JP2000198087A - 連続衝撃作業機 - Google Patents

連続衝撃作業機

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JP2000198087A
JP2000198087A JP10378550A JP37855098A JP2000198087A JP 2000198087 A JP2000198087 A JP 2000198087A JP 10378550 A JP10378550 A JP 10378550A JP 37855098 A JP37855098 A JP 37855098A JP 2000198087 A JP2000198087 A JP 2000198087A
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Sakuji Yamada
策次 山田
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Yamada Kikai Kogyo KK
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D9/00Portable percussive tools with fluid-pressure drive, i.e. driven directly by fluids, e.g. having several percussive tool bits operated simultaneously
    • B25D9/06Means for driving the impulse member
    • B25D9/10Means for driving the impulse member comprising a built-in internal-combustion engine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D17/00Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
    • B25D17/06Hammer pistons; Anvils ; Guide-sleeves for pistons

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体に遊装保持させた撃打体を撃打作業体
の頂面に衝突させて連続的な衝撃力を得るように構成さ
れた連続衝撃作業機において、簡単な構成により、動作
不良の発生を極力抑制する。 【解決手段】ハウジング5内において回転可能に支持さ
れ、動力によって回転駆動される回転体6と、円筒状外
周面を有するとともに軸線が上記回転体の回転軸心と平
行となるように配され、かつ上記円筒状外周面の一部が
露出するようにして上記回転体に遊装保持される撃打体
12と、上記回転体の回転軸心に対して平行な平坦状の
頂面20を有するとともに上記ハウジング5に一体的に
形成されたホルダ15a内に軸方向一定距離移動可能に
支持され、かつ軸方向移動行程の上端を上記回転体6の
回転中における上記撃打体12の回転軌跡の最外周が上
記頂面20に干渉するように規定された撃打作業体14
aとを有する連続衝撃作業機であって、上記撃打作業体
14aは、上記ホルダ15aの内径と対応した外径を有
する大径主部と、この大径主部の上部に連設された小径
部とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、高周波数の連続
衝撃力を発生させて作業を行うことができる連続衝撃作
業機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、コンクリートブレーカなどに
代表される連続衝撃作業機は、一般的には、円筒状の本
体内に軸方向移動可能に内蔵された撃打ピストンを、圧
搾空気による膨張力、あるいは、原動機の回転出力をク
ランク機構によって変換させられた往復駆動力によって
強制的に往復移動させ、こうした撃打ピストンの往復移
動をもって本体下部に支持した撃打作業体を軸方向に連
続的に叩くように構成されている。
【0003】このような往復駆動式の連続衝撃作業機に
おいては、上記の撃打ピストンを往復駆動させる際の反
力が作業機本体を激しく上下に振動させるという問題が
あり、また、一定の慣性質量をもつ撃打ピストンを強制
的に往復駆動させるために、その衝撃周波数をそれほど
