JP2000206789A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000206789A
JP2000206789A JP522799A JP522799A JP2000206789A JP 2000206789 A JP2000206789 A JP 2000206789A JP 522799 A JP522799 A JP 522799A JP 522799 A JP522799 A JP 522799A JP 2000206789 A JP2000206789 A JP 2000206789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing device
image forming
temperature
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP522799A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Asami
彰 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP522799A priority Critical patent/JP2000206789A/ja
Publication of JP2000206789A publication Critical patent/JP2000206789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低融点トナーを用いる現像装置を使用し、ト
ナーリサイクルをおこなう電子写真方式の画像形成装置
において、トナー流動性の低下、トナー凝集、Q/Mの
変動を防止するように画像形成装置を改良し、良好な画
像を得ることのできる画像形成装置を提供する。低融点
トナーを用いる現像装置を使用し、トナーリサイクルを
おこなう電子写真方式の画像形成装置において、現像装
置の冷却手段を具備することを特徴とするものである。 【解決手段】 低融点トナーを用いる現像装置5を使用
し、トナーリサイクルをおこなう複写機において、現像
装置の冷却ファン14を具備し、冷却ファンにより現像
装置を冷却し、トナーに加わる熱的ストレスを少なくな
る。このため、低融点のリサイクルトナーでも、熱的ス
トレスによる流動性低下は抑えられ、トナー凝集を防止
する。また、現像装置の温度上昇を抑制し、低融点トナ
ーのQ/Mの変動を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置であって、トナーリ
サイクルをおこなう画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置とし
て、感光体上に形成した潜像をトナーで現像し、該トナ
ー像を転写紙等の転写材に転写した後、熱ローラ定着に
より転写紙に定着するものが広く知られている。このよ
うな画像形成装置の転写工程においては、トナー像転写
後にも感光体上に転写残トナーが5〜10wt%程度残
ってしまう。また、感光体上の非画像部(紙間等)の地
汚れトナーも転写されることがない。これらの転写残ト
ナーは、全トナーの20%程度にものぼり、クリーニン
グ工程で回収され、廃トナーとして廃棄されていた。し
かし、廃トナーを廃棄物(廃プラスチック)として処理
することは環境汚染の観点から好ましくなく、近年、廃
トナー低減のためのトナーリサイクルシステムを採用し
た画像形成装置が増えてきている。このようなトナーリ
サイクルシステムを採用した画像形成装置において、さ
らに、複写機の高速化や省電力化から低融点トナーを用
い、低温定着を実現しようとした試みが数多く行なわれ
ている。
【0003】ところが、低温定着に適するようにトナー
の流出開始温度を下げた低融点トナーでは、流動性が悪
く、トナー凝集が発生しやすい。さらに、トナーリサイ
クルシステムでは、トナーが繰り返し機械的ストレスや
熱的ストレスを受けるので、トナー自体が微粉化した
り、外添剤がトナー粒子中に埋め込まれるなどして、流
動性、帯電性が劣化し、トナー凝集、トナー固着、地汚
れ、トナー飛散という不具合が発生する。特にトナー凝
集は、現像されたトナー像が転写する際、トナー凝集体
により転写紙との間に隙間ができ、黒ベタ画像のトナー
凝集体近傍だけが白く抜ける「白抜け」と呼ばれる異常
画像の発生してしまうので大きな問題となる。図8に、
低融点トナーを用いた時の、トナーリサイクルの有無に
よる白抜け画像発生の様子を示す。このように、低融点
トナーを用い、トナーリサイクルを行なっていくと、多
くの白抜け画像が発生してしまう。
【0004】この問題を解決するために、トナーに外添
剤を大量に添加したり、外添材を大径にしたりして流動
性を向上させることが考えられるが、遊離した外添剤が
感光体上に付着して白スジまたは黒スジを発生させてし
まうという不具合がある。また、外添剤は機械的ストレ
ス、熱的ストレスでトナーに埋め込まれてしまうため、
トナーリサイクルシステムを採用した画像形成装置で
