JP2000198710A - 銅含有農薬製剤 - Google Patents

銅含有農薬製剤

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JP2000198710A
JP2000198710A JP11001132A JP113299A JP2000198710A JP 2000198710 A JP2000198710 A JP 2000198710A JP 11001132 A JP11001132 A JP 11001132A JP 113299 A JP113299 A JP 113299A JP 2000198710 A JP2000198710 A JP 2000198710A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 病害防除効果が増強され、かつ作物に対する
薬害が軽減された銅含有農薬製剤を提供する。 【構成】 殺菌性無機銅化合物、非イオン界面活性剤お
よびアルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
サクシネート塩、ナフタレンスルホン酸塩、ラウリル硫
酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩から選ばれた一種
以上の陰イオン界面活性剤を含有し、作物に薬害を与え
ないようにpHが制御されていることを特徴とする、病
害防除効果が増強され、かつ作物に対する薬害が軽減さ
れた銅含有農薬製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病害防除効果が増
強され、かつ作物に対する薬害が軽減された銅含有農薬
製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農園芸作物の栽培においては、多種の病
害虫の発生などにより、作物の品質低下、収量の減少な
どが引き起こされており、これらの問題を解決すべく、
さまざまな農薬が散布されている。
【0003】殺菌性無機銅化合物は、広範囲の抗菌スペ
クトラムを持ち、また安価なため、古くから病原菌の防
除のために使用されてきた。しかし、一方では、薬害を
引き起こしやすいという問題を持っているため、これら
を解決すべくさまざまな研究がなされてきた。
【0004】例えば、2価金属塩の塩基性酸塩または水
酸化第二銅に炭酸マグネシウムまたは塩基性炭酸マグネ
シウムを添加したもの(特開昭54−160718
号)、塩基性硫酸銅または塩基性塩化銅から選ばれる殺
菌性有効成分に水酸化マグネシウムを添加したもの(特
公昭57−61329号)、銅を含有する殺菌作用有効
成分に薬害軽減剤として塩基性炭酸マグネシウムと脂肪
酸またはその誘導体の1種または2種以上を同時に含む
もの(特公昭60−33404号)、リン脂質と無機銅
を有効成分とする薬害の軽減された農薬組成物(特開平
6−247821号)、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウムの少なくとも一種以上
と、ポリカルボン酸系界面活性剤および塩基性塩化銅を
混合してなる水懸濁状農薬製剤(特開平6−9302
号)、8−ヒドロキシキノリン銅、ナフタレンスルホン
酸系陰イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテル系非イオン性界面活性剤、増粘剤お
よび水を含有することを特徴とする水中懸濁状農薬組成
物(特開平4−334306号)、ポリアクリル酸、リ
グニンスルホン酸塩、水酸化第二銅、ベントナイトを含
む顆粒状調合物(特開平4−264012号)などがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの殺菌
性無機銅化合物を含有する農薬製剤も、なお、病害防除
効果、作物に対する薬害の面ではまだ十分とはいえな
い。したがって、無機銅含有剤に関し、更なる製剤の改
良技術の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、無機銅
殺菌性化合物、非イオン界面活性剤およびアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート塩、
ナフタレンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩、高級アルコ
ール硫酸エステル塩から選ばれた一種以上の陰イオン界
面活性剤を含有し、しかもイオン交換水で5倍希釈した
ときのpHが6〜10に制御された無機銅含有剤が、病
害防除効果を増強させ、しかも植物に対して薬害を軽減
させることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、殺菌性無機銅化合物
および非イオン界面活性剤並びにアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート塩、ナフタレ
ンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩、高級アルコール硫酸
