JP2000199957A - 感光性重合体組成物、レリ―フパタ―ンの製造法及び電子部品 - Google Patents

感光性重合体組成物、レリ―フパタ―ンの製造法及び電子部品

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】感度及び解像度が高く、良好な形状のパターン
が得られる現像時間の短いポジ型の耐熱性感光性重合体
組成物、これを用いたレリーフパターンの製造法、信頼
性の高い電子部品。 【解決手段】(a)アルカリ水溶液可溶性のポリイミド
前駆体又はポリイミド、(b)光により酸を発生する化
合物及び(c)フェノール性水酸基を有する化合物を含
有してなる感光性重合体組成物及び前記(a)成分が、
一般式(I) (式中、Rは4価の有機基、Rはカルボキシル基又
はフェノール性水酸基を有する2価の有機基、2つのR
は各々独立に1価の有機基を示す)で表される繰り返
し単位を有するポリアミド酸エステルである感光性重合
体組成物。また、概感光性重合体組成物を支持基板上に
塗布し乾燥する工程、露光する工程、現像する工程及び
加熱処理する工程を含むレリーフパターンの製造法及び
前記レリーフパターンを表面保護膜又は層間絶縁膜とし
て有する電子部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性重合体組成
物及びこの組成物を用いたレリーフパターンの製造法並
びに電子部品に関し、さらに詳しくは、加熱処理により
半導体素子等の電子部品の表面保護膜、層間絶縁膜等と
して適用可能なポリイミド系耐熱性高分子となるポジ型
の耐熱性感光性重合体組成物及びこの組成物を用いたレ
リーフパターンの製造法並びに電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは耐熱性及び機械特性に優
れ、また、膜形成が容易であり、表面を平坦化できる等
の利点から、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜等と
して広く使用されている。ポリイミドを表面保護膜又は
層間絶縁膜として使用する場合、スルーホール等の形成
工程は、主にポジ型のホトレジストを用いるエッチング
プロセスによって行われている。しかし、工程にはホト
レジストの塗布や剥離が含まれ、煩雑であるという問題
がある。そこで作業工程の合理化を目的に感光性を兼ね
備えた耐熱性材料の検討がなされてきた。
【0003】感光性ポリイミド組成物に関しては、1.
エステル結合により感光基を導入したポリイミド前駆体
組成物(特公昭52−30207号公報等)、2.ポリ
アミド酸に化学線により2量化または重合可能な炭素−
炭素二重結合及びアミノ基と芳香族ビスアジドを含む化
合物を添加した組成物(特公平3−36861号公報
等)などが知られている。
【0004】感光性ポリイミド組成物の使用に際して
は、通常、溶液状態で基板上に塗布後乾燥し、マスクを
介して活性光線を照射し、未露光部を現像液で除去し、
パターンを形成する。しかし、上記1,2の組成物はネ
ガ型であり、また、現像に有機溶剤を使用する。そのた
め、ポジ型のホトレジストを用いるエッチングプロセス
からネガ型の感光性ポリイミドに切り替えるためには、
露光装置のマスクや現像設備の変更が必要になるという
問題点がある。
【0005】一方、ポジ型感光性ポリイミドに関して
は、3.o−ニトロベンジル基をエステル結合により導
入したポリイミド前駆体(特開昭60−37550号公
報)、4.フェノール性水酸基を含むポリアミド酸エス
テルとo−キノンジアジド化合物を含む組成物(特開平
4−204945号公報)等が知られている。しかし、
上記3の前駆体は感光する波長が主に300nm以下であ
るため、感度が低く、特に最近使用されているi線ステ
ッパ(365nmの単波長光)等では使用が困難である
という問題がある。上記4の組成物は上記3の前駆体よ
り感度がよいが十分ではないという問題がある。このよ
うに、十分な感度を有するポジ型感光性ポリイミドは得
られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来
技術の問題点を克服するものである。すなわち、本発明
は、感度が高く、現像時間の短い、ポジ型の耐熱性感光
性重合体組成物を提供するものである。また、本発明
は、前記発明の課題に加えて、より優れた感度、解像
度、より短い現像時間、より良好な形状のパターン等の
何れかを、さらに与え得るポジ型の耐熱性感光性重合体
組成物に関する。
【0007】また、本発明は、前記の、感度が高い組成
物の使用により、解像度が高く、良好な形状のパターン
が得られるレリーフパターンの製造法を提供するもので
ある。また、本発明は、良好な形状のレリーフパターン
を有することにより、信頼性の高い電子部品を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)アルカ
リ水溶液可溶性のポリイミド前駆体又はポリイミド、
(b)光により酸を発生する化合物及び(c)フェノー
ル性水酸基を有する化合物を含有してなる感光性重合体
組成物に関する。また本発明は、さらに、(d)アルカ
リ水溶液に対する(a)成分の溶解を阻害する効果のあ
る化合物を含有する前記の感光性重合体組成物に関す
る。また本発明は、前記(b)成分が、o−キノンジア
ジド化合物である感光性重合体組成物に関する。
【0009】また本発明は、前記(a)成分が、ポリア
ミド酸エステル又はポリイミドである感光性重合体組成
物に関する。また本発明は、前記(a)成分が、一般式
(I)
【化8】 (式中、Rは4価の有機基を示し、Rはカルボキシ
ル基又はフェノール性水酸基を有する2価の有機基を示
し、2つのRは各々独立に1価の有機基を示す)で表
される繰り返し単位を有するポリアミド酸エステルであ
る感光性重合体組成物に関する。
【0010】また本発明は、前記(c)成分が、一般式
(II)
【化9】 (式中、Xは単結合又は2価の基を示し、R及びR
は各々独立にアルキル基を示し、m及びnは各々独立に
0から3の整数を示す)で表される化合物を含む感光性
重合体組成物に関する。また本発明は、前記一般式(I
I)で表される化合物として、Xで表される基が
【化10】 から選択されるものを含む感光性重合体組成物に関す
る。
【0011】また本発明は、前記の一般式(II)で表
される化合物が、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパンである感光性重合体組
成物に関する。また本発明は、前記の(c)成分が、一
般式(III)
【化11】 (式中、Yは単結合又は2価の基を示し、R及びR
は各々独立にアルキル基を示し、p及びqは各々独立に
0〜3の整数を示す)で表される化合物を含む感光性重
合体組成物に関する。
【0012】また本発明は、前記のYで表される基が、
1個以上の芳香環を含む2価の有機基である感光性重合
体組成物に関する。また本発明は、前記の(c)成分
が、メチロール基とフェノール性水酸基を有する化合物
を含む感光性重合体組成物に関する。また本発明は、前
記のメチロール基とフェノール性水酸基を有する化合物
が、一般式(IV)
【化12】 (式中、Zは単結合又は2価の基を示し、R及びR
は各々独立にアルキル基又はアルケニル基を示し、r及
びsは各々独立に1または2であり、t及びuは各々独
立に0〜3の整数である)で表される化合物である感光
性重合体組成物に関する。
【0013】また本発明は、前記のZで表される基が、
【化13】 (式中、2つのAは各々独立に水素原子又は炭素原子数
1〜10のアルキル基を示す)である感光性重合体組成
物に関する。また本発明は、前記一般式(IV)で表さ
れる化合物が3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ
−5−メチルベンゼンメタノール)である感光性重合体
組成物に関する。
【0014】また本発明は、前記(d)成分が、オニウ
ム塩、ジアリール化合物又はテトラアルキルアンモニウ
ム塩である感光性重合体組成物に関する。また本発明
は、前記(d)成分が、ジアリールヨードニウム塩、ジ
アリールスルホン化合物又はテトラメチルアンモニウム
ハライド化合物である感光性重合体組成物に関する。ま
た本発明は、前記(d)成分が、一般式(V)
【化14】 (式中、R10及びR11は各々独立に1価の有機基を
示し、個々のR10及びR11は同一でも異なってもよ
く、v及びwは各々独立に0から5までの整数を示し、
は対陰イオンを示す)で表されるジアリールヨード
ニウム塩である請求項16記載の感光性重合体組成物に
関する。また本発明は、(a)成分100重量部に対し
て、(b)成分5〜100重量部及び(c)成分1〜3
0重量部を配合する前記の感光性重合体組成物に関す
る。また本発明は、さらに(d)成分0.01〜15重
量部を配合する前記の感光性重合体組成物に関する。
【0015】また本発明は、前記の感光性重合体組成物
を支持基板上に塗布し乾燥する工程、露光する工程、現
像する工程及び加熱処理する工程を含むレリーフパター
ンの製造法に関する。また本発明は、前記の露光する工
程において使用する光が、i線であるレリーフパターン
の製造法に関する。さらに本発明は、前記の製造法によ
り得られるレリーフパターンを表面保護膜又は層間絶縁
膜として有してなる電子部品に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における(a)成分は、現
