JP2000197250A - ワイヤ―ハ―ネスのジョイント構造 - Google Patents
ワイヤ―ハ―ネスのジョイント構造Info
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Abstract
する従来のジョイントボックスは、重くて大きいため、
自動車内に多数設置したり、任意の位置に配置すること
ができず、乗車時の快適性を向上させる障害となってい
た。 【解決手段】本発明のワイヤーハーネスのジョイント構
造は、配線回路構体10の片面又は両面に絶縁フィルム
20を貼り合わせたものである。配線回路構体10は、
多数本のフレキシブルフラットケーブル(FFC)11
が交叉しないように分離して配置され、複数のFFC3
1を並列に配置したワイヤーハーネス30の先端部を、
配線回路構体10のFFC11に接続させるための接続
部12が設けられている。絶縁フィルム20は、接続部
12に対応した位置に窓部21が形成されている。
Description
両内に配線されるワイヤーハーネスを接続するためのワ
イヤーハーネスのジョイント構造に関し、特に、薄型化
を図り、任意の位置に配置することができ、しかも容易
に組立てることができるようにしたワイヤーハーネスの
ジョイント構造に関する。
は、例えば図12に示すように、バッテリ101と、そ
のバッテリ101に接続された2本の幹線111と、幹
線111、111間に並列に接続された枝線112とを
有し、枝線112には、スイッチ103、電球104又
はモータ105などの部品が設けられている。幹線11
1と枝線112とはジョイント106によって接続され
る。ジョイントの例として、スプライス端子、ジョイン
トコネクタそして溶接ジョイントなどがある。
幹線111のジョイントの部分の被覆部を剥離して芯線
110aを露出させ、他方、枝線112の先端部も被覆
部を剥離して芯線110aを露出させ、その露出した芯
線110a,110a同士を束ねて端子114を圧着し
て設け、この端子114の周囲に絶縁性を確保するため
のビニルテープやチューブ113などで被覆したもので
ある。スプライス端子は、任意の部分にコンパクトで簡
易な分岐部を設けることができるという利点を有してい
る。
部を剥離することにより芯線110a,110aを露出
させ、露出した芯線110a,110a同士を束ねて端
子114を圧着して設けるという作業は煩雑であり、自
動化することが困難であるといった問題、さらにジョイ
ント部分をビニルテープ113などで被覆するには、手
作業で行わなければならないため絶縁性の質が安定しな
いといった問題等がある。
ス端子に代わって、ジョイントコネクタや溶接ジョイン
トが用いられている。ジョイントコネクタは図14に示
すように、複数本の枝線112の芯線110aの先端部
にメス端子120が取り付けられ、そのメス端子120
に櫛歯状のバスバー121が挿し込まれ、その周囲がコ
ネクタハウジング122でカバーされたものである。こ
のようなジョイントコネクタは、部品数が多いため、コ
ストが高くなるといった問題がある。
に、電線110の露出した芯線110a同士を溶接し、
この部分を折返し、この折返した部分を絶縁キャップ1
23によって被覆するとともに、その周囲をビニルテー
プ113によって巻き付けたものである。芯線110a
同士を溶接した部分は、構造上の制約や作業上の都合か
ら折返す必要がある。しかし、この折返された部分は、
太い電線110の束となり、任意の部分に取り付けるこ
とができないといった問題がある。
溶接ジョイントには以上のような問題点があり、また、
ジョイント可能な回路数も限定されるという問題点があ
った。
ていたジョイントを1か所に集中するジョイントボック
スを複数設けることが考えられる。ジョイントボックス
は図16に示すように、上ケース131と下ケース13
2との間に形成される空間内に、複数の層のバスバー1
33がプラスチック製の絶縁板134を間に挟んで配置
され、バスバー133の先端を折曲したオス端子133
aを上下ケース131,132から突出させたものであ
る。このオス端子133aはワイヤーハーネス(図示せ
ず)の電線の先端に設けられたメス端子に接続される。
バスバー133は銅及び銅系合金などからなる導体平板
がプレスで打ち抜かれて形成される。なお、図16中、
150は上ケースに設けられたハウジング、151は、
