JP2000205067A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
内燃機関の吸気装置Info
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- JP2000205067A JP2000205067A JP778899A JP778899A JP2000205067A JP 2000205067 A JP2000205067 A JP 2000205067A JP 778899 A JP778899 A JP 778899A JP 778899 A JP778899 A JP 778899A JP 2000205067 A JP2000205067 A JP 2000205067A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インテークマニホールドの分岐管のシリンダ
ヘッド側接続部の振動を低減させると共に、サージタン
ク補強用のスチフナの板厚を薄くして重量の軽減を図
る。 【解決手段】 エンジンのシリンダヘッドと、エアクリ
ーナに接続したサージタンク2とを連結する分岐管1A
の内部通路17の、シリンダヘッド側の断面積を中間部
及びサージタンク2側の断面積よりも大きくする。そし
て、分岐管1Aの内部通路17の断面をサージタンク2
側では円形に、シリンダヘッド側ではクランク軸方向を
長径とする長円に各々形成し、長円の短径方向の断面二
次モーメントを円の断面二次モーメントより大きくす
る。
ヘッド側接続部の振動を低減させると共に、サージタン
ク補強用のスチフナの板厚を薄くして重量の軽減を図
る。 【解決手段】 エンジンのシリンダヘッドと、エアクリ
ーナに接続したサージタンク2とを連結する分岐管1A
の内部通路17の、シリンダヘッド側の断面積を中間部
及びサージタンク2側の断面積よりも大きくする。そし
て、分岐管1Aの内部通路17の断面をサージタンク2
側では円形に、シリンダヘッド側ではクランク軸方向を
長径とする長円に各々形成し、長円の短径方向の断面二
次モーメントを円の断面二次モーメントより大きくす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インテークマニホ
ールドの分岐管の上流(サージタンク)側端部の断面積
より下流(シリンダヘッド)側端部の断面積を大きくし
た内燃機関の吸気装置に関するものである。
ールドの分岐管の上流(サージタンク)側端部の断面積
より下流(シリンダヘッド)側端部の断面積を大きくし
た内燃機関の吸気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の内燃機関の吸気装置に
おいて、図7に示すように、インテークマニホールド1
の分岐管1Aの上流1a側には各気筒の吸気干渉等を防
止するサージタンク2が接続されている。サージタンク
2の長手方向の一側面2aにはスロットルボディ3等の
電子部品がガスケット4を介して取り付けられ、他側面
2bにはヴァキュームスイッチングバルブ(VSV)5
がボルト6により固定したブラケット7に取り付けられ
る。
おいて、図7に示すように、インテークマニホールド1
の分岐管1Aの上流1a側には各気筒の吸気干渉等を防
止するサージタンク2が接続されている。サージタンク
2の長手方向の一側面2aにはスロットルボディ3等の
電子部品がガスケット4を介して取り付けられ、他側面
2bにはヴァキュームスイッチングバルブ(VSV)5
がボルト6により固定したブラケット7に取り付けられ
る。
【0003】また、サージタンク2の短手方向の一面に
は排気ガス再循環方式(EGR)バルブ8がガスケット
9を介しボルト10により取り付けられ、さらに、圧力
センサ9もボルト12により固定したブラケット13に
取り付けられる。
は排気ガス再循環方式(EGR)バルブ8がガスケット
9を介しボルト10により取り付けられ、さらに、圧力
センサ9もボルト12により固定したブラケット13に
取り付けられる。
【0004】そして、分岐管1Aの下流1b側はフラン
ジ部14を介して、図8に示すように、エンジン15の
シリンダヘッド16に接続されている。この接続によ
り、エンジン15のクランク軸回りの回転振動は分岐管
1Aを介してサージタンク2に伝達される。
ジ部14を介して、図8に示すように、エンジン15の
シリンダヘッド16に接続されている。この接続によ
り、エンジン15のクランク軸回りの回転振動は分岐管
1Aを介してサージタンク2に伝達される。
【0005】上記分岐管1Aの内部通路(ポート)の形
状と、その断面積及び断面二次モーメントを図に基づい