エステル塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤
を含有し、イオン交換水で5倍希釈したときのpHが6
〜10に制御されたことを特徴とする病害防除効果が増
強され、かつ有用作物に対する薬害が軽減された銅含有
農薬製剤に関する。
【0008】また、銅含有農薬製剤のpHが、作物に薬
害が発生しないように調製されていることが重要であ
り、特に、イオン交換水で5倍希釈したときにpHが6
〜10の範囲内にあることが重要である。そして、pH
がこの範囲外になると薬害が発生する可能性がある。
【0009】本発明で使用できる殺菌性無機銅化合物
は、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、塩基性炭酸銅、硫酸
銅、水酸化第二銅、塩化第二銅、塩基性硫酸銅カルシウ
ムなどが挙げられるが、これらの例示に限定されるもの
ではない。
【0010】なお、これらの化合物名は「農薬ハンドブ
ック 1994年版」(平成6年12月21日 社団法
人 日本植物防疫協会発行)による。
【0011】また、これら殺菌性無機銅化合物の製剤中
への添加量は、製剤全量の0.01〜90重量%、好ま
しくは0.1〜80重量%である。
【0012】使用できる界面活性剤は、非イオン界面活
性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性
界面活性剤などがある。
【0013】本発明で使用できる非イオン界面活性剤の
例としては、農薬製剤を製造するうえで通常用いられる
ものであればよく、例えば、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ−
テル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチ
レンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレン
アリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
レングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフ
ルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活
性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコ
ポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤
(2,4,7,9−テトラメチル−デシン−4,7−ジ
オールなど)などがある。本発明で用いられる非イオン
界面活性剤としては、これらの例示のみに限定されるも
のではない。
【0014】また、これらの添加については、製剤中に
1種以上添加されていればよく、添加量は効果、経済性
より、製剤中に0.1〜30重量%、好ましくは0.3
〜20重量%である。
【0015】本発明に使用できる陰イオン界面活性剤
は、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
サクシネート塩、ナフタレンスルホン酸塩、ラウリル硫
酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩がある。これらの
例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩として、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
アンモニウムなどがあり、ジアルキルスルホサクシネー
ト塩として、ジオクチルスルホサクシネートナトリウ
ム、ジオクチルスルホサクシネートマグネシウムなどが
あり、ナフタレンスルホン酸塩としては、ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム、ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物アンモニウムなどが、ラウリル
硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫
酸アンモニウムなどがあり、高級アルコール硫酸エステ
ル塩としては、高級アルコール硫酸エステルナトリウム
などがある。
【0016】これらのうちで好ましいものとしては、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カルシウム、ジオクチルスルホサクシネー
トナトリウム、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮
合物ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、高級アルコ
ール硫酸エステルナトリウムである。また、これらとと
もに他の陰イオン界面活性剤を併用してもよい。
【0017】また、添加量は効果(物理性の改良程度)
と経済性から考えて、製剤中に0.1〜30重量%が望
ましく、より好ましくは0.3〜20重量%である。
【0018】また、本発明では、2種の界面活性剤を併
