JP2000202023A - 血液濾過器 - Google Patents

血液濾過器

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JP2000202023A
JP2000202023A JP11010046A JP1004699A JP2000202023A JP 2000202023 A JP2000202023 A JP 2000202023A JP 11010046 A JP11010046 A JP 11010046A JP 1004699 A JP1004699 A JP 1004699A JP 2000202023 A JP2000202023 A JP 2000202023A
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filtrate
blood
receiving tank
filtered liquid
glass fiber
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Kenichiro Yazawa
建一郎 矢沢
Takayoshi Arai
貴喜 新井
Osamu Seshimoto
修 瀬志本
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液を濾過して濾過液である血漿や血清
を濾過液受槽に受けてこれをそのままアナライザーのサ
ンプルカップとして利用しうる血液濾過器において、該
濾過液受槽から分析用試料を吸引する際に該血漿や血清
に含まれる泡が同伴吸引されないようにする簡便かつ安
価な手段を提供する。 【解決手段】 上記課題は、血液濾過材料と、これを収
容し血液入口と濾過液出口を有するホルダーと、該濾過
液出口より吐出される濾過液を入れる濾過液受槽よりな
る血液濾過器において、該濾過液受槽の容積を設計濾過
液量より大きくし、該濾過液受槽の上縁に高低差を設
け、該濾過液受槽上縁と濾過液出口の間を濾過液引戻し
可能とした血液濾過器によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全血から血漿や血清
試料を調製する際に使用される血液濾過器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】血液中の構成成分例えば代謝産物、蛋白
質、脂質、電解質、酵素、抗原、抗体などの種類や濃度
の測定は通常全血を遠心分離して得られる血漿または血
清を検体として行われている。ところが、遠心分離は手
間と時間がかかる。特に少数の検体を急いで処理したい
ときや、現場検査などには、電気を動力とし、遠心分離
機を必要とする遠心法は不向きである。そこで、濾過に
より全血から血漿や血清を分離する方法が検討されてき
た。
【0003】この濾過方法には、ガラス繊維濾紙をカラ
ムに充填し、カラムの一方から全血を注入し、加圧や減
圧を行なって他方から血漿や血清を得るいくつかの方法
が公知化されている(特公昭44−14673号公報、
特開平2−208565号公報、特開平4−20885
6号公報、特公平5−52463号公報等)。
【0004】しかし、全血から濾過により自動分析等に
よる測定に必要な量の血漿や血清を得る方法に関しては
血糖など一部の項目を除いては、いまだ試行の段階にあ
り、広く実用化されるに至っていない。
【0005】そこで、本発明者らは先に、微量な血液で
あっても血漿や血清を効率よく分離しうる血液濾過ユニ
ットとして、濾材にガラス繊維濾紙と微多孔性膜を組み
合わせるとともに濾材の血漿出口側にシール部材を設け
て濾過材料の開口面積を狭めた血液濾過ユニットを完成
した(特開平9−196911号公報)。
【0006】また、その吸引側に血漿受槽を設けたもの
も既に開発した(特開平9−276631号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの血
