JP2000202919A - 人工大理石の補修方法 - Google Patents
人工大理石の補修方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 補修範囲を極力小さくするとともに補修跡を
目立たなくすることができる人工大理石の補修方法を提
供する。 【解決手段】 人工大理石の表面に生じた欠陥部分の上
にマスキングテープを貼着し、マスキングテープととも
に欠陥部分を除去し、欠陥部分の除去によって製品表面
に生じた凹所に、マスキングテープ表面から盛り上げる
ようにして補修剤を充填し、補修剤の硬化後に、マスキ
ングテープを摩滅させない限度で補修剤を平滑に研磨
し、残存するマスキングテープを剥離した後、補修剤研
磨表面と製品表面とを略面一に仕上げることを特徴とす
る。
目立たなくすることができる人工大理石の補修方法を提
供する。 【解決手段】 人工大理石の表面に生じた欠陥部分の上
にマスキングテープを貼着し、マスキングテープととも
に欠陥部分を除去し、欠陥部分の除去によって製品表面
に生じた凹所に、マスキングテープ表面から盛り上げる
ようにして補修剤を充填し、補修剤の硬化後に、マスキ
ングテープを摩滅させない限度で補修剤を平滑に研磨
し、残存するマスキングテープを剥離した後、補修剤研
磨表面と製品表面とを略面一に仕上げることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和ポリエステ
ル系樹脂やアクリル系樹脂を基材とする人工大理石の補
修方法に関するものである。
ル系樹脂やアクリル系樹脂を基材とする人工大理石の補
修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工大理石は、不飽和ポリエステル系樹
脂やアクリル系樹脂に水酸化アルミニウムやシリカ等の
無機充填材を配合し加熱硬化して得られるものであり、
その中でも特にアクリル系人工大理石は、アクリル系樹
脂の特長である優れた外観、耐候性等を活かしてカウン
タートップ、キッチン天板、洗面化粧台等の用途に広く
利用されている。
脂やアクリル系樹脂に水酸化アルミニウムやシリカ等の
無機充填材を配合し加熱硬化して得られるものであり、
その中でも特にアクリル系人工大理石は、アクリル系樹
脂の特長である優れた外観、耐候性等を活かしてカウン
タートップ、キッチン天板、洗面化粧台等の用途に広く
利用されている。
【0003】ところで、アクリル系人工大理石の製造方
法としては、アクリル系樹脂に水酸化アルミニウムを分
散させたスラリーを型内に充填して硬化させる注型成形
法があるが、生産性が低いという問題がある。この問題
点を改良する成形法としてアクリル系樹脂を増粘剤で増
粘させたアクリル系樹脂成形材料を加圧下で加熱させる
プレス成形法が提案されている。
法としては、アクリル系樹脂に水酸化アルミニウムを分
散させたスラリーを型内に充填して硬化させる注型成形
法があるが、生産性が低いという問題がある。この問題
点を改良する成形法としてアクリル系樹脂を増粘剤で増
粘させたアクリル系樹脂成形材料を加圧下で加熱させる
プレス成形法が提案されている。
【0004】ところで、プレス成形法を用いて成形され
る人工大理石は、製品表面にピンホールや欠け等の欠陥
が現れることがある。この場合、通常、以下に示す方法
によって補修が行われる。
る人工大理石は、製品表面にピンホールや欠け等の欠陥
が現れることがある。この場合、通常、以下に示す方法
によって補修が行われる。
【0005】まず、製品表面の欠陥部分を切削加工によ
って除去し、その除去によって形成された凹所に、製品
と同じ原料からなる補修剤を製品表面から若干膨出する
ようにして充填する。次いで、補修剤充填部分の周囲に
マスキングテープを貼り付け、充填した補修剤が硬化す
るのを待って、硬化した補修剤をサンドペーパーで平滑
に研磨し、補修剤研磨表面と製品表面とを略面一にす
る。次いで、補修部分の光沢を製品表面の光沢に合わす
ことによって補修跡を目立たなくし、補修が完了する。
って除去し、その除去によって形成された凹所に、製品
と同じ原料からなる補修剤を製品表面から若干膨出する
ようにして充填する。次いで、補修剤充填部分の周囲に
マスキングテープを貼り付け、充填した補修剤が硬化す
るのを待って、硬化した補修剤をサンドペーパーで平滑
に研磨し、補修剤研磨表面と製品表面とを略面一にす
る。次いで、補修部分の光沢を製品表面の光沢に合わす
ことによって補修跡を目立たなくし、補修が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、艶消し
加工が施された人工大理石の補修を上記の方法で行う
と、補修部分と製品面の光沢を一致させるのが困難であ
り、補修跡が目立ちやすくなるという問題ある。
