JP4598788B2 - 撃打作業機 - Google Patents

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Description

本願発明は、撃打作業機に関し、衝撃力を連続的に撃打作業体に伝達して所望の作業を行うことができるように構成した撃打作業機に関する。
たとえば特許文献1には、ハウジングに軸方向移動可能に支持した撃打作業体の頂部に連続的に衝撃力を付与するように構成された撃打作業機が開示されている。
回転体は、ハウジング内において回転駆動可能に支持されるとともに、バランスウエイトを兼ねた連結部によって連結された一対のフランジ部を備え、このフランジ部に、回転体の半径方向に延びる長軸を有する長穴状の保持孔を形成し、この保持孔に円柱状の撃打体が回転可能かつ上記長穴の許容する範囲内で回転体の半径方向に移動自由に支持されている。一方、撃打作業体は、その軸線が上記回転体の半径方向に延びる方向に位置づけられるとともに、軸方向に所定距離移動自由に支持されている。
回転体を回転駆動させると、この回転体が1回転する毎に撃打体が上記撃打作業体の頂部に衝突し、この衝突によって撃打作業体に軸方向の衝撃力が付与される。回転体の回転数を上げてゆくと、撃打体には強大な遠心力が作用し、この撃打体の上記撃打作業体の頂部への衝突に際しては、この遠心力が効果的に作用して撃打作業体を軸方向外方へ押圧する。回転体は、たとえば、毎分5000回転以上の速度で回転駆動させることが可能であり、往復駆動するハンマ体によって撃打作業体に衝撃力を付与するタイプの撃打作業機に比較して、一定時間内に撃打作業体に付与することが可能な衝撃力が極端に高まり、撃打作業の効率を著しく高めることができる。
特開平10−231521号公報
ところで、上記特許文献1に開示された構成の撃打作業機においては、次のような解決するべき課題が存在する。
撃打作業体に対して撃打体が著しい高速で衝突するが、その際の反発力によって撃打体が回転体の保持孔内で踊るように振動し、また、次の瞬間には遠心力によって再び保持孔の内壁に衝突するといった挙動を繰り返す。そのため、回転体の保持孔部分が短時間で破損する可能性が強い。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、回転体によって回転させられる撃打体により撃打作業体に連続的な衝撃力を付与するように構成された撃打作業機において、より長寿命化を図ることをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を採用している。
すなわち、本願発明によって提供される撃打作業機は、ハウジングと、上記ハウジング内に一定の回転中心軸周りに回転可能に支持され、かつ、駆動源からの動力によって回転駆動させられる回転体と、上記ハウジングに形成され、上記回転体の回転中心軸を中心とする円筒内面状に形成されたガイド面と、上記回転体の回転によって上記ガイド面を転動しつつ旋回させられ、円筒外面をもつ撃打体と、上記ハウジングに対して上記回転中心軸に対して直交もしくは略直交する方向の軸線方向に往復移動可能に支持された撃打作業体と、を備えており、上記回転体の回転に伴って旋回させられる上記撃打体の円筒外面が上記撃打作業体に衝突することによって上記撃打作業体に軸線方向の連続撃打力が付与される撃打作業機であって、上記ガイド面は、少なくとも、上記回転中心軸の方向に離れて位置する複数の帯状領域を含むように形成されている一方、上記複数の帯状領域の間には、上記ガイド面よりも凹入する凹入部が少なくとも1箇所形成されていることを特徴とする。
回転体が回転駆動させられると、撃打体は、ハウジングの内面に形成されたガイド面を転動しつつ旋回移動する。そして、この撃打体は、回転体が1回転する毎に、撃打作業体の頂部に衝突し、遠心力によって助成された強力な撃打力を撃打作業体に付与する。撃打作業体は、高周波数の軸方向振動による衝撃力を対象物に対して作用させ、所望の作業を行う。
上記構成による撃打作業機においては、ガイド面が複数の帯状領域を含むように形成されており、帯状領域間に凹入部が形成されている。撃打作業機の作動中、撃打体が撃打作業体に衝突した反動によって跳ね、次の瞬間に遠心力によって再びガイド面に衝突するという挙動を繰り返すが、上記のように凹入部が形成されていることにより、このようにガイド面に撃打体が衝突する際の衝撃を効果的に緩和することができる。これにより、ガイド面が衝撃によって破損するといった事態を効果的に回避し、撃打作業機の寿命を延長することができる。