高めることができないという問題があった。
【0004】このような往復式の連続衝撃作業機の問題
を解決し、振動が少なく、しかも衝撃周波数を比較的自
由に高めることができるように構成した回転式の連続衝
撃作業機が、すでに本願の出願人によって提案されてい
る(たとえば、特開平1−67165号、特開平3−1
1572号)。
【0005】この回転式の連続衝撃作業機は、基本的に
は、本願の図5および図6に示すように、動力源によっ
て回転させられるとともに、ハウジングの内部に回転可
能に支持された回転体6を備える一方、この回転体6
に、一定質量をもつ撃打体12を遊動可能に保持し、か
つ、回転体6が回転しているときの撃打体12の旋回軌
跡の最外周が、ハウジング5に軸方向往復移動可能に支
持された撃打作業体14の平坦な頂面20に干渉しうる
ようにして構成されている。回転体6は、その両端の支
軸部7a,7bがハウジング5に対してベアリングを介
して回転可能に支持されている。回転体6は、より具体
的には、上記支軸部7a,7bがそれぞれ側面から突出
させられている左右一対のフランジ部6a,6b間を回
転軸心から偏心した連結部6cによって一体化させられ
ているとともに、各フランジ部6a,6bにおける上記
連結部6cと回転軸心を挟んで反対側に偏心した位置に
保持穴11が形成されて構成されており、上記撃打体1
2は全体が円柱状をしていてその両端部が上記各フラン
ジ部6a,6bの保持穴11に遊装保持されている。そ
して、回転体およびこれに遊装保持される撃打体の空転
状態での総合的な重心は、回転体の回転軸心と一致させ
られている。
【0006】撃打作業体14の頂面20が撃打体12の
回転軌跡と干渉しない軸方向位置をとっているときの回
転体6の回転状態、すなわち、回転体6の空転状態にお
いては、回転体6と撃打体12の総合的な重心が回転体
12の回転軸心と一致していることから、不要な往復振
動の発生はなく、回転体12を高速回転させることが可
能である。そして、撃打作業体14の頂面20が回転体
6に遊装保持された撃打体12の回転軌跡と干渉する軸
方向位置をとると、撃打体12は、回転体6が1回転す
るたびごとに、撃打作業体14の頂面20を叩く。正確
には、撃打体12は、撃打作業体14の平坦な頂面20
に対して転動しつつ、強大な遠心力をもって撃打作業体
14を軸方向外方に向けて押し出す。回転体6の回転が
高速であるために、このときに撃打体12によって撃打
作業体14に与えられる力が軸方向の連続的な衝撃力と
なって表れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の連続衝撃作業機において、次のような動作上の不具
合が判明した。すなわち、回転体6の回転に伴う撃打体
12の撃打作業体14に対する衝撃出力をできるだけ高
めるためには、図6に示されるように、上動位置にある
撃打作業体14の頂面20のできるだけ周部に撃打体1
2が接触しはじめるように撃打作業体14の上動位置を
定める必要がある。しかしながら、この場合、撃打作業
体14の頂面20の中心から偏位した地点に撃打体12
が衝突し、下向きの衝撃力を付与することになるため、
図6に矢印Mで示すような衝撃的なモーメントが発生
し、これによるこじれによって撃打作業体14がホルダ
15aに対してロックしてしまうことがある。
【0008】そうすると、上述したように撃打体12が
撃打作業体14の平坦な頂面に対して転動しつつ強大な
遠心力をもって撃打作業体14を軸方向下向きに押し出
すという作用が全く発揮されず、撃打体12は、撃打作
業体14の頂面から跳ね返って保持穴11内で踊り振動
することになる。その結果、回転体6のバランスが崩れ
た状態が継続したまま回転体6が強制的に高速回転する
という状態が生まれ、このことは、回転体6の破損、ハ
ウジング内の温度上昇、あるいはベアリング部の破損と
いった、好ましくない事態を招くことになる。
【0009】このような懸念を緩和するには、撃打体1
2が撃打作業体14の頂面のできるだけ内側に衝突する
ようにすることが考えられ、そのためには、撃打作業体
14の上動位置を下げて撃打体12との干渉量を減じる
ことが考えられる。しかしながら、このようにすると、
撃打作業体14に与えるべき衝撃出力が著しく低下す
る。また、撃打作業体14を大径化することも考えられ
るが、この撃打作業体14を単に大径化することは、撃
打作業体14の重量増加を招くだけでなく、ハウジング
5や回転体6の大型化、大重量化を招き、好ましくな
い。
【0010】本願発明は上記した事情のもとで考え出さ
