JP7369091B2 - 光学装置用蓋体、光学装置用パッケージ及び光学装置 - Google Patents

光学装置用蓋体、光学装置用パッケージ及び光学装置 Download PDF

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Description

本開示は、光学装置用蓋体、光学装置用パッケージ及び光学装置に関する。
特許文献1には、光学装置において光学素子の搭載部を封止する蓋体が示されている。蓋体は、光を通すガラス板と、ガラス板を保持する枠体とを有し、光学素子を搭載した基板に接合される。蓋体のガラス板は、光学素子の入射光又は出射光の伝搬路に反射光が混入しないよう伝搬路に対して斜めに保持される。
特開2017-017058号公報
蓋体には、例えば蓋体を基板に接合する際などに応力が加わることがある。光学装置用の蓋体はガラス板が斜めに保持されるなど、構造に異方性を有するため、枠体に加わった応力に偏りが生じることがある。
本開示は、応力の偏りを緩和できる光学装置用蓋体、このような光学装置用蓋体を有する光学装置用パッケージ及び光学装置を提供することを目的とする。
本開示の光学装置用蓋体は、
貫通孔を囲む枠体と、
前記枠体における前記貫通孔の一方の開口を塞ぐ透光部材と、
を備え、
前記枠体は、第1壁部と、前記第1壁部よりも高い第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部に繋がる第3壁部及び第4壁部とを有し、
前記第1壁部と前記第3壁部及び前記第4壁部とのそれぞれの間の内側隅部は、前記第2壁部と前記第3壁部及び前記第4壁部とのそれぞれの間の内側隅部よりも曲り度合が緩い緩隅部を含む。
本開示の光学装置用パッケージは、
光学素子が搭載される搭載部を有する基板と、
前記搭載部を封止する上記の光学装置用蓋体と、
を備える。
本開示の光学装置は、
上記の光学装置用パッケージと、
前記搭載部に搭載された光学素子と、
を備える。
本開示によれば、応力の偏りを緩和できる光学装置用蓋体を提供できる。さらに、このような光学装置用蓋体を有する光学装置用パッケージ及び光学装置を提供できるという効果が得られる。
本開示の実施形態に係る光学装置を示す斜視図である。 図1の光学装置及び蓋体の構成要素を説明する分離斜視図である。 図1の光学装置の平面図である。 図3のA-A線における断面図である。 蓋体の枠体を示す斜視図(A)、平面図(B)、側面図(C)、底面図(D)である。 変形例1の蓋体の枠体を示す斜視図(A)、平面図(B)、側面図(C)、底面図(D)である。 変形例2の蓋体の枠体を示す平面図(A)と面取り部の変形例を示す平面図(B)である。 変形例3~5の蓋体の枠体を示す平面図(A)~(C)である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本開示の実施形態に係る光学装置を示す斜視図である。図2は、図1の光学装置及び蓋体の構成要素を説明する分離斜視図である。図3は、図1の光学装置の平面図である。図4は、図3のA-A線における断面図である。
<基本構造>
本実施形態の光学装置100は、光学素子102の搭載部R1を有する基板110と、搭載部R1に搭載された光学素子102と、基板110に接合されて搭載部R1を封止する蓋体130とを備える。基板110と蓋体130とが光学装置用パッケージに相当し、蓋体130が光学装置用蓋体に相当する。
光学素子102は、ミラーと、ミラーの角度を変化させる駆動部とを有する、ミラーデバイスなどのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子である。ミラーデバイスは、入射した光を反射しかつ反射する角度が制御されることで光学装置100の外部のスクリーン上に画像等を映写する。なお、光学素子102は、ミラーデバイス以外のMEMS素子、発光ダイオードなどの発光素子、光センサーなどの受光素子、ラインセンサ又はエリアセンサなどの撮像素子等、光を入射又は出射する素子であればどのような素子でもよい。