像液として用いられるアルカリ水溶液に可溶性であるこ
とが必要であるため、アルカリ水溶液に可溶性の、ポリ
イミド前駆体又はポリイミドから選択される重合体であ
る。そのために、前記重合体は分子中に酸性基を有する
ことが好ましい。本発明における重合体の種類は、耐熱
性に優れ、半導体装置や多層配線板の層間絶縁膜や表面
保護膜として優れた特性を示すため、ポリイミド、又
は、ポリアミド酸、ポリアミド酸エステル、ポリアミド
酸アミド等のポリイミド前駆体である。
【0017】(a)成分は、酸性基等を有することによ
り、現像液として用いられるアルカリ水溶液に可溶であ
るが、露光後は(b)成分等の変化により、露光部の溶
解速度が上がり、未露光部との溶解速度差が生じるの
で、レリーフパターンが形成できる。なお、アルカリ水
溶液とは、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、金
属水酸化物、アミン等が水に溶解された、アルカリ性を
呈する水溶液である。(a)成分における前記酸性基と
しては、カルボキシル基、フェノール性水酸基、スルホ
基等が挙げられるが、本発明で使用する重合体はカルボ
キシル基又はフェノール性水酸基を有するものが好まし
い。
【0018】カルボキシル基又はフェノール性水酸基を
有する(a)成分のポリイミド前駆体及びポリイミドの
中でも、ポリアミド酸エステル又はポリイミドはリソグ
ラフィ特性が良好なので好ましく、その中でも前記一般
式(I)で表される繰り返し単位を有するポリアミド酸
エステルは、基材との密着性等に優れるのでより好まし
い。
【0019】前記一般式(I)において、Rで示され
る4価の有機基とは、ジアミンと反応して、ポリイミド
前駆体の構造を形成しうる、テトラカルボン酸、その二
無水物又はそれらの誘導体の残基であり、4価の芳香族
基又は脂肪族基が好ましく、炭素原子数が4〜40のも
のがより好ましく、炭素原子数が4〜40の4価の芳香
族基がさらに好ましい。芳香族基とは、芳香環(ベンゼ
ン環、ナフタレン環等)を含む基をいう。4価の芳香族
基としては、4個の結合部位はいずれも芳香環上に存在
するものが好ましい。これらの結合部位は、2組の2個
の結合部位に分けられ、その2個の結合部位が芳香環の
オルト位又はペリ位に位置するものが好ましい。前記の
2組は同一の芳香環に存在してもよいし、各種結合を介
して結合している別々の芳香環に存在してもよい。
【0020】前記一般式(I)において、Rで示され
るカルボキシル基又はフェノール性水酸基を有する2価
の有機基とは、テトラカルボン酸、その二無水物又はそ
れらの誘導体と反応してポリイミド前駆体の構造を形成
しうる、カルボキシル基又はフェノール性水酸基を有す
るジアミンのアミノ基を除いた残基であり、芳香族基又
は脂肪族基が好ましく、カルボキシル基を除いた炭素原
子数が2〜40のものがより好ましく、芳香族基がさら
に好ましい。ここで、芳香族基としては、その2個の結
合部位が芳香環上に直接存在するものが好ましく、この
場合2個の結合部位は同一の芳香環に存在しても異なっ
た芳香環に存在してもよい。また、カルボキシル基又は
フェノール性水酸基は1〜8個有することが好ましく、
これらも芳香環に直接結合しているものが好ましい。
【0021】一般式(I)において、Rで示される一
価の有機基としては、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化
水素基が好ましく、炭素原子数1〜20のものがより好
ましい。前記一般式(I)で示される繰り返し単位を有
するポリイミド前駆体は、一般式(I)で表される繰り
返し単位以外の繰り返しを有してもよい。例えば、下記
一般式(VI)
【化15】 (式中、R12は4価の有機基を示し、R13はカルボ
キシル基及びフェノール性水酸基を有しない2価の有機
基を示し、R14は1価の有機基を示す)で表される繰
り返し単位を有してもよい。
【0022】一般式(VI)において、R12示される
4価の有機基の説明は、前記R1の説明と同様である。
また、一般式(VI)において、R13で示されるカル
ボキシル基及びフェノール性水酸基を有しない2価の有
機基の説明は、前記R2の説明においてカルボキシル基
とフェノール性水酸基のいずれも有しないことを除い
て、R2と同様である。さらに、一般式(VI)におい
て、R14で示される基のうち1価の有機基の説明は、
前記Rの説明と同様である。なお、一般式(I)及び
一般式(VI)において、R及びR14で示される基
は、各繰り返し単位中に2つあるが、これらは同一でも
異なっていてもよい。また、複数の繰り返し単位におい
て、R、R、R、R12、R13及びR14で示
される基は同一でも異なっていてもよい。
【0023】一般式(I)で示される繰り返し単位を有
するポリアミド酸エステルにおいて、一般式(I)と一
般式(VI)の繰り返し単位の比は、前者の数をa、後
者の数をbとしたときのa/(a+b)で、0.2〜1
であることが好ましく、0.4〜1であることがより好
ましい。この数値が0.2未満であるとアルカリ水溶液
への溶解性が劣る傾向にある。一般式(I)で示される
繰り返し単位を有するポリアミド酸エステルにおいて、
さらに、その他の繰り返し単位として、一般式(I)又
は一般式(VI)において2つのR又は2つのR12
のうち1つ又は2つとも水素原子に変えた繰り返し単位
を有していてもよい。
【0024】また、前記ポリアミド酸エステルにおい
て、前記一般式(I)と一般式(VI)の繰り返し単位
の合計数、すなわちテトラカルボン酸残基中のカルボキ
シル基が完全にエステル化された繰り返し単位の合計数
は、繰り返し単位総数に対して、50%〜100%が好
ましく、80%〜100%がより好ましく、90〜10
0%が特に好ましい。なお、ここでいう繰り返し単位と
は、酸残基1つとアミン残基1つより構成される単位を
1つとする。
【0025】本発明における(a)成分のポリイミド前
駆体又はポリイミドの分子量としては、重量平均分子量
で3,000〜200,000が好ましく、5,000
〜100,000がより好ましい。分子量は、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー法により測定し、標準
ポリスチレン検量線を用いて換算し、値を得ることがで
きる。
【0026】本発明において、(a)成分がポリアミド
酸エステルの場合、例えば、テトラカルボン酸ジエステ
ルジハライド(クロライド、ブロマイド等)と、カルボ
キシル基又はフェノール性水酸基を有するジアミンと、
さらに必要に応じてカルボキシル基又はフェノール性水
酸基を有しないジアミンとを反応させて得ることができ
る。この場合、反応は脱ハロゲン酸剤の存在下に、有機
溶媒中で行うことが好ましい。前記テトラカルボン酸ジ
エステルジハライドとしては、テトラカルボン酸ジエス
テルジクロリドが好ましい。テトラカルボン酸ジエステ
ルジクロリドは、テトラカルボン酸二無水物とアルコー
ル化合物を反応させて得られるテトラカルボン酸ジエス
テルと塩化チオニルを反応させて得ることができる。
【0027】前記テトラカルボン酸二無水物としては、
例えばピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテ
ルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジ
フェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二
無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸
二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテ
トラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−テトラ
フェニルシランテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパン二無水物等の芳香族系テトラカルボン酸二酸無水
物が好ましく、これらを単独で又は2種以上組み合わせ
て使用することができる。
【0028】前記ポリアミド酸エステルにおいて、その
側鎖のエステル部位になる原料としてはアルコール化合
物が用いられる。前記アルコール化合物としては、例え
ば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペ
ンタノール、3−ペンタノール、イソアミルアルコー
ル、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサ
ノール等のアルキルアルコール、フェノール、ベンジル
アルコールなどが好ましく、これらを単独で又は2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0029】さらに、前記ポリアミド酸エステルの原料
として、ジアミンが用いられる。カルボキシル基、フェ
ノール性水酸基等の酸性基を有するジアミンは、前記ポ
リアミド酸エステルや、ポリアミド酸アミド、ポリイミ
ドのように、前記テトラカルボン酸のカルボキシル基が
残存しない場合においては、重合体をアルカリ水溶液可
溶とするために必ず用いられる。このようなジアミンと
しては、例えば、2,5−ジアミノ安息香酸、3,4−
ジアミノ安息香酸、3,5−ジアミノ安息香酸、2,5
−ジアミノテレフタル酸、ビス(4−アミノ−3−カル
ボキシフェニル)メチレン、ビス(4−アミノ−3−カ
