JP2000200507A - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

Info

Publication number
JP2000200507A
JP2000200507A JP11003245A JP324599A JP2000200507A JP 2000200507 A JP2000200507 A JP 2000200507A JP 11003245 A JP11003245 A JP 11003245A JP 324599 A JP324599 A JP 324599A JP 2000200507 A JP2000200507 A JP 2000200507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shade
beam position
low beam
high beam
light distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11003245A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Okuda
晴雄 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP11003245A priority Critical patent/JP2000200507A/ja
Publication of JP2000200507A publication Critical patent/JP2000200507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェード切替時における消音。 【解決手段】 シェード13(4)をロービーム位置と
ハイビーム位置とに減衰停止させる減衰停止手段6(6
00)が装備されている。この結果、シェード13がロ
ービーム位置やハイビーム位置に停止する際に、減衰停
止手段6の作用により、可動側の移動速度が減衰されて
から、可動側が停止するので、可動側が固定側に当接す
る際に発生する当接音を小さくすることができる。すな
わち、シェード13をロービーム位置やハイビーム位置
に停止させる際に発生する音を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源として放電灯
(メタルハライドランプ等の高圧金属蒸気放電灯、高輝
度放電灯(HID)等)が使用されており、1個の放電
灯ですれ違い時におけるロービームの配光パターンと走
行時におけるハイビームの配光パターンとに切替えて得
られる所謂2灯式の自動車用ヘッドランプに係り、特
に、シェードをロービーム位置やハイビーム位置に停止
させる際に発生する音を小さくすることができる自動車
用ヘッドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、この種の自動車用ヘッドランプを
図17を参照して説明する。この自動車用ヘッドランプ
は、一般に、放電灯100と、前記放電灯100からの
光L1を反射させて所定のロービームの配光パターンが
得られる第1反射面101と、前記放電灯100からの
光L1、L2を前記第1反射面101と共に反射させて
所定のハイビームの配光パターンが得られる第2反射面
102と、前記ロービームの配光パターンが得れるロー
ビーム位置(図17中実線にて示す位置)と前記ハイビ
ームの配光パターンが得られるハイビーム位置(図17
中一点鎖線にて示す位置)との間を図17中の実線矢印
方向及び一点鎖線方向に切替移動可能に配置され、前記
放電灯100からの光のうち前記第1反射面101及び
前記第2反射面102で反射される反射光L11、L2
2以外の前方に直接照射される直射光(図示せず)を遮
光し、かつ、前記ロービームの配光パターンと前記ハイ
ビームの配光パターンとに切替えるシェード103と、
前記シェード103を前記ロービーム位置と前記ハイビ
ーム位置とに移動切替える駆動手段(図示せず)と、を
備える。なお、図17中Z−Zは光軸を示す。
【0003】上述の自動車用ヘッドランプにおいて、放
電灯100を点灯すると、放電灯100からの光L1、
L2が第1反射面101、第2反射面102で反射さ
れ、その反射光L11、L22が前方に照射される。そ
して、駆動手段を作動させて、シェード103をロービ
ーム位置とハイビーム位置とに切替えることにより、所
定のロービームの配光パターンと所定のハイビームの配
光パターンとが切り替わって得られる。また、このシェ
ード103は、放電灯100からの光のうち第1反射面
101及び第2反射面102で反射される反射光L1
1、L22以外の前方に直接照射される直射光を遮光し
