JP2000200571A - 画像表示装置とその製造方法 - Google Patents

画像表示装置とその製造方法

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JP2000200571A JP11297942A JP29794299A JP2000200571A JP 2000200571 A JP2000200571 A JP 2000200571A JP 11297942 A JP11297942 A JP 11297942A JP 29794299 A JP29794299 A JP 29794299A JP 2000200571 A JP2000200571 A JP 2000200571A
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光利 長谷川
Ihachirou Gofuku
伊八郎 五福
Yoshitaka Arai
由高 荒井
Yasuhiro Hamamoto
康弘 浜元
Kazuya Shigeoka
和也 重岡
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子源の経時的な電子放出特性の低下が少な
く、輝度の経時的な変化(経時的低下)の少ない画像表
示装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 間隔を置いて配置された第1の基板1と
第2の基板6とを含む部材で構成された外囲器5と、こ
の外囲器5内に、第1の基板1上に配置された電子源
と、第2の基板6上に配置された蛍光膜7及び加速電極
8とを備える画像表示装置において、外囲器5内の画像
表示領域X内に配置された第1のゲッタ9と、電子源及
び加速電極と絶縁され、かつ、第1のゲッタ9を囲むよ
うに配置された第2のゲッタ14とを有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源を備える画
像表示装置、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子源より放出された電子ビームを画像
表示部材である蛍光体に照射し、蛍光体を発光させて画
像を表示する装置においては、電子源と画像表示部材を
内包する真空容器の内部を高真空に保持しなければなら
ない。それは、真空容器内部にガスが発生し、圧力が上
昇すると、その影響の程度はガスの種類により異なる
が、電子源に悪影響を及ぼして電子放出量を低下させ、
明るい画像の表示ができなくなるためである。また、発
生したガスが、電子ビームにより電離されてイオンとな
り、これが電子を加速するための電界により加速されて
電子源に衝突することで、電子源の損傷を与えることも
ある。さらに、場合によっては、内部で放電を生じさせ
る場合もあり、この場合は装置を破壊することもある。
【0003】通常、画像表示装置の真空容器はガラス部
材を組み合わせて、接合部をフリットガラスなどにより
接着して形成されており、一旦接合が完了した後の圧力
の保持は、真空容器内に設置されたゲッタによって行わ
れる。通常のCRTでは、Baを主成分とする合金を、
真空容器内で通電あるいは高周波により加熱し、容器内
壁に蒸着膜を形成し、これにより内部で発生したガスを
吸着して高真空を維持している。
【0004】近年は、多数の電子放出素子を平面基板上
に配置した電子源を用いた平面状ディスプレイの開発が
進み、真空度の確保に関して、画像表示部材から発生し
たガスが、ゲッタのところまで拡散する前に電子源に到
達し、局所的な圧力上昇とそれに伴う電子源劣化を引き
起こすことが特徴的な問題となっている。
【0005】この問題を解決するため、特定の構造を有
する平板状画像表示装置では、画像表示領域内にゲッタ
材を配置して、発生したガスを即座に吸着できるように
した構成が提案されている。
【0006】例えば、特開平4−12436号公報で
は、電子ビームを引き出すゲート電極を有する電子源に
おいて、該ゲート電極をゲッタ材で形成する方法が開示
されており、円錐状突起を陰極とする電界放出型の電子
源と、pn接合を有する半導体電子源が例示されてい
る。また、特開昭63−181248号公報では、カソ
ード(陰極)群と真空容器のフェースプレートとの間
に、電子ビームを制御するための電極(グリッドなど)
を配置する構造の平板状ディスプレイにおいて、この制
御用電極上にゲッタ材の膜を形成する方法が開示されて
いる。
【0007】また、米国特許5,453,659号”A
node Plate for Flat Panel
Display having Integrate
dGetter”,issued 26 Sept.1
995 to Wallace et al.では、画
像表示部材(アノードプレート)上の、ストライプ状の
蛍光体同士の隙間にゲッタ部材を形成したものが開示さ
れている。この例では、ゲッタ材は、蛍光体及びそれと
電気的に接続された導電体と電気的に分離されており、
ゲッタに適当な電位を与えて電子源の放出した電子を照
射・加熱することで、ゲッタの活性化を行うものであ
る。
【0008】また、特開平9−82245号公報には、
メタルバック側、あるいは、電子源基板側にゲッタ部材
を形成することが開示されており、更には、ゲッタの活
性化の手法として、ゲッタの活性化のための専用のヒー
タ配線を敷設しこのヒータを加熱したり、ゲッタに電子
線照射したりすることでゲッタの活性化を行うことが開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた画像表示装
置において、より多くのゲッタ部材を装置の真空容器内
に配置することにより、真空容器内で発生するガスによ
る電子源の劣化をある程度防ぐことは可能ではあるが、
ゲッタ部材の配置方法に何らかの工夫が施されなけれ
ば、真空容器内で発生するガスを効率良く吸着させ難
く、電子源の経時的な劣化を招いたり、表示画像の経時
的な輝度ばらつきを招いたりしてしまう場合がある。
【0010】本発明は、電子源の経時的な電子放出特性
の低下の少ない画像表示装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】また、本発明は、輝度の経時的な変化(経
時的低下)の少ない画像表示装置及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、画像表示領域内での経時
的な輝度のばらつきの発生の少ない画像表示装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
成された本発明の構成は、以下の通りである。
【0014】即ち、本発明は、間隔を置いて配置された
第1の基板と第2の基板とを含む部材で構成された外囲
器と、該外囲器内に、前記第1の基板上に配置された電
子源と、前記第2の基板上に配置された蛍光膜及び加速
電極とを備える画像表示装置において、前記外囲器内の
画像表示領域内に配置された第1のゲッタと、前記電子
源及び前記加速電極と絶縁され、かつ、前記第1のゲッ
タを囲むように配置された第2のゲッタとを有すること
を特徴としているものである。
【0015】上記本発明の画像表示装置は、さらなる特
徴として、「前記第1のゲッタは、非蒸発型ゲッタであ
る」こと、「前記第1のゲッタは、非蒸発型ゲッタであ
り、前記第2のゲッタは、蒸発型ゲッタである」こと、
「前記第1のゲッタ及び前記第2のゲッタは、いずれも
非蒸発型ゲッタである」こと、「前記第1のゲッタは、
前記第1の基板側に配置されている」こと、「前記第1
のゲッタは、前記第1の基板上に配置された電子源が備
える配線上に配置されている」こと、「前記第1のゲッ
タは、前記第1の基板上に配置された電子源が備える印
刷配線上に配置されている」こと、「前記第1のゲッタ
は、前記第2の基板側に配置されている」こと、「前記
第1のゲッタは、前記第2の基板上に配置された加速電
極上に配置されている」こと、「前記第1のゲッタは、
前記第2の基板上に配置された蛍光膜が備える黒色部材
上に配置されている」こと、「前記第2のゲッタは、前
記第1の基板側に配置されている」こと、「前記第2の
ゲッタは、前記第2の基板側に配置されている」こと、
を含むものである。
【0016】また、本発明は、間隔を置いて配置された
第1の基板と第2の基板とを含む部材で構成された外囲
器と、該外囲器内に、前記第1の基板上に配置された電
子源と、前記第2の基板上に配置された蛍光膜及び加速
電極とを備える画像表示装置において、前記電子源が備
える配線は印刷法により形成された配線であって、該配
線上にゲッタが配置されていることを特徴としているも
のである。ここで、前記配線は、走査側配線と信号側配
線とからなり、前記ゲッタは前記走査側配線上に配置さ
れていることが好ましい。
【0017】また、本発明の画像表示装置は、さらなる
特徴として、「前記電子源は、複数の行方向配線及び複
数の列方向配線によってマトリクス配線された複数の電
子放出素子を備えている」こと、「前記電子放出素子
は、表面伝導型電子放出素子である」こと、を含むもの
である。
【0018】また、本発明は、間隔を置いて配置された
第1の基板と第2の基板とを含む部材で構成された外囲
器と、該外囲器内に、前記第1の基板上に配置された電
子源と、前記第2の基板上に配置された蛍光膜及び加速
電極と、ゲッタとを備える画像表示装置の製造方法にお
いて、前記外囲器を構成する複数の部材を貼り合わせる
封着工程を有し、該封着工程の前に前記第1の基板上あ
るいは前記第2の基板上に配置されたゲッタの活性化処
理が、該封着工程が終了するまでに行われることを特徴
としているものである。
【0019】上記本発明の画像表示装置の製造方法は、
さらなる特徴として、「前記ゲッタは、非蒸発型ゲッタ
である」こと、「前記ゲッタの活性化処理は、該ゲッタ
にレーザ光を照射することにより行われる」こと、「更
に、前記封着工程の後、再度前記ゲッタの活性化処理が
行われる」こと、を含むものである。
【0020】尚、本発明において、第1のゲッタが配置
されている画像表示領域とは、第2の基板側の蛍光膜が
形成されている領域、第1の基板側の、上記蛍光膜が形
成されている領域に対面する領域、及び、これら両領域
に挟まれる空間領域のいずれをも意味する。
【0021】また、本発明において、第1のゲッタを囲
むように配置される第2のゲッタは、第1のゲッタが配
置されている領域を挟むようにその領域周辺に、また
は、第1のゲッタが配置されている領域を取り囲むよう
にその領域周囲に、あるいは、上記画像表示領域を挟む
ように画像表示領域外の周辺に、または、上記画像表示
領域を取り囲むように画像表示領域外の周囲に、いずれ
の場合も第1の基板上の電子源及び第2基板上の加速電
極と電気的に絶縁された状態で配置される。
【0022】本発明において、上記の第1及び第2のゲ
ッタの配置は、外囲器自体を構成する各部材、更には、
外囲器内に配置された各部材のうち、上記画像表示領域
の外側に位置する各部材から発生するガスが、上記画像
表示領域内の第1のゲッタに到達し吸着される前に、こ
の第1のゲッタを囲むように配置されている第2のゲッ
タに速やかに吸着され、画像表示領域内に配置された第
1のゲッタの負担を低減することができる。そのため、
電子源駆動時に、画像表示領域内においてより多く発生
するガスを上記第1のゲッタで効率よく速やかに吸着す
ることができ、外囲器内の真空度を良好に維持できるの
で、電子放出素子からの電子放出量が経時的に安定させ
ることができる。
【0023】また、本発明において、上記画像表示領域
内に配置されている第1のゲッタは、電子源の配線上に
配置されていることが好ましい。更には、配線が印刷法
により形成された印刷配線であることは、ゲッタの吸着
速度及び吸着総量を増加することができる他、電子放出
素子駆動中の放電を防止することができより好ましい。
【0024】また、本発明において、外囲器を構成する
複数の部材を貼り合わせる封着工程の前に第1の基板上
あるいは第2の基板上にゲッタを配置しておき、上記封
着工程が終了するまでに、上記ゲッタの活性化処理を行