用することに特徴があるが、添加量の含量として、0.
3〜30重量%、好ましくは0.3〜20重量%であ
る。
【0019】また、界面活性剤としては、前述したもの
のほかに、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤を
添加しても何ら問題はない。
【0020】本発明で使用される農薬製剤の種類として
は、水和剤、ドライフロアブル剤(顆粒水和剤)であ
る。
【0021】本発明を実施する場合、製剤中に必要に応
じて、本発明の殺菌性の無機銅化合物以外の農薬活性成
分、農薬活性成分の安定化剤(分解防止剤)、有機溶
剤、防腐防黴剤、pH調整剤、粘結剤、無機担体および
有機担体などの増量剤などを用いることができる。
【0022】無機銅以外の農薬活性成分としては、例え
ば、次のようなものが挙げられる。
【0023】[A]殺虫剤の例 MEP、マラソン、DDVP、アセフェート、DEP、
NAC、カルタップ、テトラジホンなど。
【0024】[B]殺菌剤の例 フサライド、メタラキシル、ペフラゾエート、カスガマ
イシン、バリダマイシン、オキソリニック酸、イミベン
コナゾール、イプコナゾールなど。
【0025】なお、これらの農薬活性成分名は、前記の
「農薬ハンドブック1994年版」に記載の一般名など
である。
【0026】本発明で使用できる殺虫剤、殺菌剤など
は、上記の例示のみに限定されるものではなく、上記の
「農薬ハンドブック」等に記載の種々のものが使用でき
る。
【0027】また使用できる防腐防黴剤としては、ソル
ビン酸、ソルビン酸カリウム、パラクロロ−メタキシレ
ノール、パラオキシ安息香酸ブチルなどが挙げられ、農
薬活性成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止
剤、結晶析出防止剤などを必要に応じて添加してもよ
い。
【0028】本発明に使用できる無機担体の例には、ク
レー、ケイソウ土、ベントナイト、タルク、ジークライ
ト、セリサイト、酸性白土、珪石、軽石、ゼオライト、
バーミキュライト、ホワイトカーボン、シラスバルーン
などがあり、有機担体の例には、パルプ、モミガラ、デ
ンプン、ラクトース、などがある。
【0029】使用できる有機溶剤としては、石油系、動
物油系、植物油系などがあり、必要に応じて、pH調整
剤として炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどを添加
してもよい。
【0030】また、粘結剤としては、天然物由来のもの
として、デキストリン、セルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、カル
ボキシメチルデンプン、プルラン、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸アンモニウム、デキストラン、マンナ
ン、ペクチン、トラガントガム、マンニット、ソルビト
ール、アルギン酸プロピレングリコールエステル、グア
ーガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムあるいは
キサンタンガム等の糖質系のものや、ゼラチン、カゼイ
ン等の蛋白質系のものがあり、合成物質のものとして
は、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、
ポリエチレングリコール、エチレン・プロピレンブロッ
クポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピ
ロリドン、などが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の銅含有農薬製剤は、以下
に説明する方法によって容易に調製できる。
【0032】水和剤の調製方法 殺菌性無機銅化合物、非イオン界面活性剤および陰イオ
ン界面活性剤、必要に応じて、その他の農薬活性成分、
pH調整剤、増量剤などを添加し、混合粉砕することに
より、調製しうる。
【0033】ドライフロアブル剤の調製方法 殺菌性無機銅化合物、非イオン界面活性剤および陰イオ
ン界面活性剤、必要に応じて、その他の農薬活性成分、
pH調整剤、粘結剤、増量剤などを添加し、混合粉砕
後、加水混練して押し出し造粒機を用いて造粒後、乾
燥、整粒し、調製しうる。また、粉体混合物に加水しな
がら転動造粒機にて造粒し、乾燥、整粒してもよい。さ
らに粉体混合物を水に分散させ、噴霧乾燥造粒機により
製造してもよいし、粉体混合物を流動させながら、粘結
剤、水溶液あるいは有効成分などをスプレーして造粒す
る流動層造粒機によって製造しうる。
【0034】また、農園芸作物への薬害を軽減するに
は、銅含有農薬製剤のpHが、イオン交換水で5倍に希
釈したとき、6〜10になるように制御する必要があ
る。もし、この範囲外となると、キュウリ、ハクサイな
どに対して、葉緑部の黄化などの薬害を与えるので、p
Hの制御は重要である。
【0035】
【実施例】次に、実施例および比較例を示して本発明を
さらに具体的に説明する(各実施例、比較例に示したN
o.は表中のNo.に相当する)。また、部とあるのは
すべて重量部を意味し、pHはイオン交換水で5倍希釈
したときの値を示す。