絶縁板に形成されオス端子133aが挿入される貫通孔
である。
と絶縁板134との組合せに代わって、フレキシブルプ
リント基板(FPC)が用いられることがある。FPC
には、オス端子133aが設けられず、ワイヤーハーネ
スの先端に設けられた舌片が接続される。
ント構造を図17を参照しながら説明する。このワイヤ
ーハーネスのジョイント構造の配線回路構体10は、ワ
イヤーハーネス30の途中又は端部における複数本の直
線のFFC(フレキシブルフラットケーブル)11の片
面又は両面に絶縁フィルム20を貼り合わせたものであ
る。そして、縦方向の配線回路構体10上に3つの横方
向の配線回路構体10を重ね合わせ、上下に配置された
FFC11同士で接続すべき箇所の絶縁フィルム20に
接続穴23が形成されている。
ックスは、重くて大きいため、自動車の中に多数設置し
たり、任意の位置に配置することができず、主にエンジ
ンルームやファイヤーウォールの裏側に設置され、載置
される場所が限られる。また、ジョイントボックスがエ
ンジンルームなどに載置場所が限られることにより、ワ
イヤーハーネスは、長い距離を配索され、その分電線を
長くしなければならない。
たオス端子133aは、バスバー133の先端を折曲し
て成形されるため、その成形する作業が面倒である。さ
らにバスバー133は、オス端子133aのタブ厚の規
格に合わせて、0.65mmや0.8mmと厚くなっている。
回路密度を上げることができず、ジョイントボックスが
大型化してしまう。そのため、多くのジョイントボック
スをエンジンルーム内に設置することができず、電気部
品などを増加させることができないことから、乗車時の
快適性を向上させるニーズに応えることができない。
3aに接続するワイヤーハーネスは、コネクタハウジン
グと収納される端子の配置を間違えることないようにす
るため、電線が色分けされ、先端がコネクタハウジング
を用いてバスバー133のオス端子133aのピッチに
合わせて並べられ、メス端子を圧着している。このよう
に電線を色分けする作業や先端にメス端子を圧着する作
業は面倒であり、またメス端子やハウジングなどの部品
コストや加工コストが高くなるといった問題がある。
ト構造では、FFC11が平行な直線であるため、ワイ
ヤーハーネスのジョイント構造を連続的に安価に製作す
ることができるが、重ね合わせ加工が増え、組立て作業
が煩雑になるため、ワイヤーハーネス30のFFC11
が平行な直線で回路数も少ない場合でないと、製作する
ことができないという問題があった。
任意の位置に配置することができ、かつ容易かつ安価に
組立てることができるワイヤーハーネスのジョイント構
造を提供することを目的とする。
ハーネスのジョイント構造は、複数本のフレキシブルフ
ラットケーブルを並列に配置したワイヤーハーネスを接
続する配線回路構体と、その配線回路構体の片面又は両
面に貼り合わされる絶縁フィルムとを有し、前記配線回
路構体は、前記ワイヤーハーネスを接続するための接続
部を備えた複数本のフレキシブルフラットケーブルが互
いに交差しないように分離して配置されており、前記絶
縁フィルムは、前記接続部に対応した位置に窓部が形成
されている、ことを特徴とするものである。
ント構造は、複数本のフレキシブルフラットケーブルを
並列に配置したワイヤーハーネスを接続する配線回路構
体と、その配線回路構体の片面又は両面に貼り合わされ
る絶縁フィルムとを有し、前記配線回路構体は、前記ワ
イヤーハーネスを接続するための接続部を備えた複数本
のフレキシブルフラットケーブルを有し、各フレキシブ
ルフラットケーブルを前記絶縁フィルムを挟んで複数の
層に重ねられており、前記絶縁フィルムは、各接続部に
対応した位置に窓部が形成されている、ことを特徴とす
るものである。
ント構造は、複数本のフレキシブルフラットケーブルを
並列に配置したワイヤーハーネスを接続する配線回路構
体と、その配線回路構体の片面又は両面に貼り合わされ
る絶縁フィルムとを有し、前記配線回路構体は、複数の
開口部が形成され、その開口部近傍に前記ワイヤーハー
ネスを接続するための接続部を備えており、前記絶縁フ
ィルムは、各接続部に対応した位置に窓部が形成されて
いる、ことを特徴とするものである。
た複数の立ち上がり部とを備えた接続端子を有し、前記
立ち上がり部の先端部を、前記配線回路構体の裏面側か
ら導体部分を通って表面側に貫通し互いに接近する方向
