JP2000196174A - 半導体レ―ザ装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体レ―ザ装置及びその製造方法

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JP2000196174A
JP2000196174A JP10369546A JP36954698A JP2000196174A JP 2000196174 A JP2000196174 A JP 2000196174A JP 10369546 A JP10369546 A JP 10369546A JP 36954698 A JP36954698 A JP 36954698A JP 2000196174 A JP2000196174 A JP 2000196174A
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Japan
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semiconductor laser
laser device
metal brazing
brazing material
mounting portion
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JP10369546A
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Takeo Otsuka
武夫 大塚
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的短絡を防止して、2つの半導体レーザ
素子から出射される各レーザ光の光軸をサブマウント基
板に対して互いに平行にする半導体レーザ装置及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 レーザ素子2及びレーザ素子3から出射
される各レーザ光の光軸が平坦なサブマウント基板9に
対して互いに平行になるようにレーザ素子2、3をサブ
マウント基板9上に固着する半導体レーザ装置1であっ
て、サブマウント基板9上に所定の間隙を有して矩形状
に形成された載置部11及び載置部12と、載置部11
及び載置部12の上に形成された金属ろう材10a、1
0bと、レーザ素子2の発光領域Aが載置部11上に、
レーザ素子3の発光領域Bが載置部12上に配置され、
金属ろう材10aを介して載置部11上に固着形成され
たレーザ素子2と、金属ろう材10bを介して載置部1
2上に固着形成されたレーザ素子3とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compa
ct Disc)やDVD(Digital Vide
o Disc)用等の光ディスクの再生を行う光ディス
ク装置の光源として用いられる半導体レーザ装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、特定波長のレーザ光を用
いて再生されるため、異なるフォーマットで書き込まれ
た光ディスクの再生を行う場合、それに対応した異なる
特定波長のレーザ光が必要とされる。通常、このレーザ
光の光源としては半導体レーザ素子が用いられ、レーザ
光の波長は、半導体レーザ素子の材料で決定される。こ
のため、複数の光ディスクの再生には、それに対応した
異なるレーザ波長を有する複数の半導体レーザ素子が必
要とされる。この際、複数の光ディスクの場合は、それ
ぞれ、単独でフォーマットが設定されている場合であ
る。
【0003】ところで、複数の光ディスクの再生を行う
場合には、低価格化や小型化のために、1台の光ディス
ク装置により再生する開発が盛んに行われている。特
に、CD用とDVD用光ディスクの記録情報を1台の光
ディスク装置で再生することが行われている。CD用光
ディスクの再生を行う光源としては、波長780nmの
レーザ光を出射するAlGaAs系半導体レーザ素子
が、DVD用光ディスクの再生を行う光源としては、波
長650nmのレーザ光を出射するInGaAlP系半
導体レーザ素子が用いられる。このため、基板上にAl
GaAs系半導体レーザ素子とInGaAlP系半導体
レーザ素子とを搭載した半導体レーザ装置とか、同一半
導体基板上にAlGaAs系半導体レーザ素子とInG
aAlP系半導体レーザ素子を同時に形成した半導体レ
ーザ装置が必要となる。
