JP2000201960A - バンド付き化学カイロ - Google Patents

バンド付き化学カイロ

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JP2000201960A
JP2000201960A JP11008920A JP892099A JP2000201960A JP 2000201960 A JP2000201960 A JP 2000201960A JP 11008920 A JP11008920 A JP 11008920A JP 892099 A JP892099 A JP 892099A JP 2000201960 A JP2000201960 A JP 2000201960A
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Japan
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band
warmer
heating element
chemical
chemical warmer
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JP11008920A
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English (en)
Inventor
Kaoru Usui
薫 臼井
Hisahiro Momo
寿浩 百々
Hisao Kimura
久雄 木村
Nobuyuki Sakauchi
延行 坂内
Makoto Kurihara
誠 栗原
Kazuo Wakui
一夫 和久井
Kenichi Iwamoto
健一 岩本
Susumu Ito
享 伊藤
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Mycoal Co Ltd
Original Assignee
Mycoal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体の湾曲部にも正確にフィットし、顕著な温
熱効果を発揮させることができる化学カイロを提供す
る。 【解決手段】扁平形状の通気性袋体内に空気の存在によ
って発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱体1と、該
全面発熱体1の一端側から延設させた固定用バンド2
と、該バンド2の固定手段(粘着剤層)4とからなるバ
ンド付き化学カイロ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用、家庭用、
レジャー用等に供される化学カイロに関するものであ
る。更に詳しくは、発熱体に付けられたバンドからなる
固定手段により、高齢者でも容易に且つ正確に発熱体を
必要とする箇所に固定することができ、しかも、簡単に
取り外すことができる利便性に優れたバンド付化学カイ
ロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会が進み、腰痛、肘痛、
膝痛、肩痛等の症状を訴える人が増加する傾向にある。
そのため、対症療法として化学カイロが使われている。
また、単に、暖を確保するためにも化学カイロが使われ
ている。これら従来の化学カイロはそれ自身では適用箇
所に固定することができないものであったり、わざわ
ざ、化学カイロを収納するためのポケットを付けた下着
類を着けて人体に対する装着状態を形成したりしてい
た。また、発熱体に粘着剤を設けて、身体や衣服に化学
カイロを貼り付けて使用するようにしたものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のそれ自体で
は固定することができない化学カイロの場合、例えば、
腹部などに適用するには、これを別に用意した長尺な布
地などに収納し、この布地を適用箇所に巻き付けるよう
にしていたため、その装着に手間がかかるだけでなく、
使用中にずり落ちてしまったり、また適用すべき局部が
首、腕、そして胸などである場合には、化学カイロを所
望局部に適用支持することが極めて困難となり、局所に
よっては非常に大がかりな包帯巻きを用意しなければな
らず、自分だけでの装着が不可能となってしまう不便が
あった。
【0004】また、化学カイロを収納するためのポケッ
トを付けた下着等を使用する場合、専用の下着類が必要
