JP2000202264A - 攪拌処理装置 - Google Patents

攪拌処理装置

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JP2000202264A
JP2000202264A JP11010933A JP1093399A JP2000202264A JP 2000202264 A JP2000202264 A JP 2000202264A JP 11010933 A JP11010933 A JP 11010933A JP 1093399 A JP1093399 A JP 1093399A JP 2000202264 A JP2000202264 A JP 2000202264A
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stirring blade
stopping
blade
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JP11010933A
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Morihiko Yamaguchi
守彦 山口
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YAMAGUCHI GIKEN KK
Original Assignee
YAMAGUCHI GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒状物又は塊状物を収容した横長中空の攪拌
処理槽(1) に、回転軸(2) と、これから半径方向に延び
る複数の攪拌羽根(20)(20)とからなる攪拌機構を内蔵さ
せると共に、投入口(12)を前記攪拌処理槽(1) の胴部に
具備させた攪拌処理装置において、攪拌効率を低下させ
ることなく、投入口(12)内に、その内側にある特定回転
羽根が回転停止時に突出しないようにすること。 【解決手段】 操作信号に応答して前記回転軸(2) を駆
動するための駆動モータ(4) を制御する制御装置(C) を
設け、前記制御装置(C) には、前記駆動モータ(4) を停
止させるための停止操作信号が入力された後、前記攪拌
羽根の内の前記投入口(12)の内方域に配置された特定攪
拌羽根(201) の先端が前記投入口(12)から外れた位置に
移動するまで所定の遅延動作が実行された後に前記駆動
モータ(4)を停止させる停止制御手段を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は生ごみ処理装置等
のように、粒状物又は塊状物にこれらより大きな生ごみ
等の異物を投入した状態の攪拌対象を横長に形成された
中空室内で攪拌しながら処理を進行させる攪拌処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、生ごみ等の有機性排気物の処理が
社会的な問題となっており、この処理技術として、バク
テリヤによる分解作用を利用する機器が種々提案されて
いる。この種の機器は、木材チップや籾殻或はセラミッ
クボール等の粒状物又は小さな塊状物たる担体によって
バクテリヤを初期増殖させ、バクテリヤ群を前記担体を
を処理槽となる中空室内に投入して前記バクテリヤ群を
活性状態に維持し、前記中空室内に生ごみを投入して前
記バクテリヤ群による分解作用によって肥料化するもの
である。
【0003】前記バクテリヤによる処理能力を高める為
には、前記生ごみと前記担体との接触機会を増やすこと
が必須となり、このため、このバクテリヤ群を含む前記
担体と生ごみ等とを攪拌しなければならない。従来のこ
の攪拌装置としては、図8に示すように、処理槽となる
円筒部の両端を閉塞して側壁とした断面円形の攪拌処理
槽(1) の前記側壁の中心に支持されるように回転軸(2)
を挿通させ、この回転軸(2) に複数の攪拌羽根(20)(20)
を回転半径方向に取付けた構成である。そして、前記各
攪拌羽根(20)は、例えば矩形断面等の一様な断面の棒状
体をその基端部から先端部にかけて捻った形状にしてあ
る。 この攪拌装置によれば、前記回転軸(2) を回転駆
動すると、各攪拌羽根(20)が前記担体と生ごみとからな
る攪拌対象内を通過することとなり、これにより、各攪
拌羽根(20)の捻りに応じてこの攪拌羽根(20)の通過域の
近傍が攪拌される。