は、外添剤添加の効果は不十分となってしまう。このよ
うな問題を解決するために、トナー処方について改良が
なされ、種々のトナーが提案されている(例えば、特開
平7−11889号公報、特開平6−75424号公
報、特開平7−84406号公報、特開平7−1995
38号公報参照)。
【0005】また、低融点トナーは高温において帯電
(Q/M)立ち上げ能力が劣化していくという特性があ
る。この特性は、トナーの融点が低い程著しい。これ
を、図6に基づき説明する。例えば、複写機を室温25
℃で連続使用すると、現像装置の温度は上昇し、30〜
50℃範囲となる。この現像装置に流出開始温度が11
0℃という比較的低融点のトナーAを使用すると、上記
現像装置の温度範囲(30℃と50℃)で、Q/Mが1
0%程度変動する。一方、流出開始温度が105℃とい
う非常に低融点のトナーCでは、上記現像装置の温度範
囲において、Q/Mが40%程度も変動してしまう。こ
こで、図9にしめすQ/Mと画像品質の関係に基づき、
Q/Mの使用可能範囲を考える。良好な画像とみなされ
る範囲を、画像濃度の許容下限をID=1.2、地汚れ
の下限ランクをランク4とする。高Q/M(30μC/
g以上)では画像濃度が不足し、一方、低Q/M(15μ
C/g以下)では地汚れが悪くなる。このため、Q/M変
動が大きすぎるトナーは実使用に耐えない。そこで、経
時、環境等によるトナーのQ/M変動を±5μC/g程
度とると、現像装置の温度変化によるQ/Mの変動幅は
20〜25μC/g(20%)程度までが許容できる範
囲と考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報で
提案された種々のトナーは、いずれもトナー流動性を向
上させ、トナー凝集を防止するという問題に対しては有
効ではあるが、トナー製造工程が複雑になったり、材料
が限定される等の理由により、コストアップはさけられ
ない。また、高温におけるQ/M変動という問題を解決
するための有効なトナーは提案されていない。このよう
にトナーを改良することのみで、低温定着性に優れ、ト
ナーリサイクルシステムに対応しようとすると、コスト
面、機能面から限界がでてきてしまう。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、低融点トナーを用
い、トナーリサイクルをおこなう画像形成装置におい
て、トナー流動性の低下、トナー凝集、Q/Mの変動を
防止するように画像形成装置を改良し、良好な画像を得
ることのできる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、低融点トナーを用いる現像装置
を使用し、トナーリサイクルをおこなう電子写真方式の
画像形成装置において、現像装置の冷却手段を具備する
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項1の画像形成装置においては、冷却
手段により現像装置を冷却するので、トナーに加わる熱
的ストレスを少なくなる。このため、低融点のリサイク
ルトナーでも、熱的ストレスによる流動性低下は抑えら
れ、トナー凝集を防止することができる。また、現像装
置の温度上昇を抑制し、低融点トナーのQ/Mの変動を
小さくすることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、流出開始温度が105℃以下である低融点
トナーを用い、画像形成装置稼働中の現像装置の温度を
室温+15℃以下に抑える冷却手段を具備することを特
徴とするものである。
【0011】請求項2の画像形成装置においては、流出
開始温度が105℃である非常に低融点なトナーを用い
た現像装置の温度を室温+15℃以下に抑えると、発生
する白抜けが許容レベルとなった。また、現像装置の温
度を室温+15℃以下に抑えると、トナーのQ/Mの変
動を使用許容範囲(20%以内)に抑えることができ
た。このように、実験により、現像装置の温度を室温+
15℃以下に抑える冷却手段を設けることで、流出開始
温度が105℃以下の非常に低融点のトナーをリサイク
ルして用いることが可能となることがわっかった。これ
により画像形成装置のさらなる高速化、省エネルギー化
が図ることも可能となる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、冷却手段は画像形成装置稼働中の現像装置
の温度を室温+10℃以下に抑えることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項3の画像形成装置においては、流出
開始温度が105℃である非常に低融点なトナーを用い
た現像装置の温度を室温+10℃以下に抑えると、白抜
けが発生しなかった。このように、実験により、現像装
置の温度を室温+10℃以下に抑えることで、流出開始
温度が105℃以下の非常に低融点のトナーをリサイク
ルして用い、高画質な画像を得ることが可能となること
がわっかった。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の画像形成装置において、現像装置の冷却手段がファン
