方
向の中央位置に付設して、この付設位置を境にして内外
の接着域A及び非接着域Bを対称に形成したが、図5に
示したように、立上がり帯材10の弾性体11をオフセ
ットさせた位置a、bに付設した場合には、図6(d)
に示すように、この付設位置を境にして内外の接着域A
及び非接着域Bが非対称となる。
【0039】上記立上がり帯材10としては、透液性の
合成繊維不織布や不透液性の薄いプラスチックシートを
使用できるが、コストや肌触りの点からはプラスチック
シートよりも合成繊維不織布が好ましい。この場合、透
液性の合成繊維不織布からの尿等の横漏れを確実に防止
するためには、使い捨ておむつ1の内側に位置する部分
と外側に位置する部分の少なくとも一方に、合成樹脂膜
や撥水処理剤等を塗って撥水加工が施すようにする。
【0040】また図7(a)(b)に示すように、立上
がり帯材11の裏側の外側若しくは内側に、薄いプラス
チックシート13を付設するようにしても良い。
【0041】図8は展開状態の使い捨てパンツを肌面側
から見た平面図、図9は図1のB−B線断面図である。
【0042】使い捨てパンツ15は、合成繊維不織布か
らなる透液性の肌面側シート3aと透液性の外面側シー
ト3bを重ね合わせて接着することにより構成されて、
両シート3a,3bの間に上記ウェスト用弾性部材7と
ボディフィット用弾性部材7A及びレッグ用弾性部材8
がそれぞれ設けられている。なお、レッグ用弾性部材8
は、切欠き状の脚部15Cに沿うよう円弧状に設けられ
て、前腹部15A側と後背部15B側とに分割されてい
る。
【0043】また、吸収体4は、不透液性のバックシー
ト4aと透液性のトップシート4bと吸収材4cとで構
成されて、バックシート4aの両側部を内側に折り曲げ
てトップシート4bの上面に接着した状態で、バックシ
ート4aの裏面を肌面側シート3aの上面に接着してい
る。
【0044】上記使い捨てパンツ15は、前腹部15A
と後背部15Bの各両端部を相互に接合することによ
り、立体的な使用状態に保持できるようになる。
【0045】一方、上記立上がり帯材10は、円弧状の
レッグ用弾性部材8の一部を跨ぐようにそれぞれ配置さ
れている。なお、左脚部1Cの立上がり帯材10の図示
は省略している。
【0046】上記立上がり帯材10の幅方向の中央位置
には弾性体11を長手方向に沿って伸長状態で付設する
一方、斜線で示したような長手方向に沿う接着域Aによ
り、内側部10aは、吸収体4のトップシート4aの折
り曲げ部の上面と、この前後の肌面側シート3aの上面
に接着すると共に、外側部10bは肌面側シート3aの
上面に接着する。
【0047】図10は、上記立上がり帯材10を使い捨
ておむつ1又は使い捨てパンツ15の肌面側に連続的に
接着するための工程図である。
【0048】ロール状体から立上がり帯材10を引き出
しながら、ノズル20によりらせん状にホットメルト接
着剤を塗布した後に、ガイドローラ21の位置におい
て、接着剤塗布部分に伸長状態の弾性体11を重ねると
同時に、この弾性体11の上にテープ材12を重ねて接
着する。
【0049】さらに、この立上がり帯材10に、ガイド
ローラ22,23の間で多数のノズルを有するパターン
塗布装置24により接着域Aの形状にホットメルト接着
剤を塗布する。
【0050】そして、ガイドローラ23で立上がり帯材
10を反転した後に、この立上がり帯材10を使い捨て
おむつ1又は使い捨てパンツ15の連続搬送体の上にガ
イドローラ24,25で押圧することにより接着する。
なお、立上がり帯材10は、使い捨ておむつ1又は使い
捨てパンツ15の左右側部に同時に接着される。
【0051】このようにして立上がり帯材10を接着し
た使い捨ておむつ1又は使い捨てパンツ15の連続搬送
体は、後工程において、個々の使い捨ておむつ1又は使
い捨てパンツ15として分割する。
【0052】上記各実施形態は、テープ接合型使い捨て
おむつ1と使い捨てパンツ15であったが、補助パッド
にも適用することができる。この場合には、上記のよう
なレッグ用弾性部材8は不要である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の請求項1又は請求項2の使い捨て着用物品(おむつ
又はパンツ)は、展開状態における着用物品の肌面側の
左右側部に、立上がり帯材の外側部を外面側シートに接
着すると共に、内側部を肌面側シートに接着することに
より、使い捨て着用物品を立体的な使用状態に保持した
ときには、立上がり帯材の非接着域は、正面視ではほほ
中央の弾性体の部分を頂部として山形に立ち上げられる
