JP2000199098A - 酸化亜鉛膜の形成方法及び該酸化亜鉛膜を用いた光起電力素子 - Google Patents

酸化亜鉛膜の形成方法及び該酸化亜鉛膜を用いた光起電力素子

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JP2000199098A JP10377715A JP37771598A JP2000199098A JP 2000199098 A JP2000199098 A JP 2000199098A JP 10377715 A JP10377715 A JP 10377715A JP 37771598 A JP37771598 A JP 37771598A JP 2000199098 A JP2000199098 A JP 2000199098A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解析出法により基板密着性に優れた高品質
の酸化亜鉛膜を効率的に形成する方法を提供する。 【構成】 導電性基体を、少なくともアンモニウムイオ
ンと亜鉛イオンを含有してなる水溶液に浸漬し、該水溶
液中に浸漬された対向電極との間に通電し、酸化亜鉛膜
を前記導電性基体上に堆積する酸化亜鉛膜形成方法であ
って、前記アンモニウムイオンの濃度を前記亜鉛イオン
の濃度の2倍〜6倍の範囲に制御することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化亜鉛膜の形成方
法及び該酸化亜鉛膜を使用した光起電力素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水素化非晶質シリコン、水素化非
晶質シリコンゲルマニウム、水素化非晶質シリコンカー
バイド、微結晶シリコン、多結晶シリコンなどからなる
光起電力素子においては、長波長領域の光の収集効率を
改善するために、裏面の反射層が使用されている。かか
る反射層は、半導体材料のバンド端に近くその吸収の小
さくなる波長、即ち800nmから1200nmの波長
の光に対して有効な反射特性を示すのが望ましい。この
条件を十分に満たす反射層は、金、銀、銅、アルミニウ
ムといった金属で構成された金属層からなるものであ
る。また、光閉じ込めとして知られる所定の波長範囲で
光学的に透明で表面が凸凹の層を設けることも行われて
いる。該表面凸凹の層は、一般的には、前記金属層と半
導体活性層の間に設けて、反射光を有効に利用して短絡
電流密度Jscを改善することもある。さらに、シャン
トパスによる特性低下を防止するため、当該金属層と半
導体層の間に導電性を示す透光性の材料による層、即ち
透明導電性層を設けることが行われている。これらの層
は、通常真空蒸着やスパッタといった方法により形成さ
れ、その場合光起電力素子は、短絡電流密度Jscにし
て1mA/cm2以上改善されることが知られている。
ところで、「29p−MF−22ステンレス基板上のa
−SiGe太陽電池における光閉じ込め効果」(199
0年秋季)第51回応用物理学会学術講演会講演予稿集
p747(以下、文献1という)及び“P−IA−15
a−SiC/a−Si/a−SiGe Multi−B
andgap Stacked Solar Cell
s With Bandgap Profiling
”,Sannomiya et al.,Techn
ical Digest of the Intern
ational PVSEC−5,Kyoto,Jap
an,p381,1990(以下、文献2という)に
は、銀で構成される反射層について反射率とテクスチャ
ー構造についての検討結果が記載されている。より詳し
くは、これらの文献1及び2には、反射層を、基板温度
を変えて形成した銀からなる二つの層とすることで有効
な凸凹を形成し、これによって酸化亜鉛層とのコンビネ
ーションにて、光閉じ込め効果による光起電力素子の短
絡電流の増大を達成できたとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した光閉じ込め層
として用いられる透明層は、一般に抵抗加熱や電子ビー
ムによる真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法、CVD法などによって形成されるが、ター
ゲット材料などの作製工賃が高いことや、真空装置の償
却費の大きいことや、材料の利用効率が高くないといっ
た問題がある。したがって、これらの成膜技術を用いる
光起電力素子(太陽電池)のコストを高いものとして、
太陽電池の一般的使用を増大する上で解決を要する事項
である。
【0004】こうした問題点の解決策の一つとし、「水
溶液電解によるZnO膜の作製」(1995年秋季)第
