JP4742959B2 - 固体電解コンデンサの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサの中で、特に、導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサを製造する際に、上記固体電解質を電解重合により形成するのに最適な固体電解コンデンサの製造装置に関するものである。
近年、電子機器の高周波化に伴い、これらに使用されるコンデンサとしても高周波領域における低インピーダンス化を実現するために、電解重合により得られる高電導度の導電性高分子を固体電解質として用いた固体電解コンデンサが提案され、種々検討されている。
図16はこの種の従来の固体電解コンデンサの固体電解質を電解重合により層状に形成するための固体電解コンデンサの製造装置の構成を示した正面断面図、図17は同側面断面図であり、図16と図17において、20は重合槽、21はこの重合槽20の搬送方向に沿って複数が等間隔で設けられた堰であり、この堰21によって重合槽20を搬送方向と交差する方向に複数の槽が夫々独立して形成された構成にするようにしたものである。
22はこの重合槽20の各槽内に充填された重合液であり、この重合液22は固体電解質の骨格となる高分子のモノマーと導電性を付与するドーパントから構成されているものである。23は図示しない供給部から連続して供給される帯状のアルミニウム箔からなる陽極体であり、この陽極体23は上記重合槽20の堰21により仕切られて独立した複数の槽に夫々供給されるものである。24は上記陽極体23の上面に貼り付けられる帯状のニッケルテープからなる陽極電極であり、陽極体23との貼り付け面には粘着剤が設けられているものである。
25aと25bは上記陽極電極24に電源26を介して給電を行うための前側給電ローラと後側給電ローラであり、前側給電ローラ25aは上記陽極体23が重合液22に浸漬される手前に設けられ、後側給電ローラ25bは陽極体23が重合液22から引き上げられた後に設けられている。なお、上記後側給電ローラ25bは給電の安定を図るために設けているものであり、無くても装置としては構成可能なものである。また、上記前側給電ローラ25aは陽極電極24を陽極体23に押し当てて貼り付ける役割も兼ねているものである。
27は上記陽極電極24の対極となる陰極電極であり、この陰極電極27は上記各堰21を介して隣接する独立した個々の槽に配設されるように断面コ字形に形成されると共に、先端部が上記陽極体23に貼り付けられた陽極電極24に向かうように傾斜が設けられており、このように構成された複数の陰極電極27は平板状の導電性金属棒28によって一体に接続され、かつ、上記電源26に接続されているものである。
29は上記堰21を介して独立した個々の槽に夫々配設されるスペーサであり、個々の槽に充填された重合液22の蒸発を防止する目的のものである。30は重合液供給部、31は重合液排出部、32は入口側搬送ローラ、33は出口側搬送ローラである。
このように構成された従来の固体電解コンデンサの製造装置は、陽極電極24を上面に貼り付けた陽極体23を重合液供給部30側から投入して入口側搬送ローラ32を経由して重合槽20の各槽の重合液22内に夫々浸漬して搬送させると共に、電源26から陽極電極24と陰極電極27間に電圧を印加し、陽極電極24を重合の開始点として電解重合を行い、陽極体23の表面に導電性高分子からなる固体電解質層を形成した後、出口側搬送ローラ33を経由して重合液排出部31側へ取り出すように構成されたものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−200734号公報
このように構成された従来の固体電解コンデンサの製造装置では、陽極体23の上面に貼り付けられて電解重合の開始点となる陽極電極24を構成する帯状のニッケルテープは高価なため、何回も繰り返し使用するようにしているものであるが、電解重合を終えて重合液22から引き上げられた後の陽極電極24の表面には電解重合により形成された導電性高分子からなる固体電解質膜が強固に付着しており、この固体電解質膜は不導体であるために絶縁化され、ニッケルテープからなる陽極電極24の導電性が確保できないことから、回転ブラシや金属ローラ等によって固体電解質膜を機械的に破壊して除去するという工程が必要であった。