であり、ファンからの風を現像装置の下方に集中的に向
けるガイド板を具備することを特徴とするものである。
【0015】請求項4の画像形成装置においては、冷却
ファンと現像装置の下方に集中的に向けるガイド板とを
具備したので、冷却ファンからの風が拡散せず、現像装
置下方に集中させることができる。現像装置下方全面に
風をいきわたらせると、現像装置全体を冷却することが
できる。このように、スペースもとらずに、効率よく現
像装置を冷却することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真方式の複写機に適用した一実施形態について
説明する。図1は本実施形態に係る複写機の概略構成図
である。まず、複写機の概略構成について説明する。複
写機は、原稿を載置するコンタクトガラス1を備えてい
る。また、時計方向に回転する感光体を備え、該感光体
4の周りに、感光体1を帯電する帯電装置としてのスコ
ロトロンチャージャ3と、レーザ光2を照射する露光装
置と、トナーを供給することによって感光体1上の静電
潜像をトナー像化する現像装置5と、感光体1表面上の
トナー像を転写紙11上に転写するための転写ベルト9
とこれに転写バイアスを印加するための転写バイアスロ
ーラ10と、感光体1表面から残留トナーを除去するブ
レードを備えたクリーニング装置12とが配設されてお
り、これらの各装置が画像形成部を形成している。
【0017】次に、本実施形態に係る現像装置5の構成
について説明する。現像装置5は、キャリアとトナーを
含む2成分現像剤8を用いる2成分現像装置である。こ
の現像装置5は、固定磁石と回転稼働するアルミ製スリ
ーブよりなる現像ローラと、現像装置内の現像剤8とト
ナー7とを攪拌する現像剤攪拌部材と、現像ローラ上の
現像剤量を規制するドクターブレードとを備えている。
また、現像装置5上方には、現像剤8に補給するための
トナー7を貯留するトナーホッパー6を備えている。ま
た、本実施例に係る複写機ではトナーリサイクルをおこ
なうようよう、クリーニング装置12で回収されたトナ
ー7をトナーホッパー6に搬送するための搬送スクリュ
ウ13が設けられている。
【0018】上述のように構成された複写機における画
像形成動作について説明する。感光体4は時計方向に回
転しながら、スコロトロンチャージャ3によって一様に
帯電する。その後、露光装置は、コンタクトガラス1上
に載置された原稿を各画素に分解したデータに基づき、
各画素の濃度に応じたレーザー光2で感光体4面を露光
し、そこに静電潜像を形成する。現像装置5では、現像
ローラの回転により現像剤8を担持させ、途中ドクター
ブレードにより現像剤量を規制された後、感光体4と対
向する現像領域まで搬送する。現像領域では、現像ロー
ラに現像バイアスを印加し、感光体4上に形成された静
電潜像にトナーを静電気力に付着させ、トナー像化す
る。感光体4上のトナー像は、転写バイアスローラ10
より転写ベルト9に印加された転写バイアスにより静電
的に転写紙11に転写する。そして、転写紙11は感光
体4から分離して定着装置16へ搬送され、熱ローラ定
着によりトナー像を定着される。一方、転写残トナーは
クリーニング装置12により回収され、搬送スクリュウ
13によって直接現像装置5のトナーホッパー6に搬送
される。トナーホッパー6には図示しないトナーボトル
からNewトナーが送られ、トナーホッパー6内で搬送
スクリュウ13から搬送されてきたリサイクルトナーと
混合される。
【0019】ところで、このような複写機では、電源を
onするだけで機内温度が上昇し、現像装置の温度も上
昇する。さらに、連続コピーをおこなうと、現像装置5
の温度は上昇していく。図3は、室温25℃で連続コピ
ーを行ったときの、現像装置5の温度上昇の様子を示す
ものであり、現像装置5の温度は30℃から50℃まで
上昇する。この温度上昇に伴い、現像装置5内のトナー
に熱的ストレスが加わり、トナー凝集をおこす。トナー
凝集体は、前述のように感光体4上に現像され、転写紙
11に転写する際、転写紙11とトナー像との間にトナ
ー凝集体による隙間を形成し、黒ベタ画像のトナー凝集
体近傍だけが白く抜ける異常画像(白抜け)を発生させ
る。そこで、本発明では、現像装置5を冷却する冷却手
段を設け、現像装置5の温度上昇を抑え、トナーに繰り
返し加えられる熱的ストレスを減少させ、トナー凝集を
おこさないようにする。
【0020】次に、現像装置5の冷却手段について説明
する.現像装置5の冷却手段として、冷却ファン14を
現像装置の背面に並列に2個、気流が複写機外側から内
側に向くように配置する。冷却ファン14としては、図
2にしめすような、軸流ファンが適している。具体的に
は、(株)ミネべア製、2408NL−05W−B20、
定格回転数3000rpm、最大静圧17Pa以上、最
大風量0.25m3/minの軸流ファンを用いた。こ
のような冷却ファン14を用いて現像装置5の温度上昇
を抑えた様子を図4に示す。室温25℃の環境下におい
て、現像装置5の冷却ファン14がない場合(図4中2