れたものであって、回転体に遊装保持させた撃打体を撃
打作業体の頂面に衝突させて連続的な衝撃力を得るよう
に構成された連続衝撃作業機において、簡単な構成によ
り、動作不良の発生を極力抑制することをその課題とす
る。
【0011】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0012】すなわち、本願発明によって提供される連
続衝撃作業機は、ハウジング内において回転可能に支持
され、動力によって回転駆動される回転体と、円筒状外
周面を有するとともに軸線が上記回転体の回転軸心と平
行となるように配され、かつ上記円筒状外周面の一部が
露出するようにして上記回転体に遊装保持される撃打体
と、上記回転体の回転軸心に対して平行な平坦状の頂面
を有するとともに上記ハウジングに一体的に形成された
ホルダ内に軸方向一定距離移動可能に支持され、かつ軸
方向移動行程の上端を上記回転体の回転中における上記
撃打体の回転軌跡の最外周が上記頂面に干渉するように
規定された撃打作業体とを有する連続衝撃作業機であっ
て、上記撃打作業体は、上記ホルダの内径と対応した外
径を有する大径主部と、この大径主部の上部に連設され
た小径部とを備えていることを特徴とする。
【0013】撃打作業体は、小径部、すなわちその頂面
の外径がホルダに支持される大径主部の外径よりも小に
設定されているため、撃打作業体の頂面の周部に撃打体
が衝突するように撃打作業体の上動位置を設定しても、
頂面における撃打体の衝突位置は、大径主部の外周より
も内方に偏位した位置となる。したがって、撃打体の衝
突によって生じるモーメントによって大径主部とホルダ
との間にこじれが発生する可能性が低くなり、撃打作業
体のロックに起因する諸問題の発生が解消ないしは緩和
される。
【0014】好ましい実施の形態においては、上記回転
体は、支軸がそれぞれ側面から突出させられている左右
一対のフランジ部間を回転軸心から偏心した連結部によ
って一体化させられているとともに、各フランジ部おけ
る上記連結部と回転軸心を挟んで反対側に偏心した位置
に保持穴が形成されて構成されており、上記撃打体は全
体が円柱状をしていてその両端部が上記各フランジ部の
保持穴に遊装保持されている一方、上記撃打作業体は、
その小径部の外径が上記フランジ部間の間隔よりも小に
設定されているとともに、大径主部の外径が上記フラン
ジ部間の間隔よりも大に設定されている。
【0015】したがって、回転体のフランジ間間隔を変
更することなく、すなわち、回転体やハウジングの大型
化ないしは重量増加を招くことなく、撃打作業体のロッ
クに起因する諸問題を解消ないしは緩和することができ
る。
【0016】好ましい実施の形態においてはまた、上記
撃打作業体には、その頂面から軸方向に凹入する緩衝穴
が形成されている。
【0017】このようにすると、撃打作業体の頂面に対
する撃打体の衝突時の相互の反発力が緩和され、撃打体
が頂面との接触状態を維持しつつ転動するという傾向を
強くすることができる。
【0018】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0019】
【好ましい実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施
の形態につき、図1ないし図4を参照しつつ具体的に説
明する。なお、これらの図において、図5および図6に
示した従来例と同等もしくは同一の部材または部分に
は、同一の符号を付してある。
【0020】この実施形態に係る連続衝撃作業機1は、
図4に示されるように、動力源としてのエンジン2を一
体に備え、かつ、撃打作業体3としてショベル形態のも
のが採用され、しかも、全体としても、ショベルとして
の使用方法が好適なように構成された例である。
【0021】基端が上記エンジン2に連結されて延びる
操作管4の先端部には、この操作管の軸心と直交する軸
心をもつ略樽形のハウジング5が連結されている。この
ハウジング5は、たとえば、アルミダイカストによって
形成することができる。図2に示すように、このハウジ
ング5の内部には、回転体6が、その両端に突出する支
軸7a,7bをハウジング5の両側壁5a,5bにニー
ドルベアリング30,30を介して可回転に支持するこ
とにより、上記ハウジング5の軸心と同一軸心をもって
回転可能に内装されている。このニードルベアリング3
0,30(31)は、通常、ボス側に配され、アウター
レースを形成する環状部材と、この環状部材の内側に配
