JP2000201450A - 動圧軸受および動圧軸受の溝加工方法およびそれを搭載したスピンドルモ―タ - Google Patents
動圧軸受および動圧軸受の溝加工方法およびそれを搭載したスピンドルモ―タInfo
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Landscapes
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報機器に使用される動圧軸受搭載のスピン
ドルモータにおいて、スラスト軸受の動圧発生溝の形状
を改善し、回転体振れ安定性と省電力で高効率を実現す
ることを目的とする。 【解決手段】 スラスト方向の負荷を支持するスラスト
軸受のスラスト板1の表面に動圧発生溝を製作する上
で、スラスト板1にメッキを行いメッキ層7を形成し、
スラスト板表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射
によりメッキを除去して動圧発生溝を形成し、スラスト
板表面と動圧発生溝底面をつなぐ溝側面が垂直である動
圧軸受。
ドルモータにおいて、スラスト軸受の動圧発生溝の形状
を改善し、回転体振れ安定性と省電力で高効率を実現す
ることを目的とする。 【解決手段】 スラスト方向の負荷を支持するスラスト
軸受のスラスト板1の表面に動圧発生溝を製作する上
で、スラスト板1にメッキを行いメッキ層7を形成し、
スラスト板表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射
によりメッキを除去して動圧発生溝を形成し、スラスト
板表面と動圧発生溝底面をつなぐ溝側面が垂直である動
圧軸受。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として磁気ディ
スク駆動装置に用いられるブラシレスモータ(以下、モ
ータと略する)に係わるもので、詳しくは、その動圧軸
受構造及び動圧軸受の溝加工方法に関するものである。
スク駆動装置に用いられるブラシレスモータ(以下、モ
ータと略する)に係わるもので、詳しくは、その動圧軸
受構造及び動圧軸受の溝加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA分野のHDD機器の高容量
化,高速化,高精度化,低騒音化に伴い、磁気ディスク
を駆動するモータに高精度が強く要求されており、この
要求に応える技術として、ロータとステータとの間に設
けられる軸受構造において、動圧軸受を採用することが
検討されている。
化,高速化,高精度化,低騒音化に伴い、磁気ディスク
を駆動するモータに高精度が強く要求されており、この
要求に応える技術として、ロータとステータとの間に設
けられる軸受構造において、動圧軸受を採用することが
検討されている。
【0003】この動圧軸受のスラスト方向の負荷を支持
するスラスト軸受を構成するスラスト板は、動圧発生用
の溝(以下、動圧発生溝と略する)を有している。この
動圧発生溝を形成するにあたり、従来加工法ではスラス
ト板へのエッチング加工法,コイニング加工法により動
圧発生溝を製作していた。
するスラスト軸受を構成するスラスト板は、動圧発生用
の溝(以下、動圧発生溝と略する)を有している。この
動圧発生溝を形成するにあたり、従来加工法ではスラス
ト板へのエッチング加工法,コイニング加工法により動
圧発生溝を製作していた。
【0004】スラスト板上に直接、動圧発生溝を形成す
るエッチング加工法,コイニング加工法は溝を形成する
方法として簡便である。しかし、動圧発生溝を製作する
上で、エッチング加工法はスラスト板を化学的に溶解す
る。スラスト板表面部から溶解が始まり、その表面から
動圧発生溝底面に向かって溶解するので、スラスト板表
面部である動圧発生溝入口部が溝底面より大きく溶解さ
れる。そのために、動圧発生溝の断面形状は、スラスト
板表面と動圧発生溝底面を結ぶ溝側面が曲面となり図1
3(a)のようになっていた。
るエッチング加工法,コイニング加工法は溝を形成する
方法として簡便である。しかし、動圧発生溝を製作する
上で、エッチング加工法はスラスト板を化学的に溶解す
る。スラスト板表面部から溶解が始まり、その表面から
動圧発生溝底面に向かって溶解するので、スラスト板表
面部である動圧発生溝入口部が溝底面より大きく溶解さ
れる。そのために、動圧発生溝の断面形状は、スラスト
板表面と動圧発生溝底面を結ぶ溝側面が曲面となり図1
3(a)のようになっていた。
【0005】またコイニング加工法では、ダイスを押し
込んで動圧発生溝を製作することから、ダイスの転造加
工性を良くするために、ダイスに抜き勾配を付ける。こ
の抜き勾配の形状が、動圧発生溝底面とスラスト板表面
を結ぶ溝側面に転写するので、動圧発生溝の断面形状
は、溝側面にテーパが付き図13(b)のようになって
いた。
込んで動圧発生溝を製作することから、ダイスの転造加
工性を良くするために、ダイスに抜き勾配を付ける。こ
の抜き勾配の形状が、動圧発生溝底面とスラスト板表面
を結ぶ溝側面に転写するので、動圧発生溝の断面形状
は、溝側面にテーパが付き図13(b)のようになって
いた。
【0006】一方、動圧軸受のラジアル方向の負荷を支
持するラジアル軸受を構成するシャフトも、動圧発生溝
を有している。この動圧発生溝を形成するにあたり、従
来加工法ではシャフトへのエッチング加工法,コイニン
グ加工法により動圧発生溝を製作していたために、上記
と同様に溝側面が曲面となったり、テーパが付いてい
た。さらに、シャフトへのエッチング加工法及びコイニ
