JP2000205553A - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

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JP2000205553A
JP2000205553A JP11001222A JP122299A JP2000205553A JP 2000205553 A JP2000205553 A JP 2000205553A JP 11001222 A JP11001222 A JP 11001222A JP 122299 A JP122299 A JP 122299A JP 2000205553 A JP2000205553 A JP 2000205553A
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Haruo Sakurabashi
晴雄 櫻橋
Susumu Izumisawa
享 和泉沢
Tatsuo Kimura
達男 木村
Daisuke Koshimizu
大介 越水
Koji Kawakita
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Shunji Okada
俊二 岡田
Masaaki Inagaki
正明 稲垣
Haruo Iwasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ダクト火災を防止し、かつ、使い勝手の
向上を図る。 【解決手段】 給湯器1の排気側を排気フード5を介し
てメインダクト通路3に接続し、給湯器1の排気は排気
フード5を通してメインダクト通路3に排出される構成
と成す。排気フード5からメインダクト通路3に排出さ
れる排気温度を検出する排気温度検出手段を設け、ま
た、給湯器1の周囲の温度を検出する外気温検出手段を
設ける。外気温検出手段の検出外気温に応じて上記しき
い値温度を許容可変範囲内で可変設定し、排気温度検出
手段の検出温度が上記しきい値温度以上であるときには
給湯器1の燃焼を停止させて排気ダクト火災を防止す
る。外気温が高い場合に、メインダクト通路3の排気吸
い込み力が正常であるのにメインダクト通路3への排気
温度が上昇することに起因して燃焼が頻繁に停止して使
い勝手が悪いという問題を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビルや地下街に設け
られた排気外部排出用のメインダクト通路に接続するこ
とが可能な燃焼機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯器等の燃焼機器をビルや地下街等の
室内に設ける場合には、図6に示すように、給湯器1等
の燃焼機器の排気側を、ビルや地下街等の排気外部排出
用のメインダクト通路3に接続し、燃焼機器の燃焼によ
り発生した排気を上記メインダクト通路3を通して外部
に排出することになる。上記メインダクト通路3内には
ファン4が設置され、このファン4の回転駆動によって
メインダクト通路3内に給湯器1やガスレンジ2の排気
が吸い込まれ外部に排出される構造となっている。
【0003】ところで、大きな燃焼熱量でもって燃焼を
行う給湯器1等の燃焼機器は約160℃というような高
温の排気を排出する。このような高温の排気がメインダ
クト通路3内に直接流れ込むと、その排気の熱によって
メインダクト通路3内の油脂等が引火して、排気ダクト
火災が発生する虞がある。そこで、高温の排気を排出す
る給湯器1等の排気出口とメインダクト通路3とを、次
に示すような排気フード5を介して連通接続し、上記排
気ダクト火災発生を防止するようにしている。
【0004】図4には上記排気フード5の一例を示す斜
視図が給湯器1と共に示されている。この図4に示す排
気フード5は箱状の枠体6を有し、この枠体6の上面側
には該枠体6の内部空間とメインダクト通路3とを連通
接続するためのダクト接続口6aが形成されている。ま
た、枠体6の底面は開口部6bと成しており、この開口
縁部から開口部6bの中央領域に向けて支持体6cが伸
長形成され、支持体6cの伸長先端側には器具接続口部
6dが接続されている。この器具接続口部6dは給湯器
1の排気出口1aと連接して給湯器1の排気出口1aか
ら排出された排気を枠体6の内部空間に導入するための
ものである。
【0005】また、上記枠体6の側面には外部の空気を
枠体6の内部空間に取り込むための給気取り込み口8が
設けられている。また、前記枠体6の底面の開口部6b
も外部の空気を枠体6の内部空間に取り込むための給気
取り込み口として機能するものである。図5の(a)に
示すように、メインダクト通路3のファン4の回転駆動
によって、開口部6bおよび給気取り込み口8から枠体
6の内部空間に空気が流れ込み、この外部の空気が給湯
器1から排出された排気に混入されることで、例えば、
給湯器1から排出された直後の同図に示す点Aの排気温
度(例えば、160℃程度)から、ダクト火災発生の虞
がない点Bの排気温度(例えば45℃程度)まで排気温
度を低下させることができ、給湯器1の排気熱に起因し
た排気ダクト火災発生を防止することが可能である。
【0006】この排気フード5にはメインダクト通路3
に流入する排気の温度を検出する排気温度検出手段10
が図4に示すように設けられ、この排気温度検出手段1
0は給湯器1の器具運転動作を制御する制御装置20に
信号接続されている。この制御装置20には、排気温度
検出手段10により検出された排気温度が排気ダクト火
災防止用の予め定めたしきい値温度Tsh(例えば、50
℃)以上に高くなったことを検知したときに給湯器1の
燃焼を停止させるという排気ダクト火災防止用の安全動
作を行う制御構成が備えられている。
【0007】例えば、メインダクト通路3の排気吸い込
み力が低下しているときには、前記開口部6bと給気取
