JP2000203354A - ドア部のコネクタ取付構造及びそれに用いるコネクタ - Google Patents

ドア部のコネクタ取付構造及びそれに用いるコネクタ

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JP2000203354A
JP2000203354A JP11005652A JP565299A JP2000203354A JP 2000203354 A JP2000203354 A JP 2000203354A JP 11005652 A JP11005652 A JP 11005652A JP 565299 A JP565299 A JP 565299A JP 2000203354 A JP2000203354 A JP 2000203354A
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connector
door
housing
door trim
terminal
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JP11005652A
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Takuya Inoue
琢也 猪上
Osamu Sasai
理 笹井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のドア本体1とその内側に装着される
ドアトリム2との間の各電装部品に簡単、かつ容易にワ
イヤーハーネスを接続する。 【解決手段】 あらかじめ、ドア本体1側及びドアトリ
ム2側に各電装部品に接続されたワイヤーハーネス2
0,30を弛みが少なくなるように固定しておく。ま
た、ワイヤーハーネス20と30との間を、ドアトリム
2に固定された第1コネクタ40とドア本体1に固定さ
れた第2コネクタ50とで結合し、ドアトリム2側の電
装部品と主制御回路等とを接続する。第1コネクタ40
と第2コネクタ50とを結合した状態で、互いに直交す
る3方向に微動可能とし、第1コネクタ40と第2コネ
クタ50とを先に結合しておいてから、ドアトリム2を
ドア本体1にねじ等により固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車のドア本体
とその内装材であるドアトリムとの間に使用されるコネ
クタ及びそのコネクタの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、乗用自動車のドア部に
は、オーディオスピーカ、パワーウインドウ駆動装置、
オートドアロック装置及びパワーウインドウ等の制御ス
イッチ等が設けられている。これらの電装部品のうち、
パワーウインドウ駆動装置やオートドアロック装置は、
金属板をプレス加工及び溶接して成型された外装材であ
るドア本体側に設けられている。一方、オーディオスピ
ーカやスイッチ類は、樹脂成型された内装材であるドア
トリム側に設けられている。
【0003】電源、主制御回路及びオーディオ装置本体
は自動車のエンジン室や客室側のインスツルメントパネ
ル部等に設けられているので、それらとドア部の各電装
部品とを接続するためのワイヤーハーネスがドアのヒン
ジ部からドア本体とドアトリムと空間に引き込まれてい
る。
【0004】従来のドア部のコネクタ取付構造を図9に
示す。はじめに、ワイヤーハーネス10の各電線の先端
部分に取り付けられたドア本体1側電装部品用のコネク
タ11は、それぞれ所定の電装部品に結合される。その
後、ドアトリム2側電装部品用の残りのコネクタ12
を、それぞれ所定の電装部品に接続する。最後に、ワイ
ヤーハーネス10をドア本体1とドアトリム2との空間
に収納しつつ、ドアトリム2をドア本体1に取り付け
る。
【0005】ドアトリム2をドア本体1に取り付ける
際、ドアトリム2とドア本体1との隙間を小さくするよ
うに、樹脂成型品であるドアトリム2を曲げたり、ある
いはハンマーで叩く等して、ドアトリム2のエッジをド
ア本体1に形成された隙間等に嵌合させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタ取
付構造によれば、ドア本体1側電装部品にコネクタ11
を結合した後、ドアトリム2側電装部品にコネクタ12
を順に結合していかなければならないので、ドア本体1
とドアトリム2との作業用の隙間が徐々に狭くなり、コ
ネクタの結合作業性が非常に悪いという問題を有してい
た。また、弛んだワイヤーハーネスがドア本体1とドア