【0004】ところが、この従来のものでは、生ゴミ投
入に際して、前記攪拌羽根(20)の回転を停止させた時、
図8に示すように、攪拌処理槽(1) に設けた投入口(12)
を通過する攪拌羽根(20)が、前記投入口(12)に臨む態様
で停止することがあり、このままで、生ゴミを前記投入
口(12)から投入しようとすると、攪拌処理槽(1) 内から
突出状態にある攪拌羽根(20)が邪魔になって極めて危険
であった。
【0005】攪拌羽根(20)が前記投入口(12)から側方攪
拌処理槽(1) の軸線方向に外れた位置を回転するように
その取付位置を設定すれば、この問題が解消できるが、
生ゴミの投入の利便性を考慮すれば、投入口(12)を余り
小さくできない。また、十分な大きさに設定した投入口
から外れた位置に攪拌羽根(20)を取付けた場合には、上
記した問題は解消されるものの、投入口(12)の内方の攪
拌が不十分となり、結局、攪拌処理槽(1) 内に投入され
た生ゴミと前記担体との攪拌が不十分となり、前記バク
テリア群による生ゴミ処理の効率が低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、『粒状物又は塊状物を収容し
た横長中空の攪拌処理槽(1) に、この処理槽の軸線と平
行な回転軸(2) と、この回転軸(2) から半径方向に延び
る複数の攪拌羽根(20)(20)とからなる攪拌機構を内蔵さ
せると共に、被処理物投入用の投入口(12)を前記攪拌処
理槽(1) の胴部に具備させた攪拌処理装置』において、
前記攪拌羽根(20)による攪拌効率を低下させることな
く、投入口(12)の内方域を通過する特定の回転羽根(以
下、特定攪拌羽根(201) という)が前記生ゴミ投入等の
攪拌羽根(20)の回転停止時における上記危険を回避でき
るようにすることをその課題とする。 *1項
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は『操作信号に応答して
前記回転軸(2) を駆動するための駆動モータ(4) を制御
する制御装置(C) を設け、前記制御装置(C) には、前記
駆動モータ(4) を停止させるための停止操作信号が入力
された後、前記攪拌羽根の内の前記投入口(12)の内方域
に配置された特定攪拌羽根(201) の先端が前記投入口(1
2)から外れた位置に移動するまで所定の遅延動作が実行
された後に前記駆動モータ(4) を停止させる停止制御手
段を設けた』ことである。
【0008】上記解決手段はつぎのように作用する。前
記特定攪拌羽根(201) が攪拌処理槽(1) 内に収容される
被攪拌物を攪拌するから、投入口(12)の内方域も十分に
攪拌される。攪拌装置の攪拌操作がなされるとこの操作
に応答して攪拌動作が制御される。この場合において、
停止操作に対応する停止信号に応答して制御装置(C) の
停止制御手段が作動して所定のタイミングで攪拌動作が
停止される。このとき、この停止制御手段により、特定
攪拌羽根(201) が投入口(12)の内方域にある場合にはそ
の後に所定の動作経過後に前記駆動モータ(4) が停止さ
れる。したがって、停止時には、前記特定攪拌羽根(20
1) が前記投入口(12)から外れた位置にあることとな
る。
【0009】この外れた位置は、投入口(12)の開口端縁
に攪拌羽根(20)の先端が略一致する場合を含む。前記所
定の遅延動作とは、投入口(12)の内方に特定攪拌羽根(2
01) が位置した時点を検知してこの検知時点から予め事
前に設定された「所定の動作」経過後に停止するように
してもよく、または、停止操作信号入力後に前記特定攪
拌羽根(201) が投入口(201) から外れた時点を検知する
検知手段からの出力によって停止するようにしてもよ
い。
【0010】なお、前記「所定の動作」経過後とは、遅
延時間が経過した後、回転角度が所定角度回転した後、
あるいは、パルスモータの場合には回転角度信号入力量
が所定地に達した後、のいずれであってもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。生ゴミ等の被攪拌物の投入時等の攪拌
動作の停止時には、特定攪拌羽根(201)は(15)からはず
れた位置にあるから、前記被攪拌物投入の際に、特定攪
拌羽根(201) が邪魔になったり、この特定攪拌羽根(20
1) の先端部で損傷を受けたりする心配がない。
【0012】特定攪拌羽根(201) による危険を回避する
ために、投入口(12)の内方域に攪拌羽根(20)を配置しな
