JPH07219216A - ポジ型感放射線性樹脂組成物及びそれを用いるパターン形成法 - Google Patents

ポジ型感放射線性樹脂組成物及びそれを用いるパターン形成法

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JPH07219216A
JPH07219216A JP6025870A JP2587094A JPH07219216A JP H07219216 A JPH07219216 A JP H07219216A JP 6025870 A JP6025870 A JP 6025870A JP 2587094 A JP2587094 A JP 2587094A JP H07219216 A JPH07219216 A JP H07219216A
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radiation
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acid
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JP6025870A
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Masanori Fukunaga
誠規 福永
Tomoyuki Kitaori
智之 北折
Takao Koyanagi
敬夫 小柳
Kotaro Nagasawa
孝太郎 長澤
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】放射線に曝された時に酸を生じる酸発生剤を含
有する化学増幅形ポジ型感放射線性樹脂組成物に於い
て、更にナフトキノンジアジド化合物を含有するポジ型
感放射線性樹脂組成物を調整し、これを溶媒に溶解して
感光液とする。この感光液をシリコンウェハー若しくは
クロム蒸着板の様な基板上に塗布し、次に70〜130
℃の温度でベークする事により乾燥させた後、可視ある
いは近紫外光を全面照射し、次いで遠紫外線或いは電子
線等の放射線によりパターン露光或いは描画後更に70
〜130℃の温度で加熱し、次いでアルカリ水溶液で現
像処理することにより転写パターンを得る。 【効果】本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物及びパタ
ーン形成方法は放射線に対する感度が高く、且つ放射線
照射後加熱処理迄の安定性が高く又この組成物から得ら
れた転写パターンは膨潤が無く解像度に優れ更にドライ
エッチング耐性及び耐熱性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポジ型感放射線性樹脂組
成物及びそれを用いるパターン形成法に関するものであ
り、更に詳しくはIC、LSI等の半導体集積回路及び
マスクの製造の際に用いられる遠紫外線、電子線、X線
等の放射線に対応するポジ型感放射線性樹脂組成物及び
それから得られる転写パターンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路等の製造に於いて
は、シリコンウェハー等の基板上にレジストを塗布し、
マスクを介して放射線を照射し、更に現像することで微
細パターンを形成、次いでパターン部以外の基板部分を
エッチングする事が行われている。近年、集積回路の高
性能化及び信頼性向上を図るため、素子の高密度化の要
請が高まってきている。現行のレジストとしては、ポジ
型レジストとネガ型レジストが知られている。
【0003】遠紫外線、電子線、X線等の放射線に感応
するネガ型レジストとしてはポリスチレンを幹ポリマー
としたクロルメチル化ポリスチレンあるいはクロル化ポ
リメチルスチレンを含む樹脂組成物が公知である。解像
度を上げるためには一般にアルカリ水溶液による現像処
理が有利であるが、これらの組成物は高感度で且つドラ
イエッチング耐性に優れるものの、有機溶剤による現像
処理を行う為膨潤の影響で転写パターンが歪んだり、膜
の剥離により解像度が劣るという欠点を有している。
【0004】また、ポジ型レジストとしてはポリメチル
メタクリレートやポリオレフィンスルホンが公知である
が前者は解像度が優れるものの感度が非常に低く、後者
は感度は高いがドライエッチングができないという欠点
を有している。また、米国特許第4339522号及び
Chemische Berichte 92,130