り込み口8から枠体6の内部空間に取り込まれる空気量
が減少して給湯器1から排出された排気の温度を十分に
低下させることができず、例えば、図5の(b)に示す
点Cの排気温度は約70℃と高温になってしまい、この
ような高温の排気が継続的にメインダクト通路3内に流
入すると、前述したように排気ダクト火災発生の虞が出
てくるが、上記の如く、排気温度検出手段10の検出排
気温度に基づき給湯器1の燃焼を強制的に停止させるこ
とで、メインダクト通路3への高温排気流入は停止し、
排気ダクト火災発生を防止することができる。
【0008】また、排気フード5には前記給気取り込み
口8を出入りする気体の温度を検出することができる排
気あふれ温度検出手段11が図4に示すように設けられ
ており、給湯器1の制御装置20には、上記排気あふれ
温度検出手段11によって検出される気体の温度が排気
あふれ防止用の予め定めた温度(例えば、65℃)以上
に高くなったときに給湯器1の燃焼を強制的に停止させ
る構成が備えられている。
【0009】メインダクト通路3の排気吸い込み力が非
常に低下している場合や、メインダクト通路3から排気
フード5へ排気が逆流している場合には、図5の(c)
に示すように、給湯器1から排出された排気は、開口部
6bや給気取り込み口8から室内にあふれ漏れ出てしま
い、このような室内への排気漏れが継続されると、室内
に排気が充満して室内の人に一酸化炭素中毒を引き起こ
してしまうという重大な問題が発生してしまう虞がある
が、給湯器1の排気が持つ高温が排気あふれ温度検出手
段11によって検出されたときに、上記の如く、給湯器
1の燃焼を強制的に停止させることで、室内への排気漏
れは停止し上記一酸化炭素中毒発生という重大な問題を
回避することができる。
【0010】さらに、図4に示すように、枠体6の内部
空間にはメインダクト通路3から落下した油滴を受ける
ための油受け部12が設けられており、この油受け部1
2によってメインダクト通路3から落下した油滴を給湯
器1内に入り込ませない構造となっている。
【0011】なお、図6に示す13はメインダクト通路
3内に設けられた防火ダンパーであり、例えば、排気ダ
クト火災が発生してしまったときに、その火災熱によっ
て温度ヒューズ14が切れて上記防火ダンパー13がメ
インダクト通路3を閉じ、ダクト火災を防火区画壁15
よりも外側に広がるのを阻止する構成となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな排気ダクト火災発生防止用の制御構成、つまり、排
気温度検出手段10の検出排気温度が前記しきい値温度
Tsh以上であることを検知したときには給湯器1の燃焼
を強制的に停止させるという排気ダクト火災発生防止用
の制御構成を備えることによって、排気ダクト火災発生
を防止することができる。しかしながら、上記しきい値
温度Tshは予め定めた固定の温度値であり、その温度値
は、安全性を高めるために、排気ダクト火災発生の虞が
無い排気温度安全範囲の上限値よりも余裕温度分だけ低
下させた温度値となっている。このために、次に示すよ
うな問題が生じていた。
【0013】その問題とは、例えば、給湯器1の周囲の
外温度が上昇すると、排気フード5の内部に取り込まれ
る空気の温度が上昇し、メインダクト通路3の排気吸い
込み力が低下しておらず正常であっても、必然的に、排
気フード5からメインダクト通路3に流れ込む排気の温
度が上昇する。給湯器1が飲食店の厨房等に設けられて
いる場合には、給湯器1の周囲の外温度は例えば40℃
以上の高温になることが多く、この高温の外気温によっ
て、排気フード5からメインダクト通路3へ排出される
排気の温度(つまり、排気温度検出手段10の検出排気
温度)は前記しきい値温度Tsh(例えば、50℃)を越
えることが多くなる。このために、給湯器1の燃焼が度
々停止してしまうという事態が発生し、その燃焼停止の
度に給湯器1から湯が出なくなり、非常に使い勝手が悪
いという問題があった。
【0014】そこで、上記使い勝手の悪さを防止するた
めに、前記排気温度安全範囲の上限値をしきい値温度T
shとして固定設定することが考えられる。しかし、この
ようにしきい値温度Tshを固定すると、給湯器1の周囲
の外気温が低い場合に、外気温としきい値温度Tshとの
温度差が大きいために、例えば、メインダクト通路3の
排気吸い込み力が低下して異常な状態となってから排気
温度検出手段10の検出排気温度が上記しきい値温度T
shに上昇するまでに時間が掛かるという問題が生じる。
メインダクト通路3の排気吸い込み力が低下している異
常状態では、給湯器1から排気フード5に排出された排
気がスムーズにメインダクト通路3に吸い込まれないの
で、このような排気吸い込み力異常状態では給湯器1の
燃焼を停止させる等の安全動作が直ちに行われることが
望まれる。しかしながら、上記のように、しきい値温度
Tshを高めに固定すると、メインダクト通路3の排気吸
い込み力が低下して異常な状態となってから排気温度検
出手段10の検出排気温度が上記しきい値温度Tshに上
昇して安全動作が行われるまでに時間が掛かり、燃焼機
器の安全性の向上を妨げるという問題が生じる。
【0015】この発明は上記課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、排気フードからメインダ
クト通路へ排出される排気熱に起因した排気ダクト火災
の発生を確実に防止することができ、かつ、使い勝手が
良く、安全性に優れた排気ダクト接続型の燃焼機器を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次のような構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、燃焼機器
の排気側に接続される排気フードの内部を流れる排気の
温度を検出する排気温度検出手段が設けられており、該
排気温度検出手段により検出される排気温度がしきい値
