JP2000200734A - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

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JP2000200734A JP3834399A JP3834399A JP2000200734A JP 2000200734 A JP2000200734 A JP 2000200734A JP 3834399 A JP3834399 A JP 3834399A JP 3834399 A JP3834399 A JP 3834399A JP 2000200734 A JP2000200734 A JP 2000200734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は固体電解コンデンサの製造方法にお
いて生産性を高めることを目的とするものである。 【解決手段】 重合槽17と、この重合槽17内に設け
られた重合液18と、前記重合槽17内の重合液18内
部分に設けられた陰極19とを備え、芯材5の表面に化
成被膜を形成し、この化成被膜上に導電物質を設けた複
数のコンデンサ素子部7のそれぞれの陽極引出部9を導
電性テープ16に貼付した状態で前記重合液18内に浸
漬し、この導電性テープ16に電圧を印加して前記コン
デンサ素子部7の陰極引出部10に重合膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性高分子を固体
電解質とした固体電解コンデンサの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の電源回路の高周波化に
伴い、そこに用いられる電解コンデンサについても高周
波特性の優れたものが要求されている。これに対して、
高周波領域での低インピーダンスを実現するために、電
解重合により得られる高電導度の導電性高分子を固体電
解質として用いた固体電解コンデンサが提案されてい
る。
【0003】従来例において同時に複数個のコンデンサ
素子の陰極引出部に電解重合によって高分子の重合膜を
形成しようとする場合には、図22に示すように、重合
液1中で、個々の陽極引出部2ごとに給電用の電極3を
接触させ、この電極3を正極とし、陰極14との間に電
圧を印加して電解重合を行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の固体電解コンデンサの製造方法では、コンデンサ素子
1個1個に重合電極13を用意し、それを個々の陽極引
出部2ごとに接触させるという煩雑な工程が必要であ
り、効率よく量産することが困難であるという課題を有
していた。
【0005】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、量産化に適した固体電解コンデンサの製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、重合槽と、この重合槽内に設けられた重合
液と、前記重合槽内の重合液内部分に設けられた陰極と
を備え、芯材の表面に化成被膜を形成し、この化成被膜
上に導電物質を設けた複数のコンデンサ素子のそれぞれ
の陽極引出部を導電性テープに貼付した状態で前記重合
液内に浸漬し、この導電性テープに電圧を印加して前記
コンデンサ素子の陰極引出部に重合膜を形成するもので
あって、導電性テープに複数のコンデンサ素子の陽極引
出部を貼付するので、この導電性テープに電圧を印加す
ればこの導電性テープの表面上から始まった重合がこれ
に貼付した各コンデンサ素子の陰極引出部へと広がり、
これにより各コンデンサ素子の陰極引出部上に重合膜が
形成されることになり、生産性のよいものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の発明は、重合
槽と、この重合槽内に設けられた重合液と、前記重合槽
内の重合液内部分に設けられた陰極とを備え、芯材の表
面に化成被膜を形成し、この化成被膜上に導電物質を設
けた複数のコンデンサ素子のそれぞれの陽極引出部を導
電性テープに貼付した状態で前記重合液内に浸漬し、こ
の導電性テープに電圧を印加して前記コンデンサ素子の
陰極引出部に重合膜を形成する固体電解コンデンサの製
造方法であって、導電性テープに複数のコンデンサ素子
の陽極引出部を貼付するので、この導電性テープに電圧
を印加すればこの導電性テープの表面上から始まった重
合がこれに貼付した各コンデンサ素子の陰極引出部へと
広がり、これにより各コンデンサ素子の陰極引出部上に
重合膜が形成されることになり、生産性の良いものとな
る。
【0008】請求項2の発明は、帯状の芯材の長手方向
に、この長手方向に直交する方向に複数のコンデンサ素
子部を一体に突出形成し、各コンデンサ素子部の突出根
元側を陽極引出部とする請求項1に記載の固体電解コン
デンサの製造方法であって複数の各コンデンサ素子部を
帯状の芯材の長手方向にこの長手方向に直交する方向に
一体に突出形成したものであるので、重合膜形成時には
複数のコンデンサ素子を一体化物して取扱えることにな
って生産性が高くなる。
【0009】請求項3の発明は、帯状の芯材の長手方向
両側に、この芯材の長手方向に直交する方向にコンデン
サ素子部を一体に突出形成した請求項2に記載の固体電
解コンデンサの製造方法であって、複数の各コンデンサ
素子部を帯状の長手方向両側にこの長手方向に直交する
方向に一体に突出形成したものあるので、重合膜形成時
には複数のコンデンサ素子を一体化物して取扱えること
になって生産性が高くなる。
【0010】請求項4の発明は、帯状の芯材の長手方向
に所定間隔ごとに、この芯材の長手方向に直交する方向
にスリットを形成し、このスリット間をコンデンサ素子
部とした請求項2または3に記載の固体電解コンデンサ
の製造方法であって、帯状の長手方向に所定間隔ごとに
スリットを形成するだけで複数のコンデンサ素子部を容
易に形成することができる。
【0011】請求項5の発明は、帯状の芯材の長手方向
に直交する方向に突出したコンデンサ素子部の突出根元
部を陽極引出部とし、この陽極引出部表面上に導電性テ
ープを貼付した請求項2〜4のいずれか一つに記載の固
体電解コンデンサの製造方法であって、各コンデンサ素
子部の突出根元側を陽極引出部としているので、導電性
テープを帯状の芯材の長手方向に貼付することで各コン
デンサ素子部の陰極引出部と導電性テープ間の距離が安
定し、この結果として各コンデンサ素子部の陰極引出部
に略均質な重合膜を形成することができる。
【0012】請求項6の発明は、導電性テープの長手方
向両側に対応する芯材部分に長尺状の絶縁テープを貼付
し、この絶縁テープ上に導電性テープを貼付する請求項
5に記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、芯
材に絶縁テープを貼付しておけば、この絶縁テープ面は
化成被膜が形成された芯材よりは平面度が高いので導電
性テープを貼りやすく、また後にこの導電性テープを芯
材側から剥がしやすく、生産性の高いものとなり、さら
にこの絶縁テープにより各コンデンサ素子の導電性テー
プ下の陽極引出部と重合膜が形成される陰極引出部とを
分離し、重合膜が陽極引出部側へと侵入しにくくなる。
【0013】請求項7の発明は、重合槽を長尺状とした
請求項2〜6のいずれか一つに記載の固体電解コンデン
サの製造方法であって、重合槽を長尺状とすることによ
り複数のコンデンサ素子を有する芯材を貼付した状態の
導電性テープを浸漬する重合液の量を少なくすることが
できる。
【0014】請求項8の発明は、長尺状の重合槽を複数
並設し、各重合槽の重合液内に、導電性テープを貼付し
た帯状の芯材を浸漬する請求請7に記載の固体電解コン
デンサの製造方法であって、長尺状の重合槽を複数並設
することにより、複数のコンデンサ素子部を有する芯材
を貼付した導電性テープを各重合槽内にそれぞれ浸漬す
ることで、生産性を高めることができる。
【0015】請求項9の発明は、導電性テープを貼付し
た帯状の芯材は長尺状の重合槽の一方側において重合液
内に入り、重合槽の他方側において重合液内から出るご
とく移動させる請求項7、または8に記載の固体電解コ
ンデンサの製造方法であって、導電性テープを貼付した
帯状の芯材を長尺状の重合槽の一方側において重合液内
に入れ、重合槽の他方側において重合液外へ出すごとく
移動させることで、重合槽内において一方側から他方側
に向けて各コンデンサ素子部の陰極引出部に順次連続的
に重合膜を形成することができ、しかも重合膜形成後は
重合槽外に引出して次工程へと移動させることができ、
生産性の良いものとなる。
【0016】請求項10の発明は重合液は、重合槽の一
方側からこの重合槽内に流入させ、この重合槽の他方側
からこの重合槽外に流出させる請求項9に記載の固体電
解コンデンサの製造方法であって、重合槽内に重合液を
順次流入、流出させることによって、この重合槽内にお
ける重合液の濃度低下が抑制され、重合膜の形成が安定
して行えるものとなる。
【0017】請求項11の発明は重合槽の一方側から他
方側に移動する重合液と芯材の速度を略同一とする請求
項10に記載の固体電解コンデンサの製造方法であっ
て、重合槽の一方側から他方側に移動する重合液と芯材
の速度を略同一とすることにより、この芯材の各コンデ
ンサ素子部とそれに接する重合液との相対的な状態が略
一定となり、この状態は両者とも移動せず滞留状態でそ
の重合膜の形成が行われることになるので、各コンデン
サ素子部の陰極形成部に重合膜が形成されやすくなる。
【0018】請求項12の発明は、重合槽内の一方側に
は、その少なくとも下部が重合液内に浸漬された第1の
従動ローラを設け、重合槽内の他方側には、その少なく
とも下部が重合液内に浸漬された第1のテンションロー
ラを設け、導電性テープを貼付した帯状の芯材を第1の
従動ローラと第1のテンションローラの下部に当接させ
て重合槽の一方側から他方側へ移動させる請求項7〜1
1のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方
法であって、重合槽の一方側の第1の従動ローラによっ
て帯状の芯材を重合液内に沈めることができ、また他方
側の第1のテンションローラによって、この芯材に適切
なテンションを加えた状態で重合槽内を移動させること
ができるので、この移動時に重合槽の底に芯材がすれた
りせず、各コンデンサ素子部に適正な重合被膜を形成す
ることができる。
【0019】請求項13の発明は、重合槽の一方側にお
いて、重合槽の上方から第1の従動ローラの下部に向け
て導電性テープを貼付した芯材を30度以下の傾斜状態
で重合液内に移動させる請求項12に記載の固体電解コ
ンデンサの製造方法であって、導電性テープを貼付した
芯材を30度以下の傾斜状態で第1の従動ローラの下部
に向けて移動させることにより、導電性テープが芯材か
ら剥離せず、スムーズに重合液内へと移動することとな
り、この結果として帯状の芯材の長手方向に複数設けた
各コンデンサ素子部への重合膜形成が安定して行えるも
のとなる。
【0020】請求項14の発明は、重合槽の第1の従動
ローラよりも一端側からこの重合槽内に重合液を流入さ
せる構成とするとともに、この一端側における重合槽の
底面は第1の従動ローラ側に向けて下方に傾斜した面と
した請求項13に記載の固体電解コンデンサの製造方法