(1959)に開示されているメルドラム酸やジメドン
等のオキシジアゾ化合物をポジ型レジストとして利用す
る試みもなされている。これらの組成物はアルカリ現像
液で解像度が良くドライエッチング耐性も問題はない
が、熱的負荷に対して不安定でありプリベークの間に昇
華してかなりの量が失われてしまうという欠点がある。
【0005】ポジレジストに於ける上記問題を解決する
方法として、化学増幅系レジストがIBMの伊藤らによ
り提唱された(ACS Symp.Ser.,242,
11,1984)。化学増幅とは、放射線により酸を発
生する化合物をレジスト中に添加しておき、放射線によ
り発生した酸の触媒反応を利用して重合、解重合、脱離
等の反応を加熱処理により促進させて、レジストの高感
度化を図る方法である。
【0006】化学増幅レジストとしては、ポリビニルフ
ェノール樹脂のヒドロキシル基を部分的に第三ブトキシ
カルボニル基で置換した化合物と放射線により酸を発生
する化合物(以下、酸発生剤と言う)とからなるポジ型
レジスト及びポリビニル安息香酸第三ブチルエステルと
酸発生剤とからなるポジ型レジスト等が知られている。
(特公平2−27660号)
【0007】上記レジストは、酸分解性能を付与した樹
脂と酸発生剤との2成分よりなるが、それ以外に酸分解
性能を第三の化合物に持たせるところの樹脂、酸分解性
化合物、酸発生剤よりなる三成分系レジスト(例えば、
特開昭63−250642号)や同一分子中にすべての
機能を持たせる一成分系レジスト(例えば、特開平2−
240114号)等がある。
【0008】化学増幅系感放射線性樹脂組成物中にナフ
トキノンジアジド化合物を使用するものとしては、特開
平2−217855や特開平5−181279等があ
る。前者は化学増幅系ネガレジスト中のナフトキノンジ
アジド化合物を溶解抑制剤として使用しており、そして
後者はポジレジスト中のナフトキノンジアジド化合物を
酸分解性化合物の解裂に関与する酸発生剤及び溶解速度
調整による表面難溶化層抑制剤として用い、その照射源
としてKrFエキシマーレーザー等の遠紫外線を使用し
ている。一方、照射源として電子線を使用する電子線レ
ジスト用としては低感度でありフォトマスク作製や電子
線直描による半導体製造用には実用に適しない。
【0009】半導体の高集積化が進むにつれ、照射波長
の短波長化やそれに付随する照射波長に於けるレジスト
の光吸収の問題等の課題があったが、化学増幅系レジス
トは上記した触媒反応を利用することによりこれらの問
題を解決したかのように見えた。しかしながら、化学増
幅系レジストは放射線により酸を発生させ、その発生し
た酸と感放射線性基(酸分解性基)との反応を加熱処理
により触媒反応的に増幅させると言うものであるが、こ
の方法に於いては照射後加熱処理迄の間に発生した酸が
時間とともに失活してしまうという問題が生じた。
【0010】この失活の原因として、空気中のアミン、
酸素、水分、不純物等の影響について報告(J.Pho
topolymer Sci.Tech,4,299,
1991):SPIE Vol.1672,24,19
92)がなされているがまだ詳細については不明であ
る。照射後加熱処理迄の間に環境の影響を被らない安定
性のあるレジストが要望されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は遠紫外線、電
子線、X線等の放射線に感応し、照射後加熱処理迄の安
定性に優れた微細加工用ポジレジストを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記したよ
うな課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に
至ったものである。すなわち本発明は放射線に曝された
時に酸を生じる酸発生剤を含有する化学増幅系ポジ型感
放射線性樹脂組成物に於いて、その組成物がナフトキノ
ンジアジド化合物を含有することを特徴とするポジ型感
放射線性樹脂組成物及びこの樹脂組成物を基板上に塗
布、加熱処理後可視あるいは近紫外光を全面照射し、次
いで放射光によりパターン露光あるいは描画し、引き続
き加熱処理、現像することを特徴とするパターン形成法
を提供することにある。
【0013】以下本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物
について詳細に説明する。本発明で用いる化学増幅系ポ
ジ型感放射線性樹脂としては前述のようにその組成によ