しかしながら更なるコスト低減を行うために本発明者らは、特願2004−362627号にて、上記陽極電極24として、アルミニウム箔またはアルミニウム箔のクラッド材を基材とし、貼り付け面の反対側にニッケル、カーボン、ステンレスの少なくともいずれかから導電性薄膜層を形成したもの(陽極電極24a)を用いることにより、大幅なコスト低減が可能になるという技術を提案しているが、このような陽極電極を用いた場合には、電解重合により表面に形成された導電性高分子からなる固体電解質膜を機械的に破壊して除去する際に、基材の強度が弱いために陽極電極24aまで破壊してしまい、固体電解質膜の除去が難しいという課題があった。
従って、上記図16に示した従来の固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラ25bに、図18に示すような先端部を円錐状に形成した複数の給電ピン25cを等間隔で植設し、この給電ピン25cが図19に示すように陽極電極24aを突き刺すようにすることによって固体電解質膜の一部を破壊すると共に、陽極電極24aとの導通を取るように試みたが、この場合には、図19に示すように、給電ピン25cの侵入と共に固体電解質膜が陽極電極24aの基材であるアルミニウム箔に喰い込んでしまい、結果的に給電ピン25cとアルミニウム箔の間には固体電解質膜が介在した状態になって導通が取れない部分が発生し、図20の給電時電流波形図に示すように給電状態が不安定になり、安定した電解重合が行えないという問題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、コスト的に安価な陽極電極を用いた場合でも、電解重合により陽極電極の表面に形成された固体電解質膜を容易に除去し、安定した給電を行うことによって優れた品質の電解重合を行うことが可能な固体電解コンデンサの製造装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、上面開放の重合槽と、この重合槽内に充填された重合液中に帯状の電極箔からなる陽極体を送り込む陽極体供給部と、上記陽極体が重合液に浸漬される手前で陽極体の上面に帯状の陽極電極を貼り付ける陽極電極接合部と、この陽極電極が接合された状態で重合液中を搬送させる陽極体の幅方向の両端に陽極体ならびに重合槽と非接触状態で配設された陰極電極と、上記陽極・陰極電極間に電圧を印加する電源からなり、上記陽極体の上面に貼り付ける帯状の陽極電極として、アルミニウム箔またはアルミニウム箔のクラッド材を基材とし、貼り付け面の反対側にニッケル、カーボン、ステンレスの少なくともいずれかから導電性薄膜層を形成したものを用い、上記重合液中で陽極・陰極電極間に電圧を印加した状態で陽極体を搬送することにより電解重合により導電性高分子からなる固体電解質層を陽極体の表面に形成するようにした固体電解コンデンサの製造装置において、上記陽極電極の導電性薄膜層側から電圧を印加する給電ローラを陽極体が重合液に浸漬される手前と重合液から引き上げた後の2箇所に設け、かつ、重合液から引き上げた後に設ける給電ローラの周面に先端を斜めに切り欠いた複数の給電ピンを植設した構成にしたものである。
以上のように本発明による固体電解コンデンサの製造装置は、重合液から引き上げた後に設ける給電ローラの周面に先端を斜めに切り欠いた複数の給電ピンを設けた構成により、電解重合を終えて表面に固体電解質膜が形成された陽極電極に上記先端を斜めに切り欠いた給電ピンが突き刺さり、これにより固体電解質膜を破壊すると共に基材の破断面が表出するようになって導電性が確保されるようになるため、コスト的に安価な陽極電極を用いた場合でも、安定した給電を行って優れた品質の電解重合を行うことができるという効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1、2に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1による固体電解コンデンサの製造装置の構成を示した正面断面図、図2は同側面断面図、図3は同製造装置の後側給電ローラを示した断面図、図4は同後側給電ローラの給電ピンを示した断面図、図5は同製造装置に使用される陽極電極の構成を示した断面図、図6は同製造装置の分配槽に設けられた堰を示した斜視図、図7は同製造装置により製造される固体電解コンデンサの陽極体を示した平面図である。
図1〜図7において、1は本実施の形態による固体電解コンデンサの製造装置を用いて製造される陽極体であり、この陽極体1は厚さ0.1mmの帯状のアルミニウム箔からなり、表面を電気化学的に粗面化し、酸化アルミニウムの誘電体酸化皮膜を形成した後に所定の形状に打ち抜き加工し、両端に3mm×4mmの大きさの矩形部1aが形成され、この矩形部1aには、ステンレス、ニッケル等の金属に粘着樹脂を塗布した絶縁性テープ2が長手方向に連続して貼り付けられることにより、後述する導電性高分子からなる固体電解質層が形成される陰極形成部1bと陽極引き出し部1cに区分されている。また、上記陰極形成部1bに形成された誘電体酸化皮膜上には、硝酸マンガン水溶液を含浸させた後に熱分解することによって二酸化マンガンからなる導電層が形成されているものである。