【0036】実施例1(水和剤) 塩基性塩化銅84.1部、ホワイトカーボン1.0部、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル1.0部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.0部、炭酸カル
シウム1.0部およびクレー8.9部をハンマーミル
(不二パウダル株式会社製;以下でも同じ)で混合し、
pH8.5の水和剤を得た。
【0037】実施例2(水和剤) 塩基性塩化銅84.1部、ホワイトカーボン2.0部、
ポリオキシエチレンヒマシ油系界面活性剤2.0部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム3.0部およびクレー8.9部を
ハンマーミルで混合し、pH7.0の水和剤を得た。
【0038】実施例3(水和剤) 塩基性塩化銅84.1部、カスガマイシン塩酸塩5.0
部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル0.5部、
β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム
2.0部、ラウリル硫酸ナトリウム1.0部およびクレ
ー7.4部をハンマーミルで混合し、pH6.6の水和
剤を得た。
【0039】実施例4(水和剤) 水酸化第二銅76.8部、ホワイトカーボン1.0部、
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル0.5
部、高級アルコール硫酸エステル金属塩1.0部、ラウ
リル硫酸ナトリウム2.0部およびクレー18.7部を
ハンマーミルで混合し、pH6.8の水和剤を得た。
【0040】実施例5(ドライフロアブル剤) 塩基性塩化銅84.1部、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル1.0部、ナフタレンスルホン酸ナトリウム
縮合物3.0部、ベントナイト4.0部、シラスバルー
ンを粉砕して得られたガラス質粉末4.9部およびポリ
ビニルアルコール3.0部をハンマーミルで混合後、こ
の混合物100部に対し、水12部を添加し、双腕ニー
ダー(不二パウダル株式会社製;以下でも同じ)で混練
混合する。次に0.6mm径のスクリーンを付けた押し
出し造粒機(日本薬業株式会社製;以下でも同じ)で造
粒し、さらに流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製;
以下でも同じ)で乾燥後篩別し、粒径0.25〜1.0
mm、pH9.1のドライフロアブル剤を得た。
【0041】実施例6(ドライフロアブル剤) 塩基性塩化銅84.1部、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル0.5部、アルキルナフタレンスルホン
酸ナトリウム4.0部、デキストリン2.0部およびケ
イソウ土9.4部をハンマーミルで混合後、この混合物
100部に対し、水20部を添加し、双腕ニーダーで混
練混合する。次に0.6mm径のスクリーンを付けた押
し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥後篩
別し、粒径0.25〜1.0mm、pH6.6のドライ
フロアブル剤を得た。
【0042】実施例7(ドライフロアブル剤) 塩基性塩化銅84.1部、カスガマイシン塩酸塩5.0
部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル0.5部、
ジオクチルスルホサクシネートナトリウム0.5部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム2.0部、メチルセルロース2.
0部、リン酸0.1部およびクレー5.8部をハンマー
ミルで混合後、この混合物100部に対し、水7部を添
加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に0.6mm径
のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに
流動層乾燥機で乾燥後篩別し、粒径0.25〜1.0m
m、pH6.2のドライフロアブル剤を得た。
【0043】比較例1 実施例1の炭酸カルシウムを3.5部、クレー6.4部
を用いて100部として実施例1に準じて調製し、pH
10.9の水和剤を得た。
【0044】比較例2 実施例2のポリオキシエチレンヒマシ油系界面活性剤を
除き、クレー10.9部を用いて100部として実施例
2に準じて調製し、pH7.2の水和剤を得た。
【0045】比較例3 実施例3のβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物
ナトリウムおよびラウリル硫酸ナトリウムを除き、クレ
ー10.4部を用いて100部として実施例3に準じて
調製し、pH6.9の水和剤を得た。
【0046】比較例4 実施例6にリン酸0.1部を添加し、ケイソウ土9.3
部を用いて100部として実施例6に準じて調製し、p
H5.5のドライフロアブル剤を得た。
【0047】比較例5 実施例7のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを除
