JP2000196050A - イメージセンサ素子収納用パッケージ - Google Patents

イメージセンサ素子収納用パッケージ

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JP2000196050A
JP2000196050A JP10366972A JP36697298A JP2000196050A JP 2000196050 A JP2000196050 A JP 2000196050A JP 10366972 A JP10366972 A JP 10366972A JP 36697298 A JP36697298 A JP 36697298A JP 2000196050 A JP2000196050 A JP 2000196050A
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sensor element
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less
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JP10366972A
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Hiroyuki Sugi
裕之 杉
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージ本体の壁部上面の封止面を研削し
て良好に平坦化することが困難であり、気密信頼性が低
い。 【解決手段】 セラミックス材料から成り、底板部4の
上面にイメージセンサ素子3の搭載部Aおよび搭載部A
を囲む四角枠状の壁部5を有する基体1と、壁部5の上
面に接合される透光性蓋体2とから成るイメージセンサ
素子収納用パッケージであって、壁部5は、基体1から
一体に立設した相対向する2辺をなす一対の壁体5a
と、壁体5a間の搭載部Aを反りが50μm以下となるよ
うに研削した後に壁体5a間にメタライズ金属層9・10
を介してろう付けされた残りの2辺をなす一対の壁部材
5bとから成るとともに、壁体5aおよび壁部材5bの
上面を反りが50μm以下で搭載部Aとの平行度が50μm
以下となるように研削している。気密信頼性が高く、素
子3を画像情報に正確に対向させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ等に
おいて使用される画像情報を電気信号に変換するイメー
ジセンサ素子を収容するためのイメージセンサ素子収納
用パッケージの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、イメージセンサ素子を収容するた
めのイメージセンサ素子収納用パッケージは、上面中央
部にイメージセンサ素子を収容するための空所となる凹
部を有するとともにこの凹部内から外部に導出する複数
の配線導体を有するパッケージ本体と、このパッケージ
本体の上面外周部に接合される透光性蓋体とから構成さ
れている。
【0003】この従来のイメージセンサ素子収納用パッ
ケージにおいて、パッケージ本体は、主に酸化アルミニ
ウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体等のセラミッ
クス材料から形成されており、上面中央部にイメージセ
ンサ素子を搭載するための搭載部を有する四角平板状の
底板部と、この底板部の外周各辺に沿って搭載部を取り
囲むようにして立設する壁部とを有している。そして、
底板部上面と壁部内壁面とでイメージセンサ素子を収容
するための空所となる凹部が形成されているとともに、
壁部上面に透光性蓋体が接合される封止面が形成されて
いる。
【0004】そして、パッケージ本体の凹部底面にイメ
ージセンサ素子を搭載固定するとともにイメージセンサ
素子の各電極を配線導体にボンディングワイヤを介して
電気的に接続し、しかる後、パッケージ本体の封止面に
透光性蓋体を樹脂等の封止材を介して接合させ、パッケ
ージ内部にイメージセンサ素子を気密に封止することに
よってイメージセンサ装置となる。
【0005】なお、パッケージ本体は、例えば酸化アル
ミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニ
ウム・酸化珪素・酸化マグネシウム・酸化カルシウム等
の原料粉末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混合して
セラミックスラリとなし、これを従来周知のドクタブレ
ード法を採用してシート状となすことにより複数枚のセ
ラミックグリーンシートを得、しかる後、これらのセラ
ミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとと
もに配線導体となる金属ペーストを印刷塗布し、最後
に、これらを上下に積層してセラミックグリーンシート
積層体となすとともに還元雰囲気中、約1600℃の温度で