温度以上であるときには予め定められた安全動作を行う
構成を備えた排気ダクト接続型の燃焼機器において、燃
焼機器の周囲の外気温を検出する外気温検出手段と;上
記しきい値温度を格納するデータ格納部と;上記外気温
検出手段により検出される外気温に応じて上記データ格
納部に格納されているしきい値温度を可変設定するしき
い値温度可変設定部と;が設けられている構成をもって
前記課題を解決する手段としている。
【0017】第2の発明は、燃焼機器の排気側に接続さ
れる排気フードから排気外部排出用のメインダクト通路
へ導出される排気の温度を検出する排気温度検出手段が
設けられており、該排気温度検出手段により検出される
排気温度がしきい値温度以上であるときには予め定めら
れた排気ダクト火災防止用の安全動作を行う構成を備え
た排気ダクト接続型の燃焼機器において、燃焼機器の周
囲の外気温を検出する外気温検出手段と;上記しきい値
温度の予め定められた許容可変範囲の下限値と上限値を
格納するデータ格納部と;上記外気温検出手段により検
出される外気温に応じて上記データ格納部に格納されて
いる下限値から上限値までの許容可変範囲内で上記しき
い値温度を可変設定するしきい値温度可変設定部と;が
設けられている構成をもって前記課題を解決する手段と
している。
【0018】第3の発明は、上記第2の発明の構成を備
え、しきい値温度を可変設定する外気温範囲がしきい値
温度可変外気温範囲として予め定められており、外気温
検出手段により検出された外気温を上記しきい値温度可
変外気温範囲に比較し該比較の結果を出力する比較部が
設けられており、しきい値温度可変設定部は、上記比較
部から出力された比較結果に基づいて、外気温検出手段
により検出された外気温が上記しきい値温度可変外気温
範囲よりも低い場合にはしきい値温度の許容可変範囲の
下限値をしきい値として設定し、外気温検出手段の検出
外気温が上記しきい値温度可変外気温範囲よりも高い場
合にはしきい値温度の許容可変範囲の上限値をしきい値
として設定し、外気温検出手段の検出外気温が上記しき
い値温度可変外気温範囲内であるときには検出外気温に
応じ、検出外気温が高くなるに従ってしきい値温度の許
容可変範囲の下限値から上限値に向けてしきい値温度を
連続的に又は段階的に高めた温度値に可変設定する構成
と成している構成をもって前記課題を解決する手段とし
ている。
【0019】第4の発明は、上記第1又は第2又は第3
の発明の構成を備え、排気フード内に空気を取り込むた
めの給気取り込み口が設けられ、該給気取り込み口を出
入りする気体の温度を検出する排気あふれ温度検出手段
が設けられており、該排気あふれ温度検出手段が外気温
検出手段と成している構成をもって前記課題を解決する
手段としている。
【0020】上記構成の発明において、しきい値温度可
変設定部は、外気温検出手段により検出された燃焼機器
の周囲の外気温に応じて、しきい値温度を予め定められ
た許容可変範囲内で可変設定する。
【0021】このように、燃焼機器の周囲の外気温に応
じてしきい値温度を可変設定することによって、しきい
値温度が固定であることに起因した問題を回避すること
ができる。つまり、外気温が高い場合には高めに可変さ
れたしきい値温度が設定されることとなり、排気ダクト
火災を防止することができる上に、メインダクト通路の
排気吸い込み力が正常であるときに排気フードからメイ
ンダクト通路に排出される排気温度が上記しきい値温度
以上となり排気ダクト火災発生防止用の安全動作、例え
ば、燃焼機器の燃焼停止動作が度々行われて使い勝手が
悪いという問題を防止することができる。
【0022】また、外気温が低い場合には低めに可変さ
れたしきい値温度が設定されることとなり、メインダク
ト通路の排気吸い込み力が異常な状態となってから排気
温度検出手段の検出排気温度がしきい値温度以上に上昇
して安全動作が成されるまでに要する時間が長くなるの
を防止することができ、メインダクト通路の排気吸い込
み力異常に対する安全性の悪化を防止することができ、
前記課題が解決される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0024】第1の実施形態例の燃焼機器は、図4およ
び図6に示すような、排気フード5を介して排気外部排
出用のメインダクト通路3に接続することが可能な給湯
器1であり、制御装置20の制御構成に特徴がある。な
お、この第1の実施形態例の説明において、前述した従
来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明
は省略する。
【0025】図1には第1の実施形態例において特徴的
な制御構成が実線により示されている。この図1の実線
に示すように、この第1の実施形態例において特徴的な
制御装置20は、しきい値温度可変設定部21と、デー
タ格納部22と、サンプリング部23と、排気あふれ防
止用安全制御部24と、排気ダクト火災防止用安全制御
部25と、報知制御部26とを有して構成されている。
【0026】サンプリング部23はタイマ(図示せず)
を内蔵しており、このタイマに基づいて予め定めた時間
間隔毎に(例えば、1秒毎に)、排気温度検出手段10
により検出された排気温度Thと、排気あふれ温度検出
手段11により検出された気体温度Tgとを取り込む構
成を備えている。
【0027】排気あふれ防止用安全制御部24は上記サ
ンプリング部23によりサンプリングされた排気あふれ
温度検出手段11の検出気体温度Tgを排気あふれ防止
用の予め定めた温度Tgs(例えば、65℃)に比較し、
上記検出気体温度Tgが上記排気あふれ防止用の設定温
度Tgs以上であるか否かを判断する。
【0028】上記排気あふれ防止用の設定温度Tgsは排
気あふれ温度検出手段11の検出気体温度Tgに基づい
てメインダクト通路3の排気吸い込み力異常により排気
フード5の内部から給気取り込み口8を通って外部に排
