JP2000196233A - プリント基板に印刷されたクリ―ム半田の半田形状の整形方法および整形装置、ならびに、クリ―ム半田が印刷されたプリント基板の保存方法および保存装置 - Google Patents

プリント基板に印刷されたクリ―ム半田の半田形状の整形方法および整形装置、ならびに、クリ―ム半田が印刷されたプリント基板の保存方法および保存装置

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JP2000196233A
JP2000196233A JP10369761A JP36976198A JP2000196233A JP 2000196233 A JP2000196233 A JP 2000196233A JP 10369761 A JP10369761 A JP 10369761A JP 36976198 A JP36976198 A JP 36976198A JP 2000196233 A JP2000196233 A JP 2000196233A
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printed circuit
cream solder
solder
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Shingen Kinoshita
真言 木下
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板に印刷されたクリーム半田の半
田形状を整形して横ダレを防止し、印刷後マウントまで
の時間が長時間になる場合でも長時間良好なペースト品
質を保持し、さらに、積極的に加振することによってク
リーム半田形状を改善することが可能な半田形状の整形
方法および整形装置、ならびに、プリント基板の保存方
法および保存装置を提供する。 【解決手段】 クリーム半田1が印刷されたプリント基
板2を反転機12によって反転させて、クリーム半田1
の印刷面を下向きにした後に、加振機13によって加振
してクリーム半田1の形状を成形する。さらに、後工程
のトラブル等により印刷後マウントまでの時間が長時間
になる場合には、窒素ガス312の飽和雰囲気で密閉さ
れた密閉容器300で該プリント基板2を保存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に印
刷されたクリーム半田の半田形状の整形方法および整形
装置、ならびに、クリーム半田が印刷されたプリント基
板の保存方法および保存装置に関し、詳しくは、プリン
ト基板に印刷されたクリーム半田の横方向のダレを防止
するクリーム半田の半田形状の整形方法および整形装
置、ならびに、プリント基板に印刷されたクリーム半田
の品質劣化を防止する保存方法および保存装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、チップ部品等の電子部品をプリ
ント基板に実装する場合には、プリント基板表面にクリ
ーム半田を印刷マスクによって印刷し、この印刷された
クリーム半田部分にマウンタ実装機で電子部品をマウン
トし、その後にリフローによってクリーム半田を溶融固
化させて電子部品を実装することが知られている。
【0003】ところが、プリント基板にクリーム半田を
印刷マスクによって印刷した後に、後工程がトラブルを
起こして生産ラインが停止してしまったり、マウンタ実
装機において実装する電子部品の部品切れのため電子部
品のセットに時間がかかってしまうことがある。この場
合には、クリーム半田が印刷されたプリント基板を長時
間放置しておくことになり、クリーム半田の横方向のダ
レ(以下「横ダレ」という)による半田形状の整形不良
が発生する虞があった。また、クリーム半田の酸化、乾
燥、吸湿、粘度硬化などの品質劣化が発生する虞もあっ
た。これらクリーム半田の整形不良および品質劣化は、
以下に説明する様々な不具合の原因となる。
【0004】クリーム半田の横ダレによる半田形状の整
形不良が発生すると、クリーム半田が横方向に広がって
しまい、しかも、高さが低くなるために、回路パターン
間の短絡や、半田ボールの増加や、電子部品のリードと
回路パターンとの接触不良、いわゆるオープンなどの原
因となる。また、クリーム半田の酸化による品質劣化が
発生すると、リフローでの溶け不良の原因となる。特に
微細半田ボールは内部まで酸化されてしまうため溶けに
くくなり、リフロー処理後も微粒子として残留し、パッ
ド上に溶着されないため短絡の原因となる。また、接合
抵抗の低減や接触不良を防止するため金メッキ等がされ