焼成することによって製作される。
【0006】しかしながら、この従来のイメージセンサ
素子収納用パッケージによれば、パッケージ本体がセラ
ミックグリーンシートを複数枚積層するとともにこれを
焼成することによって製作されており、焼成時の収縮に
よって約100 μm程度の反りが発生していること、およ
び近時イメージセンサ素子の長さが80mm以上の長いも
のとなってきていること等から、パッケージ本体の搭載
部にイメージセンサ素子を搭載固定し、パッケージ内部
にイメージセンサ素子を収容した場合、イメージセンサ
素子がパッケージ本体の搭載部に傾いて搭載固定され、
その結果、イメージセンサ素子と画像情報とが正確に対
向せず、イメージセンサ素子における画像情報の電気信
号への変換が極めて不正確なものとなるという欠点を有
していた。
【0007】そこで、本願出願人は、特願平4−14836
号において、パッケージ本体を、底部(搭載部)と相対
向する一対の壁部とを有する基体部材と、相対向する一
対の壁部材とから構成し、底部の反りが50μm以下とな
るように機械研削法によって平坦となしたイメージセン
サ素子収納用パッケージを提案した。
【0008】このイメージセンサ素子収納用パッケージ
によれば、底部の反りを50μm以下の平坦なものとし
て、その上部に長尺のイメージセンサ素子を固定すれ
ば、イメージセンサ素子を画像情報に正確に対向させ、
イメージセンサ素子における画像情報の電気信号への変
換を極めて正確なものとすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
願平4−14836 号で提案したイメージセンサ素子収納用
パッケージによると、パッケージ本体の基体部材は底部
のみが研削平坦化されていることから、透光性蓋体が接
合される封止面には焼成時の収縮による約100 μm程度
の反りが残っている。さらに、基体部材と壁部材とが銀
ろう等のろう材を介して接合されており、これらのろう
付けの際に両者間に僅かな接合ずれが生じて基体部材の
上面と壁部材の上面との間に約100 μm程度の段差が形
成されることがある。
【0010】このように、パッケージ本体の封止面に10
0 μm程度の反りや段差があると、封止面に透光性蓋体
を封止材を介して接合させた場合に透光性蓋体とパッケ
ージ本体との間に大きな隙間が形成されることとなり、
この隙間を樹脂から成る封止材で良好に埋めることが困
難となって、イメージセンサ素子収納用パッケージの気
密信頼性が低下してしまうという問題点を有していた。
【0011】そこで、上記問題点を解消するために、パ
ッケージ本体の封止面を機械的研削法により研削して平
坦なものとなすことが考えられる。
【0012】しかしながら、この特願平4−14836 号で
提案したイメージセンサ素子収納用パッケージによる
と、パッケージ本体は、基体部材がアルミナセラミック
ス等のセラミックス材料から形成されているのに対して
壁部材が鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合
金・銅−タングステン合金等の金属から形成されてお
り、基体部材と壁部材とで硬さや靭性が異なることか
ら、封止面を機械研削法で研削して平坦となそうとして
も、両者を均等に研削することができずに封止面を反り
が50μm以下の平坦なものとすることが困難であった。
【0013】本発明はかかる従来技術の問題点に鑑みて
案出されたものであり、その目的は、パッケージ本体の
透光性蓋体が接合される封止面を良好な平坦面となし、
これによりパッケージ本体に透光性蓋体を樹脂から成る
封止材により気密信頼性高く接合することが可能なイメ
ージセンサ素子収納用パッケージを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のイメージセンサ
素子収納用パッケージは、セラミックス材料から成り、
底板部の上面にイメージセンサ素子が搭載される搭載部
およびこの搭載部を囲む四角枠状の壁部を有する基体
と、前記壁部の上面に接合される透光性蓋体とから成る
イメージセンサ素子収納用パッケージであって、前記壁
部は、前記基体から一体に立設した相対向する2辺をな
す一対の壁体と、この壁体間の前記搭載部を反りが50μ
m以下となるように研削した後に前記壁体間にメタライ
ズ金属層を介してろう付けされた残りの2辺をなす一対
の壁部材とから成るとともに、前記壁体および前記壁部
材の上面を反りが50μm以下で搭載部との平行度が50μ
m以下となるように研削して成ることを特徴とするもの
である。
【0015】本発明のイメージセンサ素子収納用パッケ
ージによれば、パッケージの基体の底板部および壁部が
同質のセラミックス材料から成り、両者が同じ被研削性
を有していることから、基体の搭載部を機械研削により
反りが50μm以下の平坦な面とした後、壁体および壁部
材により構成される壁部の上面、すなわち透光性蓋体が
接合される封止面を機械研削により反りが50μm以下で
搭載部との平行度が50μm以下の平坦な面とすることが
でき、パッケージ基体の封止面に透光性蓋体を樹脂から