に反転することにより、前記接続端子を前記配線回路構
体に電気的に接続して取り付けてもよい。
に接続されたワイヤーハーネスの先端部全体は、接着性
の絶縁フィルムでラミネートされ、その絶縁性フィルム
の全体又は一部が車両や機器の構造材に固定されるもの
とすることができる。
に接続されたワイヤーハーネスの接続部分は、車両や機
器の取付部分の形状に合わせて成形し、その成形部分の
全体又は一部が車両や機器の構造材に固定されるものと
することができる。
造によれは、配線回路構体と絶縁フィルムとを重ね合わ
せることによって構成されるため、任意の位置に取り付
けることができるように薄型化でき、また容易に組み立
てることができる。
態に係るワイヤーハーネスのジョイント構造を図1から
図11を参照しながら説明する。ここでは、図2に示す
ような電気回路に対応する配線回路構体10について説
明する。また、図3及び図6から図11中の符号ア,
a,b,1,2,…はワイヤーハーネス30の電線の先
端を接続する接続部12である。
ハーネスのジョイント構造は、図3に示すような配線回
路構体10の片面又は両面に、図4に示すような絶縁フ
ィルム20を接着剤によって貼り合わせたものである。
配線回路構体10は、多数本のフレキシブルフラットケ
ーブル(以下、「FFC」という。)11からなる回路
パターン部が四角面内で交叉しないように分離してレイ
アウトされる。配線回路構体10は、銅、銅合金あるい
はアルミニウムなどの導体で作られた厚さ0.02〜0.3mm
程度の薄板を、プレスによって打ち抜いて、あるいはエ
ッチング法やメッキ法によって形成される。
による方が、厚めの導体薄板を加工することができると
いう利点や、薬品を使用しないため、絶縁フィルム20
の素材や接着剤の選択肢も増加し、さらに環境に与える
悪影響もないという利点がある。プレスなどによって打
ち抜かれるFFC11の片面又は両面には接着層が設け
られ、絶縁フィルム20が重ね合わされる。したがっ
て、接着層が設けられていない部分の導体薄板はプレス
後に除去され、接着層が設けられたFFC11は絶縁フ
ィルム20に接着され、所望のレイアウトを維持する。
1,ア−アはL字形状で他のいずれの回路とも交叉して
いない。したがって、図3に示すFFC11(1−1,
ア−ア)も回路1−1,ア−アと同じようなL字形状に
加工される。また、回路2−2は回路a−a−…−a,
b−b−…−bと交叉している。そこで、FFC11
(2−2)は直線に形成され、FFC11(a−a−…
−a)は周囲を取り囲むように迂回して形成され、FF
C11(b−b−…−b)は蛇行するように形成され、
いずれのFFC11も他のFFC11と交叉及び接触す
ることがないように四角面内でレイアウトされる。
の両端部や中間部には、接続部12(ア,a,b,1,
2,…)が設けられる。この接続部12は、他のFFC
11に設けられた接続部12と並べて配置される。ま
た、配線回路構体10の四隅には、位置決めするための
パイロット穴13が形成される。
10よりも一回り大きく、図4に示すように、配線回路
構体10の接続部12に対応して窓部21が形成され
る。窓部21は接続部12の数によって種々の大きさに
形成されている。また絶縁フィルム20を配線回路構体
10に正確に重ね合わせるため、絶縁フィルム20にも
配線回路構体10のパイロット穴13に対応してパイロ
ット穴22がプレス法などによって形成されている。ま
た、絶縁フィルム20の周囲には、ワイヤーハーネス3
0の先端部を正確な位置で接続するためのパイロット切
欠部22aが形成されている。
は熱硬化性の接着剤とプラスチックフィルムとからなる
ラミネートフィルムであり、プラスチックフィルムの素
材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリイミド(PI)、ポリエーテルナフタレート(PE
N)などが好ましい。
いる接続部12には、図5(a)(b)(c)に示すよ
うなワイヤーハーネス30の先端部が接合される。ワイ
ヤーハーネス30の先端部も、配線回路構体10のFF
C11と同じ幅で、かつ接続部12のピッチと同じピッ
チの複数のFFC31がホルダ32によって固定されて
いる。ホルダ32の側面には、位置決めするためのパイ
ロット切欠部32aが形成されている。ただし、このワ
イヤーハーネス30のFFC31は、接続部12の数や
絶縁フィルム20の窓部21の大きさに合わせて、ここ
