JP4511399B2 - 電子部品収納用パッケージおよび電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、IC,LSI等の半導体集積回路素子や半導体レーザ(LD),フォトダイオード(PD)等の光半導体素子等の半導体素子、容量素子、弾性表面波素子や水晶振動子等の振動子、その他、種々の電子部品を搭載するのに用いられる電子部品収納用パッケージ、および該電子部品収納用パッケージに電子部品を搭載してなる電子装置に関するものである。
従来、半導体素子集積回路素子や光半導体素子等の半導体素子、容量素子、弾性表面波素子や水晶振動子等の振動子、その他種々の電子部品を収納するための電子部品収納用パッケージとして、セラミックスから成る絶縁基体の上面に、電子部品収納用の凹部を設けた構造のものが知られている。また、最近では、コスト、量産性の観点から樹脂で絶縁基体を構成したものが用いられている。
絶縁基体には、凹部の内側から外側(絶縁基体の下面や側面等)に、周知のメタライズ導体や金属(鉄−ニッケル−コバルト合金等)製のリード端子等の導体が導出・形成されている。
そして、絶縁基体の凹部内に電子部品を収納するとともに電子部品の電極をボンディングワイヤ等を介して凹部内に露出するメタライズ導体やリード端子等に電気的に接続し、その後、絶縁基体の上面に蓋体を、樹脂接着剤を介した接着等の手段で取着して電子部品を覆い、電子部品が収納された凹部を気密封止することにより電子装置が製作される。
この電子装置について、メタライズ導体やリード端子の導出部位を外部電気回路基板の接続導体等の所定位置に半田等を介して電気的,機械的に接続することにより、電子装置が外部電気回路基板に実装されることとなる。
なお、絶縁基体は、セラミックから成る場合、板状のセラミックグリーンシートの上面に搭載部を設け、搭載部を取り囲むようにして枠状のセラミックグリーンシートを積層し、焼成することにより作製される。
また、絶縁基体が樹脂から成る場合、上面に搭載部を設けた平板状の樹脂板の上面に、搭載部を取り囲むようにして枠状の樹脂を熱硬化性樹脂等から成る接着剤で接着することにより作製される。
特開平11−214557号公報
しかしながら、上述した従来の電子部品収納用パッケージにおいては、絶縁基体に反りが発生しやすく、特に搭載部に反りを生じた場合、電子部品を絶縁基体の搭載部に良好な状態で搭載することは困難であった。
すなわち、絶縁基体がセラミックスから成る場合、セラミックグリーンシートの積層体に、焼成時の収縮に伴って凹部の内側に引っ張られるような応力が作用し、この応力で反りが生じる。
また、樹脂から成る場合は、樹脂板の上面に樹脂枠を接着するときや樹脂枠に蓋体を取着するときに、接着剤を加熱硬化させるための熱および接着剤の収縮による応力が繰り返し作用し、その応力で絶縁基体に反りが生じる。
そして、絶縁基体に反りが生じると、絶縁基体に蓋体を、接合材を介して接合する際、反りが生じている部分やその隣接部分で接合材に応力が集中し、接合材に亀裂等が生じ、電子装置内部の気密性が劣化するという問題がある。
また、電子部品がラインセンサ等の光半導体素子の場合、絶縁基体の反りによって搭載される光半導体素子にも反りが生じ、光半導体素子の受光部に歪が発生して受光特性が劣化するという問題を生じる。
特に、電子部品が、ラインセンサ(光半導体素子の一種)等の細長い長方形状のものである場合、長辺方向の両端部で作用する熱応力がより大きくなるので、熱応力による反りがより顕著なものとなる。
本発明は、上述の問題点に鑑み案出されたもので、その目的は、電子部品収納用パッケージ、および電子装置の反りを有効に抑えることができ、電子部品の接続信頼性および気密封止の信頼性等に優れた電子部品収納用パッケージおよび電子装置を提供することにある。
本発明の電子部品収納用パケージは、支持体上に、貫通部を有した絶縁板を介して蓋体が載置されるとともに、前記貫通部に電子部品が収納される収納領域が設けられる電子部品収納用パッケージにおいて、前記絶縁板が前記収納領域の両側で2個に分断されており、前記支持体及び前記蓋体の少なくとも一方を透光性材料により形成するとともに、該
透光性材料から成る前記支持体及び/又は前記蓋体を前記絶縁板に対して光硬化型樹脂から成る接着剤により固定したことを特徴とするものである。
また、本発明の電子部品収納用パッケージは、前記蓋体、前記支持体及び前記絶縁板のうち1個を他よりも外方へ延出させるとともに、該延出部に外部接続端子を取着させたことを特徴とするものである。