て、グレア光の発生をも防止している。上述の自動車用
ヘッドランプとしては、例えば、特開平9−92005
号公報に記載のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の自動車用ヘッドランプは、シェード103をロービー
ム位置やハイビーム位置に停止させる手段として、シェ
ード103等の可動側を固定側に当接させてシェード1
03を停止させる手段が使用されている。このために、
可動側が固定側に当接する際の当接音が発生する等の課
題がある。
【0005】本発明は、上述の自動車用ヘッドランプの
改良に係り、その目的とするところは、シェードをロー
ビーム位置やハイビーム位置に停止させる際に発生する
音を小さくすることができる自動車用ヘッドランプを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、シェードをロービーム位置とハイビー
ム位置とに減衰停止させる減衰停止手段が装備された、
ことを特徴とする。
【0007】この結果、本発明の自動車用ヘッドランプ
は、シェードがロービーム位置やハイビーム位置に停止
する際に、減衰停止手段の作用により、シェード等の可
動側の移動速度が減衰されてから、そのシェード等の可
動側が停止するので、可動側が固定側に当接する際に発
生する当接音を小さくすることができる。すなわち、シ
ェードをロービーム位置やハイビーム位置に停止させる
際に発生する音を小さくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用ヘッドラ
ンプの実施形態のうちの3例を図1乃至図16を参照し
て説明する。この例は、左側側通行区分の自動車用ヘッ
ドランプについて説明する。なお、右側通行区分の場合
は左右逆となる。ここで、本明細書及び本図面におい
て、符号「L」は運転席側から前方を見た場合の左側の
ことを示し、また符号「R」は運転席側から前方を見た
場合の右側のことを示し、さらに符号「U」は運転席側
から前方を見た場合の上側のことを示し、さらにまた符
号「D」は運転席側から前方を見た場合の下側のことを
示す。また、符号「H−H」は水平線のことを示し、符
号「V−V」は垂直線のことを示し、符号「Z−Z」は
光軸のことを示す。
【0009】[第1実施形態の説明]図1乃至図10
は、本発明の自動車用ヘッドランプの第1実施形態を示
す。図において、1は放電灯である。この放電灯1は、
ソケット10に着脱可能に取り付けられており、このソ
ケット10は後述するリフレクタ2に着脱可能に取り付
けられている。この結果、放電灯1はリフレクタ2内の
所定位置に配置されている。
【0010】図において、2はリフレクタである。この
リフレクタ2の内面には、放電灯1からの光L1を反射
させて図7に示す所定のロービームの配光パターンLP
が得られる第1反射面21と、放電灯1からの光L1、
L2を第1反射面21と共に反射させて図8に示す所定
のハイビームの配光パターンHPが得られる第2反射面
22とがそれぞれ設けられている。この第1反射面21
及び第2反射面22は、図6に示すように、一点鎖線よ
りも内側に第1反射面21が、外側に第2反射面22が
それぞれ配置されている。
【0011】ここで、所定のロービームの配光パターン
LP、所定のハイビームの配光パターンHPとは、欧州
配光規格ECEReg.、あるいはそれに準じたもの
(例えば、日本国内型式認定基準等)、北米配光規格の
FMVSS等の配光規格に適合する配光パターンを言
う。上述のロービームの配光パターンLPにおいては、
眩惑光を制限するように配光規格化されている。この結
果、上述のロービームの配光パターンLPは、図7に示
すように、対向車及び左側路肩の歩行者に対して考慮し
た明暗境界線LP1を有するものとなる。すなわち、こ
の明暗境界線LP1は、対向車に眩惑光を与えないよう
に、右端からほぼ中央までの間であって、水平線HL−
HRよりも若干下方に位置する水平線部分LP2と、左
側路肩歩行者に眩惑光を与えずにかつ左側路肩歩行者を
視認できるように、ほぼ中央の水平線部分LP2から緩
やかに、例えば15°左上方に傾斜する緩傾斜線部分L
P3ととからなる。一方、上述のハイビームの配光パタ
ーンHPにおいては、最大光度値や最大光度帯が配光規
格化されている。この結果、上述のハイビームの配光パ
ターンHPは、図8に示すように、中央部分にホットゾ
ーンHZ(最大光度点を含む最大光度帯)を有するもの
となる。
【0012】図において、13はシェードである。この
シェード13は、ロービームの配光パターンLPが得れ
るロービーム位置(図1、図2、図6中実線及び図3に
て示す位置)とハイビームの配光パターンHPが得られ
るハイビーム位置(図1、図2、図6中一点鎖線及び図
4にて示す位置)との間を図1、図2、図6中の実線矢