り樹脂中に酸発生剤、酸分解性能を付与した一成分系レ
ジストや酸分解性能を付与したアルカリ可溶性樹脂と酸
発生剤とよりなる二成分系レジストやアルカリ可溶性樹
脂と酸発生剤と酸分解性化合物よりなる三成分系レジス
ト等がある。
【0014】まず、三成分系ポジ型感放射線性樹脂組成
物について説明する。三成分系ポジ型感放射線性樹脂組
成物に使用される樹脂としては、例えばアルカリ水溶液
現像可能なアルカリ可溶性樹脂が用いられるが、具体例
としてはフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラ
ック樹脂、ポリビニールフェノール、ポリビニールフェ
ノールの一部核水添化樹脂、(メタ)アクリル酸メチル
/(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン/マレイン酸
共重合体等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0015】酸分解性化合物としては、第三ブトキシカ
ルボニル(t−BOC)基や第三ブチル基でフェノール
性化合物の水酸基や芳香族化合物のカルボキシル基を保
護したもの、具体的にはビスフェノール−Aのt−BO
C化合物やナフタレン−Bカルボン酸の第三ブチルエス
テルやシリルエーテルポリマー等が挙げられるが(Se
micon News 1989 12 p.27)、
これらに限定されるものではない。
【0016】酸発生剤としてはスルホニウム塩、ヨード
ニウム塩、アルソニウム塩、ジアゾニウム塩等のオニウ
ム塩やスルホン酸エステル化合物等が挙げられるが、こ
れらの化合物の具体例としてはJournal of
PhotopolymerScience and T
echnology 2(2)p.283〜284(1
989)に光酸発生剤として記載されているが、これら
に限定されるものではない。
【0017】ナフトキノンジアジド化合物としてはO−
ナフトキノンジアジドスルフォン酸とフェノール化合物
とのエステル化合物が好ましく、エステル化は常法によ
りO−ナフトキノンジアジドスルフォン酸クロライドと
フェノール化合物との反応により得ることができる。O
−ナフトキノンジアジドスルフォン酸クロライドとして
は1−ナフトキノン−2−ジアゾ−5−スルフォン酸ク
ロライドや1−ナフトキノン−2−ジアゾ−4−スルフ
ォン酸クロライドを単独であるいは混合で使用すること
ができる。
【0018】上記のフェノール化合物としてはフェノー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ピロガロー
ル、ポリヒドロキシベンゾフェノン等を使用することが
できる。これらエステル化合物は、単独でまたは混合で
使用することができる。
【0019】三成分系の各成分の含有割合は、例えば三
成分系レジストの場合全固形分を100重量部とした
時、アルカリ可溶性樹脂は60〜90重量部、好ましく
は65〜85重量部、酸分解性化合物は5〜40重量
部、好ましくは10〜30重量部、酸発生剤は0.5〜
15重量部、好ましくは1.0〜10重量部、そしてナ
フトキノンジアジド化合物は0.01〜15重量部、好
ましくは0.1〜10重量部である。
【0020】次に、二成分系ポジ型感放射線性樹脂組成
物について説明する。二成分系ポジ型感放射線性樹脂組
成物に使用される酸分解性能を付与される前の樹脂とし
ては、前述の三成分系レジストに於いて使用されるアル
カリ可溶性樹脂やポリビニール安息香酸樹脂等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0021】酸分解性を付与する基としては、t−BO
C基、第三ブチル基、ピラニル基、シリル基、アルコキ
シ基、エステル基、アセタール基等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。これらの酸分解性を付
与する基を導入する方法としては、常法によりジ第三ブ
チルジカーボネート、トリメチルハロゲン化シラン、ジ
ヒドロピラン、第三ブチルハロゲン化アセテート等をポ
リマーやモノマーのフェノールの水酸基やカルボキシル
基と反応させる。
【0022】酸発生剤としては、三成分系レジストに於
いて挙げられた酸発生剤等が使用される。二成分系の各
成分の含有割合は全固形分を100重量部とした時、酸
分解性付与のアルカリ可溶性樹脂は50〜99.9重量
部好ましくは80〜99重量部である。酸発生剤は0.