であって、一端面側の底面を下方への傾斜面とすること
により、この重合槽内に流入する重合液が層流となり、
重合槽内の重合液を波立てることが少なく、この結果と
して各コンデンサ素子部への重合膜形成が安定して行わ
れることとなる。
【0021】請求項15の発明は、重合槽の他方側にお
いて第1のテンションローラの下部から重合槽の上方に
向けて導電性テープを貼付した芯材を、30度以下の傾
斜状態で重合液外に移動させる請求項12に記載の固体
電解コンデンサの製造方法であって、重合槽の他端側に
おいて、導電性テープを貼付した芯材を30度以下の傾
斜状態で重合液外に移動させることにより導電性テープ
が芯材から剥離せず、この結果として導電性テープとと
もに芯材を安定して下流側に移動させることができる。
【0022】請求項16の発明は、重合槽の第1のテン
ションローラよりも他端側から重合槽外に重合液を流出
させる構成とするとともに、この他端側における重合槽
の底面は第1のテンションローラ部から重合槽の他端側
に向けて上方に傾斜した面とした請求項7〜15のいず
れか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であっ
て、重合槽の他端側の底面を上方への傾斜面とすること
により、この重合槽外に流出する重合液は層流となり重
合槽内の重合液を波立てることが少なく、この結果とし
て各コンデンサ素子部への重合膜形成が安定して行われ
ることとなる。
【0023】請求項17の発明は、複数並設した各重合
槽内の一方側にそれぞれ第1の従動ローラを設けるとと
もに、各従動ローラの中心軸に一本の貫通軸を貫通させ
る請求項8〜16のいずれか一つに記載の固体電解コン
デンサの製造方法であって、複数設けた第1の従動ロー
ラの軸支構成が簡略化され、また各重合槽における第1
の従動ローラの位置が均一化されるので、各重合槽ごと
の芯材の重合液内への浸入位置が均一化され、各芯材ご
とのコンデンサ素子部への重合膜形成も安定化するもの
となる。
【0024】請求項18の発明は、貫通軸と第1の従動
ローラ間にボールベアリングを設け、このボールベアリ
ングは重合液面上に配置した請求項17に記載の固体電
解コンデンサの製造方法であって、第1の従動ローラと
貫通軸間にベアリングを設けているので第1の従動ロー
ラの回転がスムーズとなり、しかもそのためのベアリン
グは重合液面上に設けているので、重合液の付着による
ベアリングの回転不良が生じず、この結果として第1の
従動ローラは導電性テープを貼付して帯状の芯材ととも
に動作することとなり、芯材の移動を阻害することがな
くなる。
【0025】請求項19の発明は、第1の従動ローラの
外周面は、中心線部分を外周方向に突出した湾曲面とし
た請求項12〜18のいずれか一つに記載の固体電解コ
ンデンサの製造方法であって、重合槽内の一方側におい
て導電性テープを貼付した帯状の芯材を当接させた第一
の従動ローラを、その外周面の中心線部分が外周方向に
突出した湾曲面とすることにより、前記芯材が第1の従
動ローラの中心線部分から位置ずれすることが少なくな
り、この第1の従動ローラにより芯材を重合槽内の一方
側へと安定して導入することができる。
【0026】請求項20の発明は、複数並設した各重合
槽内の他方側にそれぞれ第1のテンションローラを設け
るとともに、各第1のテンションローラの中心軸に一本
の駆動軸を貫通させる請求項8〜17のいずれか一つに
記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、並設さ
れた複数の第1のテンションローラを一本の駆動軸で駆
動することにより駆動機構が簡素化されるとともに、並
設された各重合槽ごとに第1のテンションローラによっ
て、帯状の芯材に加えられるテンションが略均一化さ
れ、よって各重合槽内の帯状の芯材の移動状態が安定
し、重合膜形成も安定して行われることになる。
【0027】請求項21の発明は、第1のテンションロ
ーラの外周面を平面とした請求項12〜20のいずれか
一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、
第1のテンションローラの外周面を平面とすることによ
り、この外周面と導電性テープを貼付した帯状の芯材と
は平面状態で当接し、すべることとなり、これによりこ
の第1のテンションローラによるテンション印加が安定
することになる。
【0028】請求項22の発明は、重合槽の底面下に
は、重合液の温度制御手段を設けた請求項1〜21のい
ずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であ
って、重合槽の底面下に設けた温度制御手段によって重
合液の温度制御を行うことにより、重合反応を安定化す
ることができる。
【0029】請求項23の発明は、重合槽の底面下には
所定温度に温度制御をした水を流す構成とした請求項2
2に記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、所
定温度に温度制御した水は気体に比べて熱容量が大きい
ので、重合槽内の重合液の温度を所定温度に安定化しや
すく、これにより重合反応も安定化することになる。
【0030】請求項24の発明は、重合液内にスペーサ
を突入させる請求項1〜23のいずれか一つに記載の固
体電解コンデンサの製造方法であって、重合液の量を少
なくしてもスペーサを突入させることで液位を高めるこ
とができ、これにより陰極と帯状の芯材との距離を離す
ことができ、この結果として陰極部に発生した気泡が帯
状の芯材部分に付着しにくくなり、これにより帯状の芯
材のコンデンサ素子部の陰極引出部に重合膜が安定して
形成されることになる。
【0031】請求項25の発明は、重合槽の上面開口部
には蓋を装着し、この蓋の下面側に設けたスペーサの少
なくとも一部を重合液内に突入させる請求項1〜23の
いずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法で
あって、重合槽の上面開口部に蓋を装着するとともに、
この蓋の下面側にスペーサを設けてそれを重合槽内に突
入させることにより、重合液の上面の蒸発空間、および
重合液表面の表出面積が減少し、この結果として重合液
の蒸発量が減少し、経済性の高いものとなる。
【0032】請求項26の発明は、重合槽内のスペーサ
下方において、導電性テープを貼付した芯材を重合槽の
一方側から他方側に移動させる請求項24または25に
記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、導電性
テープを貼付した芯材をスペーサ下方の重合槽内下部を
移動させることにより、重合膜形成時に発生するオリゴ
マが下方の芯材部分に沈降することに起因して重合膜の
形成効率が高いものとなる。
【0033】請求項27の発明は、スペーサの下部は上
方への傾斜面とした請求項26に記載の固体電解コンデ
ンサの製造方法であって、スペーサの下部を上方に向け
た傾斜面とすることにより陰極部に発生した気泡を上方
へと移動させることで、下方を移動する帯状の芯材のコ
ンデンサ素子部に対する重合膜形成効率が高いものとな
る。
【0034】請求項28の発明は、スペーサの下端より
上方に陰極を設けた請求項26または27に記載の固体
電解コンデンサの製造方法であって、陰極部に発生する
気泡がスペーサの下端部に滞留しにくくなり、この結果
として下方を移動する帯状の芯材のコンデンサ素子部に
対する重合膜形成膜効率が高いものとなる。
【0035】請求項29の発明は、スペーサを塩化ビニ
ールにより形成した請求項24〜28のいずれか一つに
記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、スペー
サを塩化ビニールにより形成することにより、スペーサ
の変質、およびそれにともなう重合液の変質が生じず、
この結果として帯状の芯材のコンデンサ素子部に対する
重合膜形成が安定して行えるものとなる。
【0036】請求項30の発明は、陰極の下部を上方に
傾斜させた請求項28に記載の固体電解コンデンサの製
造方法であって、陰極部に発生する気泡を上方へと上昇
することにより、この気泡が下方の帯状の芯材のコンデ
ンサ素子部に移動して、そこへの重合膜形成効率を低下
させてしまうことがないものとなる。
【0037】請求項31の発明は、重合槽の下部の芯材
移動部を、上部のスペーサ、陰極収納部より断面積を小
さくした請求項26〜30のいずれか一つに記載の固体
電解コンデンサの製造方法であって、重合槽の下部の芯
材移動部の断面積を、その上方のスペーサ陰極収納部の
断面積より小さくすることにより、上方のスペーサ、陰
極収納部で生じた重合液の乱れが下方の芯材移動部に影
響しにくく、この結果として芯材の移動部においてはコ
ンデンサ素子部への重合膜形成が安定して行えることに
なる。
【0038】請求項32の発明は、芯材の上面側にのみ
導電性テープを貼付する請求項28〜31のいずれか一
つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、上
方の陰極側となる芯材の上面側に導電性テープを貼付し
ているので、この導電性テープ上面からの重合膜形成は
何の支障もなく行われ、次にこの導電性テープからコン
デンサ素子部の陰極引出部表面、裏面へと成長するごと
く重合膜が形成され、また芯材の下面側に導電性のテー
プを設けないのでその分生産性が高くなる。
【0039】請求項33の発明は、重合槽の一方側にお
ける重合液内への芯材の浸漬部と第1の従動ローラ間の
液面部分に堰を設けた請求項13〜32のいずれか一つ
に記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、陰極
部に発生した気泡が重合液の液面上に浮上し、それが帯
状の芯材が重合液に浸漬される部分に移動するとこの芯
材に付着し、この結果として以後の重合が阻害されるこ
ととなるので、堰を設けて液面に浮上した気泡が芯材方
向に移動するのを阻止し、芯材への付着、およびそれに
よる重合膜の形成不良を防止するものである。
【0040】請求項34の発明は、重合槽の長手方向に
複数の陰極を設けた請求項1〜33のいずれか一つに記
載の固体電解コンデンサの製造方法であって、帯状の芯
材に貼付した導電性テープの長手方向における導電性テ
ープ各位と陰極間の電位差が所定範囲内に保たれ、この
結果として帯状の芯材の各位のコンデンサ素子部に対す
る重合膜の形成が実質的に均一化させるものとなる。
【0041】請求項35の発明は、各陰極間に所定間隔
を設けるとともに、各陰極に印加する電圧値を異ならせ
る請求項34に記載の固体電解コンデンサの製造方法で
あって、各陰極間を所定間隔離すことにより、各陰極部
で発生した気泡が隣接する陰極部に滞溜してその部分に
おける重合反応を阻害することがなくなり、この結果と
して各コンデンサ素子部の重合膜形成が安定して行われ
るものとなる。
【0042】請求項36の発明は、陰極をステンレス、
またはニッケルにより形成した請求項1〜35のいずれ
か一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であっ
て、陰極をステンレス、またはニッケルで形成すること
により重合反応をさせるにもかかわらず陰極の劣化が生
じず、この結果として帯状の芯材の各位のコンデンサ素