トリム2との間に挟み込まれ、ドアトリム2をドア本体
1に固定できなかったり、あるいは無理に固定しようと
すると、挟み込んだワイヤーハーネスの電線の絶縁被覆
が破断し、ショートする可能性があるという問題を有し
ていた。
【0007】また、ドアトリム2は一般に樹脂成型品で
あり、上記のようにドア本体1に取り付ける際に変形さ
れる。また、ドア本体1にドアトリム2を取り付けた後
も、搭乗者がもたれたり、あるいはアームレストに肘を
かけたりすると、若干変形する。そのため、従来はコネ
クタをドア本体1とドアトリム2の双方に固定すること
はできず、いずれか一方に対してのみ固定し、ドアトリ
ム2の変形をワイヤーハーネスの弛み等により吸収する
ように構成されていた。
【0008】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、ワイヤーハーネスを挟み込
むことなく、取り付け作業の容易なドア部のコネクタ取
付構造及びそれに用いるコネクタを提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のドア部のコネクタ取付構造は、ドアトリム
の内側で、かつドアを閉めた状態でインスツルメントパ
ネルに隠れる部分に固定された第1コネクタと、第1コ
ネクタに接続され、ドアトリム側電装部品に接続された
第1ワイヤーハーネスと、ドア本体の内側で、かつドア
トリムを取り付けた状態で第1コネクタに対向する位置
に固定された第2コネクタと、第2コネクタに接続さ
れ、少なくともドアトリム側電装部品に接続される電線
を含み、ドア本体内側に固定された第2ワイヤーハーネ
スとを具備する。
【0010】上記構成において、第1コネクタと第2コ
ネクタを結合した状態で、端子を配列する第1方向、コ
ネクタ端子を嵌合する第2方向及び第1方向と第2方向
にそれぞれ直交する第3方向にそれぞれ微動可能である
ように構成しても良い。
【0011】また、ドアトリムの外側から、第1コネク
タ及び第2コネクタを貫通するねじにより、ドアトリム
をドア本体に固定可能であるように構成しても良い。
【0012】また、第1コネクタと第2コネクタのいず
れか一方に、第1コネクタと第2コネクタの結合状態を
検出する機構を設けても良い。
【0013】一方、本発明のコネクタは、第1端子を第
1方向に配列した状態で保持する第1ハウジングと、第
1ハウジングを第1方向に直交する第2方向に摺動可能
に保持する第1ホルダと、第1端子と嵌合する第2端子
を第1方向に配列した状態で保持する第2ハウジング
と、第2ハウジングを第1方向及び第1方向と第2方向
のそれぞれに直交する第3方向の2方向に変位可能に保
持する第2ホルダを具備する。
【0014】上記構成において、第1ハウジングを、第
1ホルダに対して第3方向から嵌装するように構成して
も良い。
【0015】また、第2ホルダの第2方向及び第3方向
にそれぞれ平行な4辺に、それぞれ内側に突出するよう
に板ばね状片を形成し、第2ハウジングの第2方向及び
第3方向にそれぞれ平行な4辺にそれぞれ前記板ばね状
片と係合する爪状突起を形成し、第2ハウジングを第2
ホルダに対して第2方向に嵌装するように構成しても良
い。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明のドア部のコネクタ
取付構造及びそれに用いるコネクタの一実施形態につい
て説明する。
【0017】まず、本実施形態に係るドア部のコネクタ
取付構造を図1に示す。自動車のエンジン室や客室側の
インスツルメントパネル部等に設けられている電源、主
制御回路及びオーディオ装置本体等に接続されたワイヤ
ーハーネス20は、ドアのヒンジ部からドア本体1の内
側に引き込まれ、弛みが少なくなるようにドア本体1の
内側に固定されている。ワイヤーハーネス20の各電線
の先端には、ドア本体1側電装部品と結合されるべき複
数のコネクタ11と、ドアトリム2側電装部品に接続さ
れるべき電線を束ねた第2コネクタ50が固定されてい
る。また、各コネクタ11は、それぞれドア本体1側の
電装部品に結合されている。
【0018】一方、ドアトリム2の内側にも、弛みが少
なくなるようにワイヤーハーネス30が固定されてい
る。ワイヤーハーネス30の各電線の先端にも、ドアト
リム2側電装部品と結合されるべき複数のコネクタ12
と、第2コネクタ50に結合される第1コネクタ40が
固定されている。各コネクタ12は、それぞれドアトリ
ム2側の電装部品に結合されている。
【0019】第1コネクタ40は、ドアトリム2の内側
のうち、特にドアを閉めた状態でインスツルメントパネ