き、クレー6.3部を用いて100部として実施例7に
準じて調製し、pH6.3のドライフロアブル剤を得
た。
【0048】
【発明の効果】本発明の銅含有農薬製剤を用いると、次
のような効果がもたらされる。
【0049】第一に、これまでの製剤に比べて、キュウ
リべと病、キュウリうどんこ病、ハクサイべと病などの
病害の防除効果の増強がはかられ、高い防除効果が発揮
されるようになる。
【0050】第二に、これまでキュウリ、ハクサイなど
に対して葉緑部の黄化などの薬害を与えることが多かっ
たが、これらの薬害がなくなるか、ほとんど問題がない
程度に軽減化できる。
【0051】次に、本発明の効果を試験例により具体的
に示す。
【0052】試験例1 キュウリべと病に対する防除効
果試験 キュウリ(品種:相模半白、1〜2葉期)の葉面に、所
定量の薬剤をスプレーガンを用いて均一に散布する。1
日放置後、薬剤散布した葉面にPseudoperon
ospora cubensis(シュードペロノポス
ポラ クベンシス:キュウリべと病菌;1×10個/
ml)を接種し、24℃の温室内で発病させ、接種6日
後に第1本葉の発病面積率を調査し、無処理区との対比
から防除価(%)を算出した。
【0053】結果は表1に示す。
【0054】試験例2 キュウリうどんこ病に対する防
除効果試験 キュウリ(品種:相模半白、1〜2葉期)葉面に、所定
量の薬剤をスプレーガンを用いて均一に散布する。1日
放置後、葉面にSphaerotheca fulig
inea(スファエロセカ フリギネア:キュウリうど
んこ病菌;1×10個/ml)を接種し、20℃の温
室内で発病させ、接種10日後に第1本葉の発病面積率
を調査し、無処理区との対比から防除価(%)を算出し
た。
【0055】結果は表1に示す。
【0056】試験例3 キュウリに対する薬害試験 キュウリ(品種:相模半白、2〜3葉期)の葉面に、水
で希釈した所定量の薬剤をスプレーガンを用いて3鉢あ
たり60mlを均一に散布する。薬剤は5日間隔で4回
散布し、散布後は温室内にて保管し、薬害の程度を下記
の評価基準にて評価した。
【0057】評価基準 0:薬害は認められない。 1:わずかに薬害が認められるが、その後回復する。 2:薬害が認められ、回復しない。 3:重度の薬害が認められる。 4:枯死。
【0058】結果は表1に示す。
【0059】試験例4 ハクサイべと病に対する防除効
果試験 ハクサイ(品種:2号白菜、4〜5葉期)の葉面に、水
で希釈した所定量の薬剤をスプレーガンを用いて3鉢あ
たり60mlを均一に散布する。1日放置後、薬剤散布
した葉面にPeronospora brassica
(ペロノスポラブラシカエ:ハクサイべと病菌;1×
10個/ml)を接種し、20℃の温室内で発病さ
せ、接種10日後に第1〜3本葉の発病面積率(%)を
調査し、無処理区との対比から防除価(%)を算出し
た。
【0060】結果は表1に示す。
【0061】試験例5 ハクサイに対する薬害試験 ハクサイ(品種:2号白菜、4〜5葉期)の葉面に、水
で希釈した所定量の薬剤をスプレーガンを用いて3鉢あ
たり60mlを均一に散布する。薬剤は7日間隔で3回
散布し、散布後は温室内にて保管し、薬害の発生程度を
試験例3と同じ評価基準にて評価した。
【0062】結果は表1に示す。
【0063】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌性無機銅化合物、非イオン界面活性
    剤およびアルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルス
    ルホサクシネート塩、ナフタレンスルホン酸塩、ラウリ
    ル硫酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩から選ばれた
    一種以上の陰イオン界面活性剤を含有し、作物に薬害を
    与えないようにpHが制御されていることを特徴とす
    る、病害防除効果が増強され、かつ作物に対する薬害が
    軽減された銅含有農薬製剤。
  2. 【請求項2】 殺菌性無機銅化合物、非イオン界面活性
    剤およびアルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルス
    ルホサクシネート塩、ナフタレンスルホン酸塩、ラウリ
    ル硫酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩から選ばれた
    一種以上の陰イオン界面活性剤を含有し、イオン交換水
    で5倍希釈したときのpHが6〜10に制御されたこと
    を特徴とする、病害防除効果が増強され、かつ作物に対
    する薬害が軽減された銅含有農薬製剤。
  3. 【請求項3】 殺菌性無機銅化合物が塩基性塩化銅であ
    る、請求項1または2に記載の銅含有農薬製剤。
  4. 【請求項4】 農薬製剤が水和剤または顆粒状水和剤で
    あることを特徴とする、請求項1、2または3のいずれ
    か1項に記載の銅含有農薬製剤。
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