JP2000205340A - 伝動ベルト及びその凹凸量測定方法 - Google Patents

伝動ベルト及びその凹凸量測定方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車エンジンのベルト式補機駆動装置に用
いられるVリブドベルトTにおいて、ベルト走行時の異
音を効率よく低減できるようにする。 【解決手段】 ベルト底面においてベルト長さ方向に相
隣る凹部2a及び凸部2b間のベルト厚さ方向の寸法で
ある各凹凸量Δxを、それぞれ40μm以下(Δx≦4
0μm)に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジンのベルト式補機駆動装置に用いられるVリブドベル
ト等の伝動ベルト及びそのベルト厚さむらの測定方法に
関し、特にベルト走行に伴って発生する異音を効率よく
低減する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車エンジンのベルト式補機
駆動装置の分野では、エンジンの静粛性が改善されるの
に伴い、ベルト自体の走行音や振動を低減する対策が必
要になってきている。そして、そのような走行音や振動
の発生には、ベルトの長さ方向における厚さむらが大き
く影響していることが判ってきた。つまり、ベルトがプ
ーリに進入する際に、該プーリと接触するベルト底面の
凹凸によりベルト自体が振動することで「ウィーン」と
いった唸り音を発生するのである。特に、例えばベルト
底面に研削加工により形成されたリブを有するVリブド
ベルトのように、ベルト本体の加硫成形後にベルト底面
が形成される場合には、その形成時に厚さむらが生じ易
いことも判ってきた。したがって、そのようなベルト厚
さむらをできるだけ少なくする必要がある。
【0003】その際に、ベルト厚さむらを零にすること
は理想ではあるが、実際には困難である。したがって、
上記のような異音を実用上で問題とならないレベルまで
低減できる基準値を定め、その基準値に基づいてベルト
の品質管理を効率よく行えるようにすることが求められ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベルト
厚さむらによって異音が発生するということは判ってい
ても、果たして、厚さむらのどのような態様が異音の発
生に大きく影響しているのかは定かではない。したがっ
て、異音の低減に結び付くようなベルト厚さむらの数値
管理を行うことは実際には困難であると言わざるを得な
い。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その主な目的は、自動車エンジンのベルト式補機
駆動装置に用いられるVリブドベルト等の伝動ベルトに
おいて、ベルト厚さむらの態様を適正に捉えることで、
ベルト厚さむらに起因するベルト走行時の異音の発生を
効率よく低減できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、ベルト底面においてベルト長さ方向
に相隣る凹凸部間のベルト厚さ方向の寸法である凹凸量
が異音の発生に大きく影響しているとの知見に基づき、
それら凹凸量を、異音の発生が実用上において問題とな
らない40μm以下に抑えるようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、ベルト
底面がプーリに摩擦接触することで該プーリとの間での
動力伝達を行うようにした伝動ベルトが前提である。
【0008】そして、上記ベルト底面において、ベルト
厚さ方向のベルト本体側に陥没した状態の凹部と、この
凹部にベルト長さ方向に隣接していて、ベルト厚さ方向
のベルト本体とは反対の側に隆起した状態の凸部との間
のベルト厚さ方向の寸法である各凹凸量Δxが、それぞ
れ40μm以下(Δx≦40μm)とされているものと
する。
【0009】上記の構成において、伝動ベルトの底面に
は、ベルト厚さ方向のベルト本体側に陥没した状態の凹
部と、ベルト厚さ方向のベルト本体とは反対の側に隆起
した状態の凸部とがベルト長さ方向に交互に位置してい
る。そして、ベルト走行時の異音の発生には、ベルト長
さ方向に相隣るそれら凹凸部間のベルト長さ方向の寸法
である凹凸量Δxが大きく影響しており、その凹凸量Δ