ルに隠れる部分に固定されている。例えば自動車の右側
ドアの場合、図2中、ドアの前方上部の点線Aで示す範
囲に設けられている。同様に、第2コネクタ50は、ド
ア本体1の内側のうち、ドアトリム2をドア本体1に取
り付けた状態で第1コネクタ40に対向する位置(点線
Bで示す範囲)に設けられている。
【0020】後述するように、第1コネクタ40及び第
2コネクタ50には、それぞれねじが貫通するためのね
じ穴43e及び53eが設けられており、ドアトリム2
の外側から同じねじにより共締めされる。従って、第1
コネクタ40及び第2コネクタ50をそれぞれドアを閉
めた状態でインスツルメントパネルに隠れる部分に設け
ることにより、ドアを閉めた状態でドアトリム2を固定
するねじがインスツルメントパネルに隠れ、見えなくな
るという効果を奏する。
【0021】また、前述のように、ドアトリム2を曲げ
たりあるいはハンマーで叩く等して、ドアトリム2のエ
ッジをドア本体1に形成された隙間等に嵌合される。従
って、このような構成を採ることにより、少ないねじ数
で、ドアトリム2だけでなく、第1コネクタ40及び第
2コネクタ50をも固定することが可能となる。
【0022】次に、第1コネクタ40と第2コネクタ5
0の詳細について説明する。第1コネクタ40の構成を
図3に示し、第2コネクタ50の構成を図4に示す。ま
た、第1コネクタ40の第1端子41と第2コネクタ5
0の第2端子51を含む断面を図5に示す。
【0023】図3及び図5に示すように、第1コネクタ
40は、第1端子(雄端子)41と、第1ハウジング4
2と、第1ホルダ43と、第1端子カバー44と、ムー
ビングプレート45等で構成されている。
【0024】第1端子41は、後述する第2端子に嵌合
されるタブ部分41aと、第1ハウジング42に嵌合さ
れる箱状部分41bと、電線31を加締めるための圧着
部分41c等で構成され、タブ部分41aは、箱状部分
41b及び圧着部分41cに対して略L字形状をなすよ
うに、箱状部分41bの下端部から直角に折り曲げられ
ている。
【0025】第1ハウジング42には、第1端子41を
Y方向(第3方向)に差し込むためのキャビティ42a
がX方向(第1方向)に一定のピッチで複数個(例えば
20個)形成されている。図から明らかなように、キャ
ビティ42aは、第1端子41の箱状部分41b及び電
線31を加締めた圧着部分41cが嵌合される略矩形断
面を有する穴状部分と、タブ部分41aが嵌装されるス
リット状部分等で構成されている。各キャビティ42a
の内部には、第1端子41を所定の差し込み位置で係止
するランス(不図示)が設けられている。
【0026】第1ハウジング42の前面42bには、第
2コネクタとの結合時の位置決めとロックとを兼ねる左
右一対のロック突起42c及び両ロック突起42c間に
形成された絶縁用突起42dが設けられている。また、
第1ハウジング42の両側面42eの外側上部には、第
1端子カバー44の両側部に設けられた係止部44aと
係合し、第1端子カバー44の脱落を防止するための係
止爪42fが形成されており、第1端子カバー44は、
第1ハウジング42の前面42bの上部に密着するよう
に装着される。さらに、第1ハウジング42の両側面4
2eの外側下部には、ムービングプレート45の両側部
に設けられた係止部45aと係合し、ムービングプレー
ト45を仮固定するための係止爪42gが設けられてお
り、第1ハウジング42の前面下部から前方に突出した
状態からZ方向(第2方向)に後退可能に保持されてい
る。
【0027】第1ホルダ43は、Y方向上面及びZ方向
前面が切り欠かれた枠体であり、背板43a、前枠43
b、底板43c及び両側板43d等で構成されている。
背板43aの両側板43dよりも突出している部分43
a'には、ねじを貫通させるためのねじ穴43eが形成
されている。また、第1ホルダ43の両側板43dの上
端部には、第1ハウジング41が嵌装された後、第1ハ
ウジング41がY方向に抜けるのを防止するためのロッ
ク爪部43fが内側向きに形成されている。前枠43b
は、底板43c及び両側板43dから内側に向かってオ
ーバーハングするように形成されており、第1ハウジン
グ42のZ方向における抜け止め(ストッパ)の役割を
果たす。
【0028】ムービングプレート45には、各第1端子
41のタブ部分41aが貫通するスリット45bが形成
されていると共に、後述する第2コネクタ50の第2ハ
ウジングの前部と嵌合するためのフード45cが一体形
成されている。
【0029】図4及び図5に示すように、第2コネクタ
20は、第2端子(雌端子)51と、第2ハウジング5
