JP2000305268A - 感光性重合体組成物、レリーフパターンの製造法及び電子部品 - Google Patents
感光性重合体組成物、レリーフパターンの製造法及び電子部品Info
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Abstract
率も良好なポジ型の感光性重合体組成物、該組成物を用
いたレリーフパターンの製造法、該レリーフパターンを
有する信頼性の高い電子部品を提供する。 【解決手段】(a)一般式(I) (式中、Uは4価の有機基を示し、Vは2価の有機基を
示す)で表される繰り返し単位を有するアルカリ水溶液
可溶性のポリアミド、光により酸を発生する化合物、並
びに、メチロール基とフェノール性水酸基とを有する化
合物、アミノ基とフェノール性水酸基とを有する化合
物、2つの芳香環が単結合又は2価の基(但し、メチレ
ン基及びアルキリデン基を除く)を介して結合した構造
を有し、かつ、前記芳香環の少なくとも1つはフェノー
ル性水酸基を有する化合物、及び、3つ以上の芳香環を
有し、かつ、前記芳香環の少なくとも1つはフェノール
性水酸基を有する化合物から選択されるフェノール性水
酸基を示す。
Description
物、この組成物を用いたレリーフパターンの製造法及び
電子部品に関し、さらに詳しくは、加熱処理により半導
体素子等の電子部品の表面保護膜、層間絶縁膜等として
適用可能なポリベンゾオキサゾール系耐熱性高分子とな
るポジ型で耐熱性の感光性重合体組成物、この組成物を
用いたレリーフパターンの製造方法及び電子部品に関す
る。
絶縁膜としては、耐熱性、機械特性及び電気特性に優
れ、また、膜形成が容易であり、表面を平坦化できる等
の利点から、ポリイミドが幅広く使用されている。ポリ
イミドを表面保護膜又は層間絶縁膜として使用する場
合、スルーホール等の形成工程は、主にポジ型のフォト
レジストを用いるエッチングプロセスによって行われて
いる。しかし、工程にはフォトレジストの塗布や剥離が
含まれ、煩雑であるという問題がある。そこで作業工程
の合理化を目的に感光性を兼ね備えた耐熱性材料の検討
がなされてきた。
エステル結合により感光基を導入したポリイミド前駆体
組成物(特公昭52−30207号公報等)、2.ポリ
アミド酸に化学線の照射により2量化又は重合可能な炭
素−炭素二重結合及びアミノ基と芳香族ビスアジドを含
む化合物を添加した組成物(特公平3−36861号公
報等)などが知られ、用いられている。
は、通常、溶液状態で基板上に塗布後乾燥し、マスクを
介して活性光線を照射し、露光部を現像液で除去し、パ
ターンを形成する。上記1及び2の組成物は、現像液に
有機溶剤を使用するネガ型である。有機溶剤の現像液
は、廃液処理の際の環境への負荷が大きく、近年環境へ
の配慮から、廃現像液の処理の容易な水性現像液で現像
可能な感光性耐熱材料が求められている。また、ポジ型
のフォトレジストを用いるエッチングプロセスからネガ
型の感光性ポリイミドに切り替えるためには、露光装置
のマスクや現像設備の変更が必要となる。上記1、2の
組成物は以上述べたような問題点がある。
3.o−ニトロベンジル基をエステル結合により導入し
たポリイミド前駆体(特開昭60−37550号公
報)、4.フェノール性水酸基を含むポリアミド酸エス
テルとo−ジアゾキノン化合物を含む組成物(特開平4
−204945号公報)等が知られている。また、ポジ
型の耐熱性材料として、ポリイミドと同等の、耐熱性、
機械特性、電気特性を有するポリベンズオキサゾールを
使用した感光剤材料、5.ポリベンズオキサゾール前駆
体とo−ジアゾキノン化合物を含む組成物(特開昭64
−6947号公報、特開平9−302221号公報等)
も知られている。
0nm以下であるため、感度が低く、特に最近使用され
ているi線ステッパ(365nmの単波長光)等では使
用が困難であるという問題がある。上記4、5の組成物
は、上記3の前駆体より感度はよいが、十分ではないと
いう問題がある。このように、十分な感度を有するポジ
型感光性耐熱材料は得られていないのが現状である。
来技術の問題点を克服するものである。すなわち、請求
項1〜13記載の発明は、感度が高く、パターンの形状
や未露光部の残膜率も良好なポジ型の感光性重合体組成
物を提供するものである。また、請求項14及び15記
載の発明は、前記の組成物の使用により、解像度が高
く、良好な形状のパターンが得られるレリーフパターン
の製造法を提供するものである。さらに請求項16記載
の発明は、良好な形状の精密なレリーフパターンを有す
ることにより、信頼性の高い電子部品を提供するもので
ある。
(I)
示す)で表される繰り返し単位を有するアルカリ水溶液
可溶性のポリアミド、(b)光により酸を発生する化合
物、並びに、(c)メチロール基とフェノール性水酸基
とを有する化合物(c1)、アミノ基とフェノール性水
酸基とを有する化合物(c2)、2つの芳香環が単結合
又は2価の基(但し、メチレン基及びアルキリデン基を
除く)を介して結合した構造を有し、かつ、前記芳香環
の少なくとも1つはフェノール性水酸基を有する化合物
(c3)、及び、3つ以上の芳香環を有し、かつ、前記
芳香環の少なくとも1つはフェノール性水酸基を有する
化合物(c4)から選択されるフェノール性水酸基を有
する化合物を含有してなる感光性重合体組成物に関す
る。
1)として、一般式(II)
R2は各々独立にアルキル基又はアルケニル基を示し、
m及びnは各々独立に1又は2であり、p及びqは各々
独立に0〜3の整数である)で表される化合物である感
光性重合体組成物に関する。
1〜10のアルキル基を示す)である感光性重合体組成
物に関する。また本発明は、前記の一般式(II)で表
される化合物が、3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキ
シ−5−メチルベンゼンメタノール)である感光性重合
体組成物に関する。また本発明は、前記(c)成分が、
(c2)として、一般式(III)
は各々独立にアルキル基を示し、r及びsは各々独立に
0から3の整数を示す)で表される化合物を含む感光性
重合体組成物に関する。
される化合物が、Yで表される基として、下記式から選
択されるものを有する感光性重合体組成物に関する。