65回応用物理学会学術講演会講演予稿集p410に見
られるような液相堆積法(電気化学的析出)による酸化
亜鉛膜の成膜技術を採用することが考えられる。当該成
膜技術によれば、高価な真空装置、高価なターゲットが
不要であるため、酸化亜鉛膜の製造コストを大巾に削減
することができる。また大面積基板上に酸化亜鉛膜を堆
積することができるため、太陽電池のような大面積光起
電力素子には有望である。しかし、当該電気化学的析出
による成膜方法は、以下のような問題点を有する。 (イ)特に、電流密度を上昇させたり、溶液の濃度を上
げた場合に、堆積上にミクロンオーダーを越えるような
針状や球状や樹枝状などの形状をした異常成長が生成し
やすく、この酸化亜鉛膜を光起電力素子の構成要素とし
て用いた場合には、これらの異常成長が光起電力素子の
シャントパスを誘発する原因となることが考えられる。 (ロ)酸化亜鉛結晶粒の大きさにばらつきが生じやす
く、大面積化したときの膜の均一性に問題があることが
ある。 (ハ)基体上への酸化亜鉛膜の密着性が、抵抗加熱や電
子ビームによる真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法、CVD法などによって形成されたも
のに比べて劣る。 (ニ)平滑な膜厚をもった酸化亜鉛膜しか形成されな
い。即ち当該文献には、光閉じ込め効果のある凸凹形状
を備えた酸化亜鉛堆積膜について触れるところがない。 本発明はこうした技術情況に鑑みてなされたものであ
る。本発明は、電解析出法(液相堆積法)による基板密
着性に優れた酸化亜鉛膜の形成技術を実現することを目
的とする。本発明の他の目的は、高性能な光起電力素子
(太陽電池)を低コストで製造することを可能にする電
解析出法による酸化亜鉛膜の効率的形成方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成する本発明の電解析出法による酸化亜鉛膜の
形成方法は、導電性基体を、少なくとも亜鉛イオンと、
アンモニウムイオンを前記亜鉛イオンの濃度に対して2
倍〜6倍の範囲の濃度で含有してなる水溶液に浸漬し、
該水溶液中に浸漬された対向電極に電流を印加すること
により酸化亜鉛膜を前記導電性基体上に堆積することを
特徴とする。当該酸化亜鉛膜の形成方法によれば、波長
600nm〜1000nmの光についても光閉じ込めま
たは光の散乱が十分に発揮できるような凸凹を表面に有
する良質の酸化亜鉛膜を効率的に形成することができ
る。本発明の前記酸化亜鉛膜の形成方法においては、前
記水溶液は、酢酸イオンを前記亜鉛イオンの濃度に対し
て1〜3倍の範囲の濃度で含有することができる。この
場合、0.3mol/l以上の亜鉛イオン濃度での酸化
亜鉛膜の電析が可能となるため、波長600nm〜10
00nmにおいて、より光閉じ込め効果に優れた素子
を、より速い速度で形成できる。また本発明の前記酸化
亜鉛膜の形成方法においては、前記導電性基体を陽極と
し、前記対向電極を陰極とすることができる。この場
合、陽極側で導電性基体上に酸化亜鉛膜を形成するた
め、亜鉛金属を酸化亜鉛膜中に含むことがなく、異常成
長が少なく密着性に優れた素子を形成することができ
る。更に本発明の前記酸化亜鉛膜の形成方法において
は、前記導電性基体はその上に事前に形成された酸化亜
鉛膜を有するものであることができる。この場合、異常
成長の少ない酸化亜鉛膜を、効率よく均一に形成でき
る。本発明は、前記酸化亜鉛膜の形成方法を用いた光起
電力素子の製造方法を包含する。この光起電力素子の製
造方法によれば、密着性に優れ、且つ短絡電流及び変換
効率などの特性に優れた高品質の光起電力素子を低コス
トで製造できる。即ち、この場合、該光起電力素子の酸
化亜鉛膜の製造コストはスパッタリング法に比較して1
00分の1程度にすることができる。
【0006】
【発明の実施形態】本発明による光起電力素子の断面模
式図を図1に示す。図1において、101は支持体、1
02は金属層、103は下部透明導電層(本発明におい
ては、六方晶系多結晶からなる酸化亜鉛層)、104は
半導体層、105は透明電極(上部透明導電層)、10
6は集電電極である。支持体101と金属層102が本
発明でいう光反射性金属基板を形成している。なお、透
明基板側から光が入射する構成の場合、基板を除いて各
層が逆の順番で形成される。以下に、本発明における光
起電力素子の各構成要素について説明する。
【0007】
【基板】基板101としては、金属層または導電性材料
をコーティングした樹脂、ガラス、セラミックスなどが
用いられる。その表面には微細な凸凹を有してもよい。
透明基板を用いて基板側から光が入射する構成としても
よい。また、長尺な形状とすることによって連続成膜に