され、支軸と直接転動接触する複数本のニードルとから
構成されるものである。
【0022】また、この回転体6の一方の支軸7aには
ベベルギヤ8が固定されており、このベベルギヤ8は、
上記操作管4の内部に通挿されてエンジン2の回転出力
を伝達する伝動軸9の先端のベベルギヤ10に噛合させ
られている。これにより、エンジンの回転数が増加して
遠心クラッチが連結されて上記伝動軸9が回転させられ
ると、この回転力は、上記ベベルギヤ8,10を介して
回転体6に伝達され、この回転体6が回転駆動させられ
ることになる。なお、このようにベベルギヤ8が固定さ
れたほうの支軸7aの先端もまた、ニードルベアリング
31を介してハウジング5に回転支持されている。図1
および図2に表れているように、回転体6の支軸7a,
7bは、合計3箇所において、ニードルベアリング3
0,30,31を介してハウジング5に回転支持される
が、本実施形態においてはとくに、その両端に位置する
ニードルベアリング30,31については、ハウジング
側のボス部に鉄製のカラー40,40を圧入した上で、
このカラー40と支軸との間にニードルベアリング3
0,31を介装している。
【0023】上記回転体6は、図2に示されているよう
に、上記各支軸7a,7bがそれぞれ側面から突出させ
られる左右一対のフランジ部6a,6b間を、バランス
ウエイトの機能をもたせた円柱状の連結部6cによって
一体化した形態をもっている。もちろん、連結部6cの
軸心は、回転体6の回転軸心に対して偏心させられてい
る。
【0024】図3によって表れているように、上記回転
体の各フランジ部6a,6bには、回転体6の回転軸心
を挟んで上記連結部6cと反対側に偏心した位置に、保
持穴11,11がそれぞれ形成されている。そして、こ
の保持穴11,11には、円柱形をした撃打体12が両
端部が遊装保持されている。すなわち、上記保持穴1
1,11の形状は、上記撃打体12が遊び動しうるよう
に形成されるのであるが、本実施形態においてこの保持
穴11,11は、その内面の最小曲率をほぼ撃打体12
の円周の曲率と一致させた長円形にしてある。したがっ
て、撃打体12は、保持穴11,11に両端が拘束され
た状態で回転可能であるし、また保持穴11,11の内
面との隙間が許容する範囲で軸直角方向に遊び動しう
る。この回転体6は、連結部6cと撃打体12とが回転
軸心を挟んで反対方向に偏心させられており、かつ、撃
打体12が遠心力によってその遊動範囲の最外方に位置
する空転状態において、総合的な重心位置が回転軸心と
一致または略一致するようになされている。
【0025】上記ハウジング5の左右両側壁5a,5b
の内面には、ドーナツ円板形のガイド板13,13が添
設されており、これが作動中における上記撃打体12の
軸方向への移動を規制している。
【0026】上記ハウジング5の上記操作管4と反対側
には、撃打作業体3のシャンク部14をその軸方向一定
行程を往復移動可能に保持するホルダ部15が形成され
ている。このホルダ部15の軸心は、上記操作管4の軸
心と平行であり、かつ上記回転体6の厚み方向中央部に
配置される。
【0027】本実施例において撃打作業体3のシャンク
部14は、軸転可能に保持される第一部分14aと軸転
不能に支持される第二部分14bとに分割させられてい
る。上記第一部分14aは、ハウジング5の外周壁5c
を貫通するようにしてこのハウジング5に連結固定され
たボス状の第一ホルダ部15aに嵌合保持されている。
また、シャンク部14の第二部分14bは、上記第一ホ
ルダ部15aに対して連結されたボス状の第二ホルダ部
15bに嵌合保持されている。
【0028】上記第一部分14aは、直接的に撃打体1
2からの衝撃を受ける部材であり、図2によく表れてい
るように外径dが回転体6の両フランジ部6a,6b
間の間隔よりも大であり、第一ホルダ部15aに案内保
持される大径主部と、この大径主部の上部に連設され、
外径dが回転体6の両フランジ部6a,6b間の間隔
と対応してこれらの間に入り込みうる小径部とを備えて
いる。大径主部の下端には、大径フランジ16が形成さ
れており、この大径フランジ16が、上記第一ホルダ部
15aと第二ホルダ部15bとの連結部に形成される大
径穴17の上下の段部17a,17bに規制されること
により、その軸方向の移動行程が一定距離に規制されて
いる。また、シャンク部14の第二部分14bは、その
側面に軸方向所定長さにわたって凹部18を形成すると
ともに、この凹部18を通過するストッパピン19を第
二ホルダ部15bに通挿保持させることにより、その回