子に対する重合膜形成が長時間安定して行えるものとな
る。
【0043】請求項37の発明は、重合槽の一方側にお
いて導電性テープに電圧を印加する第1の電圧印加手段
を設け、重合槽の他方側において導電性テープに電圧を
印加する第2の電圧印加手段を設けた請求項34〜36
のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法
であって、導電性テープの重合槽の一方側と他方側にお
いてそれぞれ電圧印加を行うことにより、導電性テープ
の長手方向における大幅な電位変動を抑制することがで
き、この結果として帯状の芯材の長手方向に設けた複数
のコンデンサ素子部に対する重合反応が安定するものと
なる。
【0044】請求項38の発明は、重合槽の一方側にお
いて芯材に導電性テープを貼付するとともに、この貼付
部において芯材に導電性テープを押付ける第1の通電ロ
ーラで第1の電圧印加手段を構成した請求項1〜37の
いずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法で
あって、芯材に導電性テープを押付ける第1の通電ロー
ラで第1の電圧印加手段を構成することにより構成の簡
素化が図れるとともに、第1の通電ローラは導電性テー
プを芯材に押付けるものであるからこの導電性テープに
押圧状態となっており、この結果として、導電性テープ
に対する電圧印加が安定し、コンデンサ素子部への重合
膜形成も安定して行えるものとなる。
【0045】請求項39の発明は、第1の電圧印加手段
を構成する第1の通電ローラの外周面にはゴミ取スキー
ジを当接させた請求項38に記載の固体電解コンデンサ
の製造方法であって、第1の通電ローラの外周面にゴミ
取スキージを当接させることによりこの第1の通電ロー
等の外周面からゴミや不用付着物を除去し、これによっ
てこの第1の通電ローラから導電性テープに安定して電
圧印加を行うことができ、コンデンサ素子部への重合膜
形成が安定的に行えることになるのである。
【0046】請求項40の発明は、第1の電圧印加手段
を構成する第1の通電ローラの上流側には、外周面の中
心線部分が外周方向に突出した第2の従動ローラを設
け、この第2の従動ローラを介して芯材を第1の通電ロ
ーラ方向に供給する請求項38または39に記載の固体
電解コンデンサの製造方法であって、帯状の芯材の第1
の通電ローラの上流側に第2の従動ローラを設け、この
第2の従動ローラはその外周面の中心線部分を外周方向
に突出させた状態としているので、この第2の従動ロー
ラにより帯状の芯材はそのずれが矯正され、これにより
第1の通電ローラへとずれなく移動することとなり、こ
の第1の通電ローラによる導電性テープの貼付と電圧印
加が安定して行えることになる。
【0047】請求項41の発明は、第1の電圧印加手段
を構成する第1の通電ローラの上流側には導電性テープ
とセパレータを重合状態で巻回したリールを設け、この
リールと第1の通電ローラ間で導電性テープからセパレ
ータを引剥す請求項37〜39のいずれか一つに記載の
固体電解コンデンサの製造方法であって、導電性テープ
はリールにセパレータと重合状態で巻回されているの
で、リールから巻出された導電性テープはその後セパレ
ータが引剥されたとしてもいわゆる巻ぐせが残りにく
く、よって下流の第1の通電ローラへの供給、およびこ
こでの帯状の芯材への貼付が安定的に行えることにな
る。
【0048】請求項42の発明は、リールと第1の通電
ローラ間において導電性テープとセパレータの重合体を
挟持する第2のテンションローラを設け、この第2のテ
ンションローラの下流側において導電性テープからセパ
レータを剥離させる請求項40に記載の固体電解コンデ
ンサの製造方法であって、リールと第1の通電ローラ間
に第2のテンションローラを設け、この第2のテンショ
ンローラにおいては導電性テープとセパレータの重合体
を挟持することで重合槽の一方側外でのテンションをか
ける様にしており、この場合導電性テープとセパレータ
が重合体となっているので、この重合体としての強度が
強く、十分なテンションを加えることができるようにな
る。
【0049】請求項43の発明は、第2のテンションロ
ーラはその両側に導電性テープの位置規制板を設けた請
求項42に記載の固体電解コンデンサの製造方法であっ
て、第2のテンションローラの両側に位置規制板を設け
ることによりこの第2のテンションローラ部において導
電性テープとセパレータの重合体がずれることがなく、
よってこの第2のテンションローラによって必要なテン
ションを安定的に付加することができるようになる。
【0050】請求項44の発明は、導電性テープをステ
ンレス、またはニッケルにより形成した請求項1〜43
のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法
であって、導電性テープをステンレス、またはニッケル
により形成することによりこの導電性テープに電圧を印
加して重合反応を行わせる際にもこの導電性テープが重
合液内に溶出することがなく、よってこの導電性テープ
を使用しての重合反応が安定して行えるものとなる。
【0051】請求項45の発明は、第1の通電ローラの
上流側において芯材の陽極引出部に電圧印加端子を当接
させ、この電圧印加端子から芯材に印加する電圧は、第
1の通電ローラによる通電電圧と陰極による通電電圧と
の間の電圧で、導電性テープが重合液に浸漬される部分
の電圧と同じかそれよりも高い電圧とした請求項37〜
44のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造
方法であって、電圧印加端子によって芯材に、第1の通
電ローラによる導電性テープへの印加電圧と陰極への印
加電圧間の電圧であって、導電性テープが重合液に浸漬
される部分の電圧と同じかそれよりも高い電圧を印加す
ることにより、帯状の芯材に形成されたコンデンサ素子
部の負荷電圧を耐圧以下に抑制することができ、この結
果としてコンデンサ素子部の破壊が生じないものとな
る。
【0052】請求項46の発明は、芯材の表面の化成被
膜を酸化アルミニウム膜とし、電圧印加端子をステンレ
スにより形成した請求項45に記載の固体電解コンデン
サの製造方法であって、帯状の芯材表面の化成被膜を酸
化アルミニウム膜とすることで、電圧印加端子でもその
膜を破壊して安定して通電を行うことができるようにな
り、しかも耐候性を考慮して電圧印加端子をステンレス
で形成した場合にも硬い酸化アルミニウム膜がそれに擦
られた場合にはステンレス面にも傷を付けて真面を表出
させることになり、これらのことから電圧印加端子から
芯材に安定した電圧印加が行えるようになる。
【0053】請求項47の発明は、第1のテンションロ
ーラの下流側で重合槽の重合液外において引剥ローラを
設け、この引剥ローラ部においては導電性テープを芯材
から直交方向に引剥す構成とした請求項12〜46のい
ずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であ
って、重合槽の他方側の重合液外に引剥ローラを設け、
この引剥ローラによって導電性テープを芯材から直交方
向に引剥すようにしているので導電性テープは芯材から
スムーズに引剥され、この部分でバタツキ、つまりスム
ーズな引剥しが出来たり、出来なかったりがおきず、こ
の結果として導電性テープと芯材の下流側への移動がス
ムーズに行えるようになる。
【0054】請求項48の発明は、引剥ローラの下流側
における導電性テープの走行路には、この引剥ローラよ
りも小径のヒビ割ローラを設け、このヒビ割ローラによ
り導電性テープの走行路を直交方向に屈曲させる請求項
47に記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、
導電性テープの走行路で引剥ローラよりも下流側にはこ
の引剥ローラよりも小径のヒビ割ローラを設け、このヒ
ビ割ローラにより導電性テープの走行路を直交方向に屈
曲させることにより、導電性テープ上の重合膜にヒビ割
を生じさせ、これにより以後この重合膜を導電性テープ
上から取り除きやすくなる。
【0055】請求項49の発明は、引剥ローラとヒビ割
ローラ間における導電性テープの走行路を導電性テープ
表面の重合膜の乾燥空間とした請求項48に記載の固体
電解コンデンサの製造方法であって、引剥ローラとヒビ
割ローラ間における導電性テープの走行路に乾燥空間を
形成することで、導電性テープ上の重合膜にヒビ割ロー
ラでヒビ割を生じさせ、以後の取除きが行いやすくな
る。
【0056】請求項50の発明は、ヒビ割ローラによる
導電性テープの屈曲後の導電性テープ表面に第1の剥離
爪を当接させる請求項48または49に記載の固体電解
コンデンサの製造方法であって、ヒビ割ローラ後の導電
性テープ表面に第1の剥離爪を当接させることで、ヒビ
割が生じた重合膜を第1の剥離爪で取除きやすくなる。
【0057】請求項51の発明は、第1の剥離爪の下流
の導電性テープ上面に第2の剥離爪を当接させる請求項
50に記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、
第1の剥離爪の下流において導電性テープの上面に第2
の剥離爪を当接させることにより、第1の剥離爪で除去
できなかったわずかな重合膜もこの第2の剥離爪で除去
し、以後のこの導電性テープ上面からの電圧印加が安定
して行えるものとなる。
【0058】請求項52の発明は、第1、第2の剥離爪
の少なくとも一方を、その先端側を複数に分岐させた構
成とした請求項51に記載の固体電解コンデンサの製造
方法であって、第1、第2の剥離爪の少なくとも一方の
先端側を複数に分岐させることにより、この先端部にお
いて重合膜の除去効果を高めることができる。
【0059】請求項53の発明は、第1、第2の剥離爪
の少なくとも一方の剥離爪の導電性テープ下面側にはロ
ーラを設けた請求項50〜52のいずれか一つに記載の
固体電解コンデンサの製造方法であって、第1、第2の
剥離爪の少なくとも一方に対向する導電性テープ下面側
にローラを設けることにより、第1、または第2の剥離
爪を導電性テープの上面側へ強く押付けることができ、
これによりその重合膜の剥離効果を高めることができ
る。
【0060】請求項54の発明は、第1の剥離爪の表面
上には吸引手段を設ける請求項50〜52のいずれか一
つに記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、第
1の剥離爪部においては大量の重合膜が除去されるので
これを吸引手段によって吸引することは除去された重合
膜がそれより上流や下流側において再付着して各種弊害
が発生するのを防止できることになるのである。
【0061】請求項55の発明は、第1の剥離爪の下流
側に第2の電圧印加手段を構成する第2の通電ローラを
設けた請求項50〜54のいずれか一つに記載の固体電
解コンデンサの製造方法であって、第1の剥離手段の下
流側において重合膜が除去された導電性テープ上面に第
2の電圧印加手段としての第2の通電ローラを設けるこ
とにより、この導電性テープの重合槽の一方側と他方側
から電圧を印加してその重合膜形成効率を高めることが
できるようになる。
【0062】請求項56の発明は、第2の剥離爪の下流
側に第2の電圧印加手段を構成する第2の通電ローラを
設けた請求項50〜54のいずれか一つに記載の固体電
解コンデンサの製造方法であって、第2の剥離爪の下流