印方向及び一点鎖線方向に切替移動可能に配置されてい
るものであって、前記放電灯1からの光のうち前記第1
反射面21及び前記第2反射面22で反射される反射光
L11、L22以外の前方に直接照射される直射光(図
示せず)を遮光し、かつ、前記ロービームの配光パター
ンLPと前記ハイビームの配光パターンHPとに切替え
るものである。
【0013】図において、5は、シェード13をロービ
ーム位置とハイビーム位置とに移動切替える駆動手段で
ある。この駆動手段5は、図1乃至図5に示すように、
固定側のベース50と、ソレノイド51と、固定ガイド
レール52及び可動ガイドレール53と、可動側のステ
ー54と、弾性部材としての引張りコイルスプリング5
5とから構成されている。すなわち、ベース50は、リ
フレクタ2にスクリュウ等(図示せず)により固定され
ている。このベース50上には、ソレノイド51と固定
側のガイドレール52とが固定されている。このソレノ
イド51のプランジャ56の先端と可動側のガイドレー
ル53の上面とには、ステー54の左右両端部の先端が
それぞれスクリュウにより固定されている。このステー
54の中間部の上端部には、シェード13が固定されて
いる。また、ステー54のプランジャ56が固定された
側の先端とベース50とには、引張りコイルスプリング
55の両端がそれぞれ取り付けられている。この結果、
シェード13は、引張りコイルスプリング55により常
時ロービーム位置側に引張られていることとなる。
【0014】図において、6は減衰停止手段である。こ
の減衰停止手段6は、回転式ダンパ60と、カム61
と、ピン62とから構成されている。すなわち、回転式
ダンパ60は、ブラケット63、スクリュウを介して固
定側のベース50に固定されている。この回転式ダンパ
60の回転軸64には、前記カム61が固定されてい
る。このカム61の周辺には扇形状の溝が設けられてお
り、この溝の一縁には第1当接部65が、他縁には第2
当接部66がそれぞれ設けられている。一方、前記ピン
62は、可動側のステー54の中間部の下端部に固定さ
れている。上述の回転式ダンパ60は、図9に示すよう
に、本体中に粘性液体(図示せず)が封入されており、
かつ、その本体中に回転軸64と直結する羽根(図示せ
ず)が回転可能に収納されているものであって、回転軸
64には羽根を介して粘性液体の負荷がかかっているの
で、回転軸64に固定されたカム61の回動速度は減衰
されることとなる。
【0015】この第1実施形態における本発明の自動車
用ヘッドランプは、以上の如き構成からなり、以下、そ
のロービームの配光パターンLPとハイビームの配光パ
ターンHPとの切替操作作動について説明する。まず、
放電灯1を点灯すると、その放電灯1からの光L1、L
2が第1反射面21、第2反射面22で反射され、その
反射光L11、L22が前方に照射される。
【0016】ここで、通常時においては、引張りコイル
スプリング55の引張り力(弾性作用)により、シェー
ド13がロービーム位置(図1、図2、図6の実線及び
図3にて示す位置)に位置している。このとき、放電灯
1からの光L1が第1反射面21で反射され、その反射
光L11が前方に照射されて、図7に示す所定のロービ
ームの配光パターンLPが得られる。
【0017】次に、ソレノイド51のコイルに通電する
と、プランジャ56が引張りコイルスプリング55の引
張り力に抗してハイビーム位置側に吸引される。このプ
ランジャ56の吸引に伴って、シェード13は、ステー
54及びガイドレール52、53を介してロービーム位
置からハイビーム位置(図1、図2、図6中の一点鎖線
及び図4にて示す位置)に移動し、そのハイビーム位置
において、ソレノイド51のコイルの吸引力により、固
定保持される。このシェード13がロービーム位置から
ハイビーム位置に切り替わることにより、放電灯1から
の光L1、L2が第1反射面21及び第2反射面22で
反射され、その反射光L11、L22が前方に照射され
て、図8に示す所定のハイビームの配光パターンHPが
得られる。
【0018】それから、ソレノイド51のコイルへの通
電を遮断すると、シェード13は、ステー54及びガイ
ドレール52、53を介して引張りコイルスプリング5
5の引張り力によりハイビーム位置からロービーム位置
に引張られて固定保持される。このシェード13がハイ
ビーム位置からロービーム位置に切り替わることによ
り、図8に示す所定のハイビームの配光パターンHPか
ら図7に示す所定のロービームの配光パターンLPに切
り替わる。
【0019】このシェード13の切替時において、シェ
ード13がロービーム位置やハイビーム位置に停止する
際に、減衰停止手段6の作用により、シェード13やス
テー54や移動側ガイドレール53等の可動側の移動速
度が減衰されてから、そのシェード13等の可動側が停