成る封止材を介して気密信頼性高く接合させることがで
きるとともに、透光性蓋体を通して入射する画像情報を
イメージセンサ素子へ正確に対向させて入射させること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明のイメージセンサ素
子収納用パッケージを添付の図面を基に説明する。
【0017】図1は本発明のイメージセンサ素子収納用
パッケージの実施の形態の一例を示す断面図、図2は図
1に示すパッケージの透光性蓋体を除く平面図、図3は
図1・図2に示すパッケージの分解斜視図である。
【0018】これらの図において、1はパッケージ本体
をなす基体、2は透光性蓋体であり、これらでイメージ
センサ素子3を収容する容器が構成される。
【0019】基体1は、酸化アルミニウム質焼結体や窒
化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・炭化珪素
質焼結体・窒化珪素質焼結体・ガラスセラミックス等の
セラミックス材料から形成されており、上面中央部にイ
メージセンサ素子3が搭載される搭載部Aを有する例え
ば略四角平板状の底板部4と、この底板部4上で搭載部
1aを囲む四角枠状の壁部5とを有している。基体1の
搭載部Aにはイメージセンサ素子3が樹脂等の接着剤を
介して固着される。
【0020】また、壁部5は、例えば基体1の相対向す
る2辺に沿って基体1と一体に形成されて立設した相対
向する一対の壁体5aと、壁体5a間にそれぞれメタラ
イズ金属層9・10を介してろう付けされた、残りの2辺
をなす一対の壁部材5bとで構成されている。
【0021】基体1は、例えば酸化アルミニウム質焼結
体から成る場合であれば、酸化アルミニウム・酸化珪素
・酸化カルシウム・酸化マグネシウム等の原料粉末に適
当な有機バインダ・溶剤等を添加混合してセラミックス
ラリとなすとともに、これを従来周知のドクタブレード
法を採用してシート状となすことによって複数枚のセラ
ミックグリーンを得、しかる後、これらのセラミックグ
リーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともに上下
に積層し、最後にこのセラミックグリーンシート積層体
を還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成することによっ
て製作される。
【0022】また、基体1の壁部5は搭載部Aに隣接し
て段部Bを有しており、この段部B上面から外部側面に
かけてはタングステンやモリブデン・銀・銅等の金属メ
タライズから成る複数個の配線導体6が配設されてい
る。
【0023】配線導体6は、搭載部Aに搭載されたイメ
ージセンサ素子3の各電極をパッケージの外部に電気的
に接続するための導電路として機能し、その段部B部位
にはイメージセンサ素子3の各電極がボンディングワイ
ヤ7を介して電気的に接続され、その外部側面部位には
外部電気回路に接続される外部リード端子8が銀ろう等
のろう材を介して接合されている。
【0024】配線導体6は、例えばタングステンから成
る場合であれば、タングステン粉末に適当な有機バイン
ダ・溶剤を添加混合して得たタングステンペーストを基
体1となるセラミックグリーンシートに従来周知のスク
リーン印刷法を採用することによって所定のパターンに
印刷塗布しておき、これをセラミックグリーンシートの
積層体とともに焼成することによって、基体1の壁部5
の段部B上面から外部側面にかけて配設される。
【0025】基体1はまた、壁部材5bがろう付けされ
る前に、その搭載部Aが平面研削盤等を使用する機械的
研削法によって反りが50μm以下となるように研削され
て平坦化されている。
【0026】基体1はその搭載部Aが反りが50μm以下
となるように平坦化されていることから、搭載部Aに長
尺のイメージセンサ素子3を搭載固定する場合であって
も、イメージセンサ素子3が傾いて搭載固定されること
はなく、その結果、イメージセンサ素子3を常に画像情
報に正確に対向させることができる。
【0027】なお、基体1の搭載部Aはその反りが50μ
mを超えると、搭載部Aに例えば長さ80mm以上の長尺
なイメージセンサ素子3を搭載固定する際に、イメージ
センサ素子3が搭載部Aの反りに起因して斜めに傾きを
もって固定されることとなるため、イメージセンサ素子
3が画像信号を電気信号に正確に変換することができな
くなる傾向にある。従って、基体1の搭載部Aはその反
りが50μm以下に特定され、イメージセンサ素子3をよ
り精度良く固定する観点からは、好ましくは20μm以
下、さらに好ましくは10μm以下の反りであることが望
ましい。
【0028】また、基体1の搭載部Aを平面研削盤等の
機械的研削法により研削して平坦化する場合、例えば略
四角平板状の底板部4の相対向する2辺に沿うように一
対の壁体5aが存在するものの、この壁体5aが存在し
ない方向に平面研削盤等を摺動させれば、その摺動を阻
害されることなく搭載部Aの反りが50μm以下の平坦な
ものとなるように容易に研削することができる。
