JP2000133829A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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JP2000133829A JP10305206A JP30520698A JP2000133829A JP 2000133829 A JP2000133829 A JP 2000133829A JP 10305206 A JP10305206 A JP 10305206A JP 30520698 A JP30520698 A JP 30520698A JP 2000133829 A JP2000133829 A JP 2000133829A
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体層の上に酸化亜鉛などの金属酸化物膜
を電析により形成することで、これをヘテロ接合に適用
することができ、電析により成膜した膜層を光閉じ込め
層あるいは透明電極層となすことができ、これにより素
子製造を簡便化できると共に、製造コストも低減化し得
る半導体素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体層上に、水溶液から金属酸化物を
電気化学的に析出する半導体素子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子、特に
太陽電池や光センサーなどの光起電力素子の製造方法に
関し、とりわけ、半導体層の上に水溶液から金属酸化物
を電気化学的に析出させる工程を含む半導体素子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、特に光起電力素子を構成す
る膜層は、一般にはプラズマCVD法,MO−CVD
法,スパッタ法,加熱蒸着法などの真空装置を用いた方
式、いわゆる乾式真空プロセスにより形成している。
【0003】光起電力素子は、環境整合性がよいことか
ら代替えエネルギーの筆頭と目されているものの、既存
のエネルギーを大きく置き換えるに至っていない。主要
な理由は、光起電力素子のエネルギーコストが高いこ
と、つまり、光起電力素子によって生み出される単位エ
ネルギーの値段が、既存の方式より高いことによる。光
起電力素子はランニングコストがほとんどゼロなので、
専らその設備のコストあるいは素子自体のコストが高い
ことが問題の本質である。
【0004】ところが、前述した乾式真空プロセスで
は、どうしても光起電力素子のコストを下げることが難
しい。その理由は、真空装置が高価であること、そし
て、その乾式真空プロセスに用いる材料が高価なこと等
による。従って、乾式真空プロセスは、小さくて付加価
値が高いCPUやメモリー素子などには極めて有効では
あるものの、光起電力素子のように大面積で安価な素子
を提供したいという要求があるものには、必ずしも有利
な方式ではない。ただし、これは、膜厚との関係が深
く、薄い膜では材料の使用量が多くないので、乾式真空
プロセスと他の方式との差異はあまり発生しない。ま
た、この膜厚の厚さも材料の原価に依存することから、
素子の全体構成の中で判断することになる。
【0005】一方、化学的あるいは電気化学的に成膜す
る方法は、基本的にコストを高くする要因が乾式真空プ
ロセスに比べれば遥かに少ないことから、できるだけ利
用できればそれに超したことはない。例えば、成膜材料
がCIS(CuInSe2)やCdTeでは、電気化学
的に成膜する方式がいくつか提案されている。そして、
極めて材料費が高い半導体膜や、膜厚を厚く成膜する必
要のある光閉じ込め層などは、乾式真空プロセスではな
く、例えば電析方式を採用することが光起電力素子を安
価に製造するため理に適っている。ただし、内部電界に
よって熱キャリアが吐き出されていて、そこで生成して
移動する光キャリアがエネルギー変換に寄与する半導体
層(光学活性層)については、成膜材料がCISにしろ
CdTeにしろ、乾式真空プロセスによる膜層の性能を
超えるものは得られていないため、乾式真空プロセス以
外の方式を採用するには改善すべき項目がいくつもあ
り、低コスト化が求められている光起電力素子の層とし
て組み込むには現在のところ現実的でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、水溶液の
電気化学反応を利用して酸化物を堆積する方法(電析プ
ロセスと呼ぶことにする)について既に提案しており
(特願平8−302576号)、これに基づくと、特性
として乾式真空プロセスで形成したものと遜色のない酸
化亜鉛の薄膜が得られる。従って、光起電力素子の一部
として酸化亜鉛の膜層を必要とされる場合には、有力な
候補となる。酸化亜鉛膜の膜厚がある程度に厚く必要で
あるときには尚更である。
【0007】なお、特願平8−302576号には、長
尺基板に電析する方法も提案している。長尺基板は、ロ
ール基板,ウェブ,フープ材,コイル,テープ,リール
材などと様々に呼ばれており、極めて細長い長方形をし
た薄板で、長手方向には巻き上げてロールの形に保持で
きるようになっている。この長尺基板は、連続的に成膜
を行えるため、稼働率やランニングコストを安くできる
など、工業的には極めて有利である。
【0008】光起電力素子の構成要素として、こういっ
た酸化亜鉛は、光閉じ込め層やヘテロ接合の光学活性層
として適用することが可能である。何れにしてもある程
度は膜厚があったほうがよいため、電析プロセスは有利
である。
【0009】しかしながら、上記出願は導電性基板ある
いは導電性材料による電極の上に、酸化亜鉛を電析プロ
セスによって堆積する技術であって、半導体層の上へ電
析することについて、そのまま適用することはできな
い。即ち、非導電性の基板の上には、例えば無電解めっ
き等で用いられる前処理や無電解めっきプロセスを導入
しないと、膜層の定常成長はできない。
【0010】ところが、光起電力素子の製造では、半導
体層を形成した後、その上に酸化亜鉛層を形成したい要
求があり、電析プロセスを応用するにあたって、その問
題の解決は知られていなかった。
【0011】そこで、本発明はかかる課題に鑑みてなさ
