JP2000204718A - 屋根構造 - Google Patents

屋根構造

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JP2000204718A
JP2000204718A JP11003085A JP308599A JP2000204718A JP 2000204718 A JP2000204718 A JP 2000204718A JP 11003085 A JP11003085 A JP 11003085A JP 308599 A JP308599 A JP 308599A JP 2000204718 A JP2000204718 A JP 2000204718A
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roof
roofing
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Ryoichi Suzuki
良一 鈴木
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克則 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根材の交換が容易で、下地面の防水材も簡
単なものにできる屋根構造を提供する。 【解決手段】 屋根防水下地面の上に、複数の屋根材固
定具が排水が可能なように流れ方向に向けて取り付けら
れ、保水性を有する複数の屋根材が、上記の屋根材固定
具に互いに重なることなく葺かれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根瓦材が葺かれた屋根構造は、
完全防水ではない屋根下地面の上に、屋根瓦材の表面で
雨水を排水できるように、隣接する屋根瓦材相互に重ね
代をとって軒先から棟へと複数の屋根瓦材を葺いて施工
していた。
【0003】一方、新しい工法として、特開平10−1
96061号公報には、完全防水の屋根下地面の上に、
保水性を有する屋根材で、この屋根材を相互に重ねずに
葺いた屋根構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の屋根瓦材による屋根構造は、屋根瓦材を重ねて表面
で排水するため、その葺き方向が、軒先から棟へと限定
される。しかも、屋根瓦材を交換しようとすると、屋根
瓦材が互いに重なっているので、該当する屋根瓦材の上
方の屋根瓦材も取り外さなければならず、交換が容易で
ない問題があった。
【0005】特開平10−196061号公報に提案さ
れている屋根構造は、屋根材を重ねずに葺いているの
で、屋根材の交換は容易である。しかし、横引きの受材
の上に、屋根材を葺いているので、排水をするため、上
記横引きの受け材の下に排水のための縦溝を並設したキ
ーストンプレートを下地防水材として設置していた。こ
のため、下地防水材が高価になってしまう問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題を解消し、
屋根材の交換が容易で、下地防水材も簡単なものにでき
る屋根構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
屋根防水下地面の上に、複数の屋根材固定具が排水が可
能なように流れ方向に向けて取り付けられ、この屋根材
固定具に複数の屋根材が互いに重なることなく葺かれて
いることを特徴とする屋根構造である。
【0008】請求項2記載の発明は、屋根材が保水性を
有するものである請求項1記載の屋根構造である。
【0009】請求項3記載の発明は、屋根材と屋根材固
定具とが嵌合により固定されるものである請求項1又は
2記載の屋根構造である。
【0010】本発明において屋根材固定具とは、屋根材
を屋根下地面に固定するものであり、釘、鋲、ビス、ボ
ルトナットなどの単体、桟などの長尺体と釘、ビス、ボ
ルトナットなどとを併用するもの、ばね、凹凸などによ
り屋根材と相互に嵌合するものなどがある。
【0011】本発明の請求項2において屋根材が保水性
を有するものとは、屋根材がその表面で雨水などの水分
を吸収してそのまま水分を内部に保持する状態を維持で
きるもののことである。例えば、多数の細孔を有する
瓦、多孔質セラミック、多孔質タイル、多孔質煉瓦、多
孔質ガラス、気泡コンクリート、ALCなどの連続気泡
を有するもの、或いは合成樹脂の多孔質体、繊維の集積
体などが用いられる。この屋根材の空隙率が、40〜7
0%の範囲にあると保水が十分にできて好ましい。
【0012】
【作用】請求項1記載の屋根構造は、屋根防水下地面の
上に、複数の屋根材固定具が排水が可能なように流れ方
向に向けて取り付けられ、この屋根材固定具に複数の屋
根材が互いに重なることなく葺かれているから、屋根固
定具が排水の邪魔にならずにスムーズに排水でき、しか
も、屋根材の交換も容易になる。
【0013】請求項2記載の屋根構造は、屋根材が保水
性を有するものであるから、屋根材が保水するとその熱
容量が増大し、屋根の保温、断熱性などが向上するとと
もに、この保水水分が蒸発するときに気化熱を奪うの
で、屋根の過熱を防止することができる。
【0014】請求項3記載の屋根構造は、屋根材と屋根
材固定具とが嵌合により固定されるものであるから、屋
根材を嵌合するだけで、屋根葺ができ、施工が容易にな
り、また、屋根材の交換も容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施例である屋根構造を説明する斜視図、図2は上記屋
根構造の横断面図、図3は本発明に使用する屋根材の裏
側の斜視図、図4は本発明の屋根構造において屋根材の
取り付け取り外し状態を説明する縦断面図である。
【0016】図1において、屋根防水下地面1の上に、
複数の屋根固定具3、3…が排水可能なように流れ方向
に向けて取り付けられている。この屋根固定具3、3…
に複数の屋根材2、2…が互いに重なることなく、葺か
れている。
【0017】屋根防水下地面1は、図2に示すように、
野地板11の上に、軟質塩化ビニル樹脂シート、アスフ
ァルトフェルトシート、ゴム引き布シートなどからなる
防水シート12が張られて、防水がなされ、棟から軒先
に向けて雨水が流れるようになっている。
【0018】屋根材2は、縦130mm、横605m
m、厚み50mmの多孔質セラミック板からなり、その