ルボキシフェニル)エーテル、4,4’−ジアミノ−
3,3’−ジカルボキシビフェニル、4,4’−ジアミ
ノ−5,5’−ジカルボキシ−2,2’−ジメチルビフ
ェニル、1,3−ジアミノ−4−ヒドロキシベンゼン、
1,3−ジアミノ−5−ヒドロキシベンゼン、3,3’
−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,
4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、
ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−アミノ−
3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン等の
芳香族系ジアミンが好ましく、これらを単独で又は2種
以上を組み合わせて使用される。
【0030】また、カルボキシル基及びフェノール性水
酸基を有しないジアミンとしては、例えば、4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、ベンジ
シン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレン
ジアミン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)スル
ホン、ビス(3−アミノフェノキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,
4’−ジアミノ−2,2’−ジメチルビフェニル等の芳
香族ジアミン化合物が好ましく、これらを単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】その他、耐熱性向上のために、4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル−3−スルホンアミド、
3,4’−ジアミノジフェニルエーテル−4−スルホン
アミド、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル−3’
−スルホンアミド、3,3’−ジアミノジフェニルエー
テル−4−スルホンアミド、4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル−3−カルボキサミド、3,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル−4−カルボキサミド、3,4’
−ジアミノジフェニルエーテル−3’−カルボキサミ
ド、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル−4−カル
ボキサミド等のスルホンアミド基又はカルボキサミド基
を有するジアミンを単独で又は2種以上併用することが
でき、併用する場合、これらはジアミン化合物の総量
中、15モル%以下で使用することが好ましく、10モ
ル%以下の範囲で使用することがより好ましい。
【0032】ポリアミド酸エステルの合成において、テ
トラカルボン酸ジエステル化合物を合成する方法として
は、例えば、前記テトラカルボン酸二無水物と前記アル
コール化合物を有機溶剤中、塩基の存在下混合すること
により得られる。
【0033】テトラカルボン酸二無水物とアルコール化
合物の割合(モル比)は、前者/後者で1/2〜1/
2.5の範囲とするのが好ましく、1/2とすることが
最も好ましい。また、テトラカルボン酸二無水物と塩基
の割合(モル比)は、前者/後者で1/0.001〜1
/3の範囲とするのが好ましく、1/0.005〜1/
2とすることがより好ましい。この反応温度は10〜6
0℃が好ましく、反応時間は3〜24時間が好ましい。
【0034】テトラカルボン酸ジエステルジクロリドを
合成する方法は公知であり、例えば、有機溶剤に溶解し
たテトラカルボン酸ジエステルに塩化チオニルを滴下し
て反応させて得られる。テトラカルボン酸ジエステルと
塩化チオニルの割合(モル比)は、前者/後者で1/
1.1〜1/2.5の範囲とするのが好ましく、1/
1.5〜1/2.2の範囲とするのがより好ましい。反
応温度は−20〜40℃が好ましく、反応時間は1〜1
0時間が好ましい。
【0035】ポリアミド酸エステルは、例えば、前記ジ
アミンとピリジンなどの脱ハロゲン酸剤を有機溶剤に溶
解し、有機溶剤に溶解したテトラカルボン酸ジエステル
ジハライドを滴下して反応させた後、水などの貧溶剤に
投入し、析出物をろ別、乾燥することにより得られる。
ジアミンの総量とテトラカルボン酸ジエステルジハライ
ドの割合(モル比)は、前者/後者で0.6/1〜1/
0.6の範囲が好ましく、0.7/1〜1/0.7の範
囲がより好ましい。反応温度は−20〜40℃が好まし
く、反応時間は1〜10時間が好ましい。脱ハロゲン酸
剤とテトラカルボン酸ジエステルジハライドの割合は、
前者/後者(モル比)が、1.8/1〜2.2/1の範
囲が好ましく、1.9/1〜2.1/1の範囲がより好
ましい。
【0036】ポリアミド酸エステルの合成において、カ
ルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸性基を有しな
いジアミン化合物を併用する場合、酸性基を有するジア
ミンと酸性基を有しないジアミンの使用割合は、前者2
0〜100モル%、後者80〜0モル%で全体が100
モル%になるように使用されるのが好ましく、前者40
〜100モル%、後者60〜0モル%で全体が100モ
ル%になるように使用されるのがより好ましい。前者の
ジアミンは、ポリアミド酸エステルにアルカリ水溶液に
対する溶解性を付与するために使用されるが、これが2
0モル%未満であると感度が低下したり、現像時間が長
くなる傾向にある。
【0037】以上酸性基を有するポリアミド酸エステル
について詳述したが、(a)成分として、ポリアミド酸
を用いる場合は、テトラカルボン酸の残基としてのカル
ボキシル基が存在するので、ジアミンとして、カルボキ
シル基、フェノール性水酸基等の酸性基を有するジアミ
ンを用いなくともよい。ポリアミド酸は前記のテトラカ
ルボン酸二無水物とジアミンを有機溶剤中で直接反応さ
せることにより得られる。
【0038】また、ジアミン残基に酸性基を有しないポ
リアミド酸エステルとして、エステルの一部がカルボキ
シル基であるものを用いることもできる。これは、前記
のテトラカルボン酸二無水物とテトラカルボン酸ジエス
テルジハライドとジアミンとを反応させることにより得
られる。また、ポリアミド酸アミドやポリイミドの場合
は、アルカリ水溶液に可溶とするために、一般にジアミ
ンとして、カルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸
性基を有するジアミンを使用するが、このジアミンと酸
性基を有しないジアミンの好ましい使用割合は、前記ポ
リアミド酸エステルの合成の場合と同様である。
【0039】ポリアミド酸アミドは、前記ポリアミド酸
エステルの合成において、アルコール化合物の代わり
に、モノアミン化合物、例えば、メチルアミン、エチル
アミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n
−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、1−ペンチルアミン、
2−ペンチルアミン、3−ペンチルアミン、イソアミル
アミン、1−ヘキシルアミン、2−ヘキシルアミン、3
−ヘキシルアミン、モルホリン、アニリン、ベンジルア
ミンなどを用いることにより合成することができる。ポ
リイミドは、一旦ポリアミド酸を合成し、これを脱水閉
環させること等により得られる。
【0040】本発明に使用される(b)成分である光に
より酸を発生する化合物は、感光剤であり、酸を発生さ
せ、光の照射部のアルカリ水溶液への可溶性を増大させ
る機能を有するものである。その種類としては、o−キ
ノンジアジド化合物、アリールジアゾニウム塩、ジアリ
ールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩など
が挙げられ、特に制限はないが、o−キノンジアジド化
合物が感度が高く好ましいものとして挙げられる。
【0041】o−キノンジアジド化合物は、光により、
カルボン酸に変化する部位を有する。この化合物は、例
えば、o−キノンジアジドスルホニルクロリド類とヒド
ロキシ化合物、アミノ化合物などとを脱塩酸剤の存在下
で縮合反応させることで得られる。前記o−キノンジア
ジドスルホニルクロリド類としては、例えば、ベンゾキ
ノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリド、ナ
フトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリ
ド、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニル
クロリド等が使用できる。
【0042】前記ヒドロキシ化合物としては、例えば、
ヒドロキノン、レゾルシノール、ピロガロール、ビスフ
ェノールA、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,3,4,2’,3’−ペンタヒドロキシベン
ゾフェノン,2,3,4,3’,4’,5’−ヘキサヒ
ドロキシベンゾフェノン、ビス(2,3,4−トリヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒド
ロキシフェニル)プロパン、4b,5,9b,10−テ
トラヒドロ−1,3,6,8−テトラヒドロキシ−5,
10−ジメチルインデノ[2,1−a]インデン、トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタンなどが使用できる。
【0043】アミノ化合物としては、例えば、p−フェ
ニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、o−ア
ミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキ
シビフェニル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒド
ロキシビフェニル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノ−3−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4
−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパンなどが使用できる。
【0044】o−キノンジアジドスルホニルクロリドと
ヒドロキシ化合物及び/又はアミノ化合物とは、o−キ
ノンジアジドスルホニルクロリド1モルに対して、ヒド
ロキシ基とアミノ基の合計が0.5〜1当量になるよう
に配合されることが好ましい。脱塩酸剤とo−キノンジ
アジドスルホニルクロリドの好ましい割合は0.95/
1〜1/0.95の範囲とされる。好ましい反応温度は
0〜40℃、好ましい反応時間は1〜10時間とされ
る。
【0045】反応溶媒としては,ジオキサン,アセト
ン,メチルエチルケトン,テトラヒドロフラン,ジエチ
ルエーテル,N-メチルピロリドン等の溶媒が用いられ
る。脱塩酸剤としては,炭酸ナトリウム,水酸化ナトリ
ウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸カリウム,水酸化カリ
ウム,トリメチルアミン,トリエチルアミン,ピリジン
などがあげられる。本発明の感光性重合体組成物におい
て、(b)成分の配合量は、露光部と未露光部の溶解速
度差と、感度の許容幅の点から、(a)成分100重量
部に対して5〜100重量部が好ましく、8〜40重量
部がより好ましい。
【0046】本発明に使用される(c)成分はフェノー
ル性水酸基を有する化合物である。この(c)成分を使
用することにより、アルカリ水溶液で現像する際の露光
部の溶解速度が増加し、感度を上げることができる。な
お、本発明の(c)成分からは、前記の(a)成分とし
てのポリイミド又はポリイミド前駆体は除外される。
(c)成分は、分子量が大きくなると露光部の溶解促進
効果が小さくなるので、一般に分子量が1,500以下
の化合物が好ましい。
【0047】(c)成分である、フェノール性水酸基を
有する化合物の具体例としては、次の一般式(II)で
示される化合物のようなアミノ基とフェノール性水酸基
を有する化合物、一般式(III)で示される化合物、
一般式(IV)で示される化合物のようなメチロール基
とフェノール性水酸基を有する化合物などが、好ましい
ものとして使用される。
【0048】一般式(II):
【化16】 (式中、Xは単結合又は2価の基を示し、R及びR
は各々独立にアルキル基を示し、m及びnは各々独立に
0〜3の整数を示す)。
【0049】一般式(III):
【化17】 (式中、Yは単結合又は2価の基を示し、R及びR
は各々独立にアルキル基を示し、p及びqは各々独立に
0〜3の整数を示す)
【0050】一般式(IV):
【化18】 (式中、Zは単結合又は2価の基を示し、R及びR
は各々独立にアルキル基又はアルケニル基を示し、r及
びsは各々独立に1または2であり、t及びuは各々独
立に0〜3の整数である)
【0051】一般式(II)で表される化合物は、フェ
ノール性水酸基を有する化合物の中でも、解像度におい
て、優れるものである。一般式(II)において、Xで
示される2価の基としては、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基等の炭素数が1〜10のアルキレン基、エ
チリデン基等の炭素数が2〜10のアルキリデン基、フ
ェニレン基等の炭素数が6〜30のアリーレン基、これ
らの炭化水素基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子
等のハロゲン原子で置換した基、スルホン基、カルボニ
ル基、エーテル結合、チオエーテル結合、アミド結合等
が挙げられ、また下記一般式
【化19】 (式中、X’は、単結合、アルキレン基(例えば炭素原
子数が1〜10のもの)、アルキリデン基(例えば炭素
原子数が2〜10のもの)、その水素原子の一部又は全
部をハロゲン原子で置換した基、スルホン基、カルボニ
ル基、エーテル結合、チオエーテル結合、アミド結合等
から選択されるものであり、Y’は複数存在する場合は
互いに同一でも異なっていてもよく、R15は水素原
子、ヒドロキシ基、アルキル基又はハロゲン化アルキル
基であり、複数存在する場合は互いに同一でも異なって
いてもよく、aaは1〜10である)で示される2価の有
機基が挙げられる。また一般式(II)において、R
及びRで示される基のうちアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基等の炭素数が1〜10のものが挙げられ
る。
【0052】一般式(II)で表される化合物の中で
は、Xで表される基が、
【化20】 から選択されるものが解像度の点で優れ、好ましい。
【0053】一般式(II)で表される化合物の具体例
としては、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキ
シビフェニル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒド
ロキシビフェニル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノ−3−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒ
ドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−アミノ−3−
ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3−アミノ−4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス
(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、
【化21】 等が挙げられる。これらの中で、特に、ビス(3−アミ
ノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
が、感度や解像度向上の効果が高く好ましい化合物とし
て挙げられる。
【0054】一般式(III)で表される化合物もま
た、優れた解像度を与える化合物である。一般式(II
I)において、Yで示される2価の基としては、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基等の炭素数が1〜10
のアルキレン基、エチリデン基等の炭素数が2〜10の
アルキリデン基、フェニレン基等の炭素数が6〜30の
アリーレン基、これらの炭化水素基の水素原子の一部又
は全部をフッ素原子等のハロゲン原子で置換した基、ス
ルホン基、カルボニル基、エーテル結合、チオエーテル
結合、アミド結合等の他、下記一般式
【化22】 (式中、Y’は、単結合、アルキレン基(例えば炭素原
子数が1〜10のもの)、アルキリデン基(例えば炭素
原子数が2〜10のもの)、その水素原子の一部又は全
部をハロゲン原子で置換した基、スルホン基、カルボニ
ル基、エーテル結合、チオエーテル結合、アミド結合等
から選択されるものであり、Y’は複数存在する場合は
互いに同一でも異なっていてもよく、R16は水素原
子、ヒドロキシ基、アルキル基又はハロゲン化アルキル
基であり、複数存在する場合は互いに同一でも異なって
いてもよく、abは1〜10である)で示される2価の有
機基、下記一般式
【化23】 (式中、Y”は、単結合、アルキレン基(例えば炭素数
が1〜10のもの)、アルキリデン基(例えば炭素数が
2〜10のもの)、それらの水素原子の一部又は全部を
ハロゲン原子で置換した基、スルホン基、カルボニル
基、エーテル結合、チオエーテル結合、アミド結合等か
ら選択されるものであり、2つのY”は同一でも異なっ
ていてもよく、R17及びR18は各々独立に水素原子
又は1価の有機基である)で示される2価の有機基が挙
げられる。ここで、R17及びR18のうち1価の有機
基としては、アルキル基(例えば炭素数が1〜10のも
の)、アリール基(例えば炭素数が6〜20のもの)、
ヒドロキシアリール基(例えば炭素数が6〜20のも
の)などが挙げられる。中でも、Yとして、一個以上の
芳香環を含む2価の有機基が好ましい。
【0055】一般式(III)で表される化合物の具体
例としては、ビフェノール、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールF、ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)メタン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,4’,