れたものであって、半導体層の上に酸化亜鉛などの金属
酸化物膜を電析により形成することで、これをヘテロ接
合に適用することができ、電析により成膜した膜層を光
閉じ込め層あるいは透明電極層となすことができ、これ
により素子製造を簡便化できると共に、製造コストも低
減化し得る半導体素子の製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、半導体層
上に、水溶液から金属酸化物を電気化学的に析出するこ
とを特徴とする半導体素子の製造方法である。
【0013】本発明においては、金属酸化物が、その導
電性がn型である、具体的には酸化亜鉛であり、半導体
がInPであることにより、ヘテロ接合の光学活性層を
製造することができ好ましい。
【0014】本発明においては、少なくとも金属酸化物
の析出される面近傍で、半導体がp型であり、光入射側
に金属酸化物を形成することにより、光起電力素子の上
部電極である透明電極層を製造することができ好まし
い。
【0015】また、少なくとも金属酸化物の析出される
面近傍で、半導体がn型であり、光入射側と反対側に金
属酸化物を形成することにより、光起電力素子の光閉じ
込め層である透明導電層を製造することができ好まし
い。
【0016】この際、半導体が、非晶質シリコン、非晶
質シリコンゲルマニウム、微結晶シリコンまたはこれら
の組み合わせであることが好ましく、半導体層内に熱キ
ャリアの掃き出される、pn、np、pinもしくはn
ip構造を有することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体素子の製造
方法の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0018】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態を示し、電析プロセスを行う実験装置の構成図で
ある。この実験装置は、研究室レベルの小規模な製造を
実施するための装置である。ここでは、この実験装置を
用いて光起電力素子の製造実験及びその検討を行った。
まず、その製造実験及び検討を説明する。
【0019】〔実験装置の構成〕この実験装置は、電析
浴1001がビーカー1006内に保持され、陰極(−
極)であるカソード1002及び陽極(+極)であるア
ノード1003が共に電析浴1001内に浸漬されてお
り、カソード1002側に電析膜が形成される構成とな
っている。つまり、カソード1002及びアノード10
03は、共に板状に形成されており、それぞれクリップ
1004とクリップ1005で支えられて電析浴100
1内に浸され、電源1009と電気的に接続されてい
て、カソード1002に負電位が、アノード1003に
正電位が印加されるようになっている。なお、電析浴1
001は、電解質,浴,浴液,液,水溶液,薬液,溶液
などと呼ばれることもある。
【0020】ビーカー1006は、加熱撹拌台1007
の上に置かれており、加熱撹拌台1007により電析浴
1001が加温され、かつ保温される。ビーカー100
6の底には、テフロンで被覆された磁気撹拌子1008
が置かれ、加熱撹拌台1007による回転磁場に伴って
磁気撹拌子1008が撹拌を行う構成となっている。こ
れにより、ビーカー1006内の電析浴1001に撹拌
が起こる。
【0021】カソード1002は、電析浴1001から
電流が流れ込む電極であり、電気化学的には主に還元反
応が進むことになる。また、アノード1003は、電析
浴1001に向かって電流が流れ出す電極であり、電気
化学的には主に酸化反応が進むことになる。カソード1
002とアノード1003は、ほぼ同じ大きさの板状と
され、ほぼ平行に設置される。その離間された距離を電
極間距離と呼ぶ。電極間距離は0.5cm〜7cmに設
定される。この実験装置では、ビーカー1006が通常
ガラスであるため電気伝導性がなく、電極間距離の依存
性はあまり高くない。
【0022】電源1009は、出力端子の負極側がカソ
ード1002に接続され、出力端子の正極側がアノード
1003へ接続されており、その出力について電圧制御
するものがポテンショスタットと呼ばれ、電流制御する
ものはガルバノスタットと呼ばれている。何れの場合に
も、電圧値,電流値は共に読み取れるようになってい
る。ここでは、電圧制御,電流制御のどちらの制御モー
ドも有する北斗電工製HA−150を用いた。電圧制
御,電流制御の基準を、電析浴1001に採ることも可
能であり、その場合、参照電極が用いられる。参照電極
には、いくつかの種類が知られている。例えば、喜多英
明・魚崎浩平共著「電気化学の基礎」技報堂出版の特に
第5章に記載があり、原則的にはその何れも使用可能で
ある。ただし、後述する温度の高い領域で用いるために
は、例えば市販品でBAS製Ag/AgCl比較電極R
E−1Bなど、それなりの対応をした電極や塩橋を用い
て対処する必要がある。
【0023】クリップ1004及びクリップ1005
は、電源1009の出力線の先端に取り付けられてい
る。これは、例えば事務用クリップでもよく、錆等が発
生していなければ、さして大きな電圧降下が発生しない
ので、電析反応に悪影響を与えることはない。ただし、
電析浴1001内にクリップ部分が浸ると、特定電位が
発生して好ましくない。また、電析浴1001の水蒸気
が溜って溶液反応に寄与しないように注意すべきであ
る。
【0024】電析浴1001の温度は、加熱撹拌台10
07のヒーターによって加熱されて室温から100℃程
度まで制御される。90℃を超えると水蒸気の発生が著
しくなるので、その散逸分の補給は必要である。また、
100℃を超える温度は、エチレングリコールやグリセ
リン等の添加剤を混ぜることにより達成でき、その場合
は混入した添加剤が、水溶液に対して電析過程での反応
を阻害しないことが求められる。この電析浴1001の
撹拌は、磁気撹拌子1008によって行われるが、通
常、電析浴1001の温度を一定にするため、及び電析
浴1001の中のイオン等が電気化学反応によって不均
一に消費されることを補償するために行われる。電析浴
1001の温度は図示しない温度計により測定される。
温度計はガラス棒状温度計でもよいし、熱電対型の温度