【0029】なお、この場合、基体1の搭載部Aを研削
して平坦化する前に、基体1の底板部4の下面を機械研
削法により反りが50μm以下の平坦面となるように研削
しておき、この下面を基準面として搭載部Aを研削する
ようにすれば、搭載部Aを安定に、かつ正確に研削する
ことができる。
【0030】また、基体1は、壁体5aが立設されてな
い側の底板部4の端面および壁体5aの側面にメタライ
ズ金属層9が被着されており、このメタライズ金属層9
には、同様に側面にメタライズ金属層10が被着された一
対の壁部材5bが銀ろう等のろう材を介して接合されて
いる。
【0031】このように、基体1の一対の壁体5a間、
この例では壁体5aが立設されてない側の底板部4の端
面および壁体5aの側面に一対の壁部材5bが接合され
ることにより、上面中央部にイメージセンサ素子3を収
容するための搭載部Aが形成された凹部を有する、パッ
ケージ本体となる基体1が形成される。
【0032】なお、メタライズ金属層9は、タングステ
ンやモリブデン・銀・銅等の金属メタライズから成り、
例えばタングステンから成る場合であれば、タングステ
ン粉末に適当な有機バインダ・溶剤等を添加混合して得
たタングステンペーストを基体1となるセラミックグリ
ーンシート積層体の端面に従来周知のスクリーン印刷法
を採用して印刷塗布しておき、これをセラミックグリー
ンシート積層体とともに焼成することによって、この例
であれば基体1の壁体5aが立設されてない側の底板部
4の端面および壁体5aの側面に被着される。
【0033】壁部材5bは、略直方体であり、基体1と
同質のセラミックス材料から形成されている。そして、
基体1との接合面にメタライズ金属層10を被着させると
ともにこのメタライズ金属層10をメタライズ金属層9に
銀ろう等のろう材を介してろう付けすることによって、
基体1の壁体5a間、この例では壁体5aが立設されて
いない側の底板部4の端面および壁体5aの側面に接合
される。
【0034】壁部材5bは、基体1に含有される原料粉
末と同じ原料粉末に適当な有機バインダを添加混合し、
所定のプレス金型でプレス成形することによって生セラ
ミック成形体を得、これを還元雰囲気中約1600℃の温度
で焼成することによって製作される。
【0035】また、壁部材5bに被着されるメタライズ
金属層10は、タングステンやモリブデン・モリブデン−
マンガン・銀・銅等の金属メタライズから成り、例えば
モリブデン−マンガンから成る場合であれば、モリブデ
ン粉末およびマンガン粉末に適当な有機バインダ・溶剤
等を添加混合して得たモリブデン−マンガンペーストを
壁部材5bの底板部4および壁体5aとの接合面に従来
周知のスクリーン印刷法を採用して印刷塗布するととも
に、これを還元雰囲気中、約1500℃の温度で焼成するこ
とによって被着される。
【0036】なお、メタライズ金属層9・10は、両者間
のろう付けに先立ち、その表面にろう材との振れ性に優
れるニッケル等の金属がめっき法により1〜5μm程度
の厚みに被着される。
【0037】さらに、基体1は、壁部5を構成する壁体
5aの上面および壁部材5bの上面が基体1に透光性蓋
体2を接合するための封止面Cを形成しており、この封
止面Cが平面研削盤等を用いた機械研削法により反りが
50μm以下となるように、また搭載部Aとの平行度が50
μm以下となるように研削されている。
【0038】基体1は、壁部材5bが壁体5a間にろう
付けされて壁部5を形成した後に、封止面Cが機械研削
法によりその反りが50μm以下となるように研削されて
いることから、封止面Cに透光性蓋体2を樹脂から成る
封止材を介して接合した場合に、封止面Cと透光性蓋体
2との間に大きな隙間が形成されることはなく、両者間
を樹脂から成る封止材で良好に埋めることが可能とな
る。その結果、気密信頼性の高いイメージセンサ素子収
納用パッケージを提供することができる。
【0039】なお、基体1の壁部5は、その封止面Cの
反りが50μmを超えると、封止面Cに透光性蓋体2を樹
脂から成る封止材を介して接合する場合に封止面Cと透
光性蓋体2との隙間が大きなものとなり、この隙間を封
止材で良好に埋めて気密信頼性高く封止することが困難
となる傾向にある。したがって、パッケージ本体1は、
その封止面Cの反りが50μm以下のものに特定される。
【0040】また、封止面Cの反りは、透光性蓋体2と
の間の隙間を埋める樹脂から成る封止材を介したパッケ
ージ内への透湿を少ないものとするために、好ましく
は、20μm以下、さらに好ましくは10μm以下としてお
くことが望ましい。さらに、封止面Cが搭載部Aとの平
行度が50μm以下となるように研削されていることか
ら、搭載部Aに搭載されるイメージセンサ素子3と封止
面Cに接合される透光性蓋体2との平行度が良好に確保
されることとなり、透光性蓋体2を通して入射する画像
情報をイメージセンサ素子3へ正確に対向させて入射さ
せることができる。
【0041】なお、基体1の壁部5の封止面Cを機械研
削法で研削して平坦となす場合、基体1に一体に立設し
た壁体5aと壁体5a間にろう付けされた壁部材5bと