側においてよりきれいに重合膜が除去された導電性テー
プ上面に第2の電圧印加手段としての第2の通電ローラ
を設けることにより、この導電性テープの重合槽の一方
側と他方側から電圧を印加してその重合膜形成効率を高
めることができる。
【0063】請求項57の発明は、引剥ローラの下流側
における導電性テープの走行路には導電性テープの引張
る引張ローラを設けた請求項47〜56のいずれか一つ
に記載の固体電解コンデンサの製造方法であって、引剥
ローラの下流側における導電性テープの走行路には導電
性テープを引張る引張ローラを設けることにより、この
引張ローラで導電性テープを引張ることにより帯状の芯
材を重合槽の一方側から他方側へと移動させることがで
き、この引張力を導電性テープにだけ引張ローラで加え
ることにより帯状の芯材を引張ってそれを断線させてし
まうことを防止することができるものとなる。
【0064】請求項58の発明は、第2の通電ローラの
下流側に引張ローラを設けた請求項57に記載の固体電
解コンデンサの製造方法であって、第2の通電ローラの
下流側において引張ローラを設けることにより、第2の
通電ローラを通過時の導電性テープにも張力が加わった
状態となっており、これにより第2の通電ローラと導電
性テープ間には隙間が形成されたりすることはなく、第
2の通電ローラから導電性テープへの通電が安定して行
えることになる。
【0065】請求項59の発明は、引張ローラの下流側
に導電性テープの巻取リールを設ける請求項58に記載
の固体電解コンデンサの製造方法であって、引張ローラ
の下流側に導電性テープの巻取リールを設けることによ
り、引張ローラ以後の導電性テープの巻取りがスムーズ
に行え、これにより導電性テープのもつれ等による動作
不良が発生しなくなる。
【0066】請求項60の発明は、化成被膜上の導電物
質を、二酸化マンガン層により形成する請求項1〜59
のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法
であって、化成被膜上の導電物質を二酸化マンガン層と
することにより化成被膜上に導電物質を形成しやすく、
しかもすぐれた導電性を示し、重合膜が効率的に形成さ
れることになる。
【0067】請求項61の発明は、二酸化マンガン層を
化成被膜上に硝酸マンガン水溶液を塗布し、熱分解して
形成する請求項60に記載の固体電解コンデンサの製造
方法であって化成被膜上に硝酸マンガン水溶液を塗布
し、それを熱分解することで導電層としての二酸化マン
ガン層を容易に形成することができる。
【0068】請求項62の発明は、重合膜を、ピロー
ル、チオフェン、フランのいずれか一つ、またはそれら
の誘導体よりなる請求項1〜61のいずれか一つに記載
の固体電解コンデンサの製造方法であって、重合化反応
により適切な重合膜をコンデンサ素子部に形成すること
ができる。
【0069】請求項63の発明は、重合槽の一方側から
この重合槽内に供給する重合液は、重合槽の他方側から
この重合槽外に流出した重合液を混入させたものよりな
る請求項1〜62のいずれか一つに記載の固体電解コン
デンサの製造方法であって、重合槽の他方側から槽外に
流出した重合液内においては重合化反応によるオリゴマ
ーが形成されているので、これを重合槽の一方側から槽
内に流入させる重合液に混入させることにより重合槽内
における各コンデンサ素子部への重合膜形成が効率的に
行えることになる。
【0070】以下、本発明の一実施形態を添付図面を用
いて説明する。
【0071】図1は本発明の一実施の形態の固体電解コ
ンデンサの製造装置の概念図を示すものである。
【0072】図2は帯状の芯材5の両側に所定間隔毎に
スリット6を切断形成することで、両側にコンデンサ素
子部7を設けた状態を示す。芯材5としては、表裏面を
電気化学的に粗面化し、化成電圧35Vで陽極化成皮膜
を形成したアルミニウム箔(厚さ100μm)を用い、
表裏面とも絶縁テープ8を用いて陽極引出部9と陰極引
出部10に分離した。なお、陰極引出部10の寸法は3
mm×4mmとした。
【0073】まず、図2に示した芯材5のスリット6形
成面に陽極酸化皮膜を形成するために槽11内で化成処
理(図1の化成工程12)を行い、続いて槽13内の硝
酸マンガン水溶液を陰極引出部10に塗布した後に、炉
14内で300℃5分間で熱分解することにより陰極引
出部10上に導電物質層として二酸化マンガン層を形成
した(図1の導電物質層形成工程15)。
【0074】続いて、以上のようにして準備された芯材
5に図3〜図5に示すように両側の絶縁性テープ8上に
導電性テープ16を貼り付けた。
【0075】さらに、以上のようにして準備された導電
性テープ16を貼り付けた芯材5を重合槽17内の重合
液18(ピロール0.2モル/リットル、アルキルナフ
タレンスルホネート0.1モル/リットル水溶液)中に
順次浸漬した。電解重合は重合電極である導電性テープ
16を共通の正極、液面下に配置した4つのステンレス
板を4つの独立した陰極19として、それぞれの間に電
圧を印加して行った。陰極引出部10の表面で、重合は
導電性テープ16から開始し、重合槽17に入ってから
出るまでの約30分で表裏面の陰極引出部10全体に導
電性高分子の重合膜が形成された(図1の重合膜形成工
程20)。
【0076】さらに、最終的には重合液18から取り出
された後に、貼り付けてある導電性テープ16を引き剥
がした。
【0077】以上のように、化成から重合までの一連の
処理を図1に示すように連続して行った。この際、一連
の処理は搬送を行う各ローラが陰極引出部10と接触し
ないようにして行われた。
【0078】さらに、導電性高分子の重合膜を形成した
後、この表面部分にカーボン塗料層および銀塗料層を形
成しコンデンサ素子となる部分(図1の破線で示した陽
極引出部9と陰極引出部10)を個別に切断して1個の
コンデンサ素子とし、陰極引出部10からは陰極リー
ド、陽極引出部9からは陽極リードを取り出し、エポキ
シ樹脂で外装して固体電解コンデンサを完成させた。
【0079】このようにして作製した本発明による固体
電解コンデンサの静電容量、損失角の正接、漏れ電流
(10V印加、2分値)、耐圧(0.2V/1秒電圧上
昇時の製品破壊電圧)の初期特性を(表1)に示す。
【0080】(実施の形態2)陰極引出部10の寸法を
2mm×2mmとし、電解重合の際に、重合電極である
導電性テープ16を正極、単一のステンレス板を陰極1
9として、その間に電圧を印加して行った(約10分で
陰極引出部10全体に導電性高分子の重合膜が形成され
た)以外は上記実施の形態1と全く同様にして完成させ
た固体電解コンデンサの特性を(表1)に示す。
【0081】(比較例1)芯材5上にピロールの化学酸
化重合導電性高分子膜を形成した後、図22に示すよう
に、個々の素子に電極3を接触させて、化学酸化重合導
電性高分子膜上に電解重合を行って完成させた固体電解
コンデンサの特性を(表1)に示す。なお、化学酸化重
合の酸化剤としては過流酸アンモニウムを用いた。
【0082】
【表1】
【0083】以上のように本発明による固体電解コンデ
ンサは、漏れ電流が小さく、耐圧が高いという特徴を有
しており、さらに、突起状のコンデンサ素子部7を帯状
の両側に複数個持つ芯材5を用いたこと、および導電性
テープ16を重合開始電極として用いたことにより、比
較例に比べて連続して複数個のコンデンサ素子を電解重
合するという作業を容易に行うことができる。
【0084】なお、本実施の形態では芯材5としてアル
ミニウム箔を用いたが、タンタル、チタンなどでも適用
できる。また、形状および寸法もこれに限定されるもの
ではない。
【0085】図6〜図8は図1の重合膜形成工程20部
分の詳細な構成を示すものである。
【0086】この重合膜形成工程20部分は、重合槽1
7と、この重合槽17内に設けられた重合液18と、前
記重合槽17内の重合液18内部分に設けられた陰極1
9とを備えている。この重合膜形成工程20においては
上述のごとく、芯材5の表面に化成被膜を形成し、この
化成被膜上に導電物質を設けた複数のコンデンサ素子部
7のそれぞれの陽極引出部9を導電性テープ16に貼付
した状態で前記重合液18内に浸漬し、この導電性テー
プ16に電圧を印加して前記コンデンサ素子部7の陰極
引出部10に重合膜を形成するものである。
【0087】そしてこのようにすれば、導電性テープ1
6に複数のコンデンサ素子部7の陽極引出部9が貼付さ
れた状態となるので、この導電性テープ16と陰極19
に電圧を印加すればこの導電性テープ16の表面上から
始まった重合がこれに貼付した各コンデンサ素子部7の
陰極引出部10へと広がり、これにより各コンデンサ素
子部7の陰極引出部10上に重合膜が形成されることに
なり、生産性の良いものとなる。
【0088】なお本実施の形態においては、図4のごと
く、帯状の芯材5の長手方向両側に、この芯材5の長手
方向に直行する方向にコンデンサ素子部7を一体に突出
形成したものであるので、重合膜形成時には複数のコン
デンサ素子部7を一体化物して取扱えることになって生
産性が高くなる。
【0089】またこれらのコンデンサ素子部7は上述の
ごとく、帯状の芯材5の長手方向に図4のごとく所定間
隔ごとに、この芯材5の長手方向に直交する方向にスリ
ット6を形成するだけで容易に形成することができる。
【0090】さらに図2のごとく、帯状の芯材5の長手
方向の両側に、直交する方向に突出したコンデンサ素子
部7の突出根元を陽極引出部9とし、この陽極引出部9
表面上に導電性テープ16を貼付しており、このように
両側の各コンデンサ素子部7の突出根元側を陽極引出部
9とし、それを芯材5の内方とし、そこに一本の導電性
テープ16を貼付することで両側の各コンデンサ素子部
7の陰極引出部10と導電性テープ16間の距離が安定
し、この結果として各コンデンサ素子部7の陰極引出部
10に略均質な重合膜を形成することができる。
【0091】また図4、図5のごとくこの導電性テープ
16の長手方向両側に対応する芯材5部分には長尺状の
絶縁テープ8を貼付し、この絶縁テープ8上に導電性テ
ープ16を貼付しているので、次の効果が得られる。つ
まり、芯材5に絶縁テープ8を貼付しておけばこの絶縁
テープ8面は化成被膜が形成された芯材5よりは平面度
が高いので導電性テープ16を貼りやすく、また後にこ
の導電性テープ16を芯材5側から剥しやすく、生産性
の高いものとなり、さらにこの絶縁テープ8により各コ
ンデンサ素子部7の導電性テープ16下の陽極引出部9
と重合膜が形成される陰極引出部とを分離し、重合膜が
陽極引出部9側へと侵入しにくくすることもできる。
【0092】さて重合槽17は図6、図7のごとく、長
尺状でそれを複数並設した構成となっており、各重合槽
の重合液18内に、導電性テープ16を貼付した帯状の
芯材5を浸漬することで、生産性を高めることができ
る。
【0093】また各重合槽を長尺状とすることにより複
数のコンデンサ素子部7を有する芯材5を貼付した状態
の導電性テープ16を浸漬する重合液18の量を少なく
することもできる。
【0094】このように長尺状とした重合槽17に対
し、導電性テープ16を貼付した帯状の芯材5は図6、
図7に示すごとく長尺状の重合槽17の一方側において
重合液18内に入り、重合槽17の他方側において重合
液18内から出るごとく移動させることで、重合槽17
内において一方側から他方側に向けて各コンデンサ素子
部7の陰極引出部10に順次連続的に重合膜を形成する
