JP2000195855A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000195855A
JP2000195855A JP10368978A JP36897898A JP2000195855A JP 2000195855 A JP2000195855 A JP 2000195855A JP 10368978 A JP10368978 A JP 10368978A JP 36897898 A JP36897898 A JP 36897898A JP 2000195855 A JP2000195855 A JP 2000195855A
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Hideyoshi Kito
英至 鬼頭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡性の低密度無機多孔質膜の製造方法で、
空間形成材を使用しない方法では、成膜後の基板上の膜
質と膜厚分布が悪化し易く、空間形成材を使用する方法
では、気泡形成後に空間形成材の有機化合物ポリマーを
除去する方法が確立されていない。 【解決手段】 シリコン系無機材料に空間形成材の有機
化合物ポリマーを添加したもので重合反応が終了してい
るものを用い、そのシリコン系無機材料を塗布してシリ
コン系無機材料膜を形成する「塗布工程」S1と、シリ
コン系無機材料膜の架橋反応を進める「第1のベーキン
グ工程」S2と、シリコン系無機材料膜中から有機化合
物ポリマーのみを熱分解して除去する「第2のベーキン
グ工程」S3と、シリコン系無機材料膜を焼成して無機
多孔質絶縁膜を形成する「第3のベーキング工程」S4
とを備えた半導体装置の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくは無機多孔質絶縁膜の製造工程を備
えた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の層間絶縁膜には、従来、テ
トラエトキシシラン(TEOS)を用いた化学的気相成
長(以下CVDという、CVDはChemical Vapor Depos
itionの略)法により成膜される酸化シリコン膜や、S
OG(Spin on glass )を用いた塗布法により成膜され
た酸化シリコン膜が用いられてきた。これらの酸化シリ
コン膜は、比誘電率が4.2程度と比較的大きな比誘電
率を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
超LSIの高集積化にともない、配線が微細化し、超L
SIの処理速度に影響を及ぼす配線容量の増加が問題と
なってきている。そのため、0.13μmのデザインル
ール以降のデバイスでは比誘電率が3.0以下の層間絶
縁膜が必要になってきている。
【0004】上記条件を満たす材料の一つに無機の塗布
膜である気泡性低密度無機多孔質膜(例えばキセロゲ
ル)がある。このキセロゲルの主な成膜方法は、気泡形
成時に空間形成材を使用する方法と使用しない方法とが
ある。
【0005】空間形成材を使用しない方法(Mat.Res.So
c.SYMP.Proc.381 (1995) D.M.Smith,et al参照)では、
気泡形成時に母材の重合と架橋とを同時に行い、膜の主
骨格であるSi−Oのネットワークを形成する。図4の
(1)のプロセスフローに示すように、溶液の塗布を行
う「回転塗布」の後で、架橋反応を進める「ベーキング
1」の前に、重合開始材を添加して重合と気泡形成とを
同時に行う「エージング」がある。しかしながら、エー
ジング工程では、重合開始材の導入と同時に重合反応が
始まるため、添加開始と同時に均一な分布で開始材を導
入する必要がある。このため、従来の塗布方法や装置で
は、成膜後の基板上の膜質と膜厚分布に悪影響を及ぼし
易い。
【0006】一方、空間形成材を使用する方法では、図
4の(2)のプロセスフローに示すように、重合を完了
した溶液を塗布する「回転塗布」、架橋反応を進める
「ベーキング1」、塗布膜の焼成を行う「ベーキング
2」等を順に行う。そのため、膜厚分布は比較的良好と
