JPH09199501A - SiF4を用いて安定な弗素ドープ膜を堆積するプロセス及び装置 - Google Patents

SiF4を用いて安定な弗素ドープ膜を堆積するプロセス及び装置

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JPH09199501A
JPH09199501A JP28138396A JP28138396A JPH09199501A JP H09199501 A JPH09199501 A JP H09199501A JP 28138396 A JP28138396 A JP 28138396A JP 28138396 A JP28138396 A JP 28138396A JP H09199501 A JPH09199501 A JP H09199501A
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sif
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JP28138396A
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Buaama Amirita
ヴァーマ アミリタ
W Lee Peter
タブリュー. リー ピーター
Russell Kathryn
ラッセル キャスリーン
Robles Stuart
ロブレス スチュアルド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い誘電定数と良好なギャップ充填能力を有
するフルオロ珪酸ガラス(FSG)の絶縁層を形成する
ための方法及び装置を提供する。 【解決手段】 本発明のFSG層は、SiF4 と、珪素
及び酸素を含有する物質とを有する反応物質のプラズマ
により堆積する。また、本発明にはこのような層を製造
するための方法と装置が含まれる。本発明の方法の1つ
の具体例では、SiF4 と、酸素含有ソースと、珪素含
有ソースとを含有するガスによりプラズマが形成され
る。堆積した層は、共形の膜であり、良好なギャップ充
填性能を有している。好ましい具体例では、珪素含有ソ
ースは、テトラエトキシシラン(TEOS:tetraethox
ysilane)であり、約350〜500℃の温度、約1〜
16トールの圧力でプラズマが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ処理中に誘
電層を堆積する事に関し、特に、低い誘電定数と高い膜
安定性を有する弗素ドープ層を形成するための方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイス製造における基本
的なステップの1つに、気体(ガス)の化学反応により
薄膜を半導体基板上に形静電チャックウエハするステッ
プが挙げられる。このような堆積プロセスを、化学気相
堆積法、あるいは、「CVD」と称している。従来から
行われているCVDプロセスでは、基板表面に反応性の
ガスを供給し、熱により引き起こされる化学反応によ
り、所望の膜を形成する。熱CVDプロセスが行われる
ような高温では、メタル層を有するデバイス構造体を損
傷してしまうことがある。一方、プラズマ励起CVD
(しばしばPECVDと称される)プロセスでは、反応
性ガスの分解を、基板表面近傍の反応領域に高周波(R
F)エネルギーを印加して高い反応性のイオン種を形成
することにより行っている。放たれるイオン種の反応性
が高いので、化学反応に必要なエネルギーを低くするこ
とができ、このCVDプロセスに必要な温度を低くする
ことができる。PECVDプロセスは、温度が比較的低
いため、メタルの堆積層の上に絶縁層を形成するプロセ
スに理想的であり、また、他の絶縁層を形成するプロセ
スに理想的である。
【0003】半導体デバイスの幾何は、最初に半導体デ
バイスが表れた数十年前から、急速に小さくなってき
た。それ以来、集積回路は一般に、「サイズが半減する
のに2年」のルール(しばしば、Mooreの法則と称され
る)に従ってきており、このことは、1つのチップに入
るデバイスの数が、2年毎に2倍になってきたことを意
味する。今日のウエハ加工のプラントは、0.5ミクロ
ンの表面形状サイズのデバイス、更には0.35ミクロ
ンのデバイスをルーティン的に製造し、明日のプラント
では、これよりも更に小さなサイズの幾何を有するデバ
イスを製造しているだろう。
【0004】デバイスのサイズが小さくなり集積密度が
高くなるにつれて、以前は産業上重要だとは考えられて
いなかった事項が、最も重要な問題となる。3、4種類
以上のメタルの層が半導体上に形成されるマルチレベル
メタルの技術の出現により、半導体製造者の目標の1つ
として、PECVDで堆積したメタル間誘電(IMD:i
ntermetal dielectric)層などの絶縁層の誘電定数を低
くすることが挙げられる。メタル間誘電(IMD)層に