た箇所に微細半田ボールが付着し、この微細半田ボール
がつぶされると、容易に酸化して接合抵抗の増大や接触
不良の原因となる。また、クリーム半田の乾燥による品
質劣化が発生すると、表面に粘着性がなくなり、マウン
タ実装機で電子部品をマウントする際にマウント不良を
起こし、電子部品の脱落による部品欠損の原因となる。
また、クリーム半田が空気中の水分を吸湿して品質劣化
が発生すると、フラックス中に水分が吸収され、リフロ
ーで加熱された際に、この水分が水蒸気となって半田を
はじき飛ばし、はじき飛ばされた半田がコネクタのメッ
キ部分に付着してコネクタの接触不良の原因となる。
【0005】そこで、上記不具合を防止するために、ク
リーム半田が印刷されたプリント基板を長時間放置した
場合には、印刷されたクリーム半田を洗い落として再度
印刷するか、あるいは、ペーストの溶剤に高分子材料を
使用して乾燥しにくいペーストを用いることが行われて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ム半田を洗い落とす方法は、印刷されたクリーム半田を
完全に洗い落とすのが困難であり、また時間がかかる能
率の悪い方法である。また、ペーストの溶剤に高分子材
料を使用した乾燥しにくいペーストを用いた場合には、
この高分子材料を使用した溶剤は、温度勾配の低い方に
流動する性質があり、リフローで加熱された際に溶剤の
流動に伴って半田も共に移動してしまい、パターン間の
短絡が多発する虞がある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、プリント基板に印刷
されたクリーム半田の半田形状を整形して横ダレを防止
し、印刷後マウントまでの時間が長時間になる場合でも
長時間良好なペースト品質を保持し、さらに、積極的に
加振することによってクリーム半田形状を改善すること
が可能な半田形状の整形方法および整形装置、ならび
に、プリント基板の保存方法および保存装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、プリント基板に印刷されたクリー
ム半田の半田形状の整形方法であって、上記プリント基
板のクリーム半田が印刷された面を下向きにして整形す
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の半田形状の
整形方法において、上記プリント基板に振動を加えてク
リーム半田を整形することを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、クリーム半田が印刷さ
れたプリント基板の保存方法であって、上記プリント基
板を密閉された容器の中に収容して保存することを特徴
とするものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項3のプリント基
板の保存方法において、上記プリント基板のクリーム半
田が印刷された面を下向きにして保存することを特徴と
するものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項4のプリント基
板の保存方法において、上記プリント基板に振動を加え
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項3、4、また
は、5のプリント基板の保存方法において、上記密閉さ
れた容器を飽和雰囲気で満たすことを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項7の発明は、請求項6のプリント基
板の保存方法において、上記飽和雰囲気は酸素を含まな
いことを特徴とするものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項6、または、7
のプリント基板の保存方法において、上記飽和雰囲気は
水分を含まないことを特徴とするものである。
【0016】請求項9の発明は、プリント基板に印刷さ
れたクリーム半田の半田形状の整形装置であって、上記
プリント基板のクリーム半田が印刷された面を下向きに
するための反転手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項10の発明は、請求項9の半田形状
の整形装置において、上記プリント基板に振動を加える
ための加振手段を有することを特徴とするものである。
【0018】請求項11の発明は、クリーム半田が印刷
されたプリント基板の保存装置であって、上記プリント
基板を収容するための密閉容器を有することを特徴とす
るものである。
