JP2000203383A - シ―トベルト装置におけるウェビングガイド - Google Patents
シ―トベルト装置におけるウェビングガイドInfo
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Abstract
的に滑らせることができるようにして、効率を向上させ
る。 【解決手段】ショルダーアンカー7のウェビング2のガ
イド部10に設けられている母材金具11における、ウ
ェビング2のガイド部10を含む所定領域の表面に、円
形断面の全周にわたって潤滑性能を持つ固体微粒子のフ
ッ素化合物粒子または二硫化モリブデン粒子を含有した
ニッケルめっきが施されている。このフッ素化合物粒子
または二硫化モリブデン粒子により、ウェビング2が効
果的に滑るようになる。これにより、ウェビング2の引
出しおよび巻取りを効率よく行うことができるようにな
る。
Description
車両に搭載され、乗員を拘束保護するためのシートベル
ト装置に用いられ、車両シートに着座している乗員を拘
束するウェビングを案内するためのシートベルト装置に
おけるウェビングガイドの技術分野に属するものであ
る。
されるシートベルト装置は、車両衝突時などの緊急時に
おいて、シートベルトにより乗員を拘束して、車体に衝
突することによる負傷等から乗員を保護するようになっ
ている。
なシートベルト装置1は、一端が車体に固定されたウェ
ビング2と、車体に固定されて、シートベルト用ウェビ
ング2の他端側を巻き取るリトラクタ3と、シートベル
ト用ウェビング2に摺動可能に取り付けられたタング4
と、車体に固定され、タング4が係脱可能に連結される
バックル5と、例えば車体のセンタピラー6等に支持さ
れ、シートベルト用ウェビング2をその長手方向に摺動
自在に案内するショルダーアンカー7とを備えている。
使用時にはウェビング2がリトラクタ3によって完全に
巻き取られて、シートベルト用ウェビング2のたるみが
ないようにされており、使用時にはシートベルト用ウェ
ビングがリトラクタ3からスムーズに引き出されて、タ
ング4がバックル5に係合連結されることにより、乗員
を拘束するように装着される。
トベルト装置においては、例えば、ショルダーアンカー
7は、シートベルト用ウェビング2が例えばフロントシ
ート8に着座している乗員を正しい位置で拘束するよう
に、このシートベルト用ウェビング2を案内ガイドする
ようになっている。そこで、ショルダーアンカー7は、
ウェビング2が摺動自在に貫通するガイド孔9を画成す
るガイド部10がウェビング2をスムーズに摺動させる
とともに、緊急時の乗員の慣性力を支持する強度を確保
するために、図5に示すように、このガイド部10を含
むショルダーアンカー7の所定領域が、インサート金具
11を樹脂12でモールドすることにより成形されてい
る。このインサート金具11の樹脂モールドされない領
域には、ショルダーアンカー7を車体に取り付けるため
の取付孔11aが穿設されている。
は、ウェビング2の引出し時や巻取り時にウェビング2
が樹脂モールド部を滑るようになる。このため、従来、
モールド部における樹脂の材料を種々検討されている
が、ウェビング2を効果的に滑らせるこのとできる樹脂
材料はいまだ開発されていなく、ウェビング2の巻取り
および引出しが必ずしも効率よく行われているとは言え
ない。
他に、シートベルト装置においては、例えばタング4に
もウェビング2を案内するガイドが設けられているが、
同様にこのガイドにおいても、必ずしも効率よくウェビ
ング2を滑らせることはできないものとなっている。
ものであって、その目的は、ウェビングのガイドに対し
てウェビングを効果的に滑らせることができるようにし
て、効率を向上させることのできるシートベルト装置に
おけるウェビングガイドを提供することである。
めに、請求項1の発明は、ウェビングを案内ガイドする
ためのシートベルト装置におけるウェビングガイドおい
て、少なくとも、前記ウェビングをガイドするガイド部
を含む所定領域における母材金具に、潤滑性能を持つ固
体微粒子を含有した金属めっきが施されていることを特
徴としている。
がニッケルめっきであり、前記潤滑性能を持つ固体微粒
子がフッ素系樹脂あるいはフッ化黒鉛等のフッ素化合物
粒子または二硫化モリブデン粒子であることを特徴とし
ている。更に、請求項3の発明は、ウェビングガイドが
前記シートベルト装置におけるショルダーアンカーまた
はタングに設けられていることを特徴としている。
ガイドにおいては、少なくとも、ウェビングをガイドす
るガイド部を含む所定領域が潤滑性能を持つ固体微粒子