対してインターコネクトメタライゼーションのRC時間
遅れを低減して、異なるメタライゼーションのレベル間
でのクロストークを防止し、また、デバイス電力消費を
低減するためには、誘電定数を低くすることは特に望ま
しい。
【0005】より低い誘電定数を得るための様々なアプ
ローチが提案されている。その中で有望な解決法の1つ
に、シリコン酸化物の層に、弗素を含有させたり、塩素
や臭素などその他のハロゲンを含有させる方法がある。
ハロゲン含有の一例が、1994年11月24日出願の
米国特許出願08/344,283号に記載されてい
る。シリコン酸化物膜に対するドーパントとして好まし
い弗素は、シリコン酸化物の誘電定数を低くするが、そ
の理由は、弗素は、SiOFネットワーク全体の分極性
を低める負電荷の原子だからである。弗素をドープした
シリコン酸化物膜は、フルオロ珪酸ガラス膜又は略して
FSG(fluorosilicate glass)とも称される。
【0006】弗素のシリコン酸化物層への含有により、
誘電定数の低減だけでなく、幾何の更に小さなデバイス
の製造、例えば、半導体構造体上の密接して配置される
ギャップの充填するような製造を行う際に遭遇する一般
的な問題解決することも補助する。弗素はエッチング種
の1つであるため、弗素ドーピングにより、酸化物形成
に対して堆積/エッチング/堆積の効果が持込まれるこ
とになる。この堆積/エッチング/堆積の効果により、
FSG膜においてギャップ充填能力が向上するため、こ
の膜が、アスペクト比が1.8以上の隣接するメタル層
を適切にカバーすることができるようになる。
【0007】このように、弗素を、様々な誘電層、特に
メタル間誘電層に含有させることを製造者は望んでい
る。これらのFSG膜の形成における弗素ソースとし
て、様々な前駆体の気体(ガス)や液体が用いられてき
た。このような前駆体には、NF3、HF、SF6、CF
4、C26、C2Cl33、トリエトキシフルオロシラン
(TEFS:triethoxyfluorosilane)などが挙げられ
る。
【0008】FGSの形成には、上掲の弗素ソースと共
にSiF4 が用いられてきた。しかし、このプロセスで
は、SiF4 は珪素ソースとして用いられ、第2のガ
ス、例えば、NF3、HF、SF6、CF4、C26、C2
Cl33、SF6又はF2などが弗素ソースとして用いら
れてきた。SiF4 は、FSG膜の形成に対して、テト
ラエトキシシラン(TEOS:tetraethoxysilane)の
ような有機珪素ソース等の珪素含有ソースと共に用いら
れることはなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、低い誘電定数
と良好なギャップ充填能力を有するフルオロ珪酸ガラス
(FSG)の絶縁層を提供する。本発明のFSG層は、
SiF4 と、珪素及び酸素を含有する物質とを有する反
応物質のプラズマにより堆積する。また、本発明にはこ
のような層を製造するための方法と装置が含まれる。
【0010】本発明の方法の1つの具体例では、SiF
4 と、酸素含有ソースと、珪素含有ソースとを含有する
ガスによりプラズマが形成される。堆積した層は、共形
の膜であり、良好なギャップ充填性能を有している。好
ましい具体例では、珪素含有ソースは、テトラエトキシ
シラン(TEOS:tetraethoxysilane)であり、約3
50〜500℃の温度、約1〜16トールの圧力でプラ
ズマが形成される。
【0011】本発明の装置の1つの具体例では、ヒータ
によって加熱され真空システムによって圧力が与えられ
る真空チャンバ内には、基板ホルダとガスディストリビ
ュータとが配置される。ガスディストリビューションシ
ステム(ガス分配システム)によって、反応性物質をガ
スミキシングチャンバの中へと導入し、プロセスガスを
形成する。プロセスガスは、ガスミキシングチャンバか
ら排気され、ガスディストリビュータを通って、真空チ
ャンバ内へと進入し、プラズマが形成され、基板ホルダ
上に配置された基板の上面に層を堆積する。プラズマ反
応の温度、圧力及びその他の設定は、プロセッサに接続
されたメモリに保存されているコンピュータプログラム
の指示に従って、プロセッサにより制御される。また、
プロセッサ/コンピュータプログラムは、ガスディスト
リビューションを通ってプロセスガスへと導入されるS
iF4 の量も制御する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(I.模範的なCVDリアクタチャンバ)図1は、本発
明に従った誘電層をを堆積できる真空チャンバ15を有
する平行平板プラズマ励起化学気相堆積(PECVD)
リアクタ10を例示する。リアクタ10は、堆積のため
のガスを、サセプタ12に置かれるウエハ(図示せず)
に散布するためのガス散布マニホールド11を有してい
る。サセプタ12は、熱応答性が非常に高い。また、サ
セプタ12は支持フィンガ13上に載置され、サセプタ