2k〜34k枚)、現像装置は50℃(室温+15℃)
まで温度上昇する。一方、冷却ファン14がある場合
(図4中34k枚以降)、現像装置の温度上昇は、40
℃(室温+15℃)以下に抑えられた。この現像装置5
の温度上昇抑制により、トナー凝集をおこし難くなるこ
とについて、以下実施例に基づき詳しく説明する。
【0021】[実施例1] 感光体線速:500mm/sec 潜像条件 画像飽和濃度部の電位(VL):100V、
画像白部の電位(VD):900V 現像条件 現像バイアス:550V、感光体―現像ロー
ラギャップ:0.75mm、現像ローラ−ドクターギャ
ップ:0.65mm、現像ローラ//感光体線速比:
1.75 現像剤 キャリア:マグネタイト芯材、コーティングキ
ャリア トナーA:レジン−ポリエステル、CCA−4級アンモ
ニウム、着色粒子−カーボンブラック、離型剤−ライス
ワックスよりなる平均粒径7.5μmの粉砕トナー、流
出開始温度は110℃の比較的低融点のトナー。なお、
トナーの流出開始点は、島津製高架式フローテスターに
て、測定条件、ダイ径:1.0mm、荷重:20.0k
g、昇温速度:6.0deg/minで測定した。 トナー濃度(TC):2〜4重量%。なお、TCは以下
のようにして、常に適当な範囲に保つ。一定のコピー枚
数毎(本実施例では10枚に一回)に、基準濃度パッチ
潜像をレーザー光によって書き込み、パッチ現像用の現
像バイアスの印加により現像ポテンシャル300Vにて
基準濃度トナー像を現像する。そして、基準濃度トナー
像の反射濃度を反射濃度センサーにて検知し、その反射
濃度が一定範囲になるようにトナーホッパー6中よりト
ナー7を現像剤8補給する。このような条件の冷却ファ
ン14を備えた複写機で連続コピーをおこない、A3サ
イズ黒ベタ画像中の白抜け発生個数を調べた。なお、冷
却ファン14の回転、停止は、感光体4を回転させるモ
ーターと同期しておこなった。また、比較例として、冷
却ファンがない複写機における連続コピー時の、白抜け
発生個数を調べた。この結果、図5に示すように、冷却
ファン14がある場合、白抜けは発生しなかった。一
方、冷却ファンがない場合、連続コピーに伴い白抜けが
発生し、その数が増加した。これより、冷却ファン14
を具備することで、トナーAのような比較的低融点のト
ナーをリサイクルして用いても、白抜けの発生を低減す
ることができる。これは、現像装置5の温度上昇を冷却
ファン14により40℃(室温+15℃)以下におさえ
ることで、トナーに繰り返し加えられる熱的ストレスが
減少し、トナー凝集の発生が抑えられたためといえる。
【0022】[実施例2]下記に示す条件以外は、実施
例1と同様であるので、記載を省略する。 感光体線速:560mm/sec、実施例1よりさらに
高速とする。 現像剤 流出開始温度が異なる下記の3種類のトナー
を用いた。 トナーA:流出開始温度は110℃の比較的低融点のト
ナー トナーB:流出開始温度は107℃の低融点のトナー トナーC:流出開始温度は105℃の非常に低融点のト
ナー そして、各トナーで連続コピーを行いながら、冷却ファ
ン14の風速、風量を調節することによって現像装置5
の温度の上昇を調節する。表1に、現像装置5の温度上
昇と各トナーでのA3サイズ黒ベタ画像中の白抜け発生
個数を調べた結果を示す。なお、表1で、○は白抜けが
無い場合、△は白抜けの個数が15個未満の場合(許容
レベル)、ラは15個以上の場合を示している。
【表1】 これより、トナーA、トナーBでは、現像装置の温度を
40℃(室温+15℃)以下であれば白抜けが発生しな
いことがわかる。さらに、トナーC(流出開始温度が1
05℃)のような非常な低融点なトナーにおいても、現
像装置の温度を40℃(室温+15℃)以下であれば白
抜けが許容レベルにおさまることがわかる。また、現像
装置を35℃(室温+10℃)以下にすると白抜けが発
生しない。また、室温が30℃になった場合を考えても
室温+10℃であれば現像装置は40℃なので、白抜け
は許容レベルにおさまる。従って、トナーCのような非
常に低融点のトナーを用いる場合には、現像装置の温度
は室温+10℃まで押さえたほうがより好ましいことが
わかる。いずれにしても、冷却ファンを具備すること
で、トナーCのような比較的低融点のトナーをリサイク
ルして用いても、白抜けの発生を低減することができ
る。
【0023】実施例1または2より、低融点トナーを用
い、トナーリサイクルをおこなう複写機に冷却ファン1
4を具備し、現像装置5の温度上昇を抑えることで、ト
ナーに繰り返し加えられる熱的ストレスを減少させる。
これにより、トナー凝集が防止でき、白抜けという異常
画像の発生を防止できることがわかる。
【0024】次に、低融点トナーのQ/M変動について
説明する。前述のように、現像装置5の冷却ファン14
がない複写機で、室温25℃の環境下、連続コピーをす
ると、現像装置の温度は50℃(室温+15℃)まで上
昇する。一方、冷却ファン14がある複写機では、現像
装置5の温度上昇は40℃(室温+15℃)以下に抑え
られる。ここで、現像装置の温度を変化させ、トナー