っておくことは、封着工程時に、外囲器を構成する複数
の部材を貼り合わせるための接着剤から発生するガスを
ゲッタにより吸着することができるので、封着工程時の
上記発生ガスによる電子源の電子放出特性の低下を極力
抑えることができる。また、封着工程終了までに、上記
ゲッタのうちとりわけ、第1のゲッタを囲むように配置
されている第2のゲッタを活性化処理しておくことは、
上記発生ガスによる第1のゲッタの吸着能の低下を極力
抑えることができるので、電子源駆動時に、画像表示領
域内においてより多く発生するガスを上記第1のゲッタ
で効率よく速やかに吸着することができ、外囲器内の真
空度を良好に維持できるので、電子放出素子からの電子
放出量が経時的に安定させることができる。尚、本発明
においては、電子源駆動時において発生するガスに対し
て、外囲器内に配置されているゲッタが十分な吸着能を
もつように、上記封着工程後に再度ゲッタの活性化処理
がなされることがより好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を適用し得る基本的構成に
ついて、いくつかの好ましい実施形態を例に挙げ以下に
説明する。
【0026】図1は、本発明の画像表示装置の第1の実
施形態を模式的に示すものである。1は電子源基板で、
この電子源基板1上には、複数の電子放出素子110
が、複数の行方向配線(上配線)102及び複数の列方
向配線(下配線)103によってマトリクス配線された
電子源が配置されている。ここで、電子放出素子110
は、例えば、一対の電極と、該一対の電極間に配置され
た、電子放出部を有する導電性膜とを備える電子放出素
子であって、本実施形態においては、図2の(a)、
(b)で示されるように、間隙116を介して配置され
た一対の導電性膜108と、一対の導電性膜108にそ
れぞれ電気的に接続された一対の素子電極105、10
6とを備える表面伝導型電子放出素子が用いられてい
る。ここで、図2の(a)は平面図、図2の(b)は図
2の(a)の断面図である。尚、図2に示される表面伝
導型電子放出素子は、導電性膜108上に炭素膜を有す
る形態の素子であることがより好ましい。
【0027】また、図1において、2は上記電子源基板
1が固定されたリアプレート、3は支持枠、4はフェー
スプレートであり、フリットガラスなどを用いて互いに
接着され、外囲器5を形成している。
【0028】また、外囲器5内の9は第1のゲッタであ
る非蒸発型ゲッタ(NEG)、14は第2のゲッタであ
るゲッタを保持したコンテナである。
【0029】フェースプレート4は、ガラスなどの透明
基板6の上に蛍光膜7およびメタルバック8が形成され
ている。蛍光膜7は白黒画像の場合には、蛍光体のみか
らなるが、カラー画像を表示する場合には、赤、緑、青
の3原色の蛍光体によりピクセルが形成され、その間を
黒色導電材で分離した構造とする。黒色導電材はその形
状により、ブラックストライプ、ブラックマトリクスな
どと呼ばれる。詳細は後述する。
【0030】メタルバック8はAlなどの導電性の薄膜
により構成される。メタルバック8は、蛍光体から発生
した光のうち、電子源基板1の方に進む光をフェースプ
レート4側の透明基板6の方向に反射して輝度を向上さ
せるとともに、外囲器5内に残留したガスが、電子線に
より電離され生成したイオンの衝撃によって、蛍光体が
損傷を受けるのを防止する働きもある。またフェースプ
レート4の画像表示領域に導電性を与えて、電荷が蓄積
されるのを防ぎ、電子源に対してアノード電極の役割を
果たすものである。
【0031】続いて蛍光膜7について説明する。図3の
(a)は、蛍光体13がストライプ状に並べられた場合
で、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の蛍光体1
3が順に形成され、その間が黒色部材である黒色導電材
12によって分離されている。この場合、黒色導電材1
2の部分はブラックストライプと呼ばれる。図3の
(b)は、蛍光体13のドットが格子状に並び、その間
を黒色導電材12によって分離したものである。この場
合には、黒色導電材12はブラックマトリクスと呼ばれ
る。蛍光体13の各色の配置方法は数種あり、これに応
じてドットの並び型は、図示した三角格子のほか、正方
格子などを採用する場合もある。
【0032】透明基板6上への黒色導電材12と蛍光体
13のパターニング法としては、スラリー法や印刷法な
どが使用できる。蛍光膜7を形成した後、さらにAlな
どの金属を形成し、メタルバック8とする。
【0033】図4の(a)、(b)は、2次元的に配置
された表面伝導型電子放出素子を、マトリクス配線で接
続した電子源の構成の一部を模式的に示したものであ
る。図4の(a)は平面図、図4の(b)は図4の
(a)中のA−A’に沿った断面図である。
【0034】1はガラス等からなる絶縁性の基板、10
2は行方向配線(上配線)、103は列方向配線(下配
線)である。行方向配線102及び列方向配線103
は、各表面伝導型電子放出素子の素子電極106及び1
05にそれぞれ接続されている。
【0035】列方向配線103は基板1上に設置され、
さらにその上に絶縁層104が形成され、その上に行方
向配線102、素子電極105,106、導電性膜10
8が形成され、列方向配線103と素子電極105はコ
ンタクトホール107を介して接続される。
【0036】上記各種配線等は、スパッタ法、真空蒸着
法、メッキ法などの各種薄膜堆積法と、フォトリソグラ
フィー技術の組み合わせ、あるいは印刷法などにより形
成される。
【0037】また、本実施形態においては、第1のゲッ
タとして非蒸発ゲッタ9が、上記蛍光膜7が形成されて
いる領域に対面する、基板1側の領域(画像表示領域
X)内の行方向配線102上に配置されている。
【0038】本実施形態における上記非蒸発型ゲッタ9
の配置場所としては、上記行方向配線102上のほか
に、上記画像表示領域X内の列方向配線103上、フェ
ースプレート4側の上記蛍光膜7が形成されている領域
に対応するメタルバック8上の領域内、あるいは、前記
メタルバック上の領域内の黒色導電材12に対応する領
域上が挙げられる。非蒸発型ゲッタ9の設置は、上述し
た場所のいずれか一つの場所に行っても良いし、複数の
場所に行っても良い。また、設置位置は、画像表示領域
内全域に万遍なく分散して配置されることが望ましい。
【0039】ここで、上記の非蒸発型ゲッタとしては、
Ti,Zr,Cr,Al,V,Nb,Ta,W,Mo,
Th,Ni,Fe,Mnのうちから選ばれる一種以上の
金属、またはその合金からなるものが使われ、適当なマ
スクをのせて真空蒸着法またはスパッタリング法によっ
て製造可能である。
【0040】更に、本実施形態においては、第2のゲッ
タとしてゲッタ15aを保持したコンテナ14が、上記
第1のゲッタである非蒸発型ゲッタ9を取り囲むように
その周囲の画像表示領域外に中空状態で保持されて設置
される。このコンテナ14としては、直線のワイヤー
状、リング状のものなどを用いることができ、これに保
持されるゲッタ15aとしては、上記非蒸発型ゲッタ
材、あるいは、Baを主成分とした蒸発型のゲッタ材を
用いることができる。また、上記第2のゲッタは、上記
第1のゲッタを挟むようにその周辺の画像表示領域外に
配置されるものであっても後述する本実施形態の効果を
奏する。しかしながら、上記第2のゲッタは、図1に示
すように上記第1のゲッタを取り囲むようにその周囲の
画像表示領域外に配置されているほうが、その効果はよ
り大きいので好ましい。
【0041】基板1を固定したリアプレート2、支持枠
3およびフェースプレート4の接合は、接合部にフリッ
トガラスを付け、400〜450℃に加熱して行う。実
際の操作としては、フリットガラス中にバインダーとし
て含まれる成分を除去するために、まず酸素を含む雰囲
気中で、低温での加熱焼成(この工程を「仮焼成」と呼
ぶ。)を行う。この時の酸素濃度と温度は可能な範囲で
下げることが望ましい。具体的な条件はフリットの種類
によって異なるが、温度については250℃以下が望ま
れる。この後、Arなどの不活性ガス(inert g
as)中で、400〜450℃の加熱処理を行い、接合
部を溶着する(封着工程)。
【0042】この後、外囲器5の内部を一度排気して
(真空形成工程)、基板1上の電子源の活性化処理など
の必要な処理(電子源の活性化工程)を行う。続いて、
外囲器5の内部の、排気と加熱脱ガス(ベーキング工
程)により、外囲器5の内部に十分な真空を確保し、さ
らに続いて、真空形成用に外囲器に設けられている不図
示の排気管をバーナーで加熱して封じ切る(封止工
程)。尚、上記ベーキング工程により、第1のゲッタで
ある非蒸発型ゲッタ9の活性化処理が行われる。
【0043】さらに、第2のゲッタの活性化処理を行う
が、これは外囲器5内に設けたコンテナ14に保持され
ているゲッタ15a(図1では、模式的にワイヤー状ゲ
ッタを表示している)が非蒸発型ゲッタである場合に
は、上記ベーキング工程にて、上記第1のゲッタととも
に活性化処理がなされるが、ゲッタ15aがBaなどの
蒸発型ゲッタである場合には、上記封止工程の後、この
ゲッタ15aを加熱して、外囲器5の内壁に蒸着してゲ
ッタ材の膜を形成する処理を行う(ゲッタの「フラッシ
ュ」と言う。)。この時、形成されるゲッタ膜15b
(図1(c)参照)が、外囲器5内の画像表示領域外に
位置し、基板1上の電子源および電子の加速電極である
メタルバック8に対しそれぞれ絶縁状態で付着するよう
絶縁層115を介して形成される。
【0044】最後に、必要に応じて、好ましくは、非蒸
発型のゲッタ9、更には、ゲッタ15aが非蒸発型ゲッ
タである場合にはこのゲッタ15aも、250℃以上4
50℃以下の熱処理を行い再度、活性化処理を行う。
【0045】こうして作成された画像表示装置は、外囲
器自体を構成する各部材、更には、外囲器内に配置され
た各部材のうち、上記画像表示領域外に位置する各部材
から発生するガスが、上記画像表示領域内の第1のゲッ
タに到達し吸着される前に、この第1のゲッタを取り囲
んだ画像表示領域外のライン状の第2のゲッタに速やか
に吸着され、画像表示領域内に配置された第1のゲッタ
の負担を低減できる。そのため、電子源駆動時に、画像
表示領域内においてより多く発生するガスを上記第1の
ゲッタで効率よく速やかに吸着することができ、外囲器
内の真空度を良好に維持できるので、電子放出素子から
の電子放出量が経時的に安定する。
【0046】図5は、本発明の画像表示装置の第2の実
施形態を模式的に示すものである。1は電子源基板で、
この電子源基板1には、複数の電子放出素子110が、
複数の行方向配線(上配線)102及び複数の列方向配
線(下配線)103によってマトリクス配線された電子
源が配置されている。ここで、電子放出素子110は第
1の実施形態で述べた表面伝導型電子放出素子である。
【0047】また、図5において、2はリアプレート、
3は支持枠、4はフェースプレートであり、フリットガ
ラスなどを用いて互いに接着され、外囲器5を形成して
いる。
【0048】また、外囲器5内の、9は第1のゲッタ
で、非蒸発型ゲッタ(NEG)、14は第2のゲッタ
で、これもまた非蒸発型ゲッタ(NEG)である。
【0049】フェースプレート4は、ガラスなどの透明
基板6の上に蛍光膜7およびメタルバック8が形成され
ており、第1の実施形態で述べたものと同じものが用い
られている。
【0050】また、本実施形態における、2次元的に配
置された表面伝導型電子放出素子を、マトリクス配線で
接続した電子源の構成は、前述の図4の(a)、(b)
で模式的に示された第1の実施形態のものと同様であ
る。
【0051】また、本実施形態においても、第1のゲッ
タとして非蒸発型ゲッタ9が、上記蛍光膜7が形成され
ている領域に対面する、基板1側の領域(画像表示領域
X)内の行方向配線102上に配置されている。
【0052】本実施形態においても前述の第1の実施形
態と同様に、上記第1のゲッタの配置場所としては、上
記行方向配線102上のほかに、上記画像表示領域X内
の列方向配線103上、フェースプレート4側の上記蛍
光膜7が形成されている領域に対応するメタルバック8
上の領域内、あるいは、前記メタルバック上の領域内の