止するので、可動側が固定側に当接する際に発生する当
接音を小さくすることができる。
【0020】すなわち、図1乃至図4に示すように、ハ
イビーム位置切替時においては、ピン62がカム61の
第2当接部66から離れて第1当接部65に当接するま
での間、カム61の扇形状溝の開角度α2+β分、回転
式ダンパ60の負荷が無く、可動側が移動する。そのピ
ン62がカム61の第1当接部65に当ると、回転式ダ
ンパ60の負荷がかかり、可動側の移動速度が減衰さ
れ、カム61がα1分回動したところで、可動側のソレ
ノイド51のプランジャ56が固定側のソレノイド51
の本体に当接し、可動側が停止してシェード13がハイ
ビーム位置に位置する。このシェード13がハイビーム
位置に位置する際であって、ソレノイド51のプランジ
ャ56がソレノイド51の本体に当接する際に発生する
当接音を小さくすることができる。
【0021】また、ロービーム位置切替時においては、
ピン62がカム61の第1当接部65から離れて第2当
接部66に当接するまでの間、カム61の扇形状溝の開
角度α1+β分、回転式ダンパ60の負荷が無く、可動
側が移動する。そのピン62がカム61の第2当接部6
6に当ると、回転式ダンパ60の負荷がかかり、可動側
の移動速度が減衰され、カム61がα2分回動したとこ
ろで、可動側が固定側のストッパ(図示せず)に当接
し、可動側が停止してシェード13がロービーム位置に
位置する。このシェード13がロービーム位置に位置す
る際であって、可動側が固定側のストッパに当接する際
に発生する当接音を小さくすることができる。
【0022】[第2実施形態の説明]図11乃至図13
は、本発明の自動車用ヘッドランプの第2実施形態を示
す。図中、図1乃至図10と同符号は、同一のもの(形
状が異なっているが機能が同一のもの)を示す。この実
施形態のにおける減衰停止手段600は、回転式ダンパ
60の回転軸64中心からピン620の第1当接凸部6
21とカム610の第1当接部650との当接点までの
距離Y1が、回転式ダンパ60の回転軸64中心からピ
ン620の第2当接凸部622とカム610の第2当接
部660との当接点まで距離Y2よりも小である、こと
を特徴とする。
【0023】この実施形態における減衰停止手段600
は、上述のように、距離Y1が距離Y2よりも小である
から、回転式ダンパ60の回転トルクTを一定とした場
合、ソレノイド51の吸引時(ハイビーム位置切替時)
のピン620がカム610を回転させる力F1は、引張
りコイルスプリング55の引張り作用時(ロービーム位
置切替時)のピン620がカム610を回転させる力F
2よりも大である。すなわち、Y1<Y2であるため、
Tを一定とした場合、F1=T/Y1、F2=T/Y2
から、F1>F2となる。
【0024】一方、ソレノイド51の吸引力は、引張り
コイルスプリング55のスプリング力に打ち勝って可動
側を移動させるものであるから、大である。このため
に、ソレノイド51の吸引力によるハイビーム位置切替
時には、大きなブレーキ力が必要となる。また、引張り
コイルスプリング55のスプリング力は、ソレノイド5
1の吸引力と比較すると小である。このために、引張り
コイルスプリング55のスプリング力によるロービーム
位置切替時には、小さなブレーキ力で良い。
【0025】この結果、この実施形態における減衰停止
手段600は、ソレノイド51の吸引力と、引張りコイ
ルスプリング55のスプリング力とが兼ね合った回転式
ダンパ60のトルクが得られ、ロービーム位置の正確か
つ迅速な切替が得られると共に、ハイビーム位置切替時
の作動音を小さくすることができる。
【0026】[第3実施形態の説明]図14乃至図16
は、本発明の自動車用ヘッドランプの第3実施形態を示
す。図中、図1乃至図13と同符号は、同一のもの(形
状が異なっているが機能が同一のもの)を示す。図にお
いて、4は、可動シェードである。この可動シェード4
は、後述する固定シェード3内において、ロービーム位
置とハイビーム位置との間を切替移動可能に配置され、
ロービームの配光パターンLPとハイビームの配光パタ
ーンHPとに切替えるものである。一方、上述の固定シ
ェード3は、放電灯1からの光のうち第1反射面21及
び第2反射面22で反射される反射光以外の前方に直接
照射される直射光を遮光するものである。
【0027】また、この実施形態における駆動手段50
1は、レバー502式である。すなわち、固定側のベー
ス50にレバー502のうち中間部から一端部寄りの箇
所が第1シャフト503により回動可能に取り付けられ
ている。このレバー502の一端部には、ベース50に
搭載されたソレノイド51のプランジャ(シャフト)5
6が、フック504及び第1ピン505を介して回動可
能に取り付けられている。このレバー502の他端部