加工が施された人工大理石の補修を上記の方法で行う
と、補修部分と製品面の光沢を一致させるのが困難であ
り、補修跡が目立ちやすくなるという問題ある。
【0007】本発明は以上のような従来の人工大理石の
補修方法における課題を考慮してなされたものであり、
補修部分を極力小さくして補修跡を目立たなくするとと
もに、艶消し加工された人工大理石についても補修部分
表面の光沢を容易に製品表面の光沢に合わせることので
きる人工大理石の補修方法を提供するものである。
補修方法における課題を考慮してなされたものであり、
補修部分を極力小さくして補修跡を目立たなくするとと
もに、艶消し加工された人工大理石についても補修部分
表面の光沢を容易に製品表面の光沢に合わせることので
きる人工大理石の補修方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、人工大理石の
製品表面に発生した、ピンホール、欠け、異物混入等の
欠陥部分を補修する補修方法において、欠陥部分を含ん
でその近傍に透視性のあるマスキングテープを貼着し、
欠陥部分を覆うマスキングテープとともにその欠陥部分
を削り取り、削り取りによって形成された凹所に、その
凹所まわりのマスキングテープ表面を含めて補修剤を盛
り上げるように充填し、補修剤の硬化後に、マスキング
テープを摩滅させない限度で補修剤を平滑に研磨し、残
存するマスキングテープを剥離した後、補修剤研磨表面
と製品表面とを略面一に仕上げる人工大理石の補修方法
である。
製品表面に発生した、ピンホール、欠け、異物混入等の
欠陥部分を補修する補修方法において、欠陥部分を含ん
でその近傍に透視性のあるマスキングテープを貼着し、
欠陥部分を覆うマスキングテープとともにその欠陥部分
を削り取り、削り取りによって形成された凹所に、その
凹所まわりのマスキングテープ表面を含めて補修剤を盛
り上げるように充填し、補修剤の硬化後に、マスキング
テープを摩滅させない限度で補修剤を平滑に研磨し、残
存するマスキングテープを剥離した後、補修剤研磨表面
と製品表面とを略面一に仕上げる人工大理石の補修方法
である。
【0009】本発明の補修方法は、製品表面に艶消し加
工が施されている人工大理石に好適に実施することがで
きる。
工が施されている人工大理石に好適に実施することがで
きる。
【0010】製品表面に艶消し加工が施されている人工
大理石について本発明の補修方法を適用する場合には、
補修剤をサンドペーパーによって平滑に研磨し、残存す
るマスキングテープを剥離した後、艶消し研磨材による
研磨によって補修剤研磨表面と製品表面とを略面一にす
るとともに光沢を合わせることが好ましい。
大理石について本発明の補修方法を適用する場合には、
補修剤をサンドペーパーによって平滑に研磨し、残存す
るマスキングテープを剥離した後、艶消し研磨材による
研磨によって補修剤研磨表面と製品表面とを略面一にす
るとともに光沢を合わせることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明に係る人工大理石の補修方法を適用
することが好ましい艶消し加工が施されたアクリル系人
工大理石とは、アクリル系樹脂に無機充填材、硬化剤を
混合し、さらに必要により増粘剤によって増粘させたア
クリル系樹脂成形材料をプレス成形することによって製
造されたものである。
することが好ましい艶消し加工が施されたアクリル系人
工大理石とは、アクリル系樹脂に無機充填材、硬化剤を
混合し、さらに必要により増粘剤によって増粘させたア
クリル系樹脂成形材料をプレス成形することによって製
造されたものである。
【0013】上記アクリル系樹脂とは、メチルメタクリ
レート等の(メタ)アクリル系単量体と、ポリメチルメ
タクリレート等の(メタ)アクリル系重合体との混合物
である。上記無機充填材としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、シリカ等を使用することが好
ましい。また、上記硬化剤としては、ラジカル重合開始
剤であれば、アゾ化合物や有機過酸化物が通常使用さ
れ、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ビス−
t−ブチルパーオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ノン等が使用できる。
レート等の(メタ)アクリル系単量体と、ポリメチルメ
タクリレート等の(メタ)アクリル系重合体との混合物
である。上記無機充填材としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、シリカ等を使用することが好
ましい。また、上記硬化剤としては、ラジカル重合開始
剤であれば、アゾ化合物や有機過酸化物が通常使用さ