いようにする必要がないから、即ち、攪拌羽根(20)を攪
拌効率に合わせて自由に配置できるから、攪拌効率を低
下させることがない。 *2項 1項において、『前記攪拌羽根の内の前記投入口(12)の
内方域に配置された特定攪拌羽根(201) の先端が前記投
入口(12)の開口域にあることを検知する検知手段(5) を
設け、前記遅延動作とは、前記駆動モータ(4) を停止さ
せるための停止操作信号が入力された後、前記検知手段
(5) からの検知信号入力時点以後、前記特定攪拌羽根(2
01) が前記投入口(12)を外れるまでに要する動作であ
る』ものでは、遅延タイマー方式或は、遅延回転角度検
知方式等の簡単な方式によって前記遅延動作が設定でき
る。また、停止操作信号入力後に停止タイミングが事前
に設定されるものであるから、急停止等の動作を回避で
きる。 *3項 1項において、『前記攪拌羽根の内の前記投入口(12)の
内方域に配置された特定攪拌羽根(201) の先端が前記投
入口(12)の開口域から外れたことを検知する検知手段(5
00) を設け、前記遅延動作とは、前記駆動モータ(4) を
停止させるための停止操作信号が入力された後、前記検
知手段(500) からの検知信号入力時点までの動作であ
る』ものでは、駆動モータ(4) の停止時点では特定攪拌
羽根(201) が確実に投入口(12)から外れて位置する。オ
ーバーラン等の不都合が防止できる。 *4項 1項又は2項において、『前記攪拌羽根(20)は、回転軸
から半径方向に延びる腕の先端部にこれに直交する矩形
状の攪拌板(22)を具備し、この攪拌板(22)の先端側の端
縁が前記攪拌処理槽(1) の近傍に至るように前記攪拌羽
根(20)の前記半径方向長さを設定した構成である』もの
では、この攪拌板(22)の先端側の端縁が前記攪拌処理槽
(1) の近傍を移動するから、攪拌処理槽(1) の底部にあ
る被攪拌物も停止した儘に残ることはないから、バクテ
リヤ群を含む担体が長時間に亙って一定の位置に留まる
ことによる不都合が防止できる。例えば、常温好気性の
バクテリヤは前記担体が一定の位置に留まると、その雰
囲気温度が高温度に臭気が生じる等の不都合が生じる
が、上記構成を採用するものではこのような不都合が生
じない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例の形態
を、図1〜7に示す例に基づいて説明する。この実施の
形態は、生ごみ処理装置に採用される攪拌装置に実施し
たものである。 [全体について]この生ごみ処理装置は、ケーシング
(K) 内に円筒の両端を側壁(11)(11)により閉塞した構成
の攪拌処理槽(1) を生ごみ処理槽としたものであり、こ
の攪拌処理槽(1) の軸線と一致するように回転軸(2) を
挿通させている。この回転軸(2) には後述する複数の攪
拌羽根(20)(20)と端羽根(24)とが取付けられていると共
に、一方の側壁(11)から貫通突出する軸端は、ケーシン
グ(K) 内の底部に設けられた駆動モータ(4) によって回
転駆動される構成である。
【0014】ケーシング(K) は直方体の前面と頂面とが
交わる稜線部をカット面とした断面変則五角形の横長の
断面中空体に形成し、前記カット面としての斜め上方を
向く傾斜前面(19)に設けられた開閉蓋(13)によって開閉
される投入口(12)が攪拌処理槽(1) の胴部に形成されて
いる。また、前記傾斜前面(19)の一側には操作ボックス
(18)が設けられており、この操作ボックス(18)内には、
図2に示すように、少なくとも、運転スイッチ(17)と停
止スイッチ(16)とが配置されている。
【0015】前記攪拌処理槽(1) の投入口(12)は矩形の
開口であり、その開口部を囲む周壁(14)の上端にフラン
ジ部(15)が張り出している。そして、このフランジ部(1
5)と前記開閉蓋(13)との間には、攪拌処理槽(1) 内の機
密を確保するためのシール手段(P) が介在されている。 [ケーシング(K) 内の換気]ケーシング(K) 内の空気循
環を促進するために、このケーシング(K) の底部(K 1)に
は、多数の吸引口(61)(61)が貫通形成され、背面壁(K2)
の上部には換気ファン(6) が取付けられている。
【0016】さらに、この例の攪拌処理槽(1) は前記ケ
ーシング(K) 内の各構成壁と所定の間隔を有するように
設置されており、これらケーシング(K) の表面と前記各
構成壁との間には空気通路が形成されている。従って、
