WO2005039471A1 - 使い捨ての着用物品 - Google Patents

Abstract

　使い捨ての着用物品に取り付けたファスニングテープの脱落を防止する。 　使い捨ての着用物品１の外面が熱可塑性合成繊維からなる不織布によって形成される。ファスニングテープ１６のテープ片５０がＺ字型および逆Ｚ字型のいずれかに折り畳まれた状態で着用物品１の外面に第１接着剤６１を介して取り付けられる。テープ片５０が取り付けられている部位の少なくとも一部分において、不織布がフィルム状の外面を形成する。

Description

明 細 書

使い捨ての着用物品

技術分野

[0001] この発明は使い捨ての着用物品に関し、より詳しくはファスユングテープが取り付け られており、おむつ等として使用するのに好適な使 、捨ての着用物品に関する。 背景技術

[0002] 米国特許第 4, 237, 890号明細書 (特許文献 1)には、使い捨てのおむつに使用 するファスユング手段として S字型または Z字型に伸展可能に折り畳まれたテープ片 力もなるものが開示されている。テープ片は、その第 1端部が第 1感圧接着剤を介し ておむつの外面に固定されており、第 1端部の反対端部である第 2端部が引っ張ら れること〖こよって伸展する。第 2端部の内面には、第 2感圧接着剤が塗布されている。

[0003] 米国特許第 5, 182, 156号明細書 (特許文献 2)にもまた Z字型に折り畳まれたテ 一プ片カもなるファスユングテープが開示されている。このファスユングテープは、特 許文献 1に開示のファスユングテープと同様に使用される。

[0004] 特開平 2— 4372号公報 (特許文献 3)には、ファスナシステムを有する使!、捨て吸 収性製品が開示されている。そのファスナシステムには Y字型のテープ片が使用され ている。

特許文献 1 :米国特許第 4, 237, 890号明細書

特許文献 2 :米国特許第 5, 182, 156号明細書

特許文献 3：特開平 2-4372号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 特許文献 1, 2に開示の Z字型に折り畳まれているテープ片は、それが引っ張られ て伸展するときに、おむつ外面との間に剥離力が作用して、その外面から簡単に剥 離してしまうことがある。その剥離を防止するために、感圧性接着剤の接着力を強く することは有効である。しかし、そのような接着力を有するテープ片が不織布で形成 された外面に対して取り付けられていると、テープ片が引っ張られたときに、不織布の 組織、換言すると不織布を形成している繊維の絡み合いが解けることによって、テー プ片がその繊維とともにおむつから脱落するということがある。

[0006] 特許文献 3において使用されている Y字型のテープ片は、それに塗布された感圧 性接着剤を介しておむつの外面と内面とに対して固定されるので、それが引っ張ら れたときにおむつから簡単に脱落するということはない。しかし、このテープ片は、そ の設計の如何にもよる力 一般的には Z字型に折り畳まれているテープ片ほどには 長く伸展しない。

[0007] そこで、この発明が課題とするところは、外面が不織布で形成されている使い捨て の着用物品において、 Z字型または逆 Z字型に折り畳まれてその外面に取り付けられ たファスユングテープが、それの使用に当たって引っ張られたときに着用物品から脱 落してしまうと!、うことがな!/、ように改良を施すことにある。

課題を解決するための手段および発明の効果

[0008] 前記課題解決のために、この発明が対象とするのは、股下域と、前記股下域の前 方に位置する前胴周り域と、前記股下域の後方に位置する後胴周り域とを有し、これ ら各域が内外面と前記股下域の前後方向に並行して延びる一対の側縁部とを有し、 前記前後胴周り域はさらに前記側縁部に交差して前記股下域の幅方向へ延びる端 縁部を有し、前記前後胴周り域 、ずれかの前記外面には前記側縁部および前記端 縁部いずれかの近傍に、 Z字型および逆 Z字型いずれかの形状に伸展可能に折り畳 まれたテープ片と前記テープ片に設けられたファスニング手段とを含むファスニング テープが取り付けられている使い捨ての着用物品である。

[0009] 力かる着用物品において、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記 前後胴周り域の外面は、熱可塑性合成繊維からなる不織布によって形成されている 。前記ファスユングテープの前記テープ片は、前記不織布と向かい合う面が接着剤 を介して前記不織布に接合している。前記不織布は、前記テープ片が接合する部位 の少なくとも一部分において前記合成繊維の複数条が互いに溶着して一体となりフ イルム状の外面を形成して 、る。