xが小さくなるのに従って異音も小さくなる傾向があ
る。その際に、凹凸量Δxが40μm以下(Δx≦40
μm)であると、異音は殆ど聞こえないレベルであり、
逆に、凹凸量Δxが40μmを超える(Δx>40μ
m)と僅かではあるが、やはり無視できない程度の異音
が発生する。
【0010】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、ベルト底面は、ベルト本体の加硫成形後に形
成されてなるものとする。
【0011】上記の構成において、ベルト底面がベルト
本体の加硫成形後に形成されてなるものである場合に
は、そのベルト底面の形成時に、ベルト走行時の異音の
原因となる凹凸が生じ易い。よって、この場合には、上
記請求項1の発明での作用は適正に営まれることとな
る。
【0012】請求項3の発明では、上記伝動ベルトは、
各々、ベルト底面にベルト長さ方向に延びるように設け
られた複数条のリブがベルト幅方向に並ぶように配置さ
れてなるVリブドベルトとされているものとする。
【0013】上記の構成において、伝動ベルトが、例え
ば自動車エンジンのベルト式補機駆動装置に用いられる
ようなVリブドベルトである場合には、複数のVリブド
プーリの間に巻き掛けられたVリブドベルトが回行駆動
されて各Vリブドプーリに進入する際に、該プーリと接
触するベルト底面の凹凸により異音が発生する。よっ
て、Vリブドベルトのベルト底面における各凹凸量が4
0μm以下とされることで、そのようなベルト底面の凹
凸に起因して発生する異音は低減されるようになる。
【0014】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
発明に係る伝動ベルトの凹凸量を測定する方法として、
上記伝動ベルトの長さ方向の一部を直線状に延ばした直
線部分がベルト底面を上向きにして載置される水平テー
ブルと、この水平テーブル上のベルト直線部分のベルト
底面に接触させるための接触子と、この接触子を水平テ
ーブル上に載置されたベルト直線部分のベルト底面にベ
ルト厚さ方向に変位可能に接触させつつベルト直線部分
に沿って移動させる移動機構と、上記接触子のベルト厚
さ方向の変位を検出する検出機構とを備えた2次元形状
測定機を用いるようにする。そして、上記移動機構によ
り接触子を水平テーブル上のベルト直線部分に沿って移
動させつつ該接触子のベルト厚さ方向の変位を検出機構
により検出し、接触子のベルト厚さ方向の変位により伝
動ベルトの凹凸量を測定するようにする。
【0015】上記の構成において、2次元形状測定機の
水平テーブル上には、伝動ベルトの直線部分が載置さ
れ、そのベルト直線部分のベルト底面に接触するように
接触子が配置される。そして、移動機構の作動により上
記接触子がベルト直線部分に沿って移動すると、接触子
は、ベルト直線部分のベルト底面の凹凸形状に応じてベ
ルト厚さ方向に変位し、その変位は検出機構により検出
される。したがって、上記移動に伴う接触子のベルト厚
さ方向の変位により、伝動ベルトの凹凸量は適正にかつ
精度よく測定されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図4は、本発明の実施形態に係るV
リブドベルトTを示しており、このVリブドベルトT
は、自動車エンジンのベルト式補機駆動装置に用いられ
る。
【0017】上記VリブドベルトTでは、ベルト本体1
は、断面矩形状をなすクッションゴム層4と、このクッ
ションゴム層4のベルト底面側(図4の下面側)に配置
されたリブゴム層5と、クッションゴム層4のベルト背
面側(同図の上面側)に配置された上ゴム層6とを有し
ており、また、クッションゴム層4内には、ベルト長さ
方向に延びかつベルト幅方向に等ピッチに並ぶようにス
パイラル状に配置された心線7が埋設されている。この
ベルト本体1のベルト背面には、帆布層3が上ゴム層6
に積層された状態に設けられている。また、ベルト本体
1のベルト底面は、ベルト長さ方向に延びるように設け
られた複数条(図示する例では3条)のリブ2,2,…
がベルト幅方向(同図の左右方向)に所定ピッチをおい
て並ぶように配置されてなるリブ面とされており、この
ベルト底面は、ベルト本体1の加硫成形後に例えば研削
加工により形成されてなっている。