ことができ、しかも重合膜形成後は重合膜17外に引出
して次の工程へと移動させることができ、生産性の良い
ものとなる。
【0095】また重合液18は、重合槽17の一方側の
第1の溢水部21からこの重合槽17内に流入させ、こ
の重合槽17の他方側の第2溢水部22からこの重合槽
17外に流出させるようにしており、この様に重合槽1
7内に重合液18を順次流入、流出させることによっ
て、この重合槽17内における重合液18の濃度低下が
抑制され、重合膜の形成が安定して行えるものとなる。
【0096】またこの場合重合槽17の一方側から他方
側に移動する重合液18と芯材5の速度を略同一として
おり、この様に重合槽17の一方側から他方側に移動す
る重合液18と芯材5の速度を略同一とすることによ
り、この芯材5の各コンデンサ素子部7とそれに接する
重合液18との相対的な状態が略一定となり、この状態
は両者とも移動せず滞留油状態でその重合膜の形成が行
われる様な状態になるので、各コンデンサ素子部7の陰
極形成部10に重合膜が形成されやすくなる。
【0097】さらに重合槽17内の一方側には、その少
なくとも下部が重合液18内に浸漬された第1の従動ロ
ーラ23を設け、重合槽17内の他方側には、その少な
くとも下部が重合液18内に浸漬された第1のテンショ
ンローラ24を設けており、導電性テープ16を貼付し
た帯状の芯材5を第1の従動ローラ23と第1のテンシ
ョンローラ24の下部に当接させて重合槽17の一方側
から他方側へ移動させるようにしている。つまり、重合
槽17の一方側の第1の従動ローラ23によって帯状の
芯材5を重合液18に沈め、また他方側の第1のテンシ
ョンローラ24によってこの芯材5に適切なテンション
を加えた状態で重合槽17内を移動させるようにしてお
り、これにより、各コンデンサ素子部7に適切な重合皮
膜を形成することができるようになる。
【0098】また重合槽17の一方側においては図6の
ごとく、重合槽17の上方から第1の従動ローラ23の
下部に向けて、導電性テープ16を貼付した芯材5を3
0度以下の傾斜状態で重合液18内に移動させるように
している。つまり、導電性テープ16を貼付した芯材5
を30度以下の傾斜状態で第1の従動ローラ23の下部
に向けて移動させることにより、導電性テープ16が芯
材5から剥離せず、スムーズに重合液18内へと移動す
ることとなり、この結果として帯状の芯材5の長手方向
に複数設けた各コンデンサ素子部7への重合膜形成が安
定して行えるものとなるのである。
【0099】また重合液18も上述のごとく重合槽17
の第1の従動ローラ23よりも一端側の溢水部21から
この重合槽17内に重合液を流入させる構成としている
ので、この一端側における重合槽17の底面17aは第
1の従動ローラ23側に向けて下方に傾斜した面として
いる。つまり、この様に重合槽17の一端側の底面17
aを下方への傾斜面とすることにより、この重合槽17
内に流入する重合液18が層流となり、重合槽17内の
重合液18を波立てることが少なく、この結果として各
コンデンサ素子部7への重合膜形成が安定して行われる
こととなるのである。
【0100】重合槽17の他方側においては、第1のテ
ンションローラ24の下部から重合槽17の上方に向け
て、導電性テープ16を貼付した芯材5を、30度以下
の傾斜状態で重合液18外に移動させるようにしてお
り、この様にすれば導電性テープ16が芯材5から剥離
せず、この結果として導電性テープ16とともに芯材5
を安定して下流側に移動させることができる。
【0101】またこの他端側においては、重合槽17の
第1のテンションローラ24よりも他端側の溢水部22
から重合槽17外に重合液18を流出させる構成として
いるが、この他端側における重合槽17の底面17bは
第1のテンションローラ24部から重合槽17の他端側
に向けて上方に傾斜した面としている。このため、重合
槽17外に流出する重合液は層流となり、したがって重
合槽17内の重合液18を波立てることが少なく、この
結果として各コンデンサ素子部7への重合膜形成が安定
して行われることとなる。
【0102】次に図7のごとく複数並設した各重合槽1
7内の一方側にそれぞれ第1の従動ローラ23を設けて
いるが、これら複数の従動ローラ23の中心軸に一本の
貫通軸25を貫通させている。このため複数設けた第1
の従動ローラ23の軸支構成が簡略化され、また各重合
槽17における従動ローラ23の位置が均一化されるの
で、各重合槽17ごとの芯材5の重合液18内への浸入
位置が均一化され、各芯材5ごとのコンデンサ素子部7
への重合膜形成も安定化するものとなるのである。
【0103】前記複数の各第1の従動ローラ23は図1
1のごとく貫通軸25と第1の従動ローラ23間には、
複数のボールベアリング26を設けており、このボール
ベアリング26は重合液18面上に配置している。つま
り、第1の従動ローラ23と貫通軸25間にボールベア
リング26を設けているので、第1の従動ローラ23の
回転がスムーズとなるが、そのためのボールベアリング
26を重合液18面上に設けているので、重合液18の
付着によるボールベアリング26の回転不良が生じず、
この結果として第1の従動ローラ23は、導電性テープ
16を貼付して帯状の芯材5とともに動作することとな
り、芯材5の移動を阻害することがなくなるのである。
【0104】またこの図11、図12のごとく第1の従
動ローラ23の外周面23aは、中心線部分を外周方向
に突出した湾曲面としており、この様に第1の従動ロー
ラ23の外周面23aをその中心線部分が外周方向に突
出した湾曲面とすることにより、前記芯材5が第1の従
動ローラ23の中心線部分から位置ずれすることが少な
くなり、この結果としてこの第1の従動ローラ23によ
り芯材5を重合槽17内の一方側へと安定して導入する
ことができるようになるのである。
【0105】次に図7に示した複数並設した各第1のテ
ンションローラ24の中心軸には、図7、図13のごと
く一本の駆動軸27を貫通させており、この様に並設さ
れた複数の第1のテンションローラ24を一本の駆動軸
27で駆動することにより駆動機構が簡素化されるとと
もに、並設された各種重合槽17ごとに第1のテンショ
ンローラ24が略均一化され、帯状の芯材5に加えられ
るテンションが略均一化され、よって各重合槽17内の
帯状の芯材5の移動状態が安定し、重合膜形成も安定し
て行われることになるのである。
【0106】また図13のごとく各第1のテンションロ
ーラ24の外周面24aは平面としており、この様に第
1のテンションローラ24の外周面24aを平面とする
ことにより、この外周面24aと導電性テープ16を貼
付した帯状の芯材5とは平面上で当接し、すべることと
なり、これにより第1のテンションローラ24によるテ
ンション印加が安定することになる。
【0107】なお図示していないが図7の重合槽17の
底面下には、所定温度に温度制御をした水を流す構成と
しており、所定温度に温度制御した水は気体に比べて熱
容量が大きいので、重合槽17内の重合液18の温度を
所定温度に安定化しやすく、これにより重合反応も安定
化することになる。
【0108】また図7、図8のごとく長尺状の各重合槽
17の上面開口部には蓋28を装着し、この蓋28の下
面側に設けたスペーサ29の下部を重合液18内に突入
させている。そしてこの様に重合槽17の上面開口部に
蓋28を装着するとともに、この蓋28の下面側にスペ
ーサ29を設けてそれを重合槽17内に突入させること
により、重合液18の上面の蒸発空間、および重合液1
8表面の表出面積が減少し、この結果として重合液18
の蒸発量が減少し、経済性の高いものとなる。
【0109】また重合液内にスぺーサを突入させること
で、重合液18の量を少なくしてもスペーサ29を突入
させることで液位を高めることができ、これにより陰極
19と帯状の芯材5との距離を離すことができ、この結
果として陰極19部に発生した気泡が帯状の芯材5部分
に付着しにくくなり、これにより帯状の芯材5のコンデ
ンサ素子部7の陰極引出部10に重合膜が安定して形成
されることになる。
【0110】説明が遅れたが図8のごとく、重合槽17
内のスペーサ29下方において、導電性テープ16を貼
付した芯材5を重合槽17の一方側から他方側に移動さ
せるようにしており、導電性テープ16を貼付した芯材
5をスペーサ29下方の重合槽17内下部を移動させる
ことにより、重合膜形成時に発生するオリゴマが下方の
芯材5部分に沈降することに起因して重合膜の形成効率
が高いものとなる。
【0111】その状態でスペーサ29の下部は上方への
傾斜面としており、スペーサの下部を上方に向けた傾斜
面とすることにより陰極19部に発生した気泡を上方へ
と移動させることで、下方を移動する帯状の芯材5のコ
ンデンサ素子部7に対する重合膜形成効率が高いものと
なる。
【0112】またそれに合わせてスペーサ29の下端よ
り上方に陰極19を設け、この陰極19は上方に傾斜さ
せている。このため陰極19部に発生する気泡は、その
上方への傾斜によりスペーサ29の下端部に滞溜しにく
くなり、この結果として下方を移動する帯状の芯材5の
コンデンサ素子部7に対する重合膜形成効率が高いもの
となる。
【0113】なお、このスペーサ29は塩化ビニールに
より形成しているので、スペーサ29の変質、およびそ
れにともなう重合液18の変質が生じず、この結果とし
て帯状の芯材5のコンデンサ素子部7に対する重合膜形
成が安定して行えるものとなる。
【0114】またこの図7に示すごとく重合槽17の下
部の芯材5の移動部17aは、上部のスペーサ29、陰
極19の収納部17bより断面積を小さくしており、こ
の様に重合槽17の下部の芯材5の移動部7aの断面積
より小さくすることにより、上方のスペーサ29、陰極
19等を設けたことにより収納部7bで生じた重合液1
8の乱れが下方の移動部7aに影響しにくくなり、この
結果として芯材5の移動部7aにおいてはコンデンサ素
子部7への重合膜形成が安定して行えることになる。
【0115】また導電性テープ16は図8に示すごとく
芯材5の上面側にのみ貼付しているが、上方の陰極19
側となる芯材5の上面側と導電性テープ16を貼付して
いるので、この導電性テープ16上面からの重合膜形成
は何の支障もなく行われ、次にこの導電性テープ16か
らコンデンサ素子部7の陰極引出部10表面、裏面へと
成長するごとく重合膜が形成され、また芯材5の下面側
に導電性テープ16を設けないので、この下面側への導
電性テープ16の貼付工程が不要でその分生産性が高く
なる。
【0116】さらに図6に示すごとく重合槽17の一方
側における重合液18内への芯材5の浸漬部と第1の従
動ローラ23間の液面部分には堰30を設けている。こ
れは、陰極部19に発生した気泡が重合液18の液面上
に浮上し、それが帯状の芯材5が重合液18に浸漬され
る部分に移動するとこの芯材5に付着し、この結果とし
て以後の重合が疎外されることとなるので堰30を設け
て液面に浮上した気泡が芯材5方向に移動するのを阻止
し、芯材5への付着、およびそれによる重合膜の形成不
良を防止するためである。
【0117】次に図6、図15、図16に示すごとく重
合槽17の一方側において第1の電圧印加手段を構成す
る第1の通電ローラ31を設け、この第1の通電ローラ
31と下方のローラ32によって芯材5に導電性テープ
16を貼付するようにしている。そしてこのように芯材
5に導電性テープ16を押付ける第1の通電ローラ31