対応させることができる。特にステンレス、ポリイミド
など可撓性を有するため好適である。
【0008】
【金属層】金属層102は、電極としての役割と、基板
にまで到達した光を反射して半導体層で再利用させる反
射層としての役割がある。金属層102は、Al、C
u、Ag、Auなどを蒸着、スパッタ、電解析出、印刷
などの方法で形成する。金属層102は、その表面に凹
凸を有することにより反射光の半導体層104内での光
路長を延ばし、短絡電流を増大させる作用がある。基板
が導電性を有する場合には金属層は形成しなくてもよ
い。
【0009】
【下部透明導電層】下部透明導電層103は、入射光及
び反射光の乱反射を増大し、半導体層104内での光路
長を延ばす。また、金属層102の構成元素が半導体層
104中への拡散あるいはマイグレーションをおこし、
光起電力素子がシャントすることを防止する。さらに、
適度な抵抗をもつことにより、半導体層のピンホールな
どの欠陥によるショートを防止する。さらに、金属層1
02と同様にその表面に凹凸を有していることが好まし
い。下部透明導電層103は、ZnO、ITOなどの導
電性酸化物を蒸着、スパッタ、CVD、電解析出などの
方法を用いて形成できる。本発明においては、下部透明
導電層103は、装置コスト、材料コストの安価な本発
明による電解析出法により形成した酸化亜鉛膜からな
る。
【0010】
【電解析出による酸化亜鉛膜(層)の形成法】本発明に
おいて、酸化亜鉛膜の形成は、例えば図2に示す装置を
使用して上述した電解析出法により行うことができる。
図2において、201は耐腐食容器であり、電解析出水
溶液202としてアンモニウムイオンと、亜鉛イオンを
含む水溶液が用いられる。前記亜鉛イオンの濃度は好ま
しくは、0.002mol/l〜3.0mol/l、よ
り好ましくは0.01mol/l〜1.5mol/l、
最適には0.05mol/l〜0.7mol/lであ
る。前記アンモニウムイオンの濃度は、前記亜鉛イオン
の濃度の2倍〜6倍の範囲の濃度である。前記水溶液
は、更に酢酸イオンを含有することが好ましい。該酢酸
イオンの濃度は、前記亜鉛イオンの濃度の1倍〜3倍の
範囲とするのが好ましい。このようにすることで、光閉
じ込め効果に適したテクスチャー構造の酸化亜鉛膜を効
率よく形成できる。203,204は電極であり両極共
に電析可能である。電極204(基体)及び対向電極2
03は、負荷抵抗206を経て電源205に接続されて
おり、ほぼ一定の電流を流すようにされている。ここで
の電流は好ましくは0.1mA/cm2〜100mA/
cm2、より好ましくは1mA/cm2〜30mA/cm
2、最適には3mA/cm2〜15mA/ cm2である。
水溶液202の温度は50℃以上とすることで、異常成
長の少ない均一な酸化亜鉛膜を電極203(基体)上に
効率よく形成できる。水溶液202の全体を撹拌するた
めに、溶液吸入口208、溶液射出口207、溶液循環
ポンプ211、吸入溶液パイプ209、射出溶液パイプ
210とからなる溶液循環系を用いている。小規模な装
置であれば磁気撹拌子を用いることができる。
【0011】
【半導体層】半導体層104は、アモルファスあるいは
微結晶のSi、C、Ge、またはこれらの合金で構成さ
れる。これらの半導体構成材料は、水素および/または
ハロゲン原子を含有する。その好ましい含有量は0.1
乃至40原子%である。さらに酸素、窒素などを含有し
てもよい。これらの原子の含有濃度は5×1019cm-3
以下が望ましい。さらにp型半導体とするには周期律表
第III族元素、n型半導体とするには周期律表第V族
元素を含有する。スタックセルの場合、光入射側に近い
pin接合のi型半導体層はバンドギャップが広く、遠
いpin接合になるに従いバンドギャップが狭くなるの
が好ましい。また、i型半導体層の内部ではその膜厚の
中央よりもp型半導体層寄りにバンドギャップの極小値
があるのが好ましい。光入射側のドープ層(p型及びn
型半導体層)は光吸収の少ない結晶性の半導体か、また
はバンドギャップの広い半導体が適している。半導体層
104を形成するには、マイクロ波(MW)プラズマC
VD法または高周波(RF)CVD法が適している。こ
の半導体形成技術としては「i層はGraded Si
GeでGe組成20〜70atm%」(特開平4−11
9843)などを用いることができる。
【0012】
【透明電極】透明電極105(上部透明導電層)は、そ
の膜厚を適当に設定することにより反射防止膜の役割を
兼ねることができる。透明電極105はITO、Zn
O、InO3などの材料を、蒸着、CVD、スプレー、
スピンオン、浸漬などの方法を用いて形成される。これ
らの化合物に導電率を変化させる物質を含有してもよ
い。