黒色導電材12に対応する領域上が挙げられ、上述した
場所のいずれか一つの場所に配置しても良いし、複数の
場所に配置しても良い。また、設置位置は、画像表示領
域内に万遍なく分散して配置されることが望ましい。
【0053】また、本実施形態においても、画像表示領
域外に更に、第2のゲッタが配置される。
【0054】本実施形態において、上記第2のゲッタは
非蒸発型ゲッタ14であり、上記第1のゲッタである非
蒸発型ゲッタ9を挟むようにその周辺の画像表示領域外
の基板1上に、絶縁体115を介して配置されている。
第2のゲッタである非蒸発型ゲッタ14を設置する位置
としては、電子の加速電極としてのメタルバック8及び
基板1上の電子源に対し絶縁されてあれば、フェースプ
レート4上、電子源基板1上、あるいは電子源基板1を
固定したリアプレート2上に、上記第1のゲッタを挟む
ようにその周辺、あるいは、上記第1のゲッタを取り囲
むようにその周囲に設置しても良い。尚、上記第2のゲ
ッタは、図1に示される第1の実施形態にて述べた通
り、上記第1のゲッタを取り囲むようにその周囲の画像
表示領域外に配置したほうが、本実施形態での後述する
効果はより大きいので好ましい。
【0055】上記の第1及び第2の非蒸発型ゲッタとし
ては、前述した第1の実施形態と同様のゲッタが同様の
製造方法にて使用できる。
【0056】電子源1を固定したリアプレート2、支持
枠3およびフェースプレート4の接合は、接合部にフリ
ットガラスを付け、400〜450℃に加熱して行う。
実際の操作としては、フリットガラス中にバインダーと
して含まれる成分を除去するために、まず酸素を含む雰
囲気中で、低温での加熱焼成(この工程を「仮焼成」と
呼ぶ。)を行う。この時の酸素濃度と温度は可能な範囲
で下げることが望ましい。具体的な条件はフリットの種
類によって異なるが、温度については250℃以下が望
まれる。この後、Arなどの不活性ガス(inert
gas)中で、400〜450℃の加熱処理を行い、接
合部を溶着する(封着工程)。この封着工程が終了する
までに、画像表示領域外の非蒸発型ゲッタ14の活性化
工程を行う。この活性化工程は、上記封着工程の際のフ
リットから発生するガスを画像表示領域外の非蒸発型ゲ
ッタ14で吸収させて、画像表示領域内の電子源の電子
放出特性の低下や非蒸発型ゲッタ9の劣化を防止するも
のである。本実施形態においては、この非蒸発型ゲッタ
の活性化を、非蒸発型ゲッタにレーザ光を照射すること
により行う。
【0057】この後、外囲器5の内部を一度排気して
(真空形成工程)、基板1上の電子源1の活性化処理な
どの必要な処理(電子源活性化工程)を行う。続いて、
外囲器5の内部の、排気と加熱脱ガス(ベーキング工
程)により、外囲器5の内部に十分な真空を確保し、さ
らに続いて、真空形成用に外囲器に設けられている不図
示の排気管をバーナーで加熱して封じ切る(封止工
程)。
【0058】さらに、必要に応じて、好ましくは、ゲッ
タの活性化処理を行う。この活性化処理として非蒸発型
のゲッタ9,14を250℃以上450℃以下で熱処理
するのが好ましく、300℃以上400℃以下での熱処
理がより好ましい。この封着工程後のゲッタの活性化工
程は、ゲッタ材が非蒸発型ゲッタのみで構成されている
ため、蒸発型ゲッタを組み込む工程およびゲッタフラッ
シュ工程を必要とせず、熱工程でできるので歩留り良く
活性化できる。
【0059】こうして作成した画像表示装置は、外囲器
自体を構成する各部材、更には、外囲器内に配置された
各部材のうち、上記画像表示領域外に位置する各部材か
ら発生するガスが、上記画像表示領域内の第1のゲッタ
に到達し吸着される前に、この第1のゲッタを少なくと
も2辺で挟む画像表示領域外のライン状の第2のゲッタ
に速やかに吸着され、画像表示領域内に配置された第1
のゲッタの負担を低減できる。そのため、電子源駆動時
に、画像表示領域内においてより多く発生するガスを上
記第1のゲッタで効率よく速やかに吸着することがで
き、外囲器内の真空度を良好に維持できるので、電子放
出素子からの電子放出量が経時的に安定する。尚、本実
施形態における上記第2のゲッタは、上記第1の実施形
態にて述べた通り、第1のゲッタを4辺で取り囲むライ
ン状のゲッタであることが上記効果の点でより好まし
い。
【0060】図6は、本発明の画像表示装置の第3の実
施形態を模式的に示すものである。1は電子源基板で、
この電子源基板1上には、複数の電子放出素子110
が、複数の行方向配線(上配線)102及び複数の列方
向配線(下配線)103によってマトリクス配線された
電子源が配置されている。ここで、電子放出素子110
は第1及び第2の実施形態で述べた表面伝導型電子放出
素子である。
【0061】また、図6において、2はリアプレート、
3は支持枠、4はフェースプレートであり、フリットガ
ラスなどを用いて互いに接着され、外囲器5を形成して
いる。
【0062】また、外囲器5内の、109a、109b
は非蒸発型ゲッタ(NEG)である。
【0063】フェースプレート4は、ガラスなどの透明
基板6の上に蛍光膜7およびメタルバック8が形成され
てあり、第1の実施形態で述べたものと同じものが用い
られている。
【0064】図7、図8は、2次元的に配置された表面
伝導型電子放出素子を、マトリクス配線で接続した、本
実施形態における電子源基板1の構成の一部を模式的に
示したものである。図7は平面図、図8は図7中のA−
A’に沿った断面図である。
【0065】1はガラス等からなる絶縁性の基板、10
2は行方向配線(上配線)、103は列方向配線(下配
線)である。行方向配線102及び列方向配線103
は、各表面伝導型電子放出素子の素子電極106及び1
05にそれぞれ接続されている。
【0066】列方向配線103と行方向配線102の交
差部は、列方向配線103の上に絶縁層104が形成さ
れ、その上に行方向配線102が形成されている。
【0067】行方向配線102及び列方向配線103は
オフセット印刷法、あるいは、スクリーン印刷法などの
印刷法で形成され、素子電極105,106及び導電性
膜108はフォトリソプロセスと真空蒸着法を組み合わ
せたもの、メッキ法、印刷法、金属を溶液に溶かし液滴
で付与し焼成する方法等で形成される。
【0068】この電子源基板1の配線上には非蒸発型ゲ
ッタ(NEG)109a,109bが形成されている。
本実施形態においては、行方向配線102及び列方向配
線103の両配線上に非蒸発型ゲッタが形成されている
が、いずれか一方の配線上のみであっても良い。いずれ
か一方の配線上のみに形成する場合、好ましくは、単純
マトリクス駆動において、走査側配線上に形成すること
が望ましい。これは単純マトリクス駆動の際、信号側配
線より走査側配線の方が電流容量が大きいことが好まし
く、必然的に走査側配線の幅が広くなり、非蒸発型ゲッ
タの形成面積を大きくできるからである。また、この非
蒸発型ゲッタは、画像表示領域内全域に、万遍なく分散
して配置されることが望ましい尚、本実施形態において
も、前述した第1及び第2の実施形態と同様に、画像表
示領域外に更に第2のゲッタが配置されていることは、
第1及び第2の実施形態において説明した同様の効果を
得ることができるのでより好ましい形態である。
【0069】配線上に形成する上記非蒸発型ゲッタ(N
EG)としては、前述した第1の実施形態と同様の材料
が同様の製造方法にて使用することができる。
【0070】本実施形態においては、前述のように印刷
法によって配線が形成され、かかる配線の表面形状は蒸
着膜、スパッタ膜に比べ凹凸があり、よって、その上に
形成した非蒸発型ゲッタの表面積が大きくなり、非蒸発
型ゲッタの吸着速度及び吸着総量が増加する。さらに配
線上の凹凸により非蒸発型ゲッタの密着性が向上し、電
子放出素子近傍への非蒸発型ゲッタの脱落による電子放
出素子駆動中の放電等の原因を防止する効果もある。
【0071】よって配線の凹凸が比較的大きい配線が好
ましく、印刷配線形成後、サンドブラスト等で意図的に
凹凸をつけるプロセスも有効である。また、製造面にお
いても印刷法はフォトリソプロセスと真空蒸着に比較
し、低コストであり、大面積への対応が容易である。
【0072】上述のような構成を有する電子源基板1を
固定したリアプレート2、支持枠3およびフェースプレ
ート4の接合は、接合部にフリットガラスを付け、40
0〜450℃に加熱して行う。実際の操作としては、フ
リットガラス中にバインダーとして含まれる成分を除去
するために、まず酸素を含む雰囲気中で、低温での加熱
焼成(この工程を「仮焼成」と呼ぶ。)を行う。この時
の酸素濃度と温度は可能な範囲で下げることが望まし
い。具体的な条件はフリットの種類によって異なるが、
温度については250℃以下が望まれる。この後、Ar
などの不活性ガス(inert gas)中で、400
〜450℃の加熱処理を行い、接合部を溶着する(封着
工程)。
【0073】この後、外囲器5の内部を一度排気して
(排気工程)、電子源基板1に形成された電子放出素子
の活性化処理などの必要な通電処理を行う。続いて外囲
器5内の排気と加熱脱ガス(ベーキング工程)により、
外囲器5の内部に十分な真空を確保し、さらに真空形成
用に外囲器に設けられている不図示の排気管をバーナー
で加熱して封じ切る(封止工程)。さらに、ゲッタの活
性化処理を行うが、この活性化処理として非蒸発型ゲッ
タ109a,109bを250℃以上450℃以下で熱
処理するのが好ましい。この非蒸発型ゲッタ109a,
109bの活性化処理は、封着工程後に少なくとも一度
行えば良く、上記ベーキング工程で兼ねても良い。
【0074】次に、上記の画像表示装置により、NTS
C方式のテレビ信号に基づいたテレビジョン表示を行う
為の駆動回路の構成例について、図9を用いて説明す
る。図9において、81は画像表示装置、82は走査回
路、83は制御回路、84はシフトレジスタ、85はラ
インメモリ、86は同期信号分離回路、87は変調信号
発生器、Vx及びVaは直流電圧源である。
【0075】画像表示装置81は、端子Dox1乃至
oxm、端子Doy1乃至Doyn及び高圧端子Hvを介して
外部の電気回路と接続している。
【0076】端子Dox1乃至Doxmには、画像表示装置8
1内に設けられている電子源、即ち、m行n列の行列状
にマトリクス配線された表面伝導型電子放出素子群を1
行(n素子)づつ順次駆動する為の走査信号が印加され
る。
【0077】端子Doy1乃至Doynには、前記走査信号に
より選択された1行の表面伝導型電子放出素子の各素子
の出力電子ビームを制御する為の変調信号が印加され
る。
【0078】高圧端子Hvには、直流電圧源Vaより、
例えば10kVの直流電圧が供給されるが、これは表面
伝導型電子放出素子から放出される電子ビームに、蛍光
体を励起するのに十分なエネルギーを付与する為の加速
電圧である。
【0079】走査回路82について説明する。同回路
は、内部にm個のスイッチング素子(図中、S1乃至Sm
で模式的に示している)を備えたものである。各スイッ
チング素子は、直流電圧電源Vxの出力電圧もしくは0
[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択し、画
像表示装置81の端子Dox1乃至Doxmと電気的に接続さ
れる。各スイッチング素子S1乃至Smは、制御回路83
が出力する制御信号Tscanに基づいて動作するものであ
り、例えばFETのようなスイッチング素子を組み合わ
せることにより構成することができる。
【0080】直流電圧源Vxは、本例の場合には表面伝
導型電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基
づき、走査されていない素子に印加される駆動電圧が電
子放出しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力す
るよう設定されている。
【0081】制御回路83は、外部より入力される画像
信号に基づいて適切な表示が行われるように、各部の動
作を整合させる機能を有する。制御回路83は、同期信
号分離回路86より送られる同期信号Tsyncに基づい
て、各部に対してTscan,Tsft及びTmryの各制御信号