【0004】このうち、同一半導体基板上にAlGaA
s系半導体レーザ素子とInGaAlP系半導体レーザ
素子を同時に形成するためには、以下の困難さがある。
これら2つの半導体レーザ素子は、材料系が異なるため
必ずいずれか一方を先に成長し、しかる後、他方を成長
する必要がある。このため、先に成長した一方の半導体
レーザ素子の結晶層部分には、他方の半導体レーザ素子
を成長する際にも熱が加わることになり、略2倍の熱履
歴を有することになる。このため、先に成長した一方の
半導体レーザ素子の積層された結晶層間でドーパント
(例えば、Zn)の拡散が生じ、設計通りのpn接合が
形成されない(pnシフト)といったことが生じる。こ
のようなpn接合シフトは、半導体レーザ素子の電気的
特性を劣化(例えば、動作電圧の増大)させたり、ドー
パントが活性層に拡散して非発光中心が増加し、レーザ
特性も劣化してしまう。このように、同一半導体基板上
にAlGaAs系半導体レーザ素子とInGaAlP系
半導体レーザ素子を同時に形成するには、前述したよう
な困難さがある。
【0005】これに対して、AlGaAs系半導体レー
ザ素子とInGaAlP系半導体レーザ素子を近接配置
して基板上に搭載する半導体レーザ装置は、AlGaA
s系半導体レーザ素子とInGaAlP系半導体レーザ
素子が既に商品化されているので、この2つの半導体レ
ーザ素子を組み立てるだけで、CD用とDVD用光ディ
スクの再生を行うことができる半導体レーザ装置を実現
することができる。更に、2つの半導体レ−ザ素子のそ
れぞれの発光領域間を100μm以内にすれば、光学系
を共通化して用いることができるので、1台の光ディス
ク装置によりCD用とDVD用の光ディスクの再生を行
うことができるため、安価な光ディスク装置を得ること
ができる。
【0006】このような半導体レーザ装置について、図
3を用いて説明する。図3は、従来の半導体レーザ装置
を示す図である。まず初めに、従来の半導体レーザ装置
17の構成について説明する。半導体レーザ装置17
は、金属ろう材10を介して平坦なサブマウント基板9
上に固着され、かつ所定の間隔を有したAlGaAs系
の半導体レーザ素子2とInGaAlP系の半導体レー
ザ素子3とからなる。AlGaAs系の半導体レーザ素
子2は、GaAs基板4上にその側部2aから50μm
以内の位置に発光領域Aを有するAlGaAs系半導体
レーザ結晶5と、電極6とが順次積層され、この積層方
向と反対側のGaAs基板4に電極7が形成されてな
る。なお、通常、AlGaAs系半導体レーザ結晶5
は、AlGaAs系材料からなるpn接合を有してい
る。
【0007】また、InGaAlP系の半導体レーザ素
子3は、GaAs基板4上に側部3aから50μm以内
の位置に発光領域Bを有するInGaAlP系半導体レ
ーザ結晶8と、電極6とが順次積層され、この積層方向
と反対側のGaAs基板4に電極7が形成されてなる。
なお、通常、InGaAlP系半導体レーザ結晶8は、
InGaAlP系の材料からなるpn接合を有してい
る。更に、半導体レーザ素子2と半導体レーザ素子3
は、レーザ光の出射面が互いに同一平面内にあり、かつ
発光領域Aと発光領域Bとの間の距離が略100μm以
内となるように半導体レーザ素子2の側部2aと半導体
レーザ素子3の側部3aとが向かい合って配置され、固
着されている。この際、半導体レーザ素子2及び半導体
レーザ素子3から出射されるレーザ光の光軸を平行にす
るには、例えば、半導体レーザ素子2の側部2aを基準
として半導体レーザ素子3を配置することによって行
う。
【0008】次に、従来の半導体レーザ装置17の動作
について説明する。CD用の光ディスクの再生を行う場
合には、AlGaAs系の半導体レーザ素子2を用い
る。AlGaAs系の半導体レーザ素子2の動作は、電
極6と電極7との間に電流を流すことによって発光領域
Aから780nm波長のレーザ光を得ることができる。
また、DVD用の光ディスクの再生を行う場合には、I
nGaAlP系の半導体レーザ素子3を用いる。InG
aAlP系の半導体レーザ素子3の動作は、電極6と電
極7との間に電流を流すことによって発光領域Bから6
50nm波長のレーザ光を得ることができる。このよう
に、光ディスクがCD用であるかDVD用であるかによ
って半導体レーザ素子2と半導体レーザ素子3を選択的
に用いることによって再生を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2つの
半導体レーザ素子2、3のそれぞれの発光領域間を10
