JP2000197667A - 病人吊上げ装置付き折り畳み車椅子 - Google Patents
病人吊上げ装置付き折り畳み車椅子Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車椅子に組立式病人吊上げ装置を取付けるこ
とを目的とする。 【構成】 従来の折り畳み車椅子の前部の垂直部材に短
角パイプを固定し、左右角パイプに更に角パイプを挿入
して主柱とし、その内側面のピンにデリックを取付け短
角パイプ外側面に両出力軸減速機を固定し、外側出力軸
にはロープドラムを取付け、内側軸は着脱可能にパイプ
軸で延長し車体反対側に出し、ロープドラムを取付け、
ロープは主柱上の2個の滑車の間を通ってデリック先端
に結ばれる。両先端の連結材に病人吊上げハンガーを設
け、脇の下部、腰部、大腿部など病人と布団の間に隙が
ある部分に幅広ベルトを差込み、夫々の両端を一緒に又
は左右に分けてハンガーに吊す。デリックが最高の位置
に達するとハンドルを逆回転しロープを巻戻してデリッ
クを後方に倒し病人を車椅子シートに着席させる。
とを目的とする。 【構成】 従来の折り畳み車椅子の前部の垂直部材に短
角パイプを固定し、左右角パイプに更に角パイプを挿入
して主柱とし、その内側面のピンにデリックを取付け短
角パイプ外側面に両出力軸減速機を固定し、外側出力軸
にはロープドラムを取付け、内側軸は着脱可能にパイプ
軸で延長し車体反対側に出し、ロープドラムを取付け、
ロープは主柱上の2個の滑車の間を通ってデリック先端
に結ばれる。両先端の連結材に病人吊上げハンガーを設
け、脇の下部、腰部、大腿部など病人と布団の間に隙が
ある部分に幅広ベルトを差込み、夫々の両端を一緒に又
は左右に分けてハンガーに吊す。デリックが最高の位置
に達するとハンドルを逆回転しロープを巻戻してデリッ
クを後方に倒し病人を車椅子シートに着席させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は寝たきり老人又は病人
(以下病人と称する)をベッドから水平に又は座姿勢で
持ち上げ車椅子に着座させたりするクレーン装置をその
車椅子に着脱式に取付け、取外せば車椅子として進行し
又折り畳みも可能な車椅子に関する。
(以下病人と称する)をベッドから水平に又は座姿勢で
持ち上げ車椅子に着座させたりするクレーン装置をその
車椅子に着脱式に取付け、取外せば車椅子として進行し
又折り畳みも可能な車椅子に関する。
【0002】
【発明の背景】寝たきり病人を世話する病院、介護施
設、家庭などにおいては病人の寝返り、着せ換え、シー
ツの取替えなどを頻繁に実施する必要があるが、病人を
持上げるには女性なら2〜3人を要するので病院、介護
施設などでは人が集まるのに時間要し、ようやく実施し
ている状態である。家庭では病人の老妻が介護に当たる
場合が多く、病人を動かすことは全然不可能で場所によ
っては翌週の派遣介護人を待つという状態である。この
ため介護用クレーンが市販されてはいるが、これに使用
する吊上げシートを着用させるにも病人の一部を持上げ
ることが必要であり、価格の面からも簡単に入手できる
ものではなく、まして病人1人の家庭介護に1台購入出
来る家庭は極めて少ないと思われる。
設、家庭などにおいては病人の寝返り、着せ換え、シー
ツの取替えなどを頻繁に実施する必要があるが、病人を
持上げるには女性なら2〜3人を要するので病院、介護
施設などでは人が集まるのに時間要し、ようやく実施し
ている状態である。家庭では病人の老妻が介護に当たる
場合が多く、病人を動かすことは全然不可能で場所によ
っては翌週の派遣介護人を待つという状態である。この
ため介護用クレーンが市販されてはいるが、これに使用
する吊上げシートを着用させるにも病人の一部を持上げ
ることが必要であり、価格の面からも簡単に入手できる
ものではなく、まして病人1人の家庭介護に1台購入出
来る家庭は極めて少ないと思われる。
【0003】車椅子は病院、介護施設には相当数普及し