この例の生ゴミ処理装置を運転状態とすると、前記換気
ファン(6) が運転状態となり、底部(K1)の吸引口(61)(6
1)から吸引された空気が攪拌処理槽(1) の断面を包むよ
うに上昇して前記換気ファン(6) から外部に排出され
る。傾斜前面(19)と攪拌処理槽(1) との間にも、前記周
壁(14)に相当する間隙があるから、直射日光等によって
この傾斜前面(19)が温度上昇したとしても、この傾斜前
面(19)に沿った上昇気流が生じる。この気流と、前記換
気ファン(6) による空気流とにより、攪拌処理槽(1) の
前方側に空気流が生じる。
【0017】このようにして、ケーシング(K) 内は、生
ゴミ処理運転中には前記換気ファン(6) の換気作用によ
って攪拌処理槽(1) の全体が常時空冷されることとな
る。 [攪拌処理槽(1) 内の換気]また、攪拌処理槽(1) 内に
は、予め所定の量の、常温好気性バクテリア群と、これ
の担体(T) としての木材等のチップが投入されており、
このバクテリアは、その生存と有機性排気物の分解処理
のために酸素が必要となる。
【0018】このため、ブロアー(B) から給気管(51)を
介して攪拌処理槽(1) の一方の側壁(11)の近傍に、バク
テリアによる分解処理に必要な空気が送り込まれ、他方
の側壁(11)の近傍に設けた排気筒(52)から分解処理によ
って生じた熱と余剰空気が排出される構成である。前記
排気筒(52)と攪拌処理槽(1) との境界にはフィルター室
(7) が設けられている。このフィルター室(7) は、図4
に示すように、攪拌処理槽(1) 内に生じる種々のダスト
を濾過するためのフィルター(70)が空気通路を横断する
ように設けれている。また、前記フィルター(70)に集積
された前記ダストを掻き落とすためのスクレーパー(71)
と、このスクレーパー(71)を回転駆動するモータ(72)と
からなる掻き落とし装置が装備されている。
【0019】さらに、前記掻き落とし装置の動作を制御
するために前記ダストの集積度合いを検知する検知装置
が設けられている。この検知装置は、前記フィルター(7
0)の上流側と下流側の差圧力を検知する差圧検知器(73)
である。フィルター(70)の上流側にダストの積層に伴っ
て差圧が大きくなるが、この差圧が設定値よりも大きく
なると、これが前記差圧検知器(73)によって検知され、
後述の制御装置(C) の出力によりモータ(72)が一定時間
駆動されて、又は、前記差圧検知器(73)の検知差圧が所
定のレベルに低下するまで駆動されて、その後に前記モ
ータ(73)が停止される。この制御により、前記フィルタ
ー(70)が常時所定の清浄度合いに維持されることとな
る。 [ 攪拌機構について] この例の攪拌機構は、攪拌羽根(2
0)を具備させた回転軸(2) とこれの駆動モータ(4) とか
らなり、この駆動モータ(4) は、制御装置(C) によって
制御されている。この制御装置(C) には、前記モータ(7
2)を制御する制御手段、駆動モータ(4) の始動制御手
段、さらには、この駆動モータ(4) を停止するための停
止制御手段とを具備する構成である。
【0020】さて、前記攪拌羽根(20)は、図2に示すよ
うに、回転軸(2) の長さを約5等分した位置の両端を除
く部分に4個設けられている。各攪拌羽根(20)は、回転
方向に沿って扁平な板状の腕(21)と、その先端部に取付
けた矩形状の攪拌板(22)と、中程に前記腕(21)に対して
直角方向に取付けた攪拌棒(23)とからなる。そして、前
記腕(21)は回転軸(2) の先端側から基端側の取付け部に
向かって前記回転方向の幅が広くなるように構成されて
おり、回転方向の前方に前記攪拌板(22)及び攪拌棒(23)
のそれぞれが、腕(21)を中心として対称になるように固
着されている。
【0021】前記攪拌羽根(20)(20)については、図2の
左側から右側に向かって隣接する攪拌羽根(20)相互が、
図3に示すように、90度の角度ズレを有するように回
転軸(2) に取付けられている。この例では、図3におい
て反時計方向に回転するように前記駆動モータ(4) によ
る駆動方向が設定され、前記攪拌板(22)、及び、攪拌棒
(23)は、腕(21)に対して回転方向の前方に位置してい
る。
【0022】前記端羽根(24)は、側壁(11)の近傍を回転
するように前記回転軸(2) の両端に設けられており、こ
の例では、回転軸(2) に対して一対の端羽根(24)(24)が
対称に設けられている。この端羽根(24)の断面は図2の