【0013】
【集電電極】集電電極106は集電効率を向上させるた
めに設けられる。集電電極は、マスクを用いてスパッタ
によって集電パターンの金属を形成する方法や、集電性
ペーストあるいは半田ペーストを印刷する方法、金属線
を導電性ペーストで固着する方法により形成できる。な
お、必要に応じて光起電力素子の両面に保護層を形成す
ることができる。同時に鋼板などの補強材を併用しても
よい。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0015】
【実施例1】本実施例では、図2に示す装置を用いた。
負側の電極203及び正側の電極204としては、それ
ぞれ厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銅を
2000Åスパッタし、裏面をテープで覆ったものを用
いた。水素化亜鉛濃度を0.05mol/l、0.1m
ol/l、0.3mol/lとし、各水酸化亜鉛濃度の
1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍の濃度のア
ンモニア水を添加して水溶液202とした。水溶液20
2の温度は90℃とし、印加電流は、1.0mA/cm
2(0.1A/dm2)とし、電解析出を行った。電極2
03及び電極204上に形成されたそれぞれの電析膜を
X線回折(理学電気(株)RINT200)により種類
を調べ、光学特性(日本分光(株)V−570)の波形
から光干渉法を用いて膜厚を調べ、堆積速度を測定し
た。結果を表1及び2に示す。表1及び2に示す結果か
ら、亜鉛イオンと、亜鉛イオン濃度の2倍〜6倍の濃度
のアンモニアを添加することにより、ZnO膜を得るこ
とができることがわかった。
【0016】
【実施例2】ZnO濃度を0.05mol/l、0.1
mol/l、0.3mol/l、0.5mol/l、
0.7mol/lと、ZnO濃度に対して2倍の濃度の
アンモニア水を加えた水溶液に、ZnO濃度に対して
0.5倍、1倍、2倍、3倍、4倍の酢酸を添加し水溶
液202とした以外は実施例1と同様に電解析出を行っ
た。電極203及び電極204上に形成されたそれぞれ
の電析膜をX線回折(理学電気(株)RINT200)
により種類を調べ、光学特性(日本分光(株)V−57
0)の波形から光干渉法を用いて膜厚を調べ、堆積速度
を測定した。結果を表3及び4に示す。表3及び4に示
す結果から以下のことがわかった。即ち、亜鉛イオン濃
度の1倍〜3倍の濃度の酢酸を添加することにより、堆
積速度が速くなる。また、亜鉛イオン濃度の1倍〜3倍
の濃度の酢酸を添加することにより、0.3mol/l
以上の亜鉛イオン濃度での成膜が可能となる。
【0017】
【実施例3】本実施例においては、図2に示す装置を用
いた。負側の電極203及び正側の電極204として
は、それぞれ厚さ0.12mmのステンレス430BA
に、銀を2000Åスパッタし、裏面をテープで覆った
ものを用いた。0.5mol/lの酢酸亜鉛に、2.0
mol/lのアンモニア水を添加し水溶液202とし、
該水溶液の温度を90℃とし、印加電流は5.0mA/
cm2(0.5A/dm2)とした。電極203及び電極
204上に電解析出した膜サンプルをSEM観察(日立
製作所S−4500)により、異常成長の数を10mm
×10mmの範囲で数を数えた。また作製したサンプル
を基板ごと折り曲げ剥離試験を行った。その結果を表5
に示す。
【0018】
【実施例4】本実施例においては、図2に示す装置を用
いた。負側の電極203及び正側の電極204としてそ
れぞれ厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銀
を2000Åスパッタし、さらにZnOを1000Åス
パッタし、裏面をテープで覆ったものを用いた以外は、
実施例3と同様に電解析出を行った。電極203及び電
極204上に電解析出した膜サンプルをSEM観察(日
立製作所S−4500)により、異常成長の数を10m
m×10mmの範囲で数を数えた。また作製したサンプ
ルを基板ごと折り曲げ剥離試験を行った。その結果を表
5に示す。
【0019】
【比較例1】実施例3において、酢酸亜鉛を硝酸亜鉛に
変え、負側の電極203として厚さ0.12mmのステ
ンレス430BAに、銀を200nmスパッタしたもの
を用い、正側の電極204として厚さ1mmの4−Nの
亜鉛を使用した以外は実施例3と同様に電解析出を行っ
た。電極203及び電極204上に電解析出した膜サン
プルをSEM観察(日立製作所S−4500)により、
異常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数え
