JP4337847B2 - 感光性重合体組成物、レリーフパターンの製造法及び電子部品 - Google Patents
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Description
ポリイミドを表面保護膜又は層間絶縁膜として使用する場合、スルーホール等の形成工程は、主にポジ型のフォトレジストを用いるエッチングプロセスによって行われている。しかし、工程にはフォトレジストの塗布や剥離が含まれ、煩雑であるという問題がある。そこで作業工程の合理化を目的に感光性を兼ね備えた耐熱性材料の検討がなされてきた。
上記特許文献1及び2の組成物は、現像液に有機溶剤を使用するネガ型である。有機溶剤の現像液は、廃液処理の際の環境への負荷が大きく、近年環境への配慮から、廃現像液の処理の容易な水性現像液で現像可能な感光性耐熱材料が求められている。また、ポジ型のフォトレジストを用いるエッチングプロセスからネガ型の感光性ポリイミドに切り替えるためには、露光装置のマスクや現像設備の変更が必要となる。上記特許文献1、2の組成物は以上述べたような問題点がある。
すなわち、請求項1〜5に記載の発明は、感度が高く、パターンの形状や未露光部の残膜率も良好なポジ型の感光性重合体組成物を提供するものである。
また、請求項6及び7に記載の発明は、前記の組成物の使用により、解像度が高く、良好な形状のパターンが得られるレリーフパターンの製造法を提供するものである。
さらに請求項8に記載の発明は、良好な形状の精密なレリーフパターンを有することにより、信頼性の高い電子部品を提供するものである。
また、本発明のレリーフパターンの製造法によれば、前記の、感度が高い組成物の使用により、解像度が高く、良好な形状のパターンが得られる。
また、本発明の電子部品は、良好な形状のポリベンゾオキサゾールのパターンを表面保護膜または層間絶縁膜として有することにより、信頼性が高いものである。
前記o−キノンジアジドスルホニルクロリド類としては、例えば、ベンゾキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリド、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリド、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリド等が使用できる。
脱塩酸剤としては,炭酸ナトリウム,水酸化ナトリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸カリウム,水酸化カリウム,トリメチルアミン,トリエチルアミン,ピリジンなどがあげられる。
本発明に使用される(c)成分は、フェノール性水酸基を有する特定の化合物である。(c)成分は、メチロール基とフェノール性水酸基とを有する化合物(c1)、アミノ基とフェノール性水酸基とを有する化合物(c2)、2つの芳香環が単結合又は2価の基(但し、メチレン基及びアルキリデン基を除く)を介して結合した構造を有し、かつ、前記芳香環の少なくとも1つはフェノール性水酸基を有する化合物(c3)、及び、3つ以上の芳香環を有し、かつ、前記芳香環の少なくとも1つはフェノール性水酸基を有する化合物(c4)から選択される。前記(c)成分を使用することにより、アルカリ水溶液で現像すると露光部の溶解速度が増加し、感度を上げることができる。(c)成分は、分子量が大きくなると露光部の溶解促進効果が小さくなるので、一般に分子量が1,500以下の化合物が好ましい。
これらの中で、特に3,3'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゼンメタノール)は効果が高く最も好ましいものとして挙げられる。
中でも、Zとして、一個以上の芳香環を含む2価の有機基が好ましい。
また、(d)成分を併用する場合は、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン等が使用できる。
本発明の感光性重合体組成物において、(d)成分を用いる場合、(c)成分としては、特定の化合物ではなく、フェノール性水酸基を有する化合物全般(以下(c')成分とする)が使用できる。
本発明の感光性重合体組成物は、前記(a)成分、(b)成分、(c)成分又は(c')成分、及び、必要に応じて(d)成分を溶剤に溶解して得ることができる。
溶剤の量は特に制限はないが、一般に組成物中溶剤の量が20〜90重量%となるように調整される。
有機シラン化合物としては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、尿素プロピルトリエトキシシラン、等が挙げられる。
アルミキレート化合物としては、例えば、トリス(アセチルアセトネート)アルミニウム、アセチルアセテートアルミニウムジイソプロピレート等が挙げられる。
支持基板上に塗布し乾燥する工程では、ガラス基板、半導体、金属酸化物絶縁体(例えばTiO2、SiO2等)、窒化ケイ素などの支持基板上に、この感光性重合体組成物をスピンナーなどを用いて回転塗布後、ホットプレート、オーブンなどを用いて乾燥する。
現像工程では、露光部を現像液で除去することによりレリーフパターンが得られる。現像液としては、例えば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,ケイ酸ナトリウム,アンモニア,エチルアミン,ジエチルアミン,トリエチルアミン,トリエタノールアミン,テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ水溶液が好ましいものとして挙げられる。これらの水溶液の塩基濃度は、0.1〜10重量%とされることが好ましい。さらに上記現像液にアルコール類や界面活性剤を添加して使用することもできる。これらはそれぞれ、現像液100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量部の範囲で配合することができる。