で第1の電圧印加手段を構成することにより、構成の簡
素化が図れるとともに、第1の通電ローラ31は導電性
テープ16を芯材5に押付けるものであるからこの導電
性テープ16に押圧状態となっており、この結果とし
て、導電性テープ16に対する電圧印加が安定し、コン
デンサ素子部7への重合膜形成も安定して行えるものと
なるのである。
【0118】またこの第1の通電ローラ31の外周面に
はゴミ取スキージ33を当接させており、このように第
1の通電ローラ31の外周面にゴミ取スキージ33を当
接させることによりこの第1の通電ローラ31の外周面
からゴミや不用付着物を除去し、これによってこの第1
の通電ローラ31から導電性テープ16に安定して電圧
印加を行うことができ、コンデンサ素子部7への重合膜
形成が安定的に行えることになるのである。
【0119】なお図15においては十分に図示できてい
ないが図16のごとく導電性テープ16の左右のずれを
防止するガイド34を設けており、一方芯材5の左右の
ずれを防止するのは図15における第2、第3の従動ロ
ーラ34、35である。
【0120】つまり第1の電圧印加手段を構成する第1
の通電ローラ31の上流側には、外周面の中心線部分が
外周方向に突出した第2、第3の従動ローラ34、35
を設け、これらの第2、第3の従動ローラ34、35を
介して芯材5を第1の通電ローラ31方向に供給するよ
うにしているのである。そして第2、第3の従動ローラ
34、35はその外周面の中心線部分を外周方向に突出
させた状態としているので、この第2、第3の従動ロー
ラ34、35により帯状の芯材5はそのずれが矯正さ
れ、これにより第1の通電ローラ31へとずれなく移動
することとなり、この結果としてこの第1の通電ローラ
31による導電性テープ16と芯材5の貼付と、導電性
テープ16への電圧印加が安定して行えることになるの
である。
【0121】なお図15の36は第1の通電ローラ31
をローラ32側へと付勢するばねである。
【0122】次に図6の第1の通電ローラ31の上流側
には、図6、図14のごとく導電性テープ16と樹脂製
のセパレータ36を重合状態で巻回したリール37を設
け、このリール37と第1の通電ローラ31間に第2の
テンションローラ38a、38bを設け、この第2のテ
ンションローラ38a、38bの下流側において導電性
テープ16からセパレータ36を引剥す構成としてい
る。つまり、導電性テープ16はリール37にセパレー
タ36と重合状態で巻回されているので、リール37か
ら巻出された導電性テープ16はその後セパレータ36
が引剥されたとしてもいわゆる巻ぐせが残りにくく、よ
って下流の第1の通電ローラ31への供給、およびここ
での帯状の芯材5への貼付が安定的に行えることになる
のである。
【0123】また第2のテンションローラ38a、38
bにより導電性テープ16とセパレータ36の重合体を
挟持することで図6において重合槽17の一方側外での
テンションをセパレータをかける様にしており、この場
合導電性テープ16とセパレータ36が重合体となって
いるので、この重合体としての強度が強く、十分なテン
ションを加えることができるようになっている。
【0124】また第2のテンションローラ38aは図1
4に示すごとくその両側に導電性テープ16の位置規制
板39を設けており、このように第2のテンションロー
ラ38aの両側に位置規制板39を設けることによりこ
の第2のテンションローラ38a部において導電性テー
プ16とセパレータ36の重合体がずれることがなく、
よってこの第2のテンションローラ38a、38bによ
って必要なテンションを安定的に付加することができる
ようになるのである。
【0125】なお図14の40は第2のテンションロー
ラ38bを38a側に付勢するばねである。
【0126】また41は引剥されたセパレータ36を吸
引して回収する吸収ダクトである。
【0127】次に図6において第2、第3の従動ローラ
34、35の上流側においては、図17に示すごとく芯
材5の陽極引出部9に電圧印加端子42を当接させ、こ
の電圧印加端子42から芯材5に印加する電圧は、後述
する第1の通電ローラ31による導電性テープ16への
通電電圧と陰極19への通電電圧との間の電圧で、導電
性テープが重合液に浸漬される部分の電圧と同じかそれ
よりも高い電圧としており、これらの電圧の関係は後で
詳述する。
【0128】また芯材5の表面を化成被膜は上述のごと
く酸化アルミニウム膜となっており、電圧印加端子42
をステンレスにより形成している。このためこの電圧印
加端子42をばね43で下方のローラ44側へ押圧する
と、帯状の芯材5表面の酸化アルミニウム膜を、電圧印
加端子42で破壊して安定して通電を行うことができる
ようになる。しかも耐候性を考慮して電圧印加端子42
をステンレスで形成した場合も硬い酸化アルミニウム膜
がそれに擦られた場合にはステンレス面にも傷を付けて
真面が表出することになり、これらのことから電圧印加
端子42から芯材5に安定した電圧印加が行えるように
なる。
【0129】次に図6の第1のテンションローラ24の
下流側で重合槽17の重合液18外には図18のごとく
引剥ローラ45を設けており、この引剥ローラ45部に
おいて導電性テープ16を芯材5から直交方向に引剥が
す構成としている。そしてこのように引剥ローラ45に
よって導電性テープ16を芯材5から直交方向に引剥す
ようにすれば、導電性テープ16は芯材5からスムーズ
に引剥され、この部分でバタツキ、つまりスムーズな引
剥しが出来たり、出来なかったりがおきず、この結果と
して導電性テープ16と芯材5それぞれが下流側へスム
ーズに移動できるようになり、またアルミニウム箔から
なる芯材5が切断されたりすることもなくなる。
【0130】次に図6、図18の引剥ローラ45の下流
側における導電性テープ16の走行路には、この引剥ロ
ーラ45よりも小径のヒビ割ローラ46を設け、このヒ
ビ割ローラ46により導電性テープ16の走行路を直交
方向に屈曲させるようにしている。
【0131】そしてこのように導電性テープ16の走行
路で引剥ローラ45よりも下流側にこの引剥ローラ45
よりも小径のヒビ割ローラ46を設け、このヒビ割ロー
ラ46により導電性テープ16の走行路を直交方向に屈
曲させることにより、導電性テープ16上の重合膜にヒ
ビ割れを生じさせ、これにより以後第1、第2の剥離爪
47、48によって重合膜を導電性テープ上から取り除
きやすくなる。
【0132】前記第1、第2の剥離爪47、48の導電
性テープ16下面側には引剥ローラ46とローラ49を
設けており、これにより第1、第2の剥離爪47、48
を導電性テープ16の上面側へ強く押付けることがで
き、これにより導電性テープ16の上面から重合膜を剥
離する効果を高めることができる。
【0133】またこれらの第1、第2の剥離爪47、4
8の少なくとも一方は、図19、図20のごとくその先
端側を複数に分岐させた構成としており、これにより、
この先端部において重合膜の除去効果を高めることがで
きる。
【0134】なお、第1の剥離爪47はヒビ割ローラ4
6による導電性テープ16の屈曲後の導電性テープ16
表面に当接させるようになっており、ヒビ割ローラ46
後の導電性テープ16表面に第1の剥離爪47を当接さ
せることで、ヒビ割が生じた重合膜を第1の剥離爪47
で取除きやすくなる。そしてこのように第1の剥離爪4
7で取除かれた大量の重合膜は第1の剥離爪47の表面
上に設けた吸引手段50によって吸引することにより除
去され、この結果重合膜がそれより上流や下流側におい
て再付着して各種弊害が発生するのを防止できることに
なる。
【0135】なお引剥ローラ45とヒビ割ローラ46間
における導電性テープ16の走行路は導電性テープ16
表面の重合膜の乾燥空間としており、ここに乾燥空間を
形成することで重合膜を十分に乾燥すれば、導電性テー
プ16上の重合膜にヒビ割ローラ46で効果的にヒビ割
を生じさせ、以後の第1、第2の剥離爪47、48によ
る取除きを行いやすくしている。
【0136】次に図6の第2の剥離爪48の下流側には
図21のごとく第2の電圧印加手段を構成する第2の通
電ローラ51およびその部分の導電性テープ16下方に
ローラ52を設けている。つまり、第2の剥離爪48の
下流側において重合膜が除去された導電性テープ16上
面に第2の電圧印加手段としての第2の通電ローラ51
を設けることにより、この導電性テープ16の重合槽1
7の一方側では第1の通電ローラ31からまた他方側で
はこの第2の通電ローラ51から電圧を印加してそのそ
の重合膜形成効率を高めることができるようになる。
【0137】次に図6の第2の通電ローラ51の下流側
における導電性テープ16の走行路には導電性テープ1
6の引張る引張ローラ53a,53bを設けており、こ
の引張ローラ53a、53bで導電性テープを引張るこ
とにより帯状の芯材5を重合槽17の一方側から他方側
へと移動させることができ、この引張力を導電性テープ
16にだけ引張ローラ53a、53bで加えることによ
り帯状の芯材5を引張ってそれを断線させてしまうこと
を防止することができるものとなる。
【0138】また第2の通電ローラ51の下流側におい
て引張ローラ53a、53bを設けることにより第2の
通電ローラ51を通過時の導電性テープ16にも張力が
加わった状態となっており、これにより第2の通電ロー
ラ51と導電性テープ16間には隙間が形成されたりす
ることはなく、第2の通電ローラ51から導電性テープ
16への通電が安定して行えることになる。
【0139】次に図6に示すごとく引張ローラ53a、
53bの下流側に導電性テープ16の巻取リール54を
設けており、引張ローラ53a、53b以後の導電性テ
ープ16の巻取りがスムーズに行え、これにより導電性
テープ16のもつれ等による動作不良が発生しなくな
る。
【0140】さて、上述のごとく重合槽17の一方側に
は導電性テープ16に電圧を印加する第1の電圧印加手
段としての第1の通電ローラ31を設け、重合槽17の
他方側においても導電性テープ16に電圧を印加する第
2の電圧印加手段としての第2の通電ローラ51を設け
ており、このようにすれば図9のA線のごとく導電性テ
ープ16の長手方向における中央部が最も低い電位とな
り、結果として大幅な電位変動を抑制することができ
る。
【0141】一方重合槽17内の長手方向には複数の陰
極19が所定間隔ごとに設けられており、これらの複数
の陰極19の内外両方のものは、図9のごとく第1、第
2の通電ローラ31、51からの導電性テープ16の電
圧がA線のごとく高いので、B線のごとく高くしてい
る。また導電性テープ16も中央部の電圧が低くなるの
で、陰極19の電圧も徐々に中央部側に向けて低くし、
これにより長手方向の各部における導電性テープ16と
それに対向する陰極19との電位差(A−B)が略一定
とすることで、重合膜の形成が安定して行えるようにし
ている。
【0142】図9のCは電圧印加端子42から芯材5に
印加された電圧で、これは電流が流れないので一定とな
っている。
【0143】そして(C−B)が芯材5に加わる箔負荷
電圧で、C電圧を下げることで箔負荷電圧が大きくなる
のを防ぎ、これにより芯材5の表、裏面に形成された化
成被膜が破壊されるのを防止している。
【0144】なお(C−D)は化成被膜の耐電圧であ
り、この(C−D)間に(B−C)が収まるようにしな
ければならない。また複数の各陰極19間を所定間隔離
すことにより、各陰極19部で発生した気泡が隣接する