なり、しかも従来の製造装置を用いて、従来の塗布方法
で成膜することができる。しかしながら、空間形成材に
使用する有機化合物のポリマーを気泡形成後に除去する
必要があり、その方法を確立することが望まれている。
なお、図4で示した製造方法は、一般的な従来例であ
り、温度と時間に関してはこれに限定されない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。す
なわち、膜中に空間を形成するための空間形成材を添加
したシリコン系無機材料を用いて無機多孔質絶縁膜を形
成する工程を備えた半導体装置の製造方法において、空
間形成材に有機化合物ポリマーを用いる。
【0008】上記無機多孔質絶縁膜を形成する工程は、
シリコン系無機材料に有機化合物ポリマーを添加したも
ので重合反応が終了しているものを用い、そのシリコン
系無機材料を塗布してシリコン系無機材料膜を形成する
塗布工程と、シリコン系無機材料膜をベーキングして無
機多孔質絶縁膜を形成するベーキング工程とからなり、
このベーキング工程は、シリコン系無機材料が架橋反応
を起こす温度以上有機化合物ポリマーが熱分解を起こす
温度未満の温度でシリコン系無機材料膜の架橋反応を進
める第1のベーキング工程と、シリコン系無機材料膜か
ら有機化合物ポリマーのみを分解して除去する第2のベ
ーキング工程と、シリコン系無機材料を焼成して無機多
孔質絶縁膜を形成する第3のベーキング工程とからな
る。
【0009】上記半導体装置の製造方法では、膜中に空
間を形成するための空間形成材に有機化合物ポリマーを
用い、それを添加したシリコン系無機材料を用いて無機
多孔質絶縁膜を形成することから、ベーキング温度を選
択することにより、シリコン系無機材料に対して空間形
成材のみを除去することが可能になる。そのため、空間
を形成したことにより比誘電率が3.0以下となり、ま
た良好な面内膜厚均一性とを維持して、膜質を向上させ
た無機多孔質絶縁膜を形成することが可能になる。
【0010】上記第1のベーキング工程は、シリコン系
無機材料膜が架橋反応を起こす温度以上有機化合物ポリ
マーが熱分解を起こす温度未満の温度でシリコン系無機
材料の架橋反応を進行させることから、有機化合物ポリ
マーが分解することなく、シリコン系無機材料膜の架橋
が進行し、有機化合物ポリマーの周囲にシリコン系無機
材料膜中のシリコンが配置される。その際、有機化合物
ポリマーが熱分解を生じることがないので、膜特性には
影響がない。
【0011】また、第2のベーキング工程では、シリコ
ン系無機材料膜中の有機化合物ポリマーのみを熱分解し
て除去する。例えば有機化合物ポリマーのみが熱分解す
る温度でベーキングを行い、シリコン系無機材料膜中よ
り有機化合物ポリマーのみを除去することから、シリコ
ン系無機材料膜の主鎖であるSi−O結合に影響は及ば
ない。そのため、有機化合物ポリマーの周囲に配置され
たシリコンが残り、有機化合物ポリマーの抜けた部分に
空間が形成される。
【0012】さらに、第3のベーキング工程では、シリ
コン系無機材料膜を焼成することから、膜中に空間が形
成された状態でシリコン系無機材料膜が焼成されるので
無機多孔質絶縁膜が形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係わる実施の形態の一例を、図1のフローチャートによ
って説明する。
【0014】図1に示すように、「塗布工程」S1を行
う。この塗布工程では、膜中に空間(気泡)を形成する
ための空間形成材を添加したシリコン系無機材料を用い
てシリコン系無機材料膜を形成する。上記シリコン系無
機材料には、有機化合物ポリマーを添加したもので重合
反応が終了しているものを用い、母材にシリカエアロゲ
ルのような、例えばナノポーラスシリカを用いる。また
上記空間形成材には、上記シリコン系無機材料が架橋反
応を起こす温度よりも高い熱分解温度を有する有機化合
物ポリマーを用いる。この有機化合物ポリマーは熱可逆
性樹脂からなり、例えば低密度ポリエチレン(例えば分
子量が5000程度の低密度ポリエチレン)やポリメチ
ルメタクリレートのような鎖式有機化合物を用いる。
【0015】次いで「第1のベーキング工程」S2を行
う。この第1のベーキング工程では、上記シリコン系無