であるばかりでなく、このようなポケットを付けた下着
等の装着具を携帯する必要があり、また、装着が面倒で
ある等使いにくい欠点があった。さらに、化学カイロ自
体は低コストであっても装着具が相当に高価であり、ま
た、そうした装着具に化学カイロを収容して人体に適用
しても装着位置が特定箇所にあり、具体的に温熱効果を
最も必要とする部分に対し、的確に装着使用できないこ
とが多かった。
【0005】また、直貼タイプの粘着剤付き化学カイロ
では、皮膚の保護のため、粘着力を余り上げられず、使
用中に密着不良箇所が部分的に発生していた。特に、湾
曲部分では、一部は密着しているが、多くの部分は密着
不良になっていた。また、密着良好部分ではカイロを剥
がすとき痛さを伴っていた。さらに、長期間使用する場
合、ある間隔をおいて、粘着と剥離が繰り返され、皮膚
の炎症も起こりやすく、肌に炎症を起こさず、何回も同
じ箇所に固定し、保温効果を保持できるものはなかっ
た。また、人体に直接貼った場合は粘着剤によるかぶれ
やかぶれないにしても、何回も同じ所に貼っていると、
皮膚に炎症やそれに近いことが起こり、貼る位置をずら
さなければならなかった。また、衣服に貼った場合、活
動時、衣服が動き、常に、温熱効果を最も必要とする部
分に対し、的確に化学カイロを位置させて置くことが困
難であった。しかも、上述のような接着方式によるもの
が少なくとも人体に関し適用される場合は殆ど垂直状又
は傾斜状となることが一般的であり、一方袋内に装入さ
れた発熱剤は、片寄りや凝結を起こし、発熱むら、温度
分布の不均一が発生し、また、凝結によって不快感を与
え、発熱状態も乱れるものであった。
【0006】ところで、粘着部に経皮吸収可能な薬物を
混入し、温熱治療用貼付剤としたものもあるが、粘着剤
に固定の役目と薬剤供給源の2つの役目を持たせている
ため、粘着力を落とすことができず粘着剤による皮膚へ
の過剰刺激や貼ることの繰り返し刺激により、皮膚の炎
症又はこれに近い状態が起こりやすく、同じ所へ繰り返
し貼ることが難しく、粘着剤を使用した薬物医療の限界
を呈していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するべく創案されたもので、化学カイロの発熱体を肉薄
扁平形状で、好ましくは、一部に曲線部を設け、湾曲部
に適合自在の全面発熱体に形成すると共にバンドからな
る固定手段を発熱体に直接設けることで、上記のような
問題点を解決し、身体の湾曲部にも正確にフィットし、
顕著な温熱効果を発揮させることができる化学カイロに
構成できるという知見を得て完成されたものである。即
ち、本発明のバンド付き化学カイロは、請求項1記載の
通り、扁平形状の通気性袋体内に空気の存在によって発
熱する発熱剤を収容してなる全面発熱体と、該全面発熱
体の一端側から延設させた固定用バンドと、該バンドの
固定手段とからなることを特徴とする。また、請求項2
記載のバンド付き化学カイロは、扁平形状の通気性袋体
内に空気の存在によって発熱する発熱剤を収容してなる
全面発熱体と、該全面発熱体の両端から延設させた固定
用バンドと、該バンドの固定手段とからなることを特徴
とする。また、請求項3記載のバンド付き化学カイロ
は、請求項1または2記載のバンド付き化学カイロにお
いて、前記全面発熱体の厚みが9mm以下であることを
特徴とする。また、請求項4記載のバンド付き化学カイ
ロは、請求項1乃至3の何れかに記載のバンド付き化学
カイロにおいて、前記全面発熱体の少なくとも一部に曲
線部を設け、湾曲部に適合自在に形成したことを特徴と
する。また、請求項5記載のバンド付き化学カイロは、
請求項1乃至4の何れかに記載のバンド付き化学カイロ
において、前記全面発熱体の中央に貫通孔を設けたこと
を特徴とする。また、請求項6記載のバンド付き化学カ
イロは、請求項1乃至5の何れかに記載のバンド付き化
学カイロにおいて、前記全面発熱体の近傍に薬物含有層
を設けたことを特徴とする。また、請求項7記載のバン
ド付き化学カイロは、請求項1乃至6の何れかに記載の
バンド付き化学カイロにおいて、前記バンドの厚みが3
mm以下であることを特徴とする。また、請求項8記載
のバンド付きカイロは、請求項1記載のバンド付き化学
カイロにおいて、前記バンドが化学カイロの装着箇所に
複数回巻回可能な長さを有するものであることを特徴と
する。また、請求項9記載のバンド付きカイロは、請求
項1乃至8の何れかに記載のバンド付き化学カイロにお
いて、前記バンドの柔らかさが、ループステフネステス
ターにおいて、5g以下であることを特徴とする。ま