[0010] 力、ように構成される使い捨ての着用物品のファスユングテープは、着用物品の外面 を形成して 、る不織布のフィルム状に変化して 、る部位にテープ片が接着剤を介し て接合しているから、その接着剤の接着力が強くても、ファスユングテープが引っ張ら れたときに、不織布の組織が破壊されてファスユングテープが着用物品から脱落する ということがない。

[0011] この発明の実施態様の一つにおいて、前記不織布は、坪量 10— 50gZm²のもの である。この発明によれば、着用物品の外面がこのように小さな坪量の不織布によつ て形成されて 、ても、その不織布の組織が破壊されてファスユングテープがその着用 物品から脱落するということを防ぐことができる。

[0012] この発明の実施態様の他の一つにおいては、前記着用物品がパンツ型のものであ つて、前記前後胴周り域の前記側縁部どうしが重なりあって互いに溶着しており、そ の溶着する部位における前記合成繊維が前記フィルム状の外面を形成し、そのフィ ルム状の外面に前記テープ片が接合している。この態様の着用物品では、前後胴周 り域の側縁部どうしが接合するときに不織布によって形成されるフィルム状の外面を 利用してファスユングテープが取り付けられるから、ファスユングテープの取り付けの みを目的にして不織布をフィルム状の外面を形成する必要がない。

[0013] この発明の実施態様のさらに他の一つにおいて、前記不織布は、前記テープ片が 前記不織布と接合している部位のうちで、前記テープ片が伸展する方向における両 端部分の少なくとも一方と向かい合う部位に前記フィルム状の外面を有している。こ の発明に係る着用物品のテープ片は、不織布と向かい合つている部位における両端 部分のうちの少なくとも一方がフィルム状の外面と接合していることによって、ファス- ングテープの着用物品力もの脱落を防止することができる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]使い捨ての着用物品 (使い捨ておむつ)の部分破断斜視図。

[図 2]図 1の II II線切断面を示す図。

[図 3]ファスユングテープが伸展した状態にある図 2と同様な図。

[図 4]丸められたおむつの斜視図。

[図 5]実施態様の一例を示す図 2と同様な図。

[図 6]実施態様の他の一例を示す開放型おむつの部分破断平面図。

符号の説明 [0015] 1 使い捨ての着用物品（おむつ）

5 前胴周り域

6 後胴周り域

7 股下域

9a, 9b, 9c 側縁部

10a, 10b 端縁部

16 ファスユングテープ

50 テープ片

62 ファスユング手段 (第 2接着剤）

発明を実施するための最良の形態

[0016] この発明に係る使い捨ての着用物品の詳細を添付の図面を参照して説明すると、 以下のとおりである。

[0017] 図 1は、使い捨ての着用物品の一例である使い捨てのパンツ型おむつ 1の部分破 断斜視図である。おむつ 1は、おむつ着用者の肌と向かい合う内面を形成している 内面シート 20と、おむつ着用者の着衣と向かい合う外面を形成している外面シート 3 0と、これら両シート 20, 30の間に介在する吸液性コア 40とを有する。内面シート 20 は、透液性のものであって、熱可塑性合成繊維からなる不織布または熱可塑性合成 榭脂からなる開孔フィルムで形成されており、内面 20aと外面 20bとを有する。外面シ ート 30は、熱可塑性合成繊維からなる不織布で形成された第 1外面シート 31と、熱 可塑性合成樹脂からなるフィルムで形成されており第 1外面シート 31の内面にホット メルト接着剤 2 (図 2参照)を介して間欠的に接合している不透液性の第 2外面シート 32と力 なり、第 1外面シート 31によって外面シート 30の外面 30bが形成され、第 2 外面シート 32によって外面シート 30の内面 30aが形成されている。コア 40は、粉砕 パルプ、粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物等の周知な 、し公知の吸液性材 料で形成されている。おむつ 1はまた、股下域 7と、股下域 7の前方に位置する前月同 周り域 5と、股下域 7の後方に位置する後胴周り域 6とを有するが、図 1のおむつ 1は 後方力 見た状態で画かれており、後胴周り域 6が前胴周り域 5よりも手前側に位置 している。内面シート 20と外面シート 30とは、コア 40の周縁カも延出して重なり合い 、内面シート 20と第 2外面シート 32とが接合部位 3で、溶着または接着により、おむ つ 1の胴周り方向において間欠的となるように接合することによって、前後胴周り域 5 , 6と股下域 7との側縁部 9a, 9b, 9cを形成し、さらに前胴周り域 5における前端縁部 10aと後胴周り域 6における後端縁部 10bとを形成している。前後胴周り域 5, 6では 、側縁部 9a, 9bどうしが合掌状に重なり合い、おむつ 1の上下方向に間欠的に並ぶ 接合域 15において一体となって胴周り開口 11を形成するとともに、股下域 7と協働し て一対の脚周り開口 12を形成して 、る。胴周り開口 11と脚周り開口 12との周縁部で は、複数条の胴周り弾性部材 13と複数条の脚周り弾性部材 14とが内面シート 20と 外面シート 30との間にあって、これらシート 20, 30の少なくとも一方の内面に伸長状 態で接合している。後胴周り域 6の側縁部 9bのそれぞれには、ファスユングテープ 1 6が取り付けられている。ファスユングテープ 16は、前後胴周り域 5, 6をおむつ着用 者の胴部に密着させたり、使用後のおむつ 1を丸めたりするために使用される (図 4 参照)。