た。また作製したサンプルを基板ごと折り曲げ剥離試験
を行った。その結果を表5に示す。
【0020】
【実施例3及び4及び比較例1における結果の評価】表
5に示した結果から以下のことがわかった。即ち、本発
明による酢酸イオンとアンモニアイオンと亜鉛イオンを
含有する水溶液を電解析出することにより、光学特性に
優れた酸化亜鉛膜を作製できる。+極では20ミクロン
以上の異常成長がないため、密着性に優れた酸化亜鉛膜
を作製できる。基板として、酸化亜鉛膜を堆積した導電
性基体を使用することにより異常成長の減少、さらには
密着性に優れた酸化亜鉛膜を作製できる。
【0021】
【実施例5】本実施例では、図2に示す装置を用いた。
負側の電極203及び正側の電極204としてはそれぞ
れ厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銀を2
00nmスパッタしたものを用い裏面をテープで覆った
ものを用いた。0.3mol/lの酢酸亜鉛に1.2m
ol/lのアンモニア水を添加し水溶液202とし、該
水溶液の温度は80℃とし、印加電流は、1.0mA/
cm2(0.1A/dm2)とした。該条件で、電極20
3及び電極204上に酸化亜鉛膜を電解析出により形成
した。この後電極203及び電極204を装置から取り
出し、それぞれの上に、半導体層としてCVD法によ
り、n型非晶質シリコン(a−Si)膜を200Å、i
型非晶質シリコン(a−Si)膜を2000Å、及びp
型微結晶シリコン(mc−Si)膜を140Åの順に堆
積した。ついで、酸素雰囲気の加熱蒸着でITO膜を6
50Å蒸着し、反射防止効果のある上部電極としての透
明導電膜とした。この上に銀によるグリッドを加熱蒸着
により形成して集電電極とした。これにより、二つの光
起電力素子を得た。得られたそれぞれの光起電力素子を
ソーラーシュミレーター(AM1.5、100mW/c
2、表面温度25℃)を用いて短絡電流密度、変換効
率を測定した。それぞれの素子を温度85度湿度85%
の環境下に1000時間放置し変換効率の劣化率を測定
した。得られた結果を表6に示す。
【0022】
【実施例6】実施例5において負側の電極203及び正
側の電極204としてそれぞれ厚さ0.12mmのステ
ンレス430BAに、銀を2000Åスパッタし、さら
にZnOを1000Åスパッタしたものを用い、裏面を
テープで覆った以外は実施例5と同様にして、二つの光
起電力素子を得た。得られた光起電力素子をソーラーシ
ュミレーター(AM1.5、100mW/cm2、表面
温度25℃)を用いて短絡電流密度、変換効率を測定し
た。更に、それぞれの素子を加速試験としてHH試験
(温度85度湿度85%の環境下の環境試験箱に100
0時間投入)を行い、変換効率の劣化率を測定した。得
られた結果を表6に示す。
【0023】
【実施例7】実施例5において負側の電極203及び正
側の電極204としてそれぞれ厚さ0.12mmのステ
ンレス430BAに、Alを200nmスパッタし、さ
らにZnOを100nmスパッタしたものを用い、裏面
をテープで覆った以外は実施例5と同様にして二つの光
起電力素子を得た。得られたそれぞれの光起電力素子を
ソーラーシュミレーター(AM1.5、100mW/c
2、表面温度25℃)を用いて短絡電流密度、変換効
率を測定した。更に、それぞれの素子を加速試験として
HH試験(温度85度湿度85%の環境下の環境試験箱
に1000時間投入)を行い、変換効率の劣化率を測定
した。得られた結果を表6に示す。
【0024】
【比較例2】実施例5において、酢酸亜鉛を硝酸亜鉛に
変え、負側の電極203として厚さ0.12mmのステ
ンレス430BAに、銀を200nmスパッタしたもの
を用い、正側の電極204に厚さ1mmの4−Nの亜鉛
を使用した以外は実施例5と同様にして、光起電力素子
を得た。なお、本比較例2においては、電極203につ
いてのみ光起電力素子を作製した。得られた光起電力素
子をソーラーシュミレーター(AM1.5、100mW
/cm2、表面温度25℃)を用いて短絡電流密度、変
換効率を測定した。更に、該素子を加速試験としてHH
試験(温度85度湿度85%の環境下の環境試験箱に1
000時間投入)を行い、変換効率の劣化率を測定し
た。得られた結果を表6に示す。
【0025】
【比較例3】酸化亜鉛を形成しなかった以外は実施例5
と同様にして光起電力素子を得た。得られた光起電力素
子をソーラーシュミレーター(AM1.5、100mW
/cm2、表面温度25℃)を用いて短絡電流密度、変
換効率を測定した。更に、該素子を加速試験としてHH
試験(温度85度湿度85%の環境下の環境試験箱に1
000時間投入)を行い、変換効率の劣化率を測定し
た。得られた結果を表6に示す。
【0026】