計でもよい。電析浴1001のpHは、ガラス電極を用
いたpH計や電子式のpH計により測定される。
【0025】〔電析プロセス〕以上の構成とした実験装
置を、次のように操作して電析プロセスを行う。
【0026】必用な成分の電析浴1001を用意してビ
ーカー1006に満し、磁気撹拌子1008を入れる。
電析浴1001を満したビーカー1006を加熱撹拌台
1007に載置し、加熱ヒーターと磁気回転のスイッチ
を入れる。磁気撹拌子1008による撹拌は、渦流が適
当に形成されていればよく、勢いよくまわす必要はな
い。表面を清浄にしたカソード1002とアノード10
03とをクリップ1004とクリップ1005とにそれ
ぞれセットする。カソード1002とアノード1003
は電析時に電極として存在すればよいので、必ずしも最
初から電析浴1001に浸漬しておく必要はない。ただ
し、冷たい電極を高温の電析浴1001に浸してすぐに
電析を開始するのは、温度ムラが発生して好ましくな
い。電極の材質と大きさ,厚みなどによるが、薄い金属
板の場合には、2〜3分浸漬すればよい。
【0027】温度が一定になったところで、電極に電流
あるいは電圧を印加して電析を開始する。
【0028】なお、電源1009がガルバノスタットや
ポテンショスタットの場合には、その出力端子の接続
は、カウンター・エレクトロードCE(対向電極)をア
ノード1003に接続し、ワーキング・エレクトロード
WE(作業電極)をカソード1002に接続する。そし
て、レファレンス・エレクトロードRE(参照電極)
は、参照電極を別に用いる場合にはその参照電極に接続
し、別に用いない場合にはアノード1003に接続す
る。即ち、ワーキング・エレクトロードWEに負の電位
が加えられる設定、あるいは電流が流れるように設定す
る。もちろん、電圧と電流が読み取れる汎用電源を用い
ることもできる。電流密度を正しく評価するためには、
被成膜基板となるカソード1002のアノード1003
対向面の反対側をマスキングテープでマスクするのがよ
い。
【0029】クリップ1004及びクリップ1005
は、通常、挟み込むことによる接続抵抗を0.1Ω以下
とできるから、電圧降下は無視できる。カソード100
2及びアノード1003の大きさが大きくなったり、高
電流域で電析をする場合には、電圧降下を無視できない
ので、別の電圧計を直接にカソード1002とアノード
1003間に接続して極間電位を評価するとよい。電源
1009がガルバノスタットやポテンショスタットの場
合には、カソード1002及びアノード1003に直接
にカウンター・エレクトロードCE端子やレファレンス
・エレクトロードRE端子を接続すると同等の操作とな
る。
【0030】電析時間は数秒から数十分とする。あまり
短いと初期の影響が多いので正当な評価ができなくな
る。長すぎると蒸発,その他で反応系が変化して好まし
くない。また、電析反応中は温度やpHの変化に注意
し、発生する可能性のある粉粒,その他の副生成物に注
意する。
【0031】電析を終了した後、成膜基板であるカソー
ド1002を外して純水で水洗し、エアーやオーブンで
乾燥させる。このようにして得られた電析膜は、X線回
析装置(XRD),反射分光器,電子顕微鏡(SE
M),原子間力顕微鏡(AFM)などで検査を行い、そ
の特性を評価する。
【0032】以上の手順により、電析による膜層の製造
実験を各種の材料について実施し、それらの膜層の検査
を行った。以下に製造実験の諸元と検討を説明する。
【0033】〔半導体基板での実験諸元と検討〕InPウェハー カソード1002として、p型の伝導性を示すInPウ
ェハーを用いた。InPウェハーは、液体引上げ法によ
るものであり、ドーパントはZn,キャリア密度は6×
1018/cm3,面方位は(100),厚みは0.5m
m,四端子法による抵抗値は5Ωのもので、クリップ1
004でそのまま挟み込んで使用した。そして、電流密
度を0.1〜5mA/cm2とし、温度を65℃〜95
℃として、硝酸亜鉛を含む電析浴1001において酸化
亜鉛膜の堆積を観察した。電析浴1001が0.05M
/lの硝酸亜鉛を含む際には極めて透明な干渉色を示す
膜となり、InPウェハーがカソードとして適当である
ことが判明した。
【0034】Siウェハー カソード1002として、n型の伝導性を示すSiウェ
ハーを用いた。Siウェハーは、チョクラルスキー法に
よるものであり、ドーパントはP,比抵抗は0.01Ω
cm,面方位は(111),厚みは0.5mmのもの
で、InPウェハーと同様にクリップ1004でそのま
ま挟み込んで使用した。そして、電流密度を0.1〜5
mA/cm2とし、温度を65℃〜95℃として、硝酸
亜鉛を含む電析浴1001において酸化亜鉛膜の堆積を
観察した。電析浴1001が0.025M/lの硝酸亜
鉛を含む際には極めて透明な干渉色を示す膜となり、S
iウェハーがカソードとして適当であることが判明し
た。
【0035】a−Sinip カソード1002として、a−Siによるnip接合体
を用いた。つまり、SUS430BA上に、n型の伝導
性を示すa(非晶質)−Siを膜厚500オングストロ
ームに堆積し、次にドーピングしないa−SiGeを膜
厚3000オングストロームに堆積し、さらにp型の伝
導性を示すmc(微結晶)−Siを膜厚120オングス
トロームに堆積したものを用いた。そして、0.007
M/lの硝酸インジウムを含む電析浴1001を用い
て、温度を50℃とし、電流密度を2.5mA/cm2
として、酸化インジウムの透明で干渉色を呈する膜を得
た。表面の検査により微結晶Siもカソードとして適用
可能であることがわかった。また、p型の伝導性を示す
膜厚120オングストロームの微結晶層の代わりに、p
型の伝導性を示す膜厚200オングストロームの非晶質
層を用いたものを、カソード1002としても同様の膜
が電析できた。即ち、p型の非晶質Siもカソードとし
て適用可能であることがわかった。
【0036】a−Sipin カソード1002として、a−Siによるpin接合体
を用いた。これは、散乱反射面としたネサガラス上の導
電側、つまりSnO2層上に、p型の伝導性を示すmc
−Siを膜厚200オングストロームに堆積し、次にド
ーピングしないa−Siを膜厚3000オングストロー
ムに堆積し、さらにn型の伝導性を示すa−Siを膜厚