2と、第2ホルダ53と、第2端子カバー54と、ショ
ート端子55等で構成されている。
【0030】第2端子51は、上記第1端子41のタブ
部分41aと嵌合するための板ばね状切片部分51a
と、第2ハウジング52に嵌合される箱状部分51b
と、電線21を加締めるための圧着部分51c等で構成
され、板ばね状部分51aは、箱状部分51b及び圧着
部分51cに対して略L字形状をなすように、箱状部分
51bの下端部から直角に折り曲げられている。
【0031】第2ハウジング52は、第2端子51をY
方向に差し込むためのキャビティ52aがX方向に一定
のピッチで複数個(例えば20個)形成されている。図
から明らかなように、キャビティ52aは、第2端子5
1の箱状部分51b及び電線21を加締めた圧着部分5
1cが嵌合されるY方向に長い穴状部分と、板ばね状部
分51aが嵌装されるZ方向に長い穴状部分等で構成さ
れている。各キャビティ52aの内部には、第2端子5
1を所定の差し込み位置で係止するランス(不図示)が
設けられている。
【0032】第2ハウジング52の前面52bには、第
1コネクタ40との結合時に、第1ハウジング42のロ
ック突起42cがそれぞれ挿入され、第1コネクタ40
を位置決めするための左右一対の位置決め穴52c及び
第1ハウジング42の絶縁用突起42dが挿入される突
起挿入穴52dが設けられている。また、第2ハウジン
グ52の両側面52eの外側上部には、第2端子カバー
54の両側部に設けられた係止部54aと係合し、第2
端子カバー54の脱落を防止するための係止爪52fが
形成されており、第2端子カバー54は、第2ハウジン
グ52の前面52bの上部に密着するように装着され
る。
【0033】第2ホルダ53は、Z方向前面が切り欠か
れた箱体であり、背板53a、天板53b、底板53c
及び両側板53d等で構成されている。背板53aの両
側板53dよりも突出している部分53a'には、ねじ
を貫通させるためのねじ穴53eが形成されている。ま
た、第2ホルダ53の天板53b、底板53c及び両側
板53dには、それぞれ内側向きで、かつZ方向後ろ向
きに突出した板ばね状片53fが形成されている。
【0034】第2ハウジング52のZ方向後端部で、か
つ第2ホルダ53の天板53b、底板53c及び両側板
53dにそれぞれ平行な4辺には、それぞれ上記板ばね
状片53fと係合し、第2ハウジング51がZ方向に抜
けるのを防止するためのロック爪部52gが形成されて
いる。
【0035】次に、第1コネクタ40と第2コネクタ5
0の結合動作を図6に示す。図6において、(a)は第
1コネクタ40と第2コネクタ50の結合前の状態を示
し、(b)はそれらの結合後の状態を示す。
【0036】第2ハウジング52の各位置決め穴52c
の奥部には、挿入された第1ハウジング42のロック突
起42cと係合することにより第1ハウジング42のZ
方向の動きをロックするためのロック段部52hが形成
されいる。このロック段部52hによるロック突起42
cのロックにより、第1コネクタ40と第2コネクタ5
0とが結合状態でロックされる。
【0037】次に、ショート端子55の詳細を図7に示
す。ショート端子55は、ばね部材を所定形状に折り曲
げて形成したものであり、底部550と、底面550を
挟んで互いに対向するように形成された第1腕部560
及び第2腕部570を有する。第1腕部560及び第2
腕部570の底面550近傍のベース部分561及び5
71は、それぞれ底面550に対して略直交するように
折り曲げられている。第1腕部560及び第2腕部57
0の各ベース部分561及び571には、それぞれ後述
する第2ハウジング522形成されたショート端子55
用のキャビティに嵌装された際に抜け止めとなる係止爪
部562及び572が形成されている。
【0038】また、第1腕部560及び第2腕部570
の各ベース部分561及び571からは、それぞれ外側
向きに開くように傾斜部分563及び573が形成され
ている。さらに、各傾斜部分563及び573の延長上
には、それぞれ互いに略平行となるように接点部分56
4及び574が形成されている。各接点部分564及び
574には、それぞれ外側向きに突出した接触用突起5
65及び575が形成されている。また、各接点部分5
64及び574には、それぞれ内向きに傾斜した端子導
入ガイド部566及び576がそれぞれ形成されてい
る。さらに、第1腕部560の先端部には、内向きに傾
斜した突起導入ガイド部567が形成されている。
【0039】次に、第2ハウジング52におけるショー
ト端子55用のキャビティ部分の構成を図8に示す。図
8において、(a)は第1コネクタ40と第2コネクタ