ており家庭でも使用している所は多いし、新規購入も容
易であるが、移動以外の機能がないので単に格納してい
る時間が長く余り効率的とはいえない。これにもし着脱
式に簡易なクレーンを取付けることが出来れば、介護の
苦労を軽減する効果は大きいことが期待される。車椅子
はもともと人を乗せる車体であるから、各部材に曲荷重
を与えない限り部分的補強で人体の荷重を吊下げても大
丈夫である。これに取付けるクレーン部品にもできるだ
け曲荷重を生じないように考慮すれば、操作は多少不便
でも軽く安価にでき、取外せば通常の車椅子と変わらず
走行する。
ており家庭でも使用している所は多いし、新規購入も容
易であるが、移動以外の機能がないので単に格納してい
る時間が長く余り効率的とはいえない。これにもし着脱
式に簡易なクレーンを取付けることが出来れば、介護の
苦労を軽減する効果は大きいことが期待される。車椅子
はもともと人を乗せる車体であるから、各部材に曲荷重
を与えない限り部分的補強で人体の荷重を吊下げても大
丈夫である。これに取付けるクレーン部品にもできるだ
け曲荷重を生じないように考慮すれば、操作は多少不便
でも軽く安価にでき、取外せば通常の車椅子と変わらず
走行する。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は車椅子にク
レーンを着脱可能に取付け、病人を寝た姿勢のまま持ち
上げて寝返り、体拭き、着替え更にはベッドシートの取
替えなどを可能にし、ベッド上の病人をその車椅子に移
動することのみならず、クレーンを取り除けば通常の車
椅子と同様に進行ができる折り畳み式車椅子の構造を目
的とする。
レーンを着脱可能に取付け、病人を寝た姿勢のまま持ち
上げて寝返り、体拭き、着替え更にはベッドシートの取
替えなどを可能にし、ベッド上の病人をその車椅子に移
動することのみならず、クレーンを取り除けば通常の車
椅子と同様に進行ができる折り畳み式車椅子の構造を目
的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、背部部材、
その上端の手押部、その下端の後車輪支持部材、更にそ
の中間から水平に前方に出る肘掛け部と垂直に下方に曲
る垂直部材、肘掛け部の下方を通るシート部から斜め下
方に曲る足乗せ部斜め部材、上記垂直部材又は足乗せ部
斜め部材に固定した前車輪キヤスター、後車輪及びその
支持部材と垂直部材と足乗せ部を連結する水平部材とよ
りなる従来の折り畳み車椅子を使用するものである。動
力としては手動、電動更に電動による流体圧などが考え
られるが、先ず簡単軽量な手動で説明する。
その上端の手押部、その下端の後車輪支持部材、更にそ
の中間から水平に前方に出る肘掛け部と垂直に下方に曲
る垂直部材、肘掛け部の下方を通るシート部から斜め下
方に曲る足乗せ部斜め部材、上記垂直部材又は足乗せ部
斜め部材に固定した前車輪キヤスター、後車輪及びその
支持部材と垂直部材と足乗せ部を連結する水平部材とよ
りなる従来の折り畳み車椅子を使用するものである。動
力としては手動、電動更に電動による流体圧などが考え
られるが、先ず簡単軽量な手動で説明する。
【0006】先ず肘掛け部から曲がった垂直部材に底付
き短パイプを溶接固定し、これに少し細いパイプを取外
し可能に挿入し、握り付きボルトにて固定して左右クレ
ーンの主柱とする。パイプは角型パイプが使用し易い。
左右主柱上端には1個又は複数個のロープ滑車を設置
し、主柱内側面に固定されたピンを中心にその上方を前
後に回転可能なデリックを取付け左右の上端を連結し、
その連結部材の中点から病人吊上げハンガーを取付け、
デリック上端に結付けたロープを巻込む時デリックがな
るぺく主柱中心に近く引寄せられるように、デリックの
上端が主柱上部の滑車の僅か上方を通過する程度に長さ
を決定する。更にロープを主柱上の滑車に掛けるが、デ
リックの位置が主柱前後いずれの側にあっても常に滑車
に接しているように掛ける、即ち滑車1個の場合は1回
転して掛け、滑車2個の場合はその間を通すか、又はデ