ようになるから、山形の立上がり帯材の頂部は、着用者
の股の両側部に適度な弾力をもってなじみながら密着す
ると同時に、股下部の左右を完全に覆うので、脚部回り
からの尿等の横漏れを確実に防止できるようになる。
【0054】また、弾性体を付設した立上がり帯材は、
接着工程において、展開状態における着用物品の肌面側
の左右側部に、外側部と内側部を長手方向に沿ってそれ
ぞれ同時に接着できるようになるから、展開状態の着用
物品を連続搬送しながら平面状態の立上がり帯材を高精
度で接着できるので、高速で製造できるようになって、
生産性が向上するようになる。
【0055】着用物品の少なくとも脚回り部分にレッグ
用弾性部材を設けて、このレッグ用弾性部材の少なくと
も一部を跨ぐように立上がり帯材を配置すると(請求項
3)、レッグ用弾性部材の収縮に伴って、レッグ用弾性
部材を跨ぐ立上がり帯材の立ち上がりが助力されるの
で、弾性体の収縮と相俟って確実に山形に立ち上げられ
るようになる。
【0056】立上がり帯材を各シートに接着する接着域
で囲まれる非接着域を、舟形若しくは菱形に形成すると
(請求項4)、弾性体の収縮と相俟って確実に三日月形
に立ち上げられ、特に股下における立上がりが高くなっ
て、山形の立ち上がりと相俟って、着用者の股の両側部
を前後方向に長く適度な弾力をもってなじみながら密着
すると同時に、股下部の左右を完全に覆うので、脚部回
りからの尿等の横漏れをより確実に防止できるようにな
る。
【0057】立上がり帯材の幅狭の接着域を、長手方向
の中央よりも前側にオフセットすると(請求項5)、尿
等の多い前側での立上がりが高くなって、尿等の横漏れ
をより確実に防止できるようになる。
【0058】立上がり帯材の接着域を、弾性体の付設位
置を境にして内外が対称若しくは非対称に形成すると
(請求項6)、対称では立上がり帯材をほぼ真上に立上
げることができて、尿等の横漏れをより確実に防止でき
ると共に、非対称では立上がり帯材を内向き股は外向き
に傾斜させることができて、補助パット併用時のパット
の位置ずれを防止できるようになる。
【0059】立上がり帯材に付設される弾性体を、内外
方向の中央位置若しくはいずれかの方向にオフセットす
ると(請求項7)、中央位置では立上がり帯材を確実に
立上げることができて、尿等の横漏れをより確実に防止
できると共に、オフセット位置では立上がり帯材を内向
き股は外向きに傾斜させることができて、補助パット併
用時のパットの位置ずれを防止できるようになる。
【0060】立上がり帯材に付設される弾性体の裏側に
テープ材を付設すると(請求項8)、弾性体からはみで
た接着剤が他のシート等に付着しなくなるので、立上が
り帯材の立上がりの障害にならなくなる。
【0061】立上がり帯材を、透液性の合成繊維不織布
で形成して、着用物品の内側に位置する部分と外側に位
置する部分の少なくとも一方に撥水加工を施すと(請求
項9)、不透液性シートが着用物品の中央寄りにしか配
置されていない使い捨てパンツ及び不透液性シートがお
むつの側部縁にしか配置されていないファスニングテー
プ型使い捨ておむつや補助パットにも適用できるように
なる。
【0062】立上がり帯材を、透液性の合成繊維不織布
で形成して、少なくとも接着域以外の部分に、撥水加工
を施し、若しくはプラスチック薄膜を配設したり(請求
項10)、不透液性の合成繊維不織布若しくはプラスチ
ックシートで形成したりすると(請求項11)、立上が
り帯材自体にも尿等を透過できない部位を確保できるの
で、尿等の横漏れをより確実に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるテープ型使い捨ておむつの
展開状態の平面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 使用状態における図1のA−A線に相当す
る断面図である。
【図4】 使用状態における使い捨ておむつをほぼ中
央で幅方向に切断した斜視図である。
【図5】 立上がり帯材の弾性体の付設位置を示す平
面図である。
【図6】 (a)〜(d)は、それぞれ立上がり帯材
の接着域及び非接着域の例を示す平面図である。
【図7】 (a)(b)は、それぞれ立上がり帯材に
プラスチック薄膜を配設した例の断面図である。
【図8】 本発明に係わる使い捨てパンツの展開状態
の平面図である。
【図9】 図8のB−B線断面図である。
【図10】 使い捨ておむつ又は使い捨てパンツの接着