た、請求項10記載のバンド付き化学カイロは、請求項
1乃至9の何れかに記載のバンド付き化学カイロにおい
て、前記バンドが伸長性であることを特徴とする。ま
た、請求項11記載のバンド付き化学カイロは、請求項
1乃至10の何れかに記載のバンド付き化学カイロにお
いて、前記バンドが通気性であることを特徴とする。ま
た、請求項12記載のバンド付き化学カイロは、請求項
1乃至11の何れかに記載のバンド付き化学カイロにお
いて、前記バンドの固定手段が粘着剤層であることを特
徴とする。また、請求項13記載のバンド付き化学カイ
ロは、請求項1乃至12の何れかに記載のバンド付き化
学カイロにおいて、前記バンドの調整用固定手段を備え
てなることを特徴とする。また、請求項14記載のバン
ド付き化学カイロは、請求項1乃至13の何れかに記載
のバンド付き化学カイロにおいて、前記バンドまたは全
面発熱体の少なくとも1カ所に滑り止め構造を設けたこ
とを特徴とする。
【0008】前記構成の本発明バンド付き化学カイロ
は、発熱体を固定するためのバンドの採用により、取り
付け装着具の厄介さや粘着剤を繰り返し貼ることによる
皮膚の炎症の危険を減少し、この温熱体を湾曲部でも簡
単かつ確実、均一に身体等保持対象物に簡単に密着固定
することができ、発熱状態も均一に保て、しかも使用後
においても対象物を汚染したり、傷つけたりせず、発熱
体を非常に容易に脱着できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】前記化学カイロを構成する発熱体
は、この種の化学カイロとして使用されている一般的な
発熱体の使用で構わないが、発熱体の全面を発熱領域と
した全面発熱体に構成する必要がある。例えば、片面が
通気性のフィルム、他面を非通気性のフィルムで袋状に
形成した通気性の収容袋に発熱剤を収容し、肉薄扁形状
に形成すればよい。この場合、発熱体の全面が発熱領域
となるなら、収容袋内は発熱剤が隣接状態に保たれるな
らば適宜区画されていても構わない。例えば、収容袋を
構成する両面のフィルムが適宜箇所で融着して内部の発
熱剤の偏りが生じにくいように形成してもよく、また、
同じくエンボス加工等を施して収容袋内の発熱剤を区画
することにより発熱剤の偏りが生じにくいように形成し
てもよいが、この場合は、前記の通り、区画された発熱
剤は隣接状態に保たれる必要がある。また、バンドで被
着部に固定した際に、全面発熱体を被着部にその全面に
おいて密着させるには、全面発熱体の厚みは20mm以
下、好ましくは9mm以下にする必要がある。このよう
に、扁平形状の通気性袋体内に発熱剤を収容して状態で
全面発熱体の厚みを9mm以下に押さえることにより、
化学カイロを人体に適用した際に、発熱体に取付られた
バンドによる固定によって、袋体内の発熱剤の移動が生
じず、均一な発熱状態で、全面発熱体を適用ヶ所の全面
において、密着状態に保つことが可能となる。また、発
熱体の形状は、肘、膝など、被着部の湾曲形状に合わ
せ、曲線部を設け、湾曲部に適合する形状にするのが好
ましい。この場合、発熱体の中央に貫通孔を設け、この
貫通孔に肘、膝等の出っ張り部を嵌入させるようにすれ
ば、その周囲に対して極めて密着性よく固定することが
可能となる。また、全面発熱体の近傍に薬物含有層を設
けるようにすれば、薬剤を用いた医療用として、固定保
持部と薬剤供給部を分離形成したことにより、薬剤供給
部に強力な粘着剤を使うことが避けられるため、肌に優
しい医療用温熱剤として用いられる化学カイロを提供で
きる。
【0010】前記発熱体を構成する発熱剤としては、種
類に制約はなく従来公知の空気の存在によって発熱する
部材であればすべて適用できるものである。なかでも金
属粉を使用した発熱剤からなる発熱体が好適に用いられ
る。金属分としては鉄粉系が好ましく、発熱剤の組成例
としては鉄粉系、反応助剤、水、保水剤及び/又は結合
剤から構成されるもので、空気及び水の共存下で発熱す
る物質が好んで使用される。具体的には、鉄粉、還元
鉄、活性炭、アルミナ、シリカゲル、木炭、吸水性高分
子、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム、塩化鉄、酢酸、クロル酢酸、水、アクリル系吸水高
分子、CMC、ベントナイト、トルマリン(苦土電気
石)、トリポリリン酸ソーダ、バーミキュライト、木粉
等の発熱原料を適宜配合処方した組成物の使用が好適で
ある。云うまでもないが、発熱剤は粉体状、粘土状、粘
性体状(クリーム状)、スラリー状、液状等の所望形態