がともに同質のセラミックス材料から成り、両者が同じ
硬さや靭性を有することから、両者が均等に研削されて
反りが50μm以下の平坦な封止面Cを安定して得ること
ができる。
【0042】この場合、前述の搭載部Aを研削する場合
と同様に、基体1の底板部4の予め研削平坦化された下
面を基準面として封止面Cを研削するようにすると、封
止面Cを安定に、かつ正確に研削することができるとと
もに、封止面Cと搭載部Aとの間の平行度や距離等を極
めて正確なものとすることができる。
【0043】なお、基体1の底板部4の下面を研削のた
めの基準面として利用する場合、壁部5を構成する壁部
材5bがこの基準面を利用する邪魔とならないように、
壁部材5bはその下端が基体1の底板部4の下面より高
い位置となるようにろう付けされていることが好まし
い。
【0044】かくして、本発明のイメージセンサ素子収
納用パッケージによれば、パッケージ本体である基体1
の搭載部Aの上面にイメージセンサ素子3を搭載固定す
るとともにイメージセンサ素子3の各電極を配線導体6
にボンディングワイヤ7を介して電気的に接続し、最後
に基体1の壁部5の封止面Cに透光性蓋体2をエポキシ
樹脂等の樹脂から成る封止材を介して接合することによ
って、気密信頼性に優れたイメージセンサ装置となる。
【0045】なお、本発明は以上の実施の形態の例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変更や改良を施すことは何ら差し支えない。
【0046】
【発明の効果】本発明のイメージセンサ素子収納用パッ
ケージによれば、セラミックス材料から成る基体上面の
四角枠状の壁部を、基体から一体に立設した相対向する
2辺をなす一対の壁体と、この壁体間にメタライズ金属
層を介してろう付けされた残りの2辺をなす一対の壁部
材とで構成し、壁体間の搭載部を反りが50μm以下とな
るように研削した後に壁部材をろう付けし、しかる後、
壁部の上面すなわち壁体および壁部材の上面を反りが50
μm以下となるように、また搭載部との平行度が50μm
以下となるように研削して成ることから、壁部を構成す
る壁体および壁部材が同質のセラミックス材料から成
り、両者が同じ被研削性を有しているため、封止面であ
る壁部の上面を機械研削により均等に研削することがで
きる。
【0047】また、封止面の反りを50μm以下の平坦な
面とするとともに搭載部との平行度を50μm以下とした
ことにより、封止面に透光性蓋体を樹脂から成る封止材
を介して接合した場合に、封止面と透光性蓋体との間に
大きな隙間が形成されることはなく、両者間を樹脂から
成る封止材で良好に埋めることが可能となって気密信頼
性の高いイメージセンサ素子収納用パッケージを提供す
ることができるとともに、イメージセンサ素子を画像情
報に正確に対向させ、イメージセンサ素子における画像
情報の電気信号への変換を極めて正確なものとすること
ができる。
【0048】以上により、本発明によれば、パッケージ
本体の透光性蓋体が接合される封止面を良好な平坦面と
なし、これによりパッケージ本体に透光性蓋体を樹脂か
ら成る封止材により気密信頼性高く接合することが可能
なイメージセンサ素子収納用パッケージを提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージセンサ素子収納用パッケージ
の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示したイメージセンサ素子収納用パッケ
ージの透光性蓋体を除く平面図である。
【図3】図1および図2に示したイメージセンサ素子収
納用パッケージの分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・基体 2・・・・・・透光性蓋体 3・・・・・・イメージセンサ素子 4・・・・・・底板部 5・・・・・・壁部 5a・・・・・壁体 5b・・・・・壁部材 A・・・・・・搭載部 C・・・・・・封止面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス材料から成り、底板部の上
    面にイメージセンサ素子が搭載される搭載部および該搭
    載部を囲む四角枠状の壁部を有する基体と、前記壁部の
    上面に接合される透光性蓋体とから成るイメージセンサ
    素子収納用パッケージであって、前記壁部は、前記基体
    から一体に立設した相対向する2辺をなす一対の壁体
    と、該壁体間の前記搭載部を反りが50μm以下となるよ
    うに研削した後に前記壁体間にメタライズ金属層を介し
    てろう付けされた残りの2辺をなす一対の壁部材とから
    成るとともに、前記壁体および前記壁部材の上面を反り
    が50μm以下で搭載部との平行度が50μm以下となるよ
    うに研削して成ることを特徴とするイメージセンサ素子
    収納用パッケージ。
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