450オングストロームに堆積したものを用いた。そし
て、0.2M/lの硝酸インジウムを含む電析浴100
1を用いて、温度を85℃とし、電流密度を2.5mA
/cm2として、酸化亜鉛の不透明乳白色を呈する膜を
得た。表面の検査によりn型の非晶質Siもカソードと
して適用可能であることがわかった。
【0037】〔太陽電池の製造と検討〕電析による酸化
物層を、半導体層の上に積層して光起電力素子を製造
し、このことによる利点を有するものについて、太陽電
池への適用性を検討した。
【0038】図3は、本発明にかかる光起電力素子の構
成を示す断面図である。同図に示す素子は、InPウェ
ハーからなる半導体層3001の上にZnOによる膜層
3002を電析プロセスにより形成したもので、簡単な
構成となっている。ZnO層3002は、その膜厚を2
000オングストロームに形成した。InPウェハーか
らなる半導体層3001の特性や、ZnO層3002の
電析プロセスの条件は、〔半導体基板での実験諸元と検
討〕の項で説明したものと同じである。InPウェハー
からなる半導体層3001(ここでは基板と呼んでよ
い)がp型であり、ZnO層3002がn型であるの
で、ヘテロ接合の光起電力素子を形成する可能性があ
る。ZnO層3002側から光をあてて、起電力を測定
したところ、起電力は約0.1Vであり、AM1.5の
模擬太陽光の下で光電変換効率は約0.1%であった。
半導体層の上に電析による酸化膜を堆積でき、この酸化
膜と半導体との間で接合が形成されて光起電力素子をな
し、光起電効果があることを確認した。
【0039】図4(a),(b)は、本発明にかかる光
起電力素子の他の構成を示す断面図である。同図(a)
に示す素子は、a−Siによるnip接合体の構成でp
型層に微結晶Siを用いたものの上に、酸化インジウム
を電析したものである。即ち、まず、厚さ0.12mm
のSUS430板からなる基板4001の上に、CVD
法によりa−Si膜を三層順に堆積させており、n型の
伝導性を示すa−SiGeによる膜厚500オングスト
ロームのn型半導体層4002,ドーピングをしないa
−Siによる膜厚3000オングストロームのi型半導
体層4003,p型の伝導性を示すmc−Siによる膜
厚120オングストロームのp型半導体層4004を下
から順に積層した。そして、このp型半導体層4004
の上に、酸化インジウムの膜層4005を電析プロセス
により膜厚約650オングストロームに形成した。
【0040】この層構成の素子を反射型分光器にセット
して、反射スペクトルを測定した。電析による酸化イン
ジウムの膜層4005を形成する前の測定では反射率は
30%以上であったが、成膜後には約600nmに数%
以下の最小値をもつものとなっており、反射防止膜とし
て機能していることがわかった。さらに、この素子をA
M1.5の模擬太陽光の下で光起電力を測定したとこ
ろ、膨らんだIVカーブが測定でき、酸化インジウムの
膜が上部の透明電極として働いていることを確認でき
た。
【0041】図5は、本発明にかかる光起電力素子のさ
らに他の構成を示す断面図である。同図に示す素子は、
a−Siによるpin接合体の上に、酸化亜鉛を電析
し、さらに反射層としてAlを膜厚1μm蒸着したもの
である。即ち、まず、白板ガラス5001の上に、NE
SA層5002,p型の伝導性を示すmc−Siによる
膜厚200オングストロームのp型半導体層5003,
ドーピングをしないa−Siによる膜厚3000オング
ストロームのi型半導体層5004,n型の伝導性を示
すa−Siによる膜厚450オングストロームのn型半
導体層5005を下から順に積層した。そして、このn
型半導体層5005の上に、光学散乱面を持つ酸化亜鉛
の膜層5006を電析プロセスにより形成し、さらにA
lを膜厚1μmに蒸着させて裏面反射層5007を形成
した。この層構成の素子と、電析による酸化亜鉛の膜層
5006を省略した素子とを、AM1.5の疑似太陽光
の下で光起電力を測定し、短絡電流密度Jscで比較し
たところ、酸化亜鉛の膜層5006を省略した素子では
7mA/cm2であったのに対して、酸化亜鉛の膜層5
006を持つ素子は7.8mA/cm2と高い値を示し
た。この理由は、散乱によって反射光が長い経路を通過
して半導体層に帰っていることによるもので、光閉じ込
め効果があることを確認した。
【0042】このように、半導体上に、電気化学的に析
出する金属酸化物を積層することが可能であり、そのこ
とで条件により、半導体接合,反射防止層,透明電極,
光閉じ込め層が形成されることを確認した。さらに、そ
れらが光起電力素子に好ましく適用可能であることがわ
かった。
【0043】次に、本発明にかかる電析プロセスの実施
条件について説明する。
【0044】〔半導体〕本発明に用いられる半導体は、
電気化学的な析出プロセスにおいてカソードの役目と、
その上に成膜される膜の基板としての役目を果たすもの
である。これらの役目を果たすために、電析浴に対して
溶けない,イオン化しないなどの耐薬品性があること、
水素過電圧が高いこと、溶液に対して電析が可能な電位
を保持できること、電析に可能な電荷のやり取りを行う
電流を流しうることなどの特性が必要とされる。これら
を満たすものとして、InP,GaNなどのIII−V
族半導体,ZnSなどのII−VI族半導体,Si,G
eなどのIV族半導体がある。これらには、p型やn型
の伝導性を制御するドーパンドを導入してもよい。ま
た、そのモルフォロジーは、結晶,多結晶,微結晶,非
晶質あるいはそれらの混合体とすることができる。
【0045】半導体は、それ自体が自立できる厚みを有
するものでもよいし、ガラスなどの絶縁性基板あるいは
SUSなどの導電性基板に薄膜として形成されたもので
もよい。前者の例としては、先に挙げたInP,Ga
N,Si,Geなどがある。これらは単結晶のものを用
いてよいが、多結晶のものを用いることも可能である。
絶縁性基板を用いた後者の例としては、ガラスやセラミ
ックの上に形成された非晶質あるいは微結晶または多結
晶のSi,SiGe,SiCなどが挙げられる。導電性
基板を用いた後者の例としては、SUS,Al,Cu,
Fe,Crなどの金属あるいは金属コーティングを施し
たPETフィルムの上に形成された非晶質あるいは微結