リックから遠い滑車の上から掛けその下を通って2個の
間を上に抜け、近い滑車の上から下に掛ける方法もあ
る。この掛け方によれば後述の手押しの位置が下り坂に
なっているので押す力が小さくてすむ利点がある。ロー
プは最長に伸びた病人吊上げ始めの状態で滑車の直ぐ下
で継ぎ金具で切り継ぎ可能にする。これはクレーン取外
し時にロープを切離すためである。
き短パイプを溶接固定し、これに少し細いパイプを取外
し可能に挿入し、握り付きボルトにて固定して左右クレ
ーンの主柱とする。パイプは角型パイプが使用し易い。
左右主柱上端には1個又は複数個のロープ滑車を設置
し、主柱内側面に固定されたピンを中心にその上方を前
後に回転可能なデリックを取付け左右の上端を連結し、
その連結部材の中点から病人吊上げハンガーを取付け、
デリック上端に結付けたロープを巻込む時デリックがな
るぺく主柱中心に近く引寄せられるように、デリックの
上端が主柱上部の滑車の僅か上方を通過する程度に長さ
を決定する。更にロープを主柱上の滑車に掛けるが、デ
リックの位置が主柱前後いずれの側にあっても常に滑車
に接しているように掛ける、即ち滑車1個の場合は1回
転して掛け、滑車2個の場合はその間を通すか、又はデ
リックから遠い滑車の上から掛けその下を通って2個の
間を上に抜け、近い滑車の上から下に掛ける方法もあ
る。この掛け方によれば後述の手押しの位置が下り坂に
なっているので押す力が小さくてすむ利点がある。ロー
プは最長に伸びた病人吊上げ始めの状態で滑車の直ぐ下
で継ぎ金具で切り継ぎ可能にする。これはクレーン取外
し時にロープを切離すためである。
【0007】ロープ巻上、巻戻し減速機を、短角パイプ
の下端の外側面に取付ける。即ち短角パイプの下端の外
側面に固定した両出力軸型ウオーム減速機の外側出力軸
に設けた巻込ドラムにロープを巻込み、内側出力軸端は
短角パイプを貫通し、先端を角軸とし角孔軸をスプリン
グを介して差込み延長し、反対側の短角パイプの下端の
外側面に固定した軸受の手前で角孔パイプに軸端を角に
した丸軸を差込み、軸を軸受から車体の反対側に出しロ
ープ巻込ドラムを設け、反対側ロープを巻取る。車体を
折り畳む時は減速機と軸受間のパイプ軸は容易に取外せ
る。略垂直である減速機の入力軸は上方にユニバーサル
ジョイントを介して延長されハンドルが取付けられ、そ
の部分は肘掛け部から外方に差出されたブラケットに支
持される。更に下方の垂直部材と斜め部材の間の水平部
材の内側に平行に水平短パイプを溶接し、コ字型前倒防
止枠を取外し可能に差込み握り付きボルトにて固定す
る。前倒防止枠の両角にキャスターを設けた方が便利で
ある。
の下端の外側面に取付ける。即ち短角パイプの下端の外
側面に固定した両出力軸型ウオーム減速機の外側出力軸
に設けた巻込ドラムにロープを巻込み、内側出力軸端は
短角パイプを貫通し、先端を角軸とし角孔軸をスプリン
グを介して差込み延長し、反対側の短角パイプの下端の
外側面に固定した軸受の手前で角孔パイプに軸端を角に
した丸軸を差込み、軸を軸受から車体の反対側に出しロ
ープ巻込ドラムを設け、反対側ロープを巻取る。車体を
折り畳む時は減速機と軸受間のパイプ軸は容易に取外せ
る。略垂直である減速機の入力軸は上方にユニバーサル
ジョイントを介して延長されハンドルが取付けられ、そ
の部分は肘掛け部から外方に差出されたブラケットに支
持される。更に下方の垂直部材と斜め部材の間の水平部
材の内側に平行に水平短パイプを溶接し、コ字型前倒防
止枠を取外し可能に差込み握り付きボルトにて固定す
る。前倒防止枠の両角にキャスターを設けた方が便利で
ある。
【0008】
【作用】車体部材及びクレーン部材には出来るだけ曲荷
重を掛けずに軽量を主目的とし、曲荷重は主柱に集める
構造にした。従って多少の不便は止むを得ない。前回使
用後の収納時に、ロープは病人をベッドに下ろした状態
のまま滑車の下で切離し、デリックは先端連結部材を外
し病人吊下げハンガーと共に主柱に添って袋に入れて纏
められ格納されている。主柱はアルミの角パイプを採用