ング加工法は、シャフト軸方向の動圧発生溝の溝深さの
バラツキ、溝の形状及び面積を一定にすることが困難で
あった。
持するラジアル軸受を構成するシャフトも、動圧発生溝
を有している。この動圧発生溝を形成するにあたり、従
来加工法ではシャフトへのエッチング加工法,コイニン
グ加工法により動圧発生溝を製作していたために、上記
と同様に溝側面が曲面となったり、テーパが付いてい
た。さらに、シャフトへのエッチング加工法及びコイニ
ング加工法は、シャフト軸方向の動圧発生溝の溝深さの
バラツキ、溝の形状及び面積を一定にすることが困難で
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スラスト板1
にエッチング加工,コイニング加工をして製作した動圧
発生溝は、スラスト板表面2と溝底面を結ぶ溝側面3
が、スラスト板表面2と垂直な関係ではない。動圧発生
溝がこのような形状をしていると、スラスト板表面2か
ら観察される見た目の溝幅よりも、溝側面3が傾斜して
いる分だけ実際の溝幅は溝底面に合わせて小さくなる。
そのため、スラスト板表面2に対向する面が速度Vで動
いて動圧を発生した時、溝側面3が垂直の場合と比較し
て溝面積が小さいことにより、溝に流れ込む流量が少な
くなり、発生動圧が減少していた。すなわち、溝側面部
が圧力上昇の妨げとなり、期待通りのスラスト軸受剛性
を得ることが非常に困難であった。
にエッチング加工,コイニング加工をして製作した動圧
発生溝は、スラスト板表面2と溝底面を結ぶ溝側面3
が、スラスト板表面2と垂直な関係ではない。動圧発生
溝がこのような形状をしていると、スラスト板表面2か
ら観察される見た目の溝幅よりも、溝側面3が傾斜して
いる分だけ実際の溝幅は溝底面に合わせて小さくなる。
そのため、スラスト板表面2に対向する面が速度Vで動
いて動圧を発生した時、溝側面3が垂直の場合と比較し
て溝面積が小さいことにより、溝に流れ込む流量が少な
くなり、発生動圧が減少していた。すなわち、溝側面部
が圧力上昇の妨げとなり、期待通りのスラスト軸受剛性
を得ることが非常に困難であった。
【0008】溝側面3がスラスト板表面2と垂直でない
ために、発生した動圧5は、スラスト力4と横手方向に
逃げる力6の2つの力から構成される。前記横手方向に
逃げる力6は、溝側面3の傾斜に依存しており、前記動
圧5のうち前記横手方向に逃げる力6の占める割合が多
くなるほど、スラスト力4が小さくなりスラスト軸受剛
性不足になるので、回転体の振れ回りが大きくなるなど
不具合を生じていた。動圧発生溝の底面とスラスト板表
面1を結ぶ溝側面3が、スラスト板表面1と垂直な関係
であることが望まれていた。
ために、発生した動圧5は、スラスト力4と横手方向に
逃げる力6の2つの力から構成される。前記横手方向に
逃げる力6は、溝側面3の傾斜に依存しており、前記動
圧5のうち前記横手方向に逃げる力6の占める割合が多
くなるほど、スラスト力4が小さくなりスラスト軸受剛
性不足になるので、回転体の振れ回りが大きくなるなど
不具合を生じていた。動圧発生溝の底面とスラスト板表
面1を結ぶ溝側面3が、スラスト板表面1と垂直な関係
であることが望まれていた。
【0009】一方、動圧軸受のラジアル方向の負荷を支
持するラジアル軸受を構成するシャフトも、動圧発生溝
を有している。シャフトへのエッチング加工法,コイニ
ング加工法により動圧発生溝を製作すると、シャフト表
面と動圧発生溝底面を結ぶ溝側面が垂直な関係ではない
ので、上記と同様にラジアル軸受剛性不足となり回転体
の振れ回りが大きくなるなど不具合を生じていた。さら
に、シャフト軸方向の動圧発生溝の溝深さのバラツキ、
溝の形状及び面積を一定にすることが困難であり、ラジ
アル方向のラジアル軸受の剛性バランスが不安定とな
り、回転体の振れ回りに大きな影響を及ぼしていた。ラ
ジアル方向の動圧発生溝の溝深さのバラツキ、溝の形状
及び面積を一定にすることが望まれていた。
持するラジアル軸受を構成するシャフトも、動圧発生溝
を有している。シャフトへのエッチング加工法,コイニ
ング加工法により動圧発生溝を製作すると、シャフト表
面と動圧発生溝底面を結ぶ溝側面が垂直な関係ではない
ので、上記と同様にラジアル軸受剛性不足となり回転体
の振れ回りが大きくなるなど不具合を生じていた。さら
に、シャフト軸方向の動圧発生溝の溝深さのバラツキ、
溝の形状及び面積を一定にすることが困難であり、ラジ
アル方向のラジアル軸受の剛性バランスが不安定とな
り、回転体の振れ回りに大きな影響を及ぼしていた。ラ
ジアル方向の動圧発生溝の溝深さのバラツキ、溝の形状
及び面積を一定にすることが望まれていた。
【0010】動圧発生溝を製作する一つの方法が特開平
5−2144号公報に開示されている。その実施例を図
14に引用する。
5−2144号公報に開示されている。その実施例を図
14に引用する。
【0011】これは、回転軸16に被膜11を塗布し、
動圧発生溝となる部分以外を偏向走査されたレーザービ
ームで除去した後に、除去した部分にメッキを付着させ
て、残った被膜11を除去して動圧発生溝を形成するも
のとしている。
動圧発生溝となる部分以外を偏向走査されたレーザービ
ームで除去した後に、除去した部分にメッキを付着させ
て、残った被膜11を除去して動圧発生溝を形成するも
のとしている。
【0012】しかしこれは、回転軸16にメッキを行っ
た後の工程にて、被膜11を化学的に溶解して除去す
る。この際、表面に露出している被膜11から溶解して
いき、最終的に回転軸16まで被膜11を溶解して動圧
発生溝を形成する。表面に露出している被膜11を溶解