晶または多結晶のSi,SiGe,SiCなどが挙げら
れる。
【0046】半導体の表面は、研磨を行った鏡面でよい
が、CVD法などによる成膜平滑面でもよいし、また凹
凸の形成された粗面でもよい。本発明にかかる電析プロ
セスは比較的に被覆性がよいので、何れの面に対しても
ほぼ下地の半導体層に沿った成膜がなされる。
【0047】〔電析浴〕本発明に用いられる電析浴は、
硝酸亜鉛や硝酸インジウムを水に溶かしたものの他、硝
酸イオン,亜鉛イオン,インジウムイオンなどを別々の
物質から補給することもできる。硝酸イオンは不可欠と
いうわけではなく、酢酸イオン,蓚酸イオン,蟻酸イオ
ン等のカルボン酸イオンを含むものでも可能である。硝
酸イオンは酸化特性がよいために使いやすい。
【0048】基本的に、金属酸化物として析出させる金
属を、イオンや錯イオンとして電析浴が含むことが重要
である。酸化亜鉛の析出には、亜鉛イオンあるいは亜鉛
錯イオンを含む必要があり、酸化インジウムの析出に
は、インジウムイオンあるいはインジウム錯イオンを含
む必要がある。錯イオンを形成する配位子としては、O
-,H2O,NH - 2,NH3,NH + 4,ONO-(ni
trito),NO,NO - 2(nitro),ピリジ
ン(C65N),エチレンジアミン(H2NCH2CH2
NH2),EDTA(エチレンジアミン四酢酸)などが
ある。
【0049】電析浴の濃度としては、析出するのに充分
な量の金属イオンあるいは金属錯イオンを含み得る濃度
をもつこと、逆に濃度を高くしすぎて、不用意にpHな
どを下げ過ぎて、または上げ過ぎて、アノードやカソー
ドを浸食しないことなどを勘案して定める。通常は濃度
を、0.0001M/l〜0.5M/lの範囲に設定
し、安定な電析領域では、濃度の小さな変化は電析させ
る膜の特性を大幅には変えない。
【0050】電析浴の温度は、電析浴に含まれる物質と
析出すべき金属酸化物によって変わる。例えば、硝酸亜
鉛から電析する酸化亜鉛にあっては60℃〜95℃が好
ましく、硝酸インジウムから電析する酸化インジウムに
あっては25℃〜60℃が好ましく、酢酸亜鉛から電析
する酸化亜鉛にあっては80℃〜100℃が好ましく、
カルボン酸亜鉛から電析する酸化亜鉛にあっては一般に
温度の高いことが好ましい。
【0051】電析浴のpHとしては、アノードやカソー
ドが安定に存在できる領域を選べばよく、2〜11の範
囲に決められる。硝酸亜鉛や硝酸インジウムのみを、必
要量水溶液として溶かしたものは弱酸性つまりpHが4
〜6であり、この範囲が電析浴に浸漬される器材に影響
を与えないので使いやすい。pHを変化させる調整剤
は、アノードやカソードに影響を与えなければ用いるこ
とができる。このpHを変化させる調整剤には、酢酸,
硝酸,アンモニア,その他カルボン酸などがある。
【0052】電析浴には、添加剤を加えることができ
る。例えば、糖類は異常成長を防止する効果があるの
で、安定した成膜には極めて好ましい。糖類としては、
スクロース,グルコース,デキストリンなどがある。ま
た、カルボン酸亜鉛から電析する酸化亜鉛に対して高温
を保持するために、水溶液中にエチレングリコールやグ
リセリンなどの沸点上昇剤を添加するのが好ましいこと
もある。撹拌特性や熱伝導特性を上げるために、水溶性
のポリマーを加えることもできる。水溶性ポリマーとし
ては、ポリアクルドアミド,ポリビニルピロリドン,ポ
リビニルアルコール,ポリエチレンイミンなどがある。
これら添加剤の添加量は0.0001g/l以上とする
のが好ましい。
【0053】〔金属酸化物〕本発明に用いられる金属酸
化物は、酸化亜鉛多結晶膜,酸化インジウム多結晶膜な
どがある。酸化亜鉛多結晶膜は六方晶、酸化インジウム
多結晶膜は正方晶の結晶系を示す。六方晶の酸化亜鉛多
結晶膜の場合には、c軸が基板に垂直なものと傾いたも
のが存在でき、これらを電析浴の濃度で制御することが
できる。端的には硝酸亜鉛が0.2M/l以上であると
c軸が基板に垂直な方向から傾いたものとなり、0.0
5M/l以下ではc軸が基板に垂直つまりc軸配向した
ものとなる。
【0054】成膜した膜層は、0.01〜10μmのサ
イズの結晶粒をもつ多結晶体薄膜であることが好まし
い。結晶粒がほぼ1μmより小さいと、膜層は目視で透
明であり干渉色が見られる。また、結晶粒がほぼ1μm
より大きいと、膜層は目視で白濁色をしており、光の散
乱の大きいことが明瞭となっていた。結晶粒径は基板の
性状に大きく依存するが、一般的には、温度が低いほ
ど、また溶液濃度が大きいほど大きくなる。
【0055】電析反応に必要な電流は、電流密度で0.
1〜100mA/cm2であって、そのときの最低の電
位は0.8V前後であり、泡などの発生は極めて少な
い。このことは、酸化膜の堆積過程での電気化学反応の
電極電位が0.8V近傍にあって、かつ基板に対して水
素過電圧より小さい範囲、いわゆる電位の窓に入ってい
ることを示している。
【0056】〔アノード〕本発明に用いられるアノード
(対向電極)は、析出する金属酸化物を構成する金属と
同じ物か、不溶性のものが用いられる。析出する金属酸
化物を構成する金属と同じ物とは、酸化亜鉛を析出する
場合には亜鉛であり、酸化インジウムを析出する場合に
はインジウムのことである。これらは、表面状態を一定
に保つために酸洗浄処理をする必要があることがある。
これら、析出する金属酸化物を構成する金属と同じ物質
でできたアノードを用いる場合には、金属イオンの補給
という点から浴の管理が面倒でないという利点がある。
不溶性のアノードとしては、Pt,Ti,SUS,炭素
などがある。これらは、溶液中で不動態が形成されてい
て不溶性となっている場合(例えばTi,SUSなど)
には、浴の種類によっては不動態が破壊されて(例えば
Tiでアルカリ域、SUSでハロゲン・イオン存在下)
好ましくないが、アノードの交換の手間はなくなるとい
う利点を有する。その場合は電析浴で金属イオンを補給
する。
【0057】(第2実施形態)図2は、本発明の第2実
施形態を示し、電析プロセスを行う製造装置の構成図で
ある。この製造装置は、工業生産レベルの製造を実施す
るための装置である。図2に示す構成は、光起電力素子
を製造する装置構成の一部構成であり、長尺基板200