て説明する。図8に示すように、分岐管1Aのサージタ
ンク2側のA−A線に沿う断面と、シリンダヘッド16
側のB−B線に沿う断面とを異形に、例えば、A−A断
面を図9に示すように円形に形成し、B−B断面を図1
0に示すように、長円に形成した場合、円と長円の内部
通路17の断面積は略同じであった。
状と、その断面積及び断面二次モーメントを図に基づい
て説明する。図8に示すように、分岐管1Aのサージタ
ンク2側のA−A線に沿う断面と、シリンダヘッド16
側のB−B線に沿う断面とを異形に、例えば、A−A断
面を図9に示すように円形に形成し、B−B断面を図1
0に示すように、長円に形成した場合、円と長円の内部
通路17の断面積は略同じであった。
【0006】これは高回転時などの吸気流速を大きくす
るためには、なるべく分岐菅1Aのサージタンク2側の
端部(A−A断面)と同等の形状(断面積)が、シリン
ダヘッド16側の端部(B−B断面)にまで連続してい
た方がよいからである。
るためには、なるべく分岐菅1Aのサージタンク2側の
端部(A−A断面)と同等の形状(断面積)が、シリン
ダヘッド16側の端部(B−B断面)にまで連続してい
た方がよいからである。
【0007】これを数値によって示す。図9に示すよう
に、分岐管1Aの内部通路17のA−A断面が円の場
合、円の内径d1 =36mmとすると、その断面積SA
=πr2 =3.14×182 ≒1017mm2 である。
このとき、円の断面二次モーメントI=π/64{(d
2)4 −(d1)4 }=π/64{424 −364 }≒70
000となる。ただし、円の肉厚t=3mm、円の外径
d2 =42mmである。
に、分岐管1Aの内部通路17のA−A断面が円の場
合、円の内径d1 =36mmとすると、その断面積SA
=πr2 =3.14×182 ≒1017mm2 である。
このとき、円の断面二次モーメントI=π/64{(d
2)4 −(d1)4 }=π/64{424 −364 }≒70
000となる。ただし、円の肉厚t=3mm、円の外径
d2 =42mmである。
【0008】また、図10に示すように、分岐管1Aの
内部通路17のB−B断面が長円の場合、半円部分の半
径r=15mmとすると、その断面積SB =3.14×
152 +11mm×30mm≒1033mm2 となる。
したがって、円の断面積SA と、長円の断面積SB は略
同じになっている。このとき、長円の長径方向(X方
向)の断面二次モーメントIX は、IX =π/4{(a
2 )3 ×b2 −(a1 )3 ×b1}≒88500となり、
長円の短径方向(Y方向)の断面二次モーメントIY
は、IY =π/4{(b2 )3 ×a2 −(b1 )3 ×a
1 }≒60500となる。ただし、長円の肉厚t=3m
mである。
内部通路17のB−B断面が長円の場合、半円部分の半
径r=15mmとすると、その断面積SB =3.14×
152 +11mm×30mm≒1033mm2 となる。
したがって、円の断面積SA と、長円の断面積SB は略
同じになっている。このとき、長円の長径方向(X方
向)の断面二次モーメントIX は、IX =π/4{(a
2 )3 ×b2 −(a1 )3 ×b1}≒88500となり、
長円の短径方向(Y方向)の断面二次モーメントIY
は、IY =π/4{(b2 )3 ×a2 −(b1 )3 ×a
1 }≒60500となる。ただし、長円の肉厚t=3m
mである。
【0009】そして、分岐管1Aの内部通路17のA−
A断面の内径d1 を32mmと、図9より小さくした場
合、断面積SA =3.14×162 ≒800mm2 とな
り、円の断面二次モーメントI=π/64{384 −3
24 }≒50600となる。ただし、円の肉厚t=3m
m、円の外径d2 =38mmである。
A断面の内径d1 を32mmと、図9より小さくした場
合、断面積SA =3.14×162 ≒800mm2 とな
り、円の断面二次モーメントI=π/64{384 −3
24 }≒50600となる。ただし、円の肉厚t=3m
m、円の外径d2 =38mmである。
【0010】上記のように円の内径d1 を小さくしたこ
とにより、分岐管1Aの内部通路17のB−B断面の長
円の断面積SB も円の断面積SA に合わせて小さくなる
ようにする。したがって、図11に示すように、長円の
円部分の半径をr=13mmと小さくすることにより、
長円の断面積は、SB =3.14×132 +26×11
≒816mm2 となる。これによって、円の断面積SA
と、長円の断面積SBは略同じになる。
とにより、分岐管1Aの内部通路17のB−B断面の長
円の断面積SB も円の断面積SA に合わせて小さくなる
ようにする。したがって、図11に示すように、長円の