3は帯状の陽極電極であり、この陽極電極3はリールに巻回された状態(図示せず)で図示しない供給部から供給され、同じくリールに巻回された状態(図示せず)で図示しない供給部から供給される帯状の陽極体1上に重なり合い、陽極電極3に後述する電源14を介して給電を行うための前側給電ローラ4により陽極電極3を陽極体1上に押し付けて貼り付けるようにするものであり、このようにして貼り付けを終えた状態は図7に示すように、陽極体1の陽極引き出し部1cと絶縁性テープ2の一部を覆うように貼り付けられ、この状態で後述する重合槽6内に送り込まれるものである。
また、上記陽極電極3は、図5にその詳細を示すように、第1の基材3bには厚み20μmのAl純度95.70%以上の5052のアルミニウム箔を用い、第2の基材3cには厚み5μmのAl純度99.85%以上の1085のアルミニウム箔を用い、第1の基材3bの両面に第2の基材3cを配設し、幅180mm、厚さ30μmになるように圧延して基材3aを作製し、この基材3aの一方の面に真空蒸着で厚さ0.1μmのニッケルの導電性薄膜層3dを形成し、この導電性薄膜層3dを形成していないもう一方の面に粘着剤層3eを形成し、さらにこの粘着剤層3eを覆うように保護テープ3fを貼り付け、これをスリッターで7.5mm幅に切断したものを用いているものであり、このように作製された陽極電極3は、安価なアルミニウム箔のクラッド材を用いているため、電気抵抗に優れ、かつ、製造コストを大幅に低減することができる。また、安価なアルミニウム箔のクラッド材でも十分な機械的強度が保たれ、重合液中においても給電機能を損なうことがなく、従来のニッケルテープ製のものと同等の特性が得られるものである。
4は上記陽極電極3に電圧を印加すると共に、陽極電極3を陽極体1上に押し付けて貼り合わせるための前側給電ローラであり、この前側給電ローラ4は陽極電極3が貼り付けられた陽極体1が後述する電解液に浸漬される手前に設けられているものである。
5は同じく陽極電極3に電圧を印加するための後側給電ローラであり、この後側給電ローラ5は後述する電解重合を終えた陽極体1を電解液から引き上げた後に設けられたものであり、後述する出口側搬送ローラ16によって重合液7から引き上げられた陽極体1に貼り付けられた陽極電極3を陽極体1から引き剥がす起点となるものである。また、5aはこの後側給電ローラ5の周面に複数が植設された給電ピンであり、この給電ピン5aは先端を斜めに切り欠いた形状に構成され、かつ、この先端鋭角部分を後側給電ローラ5の回転方向側に配置すると共に、給電ピン5aの後側給電ローラ5からの突出量が上記陽極電極3の厚みより大きくなるように構成されたものである。なお、本実施の形態においては、上記給電ピン5aの先端を斜めに切り欠く角度は30度の鋭角になるように構成したものである。
6は重合槽であり、この重合槽6は上面を開放した長尺状に構成されたものである。7はこの重合槽6内に充填されて電解重合を行うための重合液であり、本実施の形態においては、この重合液7として、ピロールモノマー0.2モル/リットル、アルキルナフタレンスルホネート0.1モル/リットル水溶液を用いたものである。
8は陰極電極であり、この陰極電極8はステンレスや白金等の金属、あるいはカーボンからなる導電体によって形成されると共に、上記陽極電極3が貼り付けられた状態で重合液7中に浸漬されて搬送される陽極体1の搬送方向に沿って長尺状に形成され、上記重合液7中で搬送される陽極体1の幅方向の両端に陽極体1ならびに重合槽6と夫々非接触状態で位置するように配設されたものであり、本実施の形態においては、上記陽極体1を搬送方向と交差する方向に定間隔で複数並設し、各陽極体1の幅方向の両端に陰極電極8が夫々同様に配設されるように構成したものである。
9は上記複数の陰極電極8の夫々の一端を連結した導電板、10はこの導電板9を支持する導電板支持脚であり、この導電板支持脚10は上記重合槽6と分離して外部に設けられることによって重合槽6と直接接触しないようにしているものである。
11は上記重合槽6の上流側に設けられた供給槽、12はこの供給槽11に連結して設けられた分配槽であり、上記供給槽11内には重合液7が常に満杯状態になるように供給され、このように満杯状態になった重合液7は供給槽11と分配槽12間に設けられた堰11aから溢れ出て分配槽12内に流れ込み、さらに、この分配槽12内で満杯状態になった重合液7は分配槽12と重合槽6間に設けられた堰12aから溢れ出て重合槽6内に流れ込むように構成されているものである。