0μmにすることが必要なことから、半導体レ−ザ素子
2と半導体レーザ素子3との間が狭いため、金属ろう材
10が互いに対向する側部2aと側部3aとの間に這い
上がり部Mを生じ、この這い上がり部Mが半導体レーザ
素子2のpn接合領域、半導体レーザ素子3のpn接合
領域に達し電気的に短絡状態を生じ、半導体レーザ素子
2及び半導体レーザ素子3の動作を不能にしていた。こ
の対策として、半導体レーザ素子2及び半導体レーザ素
子3の電極6及び電極7以外を絶縁物で覆うことが考え
られたが、半導体レーザ素子2及び半導体レーザ素子3
の製造方法が複雑になったり、高い製造コストを生じて
いた。
【0010】また、この2つの半導体レーザ素子2、3
から出射される2つのレーザ光の光軸は、サブマウント
基板9に対して互いに平行にする必要があるが、半導体
レーザ素子2と半導体レーザ素子3の配置は、いずれか
一方を基準として、他方を位置決めして行われるので、
例えば、半導体レーザ素子2を基準とする場合、この半
導体レーザ素子2の基準となる部分が破損している場合
には基準がなくなってしまう。このように、半導体レー
ザ素子2又は半導体レーザ素子3の基準となる部分が破
損していたり、設計通りの形状となっていないと、2つ
のレーザ光の光軸をサブマウント基板9に対して互いに
平行にできず、光ディスクの記録情報を正確に再生でき
なくなるといった問題を生じていた。また、半導体レー
ザ素子2と半導体レーザ素子3を同時にサブマウント基
板9上に固着できず、生産性を低下させていた。
【0011】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、電気的短絡を防止し
て、2つの半導体レーザ素子から出射される各レーザ光
の光軸をサブマウント基板に対して互いに平行にする半
導体レーザ装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ装
置の第1の発明は、第1半導体レーザ素子及び第2半導
体レーザ素子から出射される各レーザ光の光軸が平坦な
サブマウント基板に対して互いに平行になるように前記
第1及び前記第2半導体レーザ素子を前記サブマウント
基板上に固着する半導体レーザ装置であって、前記サブ
マウント基板上に所定の間隙を有して矩形状に形成され
た第1載置部及び第2載置部と、前記第1載置部及び前
記第2載置部の上に形成された第1金属ろう材及び第2
金属ろう材と、前記第1及び前記第2半導体レーザ素子
の第1及び第2発光領域が同じ側に位置するように、前
記第1及び前記第2載置部上に配置され、前記第1金属
ろう材を介して前記第1載置部上に固着形成された前記
第1半導体レーザ素子と、前記第2金属ろう材を介して
前記第2載置部上に固着形成された前記第2半導体レー
ザ素子とからなることを特徴とする。
【0013】第2の発明は、第1半導体レーザ素子及び
第2半導体レーザ素子から出射される各レーザ光の光軸
が平坦なサブマウント基板に対して互いに平行になるよ
うに前記第1及び前記第2半導体レーザ素子を前記サブ
マウント基板上に固着する半導体レーザ装置であって、
前記サブマウント基板は、半導体基板であり、前記半導
体基板の表面上に形成された逆テーパ部と、この逆テー
パ部を挟んで前記半導体基板の一方の表面上に順次形成
された第1載置部、第1金属ろう材と、他方の表面上に
順次形成された第2載置部、第2金属ろう材と、前記第
1金属ろう材及び前記第2金属ろう材上に前記第1及び
前記第2半導体レーザ素子の第1及び第2発光領域が同
じ側に位置させると共に、前記第1及び前記第2半導体
レーザ素子の各側部が前記逆テーパ部の上部突起部に接
触した状態で、固着された前記第1及び前記第2半導体
レーザ素子からなることを特徴とする。
【0014】第3の発明は、請求項2記載の半導体レー
ザ装置の製造方法において、前記逆テーパ部は、前記半
導体基板上にSiN膜パターンを形成し、このSiN膜
パターンに覆われた以外の部分をピロカテコールとエチ
レンジアミン酸四酢酸と水とからなる混合エッチング液
を用いてエッチング形成することを特徴する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の半導体レ−ザ装置の実施
形態について図1及び図2を用いて説明する。図1は、
本発明の第1実施形態の半導体レーザ装置を示す断面図
である。図2は、本発明の第2実施形態の半導体レーザ
装置を示す断面図である。従来例と同一構成には同一符
号を用いて、その詳細な説明を省略する。
【0016】まず初めに、本発明の第1実施形態の半導