される化合物が、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒド
ロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパンである感光性重合体組成物に関する。また本
発明は、前記(c)成分が、(c3)又は(c4)とし
て、一般式(IV)
びアルキリデン基を除く)を示し、R5及びR6は各々
独立にアルキル基を示し、t及びuは各々独立に0〜3
の整数を示す)で表される化合物を含む感光性重合体組
成物に関する。
個以上の芳香環を含む2価の有機基である感光性重合体
組成物に関する。また本発明は、さらに(d)アルカリ
水溶液に対する(a)成分の溶解を阻害する化合物を含
有する前記の何れかに記載の感光性重合体組成物に関す
る。
示す)で表される繰り返し単位を有するアルカリ水溶液
可溶性のポリアミド、(b)光により酸を発生する化合
物、(c’)フェノール性水酸基を有する化合物及び
(d)アルカリ水溶液に対する(a)成分の溶解を阻害
する化合物を含有してなる感光性重合体組成物に関す
る。
(V)
独立にアルキル基、アルケニル基を示し、a及びbは各
々独立に0〜5の整数である)で表されるジアリールヨ
ードニウム塩を含む感光性重合体組成物に関する。
対して、(b)成分5〜100重量部、(c)成分又は
(c’)成分1〜30重量部、(d)成分0.01〜1
5重量部を配合する前記の感光性重合体組成物に関す
る。また本発明は、前記の何れかに記載の感光性重合体
組成物を支持基板上に塗布し乾燥する工程、露光する工
程、現像する工程及び加熱処理する工程を含むレリーフ
パターンの製造方法に関する。
て使用する光源が、i線であるレリーフパターンの製造
方法に関する。また本発明は、前記の製造方法により得
られるレリーフパターンを表面保護膜又は層間絶縁膜と
して有してなる電子部品に関する。
で表される繰り返し単位を有する成分(a)は、アルカ
リ水溶液可溶性のフェノール性水酸基含有ポリアミドで
ある。なお、アルカリ水溶液とは、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド水溶液、金属水酸化物水溶液、有機
アミン水溶液等のアルカリ性の溶液である。一般式
(I)で表される、ヒドロキシ基を含有するアミドユニ
ットは、最終的には硬化時の脱水閉環により、耐熱性、
機械特性、電気特性に優れるオキサゾール体に変換され
る。
り返し単位を有するポリアミドは、前記繰り返し単位を
有していればよいが、ポリアミドのアルカリ水溶液に対
する可溶性は、フェノール性水酸基に由来するため、ヒ
ドロキシ基を含有するアミドユニットが、ある割合以上
含まれていることが好ましい。
基を示す。jとkは、モル分率を示し、jとkの和は1
00モル%であり、jが60〜100モル%、kが40
〜0モル%である)で表されるポリアミドであることが
好ましい。ここで、式中のjとkのモル分率は、j=8
0〜100モル%、k=20〜0モル%であることが好
ましい。
3,000〜200,000が好ましく、5,000〜
100,000がより好ましい。ここで、分子量は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定
し、標準ポリスチレン検量線より換算して得た値であ
る。
繰り返し単位を有するポリアミドは、一般的にジカルボ
ン酸誘導体とヒドロキシ基含有ジアミン類とから合成で
きる。具体的には、ジカルボン酸誘導体をジハライド誘
導体に変換後、前記ジアミン類との反応を行うことによ
り合成できる。ジハライド誘導体としては、ジクロリド
誘導体が好ましい。
にハロゲン化剤を作用させて合成することができる。ハ
ロゲン化剤としては通常のカルボン酸の酸クロ化反応に
使用される、塩化チオニル、塩化ホスホリル、オキシ塩
化リン、五塩化リン等が使用できる。
は、ジカルボン酸誘導体と上記ハロゲン化剤を溶媒中で
反応させるか、過剰のハロゲン化剤中で反応を行った
後、過剰分を留去する方法で合成できる。反応溶媒とし
は、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
リドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、トルエン、ベンゼン等が使用でき
る。
で反応させる場合は、ジカルボン酸誘導体に対して、
1.5〜3.0モルが好ましく、1.7〜2.5モルが
より好ましく、ハロゲン化剤中で反応させる場合は、
4.0〜50モルが好ましく、5.0〜20モルがより
好ましい。反応温度は、−10〜70℃が好ましく、0
〜20℃がより好ましい。
は、脱ハロゲン化水素剤の存在下に、有機溶媒中で行う
ことが好ましい。脱ハロゲン化水素剤としては、通常、
ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基が使用され
る。また、有機溶媒としは、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピリドン、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等が使用でき
る。反応温度は、−10〜30℃が好ましく、0〜20
℃がより好ましい。
れる4価の有機基とは、一般に、ジカルボン酸と反応し
てポリアミド構造を形成する、2個のヒドロキシ基がそ
れぞれアミンのオルト位に位置した構造を有するジアミ
ンの残基であり、4価の芳香族基が好ましく、炭素原子
数としては6〜40のものが好ましく、炭素原子数6〜
40の4価の芳香族基がより好ましい。4価の芳香族基
としては、4個の結合部位がいずれも芳香環上に存在す
るものが好ましい。
−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,
4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、
ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)
スルホン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