で使用でき、袋状、シート状等の通気性袋体に収容した
状態において、発熱体として該バンドで固定できる状態
になっていればいずれの形態でも構わない。
【0011】また、前記固定バンドとしては、その材
質、形状等は特に限定されるものではないが、バンドで
発熱体を被着部に固定した際に、発熱体を被着部にその
全面において密着させるには、バンドの厚みは5mm以
下、好ましくは3mm以下にする必要がある。尚、全面
発熱体の一端側から延びるようにした固定用バンドを設
けた場合には、バンドの締め付け、或いは、幾重にも巻
回することが容易となる。また、全面発熱体の両端から
延びるようにした固定用バンドを設けた場合には、発熱
体を身体の所定位置に位置決めした後の、バンドの固定
が容易となる。尚、前記バンドの長さは、固定部に巻回
できる長さがあれば足りるが、全面発熱体の一端から延
設させる場合には、化学カイロの装着箇所に複数回巻回
可能な長さにするのが、全面発熱体の密着性、固定性の
観点から好ましい。バンドの柔らかさは、ループステフ
ネステスターにおいて、5g以下、好ましくは2g以下
とすることが全面発熱体の密着性、固定性の観点から好
ましい。ここで、ループステフネステスターとは、試料
をループ状に曲げ、自重によってたるみにく方向に固定
して、そのループの直径方向を押しつぶした時の荷重に
より、そのときの腰の強弱により柔らかさを測定するも
のである。ここでは、(株)東洋精機製作所のループス
テフネステスターNo.581を用いて、圧縮速度3.
5mm/secの条件で測定して前記数値を特定したも
のである。また、バンドは合成紙や非伸長性の合成樹脂
フィルム等で形成し、非伸長性に構成しても構わない
が、身体における被着部の形状、身体の動きに対する追
随性、或いは、バンドの巻き締め力の観点から、伸長性
の合成樹脂フィルム、ゴム、不織布、これらの複合体
等、伸長性に構成するのが好ましい。尚、ここで伸長性
とは、引っ張り力を与えると破壊することなく伸びる性
質で、この引っ張り力を除くと元の状態に戻るか否かは
問わない。また、バンドを通気性に構成すれば全面発熱
体の位置の制約を受けず、また、装着箇所にムレ等が生
じにくく、快適な装着性を確保できる。また、バンドを
構成する、人体の皮膚に対する側のフィルム、或いは、
シートには汗等の分泌物、傷口からの体液を吸収する能
力乃至吸水性を備えるようにしてもよいし、予め水分等
を含ませて、皮膚に水分等を補給できるようにしてもよ
い。具体的には、例えば、通気性を有するフィルム、或
いは、シートの内側に吸水性を有する紙、織布、不織
布、或いは、発泡シートを積層したもの、通気性を有す
るフィルム、或いは、シートの内側に、保水剤を散布、
或いは、積層したもの、通気性を有するフィルム、或い
は、シートの内側に吸水性ポリマーやベントナイト等の
保水剤を担持させた紙、織布、不織布、或いは、発泡シ
ートを積層したもの等が一例として挙げられる。
【0012】前記バンドの固定手段も、特に限定される
ものではないが、バンドの固定手段として一般的に採用
されている、粘着剤、鍵ホック、ホックボタン、ベルク
ロ等の面ファスナ、マグネット等、任意に使用される。
しかしながら、所望の箇所での簡単な固定を可能とする
意味で、粘着剤層の使用が好ましい。尚、バンド本来の
固定手段とは別個に、更に、調整用の固定手段を設ける
ことにより、一端仮着したバンドを、その後、より適正
な固定状態に調整できる。このような、調整用の固定手
段も前記固定手段と同様、特に限定されるものではない
が、前記バンドの固定手段として一般的に採用されてい
る、粘着剤、鍵ホック、ホックボタン、ベルクロ等の面
ファスナ、マグネット等、任意に使用される。この場合
も、所望の箇所での簡単な固定を可能とすることができ
るため、粘着剤層の使用が好ましい。粘着剤層を形成す
る粘着剤としては、粘着力を有し、固定能力を有するも
のであれば溶剤型、ホットメルト型等いかなるものでも
よいが、一例として、アクリル系粘着剤、酢酸ビニル系
粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、塩化ビニル系
粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ポリエチレン系粘着剤、
セルロース系粘着剤、クロロプレン(ネオプレン)系粘
着剤、ニトリルゴム系粘着剤、ポリサルファイド系粘着
剤、ブチルゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤、ス