気があふれ漏れ出ているか否かを判断するための温度で
あり、予め実験や演算等によって求められてデータ格納
部22に格納されている。
【0029】排気あふれ防止用安全制御部24は上記検
出気体温度Tgと上記排気あふれ防止用の設定温度Tgs
との比較により、検出温度Tgが設定温度Tgs以上であ
ると判断したときには、排気あふれ温度検出手段11に
よって排気の高温が検出されている、つまり、メインダ
クト通路3の排気吸い込み力異常に起因して排気フード
5の内部から給気取り込み口8を通って排気が漏れ出て
いると判断し、その漏れ出た排気による一酸化炭素中毒
等の危険を防止するために給湯器1の燃焼を停止させる
必要があると判断して給湯器1の燃焼を停止させると共
に、異常発生を知らせる異常発生信号を報知制御部26
に出力する。
【0030】報知制御部26はその異常発生を知らせる
信号を受け取ると、異常発生によって燃焼を強制的に停
止させたことを知らせる警報を発する。例えば、図4の
鎖線に示すように給湯器1の器具ケース40に警報ラン
プ16を設け、報知制御部26は上記異常発生信号を受
け取ると、上記警報ランプ16を点灯又は点滅させて視
覚的に異常発生を報知させる。また、警報ブザー17を
設け、報知制御部26は上記異常発生信号を受け取る
と、警報ブザー17を鳴らして聴覚的に異常発生を報知
させる。もちろん、警報ランプ16と警報ブザー17の
両方を設けて警報ランプ16と警報ブザー17の両方で
異常発生を報知するようにしてもよいし、警報ランプ1
6と警報ブザー17のどちら一方のみを設けて警報ラン
プ16あるいは警報ブザー17の一方により異常発生を
報知するようにしてもよい。
【0031】排気ダクト火災防止用安全制御部25はサ
ンプリング部23によりサンプリングされた排気温度検
出手段10の検出排気温度Thがしきい値温度Tsh以上
であるときには、排気フード5からメインダクト通路3
に流れ込む排気の熱に起因した排気ダクト火災を防止す
るために給湯器1の燃焼を強制的に停止させる制御構成
を備えているものである。
【0032】ところで、前述したように、上記しきい値
温度Tshが固定値である場合には、使い勝手の悪さや、
安全性の低下等の問題が生じる。そこで、この実施形態
例では、給湯器1の周囲の外気温に応じて上記しきい値
温度Tshを可変設定し、上記しきい値温度Tshが固定値
であることに起因した問題を回避するための制御構成を
備えた。
【0033】この第1の実施形態例では、上記排気あふ
れ温度検出手段11が外気温検出手段と成している。そ
れというのは、排気あふれ温度検出手段11は給気取り
込み口8を出入りする気体の温度を検出しており、通
常、給気取り込み口8には給湯器1の周囲の空気が通り
抜けていることから、排気あふれ温度検出手段11は外
気温検出手段と成すことができる。このように、排気あ
ふれ温度検出手段11を外気温検出手段として機能させ
ることによって、給湯器1の周囲の外気温を検出する専
用の外気温検出手段を別個に設けなくて済み、部品点数
の増加を抑制することができる。
【0034】データ格納部22にはしきい値温度Tshの
予め定めた許容可変範囲Hの上限値Truと下限値Trkの
データを含む次に示すようなしきい値温度可変設定用デ
ータが格納されている。上記しきい値温度可変設定用デ
ータは、排気あふれ温度検出手段11により検出された
外気温Tgに基づいて、しきい値温度Tshを上記許容可
変範囲H内(つまり、下限値Trkから上限値Truまでの
範囲内)の温度値に可変設定するためのデータであり、
例えば、図2の(a)や(b)に示すような外気温とし
きい値温度との関係データにより形成されている。
【0035】その外気温としきい値温度の関係は、排気
ダクト火災防止と、使い勝手の向上と、メインダクト通
路3の排気吸い込み力異常に対する安全性の向上とを考
慮して、実験や演算等によって求められたものである。
上記図2の(a)に示すしきい値温度可変設定用データ
では、気温Tgk(例えば、30℃)よりも低い領域の外
気温には前記許容可変範囲Hの下限値Trk(例えば、5
0℃)が対応し、気温Tgu(例えば、45℃)よりも高
い領域の外気温には前記許容可変範囲Hの上限値Tru
(例えば、65℃)が対応している。また、外気温が上
記気温Tgk以上、かつ、気温Tgu以下である領域の外気
温には外気温に応じて、外気温が高くなるに従ってしき
い値温度を連続的に高めたしきい値温度値が対応してい
る。
【0036】また、図2の(b)に示すしきい値温度可
変設定用データでは、上記図2の(a)に示すデータと
同様に、気温Tgkよりも低い領域の外気温には前記許容
可変範囲Hの下限値Trkが対応し、気温Tguよりも高い
領域の外気温には前記許容可変範囲Hの上限値Truが対
応しているけれども、外気温が上記気温Tgk以上、か
つ、気温Tgu以下である領域の外気温には外気温に応じ
て、外気温が高くなるに従ってしきい値温度を段階的に
高めたしきい値温度値が対応している。
【0037】しきい値温度可変設定部21はサンプリン
グ部23によりサンプリングされた排気あふれ温度検出
手段11の検出外気温Tgを上記データ格納部22のし
きい値温度可変設定用データに参照し、上記検出外気温
Tgに対応するしきい値温度を検出し該検出しきい値温
度をしきい値温度Tshとして設定する。
【0038】例えば、図2の(a)や(b)に示すよう
なしきい値温度可変設定用データが与えられている場合
には、排気あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgが
気温Tgkよりも低いときにはしきい値温度の許容可変範
囲Hの下限値Trkがしきい値温度Tshとして設定され、
また、排気あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgが
気温Tguよりも高いときにはしきい値温度の許容可変範
囲Hの上限値Truがしきい値温度Tshとして設定され、