液濾過ユニットの血漿受槽をそのままアナライザーのサ
ンプルカップに使用しようとするとアナライザーの吸引
ノズルが血漿受槽内にある泡を吸引してしまい採液量に
バラツキを生じるという問題を生じた。すなわち、血液
濾過材料や濾過液通路等の空間は空気で充満されてい
る。血液を濾過する際に、この空気が濾過液に混入し
て、泡となって血漿受槽に入る。この泡は安定で相当時
間消えないため、アナライザーに吸引されて採液量不足
の原因となることを本発明者らは見出した。
【0008】本発明の目的は、血液を濾過して濾過液で
ある血漿や血清を濾過液受槽に受けてこれをそのままア
ナライザーのサンプルカップとして利用しうる血液濾過
器において、該濾過液受槽から分析用試料を吸引する際
に該血漿や血清に含まれる泡が同伴吸引されないように
する簡便かつ安価な手段を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するべく鋭意検討の結果、濾過液受槽内にメニス
カスを作成し、あるいは濾過液受槽上縁に高低差を設け
ることによって液面の最高位置を濾過液受槽の周縁部と
することにより気泡を周縁部に集めてアナライザーの吸
引ノズルに吸引されないようにし、これによって前記目
的を達成することができた。
【0010】すなわち、本発明は、血液濾過材料と、こ
れを収容し血液入口と濾過液出口を有するホルダーと、
該濾過液出口より吐出される濾過液を入れる濾過液受槽
よりなる血液濾過器において、該濾過液受槽の容積を設
計濾過液量より大きくし、該濾過液受槽の上縁に高低差
を設け、該濾過液受槽上縁と濾過液出口の間を濾過液引
戻し可能とした血液濾過器に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】血液濾過材料の種類は問わない
が、本発明の濾過材料では、その表面のみで血球をトラ
ップするいわゆる表面濾過材料ではなく、ガラス繊維濾
紙等の厚さ方向に浸透するに従って、初めは大きな血球
成分、後には小さな血球成分と徐々に空隙構造にから
め、厚さ方向に全長にわたって血球を留め除去してい
く、いわゆる体積濾過材料によるものが使用される。好
ましいものはガラス繊維濾紙等であり、ガラス繊維濾紙
に微多孔性膜を組み合わせたものが特に好ましい。
【0012】ガラス繊維濾紙は密度が0.02〜0.5
程度、好ましくは0.03〜0.2程度、特に好ましく
は0.05〜0.13程度で、保留粒子径が0.6〜9μ
m程度、特に1〜5μm程度のものが好ましい。ガラス
繊維の表面を、特開平2−208565号公報、同4−
208856号公報に記載された様な方法で、親水性高
分子で処理することによって濾過をより速やかに円滑に
行なうことができる。また、ガラス繊維の表面をレクチ
ンで処理することもできる。
【0013】表面を親水化されており血球分離能を有す
る微多孔性膜は、実質的に分析値に影響を与える程には
溶血することなく、全血から血球と血漿を特異的に分離
するものである。この微多孔性膜は孔径がガラス繊維濾
紙の保留粒子径より小さくかつ0.2μm以上、好まし
くは0.3〜5μm程度、より好ましくは0.5〜3μ
m程度のものが適当である。また、空隙率は高いものが
好ましく、具体的には、空隙率が約40%から約95
%、好ましくは約50%から約95%、さらに好ましく
は約70%から約95%の範囲のものが適当である。微
多孔性膜の例としてはポリスルホン膜、弗素含有ポリマ
ー膜等がある。
【0014】好ましい微多孔性膜はポリスルホン膜、酢
酸セルローズ膜等であり、特に好ましいのはポリスルホ
ン膜である。本発明の血液濾過材料においてはガラス繊
維濾紙が血液供給側に配置され、微多孔性膜が吸引側に
配置される。最も好ましい材料は血液供給側からガラス
繊維濾紙、ポリスルホン膜をこの順に積層した積層体で
ある。