またさらに、本発明の電子部品収納用パッケージは、前記透光性材料がガラスであり、前記絶縁板がセラミックから成ることを特徴とするものである。
そして、本発明の電子装置は、上記に記載の電子部品収納用パッケージの前記収納領域に電子部品を収納させていることを特徴とするものである。
また、本発明の電子装置は、前記電子部品が前記支持体及びは前記蓋体に光硬化型樹脂から成る接着剤により固定されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の電子装置は、前記電子部品が光半導体素子であることを特徴とするものである。
本発明の電子部品収納用パッケージによれば、支持体上に、貫通部を有した絶縁板を介して蓋体を載置するとともに、貫通部に電子部品が収納される収納領域を設けた電子部品収納用パッケージにおいて、絶縁板が収納領域の両側で2個に分断されており、支持体及び蓋体の少なくとも一方を透光性材料により形成するとともに、透光性材料から成る支持体及び/又は蓋体を絶縁板に対して光硬化型樹脂から成る接着剤で固定するようにしたことから、支持体と絶縁板の貫通部と蓋体とで形成される容器の内部に電子部品を、気密性を良好として封止することができる。
また、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、支持体及び/又は蓋体を透光性材料により形成するようにしたことから、光硬化型樹脂から成る接着剤を用いて支持体及び/又は蓋体を絶縁板に固定することができるようになり、絶縁板に繰り返し熱応力が作用するのを有効に防止して、絶縁板を反りの少ない良好な状態で形成することが可能となる。
さらに、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、支持体および絶縁板に凹部を設ける必要がなく、それぞれ平板状、枠状に形成することができるので、これらをセラミック材料で形成するような場合であっても、全体構造に対して大きな応力が生じることはなく、反りの発生を有効に防止することができる。
またさらに、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、支持体と絶縁板との接着、絶縁板と蓋体との接着の少なくとも一方を光硬化型樹脂で行なうことができるので、例えば、電子部品を支持体に固定した後、蓋体を絶縁板に光硬化型樹脂で接着することにより、電子部品に大きな熱応力が作用するのを有効に防止することができ、信頼性に優れた電子部品収納用パッケージを得ることが可能となる。
さらにまた、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、蓋体、支持体及び絶縁板のうち1個を他よりも外方へ延出させるとともに、延出部に外部接続端子を取着させることにより、例えば、延出部にリードフレームを取着すれば、外部電気回路に対する位置合わせが容易になり、またろう材を介した接合強度の向上等を図ることができるので、外部電気回路に対する電気的な接続をより容易かつ強固に行なうことが可能となる。
またさらに、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、絶縁板を収納領域の両側で2個に分断しておくことにより、絶縁板が1個の枠状体で形成されている場合に比べて、応力が作用する面積を小さくすることができる。これにより、支持体や蓋体を接着固定するとき等に絶縁板(特に外周側)に作用する応力を小さく抑えて、反りの発生を有効に防止することができる。
よって、支持体、絶縁板および蓋体を、より確実に密着させて強固に接着、固定することができ、気密封止の信頼性をさらに向上させることが可能となる。
特に、電子部品がラインセンサ等の長尺のものである場合、これに応じて絶縁板を長尺に形成する必要がある場合、上記構成はより一層有効となる。
さらにまた、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、透光性材料をガラスで、絶
縁板をセラミックで形成することにより、絶縁板や支持体、蓋体、またはこれらの接着部分等を外気の水分が透過することを長期にわたり有効に防止することができ、長期信頼性をさらに向上させることができる。
またこの場合、絶縁板の機械的強度や、透光性材料の透光性をより良好に確保することができ、耐衝撃性等の特性の向上や、光硬化型樹脂を硬化させるのに使用される光の透過性を良好として、接着固定をより確実、強固なものとすることができる。