1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部である。そ
してナフトキノンジアジド化合物は0.01〜15重量
部、好ましくは0.1〜10重量部である。
【0023】次に、一成分系ポジ型感放射線性樹脂組成
物について説明する。一成分系レジスト中に於ける酸発
生成分の量はポリマーに対し1〜50モル%、好ましく
は2〜30モル%、酸分解性成分の量はポリマーに対し
50〜99モル%好ましくは70〜80モル%である。
ナフトキノンジアジド化合物の量はポリマーを100重
量部とした時0.01〜15重量部、好ましくは0.1
〜10重量部である。なお、一分子中に酸分解性能及び
酸発生能を付与する方法としては、例えば、p−第三ブ
トキシカルボニルオキシスチレンのような酸分解性を有
するモノマーと側鎖にスルホニウム塩を有するモノマー
との共重合がある。
【0024】本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物は、
通常前記各成分を有機溶媒に溶解して感光液の形で用い
られる。この際用いられる有機溶媒としては、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセ
ロソルブ類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロ
ソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート等のセ
ロソルブ酢酸エステル類、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブ
チルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノ
アルキルエーテル酢酸エステル類、メトキシプロピオン
酸メチル、メトキシプロピオン酸エチル、エトキシプロ
ピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル等のプロ
ピオン酸エステル類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブ
チル等の乳酸エステル類、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエテレングリコールモノエチルエーテ
ル等のジエチレングリコール類、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル等の酢酸エステル類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げら
れるが、本発明の組成物に対する溶解力が強く、塗布性
及び保存安定性に優れ、また毒性の極めて低いプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテル酢酸エステル類、プ
ロピオン酸エステル類、乳酸エステル類は特に有用であ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上混合して
もよい。
【0025】本発明のポジ型感放射線樹脂組成物は更に
用途に応じて分光増感剤、可塑剤、光変色剤、染料、密
着向上剤、界面活性剤等を添加することができる。次に
このようにして得られた組成物を用いて微細パターンを
形成する方法について説明する。
【0026】本発明の組成物の全固形分を前記したよう
な溶媒に、濃度が5〜60%、好ましくは10〜40%
となるように溶解し、必要に応じて前記の添加剤を加え
た後濾過を行い不溶物を取り除き感光液とする。この感
光液をまずシリコンウェハーもしくはクロム蒸着板のよ
うな基板上にスピンナー等で塗布し均一の膜を得、次に
これを70〜130℃、好ましくは80〜120℃の温
度でベークする事により塗膜を乾燥させた後、可視光あ
るいは近紫外光(例えば436nmのg線や365nm
のi線)で全面照射し、次いで遠紫外線、電子線、X線
等の放射線によりパターン露光あるいは描画し更に70
〜130℃、好ましくは80〜120℃の温度で加熱し
増幅反応処理を施し、次いで適当な濃度のアルカリ水溶
液で現像処理することにより基板上に微細なパターンを
転写することができる。
【0027】放射線処理後の加熱処理は化学増幅系ポジ
型感放射線樹脂組成物の感度を増幅するための処理であ
り、必要不可欠のプロセスである。この処理温度が70
℃未満では実用的な感度が得られず、130℃を越える
と転写パターンが細り良好なパターンが得られなくな
る。
【0028】本発明のポジ型感放射線樹脂組成物に用い
られるアルカリ現像液としては、テトラメチルアンモニ
ウムハイドロキサイド、トリエチルアミン、トリエター
ノールアミン等の有機アルカリ水溶液、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、(メタ)珪酸ナ
トリウム等の無機アルカリ水溶液を用いることができる
が、半導体集積回路製造プロセスに於いては、有機アル
カリ水溶液を使用することが好ましい。例えば次のよう