機材料が架橋反応を起こす温度以上、上記有機化合物ポ
リマーが熱分解を起こす温度未満の温度で、「塗布工
程」S1で形成したシリコン系無機材料膜の架橋反応を
進行させる。この第1のベーキング工程のベーキング温
度は、シリコン系無機材料膜の種類にもよるが例えば8
0℃〜120℃、ナノポーラスシリカの場合には例えば
100℃程度に設定し、ベーキング時間を例えば10分
間とした。このベーキング時間はシリコン系無機材料膜
の種類、ベーキング温度によって適宜変更を行う。
【0016】続いて「第2のベーキング工程」S3を行
う。この第2のベーキング工程では、「第1のベーキン
グ工程」S2で架橋させたシリコン系無機材料膜を、上
記有機化合物ポリマーのみが熱分解する温度でベーキン
グを行って、シリコン系無機材料膜中から有機化合物ポ
リマーのみを分解して除去する。この第2のベーキング
工程のベーキング温度は、有機化合物ポリマーの種類に
もよるが例えば150℃〜200℃、例えば低密度ポリ
エチレンやポリメチルメタクリレートの場合には200
℃程度に設定し、ベーキング時間を例えば10分間とす
る。このベーキング時間は有機化合物ポリマーの種類、
ベーキング温度によって適宜変更を行う。
【0017】そして「第3のベーキング工程」S4を行
う。この第3のベーキング工程では、第2のベーキング
工程で有機化合物ポリマーを除去したシリコン系無機材
料膜を焼成して、無機多孔質絶縁膜を形成する。この第
3のベーキング工程のベーキング温度は、シリコン系無
機材料膜の種類にもよるが例えば300℃〜450℃、
ナノポーラスシリカの場合には例えば400℃程度に設
定し、ベーキング時間を例えば60分間とした。このベ
ーキング時間はシリコン系無機材料膜の種類、ベーキン
グ温度によって適宜変更を行う。
【0018】その後、「疎水化処理」S5を行う。この
処理では、上記第3のベーキング工程を終了した無機多
孔質絶縁膜を疎水化する。
【0019】上記半導体装置の製造方法では、膜中に空
間を形成するための空間形成材に有機化合物ポリマーを
用い、それを添加したシリコン系無機材料を用いて無機
多孔質絶縁膜を形成することから、ベーキング温度を選
択することにより、シリコン系無機材料に対して空間形
成材のみを除去することが可能になる。すなわち、シリ
コン系無機材料の架橋反応を行う「第1のベーキング工
程」S2の後で、シリコン系無機材料が焼成される「第
3のベーキング工程」S4の前に、シリコン系無機材料
膜中の有機化合物ポリマーのみを分解して除去する「第
2のベーキング工程」S3を行うことを特徴としてい
る。そのため、無機多孔質絶縁膜は、膜中に空間が形成
されたことにより比誘電率3.0以下の低い誘電率を有
するようになり、しかも良好な面内膜厚均一性を維持し
て、膜質を向上させることが可能になる。
【0020】上記「第1のベーキング工程」S2では、
シリコン系無機材料膜が架橋反応を起こす温度以上有機
化合物ポリマーが熱分解を起こす温度未満の温度でシリ
コン系無機材料の架橋反応を進行させることから、有機
化合物ポリマーが分解することなく、シリコン系無機材
料膜の架橋が進行し、有機化合物ポリマーの周囲にシリ
コン系無機材料膜中のシリコンが配置される。その際、
有機化合物ポリマーが熱分解を生じることがないので、
膜特性には影響がない。
【0021】また、「第2のベーキング工程」S3で
は、シリコン系無機材料膜中の有機化合物ポリマーのみ
を分解して除去する。例えば有機化合物ポリマーのみが
熱分解する150℃〜200℃でベーキングを行い、シ
リコン系無機材料膜中より有機化合物ポリマーのみを除
去することから、シリコン系無機材料膜の主鎖であるS
i−O結合に影響は及ばない。そのため、有機化合物ポ
リマーの周囲に配置されたシリコンが残り、有機化合物
ポリマーの抜けた部分に空間が形成される。
【0022】さらに、「第3のベーキング工程」S4で
は、シリコン系無機材料膜を焼成することから、膜中に
空間が形成された状態でシリコン系無機材料膜が焼成さ
れるので無機多孔質絶縁膜が形成される。
【0023】なお、有機化合物ポリマーには、既存の鎖
式有機化合物より所望の特性を持つものを十分に選択す
ることが可能である。さらにガラス転移温度が150℃