裏面に2条の嵌合溝21、21が305mmの間隔をお
いて縦に設けられている。嵌合溝21は、溝幅が10m
mで、溝深さが20mmであり、溝の底は欠け防止のた
めに半径5mmの曲面になっている。屋根材2の表面に
は凹凸模様が付されている。
【0019】上記屋根材2となる多孔質セラミック板
は、主材料成分が、スラグ(高炉スラグ又は溶融スラグ
等)50〜60%、ガラスカレット(ガラス瓶等の破砕
物)25〜35%、高炉セメント(普通セメントに高炉
スラグ付加)5〜15%からなるものを800〜120
0度で焼結して製造した。この多孔質セラミック板はそ
の空隙率が50〜60%であり、十分に水分を吸収し、
保水できるものである。
【0020】屋根固定具3は、ステンレス鋼(SUS3
01)の長尺板が長さ方向にL形に屈曲されてなり、固
定板部31と嵌合片部32とからなっている。この屋根
固定具3の固定板部31が防水剤の塗布されたステンレ
ス製のスクリュウ釘33、33…により、屋根防水下地
面1に固定されている。屋根固定具3、3…は流れ方向
と平行に305mm間隔で設けられている。嵌合片部3
2はその上部がフック状に屈曲され、その屈曲部の外径
が12mmになされている。嵌合片部32の屈曲部は、
上記屋根材2の嵌合溝幅より大きくなっているが、その
屈曲部がばね弾性を有しており、屋根材2の嵌合溝21
に嵌合し係止するようになっている。
【0021】屋根材2、2…は、図1に示すように、屋
根防水下地面1上の屋根固定具3、3…に上方の棟の方
から、下方の軒先に向けて千鳥状に且つ一文字葺きされ
ている。隣接する屋根材2、2間の目地幅は5mmにな
っており、屋根葺の施工性、屋根材2の交換性をよくし
ている。また、屋根材2、2…を千鳥状に葺いているの
で、屋根材2の落下に対する強度が増している。
【0022】屋根材2が割れたり損傷した場合には、図
4に示すように、その損傷した屋根材2のみを交換すれ
ばよい。この時、屋根材2は隣接する屋根材2とは目地
幅5mmを取っており、重ならないので、交換が容易で
ある。また、嵌合するだけで屋根材2の取り付けができ
るので施工が簡単である。
【0023】このように、この屋根構造は、屋根防水下
地面1の上に、複数の屋根材固定具3、3…が排水が可
能なように流れ方向に向けて取り付けられ、この屋根材
固定具3、3…に複数の屋根材2、2…が互いに重なる
ことなく葺かれているから、屋根固定具3、3…が排水
の邪魔にならずにスムーズに雨水を排水でき、しかも、
屋根材2の交換も容易になる。
【0024】この屋根構造は、屋根材2が保水性を有す
るものであるから、屋根材2が雨水などを吸収して保水
するとその熱容量が増大し、屋根の保温、断熱性などが
向上するとともに、夏期において屋根が加熱されると、
この保水水分が蒸発するときに気化熱を奪うので、屋根
の過熱を防止することができる。したがって、小屋裏も
過熱されることがない。
【0025】この屋根構造は、屋根材2と屋根材固定具
3とが嵌合により固定されるものであるから、屋根材2
を嵌合するだけで、屋根葺ができ、施工が容易になり、
また、屋根材2の交換も容易になる。
【0026】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含
まれる。例えば、屋根材は軒先側から棟側に向けて葺い
てもよいのはもちろんである。屋根防水下地面は、耐火
性のある金属板やステンレス板であってもよい。また、
屋根材間の目地をステンレス材などで覆へば防火性能を
高めることができる。更に、屋根材の保水性を利用して
芝生などの植物を屋根上で育成してもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の屋根構造は、屋根防水下
地面の上に、流れ方向に向けて取り付けられた屋根材固
定具に、複数の屋根材が互いに重なることなく葺かれて
いるから、屋根固定具が排水の邪魔にならずにスムーズ
に排水でき、下地面の防水も簡単になり、しかも、屋根
材の交換も容易にできる。
【0028】請求項2記載の屋根構造は、屋根材が保水
性を有するものであるから、保水することにより屋根材
の熱容量が増大でき、屋根の保温、断熱性などが向上す
るとともに、この保水水分が蒸発するときに気化熱を奪
い、屋根の過熱を防止することができる。
【0029】請求項3記載の屋根構造は、屋根材と屋根
材固定具とが嵌合により固定されるものであるから、屋
根材を嵌合するだけで、屋根葺ができ、施工が容易にな
り、また、屋根材の交換も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である屋根構造を説明する斜視
図である。
【図2】上記屋根構造の横断面図である。
【図3】本発明に使用する屋根材の裏側の斜視図であ
る。
【図4】本発明の屋根構造において屋根材の取り付け取
り外し状態を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 屋根下地面 12 防水シート 2 屋根材 21 嵌合溝 3 屋根固定具 31 固定板部 32 嵌合片部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根防水下地面の上に、複数の屋根材固
    定具が排水が可能なように流れ方向に向けて取り付けら
    れ、この屋根材固定具に複数の屋根材が互いに重なるこ
    となく葺かれていることを特徴とする屋根構造。
  2. 【請求項2】 屋根材が保水性を有するものである請求
    項1記載の屋根構造。
  3. 【請求項3】 屋根材と屋根材固定具とが嵌合により固
    定されるものである請求項1又は2記載の屋根構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002335748A (ja) * 2001-05-22 2002-11-26 Miki Giken Co Ltd 建造物の屋上、屋根等の緑化用植栽ユニット、及びこれを用いた緑化用植栽構成体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002335748A (ja) * 2001-05-22 2002-11-26 Miki Giken Co Ltd 建造物の屋上、屋根等の緑化用植栽ユニット、及びこれを用いた緑化用植栽構成体

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