蓋体130は、図2に示すように、基板110に接合される金属フレーム131と、金属フレーム131に接合材132を介して接合される枠体133と、枠体133に接合材134を介して接合される透光部材(例えばガラス板)135と、備える。枠体133の下面に金属フレーム131が接合され、枠体133の上面に透光部材135が接合される。
金属フレーム131及び枠体133は、上下に貫通する貫通孔を囲う環状の形態を有する。さらに、金属フレーム131の上面及び下面は、例えば平面状など、基板110の接合面に対応した形状、並びに、枠体133の下面に対応した形状を有する。金属フレーム131は、枠体133の下面に対向する部分と、枠体133の下面より外側にはみ出る余白部分131b(図2の一点鎖線の外側)とを含む。余白部分131bは、全周にかけて延在し、余白部分131bに電極が当てられて金属フレーム131を基板110にシーム溶接できる。なお、金属フレーム131と基板110とがろう材等の接合材を介して接合される場合などには、余白部分131bは無くてもよい。
枠体133は、貫通孔を囲う第1壁部H1、第2壁部H2、第3壁部H3及び第4壁部H4を有する(図2~図4を参照)。貫通孔を囲むように、第1壁部H1、第3壁部H3、第2壁部H2及び第4壁部H4が、この順で繋がっている。第1壁部H1と第2壁部H2とは対向し、第1壁部H1は第2壁部H2よりも低い。第3壁部H3と第4壁部H4とは、上面が傾斜し、第1壁部H1側が低く、第2壁部H2側が高い。
透光部材135は、枠体133の上面の全周、すなわち、第1壁部H1~第4壁部H4の上面に接合され、枠体133における貫通孔の上側開口を塞ぐ。枠体133の上面、すなわち、第1壁部H1~第4壁部H4の上面は、例えば平面状など、透光部材135の接合部に対応した形状を有する。
枠体133は、例えばセラミック材料(セラミック焼結体)によって一体的に形成され、透光部材135より高い剛性を有し、金属フレーム131と異なる熱膨張率を有する。
接合材132は、活性金属を含むろう材であってもよい。接合材134は、低融点ガラスであってもよい。
基板110は、基体111と、搭載部R1を囲むシールリング112と、配線導体114とを備える。基体111は、セラミック材料(セラミック焼結体)などの絶縁体から構成される。基体111は、上面中央部に凹部111aを有し、凹部111a内に光学素子102の搭載部R1が位置する。なお、凹部111aは無くてもよい。光学素子102は、搭載部R1にろう材等の接合材e1(図4)を介して接合される。
シールリング112は、金属の環状のプレートであり、基体111に活性金属ろう材等の接合材e2(図4)を介して接合される。シールリング112は蓋体130の金属フレーム131とシーム溶接又はろう材を用いて接合される。
配線導体114は、基体111の上面のシールリング112よりも内側に位置する内部電極114Aと、基体111の上面のシールリング112よりも外側に位置する外部電極114Bと、基体111の内部に位置し内部電極114Aと外部電極114Bとを接続する内部導体114Cとを含む。内部導体114Cは、ビア導体114Ca、114Cb及び膜状導体114Ccとを含む。内部電極114Aは、光学素子102とワイヤーボンディング等により電気的に接続される。なお、外部電極114Bは、基体111の下面に露出する構成であってもよい。
<枠体形状>
図5は、蓋体の枠体を示す斜視図(A)、平面図(B)、側面図(C)、底面図(D)である。枠体133を構成する第1壁部H1、第2壁部H2、第3壁部H3及び第4壁部H4のうち、隣接する2つの間の外側角部(貫通孔の周囲における外周側の角部)Q1~Q4は、R面、C面などの面取り形状を有してもよい。枠体133を構成する第1壁部H1、第2壁部H2、第3壁部H3及び第4壁部H4のうち、隣接する2つの間の内側隅部(貫通孔の周囲における内周側の隅部)P1~P4は、R面を有する。
内側隅部P1、P2は、第1壁部H1と第3壁部H3との間の隅部、並びに、第1壁部H1と第4壁部H4との間の隅部であり、内側隅部P3、P4は、第2壁部H2と第3壁部H3との間の隅部、並びに、第2壁部H2と第4壁部H4との間の隅部である。
内側隅部P1、P2は、内側隅部P3、P4よりも曲り度合が緩い緩隅部P1a、P2aを含む。曲り度合が緩いとは、R面であれば曲率が小さい(曲率半径が大きい)ことを意味する。緩隅部P1a、P2aは、内側隅部P1、P2の下端部(透光部材135から遠い側の端部)に位置する。内側隅部P1、P2の曲り度合は、上部から下部の間でなだらかに変化し、上部の曲り度合は内側隅部P3、P4の曲り度合と同様であってもよい。