チレンゴム系粘着剤(例えば、SIS、SBS、SEB
S(SBSの水素添加タイプ)、SIPS(SISの水
素添加タイプ等)等が挙げられる。
【0013】尚、前記バンドまたは全面発熱体の少なく
とも1カ所に滑り止め構造を設けることにより、巻き付
け固定した全面発熱体のズレを防止でき、発熱体を常に
所定の場所に密着固定しておける。このような、滑り止
め構造としては、バンド若しくは発熱体の表面を高摩擦
構造で覆う方法か、突起等の引っ掛かり構造を設ける方
法がある。また、前記全面発熱体及びバンドの所望の位
置に、文字、模様等を印刷等で施したり、一部または全
体を着色したりすることは任意である。
【0014】前記化学カイロは、使用前は、化学カイロ
全体を非通気性の袋に収納しておくようにしてもよい
が、全面発熱体の通気部分を非通気性のフィルムで被覆
しておくようにしてもよい。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて、本発明バンド付き化学
カイロの実施例に付き、詳細に説明する。ただし、この
説明に記載されている構成部品の形状、大きさ、材質、
数、その配置などは、特定的な記載がない限りは本発明
の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単
なる説明例にすぎない。
【0016】(実施例1)ここで、図1は本発明バンド
付き化学カイロの一例を示す平面図、図3は同側面図、
図3は同使用状態を示す斜視図である。図中1は扁平形
状に形成された厚み5mmの長方形状の通気性袋内に発
熱剤を収容して形成された全面発熱体であり、厚み1m
m、長さ40cm×幅5cmの不織布製バンド2の一端
表面側ににその全面においてアクリル系粘着剤3を介し
て貼着されている。この不織布製バンド2はポリエチレ
ンフィルムの両面に不織布を設け、微孔を備えた構成を
有し、不織布の有する表面の粗面により、バンド2全体
が滑り止め構造を備えるものとなっている。また、不織
布として伸長性、通気性があり、バンド2の巻き締め力
を大きくし、固定性、通気性の高いものとした。尚、図
中4はバンド2の他端側の裏面に設けられたバンドの固
定用手段としてのアクリル系粘着剤からなる縦4cm×
横3cmの粘着剤層を示し、その表面に剥離紙5を添着
し、使用時にはこの剥離紙5を剥がし、粘着剤層4によ
ってバンド2を任意の場所で固定できるようにした。
【0017】尚、前記全面発熱体の構成を詳細に説明す
ると、発熱組成物として、鉄粉10.5g、水4.3
g、食塩0.7g、活性炭2.3g、木粉2.3gを混
合したものを用いた。また、通気性包材として、厚さ
0.46mmのナイロンスパボンド不織布に厚さ50μ
mの微細多孔質ポリエチレンフィルムがラミネートされ
た、ガーレー式透気度が390秒/100ccの包材を
使用した。非通気性包材として、厚さ50μmのポリエ
チレンフィルムを使用した。通気性包材のポリエチレン
面と非通気性包材のポリエチレンを向かい合わせて重
ね、すなわち不織布が露出するように積層して、その端
縁を5mm幅で約120℃にしたインパルスシーラーを
用いて3方をシールして外径縦100mm、横50mm
の発熱組成物収納袋を調製した。この収納袋に上記発熱
組成物を充填し、該収納袋の投入口を熱シールして発熱
体を作成した。
【0018】前記バンド付きカイロを、ポリエチレンか
らできた保存用外袋に封入し、24時間経過してから、
外袋を破って、肘に巻き付け、通常の使用をしたとこ
ろ、1〜2分程度で、発熱温度が約38℃まで上昇し、
以後38〜41℃で6時間以上にわたって、発熱した。
この使用中、本発明物中の発熱剤は全く袋体内で移動す
ることはなく、全面にわたって、平均化した発熱が認め
られた。使用後カイロを取り外しも簡単に、スムーズに
行え、痛みもなく、皮膚の炎症もなかった。
【0019】(実施例2)図4乃至図6は他実施例を示
すもので、前記実施例1のバンド2の表面側にバンドの
調整用の固定部材としての粘着剤層6を設け、その表面
に剥離紙7を添着し、バンド2を被着体に仮着した後、
剥離紙7を剥がしてバンド2を折り返し、この折り返し
部2aに位置する調整用の粘着剤層6をバンド2の適当
な部分に貼着することにより、図6に示すように、より
正確な固定が行えるようにした。
【0020】(実施例3)図7及び図8は更なる他実施
例を示すもので、バンド2の中央に実施例1と同様の発
熱体1を設けたもので、発熱体2の両端からバンドが延