を発生する。
【0082】同期信号分離回路86は、外部から入力さ
れるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分と輝
度信号成分とを分離するための回路で、一般的な周波数
分離(フィルター)回路等を用いて構成できる。同期信
号分離回路86により分離された同期信号は、垂直同期
信号と水平同期信号より成るが、ここでは説明の便宜上
Tsync信号として図示した。前記テレビ信号から分離さ
れた画像の輝度信号成分は、便宜上DATA信号と表し
た。このDATA信号は、シフトレジスタ84に入力さ
れる。
【0083】シフトレジスタ84は、時系列的にシリア
ルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン毎
にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制御
回路83より送られる制御信号Tsftに基づいて動作す
る(即ち、制御信号Tsftは、シフトレジスタ84のシ
フトクロックであると言い換えてもよい。)。シリアル
/パラレル変換された画像1ライン分のデータ(電子放
出素子n素子分の駆動データに相当)は、Id1乃至Idn
のn個の並列信号として前記シフトレジスタ84より出
力される。
【0084】ラインメモリ85は、画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であり、
制御回路83より送られる制御信号Tmry に従って適宜
Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶された内容は、I
d 1乃至Id nとして出力され、変調信号発生器87に
入力される。
【0085】変調信号発生器87は、画像データId 1
乃至Id nの各々に応じて、電子放出素子の各々を適切
に駆動変調する為の信号源であり、その出力信号は、端
子D oy1乃至Doynを通じて画像表示装置81内の表面伝
導型電子放出素子に印加される。
【0086】本発明を適用可能な電子放出素子は放出電
流Ieに関して以下の基本特性を有している。即ち、電
子放出には明確なしきい値電圧Vthがあり、Vth以上の
電圧が印加された時のみ電子放出が生じる。電子放出し
きい値以上の電圧に対しては、素子への印加電圧の変化
に応じて放出電流も変化する。このことから、本素子に
パルス状の電圧を印加する場合、例えば電子放出しきい
値以下の電圧を印加しても電子放出は生じないが、電子
放出しきい値以上の電圧を印加する場合には電子ビーム
が出力される。その際、パルスの波高値Vmを変化させ
ることにより、出力電子ビームの強度を制御することが
可能である。また、パルスの幅Pwを変化させることに
より、出力される電子ビームの電荷の総量を制御するこ
とが可能である。
【0087】従って、入力信号に応じて電子放出素子を
変調する方式としては、電圧変調方式とパルス幅変調方
式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器87としては、一定長さの電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の波高値を変調できるような電圧変調方式の回路を用い
ることができる。
【0088】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器87として、一定の波高値の電圧パルス
を発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの
幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるこ
とができる。
【0089】シフトレジスタ84やラインメモリ85
は、デジタル信号式のものでもアナログ信号式のもので
も採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や記
憶が所定の速度で行なわれれば良いからである。
【0090】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路86の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これには同期信号分離回路86の出力
部にA/D変換器を設ければ良い。これに関連してライ
ンメモリ85の出力信号がデジタル信号かアナログ信号
かにより、変調信号発生器87に用いられる回路が若干
異なったものとなる。即ち、デジタル信号を用いた電圧
変調方式の場合、変調信号発生器87には、例えばD/
A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路等を付加す
る。パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器87に
は、例えば高速の発振器及び発振器の出力する波数を計
数する計数器(カウンタ)及び計数器の出力値と前記メ
モリの出力値を比較する比較器(コンパレータ)を組み
合わせた回路を用いる。必要に応じて、比較器の出力す
るパルス幅変調された変調信号を電子放出素子の駆動電
圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加することもで
きる。
【0091】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器87には、例えばオペアンプ等を用
いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフト回
路等を付加することもできる。パルス幅変調方式の場合
には、例えば電圧制御型発振回路(VCO)を採用で
き、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧に
まで電圧増幅するための増幅器を付加することもでき
る。
【0092】このような構成をとり得る本発明の画像表
示装置においては、各電子放出素子に、容器外端子D
ox1乃至Doxm、Doy1乃至Doynを介して電圧を印加する
ことにより、電子放出が生じる。高圧端子Hvを介して
メタルバック8あるいは透明電極(不図示)に高圧を印
加し、電子ビームを加速する。加速された電子は、蛍光
膜7に衝突し、発光が生じて画像が表示される。
【0093】ここで述べた画像表示装置の構成は、本発
明を適用可能な画像表示装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついてはNTSC方式を挙げたが、入力信号はこれに限
られるものではなく、PAL、SECAM方式等の他、
これらよりも多数の走査線からなるTV信号(例えば、
MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用
できる。
【0094】本発明の画像表示装置は、テレビジョン放
送の表示装置、テレビ会議システムやコンピューター等
の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光
プリンターとしての画像表示装置等としても用いること
ができる。
【0095】
【実施例】以下、好ましい実施例を挙げて、本発明を更
に詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要
素の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0096】[実施例1]本実施例の画像表示装置は、
図1に模式的に示された装置と同様の構成を有し、非蒸
発型ゲッタ(NEG)9は、画像表示領域内の、行方向
配線(上配線とも呼ぶ)102上のほぼ全面に配置され
ている。
【0097】
【0098】また、本実施例の画像表示装置は、基板1
上に、複数(100行×300列)の表面伝導型電子放
出素子が、単純マトリクス配線された電子源を備えてい
る。
【0099】電子源基板1の一部平面図を図10に示
す。また、同図中のB−B’断面図を図11(a)に、
C−C’断面図を図11(b)示す。但し、図10、図
11で同じ符号を付したものは、同じ部材を示す。ここ
で1は電子源基板、102は行方向配線(上配線)、1
03は列方向配線(下配線)、108は電子放出部を含
む導電性膜、105,106は素子電極、104は層間
絶縁層、107は素子電極105と下配線103との電
気的接続のためのコンタクトホール、115は下配線1
03上の絶縁層である。
【0100】以下に、本実施例の画像表示装置の製造方
法について、図12を参照しつつ説明する。
【0101】工程−a ガラス基板1を洗剤、純水および有機溶剤を用いて十分
に洗浄した。このガラス基板1の上に厚さ0.5μmの
シリコン酸化膜をスパッタ法で形成した。次にこの基板
1上に、ホトレジスト(AZ1370/ヘキスト社製)
をスピンナーにより回転塗布、ベークした後、ホトマス
ク像を露光、現像して、下配線103のレジストパター
ンを形成した。さらに、真空蒸着により、厚さ5nmの
Cr、厚さ600nmのAuを順次積層した後、Au/
Cr堆積膜をリフトオフにより不要の部分を除去して、
所望の形状の下配線103を形成した(図12
(a))。
【0102】工程−b 次に、厚さ1.0μmのシリコン酸化膜からなる層間絶
縁層104をRFスパッタ法により堆積した(図12
(b))。
【0103】工程−c 前記工程bで堆積したシリコン酸化膜にコンタクトホー
ル107を形成するためのホトレジストパターンを作
り、これをマスクとして層間絶縁層104をエッチング
してコンタクトホール107を形成した(図12
(c))。エッチングはCF4とH2ガスを用いたRIE
(Reactive Ion Etching)法によ
った。
【0104】工程−d コンタクトホール107部分以外にレジストを塗布する
ようなパターンを形成し、真空蒸着により厚さ5nmの
Ti、厚さ500nmのAuを順次堆積した。リフトオ
フにより不要な部分を除去することにより、コンタクト
ホール107を埋め込んだ(図12(d))。
【0105】工程−e 素子電極105,106のパターンをホトレジスト(R
D−2000N−41/日立化成社製)で形成し、真空
蒸着法により、厚さ5nmのTi、厚さ100nmのN
iを順次堆積した。ホトレジストパターンを有機溶剤で
溶解し、Ni/Ti堆積膜をリフトオフし、素子電極間
隔Gが3μm、素子電極の幅が300μmの素子電極1
05,106を形成した(図12(e))。
【0106】工程−f 素子電極105,106の上に上配線102のホトレジ
ストパターンを形成した後、厚さ5nmのTi、厚さ5
00nmのAuを順次、真空蒸着により堆積し、リフト
オフにより不要の部分を除去して、所望の形状の上配線
102を形成した(図12(f))。
【0107】工程−g 膜厚100nmのCr膜(不図示)を真空蒸着により堆
積・パターニングし、その上にPdアミン錯体の溶液
(ccp4230/奥野製薬(株)製)をスピンナーに
より回転塗布、300℃で10分間の加熱焼成処理をし
た。また、こうして形成された、主元素としてPdより
なる微粒子からなる電子放出部形成用の導電性膜108
の膜厚は8.5nm、シート抵抗値は3.9×104Ω
/□であった(図12(g))。
【0108】工程−h 上記Cr膜及び焼成後の電子放出部形成用の導電性膜1
08を酸エッチャントによりウエットエッチングして所
望のパターンを有する導電性膜108を形成した(図1
2(h))。
【0109】以上の工程により、基板1上に、複数(1
00行×300列)の電子放出部形成用の導電性膜10
8と、この複数の導電性膜108を単純マトリクス配線
した、複数の上配線102及び複数の下配線103とを
作成した。
【0110】工程−x 更に、メタルマスクを用いて各上配線102上に、スパ
ッタリング法によりZr−V−Fe合金よりなる非蒸発
型ゲッタ層9を形成した。ゲッタ層9の厚さは2μmと
なるように調整した。使用したスパッタリングターゲッ
トの組成は、Zr;70%,V;25%,Fe;5%