するとき、被膜11に接しているメッキ自体も、溝側面
に相当する部分が溶解していくので、回転軸16まで被
膜11を除去した後は、動圧発生溝のメッキ層7表面入
口部が溝底面より溝幅が大きくなり、動圧発生溝の断面
形状は図13(a)のようになる。したがって、回転軸
表面と溝底面を結ぶ溝側面が、回転軸表面と垂直な関係
ではないため、動圧発生時、溝側面部が圧力上昇の妨げ
となり、期待通りのスラスト軸受剛性を得ることが非常
に困難であった。そして、ラジアル軸受剛性不足によ
り、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、軸振れなどの不
具合を生じていた。
た後の工程にて、被膜11を化学的に溶解して除去す
る。この際、表面に露出している被膜11から溶解して
いき、最終的に回転軸16まで被膜11を溶解して動圧
発生溝を形成する。表面に露出している被膜11を溶解
するとき、被膜11に接しているメッキ自体も、溝側面
に相当する部分が溶解していくので、回転軸16まで被
膜11を除去した後は、動圧発生溝のメッキ層7表面入
口部が溝底面より溝幅が大きくなり、動圧発生溝の断面
形状は図13(a)のようになる。したがって、回転軸
表面と溝底面を結ぶ溝側面が、回転軸表面と垂直な関係
ではないため、動圧発生時、溝側面部が圧力上昇の妨げ
となり、期待通りのスラスト軸受剛性を得ることが非常
に困難であった。そして、ラジアル軸受剛性不足によ
り、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、軸振れなどの不
具合を生じていた。
【0013】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、動圧発生溝から生じる動圧を効率よくスラ
スト力及びラジアル力に変換でき、また高精度なラジア
ル軸受の動圧発生溝をもつ動圧軸受及びそれを搭載した
スピンドルモータを実現することを目的とする。
ものであり、動圧発生溝から生じる動圧を効率よくスラ
スト力及びラジアル力に変換でき、また高精度なラジア
ル軸受の動圧発生溝をもつ動圧軸受及びそれを搭載した
スピンドルモータを実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の動圧軸受は、スラスト方向の負荷を支持するス
ラスト軸受のスラスト板表面に動圧発生溝を製作する上
で、スラスト板にメッキを行いメッキ層を形成し、スラ
スト板表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射によ
りメッキを除去して動圧発生溝を形成し、スラスト板表
面と動圧発生溝底面をつなぐ溝側面とを垂直にしたもの
である。
本発明の動圧軸受は、スラスト方向の負荷を支持するス
ラスト軸受のスラスト板表面に動圧発生溝を製作する上
で、スラスト板にメッキを行いメッキ層を形成し、スラ
スト板表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射によ
りメッキを除去して動圧発生溝を形成し、スラスト板表
面と動圧発生溝底面をつなぐ溝側面とを垂直にしたもの
である。
【0015】また、ラジアル方向の負荷を支持するラジ
アル軸受のシャフト表面に動圧発生溝を製作する上で、
シャフトにメッキを行いメッキ層を形成し、シャフト表
面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射によりメッキ
を除去して動圧発生溝を形成し、シャフトと動圧発生溝
底面をつなぐ溝側面とを垂直にしたものである。
アル軸受のシャフト表面に動圧発生溝を製作する上で、
シャフトにメッキを行いメッキ層を形成し、シャフト表
面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射によりメッキ
を除去して動圧発生溝を形成し、シャフトと動圧発生溝
底面をつなぐ溝側面とを垂直にしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)本発明の第1の実施例に
係わる動圧軸受を図1及び図2に示す。図1はその部分
断面図であり、図2は外観図である。
係わる動圧軸受を図1及び図2に示す。図1はその部分
断面図であり、図2は外観図である。
【0018】図1において、スラスト板1の表面上の動
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成する。動圧発生溝形状は、スラスト板表面2と
溝側面3が垂直であるように構成する。
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成する。動圧発生溝形状は、スラスト板表面2と
溝側面3が垂直であるように構成する。
【0019】このように構成された動圧軸受の外観の一
例は図2に示すようになり、動圧発生溝を備えたスラス
ト板1は、モータの動圧軸受のスラスト方向の負荷を支
持するスラスト軸受として搭載される(図示せず)。
例は図2に示すようになり、動圧発生溝を備えたスラス
ト板1は、モータの動圧軸受のスラスト方向の負荷を支
持するスラスト軸受として搭載される(図示せず)。
【0020】図1のように、スラスト板1の表面上の動
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成して、動圧発生溝形状を、スラスト板表面2と
溝側面3が垂直であるように構成したことにより、スラ
スト板表面2と対向する面が速度Vで動いた時に発生す
る動圧5がほとんどスラスト力4となり、動圧5のスラ