さらにまた、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、支持体および蓋体に関して、電子部品が固定されるもの(支持体、又は蓋体)をガラスにより形成すれば、該ガラスは反りが小さく加工性が良好であるため、電子部品の固定をより高精度に、且つ強固に行なうことができる利点もある。
特に、電子部品として光半導体素子を用いる場合、透光性に優れたガラスを介して外部の光を光半導体素子に入射させることができるので、受光特性をより良好になすことができる。
そして、本発明によれば、上述した電子部品収納用パッケージの収納領域に電子部品を収納させて電子装置を構成することにより、電子部品が固定される支持体や蓋体の反りや、これらに固定される絶縁板の反りが有効に抑えられた、接続信頼性および気密封止性に優れた電子装置を得ることができる。
また、本発明の電子装置によれば、電子部品を支持体及び/又は蓋体に光硬化型樹脂から成る接着剤で固定することにより、電子部品への熱的なダメージを低減させることができ、電子装置の信頼性を向上させることが可能となる。
さらに、本発明の電子装置によれば、電子部品を支持体や蓋体に固定するときにも、大きな熱応力が支持体や絶縁板、蓋体等に作用することはなく、蓋体や支持体に反りが発生するのをより確実に防止することができる。これにより、支持体、絶縁板および蓋体それぞれの間を強固に接合することができ、気密封止等の長期信頼性をさらに向上させることができる。
またこの場合、電子部品が搭載される支持体や蓋体の主面同士の間の平行度を向上させることができるため、支持体や蓋体を大きく傾かせることなく電子部品を容易に固定することができ、電子部品の固定の強度や位置精度を向上させることができる。
特に、電子部品として光半導体素子を用いる場合には、光半導体素子の主面に設けられる受光面と、外部の光が透過するパッケージ部材(蓋体等)の主面との平行度が高くなることから、受光特性を極めて優れた電子装置が得られるようになる。
以下、本発明を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の電子部品収納用パッケージおよび電子装置の実施の形態の一例を示す断面図、図2は図1の電子部品収納用パッケージおよび電子装置より蓋体6を取り外した状態で上方より見た平面図であり、1は貫通部を有した絶縁板、2は接続導体、3は電子部品、4は電極、5は支持体、6は蓋体である。これらの、絶縁板1、支持体5および蓋体6により主に電子部品収納用パッケージが構成される。また、絶縁板1の貫通部に設けられる収納領域5aに電子部品を収納し、絶縁板1に支持体5および蓋体6を固定して、支持体5と絶縁板1と蓋体6から成る容器内に電子部品3を気密に収納することにより電子装置11が構成される。
絶縁板1は、アルミナセラミックス,窒化アルミニウムセラミックス,炭化珪素セラミックス,窒化珪素セラミックス,ガラスセラミックス等のセラミックや、エポキシ樹脂ポリイミド樹脂等の樹脂、セラミックやガラスと樹脂との複合材料等からなり、例えば対向する主面の中央部同士の間を貫通するような、貫通部を有している。この貫通部に、電子部品が収納される収納領域5aが設けられている。
収納領域5aは、電子部品3の平面形状に合わせた形状に形成され、例えば電子部品として長尺のラインセンサを用いる場合には、収納領域5aがラインセンサの形状に対応した長尺形状に形成される。
絶縁板1は、例えばアルミナセラミックスから成る場合であれば、アルミナやガラス等の原料粉末を有機樹脂、バインダとともにドクターブレード法等の成形法でシート状に成形してセラミックグリーンシート(グリーンシート)を作製し、そのグリーンシートに打抜き加工を施して厚み方向に貫通する貫通部を設け、必要に応じて複数枚を積層した後、約1300〜1600℃で焼成することにより製作される。
この絶縁板1を介して、支持体5上に蓋体6が載置される。また、支持体5および蓋体6の少なくとも一方には、収納領域5aに収納される電子部品3が接着固定される。電子部品3は、収納領域5aで、支持体5と蓋体6との間に気密封止される。
以下、主に、支持体5に電子部品3が固定される場合を例に挙げて説明する。
支持体5上に、貫通部を塞ぐようにして絶縁板1が載置され、貫通部の収納領域5aに収納される電子部品3は、支持体5の主面の中央部に、樹脂接着剤やガラス等を介して接着固定される。
支持体5は、電子部品3を容易に位置精度よく接着させるために、平板状等の板状に形成される。
支持体5は、ソーダ石灰ガラスホウケイ酸ガラス等のガラスや、アルミナセラミックス,窒化アルミニウムセラミックス,炭化珪素セラミックス,窒化珪素セラミックス,ガラスセラミックス等のセラミック、エポキシ樹脂ポリイミド樹脂等の樹脂、セラミックやガラスと樹脂との複合材料等の絶縁材料により形成される。