転が規制されるとともに、軸方向の移動行程を一定距離
に規制されている。また、上記凹部18とストッパピン
19とによる回転および移動行程規制手段は、シャンク
の第二部分14bの抜け止め機能をも果たしている。
【0029】上記シャンクの第一部分14aの頂面2
0、すなわち、小径部の頂面20は、図3に示されるよ
うに、回転体6の回転軸心と平行な平坦面、本実施形態
の場合これを換言すると、第一部分14aの軸心に対し
て直交する平面状の平坦面として形成されている。さら
に、この頂面20には、軸方向に凹入する緩衝穴21が
形成されている。さらにこのシャンク部の第一部分14
aの移動可能行程の上端位置は、好ましくは次のように
規定される。
【0030】すなわち、図3に示すように、この第一部
分14aがその移動可能行程の上端にあるとき、上記平
坦な頂面20の最も外側位置に、回転体6の回転に伴う
円筒状撃打体12が衝突するように規定されるのであ
る。図3に示される状態が、最も効果的に上記撃打体1
2の旋回軌跡の最外周が頂面20に干渉するようになっ
ている。すなわち、仮に第一部分14aの位置が図3に
示す位置よりさらに上方にあれば、撃打体12の周面
は、シャンクの第一部分14aの頂面20ではなく、こ
の頂面20と側面との角部に衝突する不具合が生じる。
また、この第一部分14aの位置が図3に示す位置より
も下位にあると、撃打体12の周面が、上記頂面20に
縁から内方に入った部位において初めて衝突し、この衝
突および遠心力によって第一部分14aを下方に衝撃力
をもって押し下げる力が不足する。
【0031】ハウジング5の内部には、上記回転体6の
回転支持のためのニードルベアリング部の潤滑、ホルダ
部15における撃打作業体3のシャンク部14の軸方向
振動摺動のための潤滑、シャンク部14の頂面20と撃
打体12との接触部における潤滑、および、回転体6の
保持穴11,11の内周面に対する円柱形撃打体12の
摺動潤滑を行うための潤滑剤が適当量投入されている。
【0032】なお、図4において符号22は、上記操作
管4とエンジン2との連結部に構成される遠心クラッチ
用クラッチハウジング23の両側部にそれぞれ連結固定
されつつエンジン2を挟むようにして互いに拡開しつつ
上方に延びる一対のアーム部の間を軸状グリップ部材に
よって連結してなる後部ハンドルを示し、符号24は、
操作管4の外周に嵌合された取付け環とこの取付け環か
ら側方に延びるように突出形成されたグリップ部とから
なるグリップハンドルを示す。さらに符号25は、エン
ジン2の回転をコントロールするためのスロットル操作
レバーである。
【0033】次に、上記の構成を備える連続衝撃作業機
1の作動を説明する。本例の作業機1は、全体としてシ
ョベル形態となっており、したがって、作業者は、たと
えば右手で上記後部ハンドル22を把持し、左手で上記
グリップハンドル24を把持することによって作業機1
全体を支持し、たとえばショベル状の撃打作業体3の先
端を穴を掘るべき地面に突き当てるようにする。こうし
て撃打作業体3を対象物に突き当てた状態においては、
この撃打作業体3のシャンク部14、より詳しくはその
第一部分14aは図3に表れているように、その移動行
程の最上端に位置することになる。この状態においてス
ロットル操作レバー25を操作してエンジン2の回転数
を次第に上げていくと、やがて遠心クラッチが作動して
エンジンの回転出力が伝動軸9を介して回転体6に伝達
され、回転体6は高速回転を開始する。この回転体6の
回転に伴い、撃打体12は、その一回の旋回ごとに、上
記シャンクの第一部分14aの頂面20に衝突し、その
衝突による衝撃の軸方向分力および高速旋回するがゆえ
に撃打体12に作用する遠心力によって、シャンク部1
4にはその軸方向の衝撃力が繰り返し連続的に作用す
る。
【0034】この場合において、撃打体12は頂面20
の最も外側部分に衝突し、第一部分14aの軸線から偏
位した部分に下向きの衝撃力を与えるが、シャンクの第
一部分14aは、前述したように、頂面20の外径より
大径の主部がホルダ部15aに案内されているため、大
径主部とホルダ部15aとの間にこじれが発生してシャ
ンクの第一部分14aがロックしてしまうという事態を
解消ないしは回避し、円滑な作動状態を確保することが
できる。また、小径部は回転体6の両フランジ部6a,
6bの間隔と対応してこれらの間に入り込むことができ
るので、回転体6の設計変更は必要でなく、さらには、
両フランジ部6a,6bの間隔をいたずらに拡大して装
置の重量増加を招くといったこともない。