(重量比)である(図12(x))。
【0111】工程−i 次に、図1に示すフェースプレート4を、以下のように
作成した。
【0112】ガラス基体6を洗剤、純水および有機溶剤
を用いて十分に洗浄した。この上に、スパッタ法により
ITOを0.1μm堆積し、透明電極(不図示)を形成
した。続いて、印刷法により蛍光膜7を塗布し、表面の
平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる。)し
て、蛍光体部を形成した。なお、蛍光膜7はストライプ
状の蛍光体(R,G,B)13と、黒色導電材(ブラッ
クストライプ)12とが交互に配列された図3(a)に
示される蛍光膜とした。更に、蛍光膜7の上に、Al薄
膜からなるメタルバック8をスパッタリング法により
0.1μmの厚さに形成した。
【0113】工程−j 次に、図1に示す外囲器5を、以下のように作成した。
【0114】前述の工程により作成された基板1をリア
プレート2上に固定した後、支持枠3、上記フェースプ
レート4を組み合わせ、基板1の下配線103及び上配
線102を行選択用端子10及び信号入力端子11と各
々接続し、基板1とフェースプレート4の位置を厳密に
調整し、封着して外囲器5を形成した。封着の方法は、
接合部にフリットガラスを塗布し、Arガス中450
℃、30分の熱処理を行い接合した。なお、上述の基板
1とリアプレート2の固定も同様の処理により行った。
また、リアプレート2及びフェースプレート4を配置す
る際には、同時に、画像表示領域内の上配線102上の
前記非蒸発型ゲッタ9を囲むように画像表示領域外の4
辺にBaを主成分とする蒸発型ゲッタのワイヤー状ゲッ
タ(コンテナ)14を中空状態で配置した。
【0115】次に、以後の工程を図13に示される真空
装置を用いて行った。
【0116】図13で示されるように、以上のように作
成された外囲器5は、排気管122を介して真空容器1
23に接続され、該真空容器123には、排気装置12
5が接続されており、その間にゲートバルブ124が設
けられている。真空容器123には、圧力計126、四
重極質量分析器(Q−mass)127が取り付けられ
ており、内部の圧力及び、残留ガスの各分圧をモニタで
きるようになっている。外囲器5内の圧力や分圧を直接
測定することは困難なので、真空容器123の圧力と分
圧を測定し、この値を外囲器5内のものとみなす。
【0117】排気装置125はソープションポンプとイ
オンポンプからなる超高真空用排気装置である。真空容
器123には、複数のガス導入装置が接続されており、
物質源129に蓄えられた物質を導入することができ
る。導入物質はその種類に応じて、ボンベまたはアンプ
ルに充填されており、ガス導入量制御装置128によっ
て導入量が制御できる。ガス導入量制御手段128は、
導入物質の種類、流量、必要な制御精度などに応じて、
ニードルバルブ、マスフローコントローラーなどが用い
られる。本実施例では、ガラスアンプルに入れたベンゾ
ニトリルを物質源129として用い、ガス導入量制御手
段128としては、スローリークバルブを使用した。
【0118】以上の真空装置を用いて行った工程につい
て以後、説明する。
【0119】工程−k まず、外囲器5の内部を排気し、圧力を1×10-3Pa
以下にし、基板1上に配列された前述の複数の電子放出
部形成用の導電性膜108に間隙116を形成するため
の以下のフォーミング処理と呼ばれる処理を行った。
【0120】図14に示すように、列方向配線103を
共通結線してグランドに接続する。131は制御装置
で、パルス発生器132とライン選択装置134を制御
する。133は電流計である。ライン選択装置134に
より、行方向配線102から1ラインを選択し、これに
パルス電圧を印加する。フォーミング処理は行方向の素
子行に対し、1行(300素子)毎に行った。印加した
パルスの波形は図15(a)に示すような三角波パルス
で、波高値を徐々に上昇させた。パルス幅T1=1ms
ec.、パルス間隔T2=10msec.とした。ま
た、三角波パルスの間に、波高値0.1Vの矩形波パル
スを挿入し、電流を測ることにより各行の抵抗値を測定
した。抵抗値が3.3kΩ(1素子当たり1MΩ)を超
えたところで、その行のフォーミングを終了し、次の行
の処理に移った。これを全ての行について行い、全ての
前記導電性膜(電子放出部形成用の導電性膜108)の
フォーミングを完了し、各導電性膜108に間隙116
を形成した(図12(k))。
【0121】工程−l 次に、図13の真空容器123内に、ベンゾニトリルを
導入し、圧力が1.3×10-3Paとなるように調整
し、素子電流Ifを測定しながら上記基板1にパルスを
印加して、間隙116を有する全ての前記導電性膜の活
性化処理を行った。パルス発生器132(図14参照)
により生成したパルス波形は、図15(b)に示した矩
形波で、波高値は14V、パルス幅T1=100μse
c.、パルス間隔は167μsec.である。ライン選
択装置134により、167μsec.毎に選択ライン
をDx1からDx100まで順次切り替え、この結果、各行に
はT 1=100μsec.、T2=16.7msec.の
矩形波が行毎に位相を少しずつシフトされて印加される
ことになる。
【0122】電流計133は、矩形波パルスのオン状態
(電圧が14Vになっている時)での電流値の平均を検
知するモードで使用し、この値が600mA(1素子当
たり2mA)となったところで、活性化処理を終了し
た。以上の活性化処理により、全ての前記導電性膜10
8の間隙116に、炭素膜が形成された。
【0123】工程−m 外囲器5内を排気しながら、不図示の加熱装置により、
外囲器5及び真空容器123の全体を300℃に、10
時間保持した。この処理により、外囲器5及び真空容器
123の内壁などに吸着されていたと思われるベンゾニ
トリル及びその分解物が除去された。これはQ−mas
s127による観察で確認された。この工程において
は、外囲器5の加熱及び排気により、内部からのガスの
除去が行われるだけでなく、前記非蒸発型ゲッタ9の活
性化処理も兼ねて行われる。
【0124】工程−n 圧力が1.3×10-5Pa以下となったことを確認して
から、排気管をバーナーで加熱して封じ切る。続いて、
画像表示領域内の上配線102上の前記非蒸発型ゲッタ
9を囲むように画像表示領域外に中空状態で設置された
4個所のコンテナ14に保持されている蒸発型ゲッタ1
5aを抵抗加熱により電子源およびメタルバック8に対
し電気的に絶縁されるように、絶縁体115上にフラッ
シュさせゲッタ膜15bを形成した。
【0125】以上により、画像表示領域内に第1のゲッ
タとして非蒸発型ゲッタが、また、画像表示領域外であ
って該第1のゲッタの周囲に第2のゲッタとして蒸発型
ゲッタが、それぞれ配置された本実施例の画像表示装置
を作成した。
【0126】[実施例2]本実施例の画像表示装置を図
16に示す。
【0127】本実施例においては、前述の実施例1の工
程−xを行わず、工程−a〜iまで実施例1と同様の工
程を行った後に、以下の工程−yを行った。
【0128】工程−y フェースプレート4のメタルバック8上の全面にスパッ
タリング法によってTi−Al合金よりなる非蒸発型の
ゲッタ層9を形成した。Ti−Al合金のゲッタ層9の
厚さは50nmとした。使用したスパッタリングターゲ
ットの組成は、Ti;85%,Al;15%(重量比)
である。
【0129】以下、実施例1と同様に工程−j〜nを行
って、画像表示領域内に第1のゲッタとして非蒸発型ゲ
ッタが、また、画像表示領域外であって第1のゲッタの
周囲に蒸発型ゲッタが、それぞれ配置された本実施例の
画像表示装置を作成した。
【0130】[実施例3]本実施例の画像表示装置のフ
ェースプレートの構成を図17の(a)、(b)に示
す。図17の(a)は平面図、図17(b)は図17の
(a)のB−B’断面図である。
【0131】本実施例においては、前述の実施例1の工
程−xを行わず、工程−a〜iまで、実施例1と同様の
工程を行った後に、以下の工程−zを行った。
【0132】工程−zフェースプレート4のブラック1
2上にスパッタリング法によりTi−Al合金よりなる
非蒸発型のゲッタ層9を形成した。Ti−Al合金のゲ
ッタ層9の厚さは1μmとした。使用したスパッタリン
グターゲットの組成は、Ti;85%,Al;15%
(重量比)である。
【0133】以下、実施例1と同様に工程−j〜nを行
って、画像表示領域内に第1のゲッタである非蒸発型ゲ
ッタが、また、画像表示領域外であって第1のゲッタの
周囲に第2のゲッタである蒸発型ゲッタが、それぞれ配
置された本実施例の画像表示装置を作成した。
【0134】[実施例4]本実施例の画像表示装置を図
18に示す。
【0135】本実施例においては、前述の実施例1の工
程−j中の蒸発型ゲッタのコンテナ14が図18に示す
リング状のものであることと、実施例1の工程−nにお
いてゲッタフラッシュを高周波加熱で行った以外は、実
施例1と同様にして、画像表示領域内に第1のゲッタで
ある非蒸発型ゲッタが、また、画像表示領域外であって
第1のゲッタの周囲4辺に第2のゲッタであるライン状
の蒸発型ゲッタが、それぞれ配置された本実施例の画像
表示装置を作成した。
【0136】[実施例5]本実施例の画像表示装置を図
19に示す。
【0137】本実施例は、4辺の中空状態のコンテナ1
4の内、対向する2辺をST122(サエス(株)製)
のワイヤー状の非蒸発型のゲッタ14′を用い、その活
性化は、封止後、リング状の蒸発型ゲッタ14をフラッ
シュさせた後に、450℃で2時間行った以外は、実施
例4と同様にして、画像表示領域内に第1のゲッタであ
る非蒸発型ゲッタが、また、画像表示領域外であって第
1のゲッタの周囲に第2のゲッタである、ライン状の蒸
発型ゲッタ及び非蒸発型ゲッタが、それぞれ配置された
本実施例の画像表示装置を作成した。
【0138】[参考例]本参考例においては、蒸発型の
ゲッタを画像表示領域外の1辺にのみ配置した以外は、
実施例1と同様の画像表示装置を作成した。
【0139】本参考例においては、図20に示すよう
に、蒸発型ゲッタ14を画像表示領域外の1辺に配置
し、封止後に蒸発型ゲッタ14を加熱用ワイヤ17でフ
ラッシュさせ、ゲッタ膜を形成する工程を行った。
【0140】以上で述べた実施例1から実施例5及び、
参考例の画像形成装置の各々を単純マトリクス駆動を行
い、各画像表示装置を連続全面発光させ、輝度の経時変
化を測定した。
【0141】その結果、初期の輝度は夫々異なるが、参
考例の画像表示装置に比べ実施例1〜5の画像表示装置
では、長時間動作させた場合でも、輝度の低下はほとん
ど見られず、画素間での輝度のばらつきもほとんど見ら
れなかった [実施例6]本実施例の画像表示装置は、図5に模式的
に示された装置と同様の構成を有し、非蒸発型ゲッタ
(NEG)9が、画像表示領域内の行方向配線(上配線
とも呼ぶ)102上のほぼ全面に、非蒸発型ゲッタ(N
EG)14が、画像表示領域外の電子源基板101上の
列方向配線(下配線とも呼ぶ)103を覆った絶縁層1
15上にそれぞれ配置されている。
【0142】また、本実施例の画像表示装置は、基板1
上に、複数(100行×300列)の表面伝導型電子放
出素子が、単純マトリクス配線された電子源を備えてい
る。
【0143】電子源基板1の一部平面図を図21に示
す。また、同図中のB−B’断面図、C−C’断面図を
図22に示す。但し、図21、図22で同じ符号を付し
たものは、同じ部材を示す。ここで1は電子源基板、1
02は行方向配線(上配線)、103は列方向配線(下
配線)、108は電子放出部を含む導電性膜、105,
106は素子電極、104は層間絶縁層、107は素子
電極105と下配線103との電気的接続のためのコン
タクトホール、115は下配線103上の絶縁層であ
る。
【0144】以下に、本実施例の画像表示装置の製造方
法について、図12を参照しつつ説明する。
【0145】工程−a ガラス基板1を洗剤、純水および有機溶剤を用いて十分
に洗浄した。このガラス基板1の上に厚さ0.5μmの
シリコン酸化膜をスパッタ法で形成した。次にこの基板
1上に、ホトレジスト(AZ1370/ヘキスト社製)