【0019】請求項12の発明は、請求項11のプリン
ト基板の保存装置において、上記密閉容器は上記プリン
ト基板のクリーム半田が印刷された面を下向きにして保
存することを特徴とするものである。
【0020】請求項13の発明は、請求項12のプリン
ト基板の保存装置において、上記プリント基板に振動を
加えるための加振手段を有することを特徴とするもので
ある。
【0021】請求項14の発明は、請求項11、12、
または、13のプリント基板の保存装置において、上記
密閉容器を飽和雰囲気で満たすことを特徴とするもので
ある。
【0022】請求項15の発明は、請求項14のプリン
ト基板の保存装置において、上記飽和雰囲気は酸素を含
まないことを特徴とするものである。
【0023】請求項16の発明は、請求項14、また
は、15のプリント基板の保存装置において、上記飽和
雰囲気は水分を含まないことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明に係
るプリント基板に印刷されたクリーム半田の半田形状の
整形、および、クリーム半田の品質劣化防止について説
明する。図1(a)〜(d)は、プリント基板にクリー
ム半田を印刷したときの説明図である。クリーム半田1
をプリント基板2に印刷するには、図1(a)に示すよ
うに、印刷マスク3を用いて印刷する。プリント基板2
に印刷マスク3をセットして、印刷マスク3の上面から
クリーム半田1を図示しないスキージで擦り込むと、印
刷マスク3に加工された開口部3aに対応してプリント
基板2にクリーム半田1が印刷される。印刷された直後
にはクリーム半田1の断面は図1(a)に示すように四
角形となっている。しかし、時間が経過するにつれて重
力の影響によって図1(b)に示すような「横ダレ」が
発生する。この「横ダレ」は、上述したような不具合の
原因となる。そこで、本発明においては上記横ダレを防
止するために、図1(c)に示すようにプリント基板2
を上面と下面とを反転させた。そして、図1(d)に示
すようにクリーム半田1を縦方向にダレさせて、クリー
ム半田1どうしの間隔を広げるとともに半田高を高くす
ることとした。さらに反転後のプリント基板2に振動を
与えることによって、縦方向のダレを促進させることが
できる。このことによって、横ダレによる短絡の多発や
電子部品のリード浮きによるオープン多発等の不具合を
解消することができる。
【0025】図2は、本発明に係る生産ラインの説明図
である。プリント基板2はコンベア10によってクリー
ム半田印刷機11に搬送され、ここでクリーム半田1が
印刷される。印刷の終了したプリント基板2はプリント
基板反転機12で上面と下面とが反転される。このプリ
ント基板反転機12は、たとえばプリント基板2の流れ
方向Aに対して、プリント基板2の左右のサイド部分を
チャキングして、モータ等によって180度反転させる
構成となっている。そして、反転されたプリント基板2
は加振機13に送られて振動が加えられる。振動が加え
られたプリント基板2はローダー14によってリフター
15のマガジン16に搭載される。マガジン16はリフ
ター15によって上昇するようになっており、上部から
順に一枚ずつプリント基板2が搭載される。一枚搭載さ
れる毎に次のプリント基板2を搭載すべく上昇する。マ
ガジン16はプリント基板2が満載されると、コンベア
17に移動する。そして、リフター15には次の空のマ
ガジン16が自動的に供給される。
【0026】プリント基板2が搭載されたマガジン16
は、プリント基板2に電子部品をマウントすべく図示し
ないマウンタに送られるが、後工程のトラブル等により
長時間放置される場合には後述する密閉容器に保存す
る。
【0027】次に、加振機13の一例について説明す
る。図3は加振機13の側面の断面図である。また、図
4は図3中の矢視B−B’断面図である。加振機13
は、プリント基板搬送部100と加振部200とから構
成されている。プリント基板搬送部100は減速機付イ
ンダクションモータ101によって回転駆動される駆動
側プーリ102と、一対の搬送ベルト103a、103
bと、従動側プーリ104と、プリント基板検知用セン
サ105とから構成されている。また、加振部200
は、一対の側板201a、201bと、L金具202
a、202bと、ウレタンゴム203a、203bと、
樹脂製の加振ガイド204とにより構成されている。ま
た、加振ガイド204には、底面204aにエアーバイ
ブレータ205が配設され、また、左右の側面204
b、204cに基板押さえ用の一対のエアーシリンダ2
06a、206bが配設されている。さらに、左右のガ
イド部204d、204eに、それぞれ搬送ベルト10