A、トナーB、トナーCのQ/Mの変動を調べた結果を
表2に示す。なお、表2では、Q/Mは現像装置回転後
30分時のものである。
【表2】 これより、冷却ファン14により現像装置5の温度を室
温40℃(室温+15℃)以下にすることによって、非
常に低融点のトナーCでもQ/M低下を15〜20%程
度に抑えられることがわかる。ここで、現像装置5の温
度変化によるQ/Mの変動幅は、画像品質からみて、2
0%程度までが許容できる範囲となる。これにより、非
常に低融点のトナーCでも画像濃度、地汚れとも良好な
高品質の画像が得られるといえる。
【0025】次に、現像装置5の冷却の効率アップにつ
いて説明する。上述のように、現像装置5の冷却手段と
して、現像装置5の背後に冷却ファン14を設けること
で、該冷却ファンによる気流(図7(a)参照)により
現像装置5を40℃(室温+15℃)以下に冷却するこ
とができる。しかし、冷却ファン14による気流には現
像装置5上方にいってしまうものもあり、効率は不充分
である。このため、冷却ファン14からの気流を効率よ
く現像装置5下方に集中できるよう、ガイド板15を設
ける(図7(b)参照)。このようなガイド板15を設
けた時の現像装置5の温度上昇は、室温25℃の環境下
において、35℃(室温+10℃)以下におさえられた
(図4中0〜22k枚)。このガイド板15は、スペー
スもとらずに、現像装置5下方全面に気流をいきわたら
せ、効率よく現像装置の冷却をおこなうことができる。
これは、非常に低融点のトナーCを用いる場合適してい
るといえる。
【0026】以上、本発明を2成分現像装置を用い、ト
ナーリサイクルをおこなう複写機を用いて説明したが、
このほかでもトナーリサイクルおこなう画像形成装置に
は適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によれば、
低融点トナーを用い、トナーリサイクルをおこなう画像
形成装置において、トナー流動性の低下、トナー凝集、
Q/Mの変動を防止し、良好な画像を得ることのできる
という優れた効果がある。
【0028】特に、請求項2または3の発明によれば、
流出開始温度が105℃以下である非常に低融点のトナ
ーを、トナーリサイクルをおこなう画像形成装置におい
て使用することができ、画像形成装置のさらなる高速
化、省エネルギー化を図ることも可能となるという優れ
た効果がある。
【0029】特に、請求項4の発明によれば、省スペー
スで効率よく現像装置を冷却することができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】本実施形態に係る現像装置の冷却ファンの概略
構成図。
【図3】本実施形態に係る現像装置の温度上昇の説明
図。
【図4】本実施形態に係る冷却ファンおよびガイド板に
よる現像装置冷却効果の説明図。
【図5】本実施形態に係る冷却ファンによる白抜け画像
改善の説明図。
【図6】現像装置の温度とトナーQ/Mの説明図。
【図7】(a)ガイド板のない場合の冷却ファンによる
気流の説明図。 (b)ガイド板のある場合の冷却ファンによる気流の説
明図。
【図8】トナーリサイクルの有無による白抜け画像発生
の説明図。
【図9】トナーQ/Mと画像濃度と地汚れの発生の仕方
説明図。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 2 レーザー光 3 スコロトロンチャージャ 4 感光体 5 現像装置 6 トナーホッパー 7 トナー 8 現像剤 9 転写バイアスローラ 10 転写ベルト 11 転写紙 12 クリーニング装置 13 搬送スクリュウ 14 冷却ファン 15 ガイド板 16 定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA00 DA05 DA07 EA01 EA03 2H027 DA11 DD07 DE02 EC03 EC10 ED10 EF09 JA11 JB16 JB20 JC06 2H077 AA37 AC16 AD06 AD13 AD35 BA08 DA04 DA22 DA63 EA03 EA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低融点トナーを用いる現像装置を使用し、
    トナーリサイクルをおこなう電子写真方式の画像形成装
    置において、 現像装置の冷却手段を具備することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 流出開始温度が105℃以下である低融点トナーを用
    い、画像形成装置稼働中の現像装置の温度を室温+15
    ℃以下に抑える冷却手段を具備することを特徴とする画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 冷却手段は画像形成装置稼働中の現像装置の温度を室温
    +10℃以下に抑えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3の画像形成装置にお