また、上記堰12aは上端部に複数のスリット12bが等間隔で設けられており、このスリット12bは上記重合槽6内に配設された陰極電極8間の中心と夫々対応するように形成されているため、このスリット12bから分岐して流れ出た重合液7は各陰極電極8間の中心に向かって流れるようになるものである。
13は上記重合槽6の下流側に設けられた排出槽であり、重合槽6に設けられた堰6aから溢れ出た重合液7がこの排出槽13内に流れ込み、図示しない循環タンクを介してこの排出槽13から上記供給槽11へと重合液7を循環させるようにしているものである。
14は電源であり、上記前側給電ローラ4ならびに後側給電ローラ5と複数の陰極電極8を連結した導電板9間に所定の電圧を印加して電解重合を行うように構成されているものである。15は上記重合電極3が貼り付けられた陽極体1を重合液7中に案内する入口側搬送ローラ、16は電解重合を終えた陽極体1を重合液7から引き上げるための出口側搬送ローラである。
17はポリ塩化ビニール板からなる矩形状の遮蔽板であり、この遮蔽板17は上記各陰極電極8間に夫々配設されることにより重合液7上に浮遊し、これによって重合液7の蒸発を防止して液面を安定に保つように設けられたものである。また、この遮蔽板17は重合液7の液面で陰極電極8との接触を防止するために、導電板9に図示しない絶縁樹脂製のロープで半固定状態にされているものである。
このように構成された本実施の形態による固体電解コンデンサの製造装置の動作について説明すると、まず、帯状のアルミニウム箔からなる陽極体1と帯状のアルミニウム箔のクラッド材からなる陽極電極3を図示しない夫々の供給部から供給して重ね合わせ、前側給電ローラ4により陽極体1上に陽極電極3を貼り付け、この状態で入口側搬送ローラ15を経由して重合槽6内に重点された重合液7中に浸漬する。
続いて、上記陽極体1を重合液7中を搬送させると共に、電源14から前側給電ローラ4ならびに後側給電ローラ5と導電板9を介して陽極電極3と各陰極電極8間に所定の電圧を印加することにより、陽極電極3を重合の開始点として電解重合反応が開始され、約15分程度で陽極体1に設けられた陰極形成部1bの表裏面全体に所望のポリピロールの導電性高分子からなる固体電解質層が形成された後、出口側搬送ローラ16を経由して固体電解質層が形成された陽極体1が重合液7から引き上げられ、続いて後側給電ローラ5を介して陽極体1に貼り付けられていた陽極電極3が引き剥がされ、陽極体1のみが図示しない次の工程へと送り込まれるものである。
そして、この工程の途中で、上記陽極電極3が後側給電ローラ5を通過する際に、後側給電ローラ5の周面に植設した複数の給電ピン5aが陽極電極3に突き刺さり、この給電ピン5aによって図4に示すように固体電解質膜が破壊され、給電ピン5aが陽極電極3の基材3aと当接して導通が取れるようになるものである。
また、この時に、給電ピン5aは先端を斜めに切り欠いた形状に構成され、かつ、この先端鋭角部分を後側給電ローラ5の回転方向側に配置すると共に、給電ピン5aの後側給電ローラ5からの突出量が上記陽極電極3の厚みより大きくなるようにした構成により、陽極電極3上に形成された固体電解質膜は給電ピン5a先端の斜め部分に接触した状態で基材3a内に押し込まれるため、給電ピン5a先端の直線部分が基材3aと当接するようになり、これによって図8の給電時電流波形図に示すように確実な電気的接続が図れるようになるものである。なお、本実施の形態においては、上記給電ピン5aの先端を斜めに切り欠く角度は30度の鋭角になるように構成したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
このように本実施の形態による固体電解コンデンサの製造装置は、重合液から引き上げた後に設ける給電ローラの周面に先端を斜めに切り欠いた複数の給電ピンを設けた構成により、電解重合を終えて表面に固体電解質膜が形成された陽極電極に上記先端を斜めに切り欠いた給電ピンが突き刺さり、これにより固体電解質膜を破壊すると共に基材の破断面が表出するようになって導電性が確保されるようになるため、コスト的に安価な陽極電極を用いた場合でも、安定した給電を行って優れた品質の電解重合を行うことができるという格別の効果が得られるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1で説明した固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラの下流に補助給電板を設けた点が異なるものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図9は本発明の実施の形態2による固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラ近傍を示した断面図であり、図9において、18aは第1の補助給電板であり、この第1の補助給電板18aは後側給電ローラ5の下流に配設され、かつ、陽極電極3の貼り付け面(粘着剤層3e)側から電圧を印加するようにしたものであり、図示はしないが、この第1の補助給電板18aは電源14に接続されているものである。