スト力4への変換が最も効率的であり、損失を最小限に
できる。したがって、動圧5の発生時、溝側面3が傾斜
することにより生じる力の損失を防ぐことができ、スラ
スト力4の圧力上昇が順調に進行して、期待通りのスラ
スト軸受剛性を得ることができる。そして、スラスト軸
受剛性不足による、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、
軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成して、動圧発生溝形状を、スラスト板表面2と
溝側面3が垂直であるように構成したことにより、スラ
スト板表面2と対向する面が速度Vで動いた時に発生す
る動圧5がほとんどスラスト力4となり、動圧5のスラ
スト力4への変換が最も効率的であり、損失を最小限に
できる。したがって、動圧5の発生時、溝側面3が傾斜
することにより生じる力の損失を防ぐことができ、スラ
スト力4の圧力上昇が順調に進行して、期待通りのスラ
スト軸受剛性を得ることができる。そして、スラスト軸
受剛性不足による、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、
軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
【0021】また、動圧発生溝形状を、スラスト板表面
2と溝側面3が垂直であるように構成したことから、動
圧5のスラスト力4への変換が最も効率的であり、損失
を最小限にできる。したがって、動圧軸受の損失を最小
限にできることから、モータを駆動する損失を低減する
ことにつながり、省電力及び効率の良いモータを製作す
ることが可能となる。
2と溝側面3が垂直であるように構成したことから、動
圧5のスラスト力4への変換が最も効率的であり、損失
を最小限にできる。したがって、動圧軸受の損失を最小
限にできることから、モータを駆動する損失を低減する
ことにつながり、省電力及び効率の良いモータを製作す
ることが可能となる。
【0022】なお、本実施の形態では、動圧発生溝をス
ラスト板上に形成しているが、スラスト板に対向する面
に動圧発生溝を形成する場合でも同様の効果が得られ
る。
ラスト板上に形成しているが、スラスト板に対向する面
に動圧発生溝を形成する場合でも同様の効果が得られ
る。
【0023】(実施の形態2)本発明の第2の実施例に
係わる動圧軸受の溝加工方法を図3及び図4及び図5に
示す。図3及び図4はその部分断面図であり、図5はそ
の外観図である。
係わる動圧軸受の溝加工方法を図3及び図4及び図5に
示す。図3及び図4はその部分断面図であり、図5はそ
の外観図である。
【0024】図3において、動圧軸受におけるスラスト
方向の負荷を支持するスラスト軸受のスラスト板1にメ
ッキを行いメッキ層7を形成し、図4において、前記ス
ラスト板表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射に
よりメッキを除去することにより、動圧発生溝を構成す
る。
方向の負荷を支持するスラスト軸受のスラスト板1にメ
ッキを行いメッキ層7を形成し、図4において、前記ス
ラスト板表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射に
よりメッキを除去することにより、動圧発生溝を構成す
る。
【0025】このように構成された動圧軸受は一例は図
5に示すようになり、スラスト板にメッキ層7を形成
し、モータの動圧軸受のスラスト方向の負荷を支持する
スラスト軸受として搭載される(図示せず)。
5に示すようになり、スラスト板にメッキ層7を形成
し、モータの動圧軸受のスラスト方向の負荷を支持する
スラスト軸受として搭載される(図示せず)。
【0026】図3のように、動圧軸受におけるスラスト
方向の負荷を支持するスラスト軸受を構成するステンレ
ス製のスラスト板1をアルカリ脱脂、酸にて表面活性化
したのち、無電解ニッケル−リンメッキのメッキ層7を
5±1μmの厚みで形成する。
方向の負荷を支持するスラスト軸受を構成するステンレ
ス製のスラスト板1をアルカリ脱脂、酸にて表面活性化
したのち、無電解ニッケル−リンメッキのメッキ層7を
5±1μmの厚みで形成する。
【0027】次に図4のように、スラスト板1の表面上
の動圧発生溝があるべき部位に、YAGレーザ照射に
て、メッキ層7の前記溝があるべき部位のメッキを除去
して溝形状を形成する。
の動圧発生溝があるべき部位に、YAGレーザ照射に
て、メッキ層7の前記溝があるべき部位のメッキを除去
して溝形状を形成する。
【0028】このように動圧発生溝を構成したとき、前
記溝の溝深さ、溝形状及び面積が、横手方向の如何なる
部位においても一定した高精度なものとなる。
記溝の溝深さ、溝形状及び面積が、横手方向の如何なる
部位においても一定した高精度なものとなる。
【0029】したがって、動圧発生時、スラスト力4の
圧力上昇が順調に進行して、期待通りのスラスト軸受剛
性を得ることができる。そして、スラスト軸受剛性不足
による、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、軸振れなど
の不具合を防ぐことができる。
圧力上昇が順調に進行して、期待通りのスラスト軸受剛
性を得ることができる。そして、スラスト軸受剛性不足
による、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、軸振れなど
の不具合を防ぐことができる。
【0030】(実施の形態3)本発明の第3の実施例に