4”−メチリデントリスフェノール、トリス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、トリス(4−ヒドロキシ−2
−メチルフェニル)エタン、2,6−ビス[(2−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフ
ェノール、4,4’,4”,4’’’−(1,2−エタ
ンジリデン)テトラキスフェノール、2,2’−メチレ
ンビス[6−[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)メチル]−4−メチルフェノール]等が使用でき
る。
【0056】また、本発明に使用される(c)成分とし
て、メチロール基とフェノール性水酸基を有する化合物
を用いると、アルカリ水溶液で現像する際に露光部の溶
解速度が増加するとともに、パターン形成後の膜の硬化
時に膜の溶融を防ぐことができる点で優れる。メチロー
ル基とフェノール性水酸基を有する化合物としては、前
記一般式(IV)で表される化合物がその効果が高く好
ましい。
【0057】一般式(IV)において、Zで示される2
価の基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基等の炭素数が1〜10のアルキレン基、エチリデン基
等の炭素数が2〜10のアルキリデン基、フェニレン基
等の炭素数が6〜30のアリーレン基、これらの炭化水
素基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子等のハロゲ
ン原子で置換した基、スルホン基、カルボニル基、エー
テル結合、チオエーテル結合、アミド結合等が挙げら
れ、また下記一般式
【化24】 (式中、Z’は、単結合、アルキレン基(例えば炭素原
子数が1〜10のもの)、アルキリデン基(例えば炭素
数が2〜10のもの)、それらの水素原子の一部又は全
部をハロゲン原子で置換した基、スルホン基、カルボニ
ル基、エーテル結合、チオエーテル結合、アミド結合等
から選択されるものであり、Z’は複数存在する場合は
互いに同一でも異なっていてもよく、R19は水素原
子、ヒドロキシ基、アルキル基又はハロアルキル基であ
り、複数存在する場合は互いに同一でも異なっていても
よく、acは1〜10である)で示される2価の有機基が
挙げられる。
【0058】これらの中でZで表される基が、
【化25】 (式中、2つのAは各々独立に水素原子又は炭素原子数
1〜10のアルキル基を示す)であるものがその効果が
高く好ましいものとして挙げられる。
【0059】一般式(IV)で表される化合物として
は、3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メ
チルベンゼンメタノール)、4,4'−(1−メチルエ
チリデン)ビス[2−メチル−6−ヒドロキシメチルフ
ェノール]、3,3',5,5',−テトラキス(ヒドロ
キシメチル)[(1,1'−ビフェニル)−4,4'−ジ
オール]、4,4'−(1−メチルエチリデン)ビス
[2,6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール]、
2,2'−メチレンビス(4,6−ビスヒドロキシメチ
ルフェノール)、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−3
−ヒドロキシメチル−5−メチルフェニル)メチル]−
4−メチルフェノール等が挙げられる。
【0060】これらの中で、特に3,3'−メチレンビ
ス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゼンメタノール)
が効果が高く最も好ましいものとして挙げられる。本発
明の感光性重合体組成物において、(c)成分の配合量
は、現像時間と、未露光部残膜率の許容幅の点から、
(a)成分100重量部に対して1〜30重量部が好ま
しく、5〜20重量部がより好ましい。
【0061】本発明においては、前記(c)成分ととも
に、(d)成分として、アルカリ水溶液に対する(a)
成分の溶解を阻害する効果のある化合物を用いることが
好ましい。(d)成分を使用することにより、アルカリ
水溶液で現像する際の未露光部の溶解速度が減少し、
(c)成分の効果と相まって露光部と未露光部の溶解度
差が増大し、優れたパターンを形成することができる。
【0062】(d)成分としては、オニウム塩、ジアリ
ール化合物及びテトラアルキルアンモニウム塩が好まし
い。オニウム塩としては、ジアリールヨードニウム塩等
のヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩等のス
ルホニウム塩、ホスホニウム塩、アリールジアゾニウム
塩等のジアゾニウム塩などが挙げられる。ジアリール化
合物としては、ジアリールスルホン、ジアリールケト
ン、ジアリールエーテル、ジアリールプロパン、ジアリ
ールヘキサフルオロプロパン等の2つのアリール基が結
合基を介して結合したものが挙げられる。テトラアルキ
ルアンモニウム塩としては、前記アルキル基がメチル
基、エチル基等のテトラアルキルアンモニウムハライド
が挙げられる。
【0063】これらの中で良好な溶解阻害効果を示すも
のとしては、ジアリールヨードニウム塩、ジアリールス
ルホン化合物、テトラメチルアンモニウムハライド化合
物等が挙げられる。ジアリールヨードニウム塩としては
ジフェニルヨードニウム塩及びその誘導体が挙げられ、
ジアリール尿素化合物としてはジフェニル尿素、ジメチ
ルジフェニル尿素等が挙げられ、ジアリールスルホン化
合物としてはジフェニルスルホン、ジメチルジフェニル
スルホン等が挙げられ、テトラメチルアンモニウムハラ
イド化合物としては、テトラメチルアンモニウムクロラ
イド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラメ
チルアンモニウムヨーダイド等が挙げられる。
【0064】中でも、一般式(V)
【化26】 (式中、 R10及びR11はメチル基、エチル基、プ
ロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基等のアルコキシ基、フェニル基等のアリール
基などの1価の有機基(炭素原子数は好ましくは1〜2
0)を示し、個々のR10及びR11は同一でも異なっ
てもよく、v及びwは各々独立に0から5までの整数を
示し、X-は対陰イオンを示す)で表されるジアリール
ヨードニウム塩が好ましい。前記対陰イオンとしては、
硝酸イオン、スルホン酸イオン、ヨウ素イオン、ホウ素
イオン等が好ましいものとして挙げられる。
【0065】具体的には、ジフェニルヨードニウムニト
ラート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンス
ルホナート、ジフェニルヨードニウムナノフルオロブタ
ンスルホナート、ジフェニルヨードニウムトルエンスル
ホネート、ジフェニルヨードニウムクロリド、ジフェニ
ルヨードニウムブロマイド、ジフェニルヨードニウムヨ
ーダイト、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホス
フェート、ジフェニルヨードニウム−9,10−ジメト
キシアントラセン−2−スルホナート、ジフェニルヨー
ドニウム−8−アニリノナフタレン−1−スルホナー
ト、4-メトキシジフェニルヨードニウムニトラート、
4-メトキシジフェニルヨードニウムトリフルオロメタ
ンスルホナート、4,4´-ジ−t−ブチルジフェニル
ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート等が使用
できる。
【0066】本発明の感光性重合体組成物において、
(d)成分の配合量は、感度と、現像時間の許容幅の点
から、(a)成分100重量部に対して0.01〜15
重量部が好ましく、0.05〜10重量部がより好まし
い。本発明の感光性重合体組成物は、前記(a)成分、
(b)成分、(c)成分、さらに必要に応じて(d)成
分やその他の成分を溶剤に溶解して得ることができる。
【0067】溶剤としては、例えば、N−メチル−2−
ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホルアミド、テトラメチレンスルホン、γ−
ブチロラクトン等の非プロトン性極性溶剤が好ましく、
これらを単独で又は2種以上併用して用いられる。ま
た、塗布性向上のため、ジエチルケトン、ジイソブチル
ケトン、メチルアミルケトン、乳酸エチル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセラート等の溶剤を併
用することができる。
【0068】本発明の耐熱性感光性重合体組成物には、
さらに必要に応じて接着助剤として、有機シラン化合
物、アルミキレート化合物や一般式(VII)
【化27】 (式中、R20は4価の有機基を示し、R21は2価の
有機基を示し、R22は1価の有機基を示し、zは1以
上の整数を示す)で表される繰り返し単位を有するポリ
アミド酸を含むことができる。
【0069】有機シラン化合物としては、例えば、γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、尿素プロピル
トリエトキシシランなどがあげられる。アルミキレート