から200℃の範囲内の鎖式有機化合物ならば第2のベ
ーキング工程におけるベーキング温度を150℃から2
00℃(ただし大気中)として十分に有機化合物ポリマ
ーを分解することが可能となる。
【0024】次に上記実施の形態の詳細な例を以下に説
明する。以下に示す第1の例は、半導体基板上に例えば
プラズマエンハンスメントCVD法により酸化シリコン
膜を成膜した基体上に絶縁膜を形成する場合であって、
半導体基板にはアルミニウム配線が形成されている。
【0025】まず図2によって第1の例を説明する。図
2の(1)に示すように、半導体基板11上には酸化シ
リコン等からなる層間絶縁膜12が形成されている。上
記半導体基板11には、図示はしないが、半導体素子が
形成され、また上記層間絶縁膜12中には図示はしない
がアルミニウム系金属配線が形成されている。
【0026】次いで図2の(2)に示すように、回転塗
布法によって、上記基体10の層間絶縁膜12上に、膜
中に空間を形成するための空間形成材を添加したシリコ
ン系無機材料を用いて無機多孔質絶縁膜13を形成す
る。
【0027】ここでは一例として、上記シリコン系無機
材料にはナノポーラスシリカ(ナノガラス社製)を用い
た。また上記空間形成材には、上記シリコン系無機材料
が架橋反応を起こす温度よりも高くかつシリコン系無機
材料の焼成温度よりも低い温度の熱分解温度(例えば昇
華温度)を持つ有機化合物ポリマーとして、例えば低密
度ポリエチレン〔例えば平均分子量が5000程度の低
密度ポリエチレン(溶解温度=130℃〜145℃)〕
を用いた。そして重合が完了している上記ナノポーラス
シリカと上記低密度ポリエチレンとを重量比で2:1に
なるように混合して塗布液を作製した。
【0028】また、上記回転塗布条件としては、例え
ば、塗布液を滴下するときは、回転速度を50rpm、
塗布雰囲気を室温の大気とし、滴下時間を10秒間とし
た。また塗布工程は、回転速度を1000rpm、塗布
雰囲気を室温の大気とし、回転時間を20秒間とした。
【0029】次いで、ナノポーラスシリカが架橋反応を
起こす温度以上、有機化合物ポリマー(低密度ポリエチ
レン)が熱分解(例えば昇華)を起こす温度よりも低い
温度で第1のベーキング工程を行う。この第1のベーキ
ング工程では、例えば100℃の大気雰囲気で10分間
のベーキングを行うことにより、低密度ポリエチレンに
熱的影響を与えることなく上記塗布膜の架橋反応を促進
させる。
【0030】続いて低密度ポリエチレンが熱分解を起こ
す温度(例えば昇華温度)で第2ベーキング工程を行
う。この第2ベーキング工程では、例えば200℃の大
気雰囲気で10分間のベーキングを行うことにより、上
記低密度ポリエチレンを昇華させて、ナノポーラスシリ
カのシリコン系無機材料膜の内部より完全に除去する。
その際に、膜中に空間(気泡)を形成する。
【0031】そして、シリコン系無機材料膜を焼成する
第3のベーキング工程を行い、無機多孔質絶縁膜13を
形成する。
【0032】その後、昇温脱離分析装置〔TDS(Therm
al Desorption Spectroscopy) 〕によって無機多孔質絶
縁膜13の分析を行った。その結果、450℃まで有機
物に起因する脱ガスがないことが判明し、400℃まで
の他のプロセスにも十分に対応できることが判明した。
また比誘電率は2.2が得られ、面内均一性も良好なも
のとなっていた。
【0033】次に上記実施の形態に係わる第2の例を以
下に説明する。この第2の例では、上記第1の例におい
て、有機化合物ポリマーに低密度ポリエチレンに変えて
ポリメチルメタクリレート(溶解温度=180℃)を用
いた。その他の材料およびプロセスは前記第1の例と同
様である。有機化合物ポリマーにポリメチルメタクリレ
ートを用いて無機多孔質絶縁膜13を形成し、昇温脱離
分析装置によって、その膜の分析を行った。その結果、
450℃まで有機物に起因する脱ガスがないことが判明
し、400℃までの他のプロセスにも十分に対応できる
ことが判明した。また比誘電率は2.2が得られ、面内
均一性も良好なものとなっていた。
【0034】上記第1、第2の例では、有機化合物ポリ
マーに低密度ポリエチレンやポリメチルメタクリレート