部分断面図に示すように二等辺三角形状断面に形成さ
れ、その頂部が内側(前記側壁(11)の反対側)に位置す
るようになっている。また、この端羽根(24)は、回転軸
(2) に対して基端部から先端部に向かって前記側壁(11)
から徐々に離反するように傾斜姿勢に取付けられてい
る。
【0023】上記攪拌羽根(20)及び端羽根(24)の長さ
は、回転軸(2) の半径よりも僅かに短く設定されてい
る。この例では、攪拌処理槽(1) 内に上記木材等のチッ
プや籾殻或はセラミックボール等の粒状物又は小さな塊
状物たる担体(T) と共にバクテリヤ群を投入し、初期増
殖させる。そして、前記担体の貯留量を、上向き姿勢に
ある攪拌羽根(20)の中程まで程度にする。
【0024】この状態で、駆動モータ(4) を駆動させ
て、前記攪拌羽根(20)を回転させると、複数の攪拌羽根
(20)(20)が回転軸(2) を中心とする螺旋線上に位置する
から、図2に示すように、前記担体(T) の貯留域の上
部、つまり、回転軸(2) の近傍から一定の範囲を含む上
層部分は矢印で示すように同図の右から左に移動し、
攪拌羽根(20)が下方に回動した時の腕(21)の先端部分と
その下方域には、同図の左から右に帰還する移動が生じ
る。このように、攪拌羽根(20)を回転することにより同
図の矢印から矢印の経路で循環する移動が攪拌処理
槽(1) 内に生じることとなり、各攪拌羽根(20)による攪
拌作用に加えて前記循環による攪拌作用が生じる。な
お、各攪拌羽根(20)は、攪拌板(22)と攪拌棒(23)とが貯
留された前記担体(T) 及びこれらに投入された生ごみ等
の有機性廃棄物からなる攪拌対象を掻き分けるようにし
て回転するから、この動作自体によっても前記攪拌対象
が攪拌される。
【0025】この攪拌対象の水分が多い場合、前記側壁
(11)に付着する傾向となるが、この例では、端羽根(24)
が回転軸(2) の両端にあって、この端羽根(24)の断面が
内側が頂部となる二等辺三角形状であるから、前記端羽
根(24)の回転により側壁(11)の近傍の攪拌対象は回転方
向に対して内向きに傾斜する斜面と接触することとなる
からこれら攪拌対象に前記回転によって内向き(側壁(1
1)から離反する方向)の分力が作用する。従って、側壁
(11)の近傍の担体(T) 又は生ごみ等は側壁(11)から剥離
して内側に移動されることとなる。
【0026】以上の攪拌動作を実行させると、担体(T)
と共に含まれている常温好気性バクテリヤ群によって生
ごみ等の有機性排気物が分解処理される。このために
は、前記バクテリヤ群の分解処理動作のための空気が必
要となるが、この為の空気は前記ブロアー(B) から給気
管(51)を介して攪拌処理槽(1) 内に供給される。そし
て、余剰空気は、排気筒(52)から排出される。
【0027】なお常温好気性のバクテリヤを用いて上記
攪拌を行いながら生ごみを処理すると、焼却によって排
気物処理をする場合のような大量の炭酸ガスの放出もな
く、また、高温バクテリヤによる分解処理をする場合の
ような臭気の放散も生じない。さらには、バクテリヤに
よる分解処理であるから、有機性廃棄物を肥料化する場
合のような分解処理後の生成物が殆ど生じない点で上記
実施の形態の生ごみ処理装置は格段に優れたものとな
る。
【0028】回転軸(2) は、攪拌処理槽(1) の中心軸に
対して平行に位置するものであってもよい。 [攪拌動作の制御について]上記攪拌動作は、上記制御
装置(C) によって制御される。この制御装置(C) による
制御はマイクロコンピュータによって制御する構成とし
てあり、特定攪拌羽根(201) の回転角度位置を検知する
為に検知手段(5) としてのマグネットスイッチが側壁(1
1)の外面に取付けられている。この検知手段(5) に対面
する円板(59)の一部にマグネット(58)が取付けられてい
る。前記円板(59)は回転軸(20)の端部に取付けられてお
り、前記マグネット(58)が前記検知手段(5) と対向する
円形軌跡上にを特定攪拌羽根(201) と同期的に回転す
る。そして、この例では、前記特定回転羽根(201) の先
端が投入口(12)の中央に臨んだ時(図3の想像線の状態
になった時)に前記マグネット(58)が検知手段(5) とし
てのマグネットスイッチが「オン」となる構成である。
【0029】この例の制御装置(C) では、この「オン」
信号と予め設定された遅延時間とから駆動モータ(4) の
停止動作が制御される。この制御を含めて、制御装置