にして行われる。放射線照射後加熱処理を行った基板を
これらの現像液で13〜35℃、好ましくは15〜30
℃で0.5分間〜30分間好ましくは1分間〜10分間
浸漬あるいはスプレー等の方法で現像することによりレ
ジストパターンを得ることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物は
放射線に対する感度が高く、且つ放射線照射後加熱処理
迄の安定性が高くこれから得られる転写パターンは膨潤
が無く解像度に優れ更にドライエッチング耐性に優れて
いる。
【0030】
【実施例】実施例によって本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
【0031】合成例1 酸分解性化合物 3,3−ビス(4−第三ブトキシカル
ボニルオキシ−3−メチルフェニル)−フタリドの合成 3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
フタリド(慣用名:クレゾールフタレイン)5.43g
(15.7mmol)及びジ−第三ブチル−ジカボネー
ト7.29g(33.4mmol)をテトラヒドロフラ
ン(THF)50mlに溶解させた。次いでこの溶液に
ピリジン3.75g(47.5mmol)を加えた後5
0〜60℃で5時間反応させた。反応後THFを減圧留
去し、少量のメタノールを加え−10℃の温度で1夜放
置した。析出した結晶を濾取しメタノールで洗浄し目的
物を得た。収量4.8g、融点126〜129℃
【0032】合成例2 酸分解性化合物 トリス(4−第三ブトキシカルボニル
オキシフェニル)メタンの合成 トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン5.0g(1
7.1mmol)及びジ第三ブチルジカーボネート1
1.5g(52.7mmol)をTHF30mlに溶解
させた。次いでこの溶液にトリエチルアミン5.3g
(52.4mmol)を加えた後8時間還流した。反応
液を室温まで冷却し、これを水中に注ぐと白色の結晶が
析出した。これを濾取し水で洗浄後真空乾燥させて目的
物8.6gを得た。融点100〜102℃。
【0033】合成例3 ナフトキノンジアジド化合物 300mlフラスコにビスフェノールA5.7重量部
(0.025モル)、1,2−ナフトキノンジアジド−
4−スルフォン酸クロライド6.72重量部(0.02
5モル)、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフ
ォン酸クロライド6.72重量部(0.025モル)を
THF140mlに溶解させた。次いでテトラエチルア
ミン5.06重量部(0.05モル)の30%THF溶
液を室温で滴下した。滴下後、更に3時間撹拌を続け、
反応を完結させた。反応後、多量の純水中に滴下し、析
出した結晶を濾過、水洗後40℃以下で真空乾燥した。
収量17.3g、吸収極大波長375nm、390nm
(メタノール中)。
【0034】実施例1 重量平均分子量5000のm,p−クレゾ−ルノボラッ
ク樹脂71.9重量部、合成例1の酸分解性化合物2
3.0重量部、酸発生剤としてトリフェニールスルフォ
ニウムトリフルオロメタンスルフォン酸塩1.4重量部
そして合成例3のナフトキノンジアジド化合物3.6重
量部を濃度が17.8%となるようにエチルラクテート
に溶解し、得られた溶液を孔径0.1μmのメンブラン
フィルタを用いて加圧濾過することにより感光液を得
た。次にこの様にして得られた感光液を公知の方法で表
面処理を行ったシリコンウェハ上に4500rpmで3
0秒間回転塗布し、表面温度120℃のホットプレート
上で90秒間乾燥することにより膜厚0.5μmのレジ
スト層を得た。次いでこの様にして得られた塗膜に50
0W超高圧水銀灯(ウシオ(株)製)をUVD−35/
V−42フィルタ(東芝硝子(株)製)を通したi線を
5秒間(25mJ/cm2 )全面照射した。次いでこの
レジスト層にエリオニクス(株)製ELS−3300電
子線描画装置を用いて加速電圧20KVで種々の照射量
で照射した。照射後基板を大気中に取り出し、室内に放
置し一定時間毎に表面温度100℃のホットプレート上
で3分間加熱後2.38%のテトラメチルアンモニウム
ハイドロキサイド(TMAH)水溶液に60秒間浸漬す
る事により電子線照射部を溶解除去してパターンを得
た。
【0035】この様にして得られたパターンと電子線照
射後直ちに上記条件で加熱後現像して得られたパターン
を電子顕微鏡で比較観察することにより、電子線照射後
加熱迄の安定性を評価した。照射直後加熱、現像に於い
て3μC/cm2 が最適照射量であり1μm、0.5μ
mの矩形のラインパターンが得られた。又、照射後1時
間、2時間、4時間、8時間後に加熱処理、現像しパタ
ーンのの変化を電子顕微鏡で観察した。照射後4時間後
まで1μm、0.5μmのラインパターンの変化はなか
ったが8時間後に於いてパターンの表面難溶化層が観察
された。
【0036】実施例2 重量平均均分子量5,000のm,p−クレゾールノボ
ラック樹脂70.6重量部、合成例2の酸分解性化合物