等が挙げられる。これらの化合物は、単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
表される2価の有機基とは、一般に、ジカルボン酸と反
応してポリアミド構造を形成する、ジアミンの残基であ
り、前記Uを形成するジアミン以外の残基であり、2価
の芳香族基又は脂肪族基が好ましく、炭素原子数として
は4〜40のものが好ましく、炭素原子数4〜40の2
価の芳香族基がより好ましい。
−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、ベンジ
シン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレン
ジアミン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)スル
ホン、ビス(3−アミノフェノキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン等の芳
香族ジアミン化合物、この他にもシリコーン基の入った
ジアミンとして、LP−7100、X−22−161A
S、X−22−161A、X−22−161B、X−2
2−161C及びX−22−161E(いずれも信越化
学工業株式会社製、商品名)等が挙げられる。これらの
化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
2価の有機基とは、ジアミンと反応してポリアミド構造
を形成する、ジカルボン酸の残基であり、2価の芳香族
基が好ましく、炭素原子数としては6〜40のものが好
ましく、炭素原子数6〜40の2価の芳香族基がより好
ましい。2価の芳香族基としては、2個の結合部位がい
ずれも芳香環上に存在するものが好ましい。
タル酸、テレフタル酸、2,2−ビス(4−カルボキシ
フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、4,4’−ジカルボキシビフェニル、4,4’−
ジカルボキシジフェニルエーテル、4,4’−ジカルボ
キシテトラフェニルシラン、ビス(4−カルボキシフェ
ニル)スルホン、2,2−ビス(p−カルボキシフェニ
ル)プロパン、5−tert−ブチルイソフタル酸、5
−ブロモイソフタル酸、5−フルオロイソフタル酸、5
−クロロイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸等の芳香族系ジカルボン酸、1,2−シクロブタンジ
カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,3−シクロペンタンジカルボン酸、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸等の脂肪族系ジカルボン酸などが挙げら
れる。これらの化合物を、単独で又は2種以上を組み合
わせて使用することができる。
より酸を発生する化合物は、感光剤であり、酸を発生さ
せ、光の照射部のアルカリ水溶液への可溶性を増大させ
る機能を有するものである。その種類としては、o−キ
ノンジアジド化合物、アリルジアゾニウム塩、ジアリル
ヨードニウム塩、トリアリルスルホニウム塩などが挙げ
られ、特に制限はないが、o−キノンジアジド化合物が
感度が高く好ましいものとして挙げられる。
−キノンジアジドスルホニルクロリド類とヒドロキシ化
合物、アミノ化合物などとを脱塩酸剤の存在下で縮合反
応させることで得られる。前記o−キノンジアジドスル
ホニルクロリド類としては、例えば、ベンゾキノン−
1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリド、ナフトキ
ノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリド、ナ
フトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ド等が使用できる。
ヒドロキノン、レゾルシノール、ピロガロール、ビスフ
ェノールA、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,3,4,2’,3’−ペンタヒドロキシベン
ゾフェノン,2,3,4,3’,4’,5’−ヘキサヒ
ドロキシベンゾフェノン、ビス(2,3,4−トリヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒド
ロキシフェニル)プロパン、4b,5,9b,10−テ
トラヒドロ−1,3,6,8−テトラヒドロキシ−5,
10−ジメチルインデノ[2,1−a]インデン、トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタンなどが使用できる。
ニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、o−ア
ミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキ
シビフェニル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒド
ロキシビフェニル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノ−3−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4
−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパンなどが使用できる。
ヒドロキシ化合物及び/又はアミノ化合物とは、o−キ
ノンジアジドスルホニルクロリド1モルに対して、ヒド
ロキシ基とアミノ基の合計が0.5〜1当量になるよう
に配合されることが好ましい。脱塩酸剤とo−キノンジ
アジドスルホニルクロリドの好ましい割合は、0.95
/1〜1/0.95の範囲である。好ましい反応温度は
0〜40℃、好ましい反応時間は1〜10時間とされ
る。
ン,メチルエチルケトン,テトラヒドロフラン,ジエチ
ルエーテル,N-メチルピロリドン等の溶媒が用いられ
る。脱塩酸剤としては,炭酸ナトリウム,水酸化ナトリ
ウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸カリウム,水酸化カリ
ウム,トリメチルアミン,トリエチルアミン,ピリジン
などがあげられる。
(b)成分の配合量は、露光部と未露光部の溶解速度差
と、感度の許容幅の点から、(a)成分100重量部に
対して5〜100重量部が好ましく、8〜40重量部が
より好ましい。本発明に使用される(c)成分は、フェ
ノール性水酸基を有する特定の化合物である。(c)成
分は、メチロール基とフェノール性水酸基とを有する化
合物(c1)、アミノ基とフェノール性水酸基とを有す
る化合物(c2)、2つの芳香環が単結合又は2価の基
(但し、メチレン基及びアルキリデン基を除く)を介し
て結合した構造を有し、かつ、前記芳香環の少なくとも
1つはフェノール性水酸基を有する化合物(c3)、及
び、3つ以上の芳香環を有し、かつ、前記芳香環の少な
くとも1つはフェノール性水酸基を有する化合物(c
4)から選択される。前記(c)成分を使用することに
より、アルカリ水溶液で現像すると露光部の溶解速度が
増加し、感度を上げることができる。(c)成分は、分
子量が大きくなると露光部の溶解促進効果が小さくなる
ので、一般に分子量が1,500以下の化合物が好まし
い。
有する化合物の具体例としては、(c1)成分としての
前記一般式(II)で示されるメチロール基とフェノー
ル性水酸基を有する化合物、(c2)成分としての前記
一般式(III)で示されるアミノ基とフェノール性水
酸基を有する化合物及び(c3)又は(c4)成分とし
ての前記一般式(IV)で示される化合物が好ましいも
のとして挙げられる。
(II)で示される、メチロール基とフェノール性水酸
基を有する化合物を使用すると、アルカリ水溶液で現像
する際に露光部の溶解速度が増加し感度が上がり、パタ
ーン形成後の膜の硬化時に膜の溶融を防ぐことができる
点に優れるので好ましい。
価の基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基等の炭素数が1〜10のアルキレン基、エチリデン基
等の炭素数が2〜10のアルキリデン基、フェニレン基
等の炭素数が6〜30のアリーレン基、これらの炭化水
素基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子等のハロゲ
ン原子で置換した基、スルホン基、カルボニル基、エー
テル結合、チオエーテル結合、アミド結合等が挙げら
れ、また下記一般式
ン基(例えば炭素原子数が1〜10のもの)、アルキリ
デン基(例えば炭素数が2〜10のもの)、それらの水
素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換した基、ス
ルホン基、カルボニル基、エーテル結合、チオエーテル
結合、アミド結合等から選択されるものであり、R9は
水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はハロアルキル
基であり、複数存在する場合は互いに同一でも異なって
いてもよく、mは1〜10である)で示される2価の有
機基が挙げられる。
が、
1〜10のアルキル基を示す)であるものはその効果が
高く好ましいものとして挙げられる。
は、3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メ
チルベンゼンメタノール)、4,4'−(1−メチルエ
チリデン)ビス[2−メチル−6−ヒドロキシメチルフ
ェノール]、3,3',5,5',−テトラキス(ヒドロ
キシメチル)[(1,1'−ビフェニル)−4,4'−ジ
オール]、4,4'−(1−メチルエチリデン)ビス
[2,6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール]、
2,2'−メチレンビス(4,6−ビスヒドロキシメチ
ルフェノール)、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−3
−ヒドロキシメチル−5−メチルフェニル)メチル]−
4−メチルフェノール等が挙げられる。これらの中で、
特に3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メ
チルベンゼンメタノール)は効果が高く最も好ましいも
のとして挙げられる。
は、特に優れた解像度を与えることができるので好まし
い。一般式(III)において、Yで示される2価の基
としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等の
炭素数が1〜10のアルキレン基、エチリデン基等の炭
素数が2〜10のアルキリデン基、フェニレン基等の炭
素数が6〜30のアリーレン基、これらの炭化水素基の
水素原子の一部又は全部をフッ素原子等のハロゲン原子
で置換した基、スルホン基、カルボニル基、エーテル結
合、チオエーテル結合、アミド結合等が挙げられ、また
下記一般式
ン基(例えば炭素原子数が1〜10のもの)、アルキリ
デン基(例えば炭素原子数が2〜10のもの)、その水
素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換した基、ス
ルホン基、カルボニル基、エーテル結合、チオエーテル
結合、アミド結合等から選択されるものであり、R10
は水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はハロゲン化
アルキル基であり、複数存在する場合は互いに同一でも
異なっていてもよく、nは1〜10である)で示される
2価の有機基が挙げられる。また一般式(III)にお
いて、R3及びR4で示される基のうちアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基等の炭素数が1〜10のもの
が挙げられる。
は、Yで表される基が、
い。
例としては、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロ
キシビフェニル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒ
ドロキシビフェニル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノ−3−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−
ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−アミノ−3
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3−アミノ−
4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビ
ス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン、
ノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
が、感度や解像度向上の効果が高く好ましい化合物とし
て挙げられる。
優れた解像度を与える化合物として好ましいものであ
る。一般式(IV)において、Zで示される2価の有機
基は、メチレン基及びアルキリデン基は効果に劣るので
除かれる。Zで示される2価の有機基の好ましいものと
しては、エチレン基、プロピレン基等の炭素数が2〜1
0のアルキレン基、フェニレン基等の炭素数が6〜30
のアリーレン基、これらの炭化水素基の水素原子の一部
又は全部をフッ素原子等のハロゲン原子で置換した基、
スルホン基、カルボニル基、エーテル結合、チオエーテ
ル結合、アミド結合等の他、下記一般式
ン基(例えば炭素原子数が1〜10のもの)、アルキリ
デン基(例えば炭素原子数が2〜10のもの)、その水
素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換した基、ス
ルホン基、カルボニル基、エーテル結合、チオエーテル
結合、アミド結合等から選択されるものであり、R11
は水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はハロゲン化
アルキル基であり、複数存在する場合は互いに同一でも
異なっていてもよく、Pは1〜10である)で示される
2価の有機基、下記一般式
が1〜10のもの)、アルキリデン基(例えば炭素数が
2〜10のもの)、それらの水素原子の一部又は全部を
ハロゲン原子で置換した基、スルホン基、カルボニル
基、エーテル結合、チオエーテル結合、アミド結合等か
ら選択されるものであり、2つのZ”は同一でも異なっ
ていてもよく、R12及びR13は各々独立に水素原子
又は1価の有機基である)で示される2価の有機基が挙
げられる。ここで、R12及びR13のうち1価の有機
基としては、アルキル基(例えば炭素数が1〜10のも
の)、アリール基(例えば炭素数が6〜20のもの)、
ヒドロキシアリール基(例えば炭素数が6〜20のも
の)などが挙げられる。中でも、Zとして、一個以上の
芳香環を含む2価の有機基が好ましい。
分を使用する場合は、(c)成分として、前記一般式
(IV)におけるZがメチレン基や、エチリデン基等の
炭素数が2〜10のアルキリデン基のものを用いること
が可能である。
としては、ビフェノール、4,4’−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,4’,4”−メチリデントリスフェノール、ト
リス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、トリス(4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)エタン、2,6−ビ
ス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−
4−メチルフェノール、4,4’,4”,4’’’−
(1,2−エタンジリデン)テトラキスフェノール、
2,2’−メチレンビス[6−[(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノール]
等が使用できる。また、(d)成分を併用する場合は、
ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビス(2−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)メタン等が使用できる。
(c)成分の配合量は、現像時間と、未露光部残膜率の
許容幅の点から、(a)成分100重量部に対して1〜
30重量部が好ましく、5〜20重量部がより好まし
い。
(d)成分は、(a)成分のアルカリ水溶液に対する溶
解性を阻害する化合物である。このような(d)成分と
しては、オニウム塩、ジアリ−ル化合物及びテトラアル
キルアンモニウム塩が好ましい。オニウム塩としては、
ジアリ−ルヨードニウム塩等のヨードニウム塩、トリア
リ−ルスルホニウム塩等のスルホニウム塩、ホスホニウ
ム塩、アリ−ルジアゾニウム塩等のジアゾニウム塩など
が挙げられる。ジアリ−ル化合物としては、ジアリ−ル
尿素、ジアリ−ルスルホン、ジアリ−ルケトン、ジアリ
−ルエーテル、ジアリ−ルプロパン、ジアリ−ルヘキサ
フルオロプロパン等の二つのアリ−ル基が結合基を介し
て結合したものが挙げられ、前記アリール基としては、
フェニル基が好ましい。テトラアルキルアンモニウム塩
としては、前記アルキル基がメチル基、エチル基等のテ
トラアルキルアンミニウムハライドが挙げられる。
のとしては、ジアリールヨードニウム塩、ジアリール尿
素化合物、ジアリールスルホン化合物、テトラメチルア
ンモニウムハライド化合物等が挙げられ、ジアリール尿
素化合物としてはジフェニル尿素、ジメチルジフェニル
尿素等が挙げられ、テトラメチルアンモニウムハライド
化合物としては、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラメチル
アンモニウムヨーダイドなどが挙げられる。
独立にアルキル基又はアルケニル基を示し、a及びbは
各々独立に0〜5の整数である。)で表されるジアリー
ルヨードニウム塩化合物が好ましい。陰イオンとして
は、硝酸イオン、4弗化硼素イオン、過塩素酸イオン、
トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−トルエンス