外側角部Q1~Q4は、同一の曲り度合であってもよい。第1壁部H1~第4壁部H4は互いに同一の厚みを有していてもよい。
<蓋体の応力>
光学装置100は、基板110に光学素子102が搭載された後、基板110に蓋体130が接合されて製造される。蓋体130の接合工程には、金属フレーム131に熱が加えられる工程が含まれ、上記の加熱に起因して枠体133に応力が加わることがある。
枠体133は、第1壁部H1が第2壁部H2よりも低いなどの異方性を有し、第1壁部H1の背が低い分、第1壁部H1側の剛性が低くなる。そして、上記の異方性と第1壁部H1側の剛性が低くなることで第1壁部H1側の内側隅部P1、P2に応力が集中しやすい。さらに、枠体133は蓋体130の接合工程に熱が加えられる基板110側に応力が集中しやすい。しかしながら、本実施形態の蓋体130によれば、枠体133の内側隅部P1、P2の下端部に緩隅部P1a、P2aを含み、応力が集中しやすい部分の曲り度合が緩くされるので、この部分の応力を分散させて、枠体133の一部に応力が集中することを抑制できる。
さらに、本実施形態の蓋体130によれば、緩隅部P1a、P2aが内側隅部P1、P2の下端部に含まれ、上部には含まれないので、透光部材135で塞がれる開口部の面積を大きくとれる。さらに、本実施形態の蓋体130によれば、緩隅部P1a、P2aはR面を有する。したがって、緩隅部P1a、P2aを局所的に注目しても応力が分散され細かな応力の集中を抑制できる。
(変形例1)
図6は、変形例1の蓋体の枠体を示す斜視図(A)、平面図(B)、側面図(C)、底面図(D)である。変形例1は、枠体133Aが異なる他は、実施形態1の蓋体130及び光学装置100と同様である。
枠体133Aは、内側隅部P1、P2の上部から下部にかけて全域が緩隅部P1a、P2aである。緩隅部P1a、P2aは、上部から下部にかけて同一の曲り度合を有していてよいし、内側隅部P3、P4における曲り度合よりも緩い範囲で、上部から下部の間で曲り度合が変化していてもよい。
変形例1の蓋体130によれば、蓋体130と基板110との接合工程の影響で応力が集中しやすい部分(内側隅部P1、P2の下部)の曲り度合を緩くし、応力集中を緩和できる。第1壁部H1の高さが低く、第1壁部H1の上面と下面とが近接する場合には、下部の応力が上部へ伝わって上部においても応力が集中することがある。しかし、変形例1の蓋体130によれば、内側隅部P1、P2の全域が緩隅部P1a、P2aなので、内側隅部P1、P2の上部でも応力を分散し、応力集中を緩和することができる。第1壁部H1~第4壁部H4の厚みを薄くし、小型化(上方から見たときの平面面積が小さい)された蓋体130、枠体133Aの平均高さを低くし、高さ方向において小型化された蓋体130、あるいは、これら両方の構造を有する蓋体130においては、内側隅部P1、P2の上部の応力を分散できることは特に効果的である。上記の小型化された蓋体130によれば、光学装置100の小型化を図ることができる。さらに、変形例1の蓋体130によれば、内側隅部P1、P2の全域にわたって緩隅部P1a、P2aを有することで、枠体133の成形性を向上できるという効果が得られる。
(変形例2)
図7(A)は、変形例2の蓋体の枠体を示す平面図である。変形例2は、枠体133Bが異なる他は、実施形態1の蓋体130及び光学装置100と同様である。
枠体133Bは、内側隅部P1~P4がC面を有する。内側隅部P1、P2は、内側隅部P3、P4におけるC面の曲り度合よりも緩い緩隅部P1a、P2aを含む。図7(A)の例は、上部から下部にかけて全域が緩隅部P1a、P2aである例を示しているが、下端部を含む下部に緩隅部P1a、P2aが含まれ、上部に緩隅部P1a、P2aが含まれていなくてもよい。C面において曲り度合が緩いとは、C面の寸法が大きいことを意味する。
図7(B)は、面取り部の変形例を示す平面図である。変形例2の内側隅部P1~P4又は緩隅部P1a、P2aは、角を一面で面取りした形状のC面の替わりに、図7(B)に示すように、n個(nは2以上の整数)の面Wで面取りされた形状を有する面取り部であってもよい。n個の面Wのうち隣接する2つの面W、Wの間の各稜線は、角部に沿った方向(上下方向)に延在し、鈍角である。