このように構成された本実施の形態による固体電解コンデンサの製造装置は、上記実施の形態1による固体電解コンデンサの製造装置により得られる効果に加え、上記実施の形態1で図4を用いて説明したように、陽極電極3が後側給電ローラ5を通過する際に、後側給電ローラ5の周面に植設した複数の給電ピン5aが陽極電極3に突き刺さり、この給電ピン5aによって固体電解質膜が破壊され、給電ピン5aが陽極電極3を突き破ることによって表出した基材3aの破断面3gと第1の補助給電板18aが当接するようになるためにより確実な導通が取れるようになり、これによって図10の給電時電流波形図に示すように、更に安定した給電を行って優れた品質の電解重合を行うことができるという格別の効果が得られるものである。
また、図11は本実施の形態による固体電解コンデンサの製造装置の他の例である後側給電ローラ近傍を示した断面図であり、上記図9で説明した第1の補助給電板18aの下流に第2の補助給電板18bを設けたものであり、これによって図12の給電時電流波形図に示すように、更なる安定した給電が行えるようになるものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項4に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1で説明した固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラの下流に補助給電板と補助給電ローラを設け、かつ、この補助給電ローラと当接する補助給電板を設けた点が異なるものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図13は本発明の実施の形態3による固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラ近傍を示した断面図、図14は図13の補助給電ローラを下側から見た底面図であり、図13と図14において、18aは後側給電ローラ5の下流に配設された第1の補助給電板である。19はこの第1の補助給電板18aの下流に続けて配設された補助給電ローラである。18bはこの補助給電ローラ19の下側に、補助給電ローラ19が陽極電極3と当接する部分と位置をずらして当接するように配設された第2の補助給電板である。
また、上記第1の補助給電板18aならびに補助給電ローラ19は陽極電極3の貼り付け面(粘着剤層3e)側から電圧を印加するようにしたものであり、図示はしないが、この第1の補助給電板18aならびに補助給電ローラ19、および第2の補助給電板18bは電源14に接続されているものである。
このように構成された本実施の形態による固体電解コンデンサの製造装置は、上記実施の形態1、2による固体電解コンデンサの製造装置により得られる効果に加え、給電ピン5aにより陽極電極3を突き破って表出した基材3aの破断面3gと共に表出する粘着剤層3eの一部が第1の補助給電板18aならびに補助給電ローラ19に付着し、経時変化と共に堆積して導通状態が悪化した場合でも、図14に示すように、補助給電ローラ19と当接している第2の補助給電板18bは、補助給電ローラ19が陽極電極3と当接する部分と位置をずらした構成にしているため、陽極電極3が当接している補助給電ローラ19の当接部分の反対側には何も存在しない空きスペースが設けられている。
従って、この空きスペースを利用して補助給電ローラ19の周面に堆積した粘着剤層3eの一部を板材等を用いて機械的に除去したり、あるいは溶剤等を用いて除去したりすることが容易に行えるようになり、しかもこの除去作業は、装置の稼動を停止することなく行うことが可能であるために定期的に行うことができることから生産性に優れ、これによって図15の給電時電流波形図に示すように、安定した給電を行って優れた品質の電解重合を行うことができるという格別の効果が得られるものである。