3a、103b用のガイド溝204f、204gが加工
されている。
【0028】加振機13の動作について説明する。プリ
ント基板反転機12で反転されたプリント基板2は、プ
リント基板反転機12の図示しない搬送部から送り出さ
れてくるが、このとき同期して加振機13の駆動側プー
リ102が回転駆動して一対の搬送ベルト103a、1
03bを回転させる。一対の搬送ベルト103a、10
3bによってプリント基板2は図3中A方向に搬送され
る。プリント基板2が加振ガイド204の所定の位置に
くると、プリント基板検知用センサ105がプリント基
板2を検知し、駆動側プーリ102の回転駆動を停止し
てプリント基板2を停止させる。プリント基板2が加振
ガイド204の所定位置で停止したら、一対のプリント
基板押さえ用エアーシリンダ206a、206bを作動
させて、プリント基板2が振動で移動しないように固定
する。そして、エアーバイブレータ205にエアーを供
給して加振ガイド204を振動させることによって、プ
リント基板2に振動を与える。所定時間プリント基板2
に振動を与えたら、エアーバイブレータ205の作動を
停止して、一対の基板押さえ用エアーシリンダ206
a、206bによる固定を解除し、駆動側プーリ102
を回転駆動させてプリント基板2をローダー14に送り
出す。そして、ローダー14はプリント基板2をマガジ
ン16に搭載する。
【0029】次に、マガジン16に搭載された後のプリ
ント基板2を長時間保存する場合について説明する。上
述したようにプリント基板2に印刷されたクリーム半田
1は時間の経過とともに品質が劣化して、電子部品のマ
ウントやリフローにおいて様々なトラブルの発生要因と
なる。これは大気中に放置することによる品質の劣化と
考えられる。すなわちクリーム半田1が大気中の酸素で
酸化されたり、大気中の水分を吸収したり、ペースト中
の溶剤が蒸発するといったことによるものである。そこ
でクリーム半田1が印刷されたプリント基板2を大気中
に置くのではなく、所定の飽和雰囲気中に置けば、クリ
ーム半田1の品質劣化を防止することができる。
【0030】図5(a)、(b)はクリーム半田1が印
刷されたプリント基板2を搭載したマガジン16を保存
するための密閉容器300の説明図である。密閉容器3
00にマガジン16を保存する場合には、図5(a)に
示すように上部からマガジン16を密閉筺体301に収
容する。そして図5(b)に示すように蓋302を閉じ
てハンドル式ロック303によってロックして密閉す
る。密閉筺体301を密閉したら、たとえば窒素ガスボ
ンベ310を一対のカップリング304a、304bに
よって接続し、窒素ガスボンベ310のバルブ311と
密閉筺体301のバルブ305とを開ける。密閉容器3
00に窒素ガス312が供給されると密閉容器300内
の大気は逆止弁306から大気中に放出されて、密閉容
器300内は窒素ガス312で満たされる。密閉容器3
00内が窒素ガス312で満たされたらバルブ305、
311を閉じて窒素ガス312の供給を停止する。な
お、クリーム半田1が印刷されたプリント基板2を使用
する場合には、蓋302を開けて密閉筺体301に収容
されたマガジン16を取り出して、図示しないマウンタ
装置の搬送部にマガジン16をセットする。
【0031】以上のような構成および動作によってクリ
ーム半田1が印刷されたプリント基板2を反転して加振
し、クリーム半田1の半田形状を整形することによって
横ダレを防止することが可能となった。また、窒素ガス
雰囲気中に保存することによって長時間経過してもクリ
ーム半田1の品質劣化を防止することが可能となった。
【0032】なお、本実施形態においては、上記反転機
と加振機とを独立に配設した構成について説明したが、
これに限られるものではなく、上記マガジンを密閉容器
に天地逆転させて収容し、密閉容器に配設された加振手
段によってプリント基板に振動を加える構成とすること
もできる。また、上記密閉容器内を満たす雰囲気として
窒素ガスを用いた構成について説明したが、上記窒素ガ
スに限らず、たとえば他の不活性ガスであるアルゴンガ
スであってもよい。
【0033】〔変形例1〕上記実施形態1においては、
一つのマガジン16を保存する密閉容器300について
説明したが、複数のマガジン16を保存する構成とする
こともできる。図6は複数のマガジン16を保存するこ
とができる密閉チャンバの一例の説明図である。密閉チ
ャンバ400は密閉チャンバ室401、マガジン16の
移動を容易にするためのローラコンベア402、入口扉
403、出口扉404、密閉チャンバ室側バルブ40
5、逆止弁406、カップリング407、窒素ガスボン