【実施例5乃至7及び比較例2及び3における結果の評
価】表6に示した結果から以下のことがわかった。即
ち、本発明により形成した酸化亜鉛膜を用いることによ
り、短絡電流、変換効率さらには信頼性の優れた光起電
力素子を製造できる。また、+極に堆積された酸化亜鉛
膜を導電性基体として使用することにより信頼性の優れ
た光起電力素子を製造できる。更に、基板として、酸化
亜鉛膜を予め堆積した導電性基体を使用することによ
り、信頼性の優れた光起電力素子を製造できる。更にま
た、金属層にアルミニウムを用いた場合には、水溶液に
アルミニュウムが溶解することなく、効率よく酸化亜鉛
膜を堆積でき、信頼性の優れた光起電力素子を製造でき
る。
【0027】
【実施例8】ロール状に構成されたステンレス430B
Aの薄板を導電性基体(支持体)として使用した場合の
本発明に基づく実施例を図3に示す。図3において、3
01は送り出しローラーであって、支持体であるステン
レス薄板303を送り出し、最終的に取り巻きローラー
302に巻き取る。送り出しローラー301と巻き取り
ローラー302の間には、脱脂槽306、水洗槽30
8、蝕刻槽310、水洗槽312、金属形成槽314、
水洗槽317、温水槽319、酸化亜鉛層形成槽32
2、水洗槽326、乾燥炉328が順次設けられてい
る。それぞれの槽内には、支持体303の搬送経路をコ
ントロールするためのローラー304が設けられてい
る。支持体ロールのプロセススピードは200cm/m
inとした。支持体303に係わっている張力は50k
gfとした。張力は巻き取りローラー302に組み込ま
れた不図示の張力調整クラッチによって制御される。成
膜においては、先ずオイルで防錆された支持体303
(ステンレス薄板)は脱脂槽306にてオイル分を脱脂
される。脱脂浴305は、水1リットル中に硫酸60ミ
リリットルと塩酸(37%塩化水素(以下同様))70
ミリリットルを含んでなる水溶液である。該水溶液の温
度は室温とする。この後、支持体303は、搬送ローラ
ーを経て、水洗槽308に搬送され、水309による水
洗シャワー307にて水洗が十分に行われる。水量は最
低毎分2リットルであることが好ましい。
【0028】次に支持体303は、搬送ローラーを経
て、酸性蝕刻槽310に搬送される。ここで酸性蝕刻浴
311は、フッ酸(46%フッ酸化水素、以下同様)
3、酢酸1を混合したものである。該浴の温度は室温と
する。ここで処理された支持体303は、水洗槽308
と同様の水洗槽313に搬送される。次工程の金属層形
成浴315がアルカリ性であるから、弱アルカリのシャ
ワーとすることも可能である。支持体303は搬送ロー
ラーを経て、金属層形成槽314にて金属層を形成す
る。金属形成浴315は水1リットル中に、ピロ燐酸銅
80g、ピロ燐酸カリウム300g、アンモニア水6ミ
リリットル(比重0.88)、及び硝酸カリウム10g
からなるを含有するものである。該金属層形成浴は、5
0℃〜60℃の温度に制御する。pHは8.2〜8.8
の範囲に入るようにする。対向電極316には銅板を用
いる。本装置には支持体303が設置電位とされている
ので、電極316の銅板での電流を読んで層形成を制御
する。本例では電流密度3A/dm2とした。また、層
形成速度は60Å/secであり、金属形成浴中で形成
された金属層の層厚は4000Åであった。
【0029】その後水洗槽318で水洗されたのち、支
持体は303は搬送ローラーを経て、純水温度85℃に
保たれた温水槽320を経て、充分に前加熱されたの
ち、酸化亜鉛層形成槽323に搬送される。酸化亜鉛形
成浴324は、水1リットル中に酢酸亜鉛・6水塩65
gに、28%アンモニア水100cc含んでなり、液温
は85℃の温度に保たれており、pHは7.5〜8.0
に保持される。対向電極326は表面をバフ研磨したS
US板が用いられる。このSUS板対向電極に流す電流
密度は5A/dm2とした。また、形成速度は30Å/
secであり、酸化亜鉛層形成浴324中で形成され
た、酸化亜鉛膜の膜厚は1ミクロンであった。その後、
水洗槽327で水洗された後支持体303は搬送ローラ
ーを経て乾燥炉329に送られる。該乾燥炉は不図示の
温風ノズルと赤外線ヒーター330からなっており、温
風は溌水も同時に行う。温風ノズルからの温風は80℃
に制御し、赤外線ヒーターは200℃に制御した。この
ようにして乾燥工程を経た支持体303は、その上に金
属層(102)及び酸化亜鉛層(103)が形成された
ものであり、巻き上げローラー302に巻き取られる。
【0030】上記の操作において、金属層形成槽314
及び酸化亜鉛形成槽323は空気撹拌とし、またいずれ
も、ガラス電極を用いた温度補正を内蔵したpH計にて
常時浴のpHをモニターし、金属層形成槽314ではア