排気あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgが気温T
gk以上、かつ、気温Tgu以下である場合には、上記許容
可変範囲Hの下限値Trkよりも大きく、かつ、上限値T
ruよりも小さい上記検出外気温Tgに応じたしきい値温
度可変設定用データのしきい値温度がしきい値温度Tsh
として設定される。
【0039】しきい値温度可変設定部21は上記のよう
に可変設定したしきい値温度Tshの情報を排気ダクト火
災防止用安全制御部25に出力する。排気ダクト火災防
止用安全制御部25はサンプリング部23によりサンプ
リングされた排気温度検出手段10の検出排気温度Th
を上記しきい値温度可変設定部21から加えられたしき
い値温度Tshに比較し、検出排気温度Thが上記しきい
値温度Tsh以上であるか否かを判断し、検出排気温度T
hがしきい値温度Tsh以上であると判断したときには、
排気ダクト火災発生の虞があると判断し、排気ダクト火
災発生を防止するために給湯器1の燃焼を強制的に終了
させると共に、異常発生を知らせる異常発生信号を報知
制御部26に出力する。報知制御部26は前述したと同
様に、異常発生によって給湯器1の燃焼を強制的に停止
したことを知らせる警報を発する。
【0040】この第1の実施形態例によれば、給湯器1
の周囲の外気温に応じてしきい値温度Tshを許容可変範
囲H内で可変設定する構成を備えたので、しきい値温度
Tshが固定値である場合に生じる問題発生を回避するこ
とができる。
【0041】つまり、排気ダクト火災発生の虞が無い排
気温度安全範囲の上限値よりも余裕分だけ低下させた温
度がしきい値温度Tshとして固定設定されている場合に
は、給湯器1の周囲の外気温が高い場合に、メインダク
ト通路3の排気吸い込み力が正常であっても、排気温度
検出手段10により検出される排気温度Thが上記しき
い値温度Tshよりも高くなる場合が多くなり、このため
に、排気ダクト火災防止用安全制御部25による排気ダ
クト火災防止用の安全動作が動作して、給湯器1の燃焼
が度々停止してしまい、使い勝手が悪いという問題が生
じる。
【0042】これに対して、この第1の実施形態例で
は、排気あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgが高
くなるに従って許容可変範囲H内で高められた温度値が
しきい値温度Tshとして設定されるので、排気ダクト火
災を防止することができ、かつ、使い勝手の悪化を回避
することができるしきい値温度Tshが外気温に応じて可
変設定されることとなり、この可変設定されたしきい値
温度Tshに基づいて排気ダクト火災防止用安全制御部2
5による排気ダクト火災防止用の安全制御が行われるの
で、排気ダクト火災を防止することができるのはもちろ
んのこと、外気温が高いことに起因して給湯器1の燃焼
が度々停止してしまうという前記使い勝手の悪化の問題
を回避することができる。
【0043】また、この第1の実施形態例では、給湯器
1の外気温が低くなるに従って許容可変範囲H内で下げ
られた温度値がしきい値温度Tshとして可変設定される
ので、外気温に応じて、メインダクト通路3の排気吸い
込み力異常を迅速に検知することができ、かつ、使い勝
手の悪化を回避することができる(つまり、度々燃焼停
止してしまうのを回避することができる)しきい値温度
Tshを設定することができることとなり、メインダクト
通路3の排気吸い込み力異常に対する安全性の悪化を回
避することができ、かつ、使い勝手の悪化も防止するこ
とができる。
【0044】さらに、この第1の実施形態例では、排気
あふれ温度検出手段11は外気温検出手段と成してお
り、排気あふれ温度検出手段11は、排気漏れ検出用の
温度検出手段としての機能と、給湯器1の周囲の外気温
を検出するための外気温検出手段としての機能とを兼用
する構成であり、排気あふれ温度検出手段11とは別個
の外気温検出手段を設ける場合に比べて、部品点数の増
加を回避することができる。このことによって、部品点
数の増加に起因した給湯器1のコスト増加を抑制するこ
とができる。
【0045】以下に、第2の実施形態例を説明する。こ
の第2の実施形態例においても、外気温に応じてしきい
値温度Tshを可変設定する構成を備えたことを特徴とし
ているが、そのしきい値温度Tshの可変設定手法が前記
第1の実施形態例とは異なっている。なお、この第2の
実施形態例の説明において、前記第1の実施形態例と同
一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説
明は省略する。
【0046】この第2の実施形態例では、前記第1の実
施形態例における図1の実線に示す制御構成に加えて、
図1の鎖線に示す比較部28が設けられている。この比
較部28は、サンプリング部23によりサンプリングさ
れた排気あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgと、
予め定められたしきい値温度可変外気温範囲Dとを比較
し、その比較結果をしきい値温度可変設定部21に出力
する構成を備えている。
【0047】上記しきい値温度可変外気温範囲Dとはし
きい値温度Tshを外気温に応じて可変設定する外気温の
範囲である。この第2の実施形態例では、そのしきい値
温度可変外気温範囲Dの下限外気温Tgk(例えば30
℃)と上限外気温Tgu(例えば45℃)とのデータがデ
ータ格納部22に格納されており、比較部28は、排気
あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgと、上記デー
タ格納部22のしきい値温度可変外気温範囲Dの下限外
気温Tgkおよび上限外気温Tguとを比較し、その比較結
果をしきい値温度可変設定部21に出力する。
【0048】データ格納部22には、上記比較部28の
比較結果に基づいてしきい値温度Tshを可変設定するた