陰極19部に滞溜してその部分における重合反応を阻害
することがなくなり、この結果として各コンデンサ素子
部7の重合膜形成が安定して行われるものとなる。
【0145】また陰極19はステンレス、またはニッケ
ルにより形成しており、このように、陰極19をステン
レスまたはニッケルで形成することにより、重合反応を
させるにもかかわらず陰極19の劣化が生じず、この結
果として帯状の芯材5の各位のコンデンサ素子部7に対
する重合膜形成が長期間安定して行えるものとなる。
【0146】一方導電性テープ16もステンレス、また
ニッケルにより形成しており、このように導電性テープ
16をステンレス、またはニッケルにより形成すること
によりこの導電性テープ16に電圧を印加して重合反応
を行わせる際にもこの導電性テープ16が重合液18内
に溶出することがなく、よってこの導電性テープ16を
使用しての重合反応が安定して行えるものとなる。
【0147】図10は図7のごとく複数並設された各重
合槽17内の通電を示すもので、各重合槽17ごとにス
イッチ55〜57を独立して設け、一槽ごとに独立して
重合反応を行わせることができるようにしたものであ
る。
【0148】最後に図6の重合槽一方側の溢水部21か
らこの重合槽17内に供給する重合液18は、重合槽1
7の他方側の溢水部21からこの重合槽17外に流出し
た重合液18を混入させたものであって、重合槽17の
他方側から槽外に流出した重合液18内においては重合
化反応によるオリゴマーが形成されているので、これを
重合槽17の一方側から槽内に流入させる重合液18に
混入させることにより重合槽17内におけるコンデンサ
素子部7への重合膜形成が効率的に行えることになる。
【0149】
【発明の効果】以上のように本発明は重合槽と、この重
合槽内に設けられた重合液と、前記重合槽内の重合液内
部分に設けられた陰極とを備え、芯材の表面に化成被膜
を形成しこの化成被膜上に導電物質を設けた複数のコン
デンサ素子のそれぞれの陽極引出部を導電性テープに貼
付した状態で前記重合液内に浸漬し、この導電性テープ
に電圧を印加して前記コンデンサ素子の陰極引出部に重
合膜を形成するものであって、導電性テープに複数のコ
ンデンサ素子の陽極引出部を貼付するので、この導電性
テープに電圧を印加すればこの導電性テープの表面上か
ら始まった重合がこれに貼付した各コンデンサ素子の陰
極引出部へと広がり、これにより各コンデンサ素子の陰
極引出部上に重合膜が形成されることになり、生産性の
良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のブロック図
【図2】同芯材の平面図
【図3】同芯材の平面図
【図4】同芯材の平面図
【図5】同芯材の断面図
【図6】同重合槽膜部分の断面図
【図7】同重合槽の斜視図
【図8】同重合槽の断面図
【図9】同重合槽の電気的ブロック図
【図10】同重合槽の電気的ブロック図
【図11】同第1の従動ローラの断面図
【図12】同第1の従動ローラの要部拡大断面図
【図13】同第1のテンションローラの断面図
【図14】同第2のテンションローラ部の斜視図
【図15】同第1の通電ローラ部の斜視図
【図16】同第1の通電ローラの断面図
【図17】同電圧印加端子部の斜視図
【図18】同引剥ローラ部の斜視図
【図19】同第1の引剥爪の平面図
【図20】同第1の引剥爪の側面図
【図21】同第2の通電ローラ部の斜視図
【図22】従来例の断面図
【符号の説明】
5 芯材 6 スリット 7 コンデンサ素子部 8 絶縁テープ 9 陽極引出部 10 陰極引出部 16 導電性テープ 17 重合槽 18 重合液 19 陰極 23 第1の従動ローラ 24 第1のテンションローラ 25 貫通軸 26 ボールベアリング 27 駆動軸 28 蓋 29 スペーサ 30 堰 31 第1の通電ローラ 33 ゴミ取スキージ 34 第2の従動ローラ 35 第3の従動ローラ 36 セパレータ 37 リール 38a,38b 第2のテンションローラ 39 位置規制板 42 電圧印加端子 45 引剥ローラ 46 ヒビ割ローラ 47 第1の剥離爪 48 第2の剥離爪 49 ローラ 50 吸引手段 51 第2の通電ローラ 53a,53b 引張ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 光男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金子 功 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合槽と、この重合槽内に設けられた重
    合液と、前記重合槽内の重合液内部分に設けられた陰極
    とを備え、芯材の表面に化成皮膜を形成し、この化成皮
    膜上に導電物質を設けた複数のコンデンサ素子のそれぞ
    れの陽極引出部を導電性テープに貼付した状態で前記重
    合液内に浸漬し、この導電性テープに電圧を印加して前
    記コンデンサ素子の陰極引出部に重合膜を形成する固体
    電解コンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 帯状の芯材の長手方向に、この長手方向
    に直交する方向に複数のコンデンサ素子部を一体に突出
    形成し、突出根元側を陽極引出部とする請求項1に記載
    の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 【請求項3】 帯状の芯材の長手方向両側に、この芯材
    の長手方向に直行する方向にコンデンサ素子部を一体に
    突出形成した請求項2に記載の固体電解コンデンサの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 帯状の芯材の長手方向に所定間隔ごと
    に、この芯材の長手方向に直交する方向にスリットを形
    成し、このスリット間をコンデンサ素子部とした請求項
    2または3に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 【請求項5】 帯状の芯材の長手方向に直交する方向に
    突出したコンデンサ素子部の突出根元部を陽極引出部と
    し、この陽極引出部表面上に導電性テープを貼付した請
    求項2〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 導電性テープの長手方向両側に対応する
    芯材部分に長尺状の絶縁テープを貼付し、この絶縁テー
    プ上に導電性テープを貼付する請求項5に記載の固体電
    解コンデンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 重合槽を長尺状とした請求項2〜6のい
    ずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 長尺状の重合槽を複数並設し、各重合の
    重合液内に、導電性テープを貼付した帯状の芯材を浸漬
    する請求請7に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  9. 【請求項9】 導電性テープを貼付した帯状の芯材は長
    尺状の重合液内に入り、重合槽の他方側において重合液
    内から出るごとく移動させる請求項7、または8に記載
    の固体電解コンデンサの製造方法。
  10. 【請求項10】 重合液は、重合槽の一方側からこの重
    合槽内に流入させ、この重合槽の他方側からこの重合槽
    外に流出させる請求項9記載の固体電解コンデンサの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 重合槽の一方側から他方側に移動する
    重合液と芯材の速度を略同一とする請求項10に記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  12. 【請求項12】 重合槽内の一方側には、少なくとも下
    部が重合液内に浸漬された第1の従動ローラを設け、重
    合槽内の他方側には、その少なくとも下部が重合液内に
    浸漬された第1のテンションローラを設け、導電性テー
    プを貼付した帯状の芯材を第1の従動ローラと第1のテ
    ンションローラの下部に当接させて重合槽の一方側から
    他方側へ移動させる請求項7〜11のいずれか一つに記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  13. 【請求項13】 重合槽の一方側において、重合槽の上
    方から第1の従動ローラの下部に向けて導電性テープを
    貼付した芯材を30度以下の傾斜状態で重合液内に移動
    させる請求項12に記載の固体電解コンデンサの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 重合槽の第1の従動ローラよりも一端
    側からこの重合槽内に重合液を流入させる構成とすると
    ともに、この一端側における重合槽の底面は第1の従動
    ローラ側に向けて下方に傾斜した面とした請求項13に
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  15. 【請求項15】 重合槽の他方側において第1のテンシ
    ョンローラの下部から重合槽の上方に向けて導電性テー
    プを貼付した芯材を、30度以下の傾斜状態で重合液外
    に移動させる請求項12に記載の固体電解コンデンサの
    製造方法。
  16. 【請求項16】 重合槽の第1のテンションローラより
    も他端側から重合槽外に重合液を流出させる構成とする
    とともに、この他端側における重合槽の底面は第1のテ
    ンションローラ部から重合槽の他端側に向けて上方に傾
    斜した面とした請求項7〜15のいずれか一つに記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  17. 【請求項17】 複数並設した各重合槽内の一方側にそ
    れぞれ第1の従動ローラを設けるとともに、各従動ロー
    ラの中心軸に一本の貫通軸を貫通させる請求項8〜16
    のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方
    法。
  18. 【請求項18】 貫通軸と第1の従動ローラ間にボール
    ベアリングを設け、このボールベアリングは重合液面上
    に配置した請求項17に記載の固体電解コンデンサの製
    造方法。
  19. 【請求項19】 第1の従動ローラの外周面は、中心線
    部分を外周方向に突出した湾曲面とした請求項12〜1
    8のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方
    法。
  20. 【請求項20】 複数並設した各重合槽内の他方側にそ
    れぞれ第1のテンションローラを設けるとともに、各第
    1のテンションローラの中心軸に一本の駆動軸を貫通さ
    せる請求項8〜17のいずれか一つに記載の固体電解コ
    ンデンサの製造方法。
  21. 【請求項21】 第1のテンションローラの外周面を平
    面とした請求項12〜20のいずれか一つに記載の固体