し、部品はプラスチック製又はアルミ製滑車などを使用
しているのでそれらの重さは3KG程度であり、老女で
も持上げる事ができる。先ず主柱を垂直部材に固定され
た短角パイプに挿入し握り付きボルトで固定し、デリッ
クを前方に支持ロープ一杯まで倒し,左右の先端を連結
材にて連結する。連結材中点には病人ハンガーが傾きに
くい構造で吊下げられる。又車体の前倒防止枠を水平短
パイプに差込み握り付きボルトで固定した後、車椅子車
体をベッドと直角に病人の腹部を中心にしてベッド下に
押込みブレーキを掛ける。この時左右のデリックの先端
は病院型ベッドであればその中心線上にある筈である。
重を掛けずに軽量を主目的とし、曲荷重は主柱に集める
構造にした。従って多少の不便は止むを得ない。前回使
用後の収納時に、ロープは病人をベッドに下ろした状態
のまま滑車の下で切離し、デリックは先端連結部材を外
し病人吊下げハンガーと共に主柱に添って袋に入れて纏
められ格納されている。主柱はアルミの角パイプを採用
し、部品はプラスチック製又はアルミ製滑車などを使用
しているのでそれらの重さは3KG程度であり、老女で
も持上げる事ができる。先ず主柱を垂直部材に固定され
た短角パイプに挿入し握り付きボルトで固定し、デリッ
クを前方に支持ロープ一杯まで倒し,左右の先端を連結
材にて連結する。連結材中点には病人ハンガーが傾きに
くい構造で吊下げられる。又車体の前倒防止枠を水平短
パイプに差込み握り付きボルトで固定した後、車椅子車
体をベッドと直角に病人の腹部を中心にしてベッド下に
押込みブレーキを掛ける。この時左右のデリックの先端
は病院型ベッドであればその中心線上にある筈である。
【0009】病人をベッドから水平に吊上げる方法を述
べる。この場合はハンガーの例えば右端フックには頭
部、胸部及び腰部、左端フックには大腿部、脚部及び足
部のように、ハンガーの両端を使い分ける。人体の重量
分布は頭部が8%、胸部33%、臀部44%、脚部と足
部15%と言われているから、腰部と腿部の吊り位置に
より臀部重量を分割すれば、左右が半半となりひどく傾
くことはない。次に介護人の負担が軽いように、病人の
体と布団との間に隙のある首部、腰部、大腿部、足首上
部に幅広ベルトを差込み体の反対側に出し、首部は両端
を脇の下から出し、他の部は位置を多少調整し上記例の
ようにハンガーの両端に掛ける。頭部は特に半円形の枕
にベルトを取付けたものを使用する。幅広ベルトとは体
を支持する部分は幅が広く且つ厚く、両端になるほど狭
くし体重を集める形状のベルトで、それらの長さを実験
して決めて置けば、使用時に調整の必要はない。そこで
減速機の入力軸のハンドルを回せばロープは減速機の巻
込ドラムに巻込まれ、デリックは引上げられ病人はベッ
ドから水平に吊上げられる。そこで他の水平台車への移
転、シーツの取替え、幅広ベルトを肌と衣類の間に装着
して置けば衣類の着換え、体拭き、幅広ベルトの片側の
みの持上げによる寝返りなど、介護人が大きく力を消耗
することなく各種の介護ができる。尚、減速機はウォー
ム型であるから独自で動き出すことはなく、どの位置に
も停止しして安全てある。
べる。この場合はハンガーの例えば右端フックには頭
部、胸部及び腰部、左端フックには大腿部、脚部及び足
部のように、ハンガーの両端を使い分ける。人体の重量
分布は頭部が8%、胸部33%、臀部44%、脚部と足
部15%と言われているから、腰部と腿部の吊り位置に
より臀部重量を分割すれば、左右が半半となりひどく傾
くことはない。次に介護人の負担が軽いように、病人の
体と布団との間に隙のある首部、腰部、大腿部、足首上
部に幅広ベルトを差込み体の反対側に出し、首部は両端
を脇の下から出し、他の部は位置を多少調整し上記例の
ようにハンガーの両端に掛ける。頭部は特に半円形の枕
にベルトを取付けたものを使用する。幅広ベルトとは体
を支持する部分は幅が広く且つ厚く、両端になるほど狭
くし体重を集める形状のベルトで、それらの長さを実験
して決めて置けば、使用時に調整の必要はない。そこで