【0015】本発明で用いられる濾過材料は特開昭62
−138756〜8号公報、特開平2−105043号
公報、特開平3−16651号公報等に開示された方法
に従って各層を部分的に配置された接着剤で接着して一
体化することができる。
【0016】ガラス繊維濾紙層の厚さは、回収すべき血
漿や血清の量とガラス繊維濾紙の密度(空隙率)及び面積
から定められる。分析を乾式分析素子を用いて複数項目
行なう場合の血漿や血清の必要量は100〜500μl
であり、ガラス繊維濾紙の密度が0.02〜0.2程
度、面積が1〜5cm2程度が実用的である。この場合
ガラス繊維濾紙層の厚さは1〜10mm程度、好ましく
は2〜8mm程度である。このガラス繊維濾紙は複数
枚、例えば2〜10枚程度、好ましくは3〜8枚程度を
積層して上記厚さとすることができる。
【0017】微多孔性膜の厚さは0.05〜0.5mm
程度、特に0.1〜0.3mm程度でよく、通常は1枚
の微多孔性膜を用いればよい。しかしながら、必要によ
り複数枚を用いることもできる。
【0018】血液濾過材料はホルダーに入れられる。こ
のホルダーは一般に血液濾過材料を収容する本体と、蓋
体に分けた態様で作製される。通常は、いずれにも少な
くとも1個の開口が設けられていて、一方は血液入口と
して、他方は濾過液出口として、場合により更に吸引口
として使用される。吸引口を別に設けることもできる。
ホルダーが四角形で蓋体を側面に設けた場合には血液入
口と濾過液出口の両方を本体に設けることができる。
【0019】血液濾過材料収納部すなわち血液濾過室の
容積は、収納すべき濾過材料の乾燥状態および検体(全
血)を吸収し膨潤した時の総体積より大きい必要があ
る。濾過材料の総体積に対して収納部の容積が小さい
と、濾過が効率良く進行しなかったり、溶血を起こした
りする。収納部の容積の濾過材料の乾燥時の総体積に対
する比率は濾過材料の膨潤の程度にもよるが、通常10
1%〜400%、好ましくは110%〜150%、更に
好ましくは120%〜140%である。具体的には血漿
や血清の必要量との関係で定まるが0.5〜2.5ml
程度、通常0.6〜2.2ml程度である。
【0020】また、体積濾過材料と収納部の壁面との間
は、全血を吸引した時に体積濾過材料を経由しない流路
が出来ないように構成されていることが好ましい。但
し、微多孔性膜で止めうる程度の血球が漏れてきても支
障はない。
【0021】濾過ユニットは、上記本体に蓋体が取付け
られると、これらの血液入口と吸引口としても使用され
る濾過液出口を除いて全体が密閉構造になる。
【0022】ホルダーの材料はプラスチックが好まし
い。例えば、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリカ
ーボネート等の透明あるいは不透明の樹脂が用いられ
る。
【0023】上記本体と蓋体の取付方法は、接着剤を用
いた接合、融着等如何なる手段によってもよい。この
際、上記本体と蓋体のいずれの周縁が内側に位置しても
よく、あるいは突き合わせ状態であってもよい。また、
上記本体と蓋体をネジ等の手段で組立分解ができる構造
とすることもできる。
【0024】血液濾過材料の形状に特に制限はないが、
製造が容易なように、円形とすることが望ましい。この
際、円の直径をホルダー本体の内径よりやや大きめと
し、濾過材料の側面から血漿が漏れることを防ぐことが
できる。一方、四角形にすれば作製した血液濾過材料の
切断ロスがなくなるので好ましい。
【0025】濾過液受槽は濾過液出口から吐出される濾
過液である血漿や血清を受けるものであり、しかも濾過
液出口が濾過液受槽の液面より上に配置されているもの
である。濾過液出口はこの受槽の側壁の上部に設けられ
ていてもよく、あるいは受槽内に起立する管等であって
もよい。濾過液受槽の形状は他の要因、例えばそこから
の分析試料の吸引位置との関係、血液濾過室との関係、
任意に設けられる他部品との関係、等を考慮して種々の