【0018】そして、本実施形態では、上記Vリブドベ
ルトTは、図5に誇張して示すように、ベルト底面(同
図の上面)において、ベルト厚さ方向(同図の上下方
向)のベルト本体1側(同図の下側)に陥没した状態の
凹部2a,2a,…と、これら各凹部2aにベルト長さ
方向に隣接していて、ベルト厚さ方向のベルト本体1と
は反対の側(同図の上側)に隆起した状態の凸部2bと
の間のベルト厚さ方向の寸法である各凹凸量Δxが、そ
れぞれ40μm以下(Δx≦40μm)とされている。
【0019】次に、上記VリブドベルトTの凹凸量Δx
を測定するために用いる2次元形状測定機について、図
1〜図3を参照しながら説明する。
【0020】上記2次元形状測定機は、図2に示すよう
に、水平調整可能に設置された定盤11を備えており、
この定盤11の上には、上記VリブドベルトTの一部を
直線状に延ばした直線部分を載置するための水平テーブ
ル12が配置されている。この水平テーブル12は、定
盤11に対しX軸方向(同図の左右方向)に移動可能な
X軸テーブル13と、このX軸テーブル13上に配置さ
れていて、該X軸テーブル13に対しY軸方向(X軸方
向と直交する水平方向)に移動可能なY軸テーブル14
とからなっている。
【0021】具体的には、上記X軸テーブル13は、定
盤11上に固定された支持台15によりX軸方向に移動
可能に案内支持されている。そして、X軸テーブル13
の側部には、該X軸テーブル13をX軸方向に移動させ
るためのX軸ハンドル16がX軸回りに正逆回転可能に
設けられており、このX軸ハンドル16を正逆方向に操
作することで、X軸テーブル13がX軸方向に移動する
ようになっている。また、X軸テーブル13上には、上
記Y軸テーブル14をY軸方向に移動可能に案内支持す
る支持台17が固定されている。そして、Y軸テーブル
14の一側部(同図の左側部)には、該Y軸テーブル1
4をY軸方向に移動させるためのY軸ハンドル18がY
軸回りに正逆回転可能に設けられており、このY軸ハン
ドル18を正逆方向に操作することで、Y軸テーブル1
4がY軸方向に移動するようになっている。
【0022】また、上記定盤11上における水平テーブ
ル12の一側方(図2の右側方)にはコラム19が立設
されている。このコラム19には、後述する接触子をベ
ルト直線部分に沿って移動させるための移動機構20が
配置されており、この移動機構20は、コラム19によ
り上下方向に移動可能に案内支持されている。また、コ
ラム19には、送りねじ21が上下方向に延びるように
配置されている。この送りねじ21はコラム19により
鉛直軸心回りに回転可能に支持されるとともに、移動機
構20の一部に螺合しており、その上端には、該送りね
じ21を軸心回りに正逆回転させて移動機構20の上下
位置を調整するための上下位置調整ハンドル22が設け
られている。
【0023】上記移動機構20の下方には検出機構23
が配置されており、この検出機構23は移動機構により
X軸方向に移動可能に案内支持されている。また、移動
機構20には、検出機構23をX軸方向に移動させるた
めの操作ハンドル24が該X軸方向に延びる軸心回りに
正逆回転可能に設けられている。この検出機構23に
は、X軸方向に延びるように配置されたロッド25がY
軸と直交する鉛直面内で揺動可能に設けられており、こ
のロッド25の水平テーブル12の側に突出する一端部
には接触子26が垂設されている。そして、この接触子
26が移動機構20により移動するのに伴い、該接触子
26の鉛直方向の変位が検出機構23により検出される
ようになっている。
【0024】ここで、上記のように構成された2次元形
状測定機を用いて行うVリブドベルトTの凹凸量Δxの
測定方法を説明すると、VリブドベルトTの一部をX軸
方向に直線状に延ばしてそのベルト直線部分をベルト底
面が上向きとなる状態に水平テーブル12上に載置し、
そのベルト底面に接触子26の下端を接触させる。そし
て、接触子26を移動機構20によりX軸方向に移動さ
せつつ該接触子26の鉛直方向の変位を検出機構23に
より検出し、その変位によりVリブドベルトTのベルト
底面における凹凸量Δxを測定するようになされてい
る。
【0025】具体的には、上記VリブドベルトTの直線
部分は、図1及び図3に拡大して示すように、ベルト底