では例えば図5(a)(b)(c)に示す3種類が備え
られている。
イヤーハーネスのジョイント構造の組立て方法について
説明する。
3と絶縁フィルム20のパイロット穴22とを位置合わ
せし、プレスされた導体平板の上に絶縁フィルム20を
重ね合わせ、FFC11を絶縁フィルム20に接着す
る。そして、絶縁フィルム20に接着されていない導体
薄板は除去され、絶縁フィルム20に接着されているF
FC11は、所望のレイアウトを維持し、図6に示すよ
うに絶縁フィルム20の窓部21から配線回路構体10
のFFC11の接続部12が露出する。この窓部21か
ら露出している配線回路構体10のFFC11の接続部
12には、絶縁フィルム20のパイロット切欠部22a
とワイヤーハーネス30のホルダ32に形成されたパイ
ロット切欠部32aとを利用して、ワイヤーハーネス3
0のFFC31の先端部が接続される。
の接続部12を例えば溶接治具の受け側(アンビル)の
上に載せ、正確に位置決めすることができるため、絶縁
フィルム20のパイロット切欠部22aとワイヤーハー
ネス30のホルダ32のパイロット切欠部32aとを合
わせて添えるだけで、配線回路構体10のFFC11の
接続部12にワイヤーハーネス30のFFC31を容易
に接続することができる。配線回路構体10のFFC1
1の接続部12にワイヤーハーネス30のFFC31を
接続するには、超音波接続、抵抗溶接(スポット溶
接)、導電性接着剤などの手段が用いられる。
イヤーハーネスのジョイント構造を図7から図11を参
照しながら説明する。このワイヤーハーネスのジョイン
ト構造は、配線回路構体10を複数の層で構成し、それ
ぞれの配線回路構体10の間に絶縁フィルム20を介在
させたものである。図7から図10には、絶縁フィルム
20の上に配線回路構体10を貼り合わせた場合を図示
している。ある層の配線回路構体10は図7に示すよう
に、多数本のFFC11が交叉しない直線ないしL字形
で分離して配置される。
に示すように、縦方向の1本のFFC11とそのFFC
11から横方向へ延びるFFC11とが一体に形成され
る。このような配線回路構体10には図7から図9に示
すように、それぞれ同じ形状の絶縁フィルム20に貼り
合わされる。どの絶縁フィルム20も、いずれも同じ位
置に窓部21、パイロット穴22及びパイロット切欠部
22aが形成されている。
て、これらの絶縁フィルム20を重ね合わせると、図1
0に示すように絶縁フィルム20の窓部21から接続部
12が露出したワイヤーハーネスのジョイント構造が組
み立てられる。配線回路構体10のFFC11は、平面
的には交叉していても、各層の間には絶縁フィルム20
が介在しているため、FFC11同士が短絡することは
ない。窓部21から露出している接続部12には、図5
に示したワイヤーハーネス30のFFC31の先端部が
接続される。
を図11を参照しながら説明する。この図11に示した
変形例はアース回路として使用する場合に好適な配線回
路構体10であり、上記の図9に示した配線回路構体1
0に代わるものであるが、図8に示した配線回路構体1
0に代わるものとすることもできる。いずれにしても、
この配線回路構体10は、図9及び図8に示したFFC
11と異なり、大きな面積のほぼ四角形状の導体平板に
開口部14を形成したものである。開口部14は、他の
図7及び図8に示した配線回路構体10の接続部12を
露出させる位置に形成される。この図11に示した配線
回路構体10は、図9に示した配線回路構体10に代わ
るものであるから、図9に示した配線回路構体10の接
続部12(a)に対応して、開口部14内にはブリッジ
状の接続部12(a)が形成される。このように、接続
部12aをブリッジ状に形成すると、接続部の強度が向
上して好ましい。
合わされる絶縁フィルム20にも、配線回路構体10の
開口部14と同じ位置に窓部21が形成される。この絶
縁フィルム20の窓部21は図11に示すように、ブリ
ッジ状の接続部12(a)をカバーせず、また上下に重
ねられる配線回路構体10の絶縁性を確保するため、配
線回路構体10の開口部14よりも小さいものである。
また、配線回路構体10にはパイロット穴13が形成さ
れ、絶縁フィルム20にはパイロット穴22とパイロッ
ト切欠部22aが形成される。
図7及び図8に示した配線回路構体10とを、パイロッ
ト穴13,22を利用して、絶縁フィルム20をその各