50の結合前の状態を示し、(b)はそれらの結合後の
状態を示す。
【0040】第2ハウジング52の突起挿入穴52dの
奥部には、ショート端子55の底部550、ベース部分
561及び571を紙面垂直上方から差し込むためのス
ロット521が形成されている。また、スロット521
の前部には、ショート端子55の第1腕部560及び第
2腕部570を収納し、かつこれらの変形を許容するた
めの空間部522が形成されている。
【0041】空間部522の両側壁にはそれぞれ切欠き
523が形成されており、各切欠き523から隣り合う
キャビティ52aの第2端子51の側面がそれぞれ露出
している。なお、スロット521及び空間部522は、
隣り合う2つのキャビティ52aの中間に形成され、上
記突起挿入52dはいずれか一方のキャビティ52a
(図8では上側)側にオフセットさせて形成されてい
る。
【0042】最初、ショート端子55がショート端子用
キャビティに嵌装されると、図8(a)に示すように、
切欠き523から露出している第2端子51の各側面に
接触用突起565及び575が接触し、2つの第2端子
51に接続された回路がショートされる。次に、第1コ
ネクタ40と第2コネクタ50とを結合すると、第1ハ
ウジング42の絶縁用突起42dが第2ハウジング52
の突起挿入穴52dに挿入され、図8(b)に示すよう
に、絶縁用突起42dがショート端子55の第1腕部5
60の先端部の突起導入ガイド部567に当接し、ショ
ート端子55の第1腕部560を撓ませる。その結果、
接触用突起565が図中上側の第2端子51から離れ、
上記2つの第2端子51に接続された回路が絶縁され
る。このように、第1コネクタ40と第2コネクタ50
とが結合されているか否かにより、上記2つの第2端子
51に接続されている回路がショート状態又は絶縁状態
のいずれかをとるので、第1コネクタ40と第2コネク
タ50の結合状態を知ることができる。
【0043】次に、以上にように構成された第1コネク
タ40をドアトリム2側のワイヤーハーネス30の先端
に接続し、かつドアトリム2の内側の所定位置に固定す
る(図1参照)。また、第2コネクタ50をドア本体1
側のワイヤーハーネス20の先端に接続し、かつドア本
体1の内側の所定位置に固定する。そして、第1コネク
タ40のムービングプレート45をガイドとして、第1
コネクタ40の第1ハウジング42を第2コネクタ50
の第2ハウジング52に対して位置決めする。その状態
で、ドアトリム2をドア本体1側に略水平に平行移動さ
せ、第1コネクタ40と第2コネクタ50とを結合す
る。さらに、ドアトリム2を曲げたりあるいはハンマー
で叩く等して、ドアトリム2のエッジをドア本体1に形
成された隙間等に嵌合する。この時、第1コネクタ40
の第1ハウジング42がZ方向(第2方向)に摺動可能
であり、また第2コネクタ50の第2ハウジング52が
X方向(第1方向)及びY方向(第3方向)にそれぞれ
微動可能であるので、樹脂成型品であるドアトリム2が
変形しても第1コネクタ40と第2コネクタ50の結合
が外れることはない。さらに、ドアトリム2の外側から
第1コネクタ40及び第2コネクタ50のねじ穴43e
及び53eを貫通してねじをドア本体1側の雌ねじに螺
合させる。その結果、ドアトリム2のドア本体1への取
り付け作業が完了する。
【0044】なお、上記実施形態では、ドアトリム2側
の第1コネクタ40として雄コネクタを用い、またドア
本体1側の第2コネクタとして雌コネクタを用いたが、
これに限定されるものではなく、第1コネクタ40と第
2コネクタ50を逆にしても良い。また、上記実施形態
では、第1コネクタ40と第2コネクタ50をドア本体
1とドアトリム2との間のワイヤーハーネス20と30
の接続に用いたがこれに限定されるものではなく、その
他のワイヤーハーネスの接続、例えば電動サンルーフと
車室天井部に設けられたスイッチ等の接続に使用するこ
とができることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドア部の
コネクタ取付構造によれば、ドアトリムの内側で、かつ
ドアを閉めた状態でインスツルメントパネルに隠れる部
分に固定された第1コネクタと、第1コネクタに接続さ
れ、ドアトリム側電装部品に接続された第1ワイヤーハ
ーネスと、ドア本体の内側で、かつドアトリムを取り付
けた状態で第1コネクタに対向する位置に固定された第
2コネクタと、第2コネクタに接続され、少なくともド
アトリム側電装部品に接続される電線を含み、ドア本体
内側に固定された第2ワイヤーハーネスとを具備する。