22.6重量部、酸発生剤としてトリフェニルスルフォ
ニウムトリフルオロメタンスルフォン酸塩1.4重量
部、合成例3のナフトキノンジアジド化合物5.3重量
部を濃度が18.1%となるようにエチルラクテートに
溶解し、得られた溶液を0.1μmのメンブランフィル
ターを用いて加圧濾過することにより感光液を得た。次
にこの様にして得た感光液をシリコンウェハー上に40
00rpmで30秒間回転塗布し、表面温度120℃の
ホットプレート上で90秒間乾燥することにより膜厚
0.5μmのレジスト層を得た。次いでこの様にして得
られた塗膜に実施例1と同様にして得られるi線を6秒
間(30mJ/cm2 )全面照射した。次いでこのレジ
スト層にエリオニクス(株)製ELS−3300を用い
て加速電圧20KVで種々の照射量を照射した。次いで
実施例1と同様に処理して照射直後加熱と照射後一定時
間放置後加熱のものの現像して得られるパターンの比較
観察を行った。4時間放置まで1.0μm、0.5μm
のラインパターンの変化はみられなかった。
【0037】比較例1 実施例1に於いて合成例3のナフトキノンジアジド化合
物を除いた以外は同様に調整し、感光液を得た。その後
の操作も実施例1と同様に処理し、照射後加熱処理迄の
安定性を評価した。照射後直ちに加熱、現像して得られ
たパターンは1.0μm、0.5μmのラインパターン
を解像し、感度は1.6μC/cm2 であったが、膜減
りが見られた。1時間放置後加熱では表面難溶化層の形
成がみられた。
【0038】比較例2 実施例1で得られた感光液を使用し、i線全面照射を除
いた以外は実施例1と同様な操作を行った。電子線照射
後直ちに加熱処理を行ったが照射量10μC/cm2 で
もパターンは得られず、著しい感度の低下がみられた。
【0039】比較例3 実施例1の感光液を使用し、i線全面照射も行うが、実
施例1と異なりその全面照射を電子線照射後一定時間毎
にi線全面照射を行い、その後直ちに加熱、現像を行
い、得られたパターンの観察比較を行った。電子線照射
後直ちにi線全面照射後加熱、現像して得られたパター
ンは照射量3μC/cm2 で、1.0、0.5μmのラ
インパターンが得られた。しかし、1時間後i線照射に
於いては表面難溶化層が観察され0.5μmのラインパ
ターンは解像出来なかった。
【0040】本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物及び
パターン形成法は放射線に対する感度が高く、且つ放射
線照射後加熱処理迄の安定性が高く又この組成物から得
られた転写パターンは膨潤が無く解像度に優れ更にドラ
イエッチング耐性及び耐熱性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/26 H01L 21/027

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線に曝された時に酸を生じる酸発生剤
    を含有する化学増幅系ポジ型感放射線性樹脂組成物に於
    いて、その組成物がナフトキノンジアジド化合物を含有
    することを特徴とするポジ型感放射線性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポジ型感放射線性樹脂組成物においてその
    全固形分を100重量部とする時、アルカリ可溶性樹脂
    が60〜90重量部、酸分解性化合物が5〜40重量
    部、酸発生剤が0.5〜15重量部そしてナフトキノン
    ジアジド化合物が0.01〜15重量部よりなることを
    特徴とする請求項1記載のポジ型感放射線性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】ポジ型感放射線性樹脂組成物における酸発
    生剤が放射線に曝された時に強酸を発生する化合物であ
    り、更にナフトキノンジアジド化合物が少くとも一つの
    1−ナフトキノン−2−ジアゾ−4−スルホニル基を含
    有することを特徴とする請求項2記載のポジ型感放射線
    性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のポジ型感放射線性樹脂組
    成物を基板上に塗布、加熱処理後可紫あるいは近紫外光
    を全面照射し、次いで放射線によりパターン露光あるい
    は描画し、引き続き加熱処理、現像することを特徴とす
    るパターン形成法。
  5. 【請求項5】請求項2に記載のポジ型感放射線性樹脂組
    成物を用いることを特徴とする請求項4記載のパターン
    形成法。
  6. 【請求項6】請求項3に記載のポジ型感放射線性樹脂組
    成物を用いることを特徴とする請求項4記載のパターン
    形成法。
  7. 【請求項7】請求項1から6に記載のポジ型感放射線樹
    脂組成物のパターン形成用放射線として電子線を用いる
    ことを特徴とするポジ型感放射線性樹脂組成物及びそれ
    を用いるパターン形成法。
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