をスピンナーにより回転塗布、ベークした後、ホトマス
ク像を露光、現像して、下配線103のレジストパター
ンを形成した。さらに、真空蒸着により、厚さ5nmの
Cr、厚さ600nmのAuを順次積層した後、Au/
Cr堆積膜をリフトオフにより不要の部分を除去して、
所望の形状の下配線103を形成した(図12
(a))。
【0146】工程−b 次に、厚さ1.0μmのシリコン酸化膜からなる層間絶
縁層104をRFスパッタ法により堆積した(図12
(b))。この時同時に、画像表示領域外の下配線10
3上に絶縁膜115も堆積した。
【0147】前記工程bで堆積したシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール107を形成するためのホトレジストパ
ターンを作り、これをマスクとして層間絶縁層104を
エッチングしてコンタクトホール107を形成した(図
12(c))。エッチングはCF4とH2ガスを用いたR
IE(Reactive Ion Etching)法
によった。
【0148】工程−d コンタクトホール107部分以外にレジストを塗布する
ようなパターンを形成し、真空蒸着により厚さ5nmの
Ti、厚さ500nmのAuを順次堆積した。リフトオ
フにより不要な部分を除去することにより、コンタクト
ホール107を埋め込んだ(図12(d))。
【0149】工程−e 素子電極105,106のパターンをホトレジスト(R
D−2000N−41/日立化成社製)で形成し、真空
蒸着法により、厚さ5nmのTi、厚さ100nmのN
iを順次堆積した。ホトレジストパターンを有機溶剤で
溶解し、Ni/Ti堆積膜をリフトオフし、素子電極間
隔Gが3μm、素子電極の幅が300μmの素子電極1
05,106を形成した(図12(e))。
【0150】工程−f 素子電極105,106の上に上配線102のホトレジ
ストパターンを形成した後、厚さ5nmのTi、厚さ5
00nmのAuを順次、真空蒸着により堆積し、リフト
オフにより不要の部分を除去して、所望の形状の上配線
102を形成した(図12(f))。
【0151】工程−g 膜厚100nmのCr膜(不図示)を真空蒸着により堆
積・パターニングし、その上にPdアミン錯体の溶液
(ccp4230/奥野製薬(株)製)をスピンナーに
より回転塗布、300℃で10分間の加熱焼成処理をし
た。また、こうして形成された、主元素としてPdより
なる微粒子からなる電子放出部形成用の導電性膜108
の膜厚は8.5nm、シート抵抗値は3.9×104Ω
/□であった(図12(g))。
【0152】工程−h 上記Cr膜及び焼成後の電子放出部形成用の導電性膜1
08を酸エッチャントによりウエットエッチングして所
望のパターンを有する導電性膜108を形成した(図1
2(h))。
【0153】以上の工程により、基板1上に、複数(1
00行×300列)の電子放出部形成用の導電性膜10
8と、この複数の導電性膜108を単純マトリクス配線
した、複数の上配線102及び複数の下配線103とを
作製した。
【0154】工程−x 更に、メタルマスクを用いて各上配線102上と画像表
示領域外の下配線103上の絶縁膜115上に、スパッ
タリング法によりZr−V−Fe合金よりなるゲッタ層
9,14を形成した。ゲッタ層9,14の厚さは2μm
となるように調整した。使用したスパッタリングターゲ
ットの組成は、Zr;70%,V;25%,Fe;5%
(重量比)である(図12(x))。
【0155】工程−i 次に、図5に示すフェースプレート4を、前述の実施例
1の工程−iと同様にして作成した。
【0156】工程−j 次に、図5に示す外囲器5を、以下のように作成した。
【0157】前述の工程により作成された基板1をリア
プレート2上に固定した後、支持枠3、上記フェースプ
レート4を組み合わせ、基板1の下配線103及び上配
線102を行選択用端子10及び信号入力端子11と各
々接続し、基板1とフェースプレート4の位置を厳密に
調整し、封着して外囲器5を形成した。封着の方法は、
接合部にフリットガラスを塗布し、Arガス中450
℃、30分の熱処理を行い接合した。なお、上述の基板
1とリアプレート2の固定も同様の処理により行った。
【0158】次に、前述の実施例1で述べた図13に示
される真空装置を用いて以後の工程を行った。
【0159】工程−k まず、外囲器5の内部を排気し、圧力を1×10-3Pa
以下にし、基板1上に配列された前述の複数の電子放出
部形成用の導電性膜108に間隙116を形成するため
の以下のフォーミング処理と呼ばれる処理を行った。
【0160】図14に示すように、列方向配線103を
共通結線してグランドに接続する。131は制御装置
で、パルス発生器132とライン選択装置134を制御
する。133は電流計である。ライン選択装置134に
より、行方向配線102から1ラインを選択し、これに
パルス電圧を印加する。フォーミング処理は行方向の素
子行に対し、1行(300素子)毎に行った。印加した
パルスの波形は図15(a)に示すような三角波パルス
で、波高値を徐々に上昇させた。パルス幅T1=1ms
ec.、パルス間隔T2=10msec.とした。ま
た、三角波パルスの間に、波高値0.1Vの矩形波パル
スを挿入し、電流を測ることにより各行の抵抗値を測定
した。抵抗値が3.3kΩ(1素子当たり1MΩ)を超
えたところで、その行のフォーミングを終了し、次の行
の処理に移った。これを全ての行について行い、全ての
前記導電性膜(電子放出部形成用の導電性膜108)の
フォーミングを完了し、各導電性膜108に間隙116
を形成した(図12(k))。
【0161】工程−l 次に、図13の真空容器123内に、ベンゾニトリルを
導入し、圧力が1.3×10-3Paとなるように調整
し、素子電流Ifを測定しながら上記基板1にパルスを
印加して、間隙116を有する全ての前記導電性膜の活
性化処理を行った。パルス発生器132(図14参照)
により生成したパルス波形は、図15(b)に示した矩
形波で、波高値は14V、パルス幅T1=100μse
c.、パルス間隔は167μsec.である。ライン選
択装置134により、167μsec.毎に選択ライン
をDx1からDx100まで順次切り替え、この結果、各行に
はT 1=100μsec.、T2=16.7msec.の
矩形波が行毎に位相を少しずつシフトされて印加される
ことになる。
【0162】電流計133は、矩形波パルスのオン状態
(電圧が14Vになっている時)での電流値の平均を検
知するモードで使用し、この値が600mA(1素子当
たり2mA)となったところで、活性化処理を終了し
た。以上の活性化処理により、全ての前記導電性膜10
8の間隙116に、炭素膜が形成された。
【0163】工程−m 外囲器5内を排気しながら、不図示の加熱装置により、
外囲器5及び真空容器123の全体を300℃に、10
時間保持した。この処理により、外囲器5及び真空容器
123の内壁などに吸着されていたと思われるベンゾニ
トリル及びその分解物が除去された。これはQ−mas
s127による観察で確認された。この工程において
は、外囲器5の加熱及び排気により、内部からのガスの
除去が行われるだけでなく、前記非蒸発型ゲッタ9及び
14の活性化処理も兼ねて行われる。
【0164】工程−n 圧力が1.3×10-5Pa以下となったことを確認して
から、排気管をバーナーで加熱して封じ切る。
【0165】以上により、画像表示領域内に第1のゲッ
タである非蒸発型ゲッタが、また、画像表示領域外であ
って第1のゲッタを挟む周辺にも非蒸発型ゲッタが、ぞ
れぞれ配置された本実施例の画像表示装置を作成した。
【0166】[実施例7]本実施例の画像表示装置を図
23に示す。
【0167】本実施例においては、まず、前述の実施例
6の工程−fと工程−gの間に、以下の工程−f−2を
行った。
【0168】工程−f−2 厚さ1.0μmのシリコン酸化膜からなる絶縁膜115
を、画像表示領域外の上配線102上にもRFスパッタ
法により堆積した。
【0169】さらに、前述の実施例6の工程−xにおい
ては、画像表示領域内の上配線102上、画像表示領域
外の下配線103上の絶縁膜115上にゲッタを形成す
る際、画像表示領域外の上配線102上の絶縁膜115
上にもスパッタリング法によってZr−V−Fe合金よ
りなるゲッタ層9,14を形成した。ゲッタ層9,14
の厚さは2μmとなるように調整した。使用したスパッ
タリングターゲットの組成は、Zr;70%,V;25
%,Fe;5%(重量比)である。
【0170】上記の工程以外は前述の実施例6と同様に
して、画像表示領域内に第1のゲッタである非蒸発型ゲ
ッタが、また、画像表示領域外であって第1のゲッタの
周囲にも非蒸発型ゲッタが、ぞれぞれ配置された画像表
示装置を作成した。
【0171】[実施例8]本実施例の画像表示装置を図
24に示す。
【0172】本実施例においては、前述の実施例6の工
程−xを行わず、工程−a〜iまで、実施例6と同様の
工程を行った後に、以下の工程−yを行った。
【0173】工程−y フェースプレート4のメタルバック8上の全面にゲッタ
層9を形成すると共に、フェースプレート4のガラス基
板6上の画像表示領域外の周囲4辺に、メタルバック8
に対し絶縁されるように高圧取出し部(不図示)以外の
領域にゲッタ14層を形成した。具体的には、スパッタ
リング法によってTi−Al合金よりなるゲッタ層9,
14を形成した。Ti−Al合金のゲッタ層9,14の
厚さは50nmとした。使用したスパッタリングターゲ
ットの組成は、Ti;85%,Al;15%(重量比)
である。
【0174】以下、前述の実施例6と同様に工程−j〜
nを行って、画像表示領域内に第1のゲッタである非蒸
発型ゲッタが、また、画像表示領域外であって第1のゲ
ッタの周囲にも非蒸発型ゲッタが、ぞれぞれ配置された
画像表示装置を作成した。
【0175】[実施例9]本実施例の画像表示装置を図
25に示す。
【0176】本実施例において、前述の実施例6の工程
−xを行わず、工程−a〜iまで、実施例6と同様の工
程を行った後に、以下の工程−zを行った。
【0177】工程−z フェースプレート4のブラックストライプ12上にゲッ
タ層9を形成すると共に、フェースプレート4のガラス
基板6上の画像表示領域外の周囲4辺に、メタルバック
8に対し絶縁されるように高圧取出し部以外の領域にゲ
ッタ14層を形成した。具体的には、スパッタリング法
によってTi−Al合金よりなるゲッタ層9,14を形
成した。Ti−Al合金のゲッタ層9,14の厚さは1
μmとした。使用したスパッタリングターゲットの組成
は、Ti;85%,Al;15%(重量比)である。
【0178】以下、実施例6と同様に工程−j〜nを行
って、画像表示領域内に第1のゲッタである非蒸発型ゲ
ッタが、また、画像表示領域外であって第1のゲッタの
周囲にも第2のゲッタである非蒸発型ゲッタが、ぞれぞ
れ配置された画像表示装置を作成した。
【0179】[実施例10]本実施例では、画像表示領
域外の非蒸発型ゲッタ14の膜厚を5μmと、画像表示
領域内の非蒸発型ゲッタ9の膜厚より厚く形成した以外
は、実施例6と同様に、画像表示領域内に第1のゲッタ
である非蒸発型ゲッタが、また、画像表示領域外であっ
て第1のゲッタを挟む周辺にも第2のゲッタである非蒸
発型ゲッタが、ぞれぞれ配置された画像表示装置を作成
した。
【0180】[実施例11]本実施例の画像表示装置を
図26に示す。本実施例では、画像表示領域外の非蒸発
型ゲッタ14をリアプレート側及びフェースプレート側
の両側に、それぞれ非蒸発型ゲッタ9を取り囲むように
周囲4辺に形成し、封止後に350℃で3時間の熱処理
を行い非蒸発型ゲッタを活性化した以外は、実施例6と
同様に作成し、画像表示領域内に第1のゲッタである非
蒸発型ゲッタが、また、画像表示領域外であって第1の
ゲッタの周囲にも非蒸発型ゲッタが、ぞれぞれ配置され
た画像表示装置を作成した。
【0181】[実施例12]本実施例では、封着工程中
にレーザ光によって画像表示領域外の非蒸発型ゲッタ1
4を活性化した以外は、実施例6と同様に作成し、画像
表示領域内に第1のゲッタである非蒸発型ゲッタが、ま
た、画像表示領域外であって第1のゲッタを挟む周辺に
も非蒸発型ゲッタが、ぞれぞれ配置された画像表示装置