【0035】加えて、本実施形態においては、上記シャ
ンクの第一部分14aの頂面20に、特に軸方向に凹入
する緩衝穴21が開けられていることから、上記のごと
く頂面20と撃打体12との衝突時における相互の反発
力が緩和され、撃打体12が上記頂面20に衝突すると
同時に反発して頂面から離れるのではなく、所定の短い
時間ではあるが上記頂面20との接触状態を維持しつつ
転動することになる。こうして上記撃打体12には、矢
印方向の回転が確実に与えられ、この回転は、保持穴1
1,11との間に潤滑が行われていることが有効に機能
して再びシャンク部14の頂面に衝突するまで継続す
る。したがって、撃打体12とシャンク部14の頂面2
0との衝突の際、その接触面同士の相互摩擦は大きく緩
和され、これらの間に摩擦による熱が発生してハウジン
グ5内の温度が上昇することを緩和する。
【0036】このようにして、回転体6の回転に伴う撃
打体12の上記シャンク部14の頂面20への繰り返し
連続的な衝突および撃打体12と上記頂面20とが接触
している間に作用する撃打体12の旋回遠心力により、
撃打作業体3には強力かつ高周波数の連続的な軸方向の
衝撃力が与えられる。上記の作動状態を維持しつつ、作
業機全体を先端方に向けてわずかに押すだけで、ショベ
ル状の撃打作業体3は、すみやかに土中にもぐり込む。
そして、これに続けて土を掘り起こすためには、通常の
ショベルの操作するのと同様にして、スロットル操作レ
バー25を解除した後、作業機1全体を倒すようにすれ
ばよいのである。
【0037】ところで、撃打体は、上述したように、撃
打作業体3の頂面20を転動しつつ、遠心力によって撃
打作業体3を軸方向外方に押し出す。したがって、この
瞬間、撃打体12に作用する遠心力は、回転体6によっ
て受け止められていた状態から撃打作業体3によって受
け止められる状態へと瞬間的に変化し、撃打体12の旋
回が進んで撃打作業体から離れると再びこの撃打体12
の遠心力は回転体6に受け止められる状態へと戻る。こ
のことは、回転体6からみれば、1回転ごとに、総合的
な質量の偏心位置での一部が瞬間的に消失した後に復帰
するというサイクルを高速で繰り返すことになる。この
ことが起因して、回転体6全体に、撓み振動が発生す
る。
【0038】本実施形態においては、回転体6のハウジ
ング5に対する回転支持部のすべてにニードルベアリン
グ30,30,31を用いている。ここでは、軸(回転
体の支軸)と、穴(ハウジング)との軸方向接触長さを
延長する目的で回転体のハウジングの回転支持部にあえ
てニードルベアリングを用いている。このようにすれ
ば、回転体6のハウジング5に対する支持が実質的に不
静定となるとともに、軸からハウジングへの荷重伝達に
おいて、複数のニードルに荷重分散されるため、上記の
ように回転体6に撓み振動が発生しても、軸と穴との間
にこじれが発生することがなく、円滑な回転が担保され
るのである。とくに、図に示す実施形態においては、ハ
ウジングのボス部にとくに鉄製のカラー40を圧入した
上、このカラーと各支軸7a,7bとの間に上記のよう
にニードルベアリング30,30,31を介装している
ので、上記したように回転体6に撓み振動が発生して
も、こじれを発生させることなく、回転体6の円滑な回
転を担保することができる。
【0039】一方、撃打作業体3を対象物に突き当てな
い場合には、撃打作業体3のシャンク部14は、その移
動可能行程の下端に位置して係止され、この場合には、
シャンクの第一部分14aの頂面20は、撃打体12の
旋回軌跡最外周の外に位置するようになり、この撃打作
業体3には、なんら衝撃力が作用しなくなる。上述した
ように、回転体6は、バランスウエイトとしての機能を
もつ連結部6cを備えているので、回転状態における撃
打体12をも含めた総合的な重心が回転軸心とほぼ一致
しており、したがって仮にスロットルレバー25によっ
てエンジン2を高速回転させていても、撃打作業体3が
対象物に突き当てられていないかぎり、ハウジング内の
回転体の回転によってはほとんど振動を発生しない。
【0040】もちろんこの発明の範囲は上述の実施例に
限定されるものではない。本願発明のポイントは、ハウ
ジング内に回転可能に支持された回転体6と、この回転
体6に対して偏心した撃打体とを備え、この撃打体がホ
ルダによって所定距離軸方向に移動可能に保持された撃
打作業体の頂面を連続的に叩くようにした連続衝撃作業
機において、上記撃打作業体として、上記ホルダの内径
と対応した外径を有する大径主部と、この大径主部の上