配線回路構体10の間に介在させて重ね合わせると、開
口部14,21から接続部12が露出したワイヤーハー
ネスのジョイント構造が完成する。そして、この配線回
路構体10の接続部12には、図5に示したワイヤーハ
ーネス30のFFC31が接続される。
大きいため、大電流を流すことができることに加え、他
の層の配線回路構体10の熱を吸収し、配線回路構体1
0全体の通電の容量も大きくすることができる。さら
に、車両事故などが発生したときに、異物が本ワイヤー
ハーネスのジョイント構造を貫いて、回路が短絡した状
態となっても、大きな面積のアース回路に短絡されるた
め、ヒューズやブレーカーなどの保護遮断機構を有効に
作動させることができる。
最下層に置かれるときは、他の配線回路構体10を重ね
合わせない露出する面に絶縁フィルム20を必ずしも貼
り合わせる必要はないが、他の部品との絶縁性を確保す
るため、この配線回路構体10の両面に絶縁性フィルム
を貼り合わせる方が好ましい。
イヤーハーネスのジョイント構造を説明する。図18及
び図19は、第3の実施の形態の製造方法を工程順に説
明するための説明図、図20は、本発明の第3の実施の
形態に係るワイヤーハーネスのジョイント構造を示す平
面図、図21(A)は接続端子の構造を示す斜視図、
(B)は接続端子を配線回路構体のFFCに接続した状
態を示す断面図である。
合金、アルミニウム等の導体で作られた厚さ0.02〜
0.3mm程度の薄い導電板をプレス加工で所定の形状
に打ち抜いて、配線回路構体10を形成する。配線回路
構体10には位置決めのためのパイロット穴13が形成
される。
正のためのプレス加工を行う。
形成された絶縁フィルム20を用意し、配線回路構体1
0のパイロット穴13と絶縁フィルム20のパイロット
穴22とを位置合わせして、配線回路構体10の表面及
び又は裏面に絶縁フィルム20を重ね合わせ、仮止めし
た後、絶縁フィルム20を熱プレスして取り付ける。
回路パターン部であるFFC11の回路同士を繋げてい
たブリッジ部分を切断する。
21から露出している配線回路構体10の接続部12に
ハイヤーハーネス30のFFC31の先端部をスポット
溶接等により接続する。
した部分を覆うためのパッチ部40をワイヤーハーネス
30の先端部上に仮止めし、パッチ部40を熱プレスし
て取り付けた後、不要な外形部分を切り抜く。
回路構体10のFFC11に接続端子50を圧着する。
ここで、接続端子50は、図21(A)に示すように、
導電性金属の板材からなり、短形状の平面部51と、そ
の平面部51の長辺側の両側部に平面部51に対して略
垂直に立ち上げられた複数個(図21では6個)の立ち
上がり部52とを備えている。立ち上がり部52は、平
面視形状が、基端部52aから先端部52bにかけて幅
が狭くなる略山型に形成され、その先端部52bは切削
加工又は先端部を潰すことにより面取り加工されてい
る。面取りの角度は、15〜45度の範囲にすると、フ
ラットケーブルに突き刺しやすくなるので、好ましい。
また、立ち上がり部52と平面部51との間の折曲部5
3の曲率半径は、板材の厚さの0.25〜1倍に設定す
るのが好ましい。
示すように、立ち上がり部52の先端部52bが、絶縁
フィルム20及びFFC11を貫通し、互いに接近する
方向に反転される。そして、先端部52bが、絶縁フィ
ルム20の表面20aに再接触し、絶縁フィルム20の
裏面20bを接続端子50の平面部51に押し付ける。
このとき、立ち上がり部52の内壁54とFFC11と
が電気的に接続される。図21(B)に示すように、カ
ールされた立ち上がり部52の曲げ半径は、接続端子の
板材の厚さの0.25〜1.5倍の範囲に設定すること
が好ましい。
フィルム20で被覆された配線回路構体10、パッチ部
40及びワイヤーハーネス30をラインL(図19
(B)参照)を中心にして接続端子50側に折り畳ん
で、ワイヤーハーネス30を重ね合わせる。
線回路構体10及びワイヤーハーネス30にコーナプロ
テクタ60を取り付けることにより、第3の実施の形態
に係るワイヤーハーネスのジョイント構造が完成する。
ネス30等を折り畳んで重ね合わせるので、全体として
占有面積が小さくなり、装置の省スペース化を図ること
ができる。
図21に示す構造の接続端子50を用いて接続するの
で、良好な電気的接続状態を維持することができる。
れることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事
項の範囲内において、種々の変更が可能である。例え
ば、いずれのワイヤーハーネスのジョイント構造におい
ても平板状のものを図示したが、FFC11及び絶縁フ
ィルム20は柔軟性を有しているため、車両や機器の取
付部分の形状に合わせて自由に成形し、本ワイヤーハー
ネスのジョイント構造の占有面積を減少させ、分散して
配置することができる。
ーハーネス30のFFC31との接続部を絶縁フィルム
20でラミネートすることにより、あるいは、樹脂のよ
うな絶縁材料で任意の形状にインサート成形することに
より、ワイヤーハーネスのジョイント構造を機械的に保
護し、電気的にショートしないようにするとともに、絶
縁フィルムの全体もしくは一部を、あるいは、樹脂の全
体又は一部を車両や機器の構造材に固定することもでき
る。さらに、ワイヤーハーネス30の先端部は配線回路
構体10の接続部12に接続せず、ワイヤーハーネス3
0のFFCと配線回路構体10のFFCとを一体化した
ワイヤーハーネスのジョイント構造とすることもでき
る。
ョイント構造を、配線回路構体と絶縁フィルムとを重ね
合わせて構成したことにより、薄型化を図ることがで
き、かつ多くの電気部品を接続することが可能となる。
したがって、乗車時の快適性を向上させるというニーズ
に応えることができる。しかも、薄型化されたことによ
り、車両の軽量化を図ることができ、燃料消費率を改善
することができる。
ント構造は配線回路構体と絶縁フィルムとを重ね合わせ
るだけであるから、極めて容易に製造することができ
る。しかも、本発明のワイヤーハーネスのジョイント構
造にワイヤーハーネスを接続する作業は自動化が可能で
あることと相俟って、コストダウンを図ることができ
る。
ネスのジョイント構造を示す平面図である。
対応する電気回路図である。
ネスのジョイント構造を構成する配線回路構体を示す平
面図である。
ネスのジョイント構造を構成する絶縁フィルムを示す平
面図である。
ネスのジョイント構造に接続するワイヤーハーネスを示
し、(a)(b)(c)はそれぞれ異なる種類のワイヤ
ーハーネスを示す平面図である。
ネスのジョイント構造を示す平面図である。
ネスのジョイント構造であって、第1の配線回路構体に
絶縁フィルムを貼り合わせた状態を示す平面図である。
ネスのジョイント構造であって、第2の配線回路構体に
絶縁フィルムを貼り合わせた状態を示す平面図である。
ネスのジョイント構造であって、第3の配線回路構体に
絶縁フィルムを貼り合わせた状態を示す平面図である。
ーネスのジョイント構造であって、第1、第2、第3の
配線回路構体に絶縁フィルムを貼り合わせたものを重ね
た状態を示す平面図である。
ーネスのジョイント構造の変形例を示す平面図である。
る。
示す平面図である。
ーネスのジョイント構造の製造方法を工程順に説明する
ための説明図である。
ーネスのジョイント構造の製造方法を工程順に説明する
ための説明図である。
ーネスのジョイント構造を示す平面図である。
(B)は接続端子を配線回路構体のFFCに接続した状
態を示す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】複数本のフレキシブルフラットケーブルを
並列に配置したワイヤーハーネスを接続する配線回路構
体と、その配線回路構体の片面又は両面に貼り合わされ
る絶縁フィルムとを有し、 前記配線回路構体は、前記ワイヤーハーネスを接続する
ための接続部を備えた複数本のフレキシブルフラットケ
ーブルが互いに交差しないように分離して配置されてお
り、 前記絶縁フィルムは、前記接続部に対応した位置に窓部
が形成されている、ことを特徴とするワイヤーハーネス
のジョイント構造。 - 【請求項2】複数本のフレキシブルフラットケーブルを
並列に配置したワイヤーハーネスを接続する配線回路構
体と、その配線回路構体の片面又は両面に貼り合わされ
る絶縁フィルムとを有し、 前記配線回路構体は、前記ワイヤーハーネスを接続する
ための接続部を備えた複数本のフレキシブルフラットケ
ーブルを有し、各フレキシブルフラットケーブルを前記
絶縁フィルムを挟んで複数の層に重ねられており、 前記絶縁フィルムは、各接続部に対応した位置に窓部が
形成されている、ことを特徴とするワイヤーハーネスの
ジョイント構造。 - 【請求項3】複数本のフレキシブルフラットケーブルを