を作成した。
【0182】以上で述べた実施例6から実施例12及び
前述の参考例の画像表示装置の比較評価を行った。評価
は実施例6〜12、及び参考例の画像表示装置を、単純
マトリクス駆動を行い、画像表示装置を連続全面発光さ
せ、輝度の経時変化を測定した。
【0183】その結果、初期の輝度は夫々異なるが、参
考例の画像表示装置に比べ、実施例6〜12の画像表示
装置では、実施例1〜5の画像表示装置と同様に長時間
動作させた場合でも、輝度の低下はほとんど見られず、
画素間での輝度のばらつきもほとんど見られなかった。
【0184】[実施例13]本実施例の画像表示装置
は、図6に模式的に示された装置と同様の構成を有し、
印刷法で形成した行方向配線(上配線)102、列方向
配線(下配線)103上に非蒸発型ゲッタ(NEG)9
が配置されている。
【0185】また、本実施例の画像表示装置は、基板1
上に、複数(100行×300列)の表面伝導型電子放
出素子が、単純マトリクス配線された電子源を備えてい
る。
【0186】電子源基板1の一部平面図を図7に示す。
また、同図中のA−A’断面図を図8に示す。但し、図
7、図8で同じ符号を付したものは、同じ部材を示す。
ここで1は電子源基板、102は行方向配線(上配線、
または、走査側配線とも呼ぶ)、103は列方向配線
(下配線、または、信号側配線とも呼ぶ)、108は電
子放出部を含む導電性膜、105,106は素子電極、
104は層間絶縁層である。
【0187】以下に、本実施例の画像表示装置の製造方
法について、図27を参照しつつ説明する。
【0188】工程−a ガラス基板1を洗剤、純水および有機溶剤を用いて十分
に洗浄した。このガラス基板1の上に厚さ0.5μmの
シリコン酸化膜をスパッタ法で形成した。この基板1上
に、素子電極105,106のパターンをホトレジスト
(RD−2000N−41/日立化成社製)で形成し、
真空蒸着法により、厚さ5nmのTi、厚さ100nm
のNiを順次堆積した。ホトレジストパターンを有機溶
剤で溶解し、Ni/Ti堆積膜をリフトオフし、素子電
極間隔Gが3μm、素子電極の幅が300μmの素子電
極105,106を形成した(図27(a))。
【0189】工程−b その後スクリーン印刷法を用いて、一方の素子電極10
5にコンタクトするように下配線103を形成し、40
0℃で焼成して所望の形状の下配線103を形成した
(図27(b))。
【0190】工程−c その後スクリーン印刷法を用いて、上下配線の交差部と
なる領域に層間絶縁層104を印刷、400℃で焼成し
て形成した(図27(c))。
【0191】工程−d 下配線103とコンタクトしていない側の素子電極10
6とコンタクトするように、スクリーン印刷法で上配線
102を印刷、400℃で焼成して形成した(図27
(d))。
【0192】工程−e 膜厚100nmのCr膜(不図示)を真空蒸着により堆
積・パターニングし、その上にPdアミン錯体の溶液
(ccp4230/奥野製薬(株)製)をスピンナーに
より回転塗布、300℃で10分間の加熱焼成処理をし
た。また、こうして形成された、主元素としてPdより
なる微粒子からなる電子放出部形成用の導電性膜108
の膜厚は8.5nm、シート抵抗値は3.9×104Ω
/□であった。
【0193】上記Cr膜及び焼成後の電子放出部形成用
の導電性膜108を酸エッチャントによりウエットエッ
チングして所望のパターンを有する導電性膜108を形
成した(図27(e))。
【0194】以上の工程により、基板1上に複数(10
0行×300列)の電子放出部形成用の導電性膜108
が、上配線102と下配線103よりなる単純マトリク
ス配線に、接続されたものとした。
【0195】工程−f 次にホトレジスト(AZ1370/ヘキスト社製)をス
ピンナーにより回転塗布、ベークした後、ホトマスク像
を露光、現像して、上配線102及び、層間絶縁層10
4に覆われていない下配線103上にパターンを形成
し、スパッタリング法によりZr−V−Fe合金よりな
るゲッタ層109a,109bを形成した(図27
(f))。ゲッタ層109a,109b110の厚さは
2μmとなるように調整した。使用したスパッタリング
ターゲットの組成は、Zr;70%,V;25%,F
e;5%(重量比)である。
【0196】工程−g 次に、図6に示すフェースプレート4を、前述の実施例
1の工程−iと同様にして作成した。
【0197】工程−h 次に、図6に示す外囲器5を、以下のように作成した。
【0198】前述の工程により作成された基板1をリア
プレート2上に固定した後、支持枠3、上記フェースプ
レート4を組み合わせ、基板1の下配線103及び上配
線102を行選択用端子10及び信号入力端子11と各
々接続し、基板1とフェースプレート4の位置を厳密に
調整し、封着して外囲器5を形成した。封着の方法は、
接合部にフリットガラスを塗布し、Arガス中450
℃、30分の熱処理を行い接合した。なお、上述の基板
1とリアプレート2の固定も同様の処理により行った。
【0199】次に、前述の実施例1で述べた図13に示
される真空装置を用いて以後の工程を行った。
【0200】工程−i 外囲器5の内部を排気し、圧力を1×10-3Pa以下に
し、基板1に配列された前述の複数の電子放出部形成用
の導電性膜108に間隙116を形成するための以下の
フォーミング処理と呼ばれる処理を行った。
【0201】図14に示すように、列方向配線103を
共通結線してグランドに接続する。131は制御装置
で、パルス発生器132とライン選択装置134を制御
する。133は電流計である。ライン選択装置134に
より、行方向配線102から1ラインを選択し、これに
パルス電圧を印加する。フォーミング処理は行方向の素
子行に対し、1行(300素子)毎に行った。印加した
パルスの波形は図15(a)に示すような三角波パルス
で、波高値を徐々に上昇させた。パルス幅T1=1ms
ec.、パルス間隔T2=10msec.とした。ま
た、三角波パルスの間に、波高値0.1Vの矩形波パル
スを挿入し、電流を測ることにより各行の抵抗値を測定
した。抵抗値が3.3kΩ(1素子当たり1MΩ)を超
えたところで、その行のフォーミングを終了し、次の行
の処理に移った。これを全ての行について行い、全ての
前記導電性膜(電子放出部形成用の導電性膜108)の
フォーミングを完了し、各導電性膜108に間隙116
を形成した。
【0202】工程−j 次に図13の真空容器123内に、ベンゾニトリルを導
入し、圧力が1.3×10-3Paとなるように調整し、
素子電流Ifを測定しながら上記基板1に形成されてい
る各導電性膜にパルスを印加して、間隙116を有する
全ての導電性膜の活性化処理を行った。パルス発生器1
32(図14参照)により生成したパルス波形は、図1
5(b)に示した矩形波で、波高値は14V、パルス幅
1=100μsec.、パルス間隔は167μse
c.である。ライン選択装置134により、167μs
ec.毎に選択ラインをDx1からDx100まで順次切り替
え、この結果、各素子行にはT1=100μsec.、
2=16.7msec.の矩形波が行毎に位相を少し
ずつシフトされて印加されることになる。
【0203】電流計133は、矩形波パルスのオン状態
(電圧が14Vになっている時)での電流値の平均を検
知するモードで使用し、この値が600mA(1素子当
たり2mA)となったところで、活性化処理を終了し
た。以上の活性化処理により、全ての前記導電性膜10
8の間隙116に、炭素膜が形成された。
【0204】工程−k 外囲器5内を排気しながら、不図示の加熱装置により、
外囲器5及び真空容器123の全体を300℃に、10
時間保持した。この処理により、外囲器5及び真空容器
123の内壁などに吸着されていたと思われるベンゾニ
トリル及びその分解物が除去された。これはQ−mas
s127による観察で確認された。この工程において
は、外囲器5の加熱及び排気により、内部からのガスの
除去が行われるだけでなく、前記非蒸発型ゲッタの活性
化処理も兼ねて行われる。
【0205】このときの加熱は300℃10時間で行っ
たがこれに限るものでなく、より高温での効果はもちろ
んのこと、低温でも加熱時間を長くすることにより、ベ
ンゾニトリルの除去、非蒸発型ゲッタの活性化とも同様
の効果が得られた。
【0206】工程−l 圧力が1.3×10-5Pa以下となったことを確認して
から、排気管をバーナーで加熱して封じ切る。
【0207】以上により画像表示領域内の印刷配線上に
非蒸発型ゲッタが配置された本実施例の画像表示装置を
作成した。
【0208】なお、本実施例では非蒸発型ゲッタの形成
法にフォトリソプロセス、スパッタ成膜法を用いたが、
これに限るものでなく、メタルマスクを用いたパターニ
ング方法や、ディスペンサーや印刷で接着剤を描画し非
蒸発型ゲッタの粉末を接着したもの、メッキ法等を用い
ても同様の効果が得られる。
【0209】[実施例14]本実施例の画像表示装置を
図28に示す。
【0210】本実施例においては、前述の実施例13の
工程−a〜eを行った後、実施例13の工程−fの代わ
りに、以下の工程−f−2を行った。実施例13との相
違は、行方向配線(上配線)上にのみ非蒸発型ゲッタを
形成したことである。
【0211】工程−f−2 ホトレジスト(AZ1370/ヘキスト社製)をスピン
ナーにより回転塗布、ベークした後、ホトマスク像を露
光、現像して、上配線102上にパターンを形成し、ス
パッタリング法によりZr−V−Fe合金よりなるゲッ
タ層109を形成した。ゲッタ層109の厚さは2μm
となるように調整した。使用したスパッタリングターゲ
ットの組成は、Zr;70%,V;25%,Fe;5%
(重量比)である。
【0212】以下、前述の実施例13の工程−g〜lを
行って、画像表示領域内の印刷配線上に非蒸発型ゲッタ
が配置された本実施例の画像表示装置を作成した。
【0213】[実施例15]本実施例の画像表示装置の
模式図を図29に示す。本実施例における画像表示装置
は、画像表示領域周囲にも非蒸発型ゲッタ15を形成し
た以外は実施例13と同様である。
【0214】本実施例においては、前述の実施例13の
工程−a〜bの後に、実施例13の工程−cの代わりに
以下の工程−c−3を行い、更に、実施例13の工程−
d〜eを行った後、実施例13の工程−fの代わりに以
下の工程−f−3を行った。
【0215】工程−c−3 その後スクリーン印刷法を用いて、上下配線の交差部と
画像表示領域の周囲にそれぞれ層間絶縁層104と層間
絶縁層16を印刷、400℃で焼成して形成した。
【0216】工程−f−3 ホトレジスト(AZ1370/ヘキスト社製)をスピン
ナーにより回転塗布、ベークした後、ホトマスク像を露
光、現像して、上下配線上及び画像表示領域の周囲の絶
縁層16上に所定のパターンを形成し、スパッタリング
法によりZr−V−Fe合金を成膜した。その後リフト
オフにより不要の部分を除去しゲッタ層109a,10
9b,15を形成した。ゲッタ層109a,109b,
15の厚さは2μmとした。使用したスパッタリングタ
ーゲットの組成は、Zr;70%,V;25%,Fe;
5%(重量比)である。
【0217】以降、前述の実施例13の工程−g〜lを
行い、画像表示領域内の印刷配線上と、画像表示領域外
であって、画像表示領域の周囲に印刷法にて形成された
絶縁層上とに非蒸発型ゲッタが配置された本実施例の画
像表示装置を作成した。
【0218】なお、実施例13、14及び15におい
て、素子電極及び導電性膜を全てフォトリソプロセスや
真空成膜法を用いて形成したが、これに限るものでな
く、印刷法、メッキ法、ディスペンサーなどを用いた描
画法でも形成でき、同様の効果が得られる。
【0219】また、実施例15においては、画像表示領
域の周囲に、非蒸発型ゲッタ15を成膜したが、これに
限るものではなく、ワイヤー状のゲッタ等を形成しても
同様の効果が得られる。
【0220】以上で述べた実施例13、14、15及び
前述の参考例の画像表示装置の比較評価を行った。評価
は、実施例13〜15及び前述の参考例の画像表示装置
を単純マトリクス駆動を行い、画像表示装置を連続全面
発光させ、輝度の経時変化を測定した。
【0221】その結果、初期の輝度は夫々異なるが、参