部に連設された小径部とを備えるようにしたことであ
る。
【0041】したがって、上記ハウジング2内に装備す
る回転体6を回転駆動させるための具体的手段はなんら
問われるものではない。また、撃打作業体3の先端部の
構成、すなわち、どのような作業を目的とした構成であ
るかも、なんら問われない。すなわち、実施例において
は撃打作業体3の先端はショベルの形態となっている
が、たとえばコンクリートブレーカのチゼルのように形
成してもよいし、あるいは、杭打ち機として用いる場合
には、シャンク部の下端に木製の杭の頂部を嵌合する下
開放状のキャップを連結した形態としてもよいのであ
る。また、さらに、たとえば船体の外壁に付着した貝類
や汚れあるいはさびなどを落とすさび落とし機として構
成する場合には、撃打作業体3の先端部は、へら状のも
のとなるのである。加えて、アブラヤシの実を収穫する
など、高所の木の実などを切断したり、枝打作業をする
ように作業機を構成する場合、長尺状とした操作管の先
端にハウジング5より先の上記した構成の衝撃機構を連
結し、撃打作業体3の先端部をへら状の形態とするとよ
い。
【0042】さらに、上記撃打作業体3に関し、本実施
例においてはショベルの形態とする必要から、軸回り回
転不能とする必要があるため、この作業体3のシャンク
部を、軸転可能な第一部分と、軸転不能な第二部分とに
分割構成したが、作業体全体が軸転しても差し支えない
たとえばコンクリートブレーカのチゼルのような形態と
する場合には、特にこのシャンク部を実施例のように二
分割する必要がなく、一体のシャンク部を軸方向移動行
程を規定しつつハウジング5に形成したホルダ部に対し
支持すればよいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4に示す作業機の操作管の内部構造を示す縦
断面図である。
【図2】図4に示す作業機の衝撃発生部の具体的構成を
示す縦断面図である。
【図3】図2のIII方向矢視図である。
【図4】本願発明の一実施例の全体斜視図である。
【図5】従来例の要部の断面図である。
【図6】従来例の要部を示す断面図であり、図5のVI
−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 連続衝撃作業機 3 撃打作業体 5 ハウジング 6 回転体 6a,6b フランジ部 6c 連結部 7a,7b 支軸 11 保持穴 12 撃打体 14a撃打作業体 21 緩衝穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内において回転可能に支持さ
    れ、動力によって回転駆動される回転体と、円筒状外周
    面を有するとともに軸線が上記回転体の回転軸心と平行
    となるように配され、かつ上記円筒状外周面の一部が露
    出するようにして上記回転体に遊装保持される撃打体
    と、上記回転体の回転軸心に対して平行な平坦状の頂面
    を有するとともに上記ハウジングに一体的に形成された
    ホルダ内に軸方向一定距離移動可能に支持され、かつ軸
    方向移動行程の上端を上記回転体の回転中における上記
    撃打体の回転軌跡の最外周が上記頂面に干渉するように
    規定された撃打作業体とを有する連続衝撃作業機であっ
    て、 上記撃打作業体は、上記ホルダの内径と対応した外径を
    有する大径主部と、この大径主部の上部に連設された小
    径部とを備えていることを特徴とする、連続衝撃作業
    機。
  2. 【請求項2】 上記回転体は、支軸がそれぞれ側面から
    突出させられている左右一対のフランジ部間を回転軸心
    から偏心した連結部によって一体化させられているとと
    もに、各フランジ部おける上記連結部と回転軸心を挟ん
    で反対側に偏心した位置に保持穴が形成されて構成され
    ており、上記撃打体は全体が円柱状をしていてその両端
    部が上記各フランジ部の保持穴に遊装保持されている一
    方、 上記撃打作業体は、その小径部の外径が上記フランジ部
    間の間隔よりも小であるとともに、大径主部の外径が上
    記フランジ部間の間隔よりも大である、請求項1に記載
    の連続衝撃作業機。
  3. 【請求項3】 上記撃打作業体には、その頂面から軸方
    向に凹入する緩衝穴が形成されている、請求項1または
    2に記載の連続衝撃作業機。
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