係わる動圧軸受を図6及び図7に示す。図6はその断面
図であり、図7は外観図である。
係わる動圧軸受を図6及び図7に示す。図6はその断面
図であり、図7は外観図である。
【0031】図6において、シャフト10の表面上の動
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成する。動圧発生溝形状は、シャフト表面13と
溝側面3が垂直であるように構成する。
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成する。動圧発生溝形状は、シャフト表面13と
溝側面3が垂直であるように構成する。
【0032】このように構成された動圧軸受の外観の一
例は図7に示すようになり、2つの連なる環状動圧発生
溝を備えたシャフト10は、モータの動圧軸受のラジア
ル方向の負荷を支持するラジアル軸受として搭載される
(図示せず)。
例は図7に示すようになり、2つの連なる環状動圧発生
溝を備えたシャフト10は、モータの動圧軸受のラジア
ル方向の負荷を支持するラジアル軸受として搭載される
(図示せず)。
【0033】図6のように、シャフト10の表面上の動
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成して、動圧発生溝形状を、シャフト表面13と
溝側面3が垂直であるように構成したことにより、シャ
フト表面13と対向する面が速度Vで動いた時に発生す
る動圧5がほとんどラジアル力12となり、動圧5のラ
ジアル力12への変換が最も効率的であり、損失を最小
限にできる。したがって、動圧5の発生時、溝側面3が
傾斜することにより生じる力の損失を防ぐことができ、
ラジアル力12の圧力上昇が順調に進行して、期待通り
のラジアル軸受剛性を得ることができる。そして、ラジ
アル軸受の剛性不安定による、回転むら、浮上量不足、
軸の傾き、軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
圧発生溝があるべき部位に、動圧発生溝を深さ5±1μ
mで構成して、動圧発生溝形状を、シャフト表面13と
溝側面3が垂直であるように構成したことにより、シャ
フト表面13と対向する面が速度Vで動いた時に発生す
る動圧5がほとんどラジアル力12となり、動圧5のラ
ジアル力12への変換が最も効率的であり、損失を最小
限にできる。したがって、動圧5の発生時、溝側面3が
傾斜することにより生じる力の損失を防ぐことができ、
ラジアル力12の圧力上昇が順調に進行して、期待通り
のラジアル軸受剛性を得ることができる。そして、ラジ
アル軸受の剛性不安定による、回転むら、浮上量不足、
軸の傾き、軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
【0034】また、動圧発生溝形状を、シャフト表面1
3と溝側面3が垂直であるように構成したことから、動
圧5のラジアル力12への変換が最も効率的であり、損
失を最小限にできる。したがって、動圧軸受の損失を最
小限にできることから、モータを駆動する損失を低減す
ることにつながり、省電力及び効率の良いモータを製作
することが可能となる。
3と溝側面3が垂直であるように構成したことから、動
圧5のラジアル力12への変換が最も効率的であり、損
失を最小限にできる。したがって、動圧軸受の損失を最
小限にできることから、モータを駆動する損失を低減す
ることにつながり、省電力及び効率の良いモータを製作
することが可能となる。
【0035】なお、本実施の形態では、動圧発生溝をシ
ャフト上に形成しているが、シャフトに対向する面に動
圧発生溝を形成する場合でも同様の効果が得られる。
ャフト上に形成しているが、シャフトに対向する面に動
圧発生溝を形成する場合でも同様の効果が得られる。
【0036】(実施の形態4)本発明の第4の実施例に
係わる動圧軸受の溝加工方法を図8及び図9及び図10
に示す。図8及び図9はその部分断面図であり、図10
はその外観図である。
係わる動圧軸受の溝加工方法を図8及び図9及び図10
に示す。図8及び図9はその部分断面図であり、図10
はその外観図である。
【0037】図8において、動圧軸受におけるラジアル
方向の負荷を支持するラジアル軸受のシャフト10にメ
ッキを行いメッキ層7を形成し、図9において、前記シ
ャフト表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射によ
りメッキを除去することにより、動圧発生溝を構成す
る。
方向の負荷を支持するラジアル軸受のシャフト10にメ
ッキを行いメッキ層7を形成し、図9において、前記シ
ャフト表面の動圧発生溝となる部位に、レーザ照射によ
りメッキを除去することにより、動圧発生溝を構成す
る。
【0038】このように構成された動圧軸受の外観は図
10に示すようになり、シャフトにメッキ層7を形成
し、モータの動圧軸受のラジアル方向の負荷を支持する
ラジアル軸受として搭載される(図示せず)。
10に示すようになり、シャフトにメッキ層7を形成
し、モータの動圧軸受のラジアル方向の負荷を支持する
ラジアル軸受として搭載される(図示せず)。
【0039】図8のように、動圧軸受におけるラジアル
方向の負荷を支持するラジアル軸受を構成するステンレ
ス製のシャフト10をアルカリ脱脂、酸にて表面活性化
したのち、無電解ニッケル−リンメッキのメッキ層7を
5±1μmの厚みで形成する。
方向の負荷を支持するラジアル軸受を構成するステンレ
ス製のシャフト10をアルカリ脱脂、酸にて表面活性化