びるようにし、一方のバンド2の端部に前記実施例と同
様に剥離紙5を備える固定用粘着剤層4を設けるように
した。勿論、この場合も、実施例2と同様に調整用の粘
着剤層を設けるようにしてもよい。
【0021】(実施例4)図9及び図10は更なる他実
施例を示すもので、実施例3のものでは、2本のバンド
2,2を使用したのに対し、本実施例では、1本のバン
ドの中央部に発熱体1を貼着固定して、発熱体1の裏面
側にもバンド2が位置するようにした。
【0022】(実施例5)図11及び図12は更なる他
実施例を示すもので、実施例1のものとは、発熱体1の
形状を代え、全面発熱体1の少なくとも一部に曲線部1
aを設け、湾曲部に適合自在に形成した。
【0023】(実施例6)図13及び図14は更なる他
実施例を示すもので、実施例1のものとは、発熱体1の
形状を代え、全面発熱体1の中央に貫通孔8を設け、こ
の貫通孔8に肘、膝等の出っ張り部を嵌入することによ
り、その周囲に対して極めて密着性よく固定することを
可能とした。
【0024】(実施例7)図15及び図16は更なる他
実施例を示すもので、実施例1の全面発熱体1の裏面側
のバンドに、弱粘着性の粘着剤に薬剤を含ませて形成し
た薬剤含有層9を設け、薬剤を使用する温熱治療を行え
るようにした。尚、図中10は薬剤含有層9を保護する
ための剥離紙を示す。
【0025】実施例1と同様に、実施例2乃至7のバン
ド付きカイロを、ポリエチレンからできた保存用外袋に
封入し、24時間経過してから、外袋を破って、肘に巻
き付け、通常の使用をしたところ、1〜2分程度で、発
熱温度が約38℃まで上昇し、以後38〜41℃で6時
間以上にわたって、発熱した。この使用中、本発明物中
の発熱剤は全く袋体内で移動することはなく、全面にわ
たって、平均化した発熱が認められた。使用後カイロを
取り外しも簡単に、スムーズに行え、痛みもなく、皮膚
の炎症もなかった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明では直接発熱
部に粘着剤層を設けたカイロに代え、固定手段としての
バンドを備えた化学カイロに構成することにより、次に
列挙する特有の効果を有する化学カイロを得ることがで
きる。 (1)粘着剤等の接着するための刺激物質が直接皮膚に
固着しないので、長時間、何回も同じ箇所に固定して
も、固定と脱着やその繰り返しからくる皮膚障害がな
く、長時間、安心して使用できる。 (2)粘着剤層方式の化学カイロの様に直接固定手段が
人体に接着していないので、使用後取り外す時に痛みを
伴わない。 (3)バンドにより、化学カイロの発熱剤がほぼ均等の
厚みで、所要箇所に取り付けられ、発熱剤を均一に、効
率よく、発熱させることができるので、熱が、効率よく
人体側に伝わると共に、違和感もなく、発熱の継続時間
も長くなり、長時間使用することができる。 (4)バンドを巻き付け、化学カイロを固定することか
ら、使用中に身体を動かしても、衣服の動きや身体の動
きに変形することなく、確実に所要箇所に確保できる。 (5)発熱体上やバンド上の任意の所で止められる固定
手段を設けることが可能となり、固定や脱着が容易で、
簡単である。 (6)カイロに直接結合したバンドで固定するため、肘
や膝等の関節部さらに肩や腕等の人体における湾曲部や
伸縮部更に屈伸部に追従して密着し、また、使用中に突
っ張り感や違和感がないので、使用感が良好であり、し
かも使用中に剥離の発生がなく、更に、人体との密着性
が良好であるから、優れた温熱効果や患部の治療効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明化学カイロの一実施例の平面図
【図2】 同側面図
【図3】 同使用状態を示す斜視図
【図4】 本発明化学カイロの他実施例の平面図
【図5】 同側面図
【図6】 同使用状態を示す斜視図
【図7】 本発明化学カイロの更なる他実施例の平面図
【図8】 同側面図
【図9】 本発明化学カイロの更なる他実施例の平面図
【図10】同側面図
【図11】本発明化学カイロの更なる他実施例の平面図
【図12】同側面図
【図13】本発明化学カイロの更なる他実施例を示す平
面図
【図14】同側面図
【図15】本発明化学カイロの更なる他実施例を示す平
面図
【図16】同側面図
【符号の説明】