体レーザ装置の構成について図1を用いて説明する。半
導体レーザ装置1は、サブマウント基板9と、このサマ
ウント基板9上に所定の間隙を有して形成されたAuか
らなる載置部11及び載置部12と、載置部12及び載
置部11の上に形成された金属ろう材10a、10b
と、半導体レーザ素子2及び3の発光領域A及びBが同
じ側に位置するように、載置部11、12上に配置さ
れ、金属ろう材10aを介して載置部11上に固着形成
された半導体レーザ素子2と、金属ろう材10bを介し
て載置部12上に固着形成された半導体レーザ素子3と
からなる。
【0017】前述したように、AlGaAs系半導体レ
ーザ結晶5は、AlGaAs系材料からなるpn接合を
有し、InGaAlP系半導体レーザ結晶8は、InG
aAlP系の材料からなるpn接合を有している。
【0018】載置部11及び12は、矩形状に形成され
ており、載置部11の側部11a,11bと載置部12
の側部12a,12bは互いに平行になっている。この
ため、例えば、載置部11の側部11aを基準にして、
半導体レーザ素子2と半導体レーザ素子3を金属ろう材
10a、10bを介して、それぞれに対応した載置部1
1と載置部12上に固着することができるようになって
いる。また、半導体レーザ素子2及び3から出射される
各レーザ光の光軸は、載置部11の側部11aと同一方
向となる。
【0019】更に、半導体レーザ素子2と半導体レーザ
素子3は、レーザ光の出射面が互いに同一平面内にあ
り、かつ発光領域Aと発光領域Bとの間の距離が略10
0μm以内となるように半導体レーザ素子2の一端部2
aと半導体レーザ素子3の一端部3aとが向かい合って
配置され、固着されている。
【0020】この際、載置部11と載置部12の間から
はみ出したサブマウント基板9上に形成されている金属
ろう材10a、10b部分は、載置部11及び載置部1
2上に形成されている金属ろう材10a、10b部分よ
りも載置部11及び載置部12の厚さだけ低い位置にあ
るので、金属ろう材10a、10bがpn接合部まで達
して半導体レーザ素子2及び半導体レーザ素子3が電気
的に短絡してしまうことを防止できるようになってい
る。また、発光領域Aが載置部11及び発光領域Bが載
置部12上に対応するように金属ろう材10aを介して
半導体レーザ素子2が載置部11上に、半導体レーザ素
子3が金属ろう材10bを介して載置部12上にそれぞ
れ固着されているので、半導体レーザ素子2及び半導体
レーザ素子3を動作させる際、発光領域A及び発光領域
Bから発生する熱が最も大きいが、この熱を効率良く外
部に放出できるようになっている。
【0021】本発明の半導体レーザ装置1の動作は、従
来の半導体レーザ装置13の動作と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0022】以上のように、本発明の半導体レーザ装置
1は、サブマウント基板9と、このサマウント基板9上
に所定の間隙を有して形成されたAuからなる載置部1
1及び載置部12と、載置部12及び載置部11の上に
形成された金属ろう材10a、10bと、半導体レーザ
素子2及び3の発光領域A及びBが同じ側に位置するよ
うに、載置部11、12上に配置され、金属ろう材10
aを介して載置部11上に固着形成された半導体レーザ
素子2と、金属ろう材10bを介して載置部12上に固
着形成された半導体レーザ素子3とからなるので、半導
体レーザ素子2及び3のpn接合部に金属ろう材10
a、10bが這い上がり、金属ろう材10がpn接合部
まで達して半導体レーザ素子2及び半導体レーザ素子3
が電気的に短絡してしまうことを防止できる。
【0023】また、載置部11、12は矩形状であるの
で、例えば、載置部11の側部11aを基準にして、半
導体レーザ素子2と半導体レーザ素子3を金属ろう材1
0を介して、それぞれに対応した載置部11と載置部1
2上に固着することができるため、半導体レーザ素子2
及び3から出射される各レーザ光の光軸を同一方向にす
ることができる。このように、載置部11の側部11
a、11b又は載置部12の側部12a、12bのいず
れかが基準となるので、半導体レーザ素子2及び半導体
レーザ素子3を1つずつ又は2つ同時に載置部11及び
12上に金属ろう材10を介して同時に形成できるた
め、生産性が向上する。また、載置部11及び12をA
uで構成しているため、半導体レーザ素子2及び半導体
レーザ素子3の動作の際、発光領域A及び発光領域Bか
ら発生する熱が最も大きいが、この熱を効率良く外部に