ベ410、窒素ガスボンベ側バルブ411等から構成さ
れている。クリーム半田1を印刷したプリント基板2を
搭載したマガジン16を入口側扉403を開けてローラ
コンベア402上に置いて収容する。複数のマガジン1
6を収容する場合には、先に収容したマガジン16を出
口扉404側に押すことによって収容する。なおローラ
コンベア402はモータによってマガジン16を搬送す
るものであってもよい。そして、マガジン16の収容が
終了したら密閉チャンバ室側バルブ405と窒素ガスボ
ンベ410のバルブ411を開けて窒素ガス412を供
給し、密閉チャンバ室401を窒素ガス412で満た
す。密閉チャンバ室401が窒素ガス412で満たされ
たら、上記バルブ405、411を閉じる。なお、マガ
ジン16を取り出す場合には、出口扉404を開けて取
り出すことができる。
【0034】〔変形例2〕上記実施形態1においては、
クリーム半田1が印刷されたプリント基板2を搭載した
マガジン16を窒素ガス雰囲気中に保存したが、アルコ
ール等の揮発性ガス雰囲気中に保存する構成とすること
もできる。本変形例においては、揮発性ガス雰囲気とし
てアルコール雰囲気中に保存する実施例について説明す
る。図7はクリーム半田1が印刷されたプリント基板2
を搭載したマガジン16を、アルコールの揮発性ガス雰
囲気中で保存するための密閉容器の一例の説明図であ
る。密閉容器500は、密閉筺体501と、扉502
と、アルコール供給部503とにより構成されている。
また、アルコール供給部503は、アルコール510用
の容器511と、所定量のアルコールを供給することが
できる供給バルブ512と、アルコール供給チューブ5
13と、ゴムキャップ514と、アルコール510を保
持して蒸発させるためのウエス515と、ウエス515
を保持するためのウエスホルダ516とにより構成され
ている。
【0035】クリーム半田1が印刷されたプリント基板
2を搭載したマガジン16を、密閉容器500で保存す
る動作について説明する。まず、扉502を開けてマガ
ジン16を内部に収容し、扉502を閉じる。そして供
給バルブ512を作動させて所定量のアルコール510
をウエス515に供給する。ウエス515にアルコール
510を供給することによって、アルコール510は蒸
発する。この蒸発したアルコール510は、ウエスホル
ダ516の側面に開けられた多数の孔516aを通過
し、密閉筺体501内をアルコール510の飽和雰囲気
とすることができる。このことによって、クリーム半田
1のペーストの溶剤が揮発することを防ぐことができ、
クリーム半田1の粘度の維持が可能となる。なお、アル
コール供給チューブ513を延長して、ウエス515と
ウエスホルダ516とを密閉筺体501の下部に配設す
る構成としても、同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】請求項1、または、2の発明によれば、
上記プリント基板のクリーム半田が印刷された面を下向
きにすることによって、該クリーム半田を縦方向にダレ
させて、該クリーム半田どうしの間隔を広げるように半
田形状を整形することができる。このことによって回路
パターン間の短絡、半田ボールの増加を防止することが
可能になるという優れた効果がある。また、該プリント
基板に印刷されたクリーム半田の半田高さを高くするよ
うに半田形状を整形することができるので、リード浮き
のある電子部品であっても、浮いたリードとクリーム半
田との接触が改善され、オープン発生率を低減させるこ
とが可能になるという優れた効果もある。
【0037】特に、請求項2の発明によれば、クリーム
半田印刷面を下向きにした上記プリント基板に対して振
動を加えることによって、上記縦方向のダレを促進させ
て半田形状を整形することが可能になるという優れた効
果がある。
【0038】請求項3の発明によれば、上記プリント基
板を密閉された容器中に収容して保存することによっ
て、上記クリーム半田の乾燥による品質劣化を抑えるこ
とができるので、該クリーム半田表面は粘着性を保持
し、電子部品のマウント不良や脱落による部品欠損の防
止が可能になるという優れた効果がある。
【0039】請求項4、または、5の発明によれば、上
記密閉容器の中で上記プリント基板のクリーム半田が印
刷された面を下向きにして保存することによって、該ク
リーム半田を縦方向にダレさせて、該クリーム半田どう
しの間隔を広げることができる。このことによって回路
パターン間の短絡、半田ボールの増加を防止することが
可能になるという優れた効果がある。また、該プリント
基板に印刷されたクリーム半田の半田高さを高くするこ
とができるので、リード浮きのある電子部品であって