減速機の入力軸のハンドルを回せばロープは減速機の巻
込ドラムに巻込まれ、デリックは引上げられ病人はベッ
ドから水平に吊上げられる。そこで他の水平台車への移
転、シーツの取替え、幅広ベルトを肌と衣類の間に装着
して置けば衣類の着換え、体拭き、幅広ベルトの片側の
みの持上げによる寝返りなど、介護人が大きく力を消耗
することなく各種の介護ができる。尚、減速機はウォー
ム型であるから独自で動き出すことはなく、どの位置に
も停止しして安全てある。
【0010】次にベッドから車椅子に移動する場合は、
その目的姿勢に合わせた長さの幅広ベルトを使用し、首
部、大腿部に幅広ベルトを差込み、首部に差込んだ両端
を脇の下から上方に出すか、又は脇の下吊り器具を使用
し、夫々の端を左右別にハンガーの左と右のフックに掛
け、ハンドルを回してロープを少し巻上げ腰部と大腿部
がほぼ直角になって、臀部が僅かにベッドに触れている
時に、介護人が足を持上げて体を回転し、ベッドに直角
に置いてある車椅子に背中を向ける。更に巻込むと病人
は腰掛け姿勢になり、そのまま巻いてデリックが頂点付
近になるとロープの引張り角度が立って引張の効率が悪
く重くなるので巻込みを中止する。デリックが頂点付近
にあるということは、傾斜は殆どないといつてもよく病
人を吊下げたままデリックを人手で動かすことができ
る。尚、本機は肩幅より狭いので頂点付近で肩を斜めに
して通過しなければならぬ部分がある。
その目的姿勢に合わせた長さの幅広ベルトを使用し、首
部、大腿部に幅広ベルトを差込み、首部に差込んだ両端
を脇の下から上方に出すか、又は脇の下吊り器具を使用
し、夫々の端を左右別にハンガーの左と右のフックに掛
け、ハンドルを回してロープを少し巻上げ腰部と大腿部
がほぼ直角になって、臀部が僅かにベッドに触れている
時に、介護人が足を持上げて体を回転し、ベッドに直角
に置いてある車椅子に背中を向ける。更に巻込むと病人
は腰掛け姿勢になり、そのまま巻いてデリックが頂点付
近になるとロープの引張り角度が立って引張の効率が悪
く重くなるので巻込みを中止する。デリックが頂点付近
にあるということは、傾斜は殆どないといつてもよく病
人を吊下げたままデリックを人手で動かすことができ
る。尚、本機は肩幅より狭いので頂点付近で肩を斜めに
して通過しなければならぬ部分がある。
【0011】そこで人手でデリックを後方に押せばロー
プは一時は緩むが、更に後方に押せば後方滑車を過ぎる
付近で重力により引かれロープは緊張するので、その後
はハンドルを逆回転させてロープを送出す状態にすれ
ば、デリックは重力により引かれロープの巻戻しに合わ
せて低くなり、病人は車椅子に着席する。尚、ハンドル
を逆回転させてロープを送出してもデリックが動かない
場合は、この位置は下り坂でありもう少し後方まで押せ
ば動き出す筈である。ここで幅広ベルトは臀部に敷かれ
た部分がないので容易に抜き出すことができ移動作業は
完了する。車椅子からベッドに移動する場合は、ロープ
は滑車2個の場合はその間を通し、滑車が1個の時は1
回転して掛ける。他は前回の手順を逆に実施すればよ
い。又前倒防止枠の取付け水平短パイプは病人の足首の
高さになるが、膝は開いていても両足の間隔は膝より狭
いのが普通であるから邪魔にはならない。
プは一時は緩むが、更に後方に押せば後方滑車を過ぎる
付近で重力により引かれロープは緊張するので、その後
はハンドルを逆回転させてロープを送出す状態にすれ
ば、デリックは重力により引かれロープの巻戻しに合わ
せて低くなり、病人は車椅子に着席する。尚、ハンドル
を逆回転させてロープを送出してもデリックが動かない
場合は、この位置は下り坂でありもう少し後方まで押せ
ば動き出す筈である。ここで幅広ベルトは臀部に敷かれ
た部分がないので容易に抜き出すことができ移動作業は
完了する。車椅子からベッドに移動する場合は、ロープ
は滑車2個の場合はその間を通し、滑車が1個の時は1
回転して掛ける。他は前回の手順を逆に実施すればよ
い。又前倒防止枠の取付け水平短パイプは病人の足首の