円部分の半径をr=13mmと小さくすることにより、
長円の断面積は、SB =3.14×132 +26×11
≒816mm2 となる。これによって、円の断面積SA
と、長円の断面積SBは略同じになる。
【0011】このとき、長円の長径方向(X方向)の断
面二次モーメントIX ≒65500となり、長円の短径
方向(Y方向)の断面二次モーメントIY ≒42800
となる。上記数値によって、サージタンク2側の端部と
同等の形状(断面積)がシリンダヘッド6側の端部にま
で連続していることになる。しかし、長円の短径方向
(Y方向)の断面二次モーメントは、円の断面二次モー
メントより常時、低くされている。
面二次モーメントIX ≒65500となり、長円の短径
方向(Y方向)の断面二次モーメントIY ≒42800
となる。上記数値によって、サージタンク2側の端部と
同等の形状(断面積)がシリンダヘッド6側の端部にま
で連続していることになる。しかし、長円の短径方向
(Y方向)の断面二次モーメントは、円の断面二次モー
メントより常時、低くされている。
【0012】なお、吸気マニホルドとして、実公平1−
41900号公報に開示されているものがある。この公
報に開示されているものは、マニホルド本体の肉厚をブ
ランチ部の先端側(シリンダヘッド側)で厚く、コレク
タ部側(サージタンク側)では薄くしたものである(上
記公報第2頁第3欄第11行〜第12行の記載に基づ
く)。
41900号公報に開示されているものがある。この公
報に開示されているものは、マニホルド本体の肉厚をブ
ランチ部の先端側(シリンダヘッド側)で厚く、コレク
タ部側(サージタンク側)では薄くしたものである(上
記公報第2頁第3欄第11行〜第12行の記載に基づ
く)。
【0013】また、吸気マニホルドとして、特公平2−
4778号に開示されているものがある。この公報に開
示されているものは、吸気菅の先端部(シリンダヘッド
側)の断面形状を横方向を長径とした略長円にすると共
に、吸気菅の尾端部(サージタンク側)の断面形状を横
方向を短径とした略長円形にし、さらに、吸気菅の中間
部を円形にし、かつ、吸気菅の断面積を先端部から尾端
部に向かって漸次増大されるようにしたものである(上
記公報第2頁第4欄第16行〜第25行の記載に基づ
く)。
4778号に開示されているものがある。この公報に開
示されているものは、吸気菅の先端部(シリンダヘッド
側)の断面形状を横方向を長径とした略長円にすると共
に、吸気菅の尾端部(サージタンク側)の断面形状を横
方向を短径とした略長円形にし、さらに、吸気菅の中間
部を円形にし、かつ、吸気菅の断面積を先端部から尾端
部に向かって漸次増大されるようにしたものである(上
記公報第2頁第4欄第16行〜第25行の記載に基づ
く)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、高回転時などの吸気流速を大きくするため
に、分岐管1Aの上流側のA−A断面積SA と、下流側
のB−B断面積SB とを略同じ大きさにしているが、こ
のような場合、A−A断面積SA をより小さくした場
合、B−B断面積SB もそれに合わせて小さくしなけれ
ばならない。このようにすると、B−B断面の断面二次
モーメントが小さくなって、耐振性が低下し振動が増大
する問題がある。
においては、高回転時などの吸気流速を大きくするため
に、分岐管1Aの上流側のA−A断面積SA と、下流側
のB−B断面積SB とを略同じ大きさにしているが、こ
のような場合、A−A断面積SA をより小さくした場
合、B−B断面積SB もそれに合わせて小さくしなけれ
ばならない。このようにすると、B−B断面の断面二次
モーメントが小さくなって、耐振性が低下し振動が増大
する問題がある。
【0015】分岐管1Aの振動が大きい場合、サージタ
ンク2に取り付けられたスロットルボディ3やヴァキュ
ームスイッチイングバルバルブ5が故障する虞がある。
このため従来においては、分岐管1Aのフランジ部14
と、サージタンク2とを板厚のスチフナ18(図7参
照)で結合して振動を低減させていたが、スチフナ18
が板厚であると、取付時の作業性や重量性の上で問題が
発生する。
ンク2に取り付けられたスロットルボディ3やヴァキュ
ームスイッチイングバルバルブ5が故障する虞がある。
このため従来においては、分岐管1Aのフランジ部14
と、サージタンク2とを板厚のスチフナ18(図7参
照)で結合して振動を低減させていたが、スチフナ18
が板厚であると、取付時の作業性や重量性の上で問題が
発生する。
【0016】なお、実公平1−41900号公報の吸気
マニホルドは、マニホルド本体の肉厚をブランチ部の先