ルホン酸イオン、チオシアン酸イオン、塩素イオン、臭
素イオン、沃素イオン等が挙げられる。
ば、ジフェニルヨードニウムニトラート、ビス(p−t
ert−ブチルフェニル)ヨードニウムニトラート、ジ
フェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホナー
ト、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨードニウ
ムトリフルオロメタンスルホナート、ジフェニルヨード
ニウムブロマイド、ジフェニルヨードニウムクロリド、
ジフェニルヨードニウムヨーダイト等が使用できる。
トラート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタン
スルホナート及びジフェニルヨードニウム−8−アニリ
ノナフタレン−1−スルホナートが、効果が高く好まし
いものとして挙げられる。本発明の感光性重合体組成物
において、(d)成分を用いる場合、(c)成分として
は、特定の化合物ではなく、フェノール性水酸基を有す
る化合物全般(以下(c’)成分とする)が使用でき
る。
の許容幅の点から、(a)成分100重量部に対して
0.01〜30重量部が好ましく、0.01〜10重量
部がより好ましく、0.05〜3重量部がさらに好まし
く、0.1〜2重量部が特に好ましい。本発明の感光性
重合体組成物は、前記(a)成分、(b)成分、(c)
成分又は(c’)成分、及び、必要に応じて(d)成分
を溶剤に溶解して得ることができる。
ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホリルアミド、テトラメチレンスルホン、γ
−ブチロラクトン等の非プロトン性極性溶剤が好まし
く、これらを単独で又は2種以上併用して用いられる。
ン、ジイソブチルケトン、メチルアミルケトン、乳酸エ
チル、プロピレンフリコールモノメチルエーテルアセテ
ート等の溶剤を併用することができる。溶剤の量は特に
制限はないが、一般に組成物中溶剤の量が20〜90重
量%となるように調整される。
要に応じて接着助剤として、有機シラン化合物、アルミ
キレート化合物等を含むことができる。有機シラン化合
物としては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、尿素プロピルトリエトキシシラン、等が挙
げられる。アルミキレート化合物としては、例えば、ト
リス(アセチルアセトネート)アルミニウム、アセチル
アセテートアルミニウムジイソプロピレート等が挙げら
れる。
上に塗布し乾燥する工程、露光する工程、現像する工程
及び加熱処理する工程を経て、ポリイミドのレリーフパ
ターンとすることができる。支持基板上に塗布し乾燥す
る工程では、ガラス基板、半導体、金属酸化物絶縁体
(例えばTiO2、SiO2等)、窒化ケイ素などの支
持基板上に、この感光性重合体組成物をスピンナーなど
を用いて回転塗布後、ホットプレート、オーブンなどを
用いて乾燥する。
となった感光性重合体組成物に、マスクを介して紫外
線、可視光線、放射線などの活性光線を照射する。現像
工程では、露光部を現像液で除去することによりレリー
フパターンが得られる。現像液としては、例えば、水酸
化ナトリウム,水酸化カリウム,ケイ酸ナトリウム,ア
ンモニア,エチルアミン,ジエチルアミン,トリエチル
アミン,トリエタノールアミン,テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドなどのアルカリ水溶液が好ましいもの
として挙げられる。これらの水溶液の塩基濃度は、0.
1〜10重量%とされることが好ましい。さらに上記現
像液にアルコール類や界面活性剤を添加して使用するこ
ともできる。これらはそれぞれ、現像液100重量部に
対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好まし
くは0.1〜5重量部の範囲で配合することができる。
ーフパターンに好ましくは150〜450℃の加熱処理
をすることにより、オキサゾール環や他の官能基を有す
る耐熱性のポリベンズオキサゾールのレリーフパターン
になる。
置や多層配線板等の電子部品に使用することができ、具
体的には、半導体装置の表面保護膜や層間絶縁膜、多層
配線板の層間絶縁膜等の形成に使用することができる。
本発明の半導体装置は、前記組成物を用いて形成される
表面保護膜や層間絶縁膜を有すること以外は特に制限さ
れず、様々な構造をとることができる。
下に説明する。図1は多層配線構造の半導体装置の製造
工程図である。図において、回路素子を有するSi基板
等の半導体基板は、回路素子の所定部分を除いてシリコ
ン酸化膜等の保護膜2で被覆され、露出した回路素子上
に第1導体層が形成されている。前記半導体基板上にス
ピンコート法等で層間絶縁膜としてのポリイミド樹脂等
の膜4が形成される(工程(a))。
ク系の感光性樹脂層5が前記層間絶縁膜4上にスピンコ
ート法で形成され、公知の写真食刻技術によって所定部
分の層間絶縁膜4が露出するように窓6Aが設けられて
いる(工程(b))。前記窓6Aの層間絶縁膜4は、酸
素、四フッ化炭素等のガスを用いるドライエッチング手
段によって選択的にエッチングされ、窓6Bがあけられ
ている。ついで窓6Bから露出した第1導体層3を腐食
することなく、感光樹脂層5のみを腐食するようなエッ
チング溶液を用いて感光樹脂層5が完全に除去される
(工程(c))。
導体層7を形成させ、第1導体層3との電気的接続が完
全に行われる(工程(d))。3層以上の多層配線構造
を形成する場合は、上記の工程を繰り返して行い各層を
形成することができる。
例では、この表面保護膜を前記感光性重合体組成物をス
ピンコート法にて塗布、乾燥し、所定部分に窓6Cを形
成するパターンを描いたマスク上から光を照射した後ア
ルカリ水溶液にて現像してパターンを形成し、加熱して
ポリベンゾオキサゾール膜とする。このポリベンゾオキ
サゾール膜は、導体層を外部からの応力、α線などから
保護するものであり、得られる半導体装置は信頼性に優
れる。なお、上記例において、層間絶縁膜を本発明の感
光性重合体組成物を用いて形成することも可能である。
に、4,4’−ジカルボキシジフェニルエーテル21.