高さになるが、膝は開いていても両足の間隔は膝より狭
いのが普通であるから邪魔にはならない。
【0012】
【実施例】解体時はデリック2やハンガー4は主柱1に
添って纏められ、車椅子とは別に袋に入れて収納されて
いる。主柱1はアルミ製角パイプで肘掛け部7前に固定
された鋼板製の底付短角パイプ8に挿入され握り付きボ
ルト9で固定される。デリック2を主柱1の内側に取付
け前方に傾斜させると、デリック2と主柱1を結ぶ支持
ロープ3が張って、デリックを人体に当たらぬ位置に保
持する。又左右デリック2の先端を連結材10にて連結
する。連結材10には中点にハンガー4が取付けられて
いる。連結材10の両端に結ばれたロープ11は滑車1
2下の継ぎ金具13で切られているが、継ぎ金具13は
外れ防止バー付きフックに過ぎないので同形の継ぎ金具
13aとは容易に継ぐことが出来る。続いてキャスター
付コの字形前倒防止枠17を取付け、車体をベッド18
に直角にして腹部を中心にベッド下に押込む。
添って纏められ、車椅子とは別に袋に入れて収納されて
いる。主柱1はアルミ製角パイプで肘掛け部7前に固定
された鋼板製の底付短角パイプ8に挿入され握り付きボ
ルト9で固定される。デリック2を主柱1の内側に取付
け前方に傾斜させると、デリック2と主柱1を結ぶ支持
ロープ3が張って、デリックを人体に当たらぬ位置に保
持する。又左右デリック2の先端を連結材10にて連結
する。連結材10には中点にハンガー4が取付けられて
いる。連結材10の両端に結ばれたロープ11は滑車1
2下の継ぎ金具13で切られているが、継ぎ金具13は
外れ防止バー付きフックに過ぎないので同形の継ぎ金具
13aとは容易に継ぐことが出来る。続いてキャスター
付コの字形前倒防止枠17を取付け、車体をベッド18
に直角にして腹部を中心にベッド下に押込む。
【0013】病人を水平に持上げる場合につき説明す
る。2本のデリック2の先端は連結材10で結ばれ、そ
の中点から病人ハンガー4が吊下げられ、更に連結材の
両端には揺れ防止用の固定金具22を設け、体が傾く場
合にハンガーを固定する。ハンガー4の一端には頭部、
脇の下部、腰部からの幅広ベルト24端を、又ハンガー
4の他の端には大腿部、足部からの幅広ベルト24端を
引掛ける。次いでハンドル16を回してロープ11を巻
込ドラム15に巻込めば病人を水平に吊ったまま上昇す
ることになる。都合のよい高さで止めれば衣服の着変
え、シートの取替えなど必要な介護活動を実施する事が
できる。病人を車椅子に移動するには脇の下部、大腿部
用の幅広ベルト24を使用し、夫々の幅広ベルト24端
を左右別にして、ハンガー4の左右端のフックに掛け、
前記のようにハンドル16を回して斜め上向きの腰掛け
姿勢にし、足を持ち上げて体を回転し背中を車椅子側に
向ける。このままロープ11を巻上げると足が下がり腰
掛け姿勢になる。更に続いて巻上げる。
る。2本のデリック2の先端は連結材10で結ばれ、そ
の中点から病人ハンガー4が吊下げられ、更に連結材の
両端には揺れ防止用の固定金具22を設け、体が傾く場
合にハンガーを固定する。ハンガー4の一端には頭部、
脇の下部、腰部からの幅広ベルト24端を、又ハンガー
4の他の端には大腿部、足部からの幅広ベルト24端を
引掛ける。次いでハンドル16を回してロープ11を巻
込ドラム15に巻込めば病人を水平に吊ったまま上昇す
ることになる。都合のよい高さで止めれば衣服の着変
え、シートの取替えなど必要な介護活動を実施する事が
できる。病人を車椅子に移動するには脇の下部、大腿部
用の幅広ベルト24を使用し、夫々の幅広ベルト24端
を左右別にして、ハンガー4の左右端のフックに掛け、
前記のようにハンドル16を回して斜め上向きの腰掛け
姿勢にし、足を持ち上げて体を回転し背中を車椅子側に
向ける。このままロープ11を巻上げると足が下がり腰
掛け姿勢になる。更に続いて巻上げる。
【0014】主柱上部の滑車12にデリック2が接近す
るとロープ11の引張り角度が立ち、重くなるためハン