12(及びその上面で支持されるウエハ)が、下方の搬
入出のポジションと、上方のマニホールド11と近接し
た処理のポジションの間で、制御により移動できるよう
になっている。
【0013】サセプタ12とウエハが処理のポジション
14にあるときは、これらは、間隔をおいて配置される
複数の穴ないしポート23を有するバッフル板によって
包囲される。この穴23から、環状の真空マニホールド
24の中へと排気される。堆積ガスとキャリアガスが、
ガスライン18をつ浮いてミキシングチャンバ19内に
供給され、そこで、これらは混合されマニホールド11
へとと送られる。処理中に、マニホールド11に供給さ
れたガスは、矢印21に示されるように、ウエハ表面全
体に放射状に、均一に散布される。そして、ガスは真空
ポンプシステム(図示せず)により、ポート23を介し
て円形の真空マニホールド24内へと排気され、更に、
排気ライン31へと出て行く。排気ライン31を通じて
ガスが放出される速度は、スロットルバルブ32によっ
て制御される。
【0014】RF電源25からマニホールド11に印加
されるRFエネルギーにより、ウエハに近隣して、プラ
ズマが形成され制御される。ここでガス散布マニホール
ドはRF電極であり、サセプタ12は接地されている。
RF電源は、チャンバ15内に導入される反応性の化学
種の分解を促進するために、単一の周波数のRF電力又
は混合周波数のRF電力をマニホールド11に供給する
ことができる。
【0015】円形の外部ランプモジュール26により、
クオーツウィンドウ28を介しサセプタ12の環状外縁
部分の上に、光を、コリメートされた環状のパターンで
与える。この熱分布により、サセプタの自然の熱損失の
パターンを補償し、且つ、堆積のためにサセプタ及びウ
エハを迅速且つ均一に加熱する。
【0016】モータ(図示せず)が、サセプタ12を、
処理のポジション14と下側のウエハ搬入のポジション
との間で昇降させる。モータと、ガスライン18に接続
するガス供給バルブと、スロットルバルブと、RF電源
25とが、制御ライン36を介したプロセッサ34によ
って制御される。制御ライン36は、一部のみ図示され
る。プロセッサ34は、メモリ38に格納されたコンピ
ュータプログラムによる制御を受けて動作する。ここで
のコンピュータプログラムは、特定のプロセスに対する
タイミング、ガスの混合、チャンバ圧力、チャンバ温
度、RF電力レベル、サセプタのポジションその他のパ
ラメータの命令を行う。
【0017】典型的には、チャンバライニング、ガス流
入マニホールドフェースプレート、支持フィンガ13そ
の他のリアクタのハードウェアの一部又は全部が、陽極
酸化アルミニウム(アノーダイズドアルミニウム)等の
材料でできている。このようなPECVDの装置の例
が、標題 "Thermal CVD/PECVD Reactor and Use for Th
ermal Chemical Vapor Deposition of Silicon Dioxide
and In-situ MultistepPlanarized Process" (二酸化
珪素の熱CVD及びインシチュウマルチステップ平坦化
プロセスのための熱CVD/PECVDリアクタ及びそ
の使用法)である米国特許第5,000,113号に記載
されている。
【0018】上述のリアクタの説明は主に例示のための
ものであり、本発明には、電子サイクロトロン共鳴(E
CR:electron cyclotron reasonance )プラズマCV
D装置や、誘導結合RF高密度プラズマCVD装置等、
その他のCVD装置を用いてもよい。更に、熱CVD装
置を用いて、ハロゲンドープバルク膜層を形成してもよ
い。本発明の誘電層やこの誘電層を形成する方法は、特
定の装置や特定のプラズマ励起法に限定されるものでは
ない。
【0019】(II.SiF4 を用いたフルオロ珪酸ガ
ラスの堆積)本発明は、誘電定数が低く、応力が低く、
また、ギャップ充填性能が良好な、共形のFSG(フル
オロ珪酸ガラス)を提供するものである。また、本発明
はこの絶縁層であるFSGを形成する方法及び装置を提
供するものである。SiF4は他の弗素ソースに比べ
て、ガス分子中の1つの珪素原子に結合する弗素原子が
4つであり、所定の流量ではより高いパーセンテージの
弗素を堆積チャンバ内に供給するため、FSG膜のため
の弗素ソースとして特に有効であるとと考えられてい
る。更に、SiF4 は他の弗素ソースに比べて、プラズ
マ反応に用いることができる弗素をより多く珪素に結合
して有している。
【0020】本発明に従ってSiF4 −FSG膜を形成
するにあたり、ウエハが真空ロックドアを通って真空チ
ャンバ15内に搬入され、サセプタ12上に置かれる
(図2のステップ200)。そして、サセプタを、処理
のポジション14まで移動する(ステップ205)。処
理のポジション14では、ウエハはガス散布マニホール
ド11から約200〜600mil(約5.1〜15.