形状とされるが、特段の事情がなければ円筒形、方形等
でよい。底面は平底、擂鉢状、丸底等でよい。受槽の容
積は、乾式分析用試料の調製の場合には、100〜90
0μl程度、通常200〜600μl程度、深さは3〜
12mm程度、横幅は(直径または辺)5〜11mm程度
のものである。受槽における濾過液出口の位置は該出口
の下縁が受槽の設計液面より0.5〜5mm程度、通常
1〜2mm程度上方に位置している。濾過液量は血液の
ヘマトクリット値によって変わるがこの設計液面はヘマ
トクリット値が20〜60%の血液を濾過したときの液
面である。この濾過液受槽はホルダーと一体であっても
よく、あるいは別体であってもよい。
【0026】従来は、この濾過液受槽をアナライザーの
サンプリングカップとして使用する際にアナライザーの
吸引ノズルが吸引できる液深を確保するために小容量の
濾過液受槽を設けていた。その結果多くの場合、濾過液
は濾過液受槽に一ぱいになって一部は溢流するように設
計されていた。その結果、濾過液面が盛上がる形になっ
て泡がむしろ中央部に集まり、これがアナライザーの吸
引ノズルに吸引されて誤差の原因となっていた。本発明
では、その対策として三つの手段のいずれかを講じる。
【0027】その第1の手段は、濾過液受槽の容積を設
計濾過液量より大きくして濾過液面にメニスカスを形成
させることである。それによって泡を周縁部に引寄せる
ことができる。具体的には、回収したい血漿量が濾過液
受槽の容積の50〜95%程度、好ましくは70〜90
%程度になるようにする。
【0028】第2の手段は、濾過液受槽の上縁に高低差
を設けることである。それによって液面の一部を吊上げ
て泡をそこに集めることができる。高低差は濾過液の表
面張力で液面を持上げられる程度であり、0.5〜3m
m程度、好ましくは1〜2mm程度が適当である。高所
の数は1〜3個所程度が適当である。高低差を設けた結
果、上縁は斜めあるいは波形とかギザギザ状等になる。
【0029】第3の手段は、濾過液受槽上縁と濾過液出
口の間を濾過液引戻し可能とすることである。これは、
濾過液出口と濾過液受槽上縁の間に濾過液を保持できる
対向面を設けるとか、濾過液出口と濾過液受槽上縁との
間の距離を短くするとか、濾過液出口と濾過液受槽上縁
との間の面を粗面化するとか、濾過液出口と濾過液受槽
上縁との間の面に表面エネルギーの大きい、つまり親水
性の物質を使用するとかによって達成できる。
【0030】対向面を設ける場合にはその間隔を3mm
以下、好ましくは2mm以下とする。この対向面は濾過
直後の濾過液面と濾過液出口の間を液絡状態にできれば
よく、必ずしも全長に設ける必要はない。
【0031】濾過液出口と濾過液受槽上縁との距離を短
くする場合には、この距離を4mm以内にすればよい。
この場合、受槽上縁と出口の間に傾斜をもたせることで
更に液絡ができやすくなる。
【0032】濾過液出口と濾過液受槽上縁との間の面を
粗面化する場合には、サンドブラスティング等や金型表
面を梨子地状にすること等で作製すればよい。
【0033】第3の手段は上記の1又は2以上を組合せ
て濾過液が濾過液受槽容積の80〜95%程度、好まし
くは85〜93%程度になるまで濾過液をホルダー内に
逆流させるようにする。
【0034】本発明の血液濾過器にはさらに濾過液受槽
から溢流する溢流液受槽を設けることができる。この溢
流液受槽は濾過液受槽を取り囲む形で設けられるが、一
部は樋としてもよい。濾過液受槽上縁に高低差を設ける
場合には溢流部が制限されるので当該部分に設けるだけ
でもよい。
【0035】以上、血液を血液濾過材料の下部から導入
して濾過液を上部から吐出させる血液濾過器について述
べたが、本発明の血液濾過器はこの逆、すなわち血液を
血液濾過材料の上部から供給して濾過液を下部から出さ
せる方式であってもよい。
【0036】
【実施例】実施例1 本発明の一実施例である血液濾過器を図1〜3に示す。