を含有した金属めっきで表面処理されているので、この
潤滑性能を持つ固体微粒子により、ウェビングが効果的
に滑るようになる。これにより、ウェビングの引出しお
よび巻取りが効率よく行われる。
用い、また、潤滑性能を持つ固体微粒子としてフッ素系
樹脂あるいはフッ化黒鉛等のフッ素化合物粒子または二
硫化モリブデン粒子を用いることにより、ウェビングが
より効果的に滑るようになり、ウェビングの引出しおよ
び巻取りが一層効率よく行われるようになる。
施の形態を説明する。図1は、本発明に係るウェビング
ガイドの実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるIB−IB線に沿う断面図である。
なお、前述の従来例のショルダーアンカーと同じ構成要
素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省
略する。
の例のウェビングガイドはショルダーアンカー7におけ
るウェビング2のガイド部10に適用されている。この
ガイド部10における母材金具11は断面円形に形成さ
れており、この母材金具11は従来のように樹脂モール
ドされていなく、代わりに、母材金具11における、ウ
ェビング2のガイド部10を含む所定領域の表面に、円
形断面の全周にわたって潤滑性能を持つ固体微粒子のフ
ッ素系樹脂あるいはフッ化黒鉛等のフッ素化合物粒子を
含有したニッケルめっきが施されているこのようにショ
ルダーアンカー7のガイド部10に適用されたこの例の
ウェビングガイドにおいては、ガイド部10がフッ素化
合物粒子を含有したニッケルめっきで表面処理されてい
るので、このフッ素化合物粒子により、ウェビング2が
効果的に滑るようになる。これにより、ウェビング2の
引出しおよび巻取りを効率よく行うことができるように
なる。
定されることなく、例えばクロムめっき等の他のめっき
でもよく、またフッ素化合物粒子に代えて、例えば二硫
化モリブデン粒子、他のフッ素化合物として、PTF
E、FEP、(CF)n等を用いることもできる。
し、図1(b)と同様の断面図である。なお、同様に前
述の従来例と同じ構成要素には同じ符号を付す。前述の
例では、ウェビング2のガイド部10における母材金具
11が断面円形に形成され、この母材金具11の表面の
全周にわたってフッ素化合物粒子または二硫化モリブデ
ン粒子を含有したニッケルめっきが施されているが、図
2に示すように、この例のショルダーアンカー7では、
ガイド部10における母材金具11が平板を円弧状に湾
曲させて形成されている。そして、この母材金具11の
一部、すなわちウェビング2が摺動する部分のみに、フ
ッ素化合物粒子または二硫化モリブデン粒子を含有した
ニッケルめっきが施されている。この例のウェビングガ
イドの他の構成は、図1に示す例と同じである。
ガイドにおいては、ガイド部10のウェビング摺動部分
がフッ素化合物粒子または二硫化モリブデン粒子を含有
したニッケルめっきで表面処理されているので、前述の
図1に示す例と同様にこのフッ素化合物粒子または二硫
化モリブデン粒子により、ウェビング2が効果的に滑る
ようになる。これにより、ウェビング2の引出しおよび
巻取りを効率よく行うことができる。この例のウェビン
グガイドの他の作用効果は、図1に示す例と同じであ
る。
し、図1(b)と同様の断面図である。なお、同様に前
述の従来例と同じ構成要素には同じ符号を付す。前述の
各例ではいずれも本発明のウェビングガイドがショルダ
ーアンカー7のガイド部10に適用されているが、この
例のウェビングガイドは、タング4のガイド部4aに適
用されている。すなわち、ウェビング2のガイド部4a
を含む所定領域の表面に、フッ素化合物粒子または二硫
化モリブデン粒子を含有したニッケルめっきが施されて
いる。その場合、タング4のガイド部4aが、図1
(b)と同様に断面円形に形成されている場合は図1
(b)と同様にその表面全周にわたってニッケルめっき
が施され、また、ガイド部4aの断面が、図2と同様に
円弧状に湾曲して形成されている場合は図2と同様にそ
の表面のウェビング摺動部のみにニッケルめっきが施さ
れるようになる。
ガイドにおいては、ガイド部10のウェビング摺動部分
がフッ素化合物粒子または二硫化モリブデン粒子を含有
したニッケルめっきで表面処理されているので、前述の
図1に示す例と同様にこのフッ素化合物粒子または二硫
化モリブデン粒子により、ウェビング2が効果的に滑る
ようになる。これにより、ウェビング2の引出しおよび
巻取りを効率よく行うことができる。この例のウェビン
グガイドの他の作用効果は、前述の図1および図2に示
す例と同じである。