ドル16の回転を止める。この位置は大きい円の頂点付
近であるため傾斜は極めて小さく、デリック2を直接人
手にて動かすことができる。そこでデリックを手で押す
とロープ11は最初は緩むが、2個の滑車の対向位置又
は1個の滑車の後部を過ぎると次第に緊張し動かなくな
る。この位置ではデリック2は下り坂に入ったがロープ
11が付いてこないため動かなくなったものであるか
ら、ハンドル16を逆回転させロープ11を巻戻しすれ
ば、巻戻し長さだけデリックは移動し、遂に病人は車椅
子の座席に着座することができる。ここで幅広ベルト2
4を外せば移動作業は完了する。
るとロープ11の引張り角度が立ち、重くなるためハン
ドル16の回転を止める。この位置は大きい円の頂点付
近であるため傾斜は極めて小さく、デリック2を直接人
手にて動かすことができる。そこでデリックを手で押す
とロープ11は最初は緩むが、2個の滑車の対向位置又
は1個の滑車の後部を過ぎると次第に緊張し動かなくな
る。この位置ではデリック2は下り坂に入ったがロープ
11が付いてこないため動かなくなったものであるか
ら、ハンドル16を逆回転させロープ11を巻戻しすれ
ば、巻戻し長さだけデリックは移動し、遂に病人は車椅
子の座席に着座することができる。ここで幅広ベルト2
4を外せば移動作業は完了する。
【0015】車椅子からベッド18に帰る場合は、ロー
プ11は2個の滑車12の間を通っているのでそのまま
でよいが、デリック2が滑車12に近くなると人手で押
すのは往路と同じであり、他の操作も往路の手順を逆に
実施すればよい。尚折り畳みの時は減速機14と軸受2
5の間の軸26は容易に取外すことができる。又水平短
パイプ27は前倒防止枠17を差込み固定する部材であ
る。
プ11は2個の滑車12の間を通っているのでそのまま
でよいが、デリック2が滑車12に近くなると人手で押
すのは往路と同じであり、他の操作も往路の手順を逆に
実施すればよい。尚折り畳みの時は減速機14と軸受2
5の間の軸26は容易に取外すことができる。又水平短
パイプ27は前倒防止枠17を差込み固定する部材であ
る。
【図1】車椅子に水平に吊上げられた場合と着座した場
合の側面図である。
合の側面図である。
【図2】クレーンを取付けた車椅子と水平に吊上げた場
合の正面図である。
合の正面図である。
【図3】減速機出力軸延長の側面図である。
1 主柱 2 デリック 3
支持ロープ 4 ハンガー 7 肘掛け部 8
短角パイプ 9 握り付きボルト 10 連結材 11
ロープ 12 滑車 13 継ぎ金具 1
4 減速機 15 巻込ドラム 16 ハンドル 1
7 前倒防止枠 18 ベッド 22 固定金具 2
4 幅広ベルト 25 軸受 26 軸 2
7 水平短パイプ
支持ロープ 4 ハンガー 7 肘掛け部 8
短角パイプ 9 握り付きボルト 10 連結材 11
ロープ 12 滑車 13 継ぎ金具 1
4 減速機 15 巻込ドラム 16 ハンドル 1
7 前倒防止枠 18 ベッド 22 固定金具 2
4 幅広ベルト 25 軸受 26 軸 2
7 水平短パイプ
Claims (1)
- 【請求項1】 従来の折り畳み車椅子において、肘掛け
部に連続する左右の垂直部材に底付き短パイプを溶接固
定し、これにパイプを着脱可能に挿入して左右クレーン
の主柱とし、左右主柱上端に各1個又は複数個のロープ
滑車を設置し、主柱内側面に固定したピンを中心に前後
に回転可能なデリックを取付け、その先端を結ぶ着脱可
能な連結部材の中心から病人ハンガーを吊下げ、デリッ
クの長さを連結部材両端が主柱上部の滑車の上方を通過
するように決定し、左右デリック上端にはデリック巻上
げロープ端を連結し、このロープを主柱上端の滑車にデ
リックの前後位置に拘らず常に接触しているように掛
け、底付き短パイプ外側面に両出力軸型ウオーム減速機
を取付け、外側出力軸に設けた巻込ドラムにロープを巻
取らせ、内側出力軸はスプリングを挟んで差込式に軸を
延長し、車体反対側軸受の手前で着脱可能に差込式に軸