また、変形例2の内側隅部P1~P4及び緩隅部P1a、P2aの各面取り部には、R面と、C面と、n個の面Wで面取りされた面取り部などの異なる形状の面取り部が混ざって適用されてもよい。R面と、C面と、n個の面Wで面取りされた面取り部との緩さの比較は、面取りがない場合の角部(図7(B)に二点鎖線で示す)よりも内側に張り出した部分の横断面面積Sに基づき、面積Sが大きいほど緩いと定義できる。
変形例2の蓋体130においても、実施形態1及び変形例1の蓋体130と同様に、蓋体130の接合工程等で応力が集中しやすい部分(内側隅部P1、P2の下部)の曲り度合を緩くして、応力集中を緩和できる。
(変形例3~5)
図8は、変形例3~5の蓋体の枠体を示す平面図(A)~(C)である。変形例3~5は、蓋体130の枠体133C~133Eが異なる他は、実施形態1の蓋体130及び光学装置100と同様である。
変形例3~5の枠体133C~133Eは、実施形態1又は変形例1と同様に、内側隅部P1、P2に緩隅部P1a、P2aが含まれる。変形例3~5において、内側隅部P1~P4及び緩隅部P1a、P2aは、変形例2において説明した複数種類の面取り部の形状(R面、C面、n個の面Wによる面取り形状)が採用されてもよい。
図8(A)に示すように、変形例3の枠体133Cは、上記の構成に加えて、第1壁部H1の厚みが第2壁部H2~第4壁部H4よりも厚い。変形例3の蓋体130によれば、緩隅部P1a、P2aを有することに加え、低背である一方で厚みが厚い第1壁部H1により、第1壁部H1~第4壁部H4の剛性及び強度を均等化できる。したがって、第1壁部H1側の内側隅部P1、P2への応力集中をより緩和できる。
図8(B)に示すように、変形例4の枠体133Dは、緩隅部P1a、P2aを有することに加えて、第3壁部H3の外側の面O3と第4壁部H4の外側の面O4との距離(L1、L2等)が第1壁部H1に近いほど長い。さらに、第3壁部H3及び第4壁部H4は、第1壁部H1に近い部位が第2壁部H2に近い部位よりも厚い。第3壁部H3の内側の面I3と第4壁部H4の内側の面I4との距離は、第1壁部H1に近い側から第2壁部H2に近い側にかけて略一定であってもよい。
変形例4の蓋体130によれば、緩隅部P1a、P2aを有することに加え、第3壁部H3及び第4壁部H4の内側隅部P1、P2の周辺が厚くなり、内側隅部P1、P2の周辺の剛性及び強度が高くなる。したがって、内側隅部P1、P2への応力集中をより緩和できる。
さらに、変形例4の蓋体130によれば、第3壁部H3と第4壁部H4との厚みが漸次厚くなる一方、内側の面同士を平行に近づけることができる。したがって、基板110のシールリング112の内側の領域から、光が入出力される蓋体130の上部開口部にかけた横断面形状を矩形に近づけることができる。よって、光学素子102の平面形状が矩形の場合に、光学素子102に適した蓋体130の内側空間を実現できる。
図8(C)に示すように、変形例5の枠体133Eは、緩隅部P1a、P2aを有することに加えて、第3壁部H3の内側の面I3と第4壁部H4の内側の面I4との距離(L3、L4など)が第1壁部H1に近いほど短い。さらに、第3壁部H3及び第4壁部H4は、第1壁部H1に近い部位が第2壁部H2に近い部位よりも厚い。第3壁部H3の外側の面O3と第4壁部H4の外側の面O4との距離は、第1壁部H1に近い側から第2壁部H2に近い側にかけて略一定であってもよい。
変形例5の蓋体130によれば、緩隅部P1a、P2aを有することに加え、第3壁部H3及び第4壁部H4の内側隅部P1、P2の周辺が厚くなり、内側隅部P1、P2の周辺の剛性及び強度が高くなる。したがって、内側隅部P1、P2への応力集中をより緩和できる。
さらに、変形例5の蓋体130によれば、第3壁部H3と第4壁部H4との厚みが漸次厚くなる一方、外側の面同士を平行に近づけることができる。したがって、蓋体130の外周の平面形状を矩形に近づけることができ、蓋体130を基板110に接合する際の作業性を向上できる。
<蓋体、基板及び光学装置の製造方法>