1の上に、金属酸化物層を電析プロセスにより形成する
機能部分の構成を示している。
【0058】半導体層がその上に形成された長尺基板2
001は、ボビンに巻かれたコイル状の荷姿で本装置に
運ばれてくる。本装置では、このコイルを基板繰り出し
ローラー2002部にセットし、表面保護のために巻き
入れられた合紙を合紙巻き上げローラー2003で巻き
出しつつ、基板巻き上げローラー2062に向かって搬
送させる。即ち、基板2001は、張力検出ローラー2
005、給電ローラー2006を経て電析槽2009に
入る。電析槽2009の内部では、支持ローラー201
3,2014で位置出しされ、電析が行われる。次に、
水洗槽2030に送られて水洗される。水洗槽2030
内での位置出しは、支持ローラー2031,2036に
よって行われる。さらに、温風乾燥炉2051で乾燥さ
れ、支持ローラー2057を経て蛇行修正ローラー20
59で横ずれを補正され、成膜表面の保護のため、合紙
繰り出しローラー2060から新たな合紙を巻き込ん
で、基板巻き上げローラー2062に巻き上げられ、次
の工程に送られる。
【0059】張力検出ローラー2005は、長尺基板2
001の動的な巻き張力を検知しており、基板繰り出し
ローラー2002の軸にリンクされた不図示のパウダー
クラッチ等のブレーキ手段にフィードバックをかけて、
張力を一定に保つ。このことにより、長尺基板2001
の搬送張力が、支持ローラー間で所定の値になるように
設計されている。特に、本装置では、成膜面に各ローラ
ーが触れない構成となっているため、張力が弱いと支持
ローラーから長尺基板2001が外れたり、電析槽20
09や水洗槽2030の出入り口で長尺基板2001が
垂れ下がって成膜面を擦ったりして傷が入るなどの、不
具合が発生する。成膜面に各ローラーが触れない装置構
成は、成膜面が損傷を受けたり、汚れたりしないなどの
利点があり、とりわけ太陽電池の表面層などでは好まし
い。
【0060】給電ローラー2006は、長尺基板200
1にカソード側の電位を印加するためのもので、なるべ
く電析浴2016に近いところに設置され、電源200
8の負極側に接続されている。
【0061】電析槽2009は、電析浴2016を保持
すると共に、長尺基板2001の経路を定めていて、そ
の基板面に対してアノード2017が設置され、このア
ノード2017に給電バー2015を介して電源200
8から正極電位が印加される。このことにより、電析浴
2016の中では、長尺基板2001を負極、アノード
2017を正極とする電気化学的な電解析出プロセスが
進行する。浴が高温に保たれる時は、水蒸気の発生がか
なり多くなるので、複数設けた蒸気排出ダクト201
0,2011,2012から水蒸気を逃してやる。ま
た、浴を撹拌するために、撹拌エアー導入管2019か
らエアーが導入され、電析槽2009内のエアー吹き出
し管2018からエアーがバブリングされる。
【0062】電析槽2009に高温の浴を補給するため
に、電析循環槽2025が設けられており、この中に設
置したヒーター2024により浴を加温し、かかる浴が
浴循環ポンプ2023から電析浴液供給管2020を通
して電析槽2009に供給される。電析槽2009から
溢れた電析浴や、一部積極的に帰還させる浴は、不図示
の帰還路を経て電析循環槽2025に戻されて再び加温
される。ポンプの吐出量が一定の場合には、図2に示す
ように、送り側のバルブ2021と戻し側のバルブ20
22とで電析循環槽2025から電析槽2009への浴
供給量を制御することができる。即ち、供給量を増やす
場合は、送り側のバルブ2021をより開放とし、戻し
側のバルブ2022をより閉鎖とするのであり、供給量
を減らす場合は逆の操作を行う。電析浴2016の保持
液位は、この供給量と不図示の帰還量とを適宜に調整し
て設定する。
【0063】電析循環槽2025には、循環ポンプ20
27とフィルターとからなるフィルター循環系が備えら
れており、電析循環槽2025中の粒子を除去できる構
成となっている。電析循環槽2025と電析槽2009
と間で、浴の供給,帰還が充分に多い場合には、このよ
うに電析循環槽2025にのみフィルターを設置した構
成で充分な粒子除去効果を得ることができる。また、電
析循環槽2025には、蒸気排出ダクト2026が設置
されており、水蒸気が排出される構成となっている。こ
とに、電析循環槽2025にはヒーター2024が設置
されて加温源となっているため、水蒸気の発生が著し
く、発生した水蒸気が不用意に放出されたり露結したり
するのが好ましくない場合に極めて効果的である。
【0064】電析予備槽2029は、加温された溶液を
そのまま一気に既設の廃液系に流すと廃液系の処理装置
をいためるので、それを防ぐために設置されたもので、
電析槽2009から排出された電析浴2016を一時的
に保持する。また、電析浴2016を入替える作業で
は、電析槽2009を空として作業の能率向上を図るた
めのものである。
【0065】電析槽2009で電析を終えた長尺基板2
001は、続いて水洗槽2030に入って水洗される。
水洗槽2030内では、長尺基板2001が二つの支持
ローラー2031,2036で位置決めされ、第一水洗
槽2032,第二水洗槽2033,第三水洗槽2034
を順に通過する。各水洗槽には、水洗循環槽2047〜
2049と水循環ポンプ2044〜2046がそれぞれ
配設され、各槽それぞれ2つのバルブにより、つまりバ
ルブ2038とバルブ2041,バルブ2039とバル
ブ2042,バルブ2040とバルブ2043により水
洗槽への水供給量が決まり、各槽それぞれの供給管20
35,2036,2037を介して水洗槽2032〜2
034へ洗浄水が供給される。2つのバルブによる供給
量の制御方法は、電析槽2009での制御と同様であ
る。また電析槽2009と同様に、オーバーフローを集
めたり、一部を積極的に戻す不図示の帰還水を、それぞ
れの水洗循環槽に戻すことも可能である。
【0066】図2に示す3段の水洗システムでは、長尺
基板2001が搬送されてくる上流側の水洗槽(第一水
洗槽2032)から、下流側の水洗槽(第三水洗槽20
34)に向かって、洗浄水の純度を高くしていく。これ
は、長尺基板2001が搬送されて、プロセスが終わり
に近づくに従って長尺基板2001の清浄度が上がって