を用いたが、この有機化合物ポリマーには、150℃〜
200℃程度のベーキングにより熱分解される熱可逆性
樹脂、例えば鎖式有機化合物を用いることが可能であ
る。
【0035】次に、上記半導体装置の製造方法を実施す
る際に用いる装置の一例を、図3に示す概略構成断面図
によって説明する。
【0036】図3に示すように、「塗布工程」S1を行
う回転塗布装置21を(1)に示し、第1,第2のベー
キングを行うベーキング装置31を(2)に示し、第3
のベーキングを行うベーキング装置41を(3)に示
す。
【0037】上記回転塗布装置21は以下のような構成
となっている。すなわち、塗布室22が備えられ、その
内部には成膜を行う基体10を載置固定して回動させる
スピンチャック23が設置されている。このスピンチャ
ック23は回動軸24を介して回動装置(図示せず)に
接続されている。一方、スピンチャック23の基体載置
面23Aに対向する位置には塗布液を供給するノズル2
5が設置されている。このノズル25には、図示はしな
いが、塗布液の供給部が接続されている。
【0038】次に、上記第1,第2のベーキングを行う
ベーキング装置31を説明する。このベーキング装置3
1は、ベーキング炉32の内部に基体10を載置するス
テージ33が設置され、このステージ33の内部には基
体10を加熱するヒーター34が設けられている。この
ステージ33の基体載置面33Aに対向する位置にはベ
ーキング炉32の内部にベーキング雰囲気を作るガスを
供給するノズル35が設置されている。このノズル35
は、基体10の面内にほぼ均一にガスが供給されるよう
に、例えばシャワーノズルからなる。なお、図中の矢印
はノズル35から供給されるガスを示している。一方、
ベーキング炉32の下部には例えば図示はしないが排気
管および排気装置からなる排気系が設けられている。
【0039】次に第3のベーキングを行うベーキング装
置41を説明する。このベーキング装置41は、いわゆ
る縦型炉であり、ベーキング炉42の内部には複数の基
体10を収納するボート43はベーキング炉42内に対
して搬入搬出自在に設置されている。またベーキング炉
42の側周にはヒーター44が設置され、例えばベーキ
ング炉42の上部にはベーキング雰囲気を作るガスをベ
ーキング炉42の内部に供給するノズル45が設置され
ている。一方、ベーキング炉42の下部には例えば図示
はしないが排気管および排気装置からなる排気系が設け
られている。なお、図中の矢印は排気を示している。
【0040】上記説明したような構成の製造装置を用い
ることによって、塗布工程、各ベーキング工程を円滑に
行うことが可能になる。すなわち、上記説明した製造方
法では、塗布工程は1分程度で完了し、第1,第2のベ
ーキング工程は各10分程度で完了するため、塗布工程
を行う塗布装置21および第1,第2のベーキング工程
を行うベーキング装置31は枚葉式の装置を用いてい
る。一方、第3のベーキング工程は60分程度かかるた
め、バッチ式のベーキング装置41を用いることによ
り、一枚当たりの処理時間の短縮を図ることが可能にな
る。さらに処理時間を短縮する場合には、第1,第2の
ベーキング工程を複数台のベーキング装置31を用いて
行えばよい。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
膜中に空間を形成するための空間形成材に有機化合物ポ
リマーを用い、それを添加したシリコン系無機材料を用
いて無機多孔質絶縁膜を形成するので、ベーキング温度
を選択することにより、シリコン系無機材料に対して空
間形成材のみを除去できる。すなわち、第2のベーキン
グ工程を行うので、シリコン系無機材料膜中の有機化合
物ポリマーのみを熱分解して除去することができる。よ
って、無機多孔質絶縁膜を形成することが可能になり、
空間を形成したことにより比誘電率が3.0以下の絶縁
膜を形成することができる。また従来の技術のようにエ
ージングを行わないので面内膜厚均一性は良好な状態に
維持することが可能になり、しかも膜質の向上が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係わる実施の
形態の一例を示すフローチャートである。