は、二股形状をなし、この二股形状のレバー502の他
端部には、第2シャフト506を介して可動側のステー
507が回動可能に取り付けられている。このステー5
07には、可動シェード4が固定されている。このステ
ー507とベース50との間には、ガイドレール52、
53が介装されている。一方、上述のレバー502のほ
ぼ中間部の第2ピン510とベース50との間には、引
張りコイルスプリング55が介装されている。なお、図
中、符号500及び508は、ロービーム位置側のスト
ッパ及びハイビーム位置側のストッパである。
【0028】この第3実施形態における本発明の自動車
用ヘッドランプは、以上の如き構成からなり、以下、そ
のロービームの配光パターンLPとハイビームの配光パ
ターンHPとの切替操作作動について説明する。通常時
においては、引張りコイルスプリング55の引張り力
(弾性作用)により、図15中の実線に示すように、可
動シェード4がロービーム位置しているので、放電灯1
からの光(図示せず)が第1反射面21で反射され、そ
の反射光(図示せず)が前方に照射されて、図7に示す
所定のロービームの配光パターンLPが得られる。
【0029】次に、ソレノイド51のコイルに通電する
と、プランジャ56が引張りコイルスプリング55の引
張り力に抗して図16中の矢印方向側(ハイビーム位置
側)に吸引される。このプランジャ56の吸引に伴っ
て、レバー502が第1シャフト503を中心として図
16において反時計方向に回動する。このレバー502
の回動に伴って、ステー507がガイドレール52、5
3を介して図16中の矢印方向に移動し、それと同時
に、可動シェード4がロービーム位置からハイビーム位
置(図15中の一点鎖線にて示す位置)に移動し、その
ハイビーム位置において、ソレノイド51のコイルの吸
引力により、固定保持される。この可動シェード4がロ
ービーム位置からハイビーム位置に切り替わることによ
り、放電灯1からの光が第1反射面21及び第2反射面
22で反射され、その反射光が前方に照射されて、図8
に示す所定のハイビームの配光パターンHPが得られ
る。なお、可動シェード4がハイビーム位置に位置する
ときには、図17に示すように、ステー507の立上部
509がハイビーム側のストッパ508に当接してい
る。
【0030】それから、ソレノイド51のコイルへの通
電を遮断すると、引張りコイルスプリング55の引張り
力により、レバー502が第1シャフト503を中心と
して図17において反時計方向に回動する。このレバー
502の回動に伴って、ステー507がガイドレール5
2、53を介して図17中の矢印方向に移動し、それと
同時に、可動シェード4がハイビーム位置からロービー
ム位置に移動して固定保持される。この可動シェード4
がハイビーム位置からロービーム位置に切り替わること
により、図8に示す所定のハイビームの配光パターンH
Pから図7に示す所定のロービームの配光パターンLP
に切り替わる。なお、可動シェード4がロービーム位置
に位置するときには、図16に示すように、ステー50
7の後端がロービーム側のストッパ500に当接してい
る。
【0031】この第3実施形態における本発明の自動車
用ヘッドランプは、上述の第1実施形態のものと同様の
作用効果を達成することができる。特に、この第3実施
形態のものは、ピン62が当接する第1当接部65の当
接点と第2当接部66の当接点とを結ぶ線S1は、可動
シェード4の移動方向のセンタ線S2と、ガイドレール
52、53のガイド方向のセンタ線S3との間、すなわ
ち、可動シェード4、ステー507等の可動側の重心の
移動方向のセンタ線(図示せず)とほぼ合致するので、
可動シェード4、ステー507等の可動側の重心バラン
スの良い位置に回転式ダンパ60の緩衝作用が作用する
ので、その回転式ダンパ60の緩衝作用が向上され、上
述の消音効果が向上される。
【0032】また、この第3実施形態のものは、駆動手
段501がレバー502式であるから、ソレノイド51
のプランジャ56の移動量(ソレノイド51のストロー
ク)が小である。すなわち、第1シャフト503、第1
ピン505間の距離×ソレノイド51のコイルの吸引力
と、第1シャフト503、第2シャフト506間の距離
×可動シェード4等の可動側を移動させる作動力とは、
等しいので、上述のレバー502の第1シャフト50
3、第1ピン505間の距離と、第1シャフト503、
第2シャフト506間の距離との比により、可動シェー
ド4の移動量に対してソレノイド51のストロークを小
さく調整できる。この結果、駆動手段501の小型簡略
化、可動シェード4の正確な移動制御等が可能となる。
【0033】さらに、この第3実施形態においては、レ
バー502式により、駆動手段501のソレノイド51
を可動シェード4及び放電灯1に対して側方に、かつ、