端側(シリンダヘッド側)のみを厚くしているが、肉厚
だけでは剛性を向上させるのに充分でない。また、特公
平2−4778号公報の吸気マニホルドは、高回転域で
の出力アップは向上するが、吸気菅の先端部(シリンダ
ヘッド側)の剛性が低下する虞がある。
マニホルドは、マニホルド本体の肉厚をブランチ部の先
端側(シリンダヘッド側)のみを厚くしているが、肉厚
だけでは剛性を向上させるのに充分でない。また、特公
平2−4778号公報の吸気マニホルドは、高回転域で
の出力アップは向上するが、吸気菅の先端部(シリンダ
ヘッド側)の剛性が低下する虞がある。
【0017】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あり、分岐管のシリンダヘッド側の端部の断面積をサー
ジタンク側の端部の断面積より大きくして、振動を低減
させると共に、スチフナの板厚を薄くして重量の軽減を
図った内燃機関の吸気装置を提供することを目的とす
る。
あり、分岐管のシリンダヘッド側の端部の断面積をサー
ジタンク側の端部の断面積より大きくして、振動を低減
させると共に、スチフナの板厚を薄くして重量の軽減を
図った内燃機関の吸気装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明に
よれば、エンジンのシリンダヘッドと、エアクリーナに
接続したサージタンクとを分岐管によって連結し、該分
岐管の内部通路の前記シリンダヘッド側の断面積を前記
サージタンク側の断面積よりも大きくしたことを特徴と
するものである。
決するための手段として、請求項1に記載された発明に
よれば、エンジンのシリンダヘッドと、エアクリーナに
接続したサージタンクとを分岐管によって連結し、該分
岐管の内部通路の前記シリンダヘッド側の断面積を前記
サージタンク側の断面積よりも大きくしたことを特徴と
するものである。
【0019】請求項1記載の発明は、分岐管の内部通路
のシリンダヘッド側の断面積を大きくさせて、シリンダ
ヘッド側の断面二次モーメントを上げ、これにより剛性
を確保して振動を低減させる。
のシリンダヘッド側の断面積を大きくさせて、シリンダ
ヘッド側の断面二次モーメントを上げ、これにより剛性
を確保して振動を低減させる。
【0020】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、請求項1に記載されたものにおいて、前記分岐管の
内部通路の断面形状をそのサージタンク側では円形に、
シリンダヘッド側ではクランク軸方向を長径とする長円
に各々形成し、該長円の短径方向の断面二次モーメント
をサージタンク側の円形の断面二次モーメントより大き
くしたことを特徴とするものである。
ば、請求項1に記載されたものにおいて、前記分岐管の
内部通路の断面形状をそのサージタンク側では円形に、
シリンダヘッド側ではクランク軸方向を長径とする長円
に各々形成し、該長円の短径方向の断面二次モーメント
をサージタンク側の円形の断面二次モーメントより大き
くしたことを特徴とするものである。
【0021】請求項2記載の発明は、分岐管のシリンダ
ヘッド側の長円の短径方向の断面二次モーメントを、サ
ージタンク側の円形の断面二次モーメントより大きくし
て、分岐管のシリンダヘッド側の短径方向の剛性を上げ
て振動をより低減させる。
ヘッド側の長円の短径方向の断面二次モーメントを、サ
ージタンク側の円形の断面二次モーメントより大きくし
て、分岐管のシリンダヘッド側の短径方向の剛性を上げ
て振動をより低減させる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1及び図2に基づき、図7乃至図12と同一の部材
には同一の符号を付して説明する。図1に示すものは、
図8のものと同じように、エンジン15のシリンダヘッ
ド16と、サージタンク2との間に設けたインテークマ
ニホールド1の分岐管1Aのサージタンク2側のA−A
断面である。図2に示すものは、分岐管1Aのシリンダ
ヘッド16側のB−B断面である。
を図1及び図2に基づき、図7乃至図12と同一の部材
には同一の符号を付して説明する。図1に示すものは、
図8のものと同じように、エンジン15のシリンダヘッ
ド16と、サージタンク2との間に設けたインテークマ
ニホールド1の分岐管1Aのサージタンク2側のA−A
断面である。図2に示すものは、分岐管1Aのシリンダ
ヘッド16側のB−B断面である。
【0023】本実施の形態では、図2の分岐管1Aの内
部通路17の断面積SB を、図1の分岐管1Aの内部通
路17の断面積SA よりも大きくしている。さらに、内
部通路17の断面形状をサージタンク2側では、図1に