(C) による種々の制御動作を図5のフローチャートに基
づいて説明する。生ごみ処理が実行されると、先ず運転
スイッチ(17)が操作されたかどうかを監視する(ステッ
プST01)。この運転スイッチ(17)が操作されると、換気
ファン(6) が「オン」となり、同時にスクレーパ(71)を
駆動するためのモータ(72)がオフにされた状態で駆動モ
ータ(4) が「オン」となる(ステップST02)。れにより
回転軸(2) が回転駆動されて攪拌羽根(20)(20)の回転に
より攪拌処理槽(1) 内の被処理物の攪拌動作行われ、常
温バクテリアによる分解処理動作が実行される。
【0030】この間差圧検知手段(73)の検知差圧が計測
されて、この検知差圧と設定圧力との関係が判断され
(ステップST03)、前記検知差圧が前記設定圧力よりも
大きいと判断されると、このときは、フィルター(70)の
目詰まりが多いと判断されて、モータ(72)が「オン」と
なり、スクレーパ(71)が回転され、ダストが掻き落とさ
れる。この動作が設定時間継続(ステップST05)した
後、モータ(72)が「オフ」となる(ステップST06)。
【0031】一方、前記ダストによる目詰まりが多くな
い状態で、生ごみ投入等の際に、停止スイッチ(16)が操
作されると(ステップST07)、次に、検知手段(5) が検
知状態(「オン」)になるのが待機される(ステップST
08)。この検知手段(5) が「オン」になると、これから
設定時間の経過が判断され(ステップST09)、その後
に、駆動モータ(4) が停止される(ステップST10)。前
記設定時間は、所定量の担体(T) が攪拌処理槽(1) 内に
投入された状態にて、前記攪拌羽根(20)が投入口(12)の
中間部に位置した状態からこの投入口(12)を外れた状態
にまで回動するに要する時間であり、予め、実験的に定
められている。
【0032】従って、駆動モータ(4) の前記停止時に
は、特定攪拌羽根(201) が投入口(12)から外れた位置に
あることとなる。この後、全停止操作されたかどうかが
チェックされ(ステップST11)、全停止操作がなされな
い場合には、開閉蓋(13)が閉になったこと検知した(ス
テップST12)あと、運転スイッチ(17)の「オン」操作を
待って(ステップST13)、ステップ(ST02)の駆動モータ
(4) の駆動ステップに移る。
【0033】以後は上記した一連の制御動作を実行す
る。そして、ステップ(ST10)によって駆動モータ(4) が
停止された後、最終的に全停止操作がなされると、これ
をステップ(ST11)によって判断し、ステップ(ST14)によ
って換気ファン(6) が停止されて、運転停止される。な
お、上記実施の形態では、検知手段(5) は特定攪拌羽根
(201) が投入口(12)の中間位置に位置したことを検知す
るように、マグネット(58)の円板(59)への取付位置を設
定しているが、図6のように、マグネット(58)の取付位
置の設定によっては、前記特定攪拌羽根(201) が投入口
(12)から外れた直後の位置、つまり、投入口(12)の周縁
に一致した状態で「オン」となるマグネットスイッチを
検知手段(500) としてもよい。この場合には、図5のフ
ローチャートのステップ(ST08)〜ステップ(ST10)を図6
のようにする。
【0034】検知手段(500) が「オン」かどうかを検知
するステップ(ST101) となり、この検知手段が「オン」
になった時点でステップ(ST102) が実行されて、駆動モ
ータ(4) が停止される。この場合でも、上記した実施の
形態と同様の作用、効果が得られる。 [開閉蓋(13)による気密について]上記実施の形態の攪
拌処理槽(1) の投入口(12)は、開閉蓋(13)によって気密
状態に閉塞されており、このため、投入口(12)の周縁に
設けたフランジ部(15)にはシール手段(P) が取付けられ
ている。
【0035】このシール手段(P) の取付け構造は、図7
のように、前記フランジ部(15)に設け且開閉蓋(13)側に
開放する断面U字状の溝(M) に前記シール手段(P) が収
容され、このシール手段(P) を耐摩耗性のある硬質のパ
ッキン部材(P1)と柔軟な補助パッキン部材(P2)とを積層
した構成としてある。この場合、開閉蓋(13)の開閉の度
に接触するシール手段(P) の上層部は硬質のパッキン部
材(P1)となるから、開閉蓋(13)との接触による劣化が生
じにくく、しかもその下層の柔軟なパッキン部材(P2)に