好ましい実施の形態においては、上記回転体は、上記回転中心軸の軸線方向に離間した2つのフランジを備えているとともに、このフランジには、このフランジの周縁部に開口する切り欠きが形成されており、上記撃打体は、その軸方向両端部が上記切り欠き内に上記フランジの半径方向に移動可能かつ回転可能に保持されている。
このように構成することにより、回転体には、撃打体に作用する遠心力が作用することがほとんどないので、回転体が疲労によって破損するといった事態を効果的に回避し、撃打作業機の長寿命化に寄与する。
好ましい実施の形態においてはまた、上記撃打体は、その軸方向全長にわたって一定外径をもつ円柱状をしている。
このような構成によれば、撃打体の作成が容易となる。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記撃打体は、その軸方向中間部の円柱状大径部と、この円柱状大径部の両端から同一軸線をもって延出する円柱状小径部とを備えており、上記円柱状大径部は、その軸方向長さ寸法が上記2つのフランジ間寸法と対応させられていて、上記2つのフランジ間に位置しているとともに、上記円柱状小径部が上記切り欠き内に保持されている。
このような構成によれば、撃打体の軸方向の移動が回転体のフランジによって都合よく規制される。そのため、撃打体が軸方向に移動してハウジングの内壁を破損させるといった事態を効果的に防止することができる。
好ましい実施の形態においてはまた、上記撃打作業体は、上記ハウジングに軸方向移動可能に支持される円柱状のシャンク部を備えているとともに、このシャンク部の頂面は平坦面となっており、かつ、このシャンク部の頂面には、凹陥部が形成されている。
このような構成によれば、シャンク部に撃打体が衝突する際の反発を都合よく抑制し、撃打体に作用する遠心力を効果的に撃打作業体の軸方向衝撃力として伝達することができる。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記ガイド面に形成された凹入部および上記撃打作業体のシャンク部の頂面に形成された凹陥部には、潤滑剤が装填されている。
このような構成によれば、潤滑剤溜まりが都合よく形成され、高速作動時に発生する熱等によって潤滑剤が消散するといった事態を効果的に防止し、撃打体とガイド面との接触部、撃打体と撃打作業体との間の接触部に対する長期間における安定した潤滑を達成することができる。
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明の第1の実施形態に係る撃打作業機100の全体図であり、図2は、図1のII−II線に沿う断面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。なお、この実施形態に係る撃打作業機100は、上端に下向きの撃打力を連続的に作用させて杭やパイプを地面に打ち込む作業を簡便に行うことができるように構成されたものである。
図1〜図3に示すように、この撃打作業機100は、エンジン10と、このエンジン10からの回転出力を伝動するための伝動軸20が内部に収容された筒状体30と、この筒状体30の先端部に設けられ、エンジン10からの回転出力によって棒状対象物Oを筒状体30の基端側方向に撃打するための撃打機構200と、を備えて構成されている。
図1に良く表れているように、上記筒状体30の適部には、握持部31が設けられており、この握持部31に近接して、上記エンジン10から伝達される回転出力を制御するための操作部32が設けられている。したがって、上記撃打作業機100は、作業者が上記握持部31を握持した状態で上記操作部32を操作することにより、上記撃打機構200に伝達される回転出力を調整しながら作業を行うことができるように構成されている。
図2および図3に示すように、上記撃打機構200は、エンジン10からの回転出力によってハウジング210の内部で回転させられる回転体300と、この回転体300に保持されて旋回させられる撃打体400と、上記ハウジング210にその先端側方向および基端側方向の所定距離内を軸方向に往復移動可能に支持された撃打作業体500を備えて構成されている。