めのルールが予め定められて格納されている。例えば、
次に示す第1〜第3のルールが上記しきい値温度可変設
定用のルールとして与えられている。
【0049】上記第1のルールとは、排気あふれ温度検
出手段11の検出外気温Tgがしきい値温度可変外気温
範囲Dの下限外気温Tgkよりも低い場合にはデータ格納
部22に格納されているしきい値温度の許容可変範囲H
の下限値Trkをしきい値温度Tshとして設定するという
ものである。
【0050】第2のルールとは、排気あふれ温度検出手
段11の検出外気温Tgがしきい値温度可変外気温範囲
Dの上限外気温Tguよりも高い場合には、しきい値温度
の許容可変範囲Hの上限値Truをしきい値温度Tshとし
て設定するというものである。
【0051】第3のルールとは、排気あふれ温度検出手
段11の検出外気温Tgがしきい値温度可変外気温範囲
D内であるとき、つまり、上記下限外気温Tgk以上、か
つ、上限外気温Tgu以下であるときには、予め定めたし
きい値温度可変設定用の演算式データに基づいて、しき
い値温度を算出し、該算出した温度をしきい値温度Tsh
として設定するというものである。
【0052】上記しきい値温度可変設定用の演算式デー
タとしては、例えば、下式(1)に示すような演算式デ
ータが与えられる。
【0053】 Tsh=Trk+((Tru−Trk)/(Tgu−Tgk))×(Tg−Tgk)・・・・ ・(1)
【0054】なお、上記Tshはしきい値温度を表し、T
ruはしきい値温度の許容可変範囲Hの上限値を表し、T
rkはしきい値温度の許容可変範囲HHの下限値を表し、
Tguはしきい値温度可変外気温範囲Dの上限外気温を表
し、Tgkはしきい値温度可変外気温範囲Dの下限外気温
を表し、Tgは排気あふれ温度検出手段11により検出
される外気温を表している。
【0055】上記しきい値温度の許容可変範囲Hの上限
値Truおよび下限値Trkと、しきい値温度可変外気温範
囲Dの上限外気温Tguおよび下限外気温Tgkとはそれぞ
れ予め定められるので、定数として予め与えておくこと
ができることから、排気あふれ温度検出手段11により
検出された外気温Tgを上式(1)のパラメータTgに
代入し演算式に従って演算することによって、しきい値
温度Tshを算出することができる。
【0056】しきい値温度可変設定部21は上記比較部
28から比較結果を受け取ると、データ格納部22に格
納されている上記しきい値温度可変設定用の第1〜第3
のルールの中から、上記比較結果に対応するルールを選
択し、該選択したルールに従って、しきい値温度Tshを
可変設定する。このしきい値温度可変設定部21により
可変設定されたしきい値温度Tshに基づいて、排気ダク
ト火災防止用安全制御部25は排気ダクト火災防止用の
安全制御を行う。
【0057】この第2の実施形態例において特徴的な制
御構成は上記のように構成されている。以下に、その特
徴的なしきい値温度Tshの可変設定動作の一例を簡単に
図3のフローチャートに基づき説明する。まず、サンプ
リング部23によって排気あふれ温度検出手段11の検
出外気温Tgがサンプリングされると(ステップ10
1)、比較部28は、その検出外気温Tgをしきい値温
度可変外気温範囲Dの下限外気温Tgkに比較し、上記検
出外気温Tgが下限外気温Tgkよりも低いか否かの判断
を行う(ステップ102)。比較部28により検出外気
温Tgが上記下限外気温Tgkよりも低いと判断されたと
きには、しきい値温度可変設定部21は前記しきい値温
度可変設定用の第1のルールに従ってしきい値温度の許
容可変範囲Hの下限値Trkをしきい値温度Tshとして設
定する(ステップ103)。
【0058】また、前記ステップ102の比較判断動作
によって、検出外気温Tgがしきい値温度可変外気温範
囲Dの下限外気温Tgk以上であると判断したときには、
比較部28は、検出外気温Tgをしきい値温度可変外気
温範囲Dの上限外気温Tguに比較し、検出外気温Tgが
上限外気温Tgu以下であるか否かの判断を行う(ステッ
プ104)。比較部28により検出外気温Tgが上限外
気温Tgu以下であると判断されたときには、しきい値温
度可変設定部21は、前記しきい値温度可変設定用の第
3のルールに従って検出外気温Tgを前式(1)のパラ
メータTgに代入し演算式に従って演算し、しきい値温
度を求め、該算出した温度をしきい値温度Tshとして設
定する。
【0059】さらに、前記ステップ104の比較判断動
作によって、比較部28により検出外気温Tgが上限外
気温Tguよりも高いと判断されたときには、しきい値温
度可変設定部21は、前記しきい値温度可変設定用の第
2のルールに従ってしきい値温度の許容可変範囲Hの上
限値Truをしきい値温度Tshとして設定する(ステップ
106)。
【0060】以上のように、比較部28の比較判断結果
および前記しきい値温度可変設定用のルールに基づい
て、しきい値温度可変設定部21により、しきい値温度
Tshが可変設定される。
【0061】この第2の実施形態例によれば、前記第1
の実施形態例と同様に、排気あふれ温度検出手段11の
検出外気温Tgに基づいて、しきい値温度Tshを許容可
変範囲H内で可変設定する構成を備えたので、排気ダク
ト火災を防止することができ、かつ、使い勝手の悪化を
防止することができ、かつ、メインダクト通路3の排気
吸い込み力異常に対する安全性の悪化を回避することが
できるしきい値温度が外気温に応じて可変設定されるこ
ととなり、排気ダクト火災を防止することができるのは
もちろんのこと、使い勝手の向上と、メインダクト通路
3の排気吸い込み力異常に対する安全性の向上とを共に
図ることができる。
【0062】また、この第2の実施形態例においても、
排気あふれ温度検出手段11が外気温検出手段と成して
いるので、部品点数の増加を抑制することができ、給湯
器のコスト上昇を抑えることができる。