したのち、無電解ニッケル−リンメッキのメッキ層7を
5±1μmの厚みで形成する。
【0040】次に図9のように、シャフト10の表面上
の動圧発生溝があるべき部位に、YAGレーザ照射に
て、メッキ層7の前記溝があるべき部位のメッキを除去
して溝形状を形成する。
の動圧発生溝があるべき部位に、YAGレーザ照射に
て、メッキ層7の前記溝があるべき部位のメッキを除去
して溝形状を形成する。
【0041】このように動圧発生溝を構成したとき、前
記溝の溝深さ、溝形状及び面積がシャフト軸方向の如何
なる部位においても一定した高精度なものとなる。
記溝の溝深さ、溝形状及び面積がシャフト軸方向の如何
なる部位においても一定した高精度なものとなる。
【0042】したがって、動圧発生時、ラジアル力12
の圧力上昇が順調に進行して、期待通りのラジアル軸受
剛性を得ることができる。そして、ラジアル軸受の剛性
バランスの不安定による、回転むら、浮上量不足、軸の
傾き、軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
の圧力上昇が順調に進行して、期待通りのラジアル軸受
剛性を得ることができる。そして、ラジアル軸受の剛性
バランスの不安定による、回転むら、浮上量不足、軸の
傾き、軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
【0043】(実施の形態5)本発明の第5の実施例に
係わる動圧軸受を搭載したスピンドルモータを図11に
示す。図11はその断面図である。
係わる動圧軸受を搭載したスピンドルモータを図11に
示す。図11はその断面図である。
【0044】図11において、励磁状態で磁界を発生す
るステータコイルを備えたステータ8を有し、このステ
ータコイルの磁界との電磁相互作用により回転力を得る
ロータマグネット9を備えたロータを有し、前記ロータ
を支持するシャフト10及びシャフト10に対向するス
リーブ15を有し、スラストカバー14は前記スリーブ
15に支持されており、5±1μmの無電解ニッケル−
リンメッキ層を有するスラスト板1を有し、前記スラス
ト板1にはメッキ層をYAGレーザ照射にて除去されて
形成された動圧発生溝をスリーブ15に対向する面及び
スラストカバー14に対向する面に有してスラスト動圧
軸受を構成している。
るステータコイルを備えたステータ8を有し、このステ
ータコイルの磁界との電磁相互作用により回転力を得る
ロータマグネット9を備えたロータを有し、前記ロータ
を支持するシャフト10及びシャフト10に対向するス
リーブ15を有し、スラストカバー14は前記スリーブ
15に支持されており、5±1μmの無電解ニッケル−
リンメッキ層を有するスラスト板1を有し、前記スラス
ト板1にはメッキ層をYAGレーザ照射にて除去されて
形成された動圧発生溝をスリーブ15に対向する面及び
スラストカバー14に対向する面に有してスラスト動圧
軸受を構成している。
【0045】このようにスラスト板1の動圧発生溝を形
成したとき、前記溝の溝深さ、溝形状及び面積が、横手
方向の如何なる部位においても一定した高精度なものと
なる。したがって、モータが駆動した動圧発生時、スラ
スト軸受から生じるスラスト力の圧力上昇が順調に進行
して、期待通りのスラスト軸受剛性を得ることができ
る。そして、スラスト軸受剛性不足による、回転むら、
浮上量不足、軸の傾き、軸振れなどの不具合を防ぐこと
ができる。
成したとき、前記溝の溝深さ、溝形状及び面積が、横手
方向の如何なる部位においても一定した高精度なものと
なる。したがって、モータが駆動した動圧発生時、スラ
スト軸受から生じるスラスト力の圧力上昇が順調に進行
して、期待通りのスラスト軸受剛性を得ることができ
る。そして、スラスト軸受剛性不足による、回転むら、
浮上量不足、軸の傾き、軸振れなどの不具合を防ぐこと
ができる。
【0046】(実施の形態6)本発明の第6の実施例に
係わる動圧軸受を搭載したスピンドルモータを図12に
示す。図12はその断面図である。
係わる動圧軸受を搭載したスピンドルモータを図12に
示す。図12はその断面図である。
【0047】図12において、励磁状態で磁界を発生す
るステータコイルを備えたステータ8を有し、このステ
ータコイルの磁界との電磁相互作用により回転力を得る
ロータマグネット9を備えたロータを有し、前記ロータ
を支持するスラスト板1、及び5±1μmの無電解ニッ
ケル−リンメッキ層を有するシャフト10を有し、前記
シャフト10にはメッキ層をYAGレーザ照射にて除去
されて形成された2つのヘリングボーン状の動圧発生溝
を環状に有してラジアル動圧軸受を構成している。
るステータコイルを備えたステータ8を有し、このステ
ータコイルの磁界との電磁相互作用により回転力を得る
ロータマグネット9を備えたロータを有し、前記ロータ
を支持するスラスト板1、及び5±1μmの無電解ニッ
ケル−リンメッキ層を有するシャフト10を有し、前記
シャフト10にはメッキ層をYAGレーザ照射にて除去
されて形成された2つのヘリングボーン状の動圧発生溝
を環状に有してラジアル動圧軸受を構成している。
【0048】このようにシャフト10の動圧発生溝を形
成したとき、前記溝の溝深さ、溝形状及び面積がシャフ
ト軸方向の如何なる部位においても一定した高精度なも
のとなる。したがって、モータが駆動した動圧発生時、
ラジアル軸受から生じるラジアル力の圧力上昇が順調に
進行して、期待通りのラジアル軸受剛性を得ることがで
きる。そして、シャフト上の2つの環状動圧発生溝の溝
深さ、面積が一定等によるラジアル軸受の剛性バランス
の不安定に起因する、回転むら、浮上量不足、軸の傾