【0046】すなわち、第1ワイヤーハーネス及び第2
ワイヤーハーネスは、それぞれ弛むことなくドアトリム
及びドア本体に固定されているので、ドアトリムをドア
本体に取り付ける際、ワイヤーハーネスをこれらの間に
挟み込む可能性はほとんどなくなり、ドアトリムをドア
本体に固定できなかったり、ワイヤーハーネスの電線の
絶縁被覆が破断してショートすることもほとんどない。
【0047】また、第1コネクタと第2コネクタはそれ
ぞれドアトリム及びドア本体にそれぞれ固定されている
ので、ドアトリムのエッジをドア本体に形成された隙間
等に嵌合させながら、第1コネクタと第2コネクタを結
合させることにより、ドアトリムの取り付けとコネクタ
の結合を同時に行うことができ、ドアトリムの取り付け
作業を容易かつ簡単にすることが可能となる。
【0048】さらに、第1コネクタと第2コネクタを結
合した状態で、端子を配列する第1方向、コネクタ端子
を嵌合する第2方向及び第1方向と第2方向にそれぞれ
直交する第3方向にそれぞれ微動可能に構成することに
より、樹脂成型品であるドアトリムの部品寸法誤差、第
1コネクタ及び第2コネクタの取り付け誤差、ドアトリ
ムの取り付け時の変形等を吸収することが可能となる。
その結果、一旦コネクタが結合されると、外れにくくな
る。
【0049】さらに、ドアトリムの外側から、第1コネ
クタ及び第2コネクタを貫通するねじにより、ドアトリ
ムをドア本体に固定可能とすることにより、ドアトリム
の固定とコネクタの固定を同時に行うことができる。特
に、前述のようにドアトリムのエッジをドア本体に形成
された隙間等に嵌合させるので、少ないねじ数でもドア
トリムを強固にドア本体に固定することができる。
【0050】さらに、第1コネクタと第2コネクタのい
ずれか一方に、第1コネクタと第2コネクタの結合状態
を検出する機構を設けることにより、ドアトリム取り付
けの際に第1コネクタと第2コネクタの結合が外れた場
合、コネクタの結合不良を検知することができるので、
早い段階で作業のやり直しを行うことができ、不良品の
流出を防止することができる。
【0051】一方、本発明のコネクタによれば、第1端
子を第1方向に配列した状態で保持する第1ハウジング
と、第1ハウジングを第1方向に直交する第2方向に摺
動可能に保持する第1ホルダと、第1端子と嵌合する第
2端子を第1方向に配列した状態で保持する第2ハウジ
ングと、第2ハウジングを第1方向及び第1方向と第2
方向のそれぞれに直交する第3方向の2方向に変位可能
に保持する第2ホルダを具備するので、例えば、第1端
子と、第1ハウジングと、第1ホルダとで構成されるコ
ネクタを第1コネクタとしてドアトリム側に装着し、第
2端子と、第2ハウジングと、第2ホルダとで構成され
るコネクタを第2コネクタとしてドア本体側に装着する
ことにより、またはその逆の構成により、ドアトリムを
ドア本体に取り付けると同時にコネクタを結合すること
が可能となる。また、ドアトリム取り付けの際のドアト
リムの変形等によるコネクタの結合外れを防止すること
ができる。
【0052】また、第1ハウジングを、第1ホルダに対
して第3方向から嵌装するように構成することにより、
複雑な金型を用いることなく、第1ハウジングが第1方
向に摺動する際のストッパーを有する第1ホルダを成型
することが可能となる。
【0053】さらに、第2ホルダの第2方向及び第3方
向にそれぞれ平行な4辺に、それぞれ内側に突出するよ
うに板ばね状片を形成し、第2ハウジングの第2方向及
び第3方向にそれぞれ平行な4辺にそれぞれ前記板ばね
状片と係合する爪状突起を形成し、第2ハウジングを第
2ホルダに対して第2方向に嵌装するように構成するこ
とにより、同様に複雑な金型を用いることなく第2ホル
ダを成型することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドア部のコネクタ取付構造の一実施
形態の構成示す図である。
【図2】 上記一実施形態におけるコネクタ取り付け位
置を示す図である。
【図3】 上記一実施形態における第1コネクタ40の
構成を示す図である。
【図4】 上記一実施形態における第2コネクタ50の
構成を示す図である。
【図5】 上記一実施形態における第1コネクタ40の
第1端子41と第2コネクタ50の第2端子51を含む
断面図である。
【図6】 上記一実施形態における第1コネクタ40と
第2コネクタ50の結合動作を示す図であり、(a)は
第1コネクタ40と第2コネクタ50の結合前の状態、
(b)はそれらの結合後の状態を示す。
【図7】 上記一実施形態におけるショート端子55の
詳細を示す図である。