    電解コンデンサの製造方法。
  22. 【請求項22】 重合槽の底面下には、重合液の温度制
    御手段を設けた請求項1〜21のいずれか一つに記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  23. 【請求項23】 重合槽の底面下には所定温度に温度制
    御をした水を流す構成とした請求項22に記載の固体電
    解コンデンサの製造方法。
  24. 【請求項24】 重合液内にスペーサを突入させる請求
    項1〜23のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサ
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 重合槽の上面開口部には蓋を装着し、
    この蓋の下面側に設けたスペーサの少なくとも一部を重
    合液内に突入させる請求項1〜23のいずれか一つに記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  26. 【請求項26】 重合槽内のスペーサ下方において、導
    電性テープを貼付した芯材を重合槽の一方側から他方側
    に移動させる請求項24または25に記載の固体電解コ
    ンデンサの製造方法。
  27. 【請求項27】 スペーサの下部は上方への傾斜面とし
    た請求項26に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  28. 【請求項28】 スペーサの下端より上方に陰極を設け
    た請求項26または27に記載の固体電解コンデンサの
    製造方法。
  29. 【請求項29】 スペーサは塩化ビニールにより形成し
    た請求項24〜28のいずれか一つに記載の固体電解コ
    ンデンサの製造方法。
  30. 【請求項30】 陰極の下部は上方に傾斜させた請求項
    28に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  31. 【請求項31】 重合槽の下部の芯材移動部は、上部の
    スペーサ、陰極収納部より断面積を小さくした請求項2
    6〜30のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの
    製造方法。
  32. 【請求項32】 芯材の上面側にのみ導電性テープを貼
    付する請求項28〜31のいずれか一つに記載の固体電
    解コンデンサの製造方法。
  33. 【請求項33】 重合槽の一方側における重合液内への
    芯材の浸漬部と第1の従動ローラ間の液面部分に堰を設
    けた請求項13〜32のいずれか一つに記載の固体電解
    コンデンサの製造方法。
  34. 【請求項34】 重合槽の長手方向に複数の陰極を設け
    た請求項1〜32のいずれか一つに記載の固体電解コン
    デンサの製造方法。
  35. 【請求項35】 各陰極間に所定間隔を設けるととも
    に、各陰極に印加する電圧値を異ならせる請求項34に
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  36. 【請求項36】 陰極とステンレス、またはニッケルに
    より形成した請求項1〜35のいずれか一つに記載の固
    体電解コンデンサの製造方法。
  37. 【請求項37】 重合槽の一方側において導電性テープ
    に電圧を印加する第1の電圧印加手段を設け、重合槽の
    他方側において導電性テープに電圧を印加する第2の電
    圧印加手段を設けた請求項34〜36のいずれか一つに
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  38. 【請求項38】 重合槽の一方側において芯材に導電性
    テープを貼付するとともに、この貼付部において芯材に
    導電性テープを押付ける第1の通電ローラで第1の電圧
    印加手段を構成した請求項1〜37のいずれか一つに記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  39. 【請求項39】 第1の電圧印加手段を構成する第1の
    通電ローラの外周面にはゴミ取スキージを当接させた請
    求項38に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  40. 【請求項40】 第1の電圧印加手段を構成する第1の
    通電ローラの上流側には、外周面の中心線部分が外周方
    向に突出した第2の従動ローラを設け、この第2の従動
    ローラを介して芯材を第1の通電ローラ方向に供給する
    請求項38または39に記載の固体電解コンデンサの製
    造方法。
  41. 【請求項41】 第1の電圧印加手段を構成する第1の
    通電ローラの上流側には導電性テープとセパレータを重
    合状態で巻回したリールを設け、このリールと第1の通
    電ローラ間で導電性テープからセパレータを引剥す請求
    項37〜39いずれか一つに記載の固体電解コンデンサ
    の製造方法。
  42. 【請求項42】 リールと第1の通電ローラ間において
    導電性テープとセパレータ重合体を挟持する第2のテン
    ションローラを設け、この第2のテンションローラの下
    流側において導電性テープからセパレータを剥離させる
    請求項40に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  43. 【請求項43】 第2のテンションローラはその両側に
    導電性テープの位置規制板を設けた請求項42に記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  44. 【請求項44】 導電性テープはステンレス、又はニッ
    ケルにより形成した請求項1から43のいずれか一つに
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  45. 【請求項45】 第1の通電ローラの上流側において芯
    材の陽極引出部に電圧印加端子を当接させ、この電圧印
    加端子から芯材に印加する電圧は、第1の通電ローラに
    よる通電電圧と陰極による通電電圧との間の電圧で、導
    電性テープが重合液に浸漬される部分の電圧と同じかそ
    れよりも高い電圧とした請求項37〜44のいずれか一
    つに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  46. 【請求項46】 芯材の表面を化成被膜を酸化アルミニ
    ウム膜とし、電圧印加端子をステンレスにより形成した
    請求項45に記載の固定電解コンデンサの製造方法。
  47. 【請求項47】 第1のテンションローラの下流側で重
    合槽の重合液外において引剥ローラを設け、この引剥ロ
    ーラ部においては導電性テープを芯材から直交方向に引
    剥す構成とした請求項12から46のいずれか一つに記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  48. 【請求項48】 引剥ローラの下流側における導電性テ
    ープの走行路には、この引剥ローラよりも小径のヒビ割
    ローラを設け、このヒビ割ローラにより導電性テープの
    走行路を直交方向に屈曲させる請求項47に記載の固体
    電解コンデンサの製造方法。
  49. 【請求項49】 引剥ローラとヒビ割ローラ間における
    導電性テープの走行路を導電性テープ表面の重合膜の乾
    燥空間とした請求項48に記載の固体電解コンデンサの
    製造方法。
  50. 【請求項50】 ヒビ割ローラによる導電性テープの屈
    曲後の導電性テープ表面に第1の剥離爪を当接させる請
    求項48または49に記載の固体電解コンデンサの製造
    方法。
  51. 【請求項51】 第1の剥離爪の下流の導電性テープ上
    面に第2の剥離爪を当接させる請求項50に記載の固体
    電解コンデンサの製造方法。
  52. 【請求項52】 第1、第2の剥離爪の少なくとも一方
    は、その先端側を複数に分岐させた構成とした請求項5
    1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  53. 【請求項53】 第1、第2の剥離爪の少なくとも一方
    の剥離爪の導電性テープ下面側にはローラを設けた請求
    項50〜52のいずれか一つに記載の固体電解コンデン
    サの製造方法。
  54. 【請求項54】 第1の剥離爪の表面上には吸引手段を
    設ける請求項50〜52のいずれか一つに記載の固体電
    解コンデンサの製造方法。
  55. 【請求項55】 第1の剥離爪の下流側に第2の電圧印
    加手段を構成する第2の通電ローラを設けた請求項50
    〜54のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製
    造方法。
  56. 【請求項56】 第2の剥離爪の下流側に第2の電圧印
    加手段と第2の通電ローラを設けた請求項50〜54の
    いずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  57. 【請求項57】 引剥ローラの下流側における導電性テ
    ープの走行路には導電性テープを引張る引張ローラを設
    けた請求項47〜56のいずれか一つに記載の固体電解
    コンデンサの製造方法。
  58. 【請求項58】 第2の通電ローラの下流側に引張ロー
    ラを設けた請求項57に記載の固体電解コンデンサの製
    造方法。
  59. 【請求項59】 引張ローラの下流側に導電性テープの
    巻取リールを設ける請求項58に記載の固体電解コンデ
    ンサの製造方法。
  60. 【請求項60】 化成被膜上の導電物質は、二酸化マン
    ガン層により形成する請求項1〜59のいずれか一つに
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  61. 【請求項61】 二酸化マンガン層は化成被膜上に硝酸
    マンガン水溶液を塗布し、熱分解して形成する請求項6
    0に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  62. 【請求項62】 重合膜は、ピロール、チオフェン、フ
    ランのいずれか一つ、またはそれらの誘導体よりなる請
    求項1〜61のいずれか一つに記載の固体電解コンデン
    サの製造方法。
  63. 【請求項63】 重合槽の一方側からこの重合槽内に供
    給する重合液は、重合槽の他方側からこの重合槽外に流
    出した重合液を混入させたものよりなる請求項1〜62
    のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサの製造方
    法。
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