を継ぎ足し、軸受を通過して巻込ドラムを設けて反対側
ロープを巻取らせ、減速機の入力軸を上方に延長し回転
ハンドルを取付けて両側巻込ドラムを回転し、更に垂直
部材と斜め部材の間にある水平部材の内側に平行に水平
短パイプを溶接固定し、これにコの字型車体前倒防止枠
を着脱可能に差込んだ病人吊上げ装置付き折り畳み車椅
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11034610A JP2000197667A (ja) | 1999-01-04 | 1999-01-04 | 病人吊上げ装置付き折り畳み車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11034610A JP2000197667A (ja) | 1999-01-04 | 1999-01-04 | 病人吊上げ装置付き折り畳み車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000197667A true JP2000197667A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=12419148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11034610A Pending JP2000197667A (ja) | 1999-01-04 | 1999-01-04 | 病人吊上げ装置付き折り畳み車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000197667A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014043784A1 (en) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | 8582106 Canada Ltd | A wheelchair equipped with a crane having an extensible module with x-shaped crosses |
CN109833156A (zh) * | 2017-11-27 | 2019-06-04 | 周明忠 | 手动转向三轮dz下肢残疾失能自理生活辅助机器人 |
WO2023224460A1 (es) * | 2022-05-19 | 2023-11-23 | Gallardo Inzunza Juan Carlos | Silla electromecánica para el transporte y manejo de personas |
-
1999
- 1999-01-04 JP JP11034610A patent/JP2000197667A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014043784A1 (en) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | 8582106 Canada Ltd | A wheelchair equipped with a crane having an extensible module with x-shaped crosses |
CN109833156A (zh) * | 2017-11-27 | 2019-06-04 | 周明忠 | 手动转向三轮dz下肢残疾失能自理生活辅助机器人 |
WO2023224460A1 (es) * | 2022-05-19 | 2023-11-23 | Gallardo Inzunza Juan Carlos | Silla electromecánica para el transporte y manejo de personas |
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