リフレクタ2の下辺よりも上方に位置させることができ
る。この結果、例えば、リフレクタ2の周辺が光軸調整
機構を介してランプハウジング(図示せず)に光軸調整
可能に支持された、所謂リフレクタ可動タイプの自動車
用ヘッドランプの場合、駆動手段501の重心(主にソ
レノイド51の重心)からリフレクタ2の周辺を支持す
る光軸調整機構の支持点までの距離(腕)が小となり、
その光軸調整機構の支持点にかかる回転モーメントが小
であり、重量バランスが良くなる。しかも、リフレクタ
2の下方において駆動手段501を位置収納させるため
のスペースが小さくなり、自動車用ヘッドランプ全体を
コンパクト化が図られる。
【0034】また、この第3実施形態においては、可動
シェード4の移動量が固定シェード3と可動シェード4
との機能を兼ね備えた上述の単一のシェード13の移動
量と比較して小であるから、上述のソレノイド51のス
トロークはさらに小となり、ソレノイド51の小型化、
強いては、駆動手段501の小型簡略化、可動シェード
4の正確な移動制御等が可能となる。
【0035】さらに、この第3実施形態においては、固
定シェード3側と可動シェード4側との間に弾性嵌合手
段を設け、可動シェード4のロービーム位置及び又はハ
イビーム位置をがた無く保持することにより、可動シェ
ード4の振動が防止され、正規の配光パターンLP、H
Pが得られ、可動シェード4の安定性が向上され、この
可動シェード4を支持するステー54の小型軽量化が図
られると共に、ステー54の金属疲労等の耐久性に優れ
ている。
【0036】また、この第3実施形態においては、図1
5及び図16に示すように、可動シェード4及びステー
507をレバー502で移動させる力が作用する第2シ
ャフト506の中心O1と、ステー507と可動側のガ
イドレール53と固定点(スクリュウ511)の中心O
2とは、ガイドレール52、53のガイド方向Eのセン
タ線上に位置するので、ガイドレール52、53には回
転モーメントがかからす、すなわち、ガイドレール5
2、53の側面には力がかからないので、可動側のガイ
ドレール53がスムーズに移動することとなる。
【0037】さらに、この第3実施形態においては、引
張りコイルスプリング55を、第2シャフト506とベ
ース50との間であって、ガイドレール52、53のガ
イド方向E(センタ線)の上下方向に配置させても良
い。この場合、引張りコイルスプリング55の弾性作用
方向がガイドレール52、53のガイド方向Eのセンタ
線と一致するので、可動シェード4及びステー507を
ロービーム位置に戻す力がガイドレール52、53のガ
イド方向Eのセンタ線上に作用するので、ガイドレール
52、53の側面には力がかからないので、可動側のガ
イドレール53がスムーズに移動することとなる。従っ
て、小の弾性復帰力で可動シェード4及びステー507
をロービーム位置に戻すことができるので、引張りコイ
ルスプリング55の小型化が図られ、しかも、小の弾性
力に勝って作動するソレノイド51の小型化も図られ
る。
【0038】[本発明の自動車用ヘッドランプの適用範
囲]なお、本発明の自動車用ヘッドランプは、リフレク
タ2とランプハウジング(図示せず)とが別体のもので
あって、リフレクタ2がランプハウジングに対して光軸
調整可能に装備されている、所謂リフレクタ可動タイプ
の自動車用ヘッドランプと、リフレクタ2とランプハウ
ジングとが一体のものであって、その一体のものランプ
ユニットが車体に対して光軸調整可能に装備されてい
る、所謂ランプユニット可動タイプの自動車用ヘッドラ
ンプとの双方に適用できる。
【0039】また、上述の第1乃至第3実施形態におい
ては、シェード13や可動シェード4の移動を、ステー
54や507を介して、ガイドレール52、53によ
り、制御するものであるから、シェード13や可動シェ
ード4をがた無く正確に移動させることができる。
【0040】さらに、上述の第1乃至第3実施形態にお
いては、ソレノイド51にロービーム位置側に磁力作用
するマグネットを使用すれば、ソレノイド51の小型化
がさらに図られる。
【0041】さらにまた、上述の第1乃至第3実施形態
においては、固定側のガイドレール52の側面と可動側
のガイドレール53の側面との間に鋼球群を介装したガ
イドレールを使用したが、それ以外のガイドレール、例
えば、可動側のガイドレールの左右両肩に固定側のガイ
ドレールを係合させたもの等を使用しても良い。
【0042】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の自動
車用ヘッドランプは、シェードをロービーム位置とハイ
ビーム位置とに減衰停止させる減衰停止手段が装備され
たものであるから、シェードがロービーム位置やハイビ
ーム位置に停止する際に、減衰停止手段の作用により、