き、軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
成したとき、前記溝の溝深さ、溝形状及び面積がシャフ
ト軸方向の如何なる部位においても一定した高精度なも
のとなる。したがって、モータが駆動した動圧発生時、
ラジアル軸受から生じるラジアル力の圧力上昇が順調に
進行して、期待通りのラジアル軸受剛性を得ることがで
きる。そして、シャフト上の2つの環状動圧発生溝の溝
深さ、面積が一定等によるラジアル軸受の剛性バランス
の不安定に起因する、回転むら、浮上量不足、軸の傾
き、軸振れなどの不具合を防ぐことができる。
【0049】以上本発明の実施例を説明してきたが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
主旨の範囲で様々な応用展開が可能である。
発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
主旨の範囲で様々な応用展開が可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る動圧軸
受においては、スラスト力及びラジアル力の圧力上昇が
順調に進行して、期待通りの軸受剛性を得ることができ
る。そして、軸受剛性不足による、回転むら、浮上量不
足、軸の傾き、軸振れなどの不具合を防ぐことができ
る。
受においては、スラスト力及びラジアル力の圧力上昇が
順調に進行して、期待通りの軸受剛性を得ることができ
る。そして、軸受剛性不足による、回転むら、浮上量不
足、軸の傾き、軸振れなどの不具合を防ぐことができ
る。
【0051】また、メッキされたスラスト板及びシャフ
トにて、動圧発生溝をレーザ照射でメッキ層を除去して
形成することにより、前記溝の溝深さ、溝形状及び面積
が、横手方向の如何なる部位においても一定した高精度
なものとなり、高精度な動圧軸受が実現できる。
トにて、動圧発生溝をレーザ照射でメッキ層を除去して
形成することにより、前記溝の溝深さ、溝形状及び面積
が、横手方向の如何なる部位においても一定した高精度
なものとなり、高精度な動圧軸受が実現できる。
【0052】また、このような動圧軸受を搭載したか
ら、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、軸振れなどの不
具合がなく、かつ省電力で高効率な優れたスピンドルモ
ータを実現できる。
ら、回転むら、浮上量不足、軸の傾き、軸振れなどの不
具合がなく、かつ省電力で高効率な優れたスピンドルモ
ータを実現できる。
【図1】本発明に係わるスラスト動圧軸受の部分断面図
【図2】本発明に係わるスラスト動圧軸受の外観図
【図3】本発明に係わる動圧軸受製作方法の一工程を示
し、スラスト板にメッキが形成された状態を示す部分断
面図
し、スラスト板にメッキが形成された状態を示す部分断
面図
【図4】本発明に係わる動圧軸受を示し、スラスト板上
のメッキ層をレーザ照射により除去して動圧発生溝を形
成した状態を示す部分断面図
のメッキ層をレーザ照射により除去して動圧発生溝を形
成した状態を示す部分断面図
【図5】本発明に係わるスラスト板上にメッキ層を形成
した動圧軸受の外観図
した動圧軸受の外観図
【図6】本発明に係わるラジアル動圧軸受の部分断面図
【図7】本発明に係わるラジアル動圧軸受の外観図
【図8】本発明に係わる動圧軸受製作方法の一工程を示
し、シャフトにメッキが形成された状態を示す部分断面
図
し、シャフトにメッキが形成された状態を示す部分断面
図
【図9】本発明に係わる動圧軸受を示し、シャフト上の
メッキ層をレーザ照射により除去して動圧発生溝を形成
した状態を示す部分断面図
メッキ層をレーザ照射により除去して動圧発生溝を形成
した状態を示す部分断面図
【図10】本発明に係わるシャフト上にメッキ層を形成
した動圧軸受の外観図
した動圧軸受の外観図
【図11】本発明に係わるスラスト動圧軸受を搭載した
スピンドルモータの断面図
スピンドルモータの断面図
【図12】本発明に係わるラジアル動圧軸受を搭載した
スピンドルモータの断面図
スピンドルモータの断面図
【図13】(a)従来の動圧軸受を示し、エッチング加
工法により動圧発生溝を形成した状態を示す部分断面図 (b)同動圧軸受を示し、コイニング加工法により動圧
発生溝を形成した状態を示す部分断面図
工法により動圧発生溝を形成した状態を示す部分断面図 (b)同動圧軸受を示し、コイニング加工法により動圧
発生溝を形成した状態を示す部分断面図
【図14】従来の動圧軸受製作方法の一工程を示す部分
断面図
断面図
1 スラスト板 2 スラスト板表面 3 溝側面 4 スラスト力 5 動圧 6 横手方向に逃げる力 7 メッキ層 8 ステータコア 9 ロータマグネット 10 シャフト 11 被膜 12 ラジアル力 13 シャフト表面 14 スラストカバー 15 スリーブ 16 回転軸 V 速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/16 H02K 5/16 Z Fターム(参考) 3J011 AA20 BA02 BA08 CA03 CA05 DA02 4E068 AA04 AC00 DA02 5D036 CC46 CC47 GG01 5H605 AA05 BB05 CC04 CC05 EB03 EB06 5H607 AA04 BB01 BB09 CC01 DD03 EE10 GG03 GG12
Claims (5)
- 【請求項1】 動圧軸受におけるスラスト方向の負荷を
支持するスラスト軸受のスラスト板表面に動圧発生用の