[0018] 図 2は、図 1の II II線切断面を示す図である。ファスニングテープ 16は、胴周り方 向へ Z字型および逆 Z字型のいずれかに折り畳まれているもので、図 2ではそれが Z 字型に折り畳まれている。ファスユングテープ 16の摘持域 52cを摘んで図の左方、す なわち矢印 Aが示す側縁部 9bの外側へ向力つて引っ張ると、ファスユングテープ 16 はその長さ方向へ伸展する（図 3参照)。

[0019] 図 2のファスユングテープ 16は、テープ片 50とファスユング手段とを有する。テープ 片 50は、それが伸展したときに第 1外面シート 31と向かい合う内面 mと、その反対面 である外面 nとを有する。図のように Z字型に折り畳まれているテープ片 50は、第 1外 面シート 31と向かい合う第 1テープ部 51と、摘持部 52cを有する第 2テープ部 52と、 第 1テープ部 51と第 2テープ部 52との間に介在する第 3テープ部 53とからなる。第 1 テープ部 51は、第 1外面シート 31と向かい合う面の全体が第 1接着剤 61を介して第 1外面シート 31に取り付けられており、おむつ 1の幅を二等分する中心線 P— P (図 1 参照）寄りに位置する内端部 51aと、その反対側の側縁部 9b寄りに位置する外端部 51bとを有する。第 2テープ部 52は、中心線 P-P寄りに位置する内端部 52aと、側縁 部 9b寄りに位置する外端部 52bとを有し、外端部 52bの先端部分に摘持域 52cが形 成されている。第 3テープ部 53は、第 2テープ部 52の内端部 52aにつながる内端部 53aと第 1テープ部 51の外端部 51bにつながる外端部 53bとを有する。第 2テープ部 52は、第 3テープ部 53と向かい合う内面 mのうちで摘持域 52cと内端部 52aとの内 面 mを除く部分にファスユング手段を形成する感圧性の第 2接着剤 62が塗布されて おり、第 3テープ部 53の内面 mに対して剥離可能に仮止めされている。第 3テープ部 53は、第 1テープ部 51と向かい合う外面 nのうちで内端部 53aの外面 nに感圧性の 第 3接着剤 63が塗布されており、第 1テープ部 51の内端部 51aの外面 nに剥離可能 に仮止めされている。

[0020] 図 2において、前後胴周り域 5, 6の側縁部 9aと 9bとの接合部位 15は、加熱下に加 圧される力超音波溶接機で処理されることによって、内面シート 20と第 1外面シート 3 1と第 2外面シート 32とが溶融して混然一体となり、フィルム状を呈している。この部位 15では、内面シート 20や第 1外面シート 31にお 、て不織布を形成して 、た複数条 の熱可塑性合成繊維が繊維としての形態を失っており、もはや個々の繊維に分離す ることがない。第 1接着剤 61は、第 1テープ部 51を第 1外面シート 31に対して剥離不 能に接合するためのもので、第 1テープ部 51はその第 1接着剤 61を介して第 1外面 シート 31における不織布の部分とフィルム状を呈している接合部位 15とに接合して いる。