示すように円形に、シリンダヘッド16側では、図2に
示すようにクランク軸(図示せず)方向を長径とする長
円に形成している(図3をも参照)。そして、図2の長
円の短径方向(Y方向)の断面二次モーメントIY を図
1のサージタンク2側の円形の断面二次モーメントIよ
りも大きくしている(後述)。また、内部通路17の中
間部分の断面積をシリンダヘッド側及びサージタンク側
よりも小さい円形とし、中間部分の長さを内部通路17
全長の半分以上で、できるだけ長くとり、吸気流の流速
低下を抑制している。
部通路17の断面積SB を、図1の分岐管1Aの内部通
路17の断面積SA よりも大きくしている。さらに、内
部通路17の断面形状をサージタンク2側では、図1に
示すように円形に、シリンダヘッド16側では、図2に
示すようにクランク軸(図示せず)方向を長径とする長
円に形成している(図3をも参照)。そして、図2の長
円の短径方向(Y方向)の断面二次モーメントIY を図
1のサージタンク2側の円形の断面二次モーメントIよ
りも大きくしている(後述)。また、内部通路17の中
間部分の断面積をシリンダヘッド側及びサージタンク側
よりも小さい円形とし、中間部分の長さを内部通路17
全長の半分以上で、できるだけ長くとり、吸気流の流速
低下を抑制している。
【0024】すなわち、図1に示す分岐管1Aの内部通
路17のA−A断面積SA は、円の内径d1 =32mm
とすると、SA =800mm2 になる。また、図2に示
す分岐管1Aの内部通路17のB−B断面積SB は、半
円部分の半径r=15mmとすれば、SB =1033m
m2 になる。したがって、図2に示す長円のB−B断面
積SB は、図1に示す円のA−A断面積SA よりも大き
くされている。
路17のA−A断面積SA は、円の内径d1 =32mm
とすると、SA =800mm2 になる。また、図2に示
す分岐管1Aの内部通路17のB−B断面積SB は、半
円部分の半径r=15mmとすれば、SB =1033m
m2 になる。したがって、図2に示す長円のB−B断面
積SB は、図1に示す円のA−A断面積SA よりも大き
くされている。
【0025】また、円の断面二次モーメントI≒506
00である。そして、長円の長径方向(X方向)の断面
二次モーメントIX ≒88500で、長円の短径方向
(Y方向)の断面二次モーメントIY ≒60500であ
る。したがって、長円の短径方向(Y方向)の断面二次
モーメントIY (60500)は、円の断面二次モーメ
ントI(50600)よりも大きくなっている。これに
より、長円の短径方向は、円よりも強度が上がることに
なる。なお、分岐管1Aの肉厚tは略均一の3mmにし
てある。
00である。そして、長円の長径方向(X方向)の断面
二次モーメントIX ≒88500で、長円の短径方向
(Y方向)の断面二次モーメントIY ≒60500であ
る。したがって、長円の短径方向(Y方向)の断面二次
モーメントIY (60500)は、円の断面二次モーメ
ントI(50600)よりも大きくなっている。これに
より、長円の短径方向は、円よりも強度が上がることに
なる。なお、分岐管1Aの肉厚tは略均一の3mmにし
てある。
【0026】また、本実施の形態においては、図4に示
すように、インテークマニホールド1の分岐管1Aのシ
リンダヘッド16側の端部からサージタンク2側の端部
までを大型の補強リブ19で結合してその間の強度を確
保している。
すように、インテークマニホールド1の分岐管1Aのシ
リンダヘッド16側の端部からサージタンク2側の端部
までを大型の補強リブ19で結合してその間の強度を確
保している。
【0027】本実施の形態は以上説明したように、分岐
管1Aの内部通路17のサージタンク2側のA−A断面
積(SA ≒800mm2 )よりも、分岐管1Aの内部通
路17のシリンダヘッド16側のB−B断面積(SB ≒
1033mm2 )を大きくして、A−A断面の断面積S
A と同等の形状(面積)がシリンダヘッド16側の端部
まで連続しないようにしている。これによって、分岐管
1Aのシリンダヘッド16側の強度を上げて、耐振性を
向上させ振動を低減させている。
管1Aの内部通路17のサージタンク2側のA−A断面
積(SA ≒800mm2 )よりも、分岐管1Aの内部通
路17のシリンダヘッド16側のB−B断面積(SB ≒
1033mm2 )を大きくして、A−A断面の断面積S
A と同等の形状(面積)がシリンダヘッド16側の端部
まで連続しないようにしている。これによって、分岐管
1Aのシリンダヘッド16側の強度を上げて、耐振性を
向上させ振動を低減させている。
【0028】また、分岐管1Aのシリンダヘッド16側