【0063】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、排気ダクト火災防止用安
全制御部25は排気温度検出手段10により検出された
排気温度Thがしきい値温度Tsh以上であることを検知
したときには直ちに給湯器1の燃焼を強制的に停止させ
る構成であったが、例えば、排気温度検出手段10の検
出排気温度Thがしきい値温度Tsh以上である状態が予
め定めた時間(例えば10秒)の間、継続して検知され
たときに、給湯器1の燃焼を強制的に停止させるように
してもよい。
【0064】また、上記各実施形態例では、排気ダクト
火災防止用安全制御部25は、排気ダクト火災を防止す
るために、給湯器1の燃焼を強制的に停止させるという
安全動作を行う構成であったが、例えば、排気ダクト火
災防止用安全制御部25は、排気温度検出手段10の検
出排気温度Thがしきい値温度Tsh以上であることを検
知した以降に、給湯器1の燃焼を停止させずに、排気ダ
クト火災を防止するための予め定められた安全動作を行
うようにしてもよい。例えば、排気温度検出手段10の
検出排気温度Thがしきい値温度Tsh以上であることを
検知した以降に、給湯器1の燃焼熱量を低下させて排気
温度の低下を図り、排気ダクト火災を防止するという安
全動作を行うように構成してもよい。
【0065】さらに、上記第1の実施形態例では、しき
い値温度可変設定用データがグラフデータの形式である
例を示したが、もちろん、しきい値温度可変設定用デー
タは表データや演算式データの形式であってもよい。
【0066】さらに、上記第2の実施形態例では、排気
あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgがしきい値温
度可変外気温範囲D内であるときには、しきい値温度可
変設定用の演算式データに従ってしきい値温度Tshを算
出していたが、例えば、上記演算式データに代えて、し
きい値温度可変設定用データである表データやグラフデ
ータを与えておき、検出外気温Tgがしきい値温度可変
外気温範囲D内であるときには、その表データやグラフ
データに基づいてしきい値温度を検出し、該検出したし
きい値温度をしきい値温度Tshとして設定してもよい。
【0067】さらに、上記第2の実施形態例では、排気
あふれ温度検出手段11の検出外気温Tgがしきい値温
度可変外気温範囲D内であるときには、検出外気温Tg
が高くなるに従ってしきい値温度の許容可変範囲Hの下
限値Trkから連続的に高めた温度値がしきい値温度とし
て可変設定される構成であったが、検出外気温Tgが高
くなるに従ってしきい値温度の許容可変範囲Hの下限値
Trkから段階的に高めた温度値がしきい値温度として可
変設定される構成としてもよい。
【0068】さらに、上記各実施形態例では、排気フー
ド5に設けられた排気あふれ温度検出手段11が外気温
検出手段と成していたが、例えば、上記排気あふれ温度
検出手段11とは別個の外気温検出手段が給湯器1に設
けられている場合には、その給湯器1の外気温検出手段
により検出された外気温を利用して上記のようなしきい
値温度Tshの可変設定動作を行ってもよい。また、しき
い値温度Tshを可変設定するために給湯器1の周囲の外
気温を検出するしきい値温度可変設定専用の外気温検出
手段を設けてもよい。
【0069】さらに、上記各実施形態例では、図4に示
す排気フード5を例にして説明したが、燃焼機器の排気
側に接続される排気フード5の形態は図4に示す形態に
限定されるものではない。例えば、給気取り込み口8が
設けられておらず、排気フード5の底面開口部6bから
取り込まれる空気のみで給湯器1から排出された排気温
度を低下させるタイプの排気フードや、排気あふれ温度
検出手段11が設けられていないタイプの排気フード
を、給湯器1の排気側に接続してもよい。もちろん、給
湯器1の排気側に接続される排気フードに排気あふれ温
度検出手段11が設けられていない場合には、給湯器1
の周囲の外気温を検出する外気温検出手段を設け、上記
各実施形態例と同様の制御構成を備えることによって、
しきい値温度Tshを外気温に応じて可変設定することが
できることとなり、上記各実施形態例と同様の優れた効
果を奏することができる。
【0070】さらにまた、上記各実施形態例では給湯器
を例にして説明したが、この発明は、給湯器以外の例え
ば蒸気発生機器や暖房機等の室内に設置される排気ダク
ト接続型の燃焼機器に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】この発明によれば、燃焼機器の周囲の外
気温に応じて排気ダクト火災防止用のしきい値温度を可
変設定する構成を備えたので、燃焼機器の周囲の外気温
に応じて、排気ダクト火災を防止することができ、か
つ、燃焼機器の使い勝手の悪化とメインダクト通路の排
気吸い込み力異常に対する安全性の悪化とを共に回避す
ることができるしきい値温度が可変設定されることとな
り、このことによって、排気ダクト火災を防止すること
ができるのはもちろんのこと、燃焼機器の使い勝手の向
上と、メインダクト通路の排気吸い込み力異常に対する
安全性の向上とを共に図ることができる。
【0072】しきい値温度可変外気温範囲が予め定めら
れており、外気温検出手段により検出された外気温と、
上記しきい値可変外気温範囲との比較結果に基づいて、
しきい値温度を可変設定する構成を備えたものにあって
は、簡単な制御構成で、外気温検出手段により検出され
た外気温に応じてしきい値温度を可変設定することがで
き、上記のように、排気ダクト火災を防止することがで
きるのはもちろんのこと、燃焼機器の使い勝手の向上
と、メインダクト通路の排気吸い込み力異常に対する安
全性の向上とを共に図ることができる。
【0073】排気あふれ温度検出手段が外気温検出手段
と成しているものにあっては、燃焼機器の周囲の外気温
を検出するための専用の外気温検出手段を設けなくて済
むので、部品点数の増加を抑制することができ、燃焼機