図3に示すように、上記回転体300は、所定距離離間して配置された2つのフランジ310を有しており、このフランジ310は、連結部320によって一体に連結されている。また、各フランジ310の各外側面には、同一軸線をもった回転支軸330,340が突設されている。一方の回転支軸330はベアリング220を介して、もう一方の回転支軸340はベアリング230を介して、それぞれハウジング210の両側壁に対して回転可能に支持されており、回転支軸340の一端部には、傘歯車341が取り付けられている。すなわち、上記エンジン10からの回転出力は、上記伝動軸20を介して上記筒状体30の先端側まで伝動され、上記伝動軸20の先端部に取り付けられた傘歯車25と上記傘歯車341との噛み合わせによって上記回転体300が回転駆動させられるように構成されている。
図2に示すように、回転体300の2つのフランジ310には、外周縁において開口する切り欠き311が形成されている。この切り欠き311は、一定幅を有してフランジ310の半径方向内方にいたっており、かつ、底部311aは円弧内面状となっている。この切り欠き311には、撃打体400の両端部が遊装保持されるが、この点については後述する。
ハウジング210は、全体として、円筒状の内部空間を有するように、円筒状の周壁部材250と、この周壁部材250を両側から挟むように位置する略円形の側壁部材240とを有している。両側壁部材240には、上記したように、回転体300の回転支軸330,340が回転可能に支持されている。また、周壁部材250の内周には、上記回転体300の回転中心軸(回転支軸330,340の軸心)を中心とする円筒内面状のガイド面251,252が形成されている。
上記撃打体400は、図3に示すように、上記2つのフランジ310間の寸法と対応した軸方向寸法を有する円柱状大径部410と、この円柱状大径部410の軸方向両端部から同軸状に延出する円柱状小径部420をもって形成されている。円柱状小径部420の外径は、上記フランジ310に形成した切り欠き311の幅寸法と対応しており、この円柱状小径部420の軸方向長さは、ほぼ上記フランジ310の厚み寸法と対応している。そしてこの撃打体400は、図2および図3に示すように、円柱状大径部410が両フランジ310間に位置するようにして、両円柱状小径部420が両フランジ310の切り欠き311にそれぞれ係合させられる。なお、このように円柱状小径部420が切り欠き311に係合させられた状態において、撃打体400は回転自由かつ、切り欠き311の延びる方向に沿って移動自由である。
上記ハウジング210の周壁部材250の内周面に形成されたガイド面251,252は、少なくとも、上記撃打体400の円柱状大径部410の軸方向両端部に接触可能な2つの帯状領域251a,252aを備える。また、この2つの帯状領域251a,252aを挟む領域には、ガイド面251,252より凹入する凹入部255が形成されている。この凹入部255は、上記周壁部材250の内周の全周にわたって連続的に形成されていてもよいし、周方向に分散させて形成してもよい。この凹入部255には、グリス等の潤滑剤が滞留保持される。
図3に示すように、上記ハウジング210の周壁部材250には、外方に延出し、かつハウジング210の内部空間に連通する円筒ボス部260が形成されている。この円筒ボス部260の軸線は、ほぼ、上記回転体300の回転中心軸(回転支軸330,340)に対して直交する、回転体300の半径方向に延びるように形成されている。また、この円筒ボス部260は、上記撃打体400の円柱状大径部410の軸方向中心位置と対応するようにして形成されている。
上記円筒ボス部260には、撃打作業体500が軸方向移動可能に保持されている。撃打作業体500は、図2および図3に示すように、上記円筒ボス部260の内径と対応する外径をもつ円柱状のシャンク部510と、このシャンク部510の下部に形成された大径フランジ部520とを備える。この撃打作業体500の頂面510aは、平坦面とされているとともに、この頂面510aには、所定深さの円形孔の形態とされた凹陥部511が形成されている。図3において符号261は、Oリングを示す。
図3に示すように、撃打作業体500は、大径フランジ部520が上記円筒ボス部260の底部に当接することにより、上動位置が規定されている。そうして、図2に良く表れているように、この撃打作業体500の上動位置は、その平坦な頂面510aが上記ガイド面251,252の弦をなすように設定される。
図2および図3に示すように、上記円筒ボス部260の下面には、地面に打ち込むべき杭やパイプの上端に被せられる筒状ガイド部材600が取り付けられている。