枠体133は、例えば、酸化アルミニウム(Al)質焼結体又は窒化アルミニウム(AlN)質焼結体等から構成できる。例えば、酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、まず、アルミナ(Al)とシリカ(SiO)、カルシア(CaO)又はマグネシア(MgO)等との原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して坏土状あるいは顆粒状の材料とする。そして、この材料から押出し成形により、枠体133の壁部H1~H4が上下に延在するようなチューブ状の成形体を形成し、この成形体を枠体133の下面及び下面に対して傾斜した上面に対応する箇所で切断し、焼成することで作製できる。また、金型を用いて上記の顆粒状の材料をプレス成形することで、枠体133に対応した形状の成形体を形成し、焼成することで作製してもよい。
枠体133が作製されたら、枠体133に金属フレーム131を接合する。金属フレーム131を活性金属ろう材等の接合材132で接合する場合は、各部材の接合面の少なくとも一方に活性金属ろう材ペーストを周知のスクリーン印刷等を用いて印刷塗布する。そして、金属フレーム131を枠体133上に載置した後に、金属フレーム131に荷重をかけながら、真空中、水素ガス雰囲気又は窒素ガス雰囲気等の非酸化性雰囲気中で加熱し、ろう材ペーストの有機溶剤、溶媒、分散剤を気体に変えて発散させるとともにろう材を溶融させることによって接合が行なわれる。金属フレーム131は、ニッケル等のめっき層を設けることによって、腐食を抑制することができるので、例えば、枠体133との接合後にめっき法を用いてニッケル層等を設けてもよい。
なお、金属フレーム131は枠体133に接合材132を介して直接接合するのではなく、枠体133に活性金属ろう材を用いて銅板のような軟質金属(図示せず)を接合し、銅板と金属フレーム131をろう材で接合してもよい。
次に、枠体133に透光部材135を接合する。透光部材135がガラス板で、低融点ガラスを接合材134として使用する場合には、透光部材135の下側主面の外周縁部と側面の全周にわたってスクリーン印刷法を用いて低融点ガラスとなるペーストを形成する。そして、ペーストを加熱して溶剤を蒸発させた後に、金属フレーム131が接合された枠体133の上面に透光部材135を載置して、低融点ガラスの融点以上となる温度に保持して、溶融接着される。それによって、金属フレーム131と、枠体133と、透光部材135とを含む蓋体130を製造できる。
基板110の基体111は、セラミック材料からなる場合、その例は、酸化アルミニウム質焼結体又は窒化アルミニウム質焼結体等である。基体111が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、まず、アルミナとシリカ、カルシア又はマグネシア等との原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状とし、これを周知のドクターブレード法又はカレンダーロール法等を用いてシート状に成形してセラミックグリーンシート(以下、グリーンシートともいう)を得る。次に、スクリーン印刷法等を用いてグリーンシートの所定位置に、配線導体114となるメタライズ層、並びに、接合材e2が塗布されるメタライズ層となる導体ペースト層を形成する。導体ペーストは、タングステン(W)、モリブデン(Mo)又はモリブデン-マンガン(Mo-Mn)合金等の融点の高い金属粉末と適当な樹脂バインダ及び溶剤とを混練することにより作製される。必要に応じてこれらグリーンシートを重ね合わせて圧着して積層体を作製し、この積層体を焼成することによって、基体111に配線導体114等が形成された母基板が作製される。焼成された母基板のメタライズ層上にはニッケル等のめっき層が形成されてもよい。
次に、母基板のシールリング112が接合される箇所のメタライズ層上に、例えば、銀銅共晶合金を用いたろう材等の接合材e2(図4)が組み立て治具を用いて所定形状に設けられる。そして、銀銅共晶合金の接合材e2に、例えば、シールリング112が配置される。シールリング112は、合金を周知のプレス加工法等を用いて所定形状に形成して作製される。そして、例えば還元雰囲気中で、接合材e2の融点を超えた温度に保持することで、基体111上の接合用のメタライズ層(図示せず)とシールリング112とが接合材e2を介して接合され、それによって基板110が作製される。