の長円の短径方向の断面二次モーメントIY を、サージ
タンク2側の円の断面二次モーメントIよりも大きくし
たので、シリンダヘッド16側の長円の短径方向の剛性
が、サージタンク2側の円形の剛性よりも高くなって、
エンジン15の振動が分岐管1Aに伝わるのを積極的に
押えるようにしている。
の長円の短径方向の断面二次モーメントIY を、サージ
タンク2側の円の断面二次モーメントIよりも大きくし
たので、シリンダヘッド16側の長円の短径方向の剛性
が、サージタンク2側の円形の剛性よりも高くなって、
エンジン15の振動が分岐管1Aに伝わるのを積極的に
押えるようにしている。
【0029】さらに、円の内径r=32mmの場合で比
較すると、長円の短径方向(Y方向)の断面二次モーメ
ントIY (≒60500)は、図12に示す長円の短径
方向の断面二次モーメントIY (≒42800)に対し
て、1.4倍程、強度が向上しており、長径方向(X方
向)の断面二次モーメントIX (≒88500)は、図
12に示す長径方向の断面二次モーメントIX (≒65
500)に対して、1.3倍程、強度が向上している。
したがって、本実施の形態のものは、図5及び図6の矢
印方向の振動V、すなわち、図5のサージタンク2のク
ランク軸に沿う方向の振動V、及びエンジン15に対し
近接離間する方向の振動Vが大幅に低減されることにな
る。
較すると、長円の短径方向(Y方向)の断面二次モーメ
ントIY (≒60500)は、図12に示す長円の短径
方向の断面二次モーメントIY (≒42800)に対し
て、1.4倍程、強度が向上しており、長径方向(X方
向)の断面二次モーメントIX (≒88500)は、図
12に示す長径方向の断面二次モーメントIX (≒65
500)に対して、1.3倍程、強度が向上している。
したがって、本実施の形態のものは、図5及び図6の矢
印方向の振動V、すなわち、図5のサージタンク2のク
ランク軸に沿う方向の振動V、及びエンジン15に対し
近接離間する方向の振動Vが大幅に低減されることにな
る。
【0030】なお、エンジン15の出力向上のために
は、分岐管1Aの内部通路17の断面積を下流1b(シ
リンダヘッド16)側に向かって徐々に絞って(断面積
を小さく)いくのがよい。しかし、本発明では、分岐管
1Aの内部通路17の断面積が下流1b側に向かって徐
々に広がるように形成してあるので、出力を上げるため
には、内部通路17に別体の仕切壁を設けるのがよい。
この仕切壁は分岐管1Aの内部通路17を上下方向で仕
切っても、水平方向で仕切ってもよい。
は、分岐管1Aの内部通路17の断面積を下流1b(シ
リンダヘッド16)側に向かって徐々に絞って(断面積
を小さく)いくのがよい。しかし、本発明では、分岐管
1Aの内部通路17の断面積が下流1b側に向かって徐
々に広がるように形成してあるので、出力を上げるため
には、内部通路17に別体の仕切壁を設けるのがよい。
この仕切壁は分岐管1Aの内部通路17を上下方向で仕
切っても、水平方向で仕切ってもよい。
【0031】また、この仕切壁をシリンダヘッド16
と、分岐管1Aのフランジ部14との間に介装するガス
ケット(図示せず)に形成してもよい。この場合、ガス
ケットの開口面積を分岐管1Aの内部通路17の下流端
側の断面積よりも小さくして周囲全体を絞るようにして
もよい。
と、分岐管1Aのフランジ部14との間に介装するガス
ケット(図示せず)に形成してもよい。この場合、ガス
ケットの開口面積を分岐管1Aの内部通路17の下流端
側の断面積よりも小さくして周囲全体を絞るようにして
もよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たエンジンの吸気装置であるから、請求項1に記載され
た発明によれば、分岐管の内部通路のシリンダヘッド側
の断面二次モーメントを上げることができ、これによっ
て、剛性が確保できると共に、振動を低減することがで
きる。
たエンジンの吸気装置であるから、請求項1に記載され
た発明によれば、分岐管の内部通路のシリンダヘッド側
の断面二次モーメントを上げることができ、これによっ
て、剛性が確保できると共に、振動を低減することがで
きる。
【0033】請求項2に記載された発明によれば、分岐
管の、シリンダヘッド側の長円の短径方向の断面二次モ
ーメントを、サージタンク側の円形の断面二次モーメン
トより大きくしたので、分岐管のシリンダヘッド側の短
径方向の剛性を上げることができる。これによっても剛
性が向上し、振動を低減させることができる。
管の、シリンダヘッド側の長円の短径方向の断面二次モ
ーメントを、サージタンク側の円形の断面二次モーメン
トより大きくしたので、分岐管のシリンダヘッド側の短