いくことを意味している。このため、洗浄水は第三水洗
循環槽2049に最初に補給し、次に第三水洗循環槽2
049で溢れた洗浄水を第二水洗循環槽2048に補給
し、さらに第二水洗循環槽2048で溢れた洗浄水を第
一水洗循環槽2047に補給する設定とし、このような
設定を採ることにより水の使用量を大幅に節約して水洗
が行える。
【0067】水洗を終了した長尺基板2001は、水洗
槽2030の一部に設けられたエアーナイフ2035に
より水切りされ、続いて温風乾燥炉2051に搬送され
る。ここでは、水を充分に乾燥し得る温度の対流空気で
乾燥が行われる。そのため、対流空気は、熱風発生炉2
055で発生した熱風がフィルター2054を通過して
ゴミ取りされ、そして、温風吹き出し管2052から吹
き出されて供給される。溢れた空気は、温風回収管20
53により再度回収され、外気導入管2056からの外
気と混合されて熱風発生炉2055に送られる。なお、
温風乾燥炉2051では、長尺基板2001は支持ロー
ラー2036と支持ローラー2057とで位置出しさ
れ、搬送経路が定められている。
【0068】蛇行修正ローラー2059は、長尺基板2
001の幅方向のずれを補正して基板巻き上げローラー
2062に巻き込ませるものであり、不図示のセンサー
によってずれ量が検知され、蛇行修正ローラー2059
を不図示のアームを支点として回転させることにより補
正制御が行われる。通常はセンサーが検知するずれ量
も、蛇行修正ローラー2062の作動量も極めて小さ
く、1mmを超えないようにしている。この長尺基板2
001の巻き上げに際して、表面膜保護のため新しい合
紙が合紙繰り出しローラー2060から供給される。
【0069】また、基板繰り出し側に設けたストッパー
2007と、基板巻き上げ側に設けたストッパー205
8とは、両端で同時に働いて、長尺基板2001を搬送
張力がかかったまま静止させる。これは、長尺基板20
01の交換時や装置メンテナンス時に、作業性を向上さ
せる。
【0070】以上の構成により図2に示す製造装置は、
次のような利点がある。
【0071】まず、スパッタなど乾式真空プロセスを行
う装置と異なり、膜堆積が極めて簡便なことである。高
価な真空ポンプは必要ないし、プラズマを使用するため
の電源や電極周りの設計に気を遣うことがない。
【0072】次に、殆どの場合、ランニング・コストが
安いことである。これはスパッタでは、ターゲットの製
作に人手と装置を要し、安くない上にターゲットの利用
効率も2割程度以下であり、さらに、製造装置のスルー
プットを上げなければならない場合や、成膜させる膜層
が厚い場合には、ターゲット交換の作業がかなりのウェ
イトを占めるようになるからでもある。そして、スパッ
タ以外のCVD法や真空蒸着法に対しても、装置コスト
やランニング・コストの点で優れている。
【0073】また、電析による膜層は、多くの場合、多
結晶の微粒子であり、乾式真空プロセスで作るのと遜色
ない導電特性,光学特性を示し、ゾルゲル法や有機物を
用いたコーティング法や、さらにはスプレー・パイロリ
シス法などに比べても優れている。
【0074】さらに、酸化物膜を形成する場合でもこれ
らのことが成り立つ上、廃液が簡単に処理でき、環境に
及ぼす影響も小さく、環境汚染を防止するためのコスト
も高くない。
【0075】
【実施例】以下、本発明の光起電力素子の製造方法の実
施例を説明する。
【0076】〔実施例1〕実施例1は、液体引き上げ法
によりInPウェハーを形成し、これを図1に示す実験
装置のカソード1002として用いて電析プロセスによ
り酸化亜鉛層を形成し、図3に示す積層構成の光起電力
素子を製造する。
【0077】このInPウェハー3001は、ドーパン
トをZnとして伝導性はp型,キャリア密度は6×10
18/cm3,四端子法による抵抗値は5Ω,面方位は
(100),厚みは0.5mmとする。電析プロセスの
条件は、アノード1003はPt板とし、電析浴100
1は0.07M/lの硝酸亜鉛に添加剤として10g/
lの蔗糖を加えたもので、その温度を50℃とし、電流
密度を3.5mA/cm2として電析を行い、InPウ
ェハー3001上に酸化亜鉛の膜層3002を膜厚30
00オングストロームに成膜させる。
【0078】以上の手順及び条件により、図3に示す積
層構成の光起電力素子を製造した。そして、この光起電
力素子に取り出し電極を形成し、EVAとETFEフィ
ルムでラミネートして光起電力素子モジュールとし、酸
化亜鉛の膜層3002の側から光をあてて、起電力を測
定した。起電力は約0.15Vであり、AM1.5の模
擬太陽光の下で約0.11%の光電変換効率を示した。
IVカーブは直線に近いものの、電析による酸化亜鉛膜
とInP半導体との間で半導体ヘテロ接合が形成されて
いることがわかった。
【0079】このように、実施例1で製造した素子で
は、半導体層3001の上に、電気化学的に析出された
金属酸化物の膜層3002が積層され、光起電力素子と
して起電力を生み出す半導体接合を形成でき、そのこと
により、光起電力素子モジュールを構成できることがわ
かった。また、電析プロセスを適用したので、たとえ膜
厚を厚く成膜するとしても、素子製造を簡便に成し得
て、製造コストを低減できる。
【0080】〔実施例2〕実施例2は、図2に示す長尺
基板2001上に、予め、非晶質(微結晶)半導体によ
るnip接合体を構成しておき、図2に示す製造装置を
動作させて電析プロセスにより透明電極層を形成し、図
4(a)に示す積層構成の光起電力素子を製造する。
【0081】長尺基板2001はSUS430(2D表
面)とし、nip接合は、n型の伝導性を示す非晶質S
iによる膜厚350オングストロームのn型半導体層4
002,ドーピングをしない非晶質SiGe(Geの組
成は35%)による膜厚3000オングストロームのi
型半導体層4003,p型の伝導性を示す微結晶Siに
よる膜厚200オングストロームのp型半導体層400
4であって、これら半導体層はCVD法により成膜させ
る。
【0082】これに図2に示す製造装置を動作させて、
電析による酸化インジウムの膜層4005を堆積させ
る。電析プロセスの条件は、アノードは純度99%のイ
ンジウムで長さを3.5mとし、電析浴2016は0.