その後、基板110の搭載部R1に光学素子102が接合材e1(図4)を介して接合され、内部電極114Aと光学素子102の電極とがワイヤーボンディング等により電気的に接続される。次に、基板110上に蓋体130が載置され、金属フレーム131とシールリング112とがシーム溶接されることで、光学素子102が気密封止され、光学装置100が作製される。シーム溶接のかわりに、レーザー溶接、電子ビーム溶接などの局所加熱による接合方法が適用されてもよい。
以上、本開示の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限られるものでない。例えば、上記実施形態では、枠体133の第1壁部H1、第2壁部H2、第3壁部H3及び第4壁部H4が平板状である例を示したが、平板に限られず、複数の壁部のうち1つ又は複数が曲った板形状であってもよい。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
100 光学装置
102 光学素子
110 基板(光学装置用パッケージ)
111 基体
112 シールリング
114 配線導体
130 蓋体(光学装置用蓋体、光学装置用パッケージ)
131 金属フレーム
133、133A~133E 枠体
135 透光部材
H1 第1壁部
H2 第2壁部
H3 第3壁部
H4 第4壁部
I3、I4 内側の面
O3、O4 外側の面
P1~P4 内側隅部
P1a、P2a 緩隅部
R1 搭載部

Claims (11)

  1. 貫通孔を囲む枠体と、
    前記枠体における前記貫通孔の一方の開口を塞ぐ透光部材と、
    を備え、
    前記枠体は、第1壁部と、前記第1壁部よりも高い第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部に繋がる第3壁部及び第4壁部とを有し、
    前記第1壁部と前記第3壁部及び前記第4壁部とのそれぞれの間の内側隅部は、前記第2壁部と前記第3壁部及び前記第4壁部とのそれぞれの間の内側隅部よりも曲り度合が緩い緩隅部を含む、
    光学装置用蓋体。
  2. 前記緩隅部が前記透光部材から遠い側の端部に位置する、
    請求項1記載の光学装置用蓋体。
  3. 前記緩隅部が前記透光部材に近い側の端部から遠い側の端部にかけて位置する、
    請求項1又は請求項2に記載の光学装置用蓋体。
  4. 前記第1壁部は前記第2壁部よりも厚い、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学装置用蓋体。
  5. 前記第3壁部及び前記第4壁部は、前記第1壁部に近い部位が前記第2壁部に近い部位よりも厚い、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学装置用蓋体。
  6. 前記第3壁部の内側の面と前記第4壁部の内側の面との距離が前記第1壁部に近いほど短い、
    請求項5記載の光学装置用蓋体。
  7. 前記第3壁部の外側の面と前記第4壁部の外側の面との距離が前記第1壁部に近いほど長い、
    請求項5記載の光学装置用蓋体。
  8. 前記緩隅部はR面を有する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学装置用蓋体。
  9. 前記枠体の前記透光部材とは逆側に接合された金属フレームを更に備える、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光学装置用蓋体。
  10. 光学素子が搭載される搭載部を有する基板と、
    前記搭載部を封止する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光学装置用蓋体と、
    を備える光学装置用パッケージ。
  11. 請求項10に記載の光学装置用パッケージと、
    前記搭載部に搭載された光学素子と、
    を備える光学装置。
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