径方向の剛性を上げることができる。これによっても剛
性が向上し、振動を低減させることができる。
【図1】本発明の実施の形態の要部を示したもので、図
8のA−A線に沿う断面図である。
8のA−A線に沿う断面図である。
【図2】本発明の要部を示したもので、図8のB−B線
に沿う断面図である。
に沿う断面図である。
【図3】本発明のインテークマニホールドの分岐管の縦
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明の分岐管の側面図である。
【図5】本発明のインテークマニホールドをフランジ側
からみた模式図である。
からみた模式図である。
【図6】図5に示すものを側面から見た模式図である。
【図7】インテークマニホールドを説明するための分解
斜視図である。
斜視図である。
【図8】図7のインテークマニホールドをシリンダヘッ
ドに取り付けたところを示す模式図である。
ドに取り付けたところを示す模式図である。
【図9】従来のものを示し、図8のもののA−A線に沿
う分岐管の断面図である。
う分岐管の断面図である。
【図10】従来のものを示し、図8のもののB−B線に
沿う分岐管の断面図である。
沿う分岐管の断面図である。
【図11】従来の他のもので、図8のもののB−B線に
沿う分岐管の断面図である。
沿う分岐管の断面図である。
1 インテークマニホールド 1A 分岐管 2 サージタンク 15 エンジン 16 シリンダヘッド 17 内部通路 SB B−B断面積 SA A−A断面積 IY 長円の短径方向の断面二次モーメント I 円形の断面二次モーメント
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッドと、スロット
ルボディに接続したサージタンクとを分岐管によって連
結し、該分岐管の内部通路の前記シリンダヘッド側の断
面積を中間部及び前記サージタンク側の断面積よりも大
きくしたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 【請求項2】 前記分岐管の内部通路の断面形状をその
サージタンク側では円形に、シリンダヘッド側ではクラ
ンク軸方向を長径とする長円に各々形成し、該長円の短
径方向の断面二次モーメントをサージタンク側の円形の
断面二次モーメントより大きくしたことを特徴とする請
求項1記載の内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP778899A JP2000205067A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 内燃機関の吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP778899A JP2000205067A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 内燃機関の吸気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000205067A true JP2000205067A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11675412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP778899A Pending JP2000205067A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 内燃機関の吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000205067A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096078A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Daihatsu Motor Co Ltd | 内燃機関の吸気装置 |
-
1999
- 1999-01-14 JP JP778899A patent/JP2000205067A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096078A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Daihatsu Motor Co Ltd | 内燃機関の吸気装置 |
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