ンモニアを追加し、酸化亜鉛層形成槽323では適時酢
酸亜鉛と、アンモニアを追加してそれぞれの浴のpHを
制御した。
【0031】以上のようにして支持体303上に金属層
と酸化亜鉛層を形成したものを基板としてトリプル構造
の半導体層(104)をロール・ツー・ロール方式のC
VD成膜装置にて形成した。即ち、まずシランとフォス
フィンと水素の混合ガスを用い、前記基板(金属層10
2と酸化亜鉛層103とがこの順序で形成されている)
を340℃に加熱し、400WのRFパワーを投入して
n型半導体層を形成し、次にシランとゲルマンと水素の
混合ガスを用い、基板温度を450℃としてマイクロ波
パワーを投入してi型半導体層を形成し、更に基板温度
を250℃として、三フッ化ボロンとシランと水素の混
合ガスからp型半導体層を形成し、ボトムnipセルと
した。続いてi型半導体層形成用の前記シランとゲルマ
ンの混合比を増やし、同様の手順にて、ミドルnipセ
ルを形成し、更に同様の手順でi型半導体層をシランと
水素から形成してトップnipセルを形成した。この
後、ロール・ツー・ロール方式のスパッタ成膜装置にて
ITO膜を透明導電層として形成した。しかる後、銀ペ
ーストで集電電極を形成した。かくして光起電力素子を
得た。得られた光起電力素子をソーラーシュミレーター
(AM1.5、100mW/cm2、表面温度25℃)
を用いて短絡電流密度、変換効率を測定した。更に、該
素子を加速試験としてHH試験(温度85度湿度85%
の環境下の環境試験箱に1000時間投入)を行い、変
換効率の劣化率を測定した。得られた結果を表7に示
す。
【0032】
【実施例9】本実施例においては、長尺の導電性支持体
(ステンレス430BA薄板)上にロール・ツー・ロー
ル方式のDCマグネトロンスパッタ成膜装置を用いて4
000Å厚の銅膜を金属層(102)として形成した。
該支持体(403)を図4に示す装置に導入し、支持体
403上に形成された金属層(102)上に酸化亜鉛層
(103)を形成した。即ち、該支持体403は、温水
槽405にて純水を85℃に保った温水浴405で充分
温められた後、支持体403は搬送ローラーを経て、酸
化亜鉛層形成槽412に搬送された。該槽412の酸化
亜鉛形成浴407は、水1リットル中に酸化亜鉛40
g、100%酢酸100cc、28%アンモニア150
ccを含んでなり、浴中を撹拌するために超音波振動子
608(40KHz)による超音波処理がなされる。液
温は85℃の温度に保たれており、pHは7.5以上に
保持される。対向電極410は表面をバフ研磨したSU
S板が用いられる。このSUS板対向電極に流す電流密
度は5A/dm2とした。また、形成速度は30Å/s
ecであり、酸化亜鉛形成浴407中で形成された、酸
化亜鉛膜(層)の膜厚は10000Åであった。この上
に実施例8におけると同様にして半導体層、透明電極、
集電電極を形成した。かくして光起電力素子を得た。得
られた光起電力素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。更に、該素子を
加速試験としてHH試験(温度85度湿度85%の環境
下の環境試験箱に1000時間投入)を行い、変換効率
の劣化率を測定した。得られた結果を表7に示す。
【0033】
【実施例10】本実施例においては、長尺の導電性支持
体(ステンレス430BA薄板)上にロール・ツー・ロ
ール方式のDCマグネトロンスパッタ成膜装置を用いて
2000Å厚のアルミニウム膜を金属層(102)とし
て形成した。ついで同様のロール・ツー・ロール方式の
DCマグネトロンスパッタ成膜装置により1000Å厚
の酸化亜鉛膜を該金属層上に形成した。支持体上に形成
されたこの酸化亜鉛膜上に実施例9と同じ方法で酸化亜
鉛膜を形成した。ついで、実施例8と同じ方法で半導体
層、透明電極及び集電電極を形成した。かくして光起電
力素子を得た。得られた光起電力素子をソーラーシュミ
レーター(AM1.5、100mW/cm2、表面温度
25℃)を用いて短絡電流密度、変換効率を測定した。
更に、該素子を加速試験としてHH試験(温度85度湿
度85%の環境下の環境試験箱に1000時間投入)を
行い、変換効率の劣化率を測定した。得られた結果を表
8に示す。
【0034】
【実施例8乃至10における結果の評価】表7及び表8
に示した結果からつぎのことがわかった。即ち、本発明
の酸化亜鉛膜の形成方法は、ロール・ツー・ロール方式
においても、短絡電流、変換効率などの特性に優れ信頼
性の高い光起電力素子の効率的製造を可能にすることが
わかった。
【0035】
【表1(−極)】
【0036】
【表2(+極)】
【0037】
【表3(−極)】
【0038】