支持体5は、例えば、ソーダ石灰ガラスから成る場合であれば、ソーダ石灰ガラスの組成物を溶融させて板状に成形することにより製作される。
絶縁板1の支持体5に載置された側と反対側の主面に、収納部5aを塞ぐようにして蓋体6が載置される。
蓋体6は、絶縁板1の主面に隙間を生じないようにして載置させるために、平板状等の板状に形成される。
蓋体6は、支持体5と同様の材料を用い、同様の方法により製作される。
また、支持体5及び蓋体6は、少なくとも一方が透光性材料により形成され、透光性材料から成る支持体5及び/又は蓋体6は絶縁板1に対して光硬化型樹脂から成る接着剤8により固定されている。
透光性材料は、上記のソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス等のガラスや、サファイア、透光性の有機樹脂等により形成される。
この構成により、支持体5と絶縁板1の貫通部と蓋体6とで形成される容器の内部に電子部品3を、気密性を良好として封止することができる。
また、支持体5及び/又は蓋体6を透光性材料から成るものとしたことにより、支持体5及び/又は蓋体6を絶縁板1に光硬化型樹脂から成る接着剤8により固定することができ、絶縁板1に大きな熱応力が繰り返し作用するといった不都合はなく、絶縁板1に反りが生じるのを有効に防止することができる。
例えば、この実施形態の例では、支持体1に電子部品3を固定しているので、蓋体6を透光性としておくと、電子部品3を固定した支持体5に絶縁板1を任意の接合材で固定した後、未硬化の光硬化型樹脂を介して絶縁板1上に蓋体6を位置決め載置し、蓋体6の上側から紫外線等を照射して接着剤8を硬化させることにより、蓋体6が絶縁板1に接着固定されて電子部品3が気密封止される。
なお、支持体5も透光性材料で形成して、支持体5と絶縁板1との接着、及び絶縁板1と蓋体6との接着を、ともに光硬化型樹脂からなる接着剤8を介して行なうようにしてもよい。この場合、両方の接着を同時に(一つの工程で)行なわせて生産性を向上させることもできる。
また、支持体5および絶縁板は、凹部を設ける必要がなく、平板状枠状に形成することができるので、例えばセラミック材料で形成するような場合であっても、全体構造に
対して大きな応力が生じることはなく、反りの発生を有効に防止することができる。
また、支持体5と絶縁板1との接着、絶縁板1と蓋体6との接着の少なくとも一方を接着剤8(光硬化型樹脂)で行なうことができるので、この実施形態の例にように電子部品3を支持体5に固定した後、蓋体6を絶縁板1に光硬化型樹脂で接着するようにすることにより、電子部品3に大きな熱応力が作用するのを有効に防止し、信頼性に優れた電子部品収納用パッケージとすることができる。なお、電子部品3を蓋体6側に固定する場合も同様である。
接着剤8となる光硬化型樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエーテルアミド樹脂等の樹脂材料を用いることができる。
例えば、未硬化のエポキシ樹脂を、スクリーン印刷法やポッティング法により絶縁板1の蓋体6が載置される部分に塗布し、蓋体6を絶縁板1に位置決め載置した後、紫外線等の光を照射することにより、硬化・接着させることができる。光の照射は、上記のように、蓋体6及び/又は支持体5の、透光性材料で形成された側の外部から接着剤8に向かって行なう。
なお、電子部品3がラインセンサ等の光半導体素子の場合、光半導体素子の受光面に外部の光を受光させる必要があるので、この実施形態の例においては、光半導体素子の受光面3a(電子部品3の上面)に対向する蓋体6は透光性材料で形成する必要がある。
また、上述した電子部品収納用パッケージにおいては、蓋体6、支持体5及び絶縁板1のうち1個を他よりも外方へ延出させるとともに、延出部にクリップリードフレーム等の外部接続端子10を取着させておくことが好ましい。この場合、例えば、延出部にクリップリードフレーム等の外部接続端子10を取着すれば、外部電気回路に対する位置合わせが容易になり、またろう材を介した接合強度の向上等を図ることができるので、外部電気回路に対する電気的な接続をより容易かつ強固に行なうことが可能となる。
なお、延出部は、例えば、絶縁板1となるセラミックグリーンシートの一部を、他に比べて外寸が大きくなるようにして形成し積層することにより形成される。
外部接続端子10は、例えば延出部を有する部材(絶縁板1等)に形成された接続導体2を介して電子部品3と電気的に接続される。