よるシール圧力が十分なものとなりシール性が確保され
る。
【0036】本発明の攪拌処理装置は生ごみ処理装置以
外の種々の攪拌処理装置として利用できることは言うま
でもない。また、回転軸(2) に取付ける攪拌羽根(20)は
上記実施の形態の場合よりも多くても少なくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の生ごみ処理装置の外観斜
視図
【図2】その断面図
【図3】図2のIII−III線断面図であり、攪拌羽
根(20)の相対関係を示す説明図
【図4】フィルタ(70)の部分の断面図
【図5】制御装置(C) のフローチャート図
【図6】フローチャート図の一部の変形例の説明図
【図7】シール手段(P) と開閉蓋(13)との関係の詳細説
明図
【図8】従来例の説明図
【符号の説明】
(1) :攪拌処理槽、(11):側壁、(12):投入口、(13):
開閉蓋、(14):周壁、(15):フランジ部、(16):停止ス
イッチ、(17):運転スイッチ、(18):操作ボックス、(1
9):傾斜前面、(2) :回転軸、(20):攪拌羽根、(21):
腕、(22):攪拌板、(23):攪拌棒、(24):端羽根、(5)
((500) ):検知手段、(59):円板、(58):マグネッ
ト、(B) :ブロアー、(51):給気管 (52):排気筒、
(4) :駆動モータ、(T) :担体、(K) :ケーシング、
(P) :シール手段 (6) :換気ファン、(61):吸気口、(7) :フィルター
室、(70):フィルター、(71):スクレーパ、(72):モー
タ、(73):差圧検知器 (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状物又は塊状物を収容した横長中空の
    攪拌処理槽(1) に、この処理槽の軸線と平行な回転軸
    (2) と、この回転軸(2) から半径方向に延びる複数の攪
    拌羽根(20)(20)とからなる攪拌機構を内蔵させると共
    に、被処理物投入用の投入口(12)を前記攪拌処理槽(1)
    の胴部に具備させた攪拌処理装置において、操作信号に
    応答して前記回転軸(2) を駆動するための駆動モータ
    (4) を制御する制御装置(C) を設け、前記制御装置(C)
    には、前記駆動モータ(4) を停止させるための停止操作
    信号が入力された後、前記攪拌羽根の内の前記投入口(1
    2)の内方域に配置された特定攪拌羽根(201) の先端が前
    記投入口(12)から外れた位置に移動するまで所定の遅延
    動作が実行された後に前記駆動モータ(4) を停止させる
    停止制御手段を設けた攪拌処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記攪拌羽根の内の
    前記投入口(12)の内方域に配置された特定攪拌羽根(20
    1) の先端が前記投入口(12)の開口域にあることを検知
    する検知手段(5) を設け、前記遅延動作とは、前記駆動
    モータ(4) を停止させるための停止操作信号が入力され
    た後、前記検知手段(5) からの検知信号入力時点以後、
    前記特定攪拌羽根(201) が前記投入口(12)を外れるまで
    に要する動作である攪拌処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記攪拌羽根の内の
    前記投入口(12)の内方域に配置された特定攪拌羽根(20
    1) の先端が前記投入口(12)の開口域から外れたことを
    検知する検知手段(500) を設け、前記遅延動作とは、前
    記駆動モータ(4) を停止させるための停止操作信号が入
    力された後、前記検知手段(500) からの検知信号入力時
    点までの動作である攪拌処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記攪拌
    羽根(20)は、回転軸から半径方向に延びる腕の先端部に
    これに直交する矩形状の攪拌板(22)を具備し、この攪拌
    板(22)の先端側の端縁が前記攪拌処理槽(1) の近傍に至
    るように前記攪拌羽根(20)の前記半径方向長さを設定し
    た構成である攪拌処理装置。
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