シェード等の可動側の移動速度が減衰されてから、その
シェード等の可動側が停止するので、可動側が固定側に
当接する際に発生する当接音を小さくすることができ
る。すなわち、シェードをロービーム位置やハイビーム
位置に停止させる際に発生する音を小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ヘッドランプの第1実施形態
を示した縦断面図(ランプハウジング及びレンズを省略
した状態の縦断面図)である。
【図2】要部の拡大縦断面図である。
【図3】シェードがロービーム位置に位置する状態の要
部の拡大縦断面図である。
【図4】シェードがハイビーム位置に位置する状態の要
部の拡大縦断面図である。
【図5】図2におけるV矢視図である。
【図6】シェードがロービーム位置とハイビーム位置と
の間において切替えられている状態を示した説明横断面
図である。
【図7】ロービームの配光パターンの説明図である。
【図8】ハイビームの配光パターンの説明図である。
【図9】図2におけるIX矢視図である。
【図10】(A)は回転式ダンパの平面図、(B)は同
じく回転式ダンパの正面図である。
【図11】本発明の自動車用ヘッドランプの第2実施形
態を示した要部の縦断面図である。
【図12】シェードがロービーム位置に位置する状態の
要部の拡大縦断面図である。
【図13】シェードがハイビーム位置に位置する状態の
要部の拡大縦断面図である。
【図14】本発明の自動車用ヘッドランプの第3実施形
態を示した要部の縦断面図である。
【図15】シェードがロービーム位置に位置する状態の
要部の拡大平面図である。
【図16】シェードがハイビーム位置に位置する状態の
要部の拡大平面図である。
【図17】従来の自動車用ヘッドランプを示した横断面
図である。
【符号の説明】
1…放電灯、10…ソケット、13…シェード、2…リ
フレクタ、21…第1反射面、22…第2反射面、3…
固定シェード、4…可動シェード、5、501…駆動手
段、51…ソレノイド、55…引張りコイルスプリング
(弾性部材)、L1、L2…放電灯からの光、L11…
第1反射面での反射光、L22…第2反射面での反射
光、LP…ロービームの配光パターン、HP…ハイビー
ムの配光パターン、Y1、Y2…カム回転中心からカム
とピンとの当接までの距離、F1、F2…カムに作用す
る力、502…レバー、503…第1シャフト、504
…フック、505…第1ピン、506…第2シャフト、
507…ステー、510…第2ピン、6、600…減衰
手段、60…回転式ダンパ、61、610…カム、6
2、620…ピン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯と、 前記放電灯からの光を反射させて所定のロービームの配
    光パターンが得られる第1反射面と、 前記放電灯からの光を前記第1反射面と共に反射させて
    所定のハイビームの配光パターンが得られる第2反射面
    と、 前記ロービームの配光パターンが得れるロービーム位置
    と前記ハイビームの配光パターンが得られるハイビーム
    位置との間を切替移動可能に配置され、前記ロービーム
    の配光パターンと前記ハイビームの配光パターンとに切
    替えるシェードと、 前記シェードを前記ロービーム位置と前記ハイビーム位
    置とに移動切替える駆動手段と、 前記シェードを前記ロービーム位置と前記ハイビーム位
    置とに減衰停止させる減衰停止手段と、 を備えたことを特徴とする自動車用ヘッドランプ。
  2. 【請求項2】 前記減衰停止手段は、固定側に固定され
    た回転式ダンパと、前記回転式ダンパの回転軸に固定さ
    れ、第1当接部及び第2当接部が設けられたカムと、前
    記シェード等の可動側に設けられ、前記第1当接部に当
    接してから前記シェードが前記ハイビーム位置に減衰停
    止し、かつ、前記第2当接部に当接してから前記シェー
    ドが前記ロービーム位置に減衰停止するピンとから構成
    されている、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車
    用ヘッドランプ。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、本体が固定側のベース
    に搭載され、かつ、、プランジャが前記シェードに固定
    されたソレノイドと、前記シェードを常時前記ロービー
    ム位置側に付勢させる弾性部材とから構成されており、
    前記ソレノイドに通電すると、前記シェードは前記弾性
    部材の弾性力に抗して前記ロービーム位置から前記ハイ
    ビーム位置に吸引されて固定保持され、前記ソレノイド
    への通電を遮断すると、前記可動シェードは前記弾性部