上記構成の撃打作業機100において、ハウジング210を構成する部材のうち、内周にガイド面251,252をもつ周壁部材250、回転体300、撃打体400、撃打作業体500は、鉄系の硬質材料によって形成し、表面に硬化処理を施すことが望ましい。ハウジング210を構成する部材のうち、側壁部材240については、直接衝撃が作用することがないため、アルミニウム等の軽量の材質で形成することができる。
次に、上記構成の撃打作業機100の使用方法および作用について説明する。
図4に示すように、この撃打作業機100は、作業者が上記握持部31を握持するとともに、上記筒状ガイド部材600の内部に地面に仮保持された杭やパイプなどの棒状対象物Oの先端部を保持させ、上記操作部32を操作することによって使用される。
操作部32を操作してエンジン10の回転数を上げていくと、図示しないクラッチ装置の作動により、エンジン10の回転出力が伝動軸20に伝達され、この伝動軸20の回転によってハウジング210内の回転体300が回転駆動される。この回転体300の回転数は、たとえば、5000rpm以上とすることができる。
回転体300が回転すると、そのフランジ310に設けた切り欠き311の内面が撃打体400の円柱状小径部420を押すことにより、撃打体400は、その円柱状大径部410がガイド面251,252を転動するようにして旋回移動する。
撃打作業体500は、その頂面510aが上記ガイド面251,252の弦をなすように位置づけられているので、回転体300が1回転するごとに、上記のように高速旋回する撃打体400が撃打作業体500の頂面510aに接触転動する。このとき、撃打体400には強大な遠心力が作用しているため、この遠心力の作用が助成されて、撃打作業体500をその軸方向下方に向けて衝撃的に押下する。このようにして、撃打作業体500には、下向きの高周波数の繰り返し衝撃力が連続的に作用する。このような下向きの連続衝撃力により、上記のように保持された杭やパイプは、地中に打ち込まれる。
地面が硬質であるほど、撃打作業体500の頂面510aに接触転動する撃打体400は反発力を受ける。このような反発力が作用しても、撃打体400は切り欠き311に案内されて回転体300の半径方向内方に退避することができる。次の瞬間には遠心力によってこの撃打体400は、再度ガイド面251,252に衝突させられる。しかしながら、ガイド面251,252には、撃打体400の円柱状大径部410の両端部が接触する帯状領域251a,252aが形成され、両帯状領域251a,252a間には凹入部255が形成されているため、上記した撃打体400の再度のガイド面251,252に対する衝突による衝撃が緩和される。これにより、撃打体400が必要以上に異常振動したり、ガイド面251,252が衝撃によって破損するといった事態が回避され、回転体300の円滑な高速回転が維持される。
また、撃打体400は、円柱状大径部410が回転体300のフランジ310間に位置させられているため、軸方向への移動が規制される。したがって、この撃打体400が上記のように撃打作業体500の頂面510aに接触転動する際の反発を受けても、不用意に軸方向に移動して、ハウジング210の側壁部材240の内面を損傷したり、異常振動を起こしたりするということはない。
さらに、撃打作業体500の頂面510aには、凹陥部511が形成されているため、撃打体400がこの撃打作業体500の頂面510aに接触転動する際の衝撃も緩和され、撃打体400が必要以上に反発することが防止され、撃打体400に作用する遠心力を効果的に撃打作業体500に伝達することができる。
上記のようにガイド面251,252間に形成された凹入部255、および、撃打作業体500の頂面510aに設けた凹陥部511にそれぞれグリス等の潤滑剤を装填しておくことにより、撃打作業機100の高速作動時に発生する熱等によって潤滑剤が消散するといった事態を効果的に防止し、撃打体400とガイド面251,252との間、撃打体400と撃打作業体500との間に対する長期間の安定した潤滑を達成することができる。
図5〜図8は、本願発明の第2の実施形態に係る撃打作業機101を表している。なお、図5以降の図面においては、上記第1の実施形態と同一または類似の要素には同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
本実施形態に係る撃打作業機101は、植木等の根切り作業を行うのに適するように構成されたものである。撃打作業機101は、エンジン10と、エンジン10からの回転出力を伝動するための伝動軸20が内部に収容された筒状体30と、撃打機構200と、補助振動伝達機構700と、根切り刃800とを備える。撃打作業機101は、上記実施形態の撃打作業機100に比べて、補助振動伝達機構700および根切り刃800が追加的に設けられている点が主たる相違点である。