放出できる。このため、半導体レーザ素子2及び半導体
レーザ素子3の信頼性が向上する。
【0024】次に、本発明の第2実施形態の半導体レー
ザ装置について図2を用いて説明する。本発明の第2実
施形態の半導体レーザ装置13は、本発明の第1実施形
態における載置部11、12上に金属ろう材10a、1
0bを介してそれぞれ半導体レーザ素子2及び3を固着
する代わりに、矩形状の半導体基板14の中央部に逆テ
ーパ部14aを形成し、この逆テーパ部14aを挟持
し、半導体レーザ素子2と半導体レーザ素子3をそれぞ
れに対応する半導体基板基板14の表面平坦部14b及
び14b上に設けられた載置部15、16に金属ろう材
10a及び10bを介して固着したものである。本発明
の第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0025】本発明の第2実施形態の半導体レーザ装置
13は、半導体基板14と、この半導体基板14の表面
上に形成された逆テーパ部14aと、逆テーパ部14a
を挟さんで、半導体基板14の一方の表面上に順次形成
されたAuからなる載置部15と、金属ろう材10a
と、他方の表面上に順次形成されたAuからなる載置部
16と、金属ろう材10bと、この金属ろう材10a、
10b上に半導体レーザ素子2及び3の発光領域A及び
Bが同じ側に位置させると共に、半導体レーザ素子2及
び3の側部2a及び側部3aが逆テーパ部14aの上部
突起T、Tに接触した状態で固着された半導体レーザ素
子2及び半導体レーザ素子3とからなる。
【0026】載置部15、16は、矩形状に形成されて
おり、載置部15の側部15a,16bと載置部16の
側部16a,16bは互いに平行になっている。このた
め、例えば、載置部15の側部15aを基準にして、半
導体レーザ素子2を金属ろう材17を介して載置部15
上に、また半導体レーザ素子3を金属ろう材18を介し
て載置部16上に固着できるので、半導体レーザ素子2
及び3から出射される各レーザ光の光軸を載置部15の
側部15aと同一方向にすることができる。また、逆テ
ーパ部14aの側部A1と載置部15の側部15aに囲
まれた空間部S1、また逆テーパ部14bの側部A2と半
導体レーザ素子3の側部3aに囲まれた空間部S2は、
過剰な金属ろう材10a、10bの吸収領域となってい
る。
【0027】以上のように、本発明の半導体レーザ装置
13は、半導体基板14と、この半導体基板14の表面
上に形成された逆テーパ部14aと、逆テーパ部14a
を挟さんで、半導体基板14の一方の表面上に順次形成
されたAuからなる載置部15と、金属ろう材10a
と、他方の表面上に順次形成されたAuからなる載置部
16と、金属ろう材10bと、この金属ろう材10a、
10b上に半導体レーザ素子2及び3の発光領域A及び
Bが同じ側に位置させると共に、半導体レーザ素子2及
び3の側部2a及び側部3aが逆テーパ部14aの上部
突起T、Tに接触した状態で固着された半導体レーザ素
子2及び半導体レーザ素子3とからなるので、過剰な金
属ろう材10a、10bが空間部S1及びS2により吸収
されるため、半導体レーザ素子2及び3のpn接合部ま
で金属ろう材が這い上がって、電気的な短絡を生じ、半
導体レーザ素子2及び半導体レーザ素子3の動作を不能
にすることを防止できる。
【0028】また、載置部15及び16は矩形状であ
り、その側部15a、15b、16a及び16bは互い
に平行であるので、例えば、載置部15の側部15aを
基準にして、半導体レーザ素子2を金属ろう材10aを
介して、また半導体レーザ素子3を金属ろう材10bを
介して、載置部15及び載置部16上に同時に配置し、
固着することができるため、半導体レーザ素子2及び3
から出射される各レーザ光の光軸を同一方向にすること
ができる。このように、載置部15の側部15a、15
b又は載置部16の側部16a、16bのいずれかが基
準となるので、半導体レーザ素子2及び半導体レーザ素
子3を1つずつ又は2つ同時に載置部15及び載置部1
6上に金属ろう材10a、10bを介して同時に形成で
きるため、生産性が向上する。
【0029】次に、本発明の第2実施形態の半導体レー
ザ装置の製造方法について説明する。半導体基板14上
に図示しないSiN膜を形成し、フォトリソグラフィ法
及びドライエッチング法を用いて、半導体基板14の中
央部に図示しないSiN膜パターン部を形成する。次
に、温度200℃の重さ3gのピロカテコールと17c
cのエチレンジアミン酸四酢酸と8ccの水との混合エ
ッチング液を用いて、図示しないSiN膜パターン部に