【図2】実施の形態の詳細な第1の例を示す製造工程図
である。
【図3】実施の形態を実施する製造装置の一例を示す概
略構成断面図である。
【図4】従来のシリコン系無機多孔質膜の製造方法を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
S2…第1のベーキング工程、S3…第2のベーキング
工程、S4…第3のベーキング工程

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜中に空間を形成するための空間形成材
    を添加したシリコン系無機材料を用いて無機多孔質絶縁
    膜を形成する工程を備えた半導体装置の製造方法におい
    て、 前記空間形成材は有機化合物ポリマーからなることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記無機多孔質絶縁膜を形成する工程
    は、 前記シリコン系無機材料に有機化合物ポリマーを添加し
    たもので重合反応が終了しているものを用い、そのシリ
    コン系無機材料を塗布してシリコン系無機材料膜を形成
    する塗布工程と、 前記シリコン系無機材料膜をベーキングして前記無機多
    孔質絶縁膜を形成するベーキング工程とからなり、 前記ベーキング工程は、 前記シリコン系無機材料膜の架橋反応を進める第1のベ
    ーキング工程と、 前記シリコン系無機材料膜中から前記有機化合物ポリマ
    ーのみを分解して除去する第2のベーキング工程と、 前記シリコン系無機材料膜を焼成して無機多孔質絶縁膜
    を形成する第3のベーキング工程とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記有機化合物ポリマーは熱可逆性樹脂
    からなることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱可逆性樹脂は鎖式有機化合物から
    なることを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のベーキング工程は、前記シリ
    コン系無機材料膜が架橋反応を起こす温度以上前記有機
    化合物ポリマーが熱分解を起こす温度未満の温度で前記
    シリコン系無機材料膜の架橋反応を進行させる工程であ
    り、 前記第2のベーキング工程は、前記有機化合物ポリマー
    のみが熱分解する温度で前記シリコン系無機材料膜中よ
    り前記有機化合物ポリマーを除去する工程であることを
    特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記有機化合物ポリマーは熱可逆性樹脂
    からなることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱可逆性樹脂は鎖式有機化合物から
    なることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289607A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Nec Corp 絶縁膜の形成方法
KR100531466B1 (ko) * 1999-12-17 2005-11-28 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 다층 층간절연막 형성 방법
JP2015043367A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 株式会社東芝 半導体装置の製造方法

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KR100531466B1 (ko) * 1999-12-17 2005-11-28 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 다층 층간절연막 형성 방법
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