【図8】 上記一実施形態における第2ハウジング52
におけるショート端子55用のキャビティ部分の構成を
示す図であり、(a)は第1コネクタ40と第2コネク
タ50の結合前の状態、(b)はそれらの結合後の状態
を示す。
【図9】 従来のドア部のコネクタ取付構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 :ドア本体 2 :ドアトリム 11,12:コネクタ 20,30:ワイヤーハーネス 40 :第1コネクタ 41 :第1端子 42 :第1ハウジング 43 :第1ホルダ 44 :第1端子カバー 45 :ムービングプレート 50 :第2コネクタ 51 :第2端子 52 :第2ハウジング 53 :第2ホルダ 54 :第2端子カバー 55 :ショート端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪上 琢也 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 笹井 理 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA11 FB20 FC32 FC40 HC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアトリムの内側で、かつドアを閉めた
    状態でインスツルメントパネルに隠れる部分に固定され
    た第1コネクタと、第1コネクタに接続され、ドアトリ
    ム側電装部品に接続された第1ワイヤーハーネスと、ド
    ア本体の内側で、かつドアトリムを取り付けた状態で第
    1コネクタに対向する位置に固定された第2コネクタ
    と、第2コネクタに接続され、少なくともドアトリム側
    電装部品に接続される電線を含み、ドア本体内側に固定
    された第2ワイヤーハーネスとを具備することを特徴と
    するドア部のコネクタ取付構造。
  2. 【請求項2】 第1コネクタと第2コネクタを結合した
    状態で、端子を配列する第1方向、コネクタ端子を嵌合
    する第2方向及び第1方向と第2方向にそれぞれ直交す
    る第3方向にそれぞれ微動可能であることを特徴とする
    請求項1記載のドア部のコネクタ取付構造。
  3. 【請求項3】 ドアトリムの外側から、第1コネクタ及
    び第2コネクタを貫通するねじにより、ドアトリムをド
    ア本体に固定可能であることを特徴とする請求項1又は
    2記載のドア部のコネクタ取付構造。
  4. 【請求項4】 第1コネクタと第2コネクタのいずれか
    一方に、第1コネクタと第2コネクタの結合状態を検出
    する機構を設けたことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載のドア部のコネクタ取付構造。
  5. 【請求項5】 第1端子を第1方向に配列した状態で保
    持する第1ハウジングと、第1ハウジングを第1方向に
    直交する第2方向に摺動可能に保持する第1ホルダと、
    第1端子と嵌合する第2端子を第1方向に配列した状態
    で保持する第2ハウジングと、第2ハウジングを第1方
    向及び第1方向と第2方向のそれぞれに直交する第3方
    向の2方向に変位可能に保持する第2ホルダを具備する
    ことを特徴とするコネクタ。
  6. 【請求項6】 第1ハウジングを、第1ホルダに対して
    第3方向から嵌装するように構成したことを特徴とする
    請求項5記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 第2ホルダの第2方向及び第3方向にそ
    れぞれ平行な4辺に、それぞれ内側に徐々に突出するよ
    うに板ばね状片を形成し、第2ハウジングの第2方向及
    び第3方向にそれぞれ平行な4辺にそれぞれ前記板ばね
    状片と係合する爪状突起を形成し、第2ハウジングを第
    2ホルダに対して第2方向に嵌装するように構成したこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010016328A1 (ja) 2008-08-07 2010-02-11 住友電装株式会社 ワイヤーハーネス
JP2015015849A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネス及びベース体

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