本発明による固体電解コンデンサの製造装置は、コスト的に安価な陽極電極を用いた場合でも、安定した給電を行って電解重合を行うことができるために優れた品質の固体電解質層を安定して形成することができるという効果を有し、特に、高周波領域における低インピーダンス化が要求される用途の固体電解コンデンサを製造する製造装置等として有用である。
本発明の実施の形態1による固体電解コンデンサの製造装置の構成を示した正面断面図 同側面断面図 同製造装置の後側給電ローラを示した断面図 同後側給電ローラの給電ピンを示した断面図 同製造装置に使用される陽極電極の構成を示した断面図 同製造装置の分配槽に設けられた堰を示した斜視図 同製造装置により製造される固体電解コンデンサの陽極体を示した平面図 同製造装置の給電ローラによる給電状態を示した給電時電流波形図 本発明の実施の形態2による固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラ近傍を示した断面図 同製造装置の給電ローラによる給電状態を示した給電時電流波形図 同実施の形態の他の例による後側給電ローラ近傍を示した断面図 同製造装置の給電ローラによる給電状態を示した給電時電流波形図 本発明の実施の形態3による固体電解コンデンサの製造装置の後側給電ローラ近傍を示した断面図 図13の補助給電ローラを下側から見た底面図 同製造装置の給電ローラによる給電状態を示した給電時電流波形図 従来の固体電解コンデンサの製造装置の構成を示した正面断面図 同側面断面図 同装置の後側給電ローラに給電ピンを設けた例を示した断面図 同後側給電ローラに設けられた給電ピンを示した断面図 図18における給電ローラによる給電状態を示した給電時電流波形図
符号の説明
1 陽極体
1a 矩形部
1b 陰極形成部
1c 陽極引き出し部
2 絶縁性テープ
3 陽極電極
3a 基材
3b 第1の基材
3c 第2の基材
3d 導電性薄膜層
3e 粘着剤層
3f 保護テープ
4 前側給電ローラ
5 後側給電ローラ
5a 給電ピン
6 重合槽
6a、11a、12a 堰
7 重合液
8 陰極電極
9 導電板
10 導電板支持脚
11 供給槽
12 分配槽
12b スリット
13 排出槽
14 電源
15 入口側搬送ローラ
16 出口側搬送ローラ
17 遮蔽板
18a 第1の補助給電板
18b 第2の補助給電板
19 補助給電ローラ

Claims (4)

  1. 上面開放の重合槽と、この重合槽内に充填された重合液中に帯状の電極箔からなる陽極体を送り込む陽極体供給部と、上記陽極体が重合液に浸漬される手前で陽極体の上面に帯状の陽極電極を貼り付ける陽極電極接合部と、この陽極電極が接合された状態で重合液中を搬送させる陽極体の幅方向の両端に陽極体ならびに重合槽と非接触状態で配設された陰極電極と、上記陽極・陰極電極間に電圧を印加する電源からなり、上記陽極体の上面に貼り付ける帯状の陽極電極として、アルミニウム箔またはアルミニウム箔のクラッド材を基材とし、貼り付け面の反対側にニッケル、カーボン、ステンレスの少なくともいずれかから導電性薄膜層を形成したものを用い、上記重合液中で陽極・陰極電極間に電圧を印加した状態で陽極体を搬送することにより電解重合により導電性高分子からなる固体電解質層を陽極体の表面に形成するようにした固体電解コンデンサの製造装置において、上記陽極電極の導電性薄膜層側から電圧を印加する給電ローラを陽極体が重合液に浸漬される手前と重合液から引き上げた後の2箇所に設け、かつ、重合液から引き上げた後に設ける給電ローラの周面に先端を斜めに切り欠いた複数の給電ピンを植設した固体電解コンデンサの製造装置。
  2. 重合液から引き上げた後に設ける給電ローラの周面に植設した先端を斜めに切り欠いた複数の給電ピンの先端鋭角部分を給電ローラの回転方向側に配置すると共に、この給電ピンの給電ローラからの突出量が陽極電極の厚みより大きくなるようにした請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造装置。
  3. 重合液から引き上げた後に設けた給電ローラの下流に、陽極電極の貼り付け面側から電圧を印加する補助給電板を設けた請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造装置。
  4. 重合液から引き上げた後に設けた給電ローラの下流に、陽極電極の貼り付け面側から電圧を印加する第1の補助給電板ならびに補助給電ローラを続けて設け、この補助給電ローラが陽極電極と当接する部分と位置をずらして補助給電ローラと当接す第2の補助給電板を設けた請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造装置。
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