れ、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ビス−
t−ブチルパーオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ノン等が使用できる。
【0014】また、上記の成形材料に、成形品の靭性や
強度を向上させる目的でガラス繊維等の無機繊維やビニ
ロン繊維、アラミド繊維等の有機繊維を添加しても良
く、必要に応じて離型剤、低収縮剤、カップリング剤、
酸化防止剤等を添加することも可能である。
強度を向上させる目的でガラス繊維等の無機繊維やビニ
ロン繊維、アラミド繊維等の有機繊維を添加しても良
く、必要に応じて離型剤、低収縮剤、カップリング剤、
酸化防止剤等を添加することも可能である。
【0015】上記構成を有する艶消し加工が施されたア
クリル系人工大理石に適用される本発明の補修方法を、
以下、図面に示した実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
クリル系人工大理石に適用される本発明の補修方法を、
以下、図面に示した実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0016】なお、本実施形態では艶消し加工が施され
たアクリル系人工大理石を補修する場合を例に取り説明
するが、これに限らず、本発明は艶消し加工が施された
不飽和ポリエステル系人工大理石についても適用するこ
とができる。
たアクリル系人工大理石を補修する場合を例に取り説明
するが、これに限らず、本発明は艶消し加工が施された
不飽和ポリエステル系人工大理石についても適用するこ
とができる。
【0017】図1及び図2は、人工大理石の表面に現れ
る欠陥の形態を例示したものである。図1において符号
2aは人工大理石1表面に発生した欠けを示し、図2に
おいて符号2bは人工大理石1表面若しくは表面層にゴ
ミ等の異物が混入している状態を示している。
る欠陥の形態を例示したものである。図1において符号
2aは人工大理石1表面に発生した欠けを示し、図2に
おいて符号2bは人工大理石1表面若しくは表面層にゴ
ミ等の異物が混入している状態を示している。
【0018】このような表面欠陥について実施される補
修方法を以下、図3を参照しながら説明する。なお、補
修方法の説明については、欠けを補修する場合を代表し
て説明する。また、本実施形態で補修の対象となる人工
大理石は、プレス成形によって得られたものであり、そ
の表面には艶消し加工が施されているものとする。
修方法を以下、図3を参照しながら説明する。なお、補
修方法の説明については、欠けを補修する場合を代表し
て説明する。また、本実施形態で補修の対象となる人工
大理石は、プレス成形によって得られたものであり、そ
の表面には艶消し加工が施されているものとする。
【0019】まず、図3(a)に示す欠け(以下、欠陥
部分と呼ぶ)3を覆うようにして人工大理石1の製品表
面に、透視性のある、より好ましくは透明なマスキング
テープ4を貼着する(図3(b)参照)。マスキングテ
ープ4を貼り付ける範囲は、欠陥部分を中心として一辺
が3cm程度の正方形に貼れば足りるが、勿論、マスキ
ングテープ4の貼り付け範囲は、欠陥部分の大きさに応
じて適宜変更され得る。
部分と呼ぶ)3を覆うようにして人工大理石1の製品表
面に、透視性のある、より好ましくは透明なマスキング
テープ4を貼着する(図3(b)参照)。マスキングテ
ープ4を貼り付ける範囲は、欠陥部分を中心として一辺
が3cm程度の正方形に貼れば足りるが、勿論、マスキ
ングテープ4の貼り付け範囲は、欠陥部分の大きさに応
じて適宜変更され得る。
【0020】本実施形態の補修方法に使用されるマスキ
ングテープ4としては、例えば市販されているポリプロ
ピレン製やポリエステル製の粘着テープを使用すること
ができるが、これに限らず、マスキングテープ4ととも
に欠陥部分3を除去する際に剥れない程度の接着強度を
有し、且つ補修剤と接触した場合に変質しないものであ
れば、任意の粘着テープを使用することができる。な
お、粘着テープの厚みは30〜50μmのものが最も好
ましい。
ングテープ4としては、例えば市販されているポリプロ
ピレン製やポリエステル製の粘着テープを使用すること
ができるが、これに限らず、マスキングテープ4ととも
に欠陥部分3を除去する際に剥れない程度の接着強度を
有し、且つ補修剤と接触した場合に変質しないものであ
れば、任意の粘着テープを使用することができる。な
お、粘着テープの厚みは30〜50μmのものが最も好
ましい。
【0021】次に、図3(c)に示すように、ルター等
の高速回転研磨機を使用してマスキングテープ4ととも
に欠陥部分2を削り取り、その削り取り部分が滑らかな
表面からなる窪み(凹所)5となるようにする。また、
窪み5の周縁部5aにはアールが形成されるように研磨