溝を有し、前記スラスト板表面と前記動圧発生用の溝底
面をつなぐ溝側面を有し、前記溝側面と前記スラスト板
表面が垂直である動圧軸受。 - 【請求項2】 動圧軸受におけるラジアル方向の負荷を
支持するラジアル軸受のシャフト表面に動圧発生用の溝
を有し、前記シャフト表面と前記動圧発生用の溝底面を
つなぐ溝側面を有し、前記溝側面と前記シャフト表面が
垂直である動圧軸受。 - 【請求項3】 動圧軸受におけるスラスト方向の負荷を
支持するスラスト軸受のスラスト板にメッキを行いメッ
キ層を形成し、前記スラスト板表面の動圧発生用の溝と
なる部位に、レーザ照射によりメッキを除去することに
より形成した動圧軸受の溝加工方法。 - 【請求項4】 動圧軸受におけるラジアル方向の負荷を
支持するラジアル軸受のシャフトにメッキを行いメッキ
層を形成し、前記シャフト表面の動圧発生用の溝となる
部位に、レーザ照射によりメッキを除去することにより
形成した動圧軸受の溝加工方法。 - 【請求項5】 励磁状態で磁界を発生するステータコイ
ルを備えたステータを有し、このステータコイルの磁界
との電磁相互作用により回転力を得るロータマグネット
を備えたロータを有し、前記ロータを支持するシャフト
及びスラスト板を有し、前記スラスト板もしくは前記シ
ャフトに請求項1から4のいずれか1項に記載の動圧軸
受及び前記溝加工方法により作製した動圧軸受を搭載し
たスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11001721A JP2000201450A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 動圧軸受および動圧軸受の溝加工方法およびそれを搭載したスピンドルモ―タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11001721A JP2000201450A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 動圧軸受および動圧軸受の溝加工方法およびそれを搭載したスピンドルモ―タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000201450A true JP2000201450A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=11509440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11001721A Withdrawn JP2000201450A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 動圧軸受および動圧軸受の溝加工方法およびそれを搭載したスピンドルモ―タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000201450A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276664A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Nippon Densan Corp | 流体軸受部品 |
JP2002286038A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Nippon Densan Corp | モータ及びこれを備えたディスク装置 |
KR101219002B1 (ko) * | 2010-10-14 | 2013-01-04 | 삼성전기주식회사 | 전해 가공용 전극 어셈블리 및 이의 제조 방법 |
-
1999
- 1999-01-07 JP JP11001721A patent/JP2000201450A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276664A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Nippon Densan Corp | 流体軸受部品 |
JP4599735B2 (ja) * | 2001-03-22 | 2010-12-15 | 日本電産株式会社 | 流体軸受部品 |
JP2002286038A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Nippon Densan Corp | モータ及びこれを備えたディスク装置 |
JP4599738B2 (ja) * | 2001-03-26 | 2010-12-15 | 日本電産株式会社 | モータ及びこれを備えたディスク装置 |
KR101219002B1 (ko) * | 2010-10-14 | 2013-01-04 | 삼성전기주식회사 | 전해 가공용 전극 어셈블리 및 이의 제조 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051130 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
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|
A761 | Written withdrawal of application |
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