接続導体2は、一端が収納領域5aの内側に露出し、絶縁板1の表面を経て延出部に他端が導出されている。この接続導体2の収納領域5a内に露出した部位に電子部品3の電極をボンディングワイヤ9等を介して電気的に接続するとともに、接続導体2の導出部分にろう材等を介して外部接続端子10を接合することにより、電子部品3が外部接続端子10と電気的に接続される。そして、外部接続端子10をはんだ等を介して外部電気回路に接続することにより、電子部品3が外部電気回路と電気的に接続される。
外部接続端子10として、例えば、クリップリードフレーム等のリードフレームを用いる場合、外部接続端子10はFe−Ni−Co合金や銅合金等で形成され、エッチング法と金型によるプレス成形等によって所定の形状に加工することにより得られる。
かかる外部接続端子10は、リードフレームに限らず、リードピンや導体バンプ、メタライズ層等でもよい。
他方、接続導体2は、タングステンやモリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金、白金等の金属材料により形成される。接続導体2は、例えばタングステンから成り、アルミナセラミックから成る絶縁板1に形成される場合であれば、タングステンの粉末に有機溶剤、バインダを添加混練して作製した金属ペーストを、絶縁板1となるグリーンシートに所定パターンで印刷しておくことにより形成される。
なお、支持体5、絶縁板1および蓋体6のうち、延出される部材は、誤って延出部が外部の装置等にぶつかることもあるので、それに伴う破損を防ぐために、セラミック材料、例えばアルミナセラミック等の機械的強度の高い材料で形成することが好ましい。また、延出部の角部分は、破損を防止する上で、円弧状に面取りしておくことが好ましい。
また、延出部を有する部材をセラミックで形成しておくと、接続導体2をメタライズ導体の形態で同時焼成で、容易に、かつ強固に被着させて形成することができるという効果も奏する。
また、本発明の電子部品収納用パッケージは、絶縁板1が収納領域5aの両側で2個に分断されている。
このように、絶縁板が収納領域5aの両側で2個に分断されていることから、絶縁板1が枠状で一体的に形成されている場合に比べて、応力が作用する面積を小さすることができ、支持体5や蓋体6を接着固定するとき等に絶縁板1(特に外周側)に作用する応力を小さく抑えて、反りを小さく抑えることができる。これにより、支持体5、絶縁板1および蓋体6を、確実に隙間なく密着させて強固に接着、固定することができ、気密封止の信頼性を向上させることが可能となる。
特に、電子部品3がラインセンサ等の長尺のものである場合、これに応じて絶縁板1を長尺に形成する必要がある場合には、上記構成は極めて有効である。つまり、長尺の絶縁板1の場合、その長手方向の両端では熱応力等の応力が非常に大きくなる。それに対し、絶縁板1を分断すれば、長さを短くして、特に長手方向の両端部で応力が大きくなるようなことを有効に防止することができる。
分断する位置は、特に限定されるものではないが、上記のように電子部品が長尺のものであるような場合には、長さ方向の中央で2分割するような位置が好ましい。
また、上述した電子部品収納用パッケージは、透光性材料をガラスで、絶縁板1をセラミックで形成することが好ましい。
この場合、絶縁板1や支持体5、蓋体6、またはこれらの接着部分等を外気の水分が透過するのを長期にわたってより確実に防止することができ、長期信頼性を向上させることが可能となる。
さらにこの場合、絶縁板1の機械的な強度や、透光性材料の透光性をより良好に確保することができ、耐衝撃性等の特性向上や、光硬化型樹脂の硬化に使用される光の透過性を良好として、より確実、強固に接着固定することが可能となる。
またさらに、支持体5および蓋体6について、電子部品3が固定されるもの(この実施の例では支持体5)をガラスで形成することにより、一般に反りを小さくして成形することが容易なガラスで、その電子部品が固定される支持体、蓋体が形成されることになるので、電子部品をより精度よく且つ強固に固定することができる。
特に電子部品が光半導体素子の場合、透光性に優れたガラスを介して外部の光を電子部品に入射させることができるので、受光特性をより良好なものとすることができる。
さらにまた、上述の如く延出部を設ける場合にも、延出部に外部接続端子10を取着し、収納領域5aから延出部に接続導体2を形成することも容易になり、また、延出部の機械的な強度にも優れた、信頼性、実用性に優れた電子部品収納用パッケージおよび電子装置11を得ることができる。