[0021] 図 3は、ファスユングテープ 16が矢印 A方向へ引っ張られた状態にある図 2と同様 な図である。ファスユングテープ 16は、矢印 A方向へ引っ張られると、第 1テープ部 5 1の外端部 51bと側縁部 9bにおける第 1外面シート 31との間に、外端部 51bを第 1外 面シート 31から剥離させようとする力が作用する。しかし、第 1テープ部 51は、外端 部 5 lbが第 1接着剤 61を介してフィルム状の外面を有する部位 15に接合して 、るの で、ファスユングテープ 16は強く引っ張られても、おむつ 1から脱落するということが ない。第 1テープ部 51が図示例よりも中心線 P寄りに位置するものであって、第 1外 面シート 31の不織布の部分にのみ接合していて部位 15には接合していないと、ファ スユングテープ 16は、それが強く引っ張られることによって不織布の組織が破壊して 、換言すると不織布における繊維の絡み合いが解けて、第 1接着剤 61に接触してい る繊維が不織布の部分からむしりとられ、おむつ 1から脱落するということがある。この ような問題が生じるのは、第 1接着剤 61とそれらの繊維との接着力の強さが外面シー ト 31における繊維どうしの絡み合いを解くのに十分なほど強いからである。この問題 を解消するには、第 1接着剤 61の接着力を単に強くしたり、弱くしたりするのではなく 、第 1テープ部 51を接合部位 15に接合したうえで、必要ならば第 1接着剤 61の接着 力を強くすることが好ましい。

[0022] 図 4は、丸めたおむつ 1の斜視図である。図 3において摘持域 52cを持って伸展し たファスユングテープ 16は、その第 2接着剤 62を使用しておむつ 1の適宜の部位に 止めることができるから、使用後のおむつ 1は、図示例のように丸めておくことが好ま しい。また、着用したおむつ 1の胴周りにたるみがあるときには、ファスユングテープ 1 6を胴周りに沿って伸展させておむつ 1にタックをとれば、テープ 16によってそのたる みを消すことができる。第 2接着剤 62は、このようにファスユング手段として使用され る他に、図 2におけるようにファスユングテープ 16を Z字型に保持するための手段とし ても使用されるものである力ら、これらの使用目的に適うようにその接着力の強さが調 整される。例えば、図 4の如く使用されている第 2接着剤 62の接着力は、ファスユング テープ 16を止めた部位に対して剥離不能となるように強くすることもできるし、剥離可 能となるように弱くすることもできる。また、図 2において、第 2接着剤 62と向き合う第 3 テープ部 53の内面 mには、第 2接着剤 62の剥離を容易にするために、表面処理剤 を塗布しておくことができる。

[0023] 図 5は、この発明の実施態様の一例を示す図 2と同様な図である。このおむつ 1に おけるファスニングテープ 16では、テープ片 50が個別のテープ片である第 1テープ 部 51と第 2テープ部 52と第 3テープ部 53とからなる。第 1テープ部 51の外端部 51b は折り返されて第 3テープ部 53の外端部 53bに第 1接着剤 61を介して剥離不能に 接合している。第 3テープ部 53の内端部 53aは、第 3接着剤 63を介して第 1テープ 部 51の内端部 51aに剥離可能に接合するとともに、一部分は折り返されて第 2テー プ部 52の内端部 52aに第 4接着剤 64を介して剥離不能に接合している。第 3テープ 部 53の外端部 53bの先端部分 53cは、胴周り方向において第 1テープ部 51の外端 部 5 lbを越えて延び、第 5接着剤 65を介してフィルム状の外面を有する接合部位 15 に剥離不能に接合している。第 1テープ部 51の内端部 51aは、第 1接着剤 61を介し て第 1外面シート 31に形成されて!、るフィルム状部位 68に剥離不能に接合して 、る 。フィルム状部位 68は、第 1外面シート 31の不織布が接合部位 15と実質的に同じよ うにフィルム状に変化している部位であって、内面シート 20と第 1外面シート 31と第 2 外面シート 32とが加熱下に加圧される力または超音波溶接処理されることにより、溶 融して混然一体となっている。このように形成されたファスユングテープ 16は、第 1接 着剤 61や第 5接着剤 65に接着力の強いものを使用しても、ファスユングテープ 16を 引っ張ったときに、第 1外面シート 31の繊維がこれらの接着剤 61, 65によってむしり とられて、ファスユングテープ 16がおむつ 1から脱落するということがない。図 2, 5に 示されているように、テープ片 50は、第 1外面シート 31と向かい合つている部位のう ちで胴周り方向における両端部の少なくとも一方が第 1外面シート 31のフィルム状に 変化して 、る部位に接合して 、ることが好ま 、。