    いて、 現像装置の冷却手段がファンであり、ファンからの風を
    現像装置の下方に集中的に向けるガイド板を具備するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP522799A 1999-01-12 1999-01-12 画像形成装置 Pending JP2000206789A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP522799A JP2000206789A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP522799A JP2000206789A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 画像形成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108268A Division JP2006201812A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000206789A true JP2000206789A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11605310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP522799A Pending JP2000206789A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000206789A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351126A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Ricoh Co Ltd オイルレス定着を用いる電子写真画像形成方法、および該方法に使用する現像剤
JP2008262183A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 画像形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351126A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Ricoh Co Ltd オイルレス定着を用いる電子写真画像形成方法、および該方法に使用する現像剤
JP2008262183A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3144737A1 (en) Image forming apparatus
JP2000206789A (ja) 画像形成装置
JP2005303882A (ja) 画像処理装置
JP2003295500A (ja) 現像剤、現像剤カートリッジ及び画像形成装置
JP6876467B2 (ja) 画像形成装置
JP2006201812A (ja) 画像形成装置
JP2013156595A (ja) 現像装置
JP2001042635A (ja) 画像形成装置
US10691058B2 (en) Image forming apparatus, lubricant application method, and computer program
JP4176414B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2005121795A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2004198564A (ja) デジタル画像形成装置
JP2001343779A (ja) デジタル画像形成装置
JP2002258704A (ja) 画像形成装置
JP2004240129A (ja) 現像剤及び画像形成装置
JP2001125349A (ja) 画像形成装置
JP2000019773A (ja) 電子写真用現像剤、及び、画像形成装置
JP2001312126A (ja) 画像形成装置
JP2005274819A (ja) トナー及びそのトナーを用いた画像形成装置
JP2020056948A (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2001337517A (ja) 画像形成装置
JP2005274818A (ja) トナー及びそのトナーを用いた画像形成装置
JP2001083737A (ja) 電子写真記録装置に用いられるトナー
JP2004309888A (ja) 現像装置、現像剤リサイクル装置、及び、画像形成装置
JPH11202611A (ja) 現像装置、前記現像装置を保持するプロセスカートリッジ及び前記現像装置又は前記プロセスカートリッジを備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060728