も、浮いたリードとクリーム半田との接触が改善され、
オープン発生率を低減させることが可能になるという優
れた効果もある。
【0040】特に、請求項5の発明によれば、クリーム
半田印刷面を下向きにされた上記プリント基板に対して
振動を加えることによって、上記縦方向のダレを促進さ
せてクリーム半田形状を整形することが可能になるとい
う優れた効果がある。
【0041】請求項6の発明によれば、上記密閉容器内
を飽和雰囲気で満たすことによって、上記クリーム半田
のペーストの溶剤の揮発による品質劣化を防止すること
ができるため、該クリーム半田の粘度の維持が可能にな
るという優れた効果がある。
【0042】請求項7の発明によれば、上記飽和雰囲気
は酸素を含まないので、上記クリーム半田の酸化による
品質劣化を抑えることができる。このことによって、リ
フローでの溶け不良等を防止することが可能になるとい
う優れた効果がある。
【0043】請求項8の発明によれば、上記飽和雰囲気
は水分を含まないので、上記クリーム半田が水分を吸収
することによる品質劣化を防止することができる。この
ことによって、リフローで加熱された際に、水分が水蒸
気となって半田をはじき飛ばし、はじき飛ばされた半田
がコネクタのメッキ部分に付着して発生するコネクタの
接触不良を防止することが可能になるという優れた効果
がある。
【0044】請求項9、または、10の発明によれば、
上記プリント基板のクリーム半田が印刷された面を下向
きにすることによって、該クリーム半田を縦方向にダレ
させて、該クリーム半田どうしの間隔を広げるように半
田形状を整形することができる。このことによって回路
パターン間の短絡、半田ボールの増加を防止することが
できるという優れた効果がある。また、該プリント基板
に印刷されたクリーム半田の半田高さを高くするように
半田形状を整形することができるので、リード浮きのあ
る電子部品であっても、浮いたリードとクリーム半田と
の接触が改善され、オープン発生率を低減させることが
できるという優れた効果もある。
【0045】特に、請求項10の発明によれば、上記加
振手段によって上記プリント基板に振動を与えることに
よって、上記縦方向のダレを促進させてクリーム半田形
状を整形することができるという優れた効果がある。
【0046】請求項11の発明によれば、上記密閉容器
に上記プリント基板を収容することによって、上記クリ
ーム半田の乾燥による品質劣化を抑えることができるの
で、該クリーム半田表面は粘着性を保持し、電子部品の
マウント不良や脱落による部品欠損を防止することがで
きるという優れた効果がある。
【0047】請求項12、または、13の発明によれ
ば、上記プリント基板のクリーム半田が印刷された面を
下向きにすることによって、該クリーム半田を縦方向に
ダレさせて、該クリーム半田どうしの間隔を広げるよう
に半田形状を整形することができる。このことによって
回路パターン間の短絡、半田ボールの増加を防止するこ
とができるという優れた効果がある。また、該プリント
基板に印刷されたクリーム半田の半田高さを高くするよ
うに半田形状を整形することができるので、リード浮き
のある電子部品であっても、浮いたリードとクリーム半
田との接触が改善され、オープン発生率を低減させるこ
とができるという優れた効果もある。
【0048】特に、請求項13の発明によれば、上記加
振手段によって上記プリント基板に対して振動を加える
ことによって、上記縦方向のダレを促進させることがで
きるという優れた効果がある。
【0049】請求項14の発明によれば、上記密閉容器
内を飽和雰囲気で満たすことによって、上記クリーム半
田のペーストの溶剤の揮発による品質劣化を防止するこ
とができるため、該クリーム半田の粘度の維持ができる
という優れた効果がある。
【0050】請求項15の発明によれば、上記飽和雰囲
気は酸素を含まないので、上記クリーム半田の酸化によ
る品質劣化を抑えることができる。このことによって、
リフローでの溶け不良等を防止することができるという
優れた効果がある。
【0051】請求項16の発明によれば、上記飽和雰囲
気は水分を含まないので、上記クリーム半田が水分を吸
収することによる品質劣化を防止することができる。こ
のことによって、リフローで加熱された際に、水分が水
蒸気となって半田をはじき飛ばし、はじき飛ばされた半
田がコネクタのメッキ部分に付着して発生するコネクタ
の接触不良を防止することができるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、プリント基板にクリーム半
田を印刷したときの説明図。
【図2】実施形態に係る生産ラインの説明図。