面を上向きにした状態で水平テーブル12上の治具27
に保持される。そして、1つのリブ2の先端面に接触子
26の下端を接触させ、該リブ2に沿って接触子2を移
動させるようになされる。また、接触子26の移動は、
操作ハンドル24による手動又は動力源を用いて行われ
る。その際の移動速度は、例えば50〜300mm/m
in程度とされる。
【0026】したがって、本実施形態によれば、Vリブ
ドベルトTのベルト底面において、ベルト長さ方向に相
隣る凹凸部2a,2b間のベルト厚さ方向における各凹
凸量Δxを、それぞれ40μm以下(Δx≦40μm)
とするようにしたので、ベルト厚さむらに起因するベル
ト走行時の異音の発生を効率よく低減することができ
る。
【0027】また、上記VリブドベルトTのベルト底面
における凹凸量Δxの測定方法として、2次元形状測定
機を用い、その水平テーブル12上にベルト直線部分を
ベルト底面が上向きとなる状態に載置して該ベルト底面
に接触子26を接触させ、接触子26がベルト直線部分
に沿って移動するのに伴う該接触子26のベルト厚さ方
向の変位により測定するようにしたので、高い精度で凹
凸量Δxを測定することができる。
【0028】尚、上記実施形態では、VリブドベルトT
の場合について説明しているが、本発明は、それ以外の
伝動ベルトについても適用することができる。
【0029】また、上記実施形態では、2次元形状測定
機を用いて凹凸量Δxを測定するようにしているが、2
次元形状測定機の場合と同等程度の精度で測定できるの
であれば、それ以外の測定機器を用いて測定するように
してもよい。
【0030】−実験例− 次に、上記実施形態の測定方法により複数のVリブドベ
ルトのベルト底面における凹凸量を測定するとともに、
各ベルトの静粛性を評価するために行った実験について
説明する。
【0031】サンプルとしては、各々、ベルト長さが1
000mm,ベルト幅が17.80mm,ベルト厚さが
4.30mm,リブ高さが2.0mmであって、5条の
リブを備えた複数本のVリブドベルトを用いた。先ず、
2次元形状測定機を用いて各ベルト底面の凹凸量Δxを
測定し、その凹凸量Δxの大きさに応じて5つのグルー
プに分類した。具体的には、第1のグループはΔx≦2
0μm,第2のグループは20μm<Δx≦30μm,
第3のグループは30μm<Δx≦40μm,第4のグ
ループは40μm<Δx≦50μm,第5のグループは
50μm<Δx≦120μmである。
【0032】実験方法としては、図6に模式的に示すよ
うに、自動車エンジンのクランク軸に駆動連結されてい
て、径が140mmであるVリブドプーリからなるクラ
ンクプーリ31と、エンジンのウォータポンプのインペ
ラ軸に連結されていて、径が110mmであるVリブド
プーリからなるウォータポンププーリ32と、径が55
mmであるVリブドプーリからなるオートテンショナの
テンションプーリ33とが備えられた自動車エンジンの
ベルト式補機駆動装置を用いた。そして、常温の環境下
で、3つのプーリ31〜33間にVリブドベルトを巻き
掛けて50kgfの初張力を付与しつつ回行駆動し、そ
の際のベルト走行に伴って発生する異音をそれぞれ実験
者が聴診器を用いて聴き取るようにし、各ベルトをその
聴感毎にランク分けするようにした。
【0033】以上の結果を、次の表1に併せて示す。
【0034】
【表1】
【0035】上記の表1から判るように、第1及び第2
のグループは全くといっていいほど異音は聴こえなかっ
た。一方、第4及び第5のグループでは、聴診器を用い
なくても聴こえるほど異音が大きかった。そして、第3
のグループでは、第1及び第2のグループほどではない
ものの、聴診器を用いても極小さな異音しか聴こえなか
った。よって、ベルト底面の凹凸量Δxを40μm以下
(Δx≦40μm)に抑えるようにすることで、ベルト
走行に伴う異音の発生を実用上において問題にならない
程度に低減できることが判る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、伝動ベルトのベルト底面においてベルト長さ方
向に相隣る凹部及び凸部間のベルト厚さ方向の各凹凸量
をそれぞれ40μm以下とするようにしたので、そのよ
うなベルト底面の凹凸によるベルト走行時の異音を効率
よく低減することができる。