7g(0.084モル)及びN−メチルピロリドン(N
MP)125gを仕込み、フラスコを0℃に冷却し、塩
化チオニル20.0g(0.168モル)を反応温度を
10℃以下に保持しながら滴下し、滴下後10℃付近で
30分間撹拌して、4,4’−ジカルボキシジフェニル
エーテルジクロリドの溶液(α)を得た。
リットルのフラスコ中に、N−メチルピロリドン100
gを仕込み、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキ
シフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパン23.4g(0.10モル)を添加し、攪拌溶解
した後、ピリジン26.6gを添加した。この溶液を冷
却し、温度を0〜10℃に保ちながら、4,4’−ジカ
ルボキシジフェニルエーテルジクロリドの溶液(α)を
30分間かけて滴下した後、10℃付近で30分間撹拌
した。反応液を4リットルの水に投入し、析出物を回
収、洗浄した後、40℃で二日間減圧乾燥してポリヒド
ロキシアミドを得た。
リス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン
−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを、1/
2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド化合
物2.25g、3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキ
シ−5−メチルベンゼンメタノール)1.5g、ジフェ
ニルヨードニウムニトラート0.15g及び尿素プロピ
ルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.30
gを、N−メチルピロリドン23.00gに攪拌溶解し
た。この溶液を3μm孔のテフロン(登録商標)フィル
タを用いて加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
によりシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレート
上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの塗膜
を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株式会
社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、100〜
500mJ/cm2の露光をした。次いで、テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶液を
現像液とし60秒間パドル現像を行い、純水で洗浄して
レリーフパターンを得た。パターン観察により、適正露
光量は250mJ/cm2と判断され、この露光量で良
好な形状のパターンが形成された。未露光部の残膜率は
83%であった。得られたレリーフパターンを窒素雰囲
気下、350℃で1時間加熱処理したところ、良好な形
状のポリベンズオキサゾール膜のパターンが得られた。
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g、2,2−ビス(3―アミノ−4−ヒ
ドロキシ)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン2.25g、ジフェニルヨードニウムニトレート
0.15g及び尿素プロピルトリエトキシシランの50
%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロリドン
23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔のテ
フロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体組成
物を得た。
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.6μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cm2の露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし45秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してレリーフパターンを得た。パターン観察により、適
正露光量は250mJ/cm2と判断され、この露光量
で良好な形状のパターンが形成された。未露光部の残膜
率は81%であった。得られたレリーフパターンを窒素
雰囲気下350℃で1時間加熱処理したところ、良好な
形状のポリベンズオキサゾール膜のパターンが得られ
た。
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させた化合物2.25g、
2,2'−メチレンビス(4−メチルフェノール)とジ
フェニルヨードニウムニトラート0.15g及び尿素プ
ロピルトリエトキシシランの50重量%メタノール溶液
0.30gをNMP23.00gに攪拌溶解した。この
溶液を3μm孔のテフロンフィルタを用いて加圧濾過し
て感光性重合体組成物を得た。
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
ポジ型感光性樹脂組成物の膜を得た。この感光性ポリイ
ミド前駆体塗膜にi線縮小投影露光装置((株)日立製
作所製 LD−5010i)を用い、レティクルを介
し、100〜500mJ/cm2の露光をした。次い
で、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの2.38
重量%水溶液を現像液として50秒間パドル現像を行
い、純水で洗浄してレリーフパターンを得た。パターン
観察により、適正露光量は300mJ/cm2と判断さ
れ、この露光量で良好な形状のパターンが形成された。
未露光部の残膜率は84%であった。このパターンを窒
素雰囲気下350℃で1時間加熱処理したところ良好な
形状のポリベンズオキサゾール膜のパターンを得た。
g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを
1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド
化合物2.25g及び尿素プロピルトリエトキシシラン
の50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロ
リドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μm
孔のテフロンフィルタを用いて加圧濾過して感光性重合
体組成物を得た。
を使用してシリコンウェハ上に回転塗布し、ホットプレ
ート上110℃で3分間加熱乾燥を行い、7.5μmの
塗膜を得た。この塗膜に露光機としてi線ステッパ(株
式会社日立製作所製)を用い、レティクルを介し、10
0〜500mJ/cm2の露光をした。次いで、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶
液を現像液とし13秒間パドル現像を行い、純水で洗浄
してレリーフパターンを得た。パターン観察により、適
正露光量は450mJ/cm2と判断された。未露光部
の残膜率は80%であった。
高く、解像度が高く、パターンの形状や未露光部の残膜
率も良好で、耐熱性にも優れるものである。また本発明
のレリーフパターンの製造法によれば、前記の、感度が
高い組成物の使用により、解像度が高く、良好な形状の
パターンが得られる。また、本発明の電子部品は、良好
な形状のポリベンゾオキサゾールのパターンを表面保護
膜または層間絶縁膜として有することにより、信頼性が
高いものである。
る。
4…層間絶縁膜層 5…感光樹脂層、 6A、6B、6C…窓、 7…第2
導体層、 8…表面保護膜層。
Claims (16)
- 【請求項1】(a)一般式(I) 【化1】 (式中、Uは4価の有機基を示し、Vは2価の有機基を
示す)で表される繰り返し単位を有するアルカリ水溶液
可溶性のポリアミド、(b)光により酸を発生する化合
物、並びに、(c)メチロール基とフェノール性水酸基
とを有する化合物(c1)、アミノ基とフェノール性水
酸基とを有する化合物(c2)、2つの芳香環が単結合
又は2価の基(但し、メチレン基及びアルキリデン基を
除く)を介して結合した構造を有し、かつ、前記芳香環
の少なくとも1つはフェノール性水酸基を有する化合物
(c3)、及び、3つ以上の芳香環を有し、かつ、前記
芳香環の少なくとも1つはフェノール性水酸基を有する
化合物(c4)から選択されるフェノール性水酸基を有
する化合物を含有してなる感光性重合体組成物。 - 【請求項2】(c)成分が、(c1)として、一般式
(II) 【化2】 (式中、Xは単結合又は2価の有機基を示し、R1及び
R2は各々独立にアルキル基又はアルケニル基を示し、
m及びnは各々独立に1又は2であり、p及びqは各々
独立に0〜3の整数である)で表される化合物である請
求項1記載の感光性重合体組成物。 - 【請求項3】Xで表される基が、 【化3】 (式中、2つのAは各々独立に水素原子又は炭素原子数
1〜10のアルキル基を示す)である請求項2記載の感
光性重合体組成物。 - 【請求項4】一般式(II)で表される化合物が、3,
3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベン
ゼンメタノール)である請求項2記載の感光性重合体組
成物。 - 【請求項5】(c)成分が、(c2)として、一般式
(III) 【化4】 (式中、Yは単結合又は2価の基を示し、R3及びR4
は各々独立にアルキル基を示し、r及びsは各々独立に
0から3の整数を示す)で表される化合物を含む請求項
1記載の感光性重合体組成物。 - 【請求項6】一般式(III)で表される化合物が、Y
で表される基として、下記式から選択されるものを有す
る請求項5記載の感光性重合体組成物。 【化5】 - 【請求項7】一般式(III)で表される化合物が、
2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)
−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンである
請求項6記載の感光性重合体組成物。 - 【請求項8】(c)成分が、(c3)又は(c4)とし
て、一般式(IV) 【化6】 (式中、Zは単結合又は2価の基(但し、メチレン基及
びアルキリデン基を除く)を示し、R5及びR6は各々
独立にアルキル基を示し、t及びuは各々独立に0〜3
の整数を示す)で表される化合物を含む請求項1記載の
感光性重合体組成物。 - 【請求項9】Zで表される基が、1個以上の芳香環を含
む2価の有機基である請求項8記載の感光性重合体組成
物。 - 【請求項10】さらに(d)アルカリ水溶液に対する
(a)成分の溶解を阻害する化合物を含有する請求項1
〜10の何れかに記載の感光性重合体組成物。 - 【請求項11】(a)一般式(I) 【化7】 (式中、Uは4価の有機基を示し、Vは2価の有機基を
示す)で表される繰り返し単位を有するアルカリ水溶液
可溶性のポリアミド、(b)光により酸を発生する化合
物、(c’)フェノール性水酸基を有する化合物及び
(d)アルカリ水溶液に対する(a)成分の溶解を阻害
する化合物を含有してなる感光性重合体組成物。 - 【請求項12】 【化8】 (式中、X−は対陰イオンを示し、R7及びR8は各々
独立にアルキル基、アルケニル基を示し、a及びbは各
々独立に0〜5の整数である)で表されるジアリールヨ
ードニウム塩を含む請求項11又は12記載の感光性重
合体組成物。 - 【請求項13】(a)成分100重量部に対して、
(b)成分5〜100重量部、(c)成分又は(c’)
成分1〜30重量部、(d)成分0.01〜15重量部
を配合する請求項10、11又は12記載の感光性重合
体組成物。 - 【請求項14】請求項1〜13の何れかに記載の感光性
重合体組成物を支持基板上に塗布し乾燥する工程、露光
する工程、現像する工程及び加熱処理する工程を含むレ
リーフパターンの製造方法。 - 【請求項15】露光する工程において使用する光源が、
i線である請求項14記載のレリーフパターンの製造方
法。 - 【請求項16】請求項14又は15記載の製造方法によ
り得られるレリーフパターンを表面保護膜又は層間絶縁
膜として有してなる電子部品。
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