【表4(+極)】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、水溶液から電解析出に
より高品質の酸化亜鉛膜が形成できる。光起電力素子
(太陽電池)の製造プロセスにおいてこの酸化亜鉛膜形
成技術をその裏面反射層形成に使用することにより、短
絡電流密度及び変換効率が向上し、また吸率特性及び耐
久性の向上した太陽電池が得られる。更にスパッタ法や
蒸着法と比べて材料コスト、ランニングコストが非常に
有利(約100分の1のコスト)であるため、太陽光発
電の本格的な普及に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光起電力素子の一例の略断面図で
ある。
【図2】本発明における電解析出による酸化亜鉛膜の形
成装置の一例を示す模式図である。
【図3】本発明における連続電解析出装置の一例を示す
模式図である。
【図4】本発明における連続電解析出装置の他の例を示
す模式図である。
【符号の説明】
101 支持体 102 金属層 103 下部透明導電層(酸化亜鉛層) 104 半導体層 105 透明電極層 106 集電電極層 201 腐食容器 202 水溶液 203 −電極 204 +電極 205 電源 206 負荷抵抗 207 射出口 208 吸入口 209 吸入溶液パイプ 210 射出溶液パイプ 211 溶液循環ポンプ 212 ヒーター 213 温度計
フロントページの続き Fターム(参考) 4G047 AA02 AB02 AC03 AD02 4K024 AA00 AA05 AA09 AA17 AB02 AB03 AB15 BA04 BB12 BB27 BC01 CA01 CB03 DA04 DA07 DB03 DB10 GA16 5F051 AA03 AA04 AA05 BA14 BA17 CB27 DA04 FA02 FA15 FA23 GA02 5H032 AA06 AS16 BB05 BB07 EE02 EE18 HH02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体を少なくともアンモニウムイ
    オンと亜鉛イオンを含有してなる水溶液に浸漬し、該水
    溶液中に浸漬された対向電極との間に通電し、酸化亜鉛
    膜を前記導電性基体上に堆積する酸化亜鉛膜の形成方法
    であって、前記アンモニウムイオンの濃度を前記亜鉛イ
    オンの濃度の2倍〜6倍の範囲に制御することを特徴と
    する酸化亜鉛膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記水溶液は、酢酸イオンを前記亜鉛イ
    オンの濃度の1倍から3倍の範囲の濃度で含有すること
    を特徴とする請求項1に記載の酸化亜鉛膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記導電性基体を陽極とし、対向電極を
    陰極にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の酸
    化亜鉛膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記導電性基体が酸化亜鉛膜を堆積した
    導電性基体であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の酸化亜鉛膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の方法
    で形成された酸化亜鉛膜を使用したことを特徴とする光
    起電力素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008174765A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Jfe Steel Kk 鋼帯の電気めっき設備および電気めっき方法
JP2013241669A (ja) * 2012-04-26 2013-12-05 Murata:Kk 保護膜を形成するための電解液並びに保護膜及びその形成方法
JP2015057363A (ja) * 2013-08-07 2015-03-26 ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァーシティー オブ カリフォルニアThe Regents Of The University Of California 透明な金属酸化物のナノ粒子の組成、その製造方法、及びこれからなる物品

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