化合物としては、例えば、トリス(アセチルアセトネー
ト)アルミニウム、アセチルアセテートアルミニウムジ
イソプロピレートなどがあげられる。
【0070】前記一般式(VII)で示される繰り返し
単位を有するシロキサン構造を有するポリアミド酸にお
いて、R20で示される4価の有機基とは、ポリイミド
の原料になるテトラカルボン酸二無水物の残基であり、
4価の芳香族基又は脂肪族基が好ましく、炭素原子数が
4〜40のものがより好ましく、炭素原子数が4〜40
の4価の芳香族基がさらに好ましい。4価の芳香族基
は、4個の結合部位がいずれも芳香環に存在することが
好ましい。これらの結合部位は、2組の2個の結合部位
に分けられ、その2個の結合部位が芳香環のオルト位ま
たはペリ位に位置するもの)であることが好ましい。前
記の2組は同一の芳香環上に存在していてもよいし、各
種結合を介して結合している別々の芳香環上に存在して
いてもよい。
【0071】前記一般式(VII)において、2つのR
21で挟まれる部分はシリコーンジアミン化合物のアミ
ノ基を除いた残基であり、この部分は全体として炭素原
子数が6〜40のものが好ましい。R21で示される2
価の有機基としては、炭素原子数が1〜10のものが好
ましく、前記炭素原子数のアルキレン基、フェニレン基
等が好ましいものとして挙げられ、2つのR21は同一
でも異なっていてもよい。R22で示される1価の有機
基としては、炭素原子数1〜5の有機基が好ましく、前
記炭素原子数のアルキル基又はフェニル基が好ましい。
接着助剤を用いる場合は、(a)成分100重量部に対
して、0.1〜20重量部が好ましく、0.5〜10重量
部がより好ましい。
【0072】本発明の感光性重合体組成物は、支持基板
上に塗布し乾燥する工程、露光する工程、現像する工程
及び加熱処理する工程を経て、ポリイミドのレリーフパ
ターンとすることができる。支持基板上に塗布し乾燥す
る工程では、ガラス基板、半導体、金属酸化物絶縁体
(例えばTiO、SiO等)、窒化ケイ素などの支
持基板上に、この感光性重合体組成物をスピンナーなど
を用いて回転塗布後、ホットプレート、オーブンなどを
用いて乾燥する。
【0073】次いで、露光工程では、支持基板上で被膜
となった感光性重合体組成物に、マスクを介して紫外
線、可視光線、放射線などの活性光線を照射する。これ
らのうち、高い解像度のパターンを形成できるので、中
でもi線(365nmの単色光)を用いた露光が好まし
い。
【0074】現像工程では、露光部を現像液で除去する
ことによりパターンが得られる。現像液としては、例え
ば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,ケイ酸ナトリ
ウム,アンモニア,エチルアミン,ジエチルアミン,ト
リエチルアミン,トリエタノールアミン,テトラメチル
アンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ水溶液があげ
られる。これらの水溶液の塩基濃度は、0.1〜10重
量%とされることが好ましい。
【0075】さらに上記現像液にアルコール類や界面活
性剤を添加して使用することもできる。これらはそれぞ
れ、現像液100重量部に対して、好ましくは0.01
〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量部の範囲
で配合することができる。次いで、加熱処理工程では、
得られたパターンに、好ましくは150〜450℃の加
熱処理をすることにより、イミド環や他に環状基を持つ
耐熱性ポリイミドのレリーフパターンになる。
【0076】本発明の感光性重合体組成物は、半導体装
置や多層配線板等の電子部品に使用することができ、具
体的には、半導体装置の表面保護膜や層間絶縁膜、多層
配線板の層間絶縁膜等の形成に使用することができる。
本発明の半導体装置は、前記組成物を用いて形成される
表面保護膜や層間絶縁膜を有すること以外は特に制限さ
れず、様々な構造をとることができる。
【0077】本発明の半導体装置の製造工程の一例を以
下に説明する。図1は多層配線構造の半導体装置の製造
工程図である。図において、回路素子を有するSi基板
等の半導体基板は、回路素子の所定部分を除いてシリコ
ン酸化膜等の保護膜2で被覆され、露出した回路素子上
に第1導体層が形成されている。前記半導体基板上にス
ピンコート法等で層間絶縁膜としてのポリイミド樹脂等
の膜4が形成される(工程(a))。
【0078】次に塩化ゴム系またはフェノールノボラッ
ク系の感光性樹脂層5が前記層間絶縁膜4上にスピンコ
ート法で形成され、公知の写真食刻技術によって所定部
分の層間絶縁膜4が露出するように窓6Aが設けられて
いる(工程(b))。前記窓6Aの層間絶縁膜4は、酸
素、四フッ化炭素等のガスを用いるドライエッチング手
段によって選択的にエッチングされ、窓6Bがあけられ
ている。ついで窓6Bから露出した第1導体層3を腐食
することなく、感光樹脂層5のみを腐食するようなエッ
チング溶液を用いて感光樹脂層5が完全に除去される
(工程(c))。
【0079】さらに公知の写真食刻技術を用いて、第2
導体層7を形成させ、第1導体層3との電気的接続が完
全に行われる(工程(d))。3層以上の多層配線構造
を形成する場合は、上記の工程を繰り返して行い各層を
形成することができる。
【0080】次に表面保護膜8が形成される。この図の
例では、この表面保護膜を前記感光性重合体組成物をス
ピンコート法にて塗布、乾燥し、所定部分に窓6Cを形
成するパターンを描いたマスク上から光を照射した後ア
ルカリ水溶液にて現像してパターンを形成し、加熱して
ポリイミド膜とする。このポリイミド膜は、導体層を外
部からの応力、α線などから保護するものであり、得ら
れる半導体装置は信頼性に優れる。なお、上記例におい
て、層間絶縁膜を本発明の感光性重合体組成物を用いて
形成することも可能である。
【0081】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 実施例1 攪拌機、温度計を備えた0.3リットルのフラスコ中
に、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカ
ルボン酸二無水物17.37g(0.056モル)、n
−ブチルアルコール8.30g(0.112モル)、ト
リエチルアミン0.28g(0.0028モル)、N−
メチルピロリドン(NMP)47.7gを仕込、室温で
8時間で攪拌し反応させて、3,3’,4,4’−ジフ
ェニルエーテルテトラカルボン酸ジn−ブチルエステル
のNMP溶液(α)を得た。
【0082】次いで、攪拌機、温度計を備えた0.3リ
ットルのフラスコ中に、ピロメリット酸二無水物5.2
3g(0.024モル)、メチルアルコール1.54g
(0.048モル)、トリエチルアミン0.12g
(0.0012モル)、NMP12.6gを仕込、室温
で4時間で攪拌し反応させて、ピロメリット酸ジメチル
エステルのNMP溶液(β)を得た。
【0083】次いで、ピロメリット酸ジメチルエステル
のNMP溶液(β)を3,3’,4,4’−ジフェニル
エーテルテトラカルボン酸ジn−ブチルエステルのNM
P溶液(α)に添加し、フラスコを0℃に冷却した後、
塩化チオニル17.13g(0.144モル)を滴下し
て1時間反応させて、3,3’,4,4’−ジフェニル
エーテルテトラカルボン酸ジn−ブチルエステルジクロ
リドとピロメリット酸ジメチルエステルジクロリドの混
合溶液(γ)を得た。
【0084】次いで、攪拌機、温度計を備えた0.5リ
ットルのフラスコ中に、N−メチルピロリドン105g
を仕込、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン26.37g(0.072モ
ル)を添加し、攪拌溶解した後、ピリジン22.78g
(0.288モル)を添加し、温度を0〜5℃に保ちな
がら、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラ
カルボン酸ジn−ブチルエステルジクロリドの溶液とピ
ロメリット酸ジメチルエステルジクロリドの混合溶液
(γ)を20分間で滴下した後、温度を30℃にして1
時間攪拌を続ける。溶液を3lの水に投入し、析出物を
回収、洗浄した後、減圧乾燥してポリアミド酸エステル
(δ)を得た。
【0085】ポリアミド酸エステル(δ)15.00
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン1.5g、尿素プロ
ピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.3
0gを、N−メチルピロリドン24.47gに攪拌溶解
した。この溶液を3μm孔のテフロンフィルタを用いて
加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
【0086】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし20秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は300mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は79%であった。得られたパターンを窒素雰囲気下3
50℃で1時間加熱処理したところ、良好なポリイミド
膜のレリーフパターンを得られた。
【0087】実施例2 実施例1で作成したポリアミド酸エステル(δ)15.