本発明の半導体装置は、前記組成物を用いて形成される表面保護膜や層間絶縁膜を有すること以外は特に制限されず、様々な構造をとることができる。
図1は多層配線構造の半導体装置の製造工程図である。図において、回路素子を有するSi基板等の半導体基板は、回路素子の所定部分を除いてシリコン酸化膜等の保護膜2で被覆され、露出した回路素子上に第1導体層が形成されている。前記半導体基板上にスピンコート法等で層間絶縁膜としてのポリイミド樹脂等の膜4が形成される(工程(a))。
前記窓6Aの層間絶縁膜4は、酸素、四フッ化炭素等のガスを用いるドライエッチング手段によって選択的にエッチングされ、窓6Bがあけられている。ついで窓6Bから露出した第1導体層3を腐食することなく、感光樹脂層5のみを腐食するようなエッチング溶液を用いて感光樹脂層5が完全に除去される(工程(c))。
3層以上の多層配線構造を形成する場合は、上記の工程を繰り返して行い各層を形成することができる。
なお、上記例において、層間絶縁膜を本発明の感光性重合体組成物を用いて形成することも可能である。
実施例1
攪拌機及び温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に、4,4'−ジカルボキシジフェニルエーテル21.7g(0.084モル)及びN−メチルピロリドン(NMP)125gを仕込み、フラスコを0℃に冷却し、塩化チオニル20.0g(0.168モル)を反応温度を10℃以下に保持しながら滴下し、滴下後10℃付近で30分間撹拌して、4,4'−ジカルボキシジフェニルエーテルジクロリドの溶液(α)を得た。
反応液を4リットルの水に投入し、析出物を回収、洗浄した後、40℃で二日間減圧乾燥してポリヒドロキシアミドを得た。
実施例1で作成したポリヒドロキシアミド15.00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド化合物2.25g、2,2−ビス(3―アミノ−4−ヒドロキシ)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン2.25g、ジフェニルヨードニウムニトレート0.15g及び尿素プロピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロリドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔のテフロン(登録商標)フィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
実施例1で作成したポリヒドロキシアミド15.00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを1/2.9のモル比で反応させた化合物2.25g、2,2'−メチレンビス(4−メチルフェノール)とジフェニルヨードニウムニトラート0.15g及び尿素プロピルトリエトキシシランの50重量%メタノール溶液0.30gをNMP23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔のテフロン(登録商標)フィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
実施例1で得られたポリヒドロキシアミド15.00g、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを1/2.9のモル比で反応させたオルトキノンジアジド化合物2.25g及び尿素プロピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液0.30gを、N−メチルピロリドン23.00gに攪拌溶解した。この溶液を3μm孔のテフロン(登録商標)フィルタを用いて加圧濾過して感光性重合体組成物を得た。
また、本発明のレリーフパターンの製造法によれば、前記の、感度が高い組成物の使用により、解像度が高く、良好な形状のパターンが得られる。
また、本発明の電子部品は、良好な形状のポリベンゾオキサゾールのパターンを表面保護膜または層間絶縁膜として有することにより、信頼性の高い電子部品を提供するものである。
2 保護膜
3 第1導体層
4 層間絶縁膜層
5 感光樹脂層
6A、6B、6C 窓
7 第2導体層
8 表面保護膜層
Claims (8)
- 前記(d)アルカリ水溶液に対する(a)成分の溶解を阻害する化合物が、ジアリールヨードニウム塩、ジアリール尿素化合物、ジアリールスルホン化合物及びテトラメチルアンモニウムハライド化合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の感光性重合体組成物。
- 前記(a)成分100重量部に対して、前記(b)成分5〜100重量部、前記(c’)成分1〜30重量部、前記(d)成分0.01〜30重量部を配合することを特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか1項に記載の感光性重合体組成物。
- 前記(c’)成分が、分子量1500以下の化合物であることを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の感光性重合体組成物。
- 請求項1から請求項5のうち、いずれか1項に記載の感光性重合体組成物を支持基板上に塗布し乾燥する工程、露光する工程、現像する工程及び加熱処理する工程を含むことを特徴とするレリーフパターンの製造方法。
- 前記露光する工程において使用する光源が、i線であることを特徴とする請求項6に記載のレリーフパターンの製造方法。
- 請求項6又は7に記載の製造方法により得られるレリーフパターンを表面保護膜又は層間絶縁膜として有してなることを特徴とする電子部品。
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