【0037】請求項2の発明によれば、上記ベルト底面
を、ベルト本体の加硫成形後に形成されてなるものとす
るようにしたので、上記請求項1の発明による効果を適
正に得ることができる。
【0038】請求項3の発明によれば、上記伝動ベルト
をVリブドベルトとするようにしたので、上記請求項1
の発明による効果を具体的に得ることができる。
【0039】請求項4の発明によれば、上記伝動ベルト
の凹凸量測定方法として、2次元形状測定機を用い、接
触子のベルト厚さ方向の変位により凹凸量を測定するよ
うにしたので、伝動ベルトのベルト底面における凹凸量
を適正に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るVリブドベルトのベル
ト底面における凹凸量の測定状態を誇張して示す縦断面
図である。
【図2】2次元形状測定機の全体構成を示す図である。
【図3】凹凸量測定時における2次元形状測定機の要部
を拡大して示す断面図である。
【図4】Vリブドベルトの一部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図5】Vリブドベルトのベルト底面における凹凸状態
を誇張して示す斜視図である。
【図6】実験例の要領を示す模式図である。
【符号の説明】
2 リブ 2a 凹部 2b 凸部 12 水平テーブル 20 移動機構 23 検出機構 26 接触子 T Vリブドベルト(伝動ベルト) Δx 凹凸量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト底面がプーリに摩擦接触すること
    で該プーリとの間での動力伝達を行うようにした伝動ベ
    ルトであって、 上記ベルト底面において、ベルト厚さ方向のベルト本体
    側に陥没した状態の凹部と、該凹部にベルト長さ方向に
    隣接し、ベルト厚さ方向のベルト本体とは反対の側に隆
    起した状態の凸部との間のベルト厚さ方向の寸法である
    各凹凸量が、それぞれ40μm以下とされていることを
    特徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝動ベルトにおいて、 ベルト底面は、ベルト本体の加硫成形後に形成されてな
    ることを特徴とする伝動ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の伝動ベルトは、各々、ベ
    ルト底面にベルト長さ方向に延びるように設けられた複
    数条のリブがベルト幅方向に並ぶように配置されてなる
    Vリブドベルトとされていることを特徴とする伝動ベル
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の伝動ベルトの
    凹凸量を測定するようにした伝動ベルトの凹凸量測定方
    法であって、 上記伝動ベルトの長さ方向の一部を直線状に延ばした直
    線部分がベルト底面を上向きにして載置される水平テー
    ブルと、該水平テーブル上のベルト直線部分のベルト底
    面に接触させるための接触子と、該接触子を水平テーブ
    ル上に載置されたベルト直線部分のベルト底面にベルト
    厚さ方向に変位可能に接触させつつ上記ベルト直線部分
    に沿って移動させる移動機構と、上記接触子のベルト厚
    さ方向の変位を検出する検出機構とを備えた2次元形状
    測定機を用い、 上記移動機構により接触子を水平テーブル上のベルト直
    線部分に沿って移動させつつ該接触子のベルト厚さ方向
    の変位を検出機構により検出し、上記接触子のベルト厚
    さ方向の変位により上記伝動ベルトの凹凸量を測定する
    ことを特徴とする伝動ベルトの凹凸量測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005315621A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Mitsuboshi Belting Ltd Vリブドベルトのリブピッチ測定用ジグ及びこのジグを用いたリブピッチ測定方法

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