し、周縁部5aに角部が残されないようにする。周縁部
5aに角部が残された状態で補修を行うと、補修後に補
修部分と製品表面との境界が目立つという不都合があ
る。これに対し、周縁部5aがアールに形成されている
と、境界が目立ちにくいという利点がある。
の高速回転研磨機を使用してマスキングテープ4ととも
に欠陥部分2を削り取り、その削り取り部分が滑らかな
表面からなる窪み(凹所)5となるようにする。また、
窪み5の周縁部5aにはアールが形成されるように研磨
し、周縁部5aに角部が残されないようにする。周縁部
5aに角部が残された状態で補修を行うと、補修後に補
修部分と製品表面との境界が目立つという不都合があ
る。これに対し、周縁部5aがアールに形成されている
と、境界が目立ちにくいという利点がある。
【0022】次に、エチルアルコール、アセトン、シン
ナー等の揮発性溶剤をしみ込ませた布(例えばウエス)
を用いて欠陥部分3の油分やゴミを除去する。このと
き、研磨機で欠陥部分3を削り取る際に、欠陥部分3の
面積(平面から見た)を広げ過ぎないように注意する。
ナー等の揮発性溶剤をしみ込ませた布(例えばウエス)
を用いて欠陥部分3の油分やゴミを除去する。このと
き、研磨機で欠陥部分3を削り取る際に、欠陥部分3の
面積(平面から見た)を広げ過ぎないように注意する。
【0023】次に、図3(d)に示すように、窪み5に
補修剤6を充填し、充填した補修剤6がマスキングテー
プ4の表面から3mm程度盛り上がるようにする。な
お、補修剤6を充填するに当たっては、充填した補修剤
6中に気泡が含まれないように、ヘラ等を用いて窪み5
に押し込むようにして慎重に充填する。
補修剤6を充填し、充填した補修剤6がマスキングテー
プ4の表面から3mm程度盛り上がるようにする。な
お、補修剤6を充填するに当たっては、充填した補修剤
6中に気泡が含まれないように、ヘラ等を用いて窪み5
に押し込むようにして慎重に充填する。
【0024】上記補修剤6は、アクリル系樹脂に水酸化
アルミニウムを配合して調整する。アクリル系樹脂の作
成方法としては、メチルメタクリレート(MMA)を部
分重合させてアクリル系樹脂を作成する方法と、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)をMMAに溶解させる
方法があるが、作業性の面から考慮すると、PMMAを
MMAに溶解させる方法が推奨される。PMMAの重量
平均分子量としては6〜10万が好ましい。より好まし
くは、7〜8万が良い。
アルミニウムを配合して調整する。アクリル系樹脂の作
成方法としては、メチルメタクリレート(MMA)を部
分重合させてアクリル系樹脂を作成する方法と、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)をMMAに溶解させる
方法があるが、作業性の面から考慮すると、PMMAを
MMAに溶解させる方法が推奨される。PMMAの重量
平均分子量としては6〜10万が好ましい。より好まし
くは、7〜8万が良い。
【0025】本発明の補修剤6を硬化させるには、重合
開始剤と促進剤との組み合わせによる公知のレドックス
系硬化剤が用いられる。
開始剤と促進剤との組み合わせによる公知のレドックス
系硬化剤が用いられる。
【0026】上記重合開始剤としては、ジアシルパーオ
キサイド、ジアルキルパーオキサイド、ケトンパーオキ
サイド等があるが、ジアシルパーオキサイドが好まし
く、特にベンゾイルパーオキサイドが最も良い。
キサイド、ジアルキルパーオキサイド、ケトンパーオキ
サイド等があるが、ジアシルパーオキサイドが好まし
く、特にベンゾイルパーオキサイドが最も良い。
【0027】また、上記促進剤としては、N,N−ジメ
チル−P−トルイジン、N,N−ジメチルアニリン等が
ある。なお、促進剤はアクリルコンパウンドを作製する
ときに予め配合しておくものとする。
チル−P−トルイジン、N,N−ジメチルアニリン等が
ある。なお、促進剤はアクリルコンパウンドを作製する
ときに予め配合しておくものとする。
【0028】本発明の補修剤6には、人工大理石との密
着性を高めるためにシランカップリング剤を配合しても
良い。また、その他の配合物として、架橋剤、紫外線吸
収剤、顔料、またはチクソトロピック性を付与する目的
でアエロジル等を配合しても良い。
着性を高めるためにシランカップリング剤を配合しても
良い。また、その他の配合物として、架橋剤、紫外線吸
収剤、顔料、またはチクソトロピック性を付与する目的
でアエロジル等を配合しても良い。
【0029】このようにして調合した補修剤6に添加す
る硬化剤は、欠陥部分3に補修剤6を充填する直前に添
加するのが良い。また、充填された補修剤6は、室温
(20〜25℃)では約30分で硬化が完了する。しか
しながら、冬季など雰囲気温度が低く硬化が遅い場合に