器のコスト増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態例において特徴的な制御
構成を示すブロック構成図である。
【図2】燃焼機器の周囲の外気温に応じてしきい値温度
Tshを可変設定するために使用されるデータ例を示すグ
ラフである。
【図3】第2の実施形態例において特徴的なしきい値温
度Tshの可変設定動作の一例を示すフローチャートであ
る。
【図4】燃焼機器の排気側に接続される排気フードの一
例を燃焼機器と共に示す斜視図である。
【図5】排気フードの機能を示す説明図である。
【図6】燃焼機器とメインダクト通路との接続形態例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 給湯器 3 メインダクト通路 5 排気フード 8 給気取り込み口 10 排気温度検出手段 11 排気あふれ温度検出手段 21 しきい値温度可変設定部 25 排気ダクト火災防止用安全制御部 28 比較部
フロントページの続き (71)出願人 000221834 東邦瓦斯株式会社 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 (71)出願人 390024877 トーセツ株式会社 東京都港区芝四丁目9番4号 (72)発明者 上田 哲生 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 櫻橋 晴雄 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 和泉沢 享 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 木村 達男 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 越水 大介 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 川北 浩司 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岡田 俊二 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 稲垣 正明 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 岩崎 治男 東京都港区浜松町2丁目9番3号 トーセ ツ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼機器の排気側に接続される排気フー
    ドの内部を流れる排気の温度を検出する排気温度検出手
    段が設けられており、該排気温度検出手段により検出さ
    れる排気温度がしきい値温度以上であるときには予め定
    められた安全動作を行う構成を備えた排気ダクト接続型
    の燃焼機器において、燃焼機器の周囲の外気温を検出す
    る外気温検出手段と;上記しきい値温度を格納するデー
    タ格納部と;上記外気温検出手段により検出される外気
    温に応じて上記データ格納部に格納されているしきい値
    温度を可変設定するしきい値温度可変設定部と;が設け
    られていることを特徴とする燃焼機器。
  2. 【請求項2】 燃焼機器の排気側に接続される排気フー
    ドから排気外部排出用のメインダクト通路へ導出される
    排気の温度を検出する排気温度検出手段が設けられてお
    り、該排気温度検出手段により検出される排気温度がし
    きい値温度以上であるときには予め定められた排気ダク
    ト火災防止用の安全動作を行う構成を備えた排気ダクト
    接続型の燃焼機器において、燃焼機器の周囲の外気温を
    検出する外気温検出手段と;上記しきい値温度の予め定
    められた許容可変範囲の下限値と上限値を格納するデー
    タ格納部と;上記外気温検出手段により検出される外気
    温に応じて上記データ格納部に格納されている下限値か
    ら上限値までの許容可変範囲内で上記しきい値温度を可
    変設定するしきい値温度可変設定部と;が設けられてい
    ることを特徴とする燃焼機器。
  3. 【請求項3】 しきい値温度を可変設定する外気温範囲
    がしきい値温度可変外気温範囲として予め定められてお
    り、外気温検出手段により検出された外気温を上記しき
    い値温度可変外気温範囲に比較し該比較の結果を出力す
    る比較部が設けられており、しきい値温度可変設定部
    は、上記比較部から出力された比較結果に基づいて、外
    気温検出手段により検出された外気温が上記しきい値温
    度可変外気温範囲よりも低い場合にはしきい値温度の許
    容可変範囲の下限値をしきい値として設定し、外気温検
    出手段の検出外気温が上記しきい値温度可変外気温範囲
    よりも高い場合にはしきい値温度の許容可変範囲の上限
    値をしきい値として設定し、外気温検出手段の検出外気
    温が上記しきい値温度可変外気温範囲内であるときには
    検出外気温に応じ、検出外気温が高くなるに従ってしき
    い値温度の許容可変範囲の下限値から上限値に向けてし
    きい値温度を連続的に又は段階的に高めた温度値に可変
    設定する構成と成していることを特徴とする請求項2記
    載の燃焼機器。
  4. 【請求項4】 排気フード内に空気を取り込むための給
    気取り込み口が設けられ、該給気取り込み口を出入りす
    る気体の温度を検出する排気あふれ温度検出手段が設け
    られており、該排気あふれ温度検出手段が外気温検出手
    段と成していることを特徴とする請求項1又は請求項2
    又は請求項3記載の燃焼機器。
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