図5に示すように、エンジン10は、枠状に形成された上部ハンドル33によって囲まれており、この上部ハンドル33には、エンジン10からの回転出力を制御するための操作レバー34が設けられている。上部ハンドル33よりも下方には、グリップハンドル35が設けられている。撃打作業機101は、グリップハンドル35と上部ハンドル33とを作業者が把持した状態で操作されるように構成されている。
根切り刃800は、撃打作業体500の下方に設けられ、シャフト810および刃体820を備える。シャフト810は、ハウジング210の円筒ボス部260の下端に固定されたホルダ270に対してスライド可能に挿通するとともに、後述する補助振動伝達機構700の振動伝達体780にも挿通している。シャフト810の側面には、その軸方向所定長さにわたって凹部811が形成されており、かつ、振動伝達体780には、凹部811内に進入して凹部811の長手方向両端壁に係合可能なストッパピン783が設けられている。このストッパピン783と凹部811とにより、根切り刃800は、その回転動作が規制されるとともに、振動伝達体780に対する相対的な往復移動行程が一定距離に規制される。なお、本実施形態では、撃打作業体500と根切り刃800とは分離しているが、このような構成に代えて、撃打作業体500と根切り刃800とが一体的に連結された構成を採用することもできる。
補助振動伝達機構700は、図6および図7に示すように、ハウジング210に設けられた補助撃打作業体710と、振動伝達用枠体750とを備える。ハウジング210の周壁部材250には、外方に延出し、かつハウジング210の内部空間に連通する、追加の円筒ボス部290が形成されており、補助撃打作業体710は、この円筒ボス部290に軸方向移動可能に保持されている。円筒ボス部290は、回転体300の回転支軸330,340を挟んで円筒ボス部260に対向する上方位置に設けられている。また、この円筒ボス部290の軸線は、円筒ボス部260の軸線と略一致させられている。
補助撃打作業体710は、円筒ボス部290の内径と対応する外径をもつ円柱状のシャンク部720と、このシャンク部720の上部に形成された大径フランジ部730とを備える。この補助撃打作業体710の頂面720aは、平坦面とされているとともに、この頂面720aには、円形状の形態とされた凹陥部721が形成されている。図6において符号291は、Oリングを示す。
図6に示すように、円筒ボス部290の上端と大径フランジ部730との間には、圧縮コイルバネからなるバネ部材740がシャンク部720の外周部に巻回された状態で介装されている。このバネ部材740は、補助撃打作業体710を上方に付勢するためのものであり、通常時には、補助撃打作業体710の頂面720aは、撃打体400と干渉しないようになっている。
図8に示すように、補助撃打作業体710は、大径フランジ部730とシャンク部720の間の段部が円筒ボス部290の上部に当接することにより、下動位置が規定されている。また、この補助撃打作業体710の下動位置は、平坦な頂面720aが周壁部材250のガイド面251,252の弦をなすように設定される。したがって、この補助撃打作業体710は、下動位置にあるときには、回転体300の回転動作にともなって旋回する撃打体400の外周面と干渉可能になっている。
振動伝達用枠体750は、一対のロッド760と、各ロッド760の上端どうしを連結する振動付与体770と、各ロッド760の下端どうしを連結する振動伝達体780とを備える。一対のロッド760は、ハウジング210に設けられた一対の貫通孔280にそれぞれスライド可能に挿通している。振動伝達体780には、貫通孔781が形成されており、この貫通孔781に上述の根切り刃800のシャフト810が挿通されている。また、振動伝達体780の適所には、貫通孔781につながる凹部782が形成されており、この凹部782に上述のストッパピン783が嵌合固定されている。
上記構成の撃打作業機101を使用する際には、作業者がグリップハンドル35および上部ハンドル33を握って撃打作業機101全体を支持するとともに、根切り刃800の刃体820を根切りや穴掘りの対象となる地面に突き当てる。
このようにすると、図6に良く表れているように、撃打作業体500および根切り刃800は、往復移動行程の最上端に位置することになり、大径フランジ部520の下端面とシャフト810の上端面とが当接する。この状態で操作レバー34を操作してエンジン10の回転数を上げていくと、図示しないクラッチ装置の作動により、エンジン10の回転出力が伝動軸20に伝達され、この伝動軸20の回転によってハウジング210内の回転体300が回転駆動される。