【図3】加振機側面の断面図。
【図4】加振機の図3中の矢視B−B’断面図。
【図5】(a)は、密閉容器にマガジンを収容するとき
の説明図。(b)は、密閉容器をガスで満たすときの説
明図。
【図6】変形例に係るマガジンを複数収容することが可
能な密閉チャンバの説明図。
【図7】他の変形例に係る揮発性ガス雰囲気中にマガジ
ンを収容する密閉容器の説明図。
【符号の説明】
1 クリーム半田 2 プリント基板 11 クリーム半田印刷機 12 プリント基板反転機 13 加振機 16 マガジン 204 加振ガイド 205 エアーバイブレータ 300 密閉容器 310 窒素ガスボンベ 400 密閉チャンバ 500 密閉容器 510 アルコール

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板に印刷されたクリーム半田の
    半田形状の整形方法であって、上記プリント基板のクリ
    ーム半田が印刷された面を下向きにして整形することを
    特徴とする半田形状の整形方法。
  2. 【請求項2】請求項1の半田形状の整形方法において、
    上記プリント基板に振動を加えてクリーム半田を整形す
    ることを特徴とする半田形状の整形方法。
  3. 【請求項3】クリーム半田が印刷されたプリント基板の
    保存方法であって、上記プリント基板を密閉された容器
    の中に収容して保存することを特徴とするプリント基板
    の保存方法。
  4. 【請求項4】請求項3のプリント基板の保存方法におい
    て、上記プリント基板のクリーム半田が印刷された面を
    下向きにして保存することを特徴とするプリント基板の
    保存方法。
  5. 【請求項5】請求項4のプリント基板の保存方法におい
    て、上記プリント基板に振動を加えることを特徴とする
    プリント基板の保存方法。
  6. 【請求項6】請求項3、4、または、5のプリント基板
    の保存方法において、上記密閉された容器を飽和雰囲気
    で満たすことを特徴とするプリント基板の保存方法。
  7. 【請求項7】請求項6のプリント基板の保存方法におい
    て、上記飽和雰囲気は酸素を含まないことを特徴とする
    プリント基板の保存方法。
  8. 【請求項8】請求項6、または、7のプリント基板の保
    存方法において、上記飽和雰囲気は水分を含まないこと
    を特徴とするプリント基板の保存方法。
  9. 【請求項9】プリント基板に印刷されたクリーム半田の
    半田形状の整形装置であって、上記プリント基板のクリ
    ーム半田が印刷された面を下向きにするための反転手段
    を有することを特徴とする半田形状の整形装置。
  10. 【請求項10】請求項9の半田形状の整形装置におい
    て、上記プリント基板に振動を加えるための加振手段を
    有することを特徴とする半田形状の整形装置。
  11. 【請求項11】クリーム半田が印刷されたプリント基板
    の保存装置であって、上記プリント基板を収容するため
    の密閉容器を有することを特徴とするプリント基板の保
    存装置。
  12. 【請求項12】請求項11のプリント基板の保存装置に
    おいて、上記密閉容器は上記プリント基板のクリーム半
    田が印刷された面を下向きにして保存することを特徴と
    するプリント基板の保存装置。
  13. 【請求項13】請求項12のプリント基板の保存装置に
    おいて、上記プリント基板に振動を加えるための加振手
    段を有することを特徴とするプリント基板の保存装置。
  14. 【請求項14】請求項11、12、または、13のプリ
    ント基板の保存装置において、上記密閉容器を飽和雰囲
    気で満たすことを特徴とするプリント基板の保存装置。
  15. 【請求項15】請求項14のプリント基板の保存装置に
    おいて、上記飽和雰囲気は酸素を含まないことを特徴と
    するプリント基板の保存装置。
  16. 【請求項16】請求項14、または、15のプリント基
    板の保存装置において、上記飽和雰囲気は水分を含まな
    いことを特徴とするプリント基板の保存装置。
JP10369761A 1998-12-25 1998-12-25 プリント基板に印刷されたクリ―ム半田の半田形状の整形方法および整形装置、ならびに、クリ―ム半田が印刷されたプリント基板の保存方法および保存装置 Withdrawn JP2000196233A (ja)

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