覆われた以外の半導体基板14をエッチングする。こう
して、半導体基板14の中央部に逆テーパ部14aを形
成する。
【0030】しかる後、逆テーパ部14a及び表面平坦
部14b、14b上にAuを20μm形成後、フォトリ
ソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、載置部
15、16を形成する。載置部15、16、逆テーパ部
14a及び表面平坦部14b、14b上にInを形成
後、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法を用
いて、金属ろう材10a、10bを形成する。
【0031】この後、半導体レーザ素子2の側部2aを
逆テーパ部14aの上部突起T、Tに接触させて、半導
体レーザ素子2を金属ろう材10a上に載置する。更
に、半導体レーザ素子3の側部3aを逆テーパ部14a
の上部突起T、Tに接触させて、半導体レーザ素子3を
金属ろう材10a上に載置する。この際、半導体レーザ
素子2及び半導体レーザ素子3を上記と同様にして、同
時に金属ろう材10a、10b上に載置しても良い。
【0032】この状態から、半導体レーザ素子2及び半
導体レーザ素子3の上部から4〜5gの荷重を加えなが
ら金属ろう材10a、10bの融点以上に加熱溶融後、
冷却して半導体レーザ素子2及び半導体レーザ素子3を
金属ろう材10a、10bを介して載置部15、16上
に固着する。こうして、図2に示す半導体レーザ装置1
3が得られる。
【0033】以上のように、本発明の半導体レーザ装置
13の製造方法によれば、ピロカテコールとエチレンジ
アミン酸四酢酸と水とからなる混合エッチング液を用い
て、半導体基板14の表面上に逆テーパ部14aを形成
しているので、この逆テーパ部14aを精度良く形成で
きる。この結果、半導体レーザ素子2を載置部15上に
金属ろう材10aを介して、また半導体レーザ素子3を
載置部16上に金属ろう材10bを介して精度良く固着
することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の半導体レ−ザ装置の請求項1に
よれば、サブマウント基板上に所定の間隙を有して矩形
状に形成された第1載置部及び第2載置部と、前記第1
載置部及び前記第2載置部の上に形成された第1金属ろ
う材及び第2金属ろう材と、前記第1及び前記第2半導
体レーザ素子の第1及び第2発光領域が同じ側に位置す
るように、前記第1及び前記第2載置部上に配置され、
前記第1金属ろう材を介して前記第1載置部上に固着形
成された前記第1半導体レーザ素子と、前記第2金属ろ
う材を介して前記第2載置部上に固着形成された前記第
2半導体レーザ素子とからなるので、前記第1半導体レ
ーザ素子及び前記第2半導体レーザ素子のpn接合部に
金属ろう材が這い上がり前記第1半導体レーザ素子及び
前記第2半導体レーザ素子の動作を不能にすることを防
止できる。また、前記第1載置部及び前記第2載置部は
矩形状であるので、この第1載置部及び第2載置部の一
部を基準として、前記第1半導体レーザ素子を前記第1
金属ろう材を介して前記第1載置部上に及び前記第2半
導体レーザ素子を前記第2金属ろう材を介して前記第2
載置部上に固着できるため、前記第1半導体レーザ素子
及び前記第2半導体レーザ素子から出射される各レーザ
光の光軸を同一方向にすることができる。このため、生
産性が向上する。また、請求項2によれば、サブマウン
ト基板は、半導体基板であり、前記半導体基板の表面上
に形成された逆テーパ部と、この逆テーパ部を挟んで前
記半導体基板の一方の表面上に順次形成された第1載置
部、第1金属ろう材と、他方の表面上に順次形成された
第2載置部、第2金属ろう材と、前記第1金属ろう材及
び前記第2金属ろう材上に前記第1及び前記第2半導体
レーザ素子の第1及び第2発光領域が同じ側に位置させ
ると共に、前記第1及び前記第2半導体レーザ素子の各
側部が前記逆テーパ部の上部突起部に接触した状態で、
固着された前記第1及び前記第2半導体レーザ素子から
なるので、過剰な前記第1金属ろう材及び前記第2金属
ろう材が前記逆テーパ部の側部と前記第1載置部の側部
に囲まれた空間部及び前記逆テーパ部の側部と前記第2
載置部に囲まれた空間により吸収されるため、前記第1
及び前記第2半導体レーザ素子のpn接合部まで金属ろ
う材が這い上がって、電気的な短絡を生じ、前記第1及
び前記第2半導体レーザ素子の動作を不能にすることを
防止できる。更に、本発明の請求項3の半導体レーザ装