04M/lの硝酸インジウムに添加剤としてデキストリ
ン0.05g/lを加えたもので、その温度を45℃と
し、長尺基板2001の搬送速度を500mm/sと
し、電流密度を0.5mA/cm2として電析を行い、
p型半導体層4004の上に酸化インジウムの膜層40
05を膜厚650オングストロームに成膜させる。
【0083】以上の手順及び条件により、図4(a)に
示す積層構成の光起電力素子を製造した。そして、この
長尺の光起電力素子をプレスカッターにより切断し、実
施例1と同様に取り出し電極を形成し、EVAとETF
Eフィルムでラミネートして光起電力素子モジュールと
した。
【0084】このモジュールにAM1.5の疑似太陽光
をあてて、光電特性を測定した。600nmでの光吸収
効率は0.9に近く、酸化インジウムの膜層4005に
よる反射防止効果が明瞭に確認できた。また、IVカー
ブが示されて透明電極として機能していることが判明
し、このモジュールの短絡電流密度Jscは7mA/c
2であった。
【0085】このように、実施例2で製造した素子で
は、半導体層の上に形成した酸化インジウム(金属酸化
物)の膜層4005が、反射防止層と透明電極層とを兼
ねるものとなり、その膜層は電析プロセスにより形成し
たので、製造コストを低減できる。また、膜厚を厚く成
膜しても、電析膜なのでコストを低く抑えることができ
る。即ち、電析により成膜した膜層を反射防止層あるい
は透明電極層となすことができ、これにより素子製造を
簡便化できると共に、製造コストも低減化し得る。
【0086】〔実施例3〕実施例3は、実施例2と同様
に、図2に示す長尺基板2001上に、予め、非晶質
(微結晶)半導体によるnip接合体を構成しておく
が、図4(b)に示すように、まず、Alをスパッタに
より蒸着させて裏面反射層4006を形成し、さらに、
酸化亜鉛をスパッタにより蒸着させて光閉じ込めのため
の透明導電層4007を形成する。そして、図2に示す
製造装置を動作させて電析プロセスにより透明電極層4
005を形成し、図4(b)に示す積層構成の光起電力
素子を製造する。この電析による膜層4005は実施例
2と同じ条件で形成する。
【0087】以上の手順及び条件により、図4(b)に
示す積層構成の光起電力素子を製造した。そして、この
素子を実施例2と同様に光起電力素子モジュールとし
た。
【0088】このモジュールにAM1.5の疑似太陽光
をあてて、光電特性を測定した。600nmでの光吸収
効率は0.9であり、酸化インジウムの膜層4005に
よる反射防止効果が明瞭に確認できた。また、IVカー
ブが示されて透明電極として機能していることが判明
し、このモジュールの短絡電流密度Jscは7.7mA
/cm2であり光閉じ込め効果も明瞭であった。
【0089】このように、実施例3で製造した素子で
も、半導体層の上に形成した酸化インジウム(金属酸化
物)の膜層4005が、反射防止層と透明電極層とを兼
ねるものとなり、裏面反射層4006及び透明導電層4
007を付設することにより性能を向上した上で、電析
プロセスの適用により製造コストを低減できる。
【0090】〔実施例4〕実施例4は、図5に示すよう
に、白板ガラス5001の上に、スプレー法によって散
乱反射面としてネサ膜(NESA層)5002を形成
し、さらに、p型の伝導性を示すmc−Siによる膜厚
200オングストロームのp型半導体層5003,ドー
ピングしないa−Siによる膜厚3000オングストロ
ームのi型半導体層5004,n型の伝導性を示すa−
Siによる膜厚450オングストロームのn型半導体層
5005を順にプラズマCVD法により堆積させたもの
を用意し、これを図1に示す実験装置にカソード100
2として用いて電析プロセスにより酸化亜鉛層5006
を形成し、図5に示す積層構成の光起電力素子を製造す
る。
【0091】電析プロセスの条件は、電析浴1001は
0.2M/lの硝酸インジウムを含むものとし、その温
度を85℃とし、電流密度を2.5mA/cm2として
電析を行い、n型半導体層5005の上に酸化亜鉛の不
透明乳白色となる膜層5006を成膜させる。さらに、
Alを膜厚1μmに蒸着させて裏面反射層5007を形
成する。
【0092】以上の手順及び条件により、図5に示す積
層構成の光起電力素子を製造した。そして、実施例1〜
3と同様に、この素子に取り出し電極を形成し、EVA
とETFEフィルムでラミネートして光起電力素子モジ
ュールとした。白板ガラス5001の側からAM1.5
の疑似太陽光をあてて、光電特性を測定した。この測定
では、酸化亜鉛の膜層5006を形成しない素子モジュ
ールとの比較を行った。酸化亜鉛の膜層5006がない
ものは短絡電流密度Jscが6.9mA/cm2であっ
たのに比べて、実施例4で製造したものは7.6mA/
cm2と高い値を示した。この理由は、散乱によって反
射光が長い経路を通過して半導体層に帰っていることに
よるもので、光閉じ込め効果があることを確認した。
【0093】このように、実施例4で製造した素子で
は、電析による膜層5006が光学散乱面をなして光閉
じ込め層の効果が高く、このため光電特性を向上でき、
特に短絡電流密度Jscを向上させることが容易にな
り、もちろん電析プロセスの適用により製造コストを低
減できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いる
と、金属酸化物を半導体上に電気化学的に析出するとい
う安価・簡便な方式にて、半導体素子、特に光起電力素
子として適用可能な半導体接合、上部電極として反射防
止層をも兼ねた透明電極層、光閉じ込め層をしての透明
導電層が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す電析プロセスを行う製造装
置の構成図である。
【図2】第2実施形態を示す電析プロセスを行う製造装
置の構成図である。
【図3】本発明にかかる光起電力素子の構成を示す断面
図である。
【図4】本発明にかかる光起電力素子の他の構成を示す
断面図である。
【図5】本発明にかかる光起電力素子のさらに他の構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1001,2016 電析浴(水溶液) 3001,4004,5003 p型半導体層 3002,4005,5006 金属酸化物 4002,5005 n型半導体層
フロントページの続き (72)発明者 宮本 祐介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 遠山 上 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA04 AA05 AA08 CB27 CB30 DA03 DA04 FA02 5F058 BB01 BB04 BB07 BC03 BC20 BF42 BF44 BH20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層上に、水溶液から金属酸化物を
    電気化学的に析出することを特徴とする半導体素子の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 金属酸化物が、その導電性がn型である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 金属酸化物が酸化亜鉛であることを特徴
    とする請求項2記載の半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体が、InPであることを特徴とす
    る請求項2または3記載の半導体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも金属酸化物の析出される面近
    傍で、半導体がp型であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体が、非晶質シリコン、非晶質シリ
    コンゲルマニウム、微結晶シリコンまたはこれらの組み
    合わせであることを特徴とする請求項5記載の半導体素
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体層内に熱キャリアの掃き出され
    る、pn、np、pinもしくはnip構造を有するこ
    とを特徴とする請求項5または6記載の半導体素子の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 光入射側に金属酸化物を形成することを
    特徴とする請求項5〜7記載の半導体素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも金属酸化物の析出される面近
    傍で、半導体がn型であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体が、非晶質シリコン、非晶質シ
    リコンゲルマニウム、微結晶シリコンまたはこれらの組
    み合わせであることを特徴とする請求項9記載の半導体
    素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体層内に熱キャリアの掃き出され
    る、pn、np、pinもしくはnip構造を有するこ
    とを特徴とする請求項9または10記載の半導体素子の
    製造方法。
  12. 【請求項12】光入射側と反対側に金属酸化物を形成す
    ることを特徴とする請求項9〜11記載の半導体素子の
    製造方法。
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