回転体300が回転すると、そのフランジ310に設けた切り欠き311の内面が撃打体400の円柱状小径部420を押すことにより、撃打体400は、その円柱状大径部410がガイド面251,252を転動するようにして旋回移動する。
撃打作業体500は、その頂面510aが上記ガイド面251,252の弦をなすように位置づけられているので、回転体300が1回転するごとに、上記のように高速旋回する撃打体400が撃打作業体500の頂面510aに接触転動する。このとき、撃打体400には強大な遠心力が作用しているため、この遠心力の作用が助成されて、撃打作業体500をその軸方向下方に向けて衝撃的に押下する。このようにして、撃打作業体500には、下向きの高周波数の繰り返し衝撃力が連続的に作用する。このような下向きの連続衝撃力により、根切り刃800の先端に位置する刃体820は、地中に打ち込まれる。
地面が硬質であるほど、撃打作業体500の頂面510aに接触転動する撃打体400は反発力を受ける。このような反発力が作用しても、撃打体400は切り欠き311に案内されて回転体300の半径方向内方に退避することができる。次の瞬間には遠心力によってこの撃打体400は、再度ガイド面251,252に衝突させられる。しかしながら、ガイド面251,252には、撃打体400の円柱状大径部410の両端部が接触する帯状領域251a,252aが形成され、両帯状領域251a,252a間には凹入部255が形成されているため、上記した撃打体400の再度のガイド面251,252に対する衝突による衝撃が緩和される。これにより、撃打体400が必要以上に異常振動したり、ガイド面251,252が衝撃によって破損するといった事態が回避され、回転体300の円滑な高速回転が維持される。
このように刃体820の打ち込み作業を行っている状態においては、補助撃打作業体710は、バネ部材740によりハウジング210に対して上方に変位させられており、補助撃打作業体710の頂面720aと撃打体400とは干渉しない。したがって、補助撃打作業体710は、当該打ち込み作業において何ら妨げとなることはない。
一方、根切り作業が終了して根切り刃800を地面から引き抜く際には、刃体820が根に引っ掛かったり、あるいは、土中において刃体820に作用する摩擦力が大きい場合がある。このような場合において、作業者が根切り刃800を地面から引き抜くためにグリップハンドル35や上部ハンドル33を持ち上げることによりハウジング210が引き上げられると、補助撃打作業体710は、根切り刃800および振動伝達用枠体750を介してハウジング210に対して下降させられ、その頂面720aが撃打体400に干渉する状態となる(図8参照)。この状態においてエンジン10の回転数を上げると、打ち込み作業の場合と同様に、撃打体400は、ガイド面251,252を転動するように旋回移動する。
補助撃打作業体710は、その頂面720aがガイド面251,252の弦をなすように位置づけられているので、回転体300が1回転するごとに、高速旋回する撃打体400が補助撃打作業体710の頂面720aに接触転動する。このとき、撃打体400には強大な遠心力が作用しているため、この遠心力の作用が助成されて、補助撃打作業体710をその軸方向上方に向けて衝撃的に押し上げる。このようにして、補助撃打作業体710には、上向きの高周波数の繰り返し衝撃力が連続的に作用する。補助撃打作業体710に作用する上向きの衝撃力は、振動付与体770、各ロッド760、および振動伝達体780を介して根切り刃800にも作用する。その結果、根切り刃800を地面から引き抜く作業を容易に行うことができる。なお、この際、撃打作業体500の頂面510aは、撃打体400とは干渉しないようになっている。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではない。本願発明は、上記実施形態でいえば、撃打機構200の構成に特徴を有するものであり、ハウジング210内の回転体300を回転させるための構成や、エンジン10の搭載位置は問われない。撃打作業体500としても、実施形態のように杭やパイプを地中に打ち込むための構成や根切り作業を行うための構成のほか、チゼルやこれに類するものを使用し、エンジンブレーカのごとく対象物を破砕する構成とすることもできる。