図1は血液濾過器を組み立てた状態の縦断面図、図2は
その平面図、図3は血液濾過器を構成する蓋体の底面図
である。
【0037】この血液濾過器は、図1に示すように、ホ
ルダー1を有し、このホルダー1は、ホルダー本体10
と、その上部に密着固定された蓋体20とからなってい
る。
【0038】このホルダー本体10はハイインパクトポ
リスチレン樹脂で形成されたもので、血液濾過材料を構
成するガラス繊維濾紙31を収容するガラス繊維濾紙収
納室11が形成されるとともに、このガラス繊維濾紙収
納室11の上部において、血液濾過材料を構成する微多
孔性膜としてのポリスルホン多孔性膜32を収容する微
多孔性膜収納室12が形成されている。この微多孔性膜
収納室12は、下端においてガラス繊維濾紙収納室11
より大きい径の段部19が形成されており、この段部1
9にポリスルホン多孔性膜32が載置された状態で収容
される。また、この段部19の外周縁から、上方に斜め
に立ち上がった傾斜部13が形成されており、傾斜部1
3の上縁から外方にフランジ14が形成されている。
【0039】一方、ホルダー本体10の底部には、周縁
よりやや内側にガラス繊維濾紙載置部15を設けてそこ
から浅いロート状円板部16が連接され、このロート状
円板部16の中心から下方にノズル状血液入口17が延
設されている。このノズル状血液入口17には、血液濾
過の際、吸引ノズル(図示せず)が装着される。上記ガ
ラス繊維濾紙載置部15は、ガラス繊維濾紙31の下面
をホルダー本体10のロート状円板部16から隔離させ
て空間18を形成するスぺーサとしても機能している。
【0040】蓋体20は、外側から、同心円の円筒状を
した外壁21、内壁22及び濾過液を貯溜するための濾
過液受槽40が形成されている。また、内壁22と濾過
液受槽40の間には溢流液受槽50が形成されている。
前記外壁21は、上方へ行くに従って外側へ広がるテー
パー状に形成されており、この外壁21の傾斜角は前記
傾斜部13の傾斜角と同一であり、また、外径が傾斜部
13の内径と同一となっている。すなわち、外壁21が
傾斜部13に密着状態で嵌合するようになっている。ま
た、外壁21の周縁部には外方に突出するフランジ24
が形成され、このフランジ24がホルダー本体10のフ
ランジ14と超音波で接着されている。このフランジ2
4の底面(フランジ14と接着する面)には、図3に示す
ように、接着以前の段階において、接着の際超音波エネ
ルギーをそこに集めて液密性を充分に確保した状態で接
着できるように、リブ25が形成されている(なお、接
着後は溶融消滅している)。
【0041】また、蓋体20の底面には、図3に示すよ
うに、12個の突起26が略均等な間隔で形成されてお
り、この突起26により、ポリスルホン多孔性膜32が
密着するのを防止している。
【0042】蓋体20の内壁22と濾過液受槽40との
間には、煙突状の濾過液通路27が蓋体20を貫通して
上方に突設されており、この濾過液通路27の上方に
は、血漿の噴出を阻止する庇28が水平方向に形成され
ている。この庇28は、図5および図6に示されるよう
に、大小2つの半円を組み合わせた形状をしており、内
側の半円は濾過液通路27の外壁と一致している。ま
た、濾過液通路27の上端内側部分は、濾過液受槽40
方向へ斜めになった濾過液出口29が形成され、濾過液
が濾過液受槽40内に容易に流れ込むようにようになっ
ている。この濾過液出口29は図7に示すように側面形
状は略細長楕円を半割にした形状をしている。図5およ
び図6に示すように、濾過液出口29から濾過液受槽4
0の上縁まで両側に濾過液の飛散を防止する衝立23が
設けられている。
【0043】なお、以上のような血液濾過器において、
ガラス繊維濾紙収納室11の直径は20.1mm、同深
さ5.9mm、微多孔性膜収納室12の下端における直
径23.0mm、同上端における直径22.5mm、同
深さ2.10mm、外壁21の外周面下端の直径20.