は、補修剤6にドライヤー等の熱風を当てて加熱するの
が良い。
る硬化剤は、欠陥部分3に補修剤6を充填する直前に添
加するのが良い。また、充填された補修剤6は、室温
(20〜25℃)では約30分で硬化が完了する。しか
しながら、冬季など雰囲気温度が低く硬化が遅い場合に
は、補修剤6にドライヤー等の熱風を当てて加熱するの
が良い。
【0030】次に、図3(e)に示すように、硬化した
補修剤6の不要部分をルータ等の高速研磨機でおおまか
に削り取る。
補修剤6の不要部分をルータ等の高速研磨機でおおまか
に削り取る。
【0031】次いで、図3(f)に示すように、図示し
ないサンドペーパーを用いて研磨を行い、硬化した補修
剤6を平滑にする。このとき、マスキングテープ4の厚
さtが摩滅しない限度まで、具体的には少なくとも研磨
によって製品表面に疵が付かない程度まで、好ましくは
マスキングテープ4の厚さが略1/2tに減少する程度
まで研磨を行う。番手♯400のサンドペーパーによっ
て補修剤表面を研磨すると、製品表面の表面性に極めて
近似した状態が得られるため好ましい。番手♯400よ
りも目の荒い番手(例えば♯280)のサンドペーパー
では補修剤表面に疵が付きすぎるため不適であり、それ
よりも目の細かい番手(例えば♯600、♯800)の
サンドペーパーでは研磨された表面に光沢が生じ、艶消
し加工された製品表面との間で外観上の差異が生じるた
め好ましくない。なお、研磨を行う場合、まず♯280
で荒研磨を行い、その後、♯400で仕上げを行っても
良い。
ないサンドペーパーを用いて研磨を行い、硬化した補修
剤6を平滑にする。このとき、マスキングテープ4の厚
さtが摩滅しない限度まで、具体的には少なくとも研磨
によって製品表面に疵が付かない程度まで、好ましくは
マスキングテープ4の厚さが略1/2tに減少する程度
まで研磨を行う。番手♯400のサンドペーパーによっ
て補修剤表面を研磨すると、製品表面の表面性に極めて
近似した状態が得られるため好ましい。番手♯400よ
りも目の荒い番手(例えば♯280)のサンドペーパー
では補修剤表面に疵が付きすぎるため不適であり、それ
よりも目の細かい番手(例えば♯600、♯800)の
サンドペーパーでは研磨された表面に光沢が生じ、艶消
し加工された製品表面との間で外観上の差異が生じるた
め好ましくない。なお、研磨を行う場合、まず♯280
で荒研磨を行い、その後、♯400で仕上げを行っても
良い。
【0032】次に、図3(g)に示すように、残存する
マスキングテープ4を剥がし、補修剤表面の光沢を製品
表面のそれと合わせるべく、艶消し研磨材としての市販
の工業用パッド(例えば住友3M(株)製の“スコッチ
ブライト")を用いて仕上げ研磨を行い、艶合わせを行
う。
マスキングテープ4を剥がし、補修剤表面の光沢を製品
表面のそれと合わせるべく、艶消し研磨材としての市販
の工業用パッド(例えば住友3M(株)製の“スコッチ
ブライト")を用いて仕上げ研磨を行い、艶合わせを行
う。
【0033】従来、人工大理石の補修を行う場合、補修
剤の周囲にマスキングテープを貼着して補修を行ってい
たが、本実施形態は、補修すべき欠陥部分の上からマス
キングテープを貼着し、そのマスキングテープとともに
欠陥部分を除去するものである。従って、欠陥部分を除
去した範囲がそのままマスキングテープの開口縁とな
り、充填した補修剤6を研磨する場合であっても、製品
表面には一切研磨疵が付かない。よって欠陥部分を取り
除いた範囲に限って補修を行うことができる。
剤の周囲にマスキングテープを貼着して補修を行ってい
たが、本実施形態は、補修すべき欠陥部分の上からマス
キングテープを貼着し、そのマスキングテープとともに
欠陥部分を除去するものである。従って、欠陥部分を除
去した範囲がそのままマスキングテープの開口縁とな
り、充填した補修剤6を研磨する場合であっても、製品
表面には一切研磨疵が付かない。よって欠陥部分を取り
除いた範囲に限って補修を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の人工大理石の補修方法によれば、補修部分を極
力小さくして補修跡を目立たなくすることができる。
本発明の人工大理石の補修方法によれば、補修部分を極
力小さくして補修跡を目立たなくすることができる。
【0035】また、本発明の補修方法によれば、表面が
艶消し加工された人工大理石についても補修部分の光沢
を容易に製品表面の光沢に合わせることができるため、
補修跡を目立たなくすることができるという長所を有す
る。
艶消し加工された人工大理石についても補修部分の光沢
を容易に製品表面の光沢に合わせることができるため、
補修跡を目立たなくすることができるという長所を有す
る。
【図1】本発明の補修方法が適用される表面欠陥の欠け