また、実施形態では、撃打体400として、円柱状大径部410と、その両端から延びる円柱状小径部420とを有する形態のものを採用しているが、軸方向全長にわたって同一径とされた円柱状とし、その両端部を回転体300のフランジ310に形成した切り欠き311に保持させるようにしてもよい。
加えて、実施形態では、回転体300に対し、その周方向の1箇所に撃打体400を保持させているが、回転体300に対し、その周方向の複数箇所、たとえば、180°毎に2箇所、120°毎に3箇所に切り欠き311を設け、その切り欠き311のそれぞれに撃打体400の両端部を保持させるようにしてもよい。このようにすることにより、回転体300を同じ回転数で回転させても、2倍、あるいは3倍の高周波数で撃打作業体500に軸方向の連続的な繰り返し衝撃力を作用させることができ、作業効率をさらに高めることが可能となる。
本願発明の第1の実施形態に係る撃打作業機の全体図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1に示す撃打作業機を使用している状態の図である。 本願発明の第2の実施形態に係る撃打作業機の全体斜視図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 本願発明の第2の実施形態に係る撃打作業機を使用している状態を説明するための図6と同様の断面図である。
符号の説明
10 エンジン
20 伝動軸
30 筒状体
31 握持部
32 操作部
100,101 撃打作業機
200 撃打機構
210 ハウジング
240 側壁部材
250 周壁部材
251,252 ガイド面
251a,252a 帯状領域
255 凹入部
260 円筒ボス部
300 回転体
310 フランジ
320 連結部
330 回転支軸
340 回転支軸
400 撃打体
410 円柱状大径部
420 円柱状小径部
500 撃打作業体
510 シャンク部
510a 頂面
511 凹陥部
520 大径フランジ部

Claims (6)

  1. ハウジングと、上記ハウジング内に一定の回転中心軸周りに回転可能に支持され、かつ、駆動源からの動力によって回転駆動させられる回転体と、上記ハウジングに形成され、上記回転体の回転中心軸を中心とする円筒内面状に形成されたガイド面と、上記回転体の回転によって上記ガイド面を転動しつつ旋回させられ、円筒外面をもつ撃打体と、上記ハウジングに対して上記回転中心軸に対して直交もしくは略直交する方向の軸線方向に往復移動可能に支持された撃打作業体と、を備えており、上記回転体の回転に伴って旋回させられる上記撃打体の円筒外面が上記撃打作業体に衝突することによって上記撃打作業体に軸線方向の連続撃打力が付与される撃打作業機であって、
    上記ガイド面は、少なくとも、上記回転中心軸の方向に離れて位置する複数の帯状領域を含むように形成されている一方、上記複数の帯状領域の間には、上記ガイド面よりも凹入する凹入部が少なくとも1箇所形成されていることを特徴とする、撃打作業機。
  2. 上記回転体は、上記回転中心軸の軸線方向に離間した2つのフランジを備えているとともに、このフランジには、このフランジの周縁部に開口する切り欠きが形成されており、上記撃打体は、その軸方向両端部が上記切り欠き内に上記フランジの半径方向に移動可能かつ回転可能に保持されている、請求項1に記載の撃打作業機。
  3. 上記撃打体は、その軸方向全長にわたって一定外径をもつ円柱状をしている、請求項2に記載の撃打作業機。
  4. 上記撃打体は、その軸方向中間部の円柱状大径部と、この円柱状大径部の両端から同一軸線をもって延出する円柱状小径部とを備えており、上記円柱状大径部は、その軸方向長さ寸法が上記2つのフランジ間寸法と対応させられていて、上記2つのフランジ間に位置しているとともに、上記円柱状小径部が上記切り欠き内に保持されている、請求項2に記載の撃打作業機。
  5. 上記撃打作業体は、上記ハウジングに軸方向移動可能に支持される円柱状のシャンク部を備えているとともに、このシャンク部の頂面は平坦面となっており、かつ、このシャンク部の頂面には、凹陥部が形成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の撃打作業機。
  6. 上記ガイド面に形成された凹入部および上記撃打作業体のシャンク部の頂面に形成された凹陥部には、潤滑剤が装填されている、請求項5に記載の撃打作業機。
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