工程を示す側面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2,3b 外面側シート 3,3a 肌面側シート 4 吸収体 7 ウェスト用弾性部材 8 レッグ用弾性部材 10 立上がり帯材 10a 内側部 10b 外側部 11 弾性体 12 テープ材 13 プラスチックシート 15 使い捨ておむつ A 接着域 B 非接着域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透液性の外面側シートと透液性の肌面
    側シートとの間に吸収体が収納されたおむつ型の使い捨
    て着用物品において、 長手方向に沿って弾性体が伸長状態で付設された立上が
    り帯材が設けられ、この立上がり帯材は、展開状態にお
    ける着用物品の肌面側の左右側部にそれぞれ配置され
    て、この各立上がり帯材の外側部は、長手方向に沿って
    上記外面側シートに接着されると共に、この各立上がり
    帯材の内側部は、長手方向に沿って上記肌面側シートに
    接着されていることを特徴とする使い捨て着用物品。
  2. 【請求項2】 透液性の外面側シートに積層された透液
    性の肌面側シートの上に吸収体が取付けられたパンツ型
    の使い捨て着用物品において、 長手方向に沿って弾性体が伸長状態で付設された立上が
    り帯材が設けられ、この立上がり帯材は、展開状態にお
    ける着用物品の肌面側の左右側部にそれぞれ配置され
    て、この各立上がり帯材の外側部は、長手方向に沿って
    上記外面側のシートに接着されると共に、この各立上が
    り帯材の内側部は、長手方向に沿って上記肌面側のシー
    トに接着されていることを特徴とする使い捨て着用物
    品。
  3. 【請求項3】 上記着用物品の少なくとも脚回り部分に
    レッグ用弾性部材が設けられ、上記立上がり帯材は、こ
    のレッグ用弾性部材の少なくとも一部を跨ぐように配置
    されている請求項1又は請求項2に記載の使い捨て着用
    物品。
  4. 【請求項4】 上記立上がり帯材を各シートに接着する
    接着域は、長手方向の中間部分が幅狭で、前後端部分が
    幅広に形成されることによって、この接着域で囲まれる
    非接着域は、舟形若しくは菱形に形成されている請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
  5. 【請求項5】 上記立上がり帯材の幅狭の接着域は、長
    手方向の中央よりも前側にオフセットされている請求項
    4に記載の使い捨て着用物品。
  6. 【請求項6】 上記立上がり帯材の接着域は、弾性体の
    付設位置を境にして内外が対称若しくは非対称に形成さ
    れている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の使い捨
    て着用物品。
  7. 【請求項7】 上記立上がり帯材に付設される弾性体
    は、内外方向の中央位置若しくはいずれかの方向にオフ
    セットされている請求項1〜請求項6のいずれかに記載
    の使い捨て着用物品。
  8. 【請求項8】 上記立上がり帯材に付設される弾性体の
    裏側には、テープ材が付設されている請求項1〜請求項
    7のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
  9. 【請求項9】 上記立上がり帯材は、透液性の合成繊維
    不織布で形成されて、おむつの内側に位置する部分と外
    側に位置する部分の少なくとも一方には、撥水加工が施
    されている請求項1〜請求項8のいずれかに記載の使い
    捨て着用物品。
  10. 【請求項10】 上記立上がり帯材は、透液性の合成繊
    維不織布で形成されて、少なくとも接着域以外の部分に
    は、撥水加工が施され、若しくはプラスチック薄膜が配
    設されている請求項1〜請求項9のいずれかに記載の使
    い捨て着用物品。
  11. 【請求項11】 上記立上がり帯材は、不透液性の合成
    繊維不織布若しくはプラスチックシートで形成されてい
    る請求項1〜請求項9のいずれかに記載の使い捨て着用
    物品。
  12. 【請求項12】 上記着用物品は、テープ接合おむつ
    型、補助パッド、パンツ型のいずれかである請求項1〜
    請求項11のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
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