00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナ
フトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジア
ジド化合物2.25g、ジフェニルヨードニウムニトラ
ート0.15g、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン1.5g、尿素プロピ
ルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.30
gを、N−メチルピロリドン23.46gに攪拌溶解し
た。この溶液を3μm孔のテフロンフィルタを用いて加
圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
【0088】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし70秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は150mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は81%であった。またパターンの形状は、良好であっ
た。得られたパターンを窒素雰囲気下350℃で1時間
加熱処理したところ、良好なポリイミド膜のレリーフパ
ターンを得られた。
【0089】実施例3 攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中
に、N−メチルピロリドン48.8gを仕込、3,5−
ジアミノ−安息香酸5.84g(0.0384モル)、
4,4‘−ジアミノジフェニルスルホン6.36g
(0.0256g)を添加し、攪拌溶解した後、ピリジ
ン22.78g(0.288モル)を添加し、温度を0
〜5℃に保ちながら、実施例1と同様に作成した3,
3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸
ジn−ブチルエステルジクロリドの溶液とピロメリット
酸ジメチルエステルジクロリドの混合溶液(γ‘)を2
0分間で滴下した後、温度を30℃にして1時間攪拌を
続ける。溶液を3lの水に投入し、析出物を回収、洗浄
した後、減圧乾燥してポリアミド酸エステル(ε)を得
た。
【0090】ポリアミド酸エステル(ε)15.00
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン1.50g、ジフェニルヨードニウムニトラート
0.15g、尿素プロピルトリエトキシシランの50%
メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロリドン2
4.47gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔のテフ
ロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体組成物
を得た。
【0091】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし70秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は250mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は85%であった。またパターンの形状は、良好であっ
た。得られたパターンを窒素雰囲気下350℃で1時間
加熱処理したところ、良好なポリイミド膜のレリーフパ
ターンを得られた。
【0092】実施例4 攪拌機、温度計及びジムロート冷却管を備えた0.5リ
ットルのフラスコ中に、N−メチル−2−ピロリドン1
96g、キシレン48gを仕込、ビス(3−アミノ−4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン32.
97g(0.09モル)を添加し、攪拌溶解した後、
3,3’,4,4’−ビフェニルスルホンテトラカルボ
ン酸二無水物35.82g(0.10モル)を添加し、
3時間攪拌を続け、ポリアミド酸溶液を得た。次いで、
フラスコに水分定量器を装着し160℃で2時間加熱し
てイミド化反応により生成する水をキシレンと共沸させ
て除去し、冷却後溶液を3リットルの水に投入し、析出
物を回収、洗浄した後、減圧乾燥してポリイミド(ζ)
を得た。
【0093】ポリイミド(ζ)15.00g、トリス
(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−
1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを1/2.
9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド化合物
2.25g、ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)メタン2.00g、ジフェニル尿素0.10g、尿
素プロピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液
0.30gを、N−メチルピロリドン53.18gに攪
拌溶解した。この溶液を3μm孔のテフロンフィルタを
用いて加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
【0094】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、6.3μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし100秒間パドル現像を行い、純水で洗
浄してパターンを得た。パターン観察により、適正露光
量は300mJ/cmと判断された。未露光部の残膜
率は86%であった。またパターンの形状は、良好であ
った。得られたパターンを窒素雰囲気下350℃で1時
間加熱処理したところ、良好なポリイミド膜のレリーフ
パターンを得られた。
【0095】比較例1 実施例1で得られたポリアミド酸エステル(δ)15.
00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナ
フトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジア
ジド化合物2.25g、尿素プロピルトリエトキシシラ
ンの50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピ
ロリドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μ
m孔のテフロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重
合体組成物を得た。
【0096】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上105℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし60秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は350mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は81%であった。
【0097】比較例2 実施例3で得られたポリアミド酸エステル(ε)15.
00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナ
フトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジア
ジド化合物2.25g、尿素プロピルトリエトキシシラ
ンの50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピ
ロリドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μ
m孔のテフロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重
合体組成物を得た。
【0098】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上105℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし45秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は500mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は83%であった。
【0099】比較例3 実施例4で得られたポリイミド(ζ)15.00g、ト
リス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン
−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを1/
2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド化合
物2.25g、尿素プロピルトリエトキシシランの50
%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロリドン
53.18gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔のテ
フロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体組成
物を得た。
【0100】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上105℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、30
0〜700mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし190秒間パドル現像を行い、純水で洗
浄してパターンを得た。パターン観察により、適正露光
量は550mJ/cmと判断された。未露光部の残膜
率は88%であった。
【0101】実施例5 攪拌機、温度計を備えた0.3リットルのフラスコ中
に、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカ
ルボン酸二無水物19.54g(0.063モル)、n
−ブチルアルコール9.34g(0.126モル)、
1,8―ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン0.29g(0.0019モル)、NMP53.6g
を仕込、60℃で6時間攪拌し反応させて、3,3’,
4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸ジn−
ブチルエステルのNMP溶液(η)を得た。
【0102】次いで、攪拌機、温度計を備えた0.3リ
ットルのフラスコ中に、ピロメリット酸二無水物5.8
9g(0.027モル)、n−ブチルアルコール4.0
g(0.054モル)、1,8―ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセン0.12g(0.0008モ
ル)、NMP25.4gを仕込、60℃で4時間で攪拌
し反応させて、ピロメリット酸ジn−ブチルエステルの
NMP溶液(θ)を得た。
【0103】次いで、ピロメリット酸ジn−ブチルエス
テルのNMP溶液(θ)を3,3’,4,4’−ジフェ
ニルエーテルテトラカルボン酸ジn−ブチルエステルの
NMP溶液(η)に添加し、フラスコを0℃に冷却した
後、塩化チオニル20.56g(0.173モル)を滴
下して1時間反応させて、3,3’,4,4’−ジフェ
ニルエーテルテトラカルボン酸ジn−ブチルエステルジ
クロリドとピロメリット酸ジn−ブチルエステルジクロ
リドの混合溶液(ι)を得た。
【0104】次いで、攪拌機、温度計を備えた0.5リ
ットルのフラスコ中に、N−メチルピロリドン127g
を仕込、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン31.65g(0.086モ
ル)を添加し、攪拌溶解した後、ピリジン27.34g
(0.346モル)を添加し、温度を0〜5℃に保ちな
がら、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラ
カルボン酸ジn−ブチルエステルジクロリドの溶液とピ
ロメリット酸ジn−ブチルエステルジクロリドの混合溶
液(ι)を20分間で滴下した後、温度を30℃にして
1時間攪拌を続ける。溶液を3リットルの水に投入し、
析出物を回収、洗浄した後、減圧乾燥してポリアミド酸
エステル63gを得た。得られたポリアミド酸エステル
体の重量平均分子量は22,500であった(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー法により測定し、標準
ポリスチレン検量線を用いて換算した値。測定装置:
(株)日立製作所製、カラム:GL−S300MPT−
5(日立化成工業(株)製)2本を直列に接続し使用、
溶離液:THF/DMF=1/1、流速:1ml/mi
n.、検出波長:310nm)。
【0105】ポリアミド酸エステル15.00g、トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−
1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを1/2.
9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド化合物
2.25g、3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ
−5−メチルベンゼンメタノール)1.5g、尿素プロ
ピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.3
0gを、N−メチルピロリドン24.47gに攪拌溶解
した。この溶液を3μm孔のテフロンフィルタを用いて
加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
【0106】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cm2の露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし45秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は300mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は82%であった。得られたパターンを窒素雰囲気下3
50℃で1時間加熱処理したところ、ポリイミド膜のレ
リーフパターンを得られた。硬化時のポリイミド膜の溶
融は起こらず、良好な形状のポリイミド膜のレリーフパ
ターンが得られた。
【0107】実施例6 実施例5で作成したポリアミド酸エステル15.00
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g、ジフェニルヨードニウムニトラート
0.15g、3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ
−5−メチルベンゼンメタノール)1.50g、尿素プ
ロピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.