1 全面発熱体 1a曲線部 2 バンド 2a折り返し部 3 粘着剤 4 粘着剤層 5 剥離紙 6 粘着剤層 7 剥離紙 8 貫通孔 9 薬剤含有層 10 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 久雄 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 坂内 延行 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 栗原 誠 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 和久井 一夫 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 岩本 健一 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 伊藤 享 東京都中央区日本橋浜町1丁目5番13号 マイコール株式会社東京営業所内 Fターム(参考) 4C099 AA01 CA07 CA09 CA11 GA03 JA04 LA07 NA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扁平形状の通気性袋体内に空気の存在に
    よって発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱体と、該
    全面発熱体の一端側から延設させた固定用バンドと、該
    バンドの固定手段とからなるバンド付き化学カイロ。
  2. 【請求項2】 扁平形状の通気性袋体内に空気の存在に
    よって発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱体と、該
    全面発熱体の両端から延設させた固定用バンドと、該バ
    ンドの固定手段とからなるバンド付き化学カイロ。
  3. 【請求項3】 前記全面発熱体の厚みが9mm以下で
    あることを特徴とする請求項1または2記載のバンド付
    き化学カイロ。
  4. 【請求項4】 前記全面発熱体の少なくとも一部に曲線
    部を設け、湾曲部に適合自在に形成したことを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れかに記載のバンド付き化学カイ
    ロ。
  5. 【請求項5】 前記全面発熱体の中央に貫通孔を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のバン
    ド付き化学カイロ。
  6. 【請求項6】 前記全面発熱体の近傍に薬物含有層を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の
    バンド付き化学カイロ。
  7. 【請求項7】 前記バンドの厚みが3mm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のバンド
    付き化学カイロ。
  8. 【請求項8】 前記バンドが化学カイロの装着箇所に複
    数回巻回可能な長さを有するものであることを特徴とす
    る請求項1記載のバンド付き化学カイロ。
  9. 【請求項9】 前記バンドの柔らかさが、ループステフ
    ネステスターにおいて、5g以下であることを特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載のバンド付き化学カイ
    ロ。
  10. 【請求項10】 前記バンドが伸長性であることを特徴
    とする請求項1乃至9の何れかに記載のバンド付き化学
    カイロ。
  11. 【請求項11】 前記バンドが通気性であることを特徴
    とする請求項1乃至10の何れかに記載のバンド付き化
    学カイロ。
  12. 【請求項12】 前記バンドの固定手段が粘着剤層であ
    ることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の
    バンド付き化学カイロ。
  13. 【請求項13】 前記バンドの調整用固定手段を備えて
    なることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載
    のバンド付き化学カイロ。
  14. 【請求項14】 前記バンドまたは全面発熱体の少なく
    とも1カ所に滑り止め構造を設けたことを特徴とする請
    求項1乃至13の何れかに記載のバンド付き化学カイ
    ロ。
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