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図2】本発明の補修方法が適用される表面欠陥の異物
混入を示した断面図である。
混入を示した断面図である。
【図3】本発明の補修方法の手順を示す工程図である。
1 人工大理石 3 欠陥部分 4 マスキングテープ 5 窪み 5a 窪みの周縁部 6 補修剤
Claims (3)
- 【請求項1】 人工大理石の製品表面に発生した、ピン
ホール、欠け、異物混入等の欠陥部分を補修する補修方
法において、 前記欠陥部分を含んでその近傍に透視性のあるマスキン
グテープを貼着し、該欠陥部分を覆うマスキングテープ
とともに該欠陥部分を削り取り、削り取りによって形成
された凹所に、該凹所まわりのマスキングテープ表面を
含めて補修剤を盛り上げるように充填し、前記補修剤の
硬化後に、前記マスキングテープを摩滅させない限度で
前記補修剤を平滑に研磨し、残存する前記マスキングテ
ープを剥離した後、前記補修剤研磨表面と前記製品表面
とを略面一に仕上げることを特徴とする人工大理石の補
修方法。 - 【請求項2】 前記人工大理石の製品表面が艶消し加工
されたものである請求項1記載の人工大理石の補修方
法。 - 【請求項3】 前記補修剤をサンドペーパーによって平
滑に研磨し、残存する前記マスキングテープを剥離した
後、艶消し研磨材による研磨によって前記補修剤研磨表
面と前記製品表面とを略面一にするとともに光沢を合わ
せる請求項1または2に記載の人工大理石の補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1089299A JP2000202919A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 人工大理石の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1089299A JP2000202919A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 人工大理石の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202919A true JP2000202919A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11762978
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP1089299A Withdrawn JP2000202919A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 人工大理石の補修方法 |
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JP (1) | JP2000202919A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2249174A1 (es) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Jose Luis Flores Garcia | Procedimiento para la reparacion manual de la carcasa exterior de opticas delanteras de vehiculos. |
CN112856094A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-05-28 | 海宁管丽科技新材料有限公司 | 一种软管孔洞修补方法 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP1089299A patent/JP2000202919A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2249174A1 (es) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Jose Luis Flores Garcia | Procedimiento para la reparacion manual de la carcasa exterior de opticas delanteras de vehiculos. |
CN112856094A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-05-28 | 海宁管丽科技新材料有限公司 | 一种软管孔洞修补方法 |
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