30gを、N−メチルピロリドン23.46gに攪拌溶
解した。この溶液を3μm孔のテフロンフィルタを用い
て加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
【0108】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし120秒間パドル現像を行い、純水で洗
浄してパターンを得た。パターン観察により、適正露光
量は200mJ/cmと判断された。未露光部の残膜
率は83%であった。得られたパターンを窒素雰囲気下
350℃で1時間加熱処理したところ、ポリイミド膜の
レリーフパターンを得た。硬化時のポリイミド膜の溶融
は起こらなかった。
【0109】比較例4 実施例5で得られたポリアミド酸エステル15.00
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g、尿素プロピルトリエトキシシランの
50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロリ
ドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔
のテフロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体
組成物を得た。
【0110】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上105℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cm2の露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし70秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は400mJ/cm2と判断された。未露光部の残膜率
は83%であった。
【0111】実施例7 実施例5で得られたポリアミド酸エステル15.00
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g、2,2'−メチレンビス(4−メチ
ルフェノール)1.5g、尿素プロピルトリエトキシシ
ランの50%メタノール溶液0.30gを、N−メチル
ピロリドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3
μm孔のテフロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性
重合体組成物を得た。
【0112】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上105℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし45秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は300mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は81%であった。
【0113】実施例8 実施例1で作成したポリアミド酸エステル(δ)15.
00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナ
フトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジア
ジド化合物2.25g、4-メトキシジフェニルヨード
ニウムトリフルオロメタンスルホネート0.15g、ビ
ス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン1.5g、尿素プロピルトリエトキシシラ
ンの50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピ
ロリドン23.46gに攪拌溶解した。この溶液を3μ
m孔のテフロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重
合体組成物を得た。
【0114】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.6μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし50秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は200mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は80%であった。またパターンの形状は、良好であっ
た。得られたパターンを窒素雰囲気下350℃で1時間
加熱処理したところ、良好なポリイミド膜のレリーフパ
ターンを得られた。
【0115】実施例9 実施例1で作成したポリアミド酸エステル(δ)15.
00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナ
フトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジア
ジド化合物2.25g、テトラメチルアンモニウムクロ
リド0.15g、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン1.5g、尿素プロピ
ルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.30
gを、N−メチルピロリドン23.46gに攪拌溶解し
た。この溶液を3μm孔のテフロンフィルタを用いて加
圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
【0116】得られた感光性重合体組成物をスピンナー
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.4μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cmの露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし40秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してパターンを得た。パターン観察により、適正露光量
は150mJ/cmと判断された。未露光部の残膜率
は82%であった。またパターンの形状は、良好であっ
た。得られたパターンを窒素雰囲気下350℃で1時間
加熱処理したところ、良好なポリイミド膜のレリーフパ
ターンを得られた。
【発明の効果】本発明の感光性重合体組成物は、ポジ型
でアルカリ水溶液で現像可能であり、感度が高く、現像
時間の短い、耐熱性に優れるものである。また、本発明
の感光性重合体組成物は、前記の発明の効果を奏すると
ともに、さらに、より優れた感度、解像度、より短い現
像時間、良好な形状のパターン等の何れかを奏すること
ができる。
【0117】また、本発明のレリーフパターンの製造法
によれば、前記の、感度が高い組成物の使用により、解
像度が高く、良好な形状のレリーフパターンが得られ
る。また、本発明の電子部品は、良好な形状のポリイミ
ドのレリーフパターンを表面保護膜または層間絶縁膜と
して有することにより、信頼性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多層配線構造の半導体装置の製造工程図であ
る。
【符号の説明】
1…半導体基板、 2…保護膜、 3…第1導体層、
4…層間絶縁膜層、5…感光樹脂層、 6A、6B、6
C…窓、 7…第2導体層、 8…表面保護膜層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/039 G03F 7/039 H01L 21/312 H01L 21/312 D

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アルカリ水溶液可溶性のポリイミド
    前駆体又はポリイミド、(b)光により酸を発生する化
    合物及び(c)フェノール性水酸基を有する化合物を含
    有してなる感光性重合体組成物。
  2. 【請求項2】さらに、(d)アルカリ水溶液に対する
    (a)成分の溶解を阻害する効果のある化合物を含有す
    る請求項1記載の感光性重合体組成物。
  3. 【請求項3】(b)成分が、o−キノンジアジド化合物
    である請求項1又は2記載の感光性重合体組成物。
  4. 【請求項4】(a)成分が、ポリアミド酸エステル又は
    ポリイミドである請求項1,2又は3記載の感光性重合
    体組成物。
  5. 【請求項5】(a)成分が、一般式(I) 【化1】 (式中、Rは4価の有機基を示し、Rはカルボキシ
    ル基又はフェノール性水酸基を有する2価の有機基を示
    し、2つのRは各々独立に1価の有機基を示す)で表
    される繰り返し単位を有するポリアミド酸エステルであ
    る請求項1、2又は3記載の感光性重合体組成物。
  6. 【請求項6】(c)成分が、一般式(II) 【化2】 (式中、Xは単結合又は2価の基を示し、R及びR
    は各々独立にアルキル基を示し、m及びnは各々独立に
    0から3の整数を示す)で表される化合物を含む請求項
    1、2、3、4又は5記載の感光性重合体組成物。
  7. 【請求項7】一般式(II)で表される化合物として、
    Xで表される基が 【化3】 から選択されるものを含む請求項6記載の感光性重合体
    組成物。
  8. 【請求項8】一般式(II)で表される化合物が、ビス
    (3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
    ロプロパンである請求項7記載の感光性重合体組成物。
  9. 【請求項9】(c)成分が、一般式(III) 【化4】 (式中、Yは単結合又は2価の基を示し、R及びR
    は各々独立にアルキル基を示し、p及びqは各々独立に
    0〜3の整数を示す)で表される化合物を含む請求項
    1、2、3、4又は5記載の感光性重合体組成物。
  10. 【請求項10】Yで表される基が、1個以上の芳香環を
    含む2価の有機基である請求項9記載の感光性重合体組
    成物。
  11. 【請求項11】(c)成分が、メチロール基とフェノー
    ル性水酸基を有する化合物を含む請求項1、2、3、4
    又は5記載の感光性重合体組成物。
  12. 【請求項12】メチロール基とフェノール性水酸基を有
    する化合物が、一般式(IV) 【化5】 (式中、Zは単結合又は2価の基を示し、R及びR
    は各々独立にアルキル基又はアルケニル基を示し、r及
    びsは各々独立に1または2であり、t及びuは各々独
    立に0〜3の整数である)で表される化合物である請求
    項11記載の感光性重合体組成物。
  13. 【請求項13】Zで表される基が、 【化6】 (式中、2つのAは各々独立に水素原子又は炭素原子数
    1〜10のアルキル基を示す)である請求項12記載の
    感光性重合体組成物。
  14. 【請求項14】一般式(IV)で表される化合物が3,
    3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベン
    ゼンメタノール)である請求項13記載の感光性重合体
    組成物。
  15. 【請求項15】(d)成分が、オニウム塩、ジアリール
    化合物又はテトラアルキルアンモニウム塩である請求項
    1〜14のいずれかに記載の感光性重合体組成物。
  16. 【請求項16】(d)成分が、ジアリールヨードニウム
    塩、ジアリールスルホン化合物又はテトラメチルアンモ
    ニウムハライド化合物である請求項1〜14のいずれか
    に記載の感光性重合体組成物。
  17. 【請求項17】(d)成分が、一般式(V) 【化7】 (式中、R10及びR11は各々独立に1価の有機基を
    示し、個々のR10及びR11は同一でも異なってもよ
    く、v及びwは各々独立に0から5までの整数を示し、
    は対陰イオンを示す)で表されるジアリールヨード
    ニウム塩である請求項16記載の感光性重合体組成物。
  18. 【請求項18】(a)成分100重量部に対して、
    (b)成分5〜100重量部及び(c)成分1〜30重
    量部を配合する請求項1〜17のいずれかに記載の感光
    性重合体組成物。
  19. 【請求項19】さらに(d)成分0.01〜15重量部
    を配合する請求項18記載の感光性重合体組成物。
  20. 【請求項20】請求項1〜19の何れかに記載の感光性
    重合体組成物を支持基板上に塗布し乾燥する工程、露光
    する工程、現像する工程及び加熱処理する工程を含むレ
    リーフパターンの製造法。
  21. 【請求項21】露光する工程において使用する光が、i
    線である請求項20記載のレリーフパターンの製造法。
  22. 【請求項22】請求項20又は21記載の製造法により
    得られるレリーフパターンを表面保護膜又は層間絶縁膜
    として有してなる電子部品。
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