ー7およびタング4の各ウェビングガイド部以外にも、
例えばシートベルトリトラクタ3のウェビングガイド部
等、ウェビング2を摺動案内するものであればどのよう
なものにも適用できる。
のショルダーアンカ−によれば、少なくとも、ウェビン
グをガイドするガイド部を含む所定領域を、潤滑性能を
持つ固体微粒子を含有した金属めっきで表面処理してい
るので、この潤滑性能を持つ固体微粒子により、ウェビ
ングを効果的に滑らせることができるようになる。これ
により、ウェビングの引出しおよび巻取りを効率よく行
うことができる。
用い、また、潤滑性能を持つ固体微粒子としてフッ素化
合物粒子または二硫化モリブデン粒子を用いることによ
り、ウェビングをより効果的に滑らせることができるよ
うになり、ウェビングの引出しおよび巻取りを一層効率
よく行うことができる。
の一例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけ
るIB−IB線に沿う断面図である。
(b)と同様の断面図である。
1(a)と同様の正面図である。
示す図である。
正面図、(b)は(a)におけるVB−VB線に沿う断面図
である。
タ、4…タング、5…バックル、7…ショルダーアンカ
ー、9…ガイド孔、10…ガイド部
Claims (3)
- 【請求項1】 ウェビングを案内ガイドするためのシー
トベルト装置におけるウェビングガイドおいて、 少なくとも、前記ウェビングをガイドするガイド部を含
む所定領域における母材金具に、潤滑性能を持つ固体微
粒子を含有した金属めっきが施されていることを特徴と
するシートベルト装置におけるウェビングガイド。 - 【請求項2】 前記金属めっきはニッケルめっきであ
り、前記潤滑性能を持つ固体微粒子はフッ素系樹脂ある
いはフッ化黒鉛等のフッ素化合物粒子または二硫化モリ
ブデン粒子であることを特徴とする請求項1記載のウェ
ビングガイド。 - 【請求項3】 前記シートベルト装置におけるショルダ
ーアンカーまたはタングに設けられていることを特徴と
する請求項1または2記載のウェビングガイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11009730A JP2000203383A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | シ―トベルト装置におけるウェビングガイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11009730A JP2000203383A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | シ―トベルト装置におけるウェビングガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000203383A true JP2000203383A (ja) | 2000-07-25 |
JP2000203383A5 JP2000203383A5 (ja) | 2006-01-26 |
Family
ID=11728441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11009730A Pending JP2000203383A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | シ―トベルト装置におけるウェビングガイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000203383A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002103386A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Takata Corp | シートベルト用ガイドアンカーのモールド成形用金型 |
-
1999
- 1999-01-18 JP JP11009730A patent/JP2000203383A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002103386A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Takata Corp | シートベルト用ガイドアンカーのモールド成形用金型 |
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