並列に配置したワイヤーハーネスを接続する配線回路構
体と、その配線回路構体の片面又は両面に貼り合わされ
る絶縁フィルムとを有し、 前記配線回路構体は、複数の開口部が形成され、その開
口部近傍に前記ワイヤーハーネスを接続するための接続
部を備えており、 前記絶縁フィルムは、各接続部に対応した位置に窓部が
形成されている、ことを特徴とするワイヤーハーネスの
ジョイント構造。 - 【請求項4】平面部と、その平面部の両側縁に設けられ
た複数の立ち上がり部とを備えた接続端子を有し、前記
立ち上がり部の先端部を、前記配線回路構体の裏面側か
ら導体部分を通って表面側に貫通し互いに接近する方向
に反転することにより、前記接続端子を前記配線回路構
体に電気的に接続して取り付ける、ことを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか1つの項に記載のワイヤーハー
ネスのジョイント構造。 - 【請求項5】前記配線回路構体及び絶縁フィルム、さら
に接続されたワイヤーハーネスの接続部分は、接着性の
絶縁フィルムでラミネートされ、その絶縁性フィルムの
全体又は一部が車両や機器の構造材に固定されるもので
あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの
項に記載のワイヤーハーネスのジョイント構造。 - 【請求項6】前記配線回路構体及び絶縁フィルム、さら
に接続されたワイヤーハーネスの接続部分は、車両や機
器の取付部分の形状に合わせて成形し、その成形部分の
全体又は一部が車両や機器の構造材に固定されるもので
あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの
項に記載のワイヤーハーネスのジョイント構造。
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---|---|---|---|
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US09/536,759 US6392148B1 (en) | 1999-05-10 | 2000-03-28 | Wire harness joint |
EP00107035A EP1157892B1 (en) | 1999-05-10 | 2000-03-31 | Wire harness joint |
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---|---|---|---|
JP30177598 | 1998-10-23 | ||
JP10-301775 | 1998-10-23 | ||
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Related Child Applications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1956874A1 (en) * | 2007-02-08 | 2008-08-13 | Grupo Antolin-Ingenieria, S.A. | Wiring system with integrated electronics |
-
1999
- 1999-05-10 JP JP12789999A patent/JP4070054B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1956874A1 (en) * | 2007-02-08 | 2008-08-13 | Grupo Antolin-Ingenieria, S.A. | Wiring system with integrated electronics |
US7948762B2 (en) | 2007-02-08 | 2011-05-24 | Grupo Antolin-Ingenieria, S.A. | Wiring system with integrated electronics |
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JP4070054B2 (ja) | 2008-04-02 |
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