    材の弾性作用により前記ハイビーム位置から前記ロービ
    ーム位置に移動して固定保持されるものであり、 前記減衰停止手段は、前記回転式ダンパの回転軸中心、
    前記ピンと前記第1当接部との当接点間の距離が、前記
    回転式ダンパの回転軸中心、前記ピンと前記第2当接部
    との当接点間の距離よりも小である、ことを特徴とする
    請求項1に記載の自動車用ヘッドランプ。
  4. 【請求項4】 前記ピンが当接する前記第1当接部の当
    接点と前記第2当接部の当接点とを結ぶ線は、前記シェ
    ード等の可動側の重心の移動方向とほぼ合致する、こと
    を特徴とする請求項1又は2又は3に記載の自動車用ヘ
    ッドランプ。
JP11003245A 1999-01-08 1999-01-08 自動車用ヘッドランプ Pending JP2000200507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003245A JP2000200507A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 自動車用ヘッドランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003245A JP2000200507A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 自動車用ヘッドランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000200507A true JP2000200507A (ja) 2000-07-18

Family

ID=11552083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11003245A Pending JP2000200507A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 自動車用ヘッドランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000200507A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2804918A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-17 Koito Mfg Co Ltd Phare pour vehicule

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2804918A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-17 Koito Mfg Co Ltd Phare pour vehicule

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3779173B2 (ja) 車両用前照灯
JP4669434B2 (ja) 車両用前照灯
KR100330940B1 (ko) 자동차용 전조등
EP2189714B1 (en) Vehicle headlamp
JP2001236802A (ja) 車両用前照灯
US7287887B2 (en) Vehicle headlamp
JPH11283405A (ja) 車両用前照灯
KR20010040116A (ko) 차량용 전조등
JP2002109919A (ja) ロービーム束及びより大きなレンジを有する光束を発生させるための車両用ヘッドライト
JP2001118407A5 (ja)
JP2000043640A (ja) 自動車のヘッドライト装置
JP3638868B2 (ja) 車両用前照灯
JPH09330603A (ja) 投影型ヘッドライト
JP2001118410A (ja) 車両用前照灯
KR101386670B1 (ko) 헤드램프용 조사방향 전환장치
JP4101427B2 (ja) 車輌用前照灯
US20070291502A1 (en) Vehicle headlamp
JP4181531B2 (ja) 投射型自動車用ヘッドランプ
JP2000215717A (ja) 車両用前照灯
JP2000200507A (ja) 自動車用ヘッドランプ
JP3740635B2 (ja) 車両用照明灯具
JP2000200510A (ja) 自動車用ヘッドランプ
KR101704131B1 (ko) 자동차용 헤드램프
JP2000200509A (ja) 自動車用ヘッドランプ
JP2002056708A (ja) 車両用ヘッドランプ装置