98mm、同下面からフランジ24までの高さ2mm、
内壁22の内径15.0mm、濾過液受槽40の内径7.
5mm、ガラス繊維濾紙31の直径20.0mm、同厚
さ0.91mmのものを6枚、ポリスルホン多孔性膜3
2の直径20.9mm、同厚さ150μmである。ま
た、濾過液出口29は縦1.3mm、横1.2mm、庇の
厚さ1mm、両衝立23、23間の間隔(対向面の距
離)は2mmである。
【0044】従来の濾過液受槽40の容積は300μl
であったが上記実施例では400μlとし、これによっ
て血液を濾過して濾過液出口29から吐出する血漿30
0μlを収容してその表面にメニスカスができるように
している。
【0045】実施例2 図4に示す濾過液受槽40を設けたほかは実施例1と同
様の血液濾過器を作製した。この濾過液受槽40の上縁
は濾過液出口29側を最高位置に斜めに低下しており、
濾過液出口29と対向する部位が最低になっていて、そ
の高低差は2mmである。
【0046】実施例3 図5に示す濾過液受槽40を設けたほかは実施例1と同
様の血液濾過器を作製した。この濾過液受槽40の上縁
は濾過液出口29側とその対向部位を最高位置にその丁
度中間点を最低位置として横から見て凹弧状に形成され
ており、高低差は2mmである。
【0047】実施例4 両衝立23,23間の間隔(対向面の距離)を2.0m
mとしたほかは実施例1と同様の血液濾過器を作製し
た。
【0048】
【発明の効果】本発明の血液濾過器を用いることによ
り、血液濾過の際に生成した泡を濾過液受槽の周縁部に
集めてアナライザーの吸引ノズルが気泡を吸い込むこと
を防いで分析を精度高いものにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の血液濾過ユニットの一例の縦断面図
である。
【図2】 上記血液濾過ユニットの蓋体の平面図であ
る。
【図3】 上記血液濾過ユニットの蓋体の底面図であ
る。
【図4】 濾過液受槽の別の例を示す部分断面図であ
る。
【図5】 濾過液受槽のさらに別の例を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
10…ホルダー本体 11…ガラス繊維濾紙収納室(血液濾過室) 12…微多孔性膜収納室(血液濾過室) 13…傾斜部 14…フランジ 15…ガラス繊維濾紙載置部 16…ロート状円板部 17…ノズル状血液入口 19…段部 20…蓋体 21…外壁 22…内壁 23…衝立 24…フランジ 25…リブ 26…突起 27…濾過液通路 28…庇 29…濾過液出口 30…血液濾過材料 31…ガラス繊維濾紙 32…ポリスルホン多孔性膜(微多孔性膜) 40…濾過液受槽 50…溢流液受槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/48 B01D 29/04 510B 530A (72)発明者 瀬志本 修 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2G045 BA10 BB06 CA25 CA26 HA06 HA14 4C077 BB02 CC06 JJ03 NN03 PP24 PP26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液濾過材料と、これを収容し血液入口
    と濾過液出口を有するホルダーと、該濾過液出口より吐
    出される濾過液を入れる濾過液受槽よりなる血液濾過器
    において、該濾過液受槽の容積を設計濾過液量より大き
    くしたことを特徴とする血液濾過器
  2. 【請求項2】 血液濾過材料と、これを収容し血液入口
    と濾過液出口を有するホルダーと、該濾過液出口より吐
    出される濾過液を入れる濾過液受槽よりなる血液濾過器
    において、該濾過液受槽の上縁に高低差を設けたことを
    特徴とする血液濾過器
  3. 【請求項3】 血液濾過材料と、これを収容し血液入口
    と濾過液出口を有するホルダーと、該濾過液出口より吐
    出される濾過液を入れる濾過液受槽よりなる血液濾過器
    において、該濾過液受槽上縁と濾過液出口の間を濾過液
    引戻し可能としたことを特徴とする血液濾過器
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