そして、収納領域5aに電子部品3を収納するとともに支持体5に接着剤7を介して接着固定し、電子部品3の電極4をボンディングワイヤ9を介して接続導体2のうち収納領域5aの周囲に露出した部位に電気的に接続し、その後、絶縁板1に蓋体6を接着剤8を介して接合させることにより、電子部品3を、絶縁板1と支持体5と蓋体6とから成る容器内部に気密に封止した電子装置11が製作される。
かかる電子装置11は、先に述べた電子部品収納用パッケージの収納領域5aに電子部品3を収納させて構成するようにしたものであり、電子部品3が固定される支持体5や蓋体6の反りやこれらに固定される絶縁板1の反りが抑えられた、接続信頼性および封止信頼性に優れた電子装置11となる。
また、上述した電子装置11は、電子部品3が支持体5及び/又は蓋体6に光硬化型樹脂から成る接着剤により固定されているため、電子部品3への熱的なダメージを低減することができる。
さらにこの場合、電子部品3を支持体5や蓋体6に固定するときにも、大きな熱応力が支持体5や絶縁板1、蓋体6等に作用することはなく、蓋体や支持体に反りが発生するのをより確実に抑制することができる。これにより、支持体5、絶縁板1および蓋体6それぞれの間を隙間無くより強固に接合することができ、気密封止等の長期信頼性をさらに向上させることができる。
またこの場合、電子部品3が搭載される支持体5や蓋体6の主面同士の間の平行度を向上させることができるため、支持体5や蓋体6を大きく傾かせることなく電子部品3を容易に固定することができ、電子部品3の固定強度や位置精度を向上させることもできる。
また、上述した電子装置11は、電子部品3として光半導体素子を用いた場合に特に好ましいものとなる。すなわち、電子部品3として光半導体素子を用いた場合、光半導体素子の受光面3aとなる主面と、該主面と所定の距離をおいて対向する蓋体6の主面との平行度が高くなるため、受光特性極めて優れた電子装置11が得られるようになる。
この場合、透光性材料は、一部に反射防止膜をコーティングして、収納部5a内での光の乱反射を防止し、受光の精度を高めるようにしたものでもよい。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能である。
例えば、上記実施の形態では、主に、支持体5に電子部品3が搭載・固定される場合を例に挙げて説明したが、蓋体6に電子部品を固定するようにしてもよい。
本発明の電子部品収納用パッケージを用いた電子装置の実施の形態の例を示す断面図である。 図1の電子部品収納用パッケージおよび電子装置より蓋体を取り外した状態で上方より見た平面図である。
符号の説明
1・・・絶縁板
2・・・接続導体
3・・・電子部品
3a・・受光部
4・・・電極
5・・・支持体
5a・・収納領域
6・・・蓋体
7・・・接着剤
8・・・接着剤
9・・・ボンディングワイヤ
10・・外部接続端子
11・・電子装置

Claims (6)

  1. 支持体上に、貫通部を有した絶縁板を介して蓋体が載置されるとともに、前記貫通部に電子部品が収納される収納領域が設けられる電子部品収納用パッケージにおいて、
    前記絶縁板が前記収納領域の両側で2個に分断されており、前記支持体及び前記蓋体の少なくとも一方を透光性材料により形成するとともに、該透光性材料から成る前記支持体及び/又は前記蓋体を前記絶縁板に対して光硬化型樹脂から成る接着剤により固定したことを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  2. 前記蓋体、前記支持体及び前記絶縁板のうち1個を他よりも外方へ延出させるとともに、該延出部に外部接続端子を取着させたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品収納用パッケージ。
  3. 前記透光性材料がガラスであり、前記絶縁板がセラミックから成ることを特徴とする請求項1または請求項に記載の電子部品収納用パッケージ。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電子部品収納用パッケージの前記収納領域に前記電子部品を収納させてなることを特徴とする電子装置。
  5. 前記電子部品が前記支持体及び/又は前記蓋体に光硬化型樹脂から成る接着剤により固定されていることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
  6. 前記電子部品が光半導体素子であることを特徴とする請求項または請求項に記載の電子装置。
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