[0024] 図 6は、この発明の実施態様の一例を示す使い捨ての開放型おむつ 101の部分 破断平面図である。おむつ 101は、熱可塑性合成繊維からなる不織布で形成された 透液性内面シート 20と、熱可塑性合成繊維からなる不織布で形成された実質的に 不透液性の外面シート 30と、これら両シート 20, 30間に介在する吸液性コア 40とか らなり、股下域 7と、股下域 7の前方に位置する前胴周り域 5と、股下域 7の後方に位 置する後胴周り域 6とを有する。後胴周り域 6における側縁部 9bのそれぞれと端縁部 10bの幅方向中央部とには、図 2で使用されたファスユングテープ 16が取り付けられ ており、それぞれのファスユングテープ 16は、仮想線で示されるように、摘持域 52cを 引っ張ることによっておむつ 101の外側へ伸展可能である。外面シート 30は、鎖線 7 1の内側の部位が加熱下に加圧されて、外面シート 30を形成していた不織布がフィ ルム状に変化している。ファスユングテープ 16は、この部位に第 1接着剤 61 (図 2参 照）を介して接合しているから、強く引っ張られても外面シート 30の組織が破壊して おむつ 101から脱落するということがない。端縁部 10bにファスユングテープ 16を取 り付けるときには、後胴周り域 6における内面シート 20と外面シート 30とを端縁部 10b に沿って両側縁部 9b間の全体を連続的または間欠的に溶着して外面シート 30をフ イルム状に変化させ、そこにファスユングテープ 16を接合することができる。

[0025] この発明において、不織布からなる図 2の第 1外面シート 31や図 6の外面シート 30 は、ファスユングテープ 16が取り付けられるべき部位であれば、いずれの部位であつ てもフィルム状に加工することができる。第 1接着剤によって形成されているファス- ング手段は、フック部材とループ部材とからなるメカ-カルファスナのフック部材であ つて、第 1外面シート 31を形成する不織布に対して止着可能なものを使用することも できる。このフック部材を使用するときには、図 2の第 3テープ部 53の外面 nに不織布 を使用して第 2テープ部 52を剥離可能に仮止めすることが好ましい。この発明は、図 示例の使い捨てのおむつの他に、トレーニングパンツ、失禁患者用パンツ等の着用 物品において実施することができる。

産業上の利用可能性

この発明によれば、ファスニングテープの脱落を防止可能な着用物品の量産が可 會 になる。

Claims

請求の範囲

[1] 股下域と、前記股下域の前方に位置する前胴周り域と、前記股下域の後方に位置 する後胴周り域とを有し、これら各域が内外面と前記股下域の前後方向に並行して 延びる一対の側縁部とを有し、前記前後胴周り域はさらに前記側縁部に交差して前 記股下域の幅方向へ延びる端縁部を有し、前記前後胴周り域いずれかの前記外面 には前記側縁部および前記端縁部！ヽずれかの近傍に、 Z字型および逆 Z字型 ヽず れかの形状に伸展可能に折り畳まれたテープ片と前記テープ片に設けられたファス ユング手段とを含むファスユングテープが取り付けられている使い捨ての着用物品に おいて、

前記前後胴周り域の外面が熱可塑性合成繊維からなる不織布によって形成されて おり、前記ファスユングテープの前記テープ片は、前記不織布と向かい合う面が接着 剤を介して前記不織布に接合し、前記不織布は、前記テープ片が接合する部位の 少なくとも一部分において前記合成繊維の複数条が互いに溶着して一体となりフィ ルム状の外面を形成していることを特徴とする前記着用物品。

[2] 前記不織布が坪量 10— 50gZm²のものである請求項 1記載の着用物品。

[3] 前記着用物品がパンツ型のものであって、前記前後胴周り域の前記側縁部どうし が重なりあって互いに溶着しており、その溶着する部位における前記合成繊維が前 記フィルム状の外面を形成し、そのフィルム状の外面に前記テープ片が接合して!/、る 請求項 1または 2記載の着用物品。

[4] 前記不織布は、前記テープ片が前記不織布と接合して!/、る部位のうちで、前記テ 一プ片が伸展する方向における両端部分の少なくとも一方と向かい合う部位に前記 フィルム状の外面を有している請求項 1一 3のいずれかに記載の着用物品。