考例の画像表示装置に比べ、実施例13の画像表示装置
では、長時間駆動させた場合の、輝度の低下の度合いと
画素間での輝度のばらつきの度合いは極めて少なく、ま
た、実施例14及び15の画像表示装置では、前述の実
施例1〜12の画像表示装置と同様に、長時間動作させ
た場合でも、輝度の低下はほとんど見られず、画素間で
の輝度のばらつきもほとんど見られなかった。
【0222】
【発明の効果】以上述べた本発明は、電子源の経時的な
電子放出特性の低下の少ない画像表示装置及びその製造
方法を提供することができる。
【0223】また、本発明は、輝度の経時的な変化(経
時的低下)の少ない画像表示装置及びその製造方法を提
供することができる。
【0224】また、本発明は、画像表示領域内での経時
的な輝度のばらつきの発生の少ない画像表示装置及びそ
の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の画像表示装置を示す模式図で
ある。
【図2】表面伝導型電子放出素子を示す模式図である。
【図3】本発明に用いられる、蛍光体、及び黒色導電材
の配置パターンを示す図である。
【図4】本発明が適用される、表面伝導型電子放出素子
を単純マトリクス配置した電子源の一例を示す模式図で
ある。
【図5】第2の実施形態の画像表示装置を示す模式図で
ある。
【図6】第3の実施形態の画像表示装置を示す模式図で
ある。
【図7】本発明が適用される、表面伝導型電子放出素子
を単純マトリクス配置した電子源の別の例を示す模式図
である。
【図8】図7のA−A’断面図である。
【図9】本発明の画像表示装置に、NTSC方式のテレ
ビ信号に応じて表示を行うための駆動回路の一例を示す
ブロック図である。
【図10】本発明を適用して形成した、単純マトリクス
配置された電子源の一例を模式的に示した平面図であ
る。
【図11】図10のB−B’断面図、及び、図10のC
−C’断面図である。
【図12】本発明を適用し、表面伝導型電子放出素子を
単純マトリクス配置した電子源基板を形成するプロセス
を示す図である。
【図13】本発明の画像表示装置の製造プロセスにおけ
る、フォーミング及び活性化工程を行うための真空排気
装置の模式図である。
【図14】本発明の画像表示装置の製造プロセスにおけ
る、フォーミング及び活性化工程のための結線方法を示
す模式図である。
【図15】本発明の画像表示装置の製造プロセスにおけ
る、フォーミング及び活性化工程の際に用いられる電圧
波形を示す模式図である。
【図16】実施例2の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図17】実施例3の画像表示装置のフェースプレート
の構成を示す模式図である。
【図18】実施例4の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図19】実施例5の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図20】参考例の画像表示装置を示す模式図である。
【図21】実施例6における単純マトリクス配置された
電子源を模式的に示した平面図である。
【図22】図21のB−B’断面図、及び、図10のC
−C’断面図である。
【図23】実施例7の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図24】実施例8の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図25】実施例9の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図26】実施例11の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図27】実施例13における、表面伝導型電子放出素
子を単純マトリクス配置した電子源基板を形成するプロ
セスを示す図である。
【図28】実施例14の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【図29】実施例15の画像表示装置を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 電子源基板 2 リアプレート 3 支持枠 4 フェースプレート 5 外囲器 6 ガラス基板 7 蛍光膜 8 メタルバック 9 非蒸発型ゲッタ 10 行選択用端子 11 信号入力端子 12 黒色導電材 13 蛍光体 14、14’、15、15a ゲッタ 15b ゲッタ膜 16 絶縁層 17 加熱用ワイヤ 81 画像形成装置 82 走査回路 83 制御回路 84 シフトレジスタ 85 ラインメモリ 86 同期信号分離回路 87 変調信号発生器 Vx,Va 直流電圧源 102 上配線(X方向配線) 103 下配線(Y方向配線) 104 層間絶縁層 105、106 素子電極 107 コンタクトホール 108 導電性膜 109、109a、109b 非蒸発型ゲッタ 110 電子放出素子 115 絶縁層 116 間隙 122 排気管 123 真空容器 124 ゲートバルブ 125 排気装置 126 圧力計 127 Q−mass 128 ガス導入量制御手段 129 物質源 131 制御装置 132 パルス発生器 133 電流計 134 ライン選択装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 由高 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浜元 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 重岡 和也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を置いて配置された第1の基板と第
    2の基板とを含む部材で構成された外囲器と、該外囲器
    内に、前記第1の基板上に配置された電子源と、前記第
    2の基板上に配置された蛍光膜及び加速電極とを備える
    画像表示装置において、前記外囲器内の画像表示領域内
    に配置された第1のゲッタと、前記電子源及び前記加速
    電極と絶縁され、かつ、前記第1のゲッタを囲むように
    配置された第2のゲッタとを有することを特徴とする画
    像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のゲッタは、非蒸発型ゲッタで
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のゲッタは、非蒸発型ゲッタで
    あり、前記第2のゲッタは、蒸発型ゲッタであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のゲッタ及び前記第2のゲッタ
    は、いずれも非蒸発型ゲッタであることを特徴とする請
    求項1に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のゲッタは、前記第1の基板側
    に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のゲッタは、前記第1の基板上
    に配置された電子源が備える配線上に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のゲッタは、前記第1の基板上
    に配置された電子源が備える印刷配線上に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記
    載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のゲッタは、前記第2の基板側
    に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか一項に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のゲッタは、前記第2の基板上
    に配置された加速電極上に配置されていることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1のゲッタは、前記第2の基板
    上に配置された蛍光膜が備える黒色部材上に配置されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に
    記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第2のゲッタは、前記第1の基板
    側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10
    のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のゲッタは、前記第2の基板
    側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10
    のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 間隔を置いて配置された第1の基板と
    第2の基板とを含む部材で構成された外囲器と、該外囲
    器内に、前記第1の基板上に配置された電子源と、前記
    第2の基板上に配置された蛍光膜及び加速電極とを備え
    る画像表示装置において、前記電子源が備える配線は印
    刷法により形成された配線であって、該配線上にゲッタ
    が配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記配線は、走査側配線と信号側配線
    とからなり、前記ゲッタは前記走査側配線上に配置され
    ていることを特徴とする請求項13に記載の画像表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記電子源は、複数の行方向配線及び
    複数の列方向配線によってマトリクス配線された複数の
    電子放出素子を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至14のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子
    放出素子であることを特徴とする請求項15に記載の画
    像表示装置。
  17. 【請求項17】 間隔を置いて配置された第1の基板と
    第2の基板とを含む部材で構成された外囲器と、該外囲
    器内に、前記第1の基板上に配置された電子源と、前記
    第2の基板上に配置された蛍光膜及び加速電極と、ゲッ
    タとを備える画像表示装置の製造方法において、前記外
    囲器を構成する複数の部材を貼り合わせる封着工程を有
    し、該封着工程の前に前記第1の基板上あるいは前記第
    2の基板上に配置されたゲッタの活性化処理が、該封着
    工程が終了するまでに行われることを特徴とする画像表
    示装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記ゲッタは、非蒸発型ゲッタである
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像表示装置の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 前記ゲッタの活性化処理は、該ゲッタ
    にレーザ光を照射することにより行われることを特徴と
    する請求項18に記載の画像表示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 更に、前記封着工程の後、再度前記ゲ
    ッタの活性化処理が行われることを特徴とする請求項1
    7乃至19のいずれか一項に記載の画像表示装置の製造
    方法。
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