置の製造方法によれば、逆テーパ部は、前記半導体基板
上にSiN膜パターンを形成し、このSiN膜パターン
に覆われた以外の部分をピロカテコールとエチレンジア
ミン酸四酢酸と水とからなる混合エッチング液を用いて
形成するので、逆テーパ部を精度良く形成することがで
きる。この結果、前記第1半導体レーザ素子を前記第1
載置部上に前記第1金属ろう材を介して、また前記第2
半導体レーザ素子を前記第2載置部上に前記第2金属ろ
う材を介して精度良く固着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の半導体レーザ装置を示
す図である。
【図2】本発明の第2実施形態の半導体レーザ装置を示
す図である。
【図3】一般的な半導体レーザ装置を示す図である。
【符号の説明】
1、13…半導体レーザ装置、2、3…半導体レーザ素
子、4…GaAs基板4、5…AlGaAs系半導体レ
ーザ結晶、6、7…電極、8…InGaAlP系半導体
レーザ結晶、9…サブマウント基板、10、17、18
…金属ろう材、11、12、15、16…載置部、14
…半導体基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1半導体レーザ素子及び第2半導体レー
    ザ素子から出射される各レーザ光の光軸が平坦なサブマ
    ウント基板に対して互いに平行になるように前記第1及
    び前記第2半導体レーザ素子を前記サブマウント基板上
    に固着する半導体レーザ装置であって、 前記サブマウント基板上に所定の間隙を有して矩形状に
    形成された第1載置部及び第2載置部と、前記第1載置
    部及び前記第2載置部の上に形成された第1金属ろう材
    及び第2金属ろう材と、前記第1及び前記第2半導体レ
    ーザ素子の第1及び第2発光領域が同じ側に位置するよ
    うに、前記第1及び前記第2載置部上に配置され、前記
    第1金属ろう材を介して前記第1載置部上に固着形成さ
    れた前記第1半導体レーザ素子と、前記第2金属ろう材
    を介して前記第2載置部上に固着形成された前記第2半
    導体レーザ素子とからなることを特徴とする半導体レー
    ザ装置。
  2. 【請求項2】第1半導体レーザ素子及び第2半導体レー
    ザ素子から出射される各レーザ光の光軸が平坦なサブマ
    ウント基板に対して互いに平行になるように前記第1及
    び前記第2半導体レーザ素子を前記サブマウント基板上
    に固着する半導体レーザ装置であって、 前記サブマウント基板は、半導体基板であり、前記半導
    体基板の表面上に形成された逆テーパ部と、この逆テー
    パ部を挟んで前記半導体基板の一方の表面上に順次形成
    された第1載置部、第1金属ろう材と、他方の表面上に
    順次形成された第2載置部、第2金属ろう材と、前記第
    1金属ろう材及び前記第2金属ろう材上に前記第1及び
    前記第2半導体レーザ素子の第1及び第2発光領域が同
    じ側に位置させると共に、前記第1及び前記第2半導体
    レーザ素子の各側部が前記逆テーパ部の上部突起部に接
    触した状態で、固着された前記第1及び前記第2半導体
    レーザ素子からなることを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の半導体レーザ装置の製造方
    法において、 前記逆テーパ部は、前記半導体基板上にSiN膜パター
    ンを形成し、このSiN膜パターンに覆われた以外の部
    分をピロカテコールとエチレンジアミン酸四酢酸と水と
    からなる混合エッチング液を用いてエッチング形成する
    ことを特徴する半導体レーザ装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100764393B1 (ko) 2006-02-22 2007-10-05 삼성전기주식회사 고출력 어레이형 반도체 레이저 장치 제조방법
JP2010199274A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Nichia Corp 半導体レーザ装置
JP2019087656A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 三菱電機株式会社 光モジュールおよびその製造方法

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