2mm)に位置する。
【0021】ウエハに適正な位置が与えられれば、ウエ
ハとサセプタは200〜500℃の温度に加熱され、ガ
ス散布マニホールドからプロセスガスを反応チャンバに
導入する(ステップ210及び215)。ここでプロセ
スガスは、弗素ソースとしてSiF4 と、珪素ソースと
してのTEOSと、1つ以上の酸素ソースガスとを有す
る混合ガスである。
【0022】TEOSは、室温では液体であるが、リキ
ッドインジェクションバルブ等を用いて気化した後、ヘ
リウム等の不活性キャリアガスと混合する。インジェク
ションバルブへのTEOSの流入量は、毎分約400〜
1500mg(400〜1500mgm)である。気化
の後、TEOSガスソースを、流量400〜1500s
ccmで導入したヘリウムガスと混合する。SiF4
は、100〜2500sccmの流量で導入され、O2
又は同様の形態の酸素が約300〜3000sccmの
流量で導入される。ガス混合チャンバ内を通ってガス散
布マニホールドへ流れる全流量は、約1000〜500
0sccmである。
【0023】約1〜100トールの間で選択した圧力を
反応チャンバに設定し、堆積プロセスの間じゅう、真空
ポンプシステムに連結したスロットルバルブ32と、プ
ロセスガスの導入とにより、この圧力が維持される(ス
テップ220)。処理条件を設定した後、単一又は混合
の周波数のRF電源を用いてプラズマを発生させる(ス
テップ225)。この電源は、高周波数13.56MH
zでは0〜1200ワット、低周波数350kHzでは
0〜500ワットで駆動される。
【0024】本発明に従ったSiF4 −FSG膜の形成
にはSiF4 と共に、他の珪素ソースと他の酸素ソース
を用いてもよい。例えば、シラン(SiH4 )とN2
は許容される組合わせである。しかし、本発明の好まし
い具体例ではTEOS(Si(OC254 )が珪素ソ
ースとして用いられており、その理由は、TEOSで堆
積したSiF4 −FSG膜はより高い共形性とより良好
なギャップ充填性能を有し、また、より高い堆積速度で
堆積できるからである。無論、テトラメチルシラン tet
ramethyl silane (Si(CH34)、ヘキサメチルジ
シロキサン hexamethyl disilixane((CH36OSi
2) などのその他の有機シランを、珪素含有ソースとし
て用いてもよい。
【0025】上述のプロセスで挙げられたパラメータ
は、ここに記載した特許請求の範囲に限定されるもので
はない。いわゆる当業者には、他の化学物質、チャンバ
パラメータや条件を用いることも可能である。
【0026】(III.試験結果及び測定)選択された
用途に対して特性(例えば、均一性、ギャップ充填、応
力及び堆積速度)が最適化された膜を生成する試みとし
て、上掲のプロセス条件を変化させる実験を行った。こ
れらの試験の結果により、プロセス条件の好ましい範囲
が決定された。具体的には、本発明のSiF4 −FSG
膜が、温度約350〜500℃、圧力約1〜16トール
で堆積することが好ましい。電極の間隔は200〜40
0mil(約5.1〜10.1mm)が好ましく、1
3.56MHzが100〜1000ワット、350kH
zが20〜450ワットの混合周波数のRF電源を用い
ることが好ましい。
【0027】また、堆積したFSG膜が、3.6未満の
誘電定数を有し且つ−1.4x10-9〜−0.5x10
-9 dyne/cm-2の圧縮応力を有する特性を有していてもよ
い。
【0028】好ましい具体例でのガスの流入には、約3
00〜1500sccmの流量でSiF4 をチャンバに
導入し、400〜1400mgmの流量でTEOSを導
入し、約400〜1500sccmの流量でヘリウムを
導入し、400〜1500sccmの流量で導入するこ
とが含まれる。チャンバ内への全ガス流れが、1500
〜3000sccmとなることが好ましい。
【0029】特定のレシピに対して選択される実際の値
(温度、圧力、ガス流れ等)は、得ようとする膜の特性
の要望に応じて変化させる。例えば、更に実験と試験を
行い、上述の範囲の中で、堆積圧力とTEOSの流れ及
び/又は高周波RF電源の電力を上昇させて、膜の堆積
速度を上昇させることができることが確かめられた。膜
の均一性とウェットエッチレイトと膜中の弗素のパーセ
ントとを上昇させるには、圧力と電極間隔及び/又はS
iF4 の流れを上昇させればよい。また、高周波数RF
電力を増加させることによっても、膜の均一性を上昇さ
せることができる。他方、圧力を下げ、電極間隔を小さ
くし、SiF4 の流量を下げることにより、膜の応力と
膜の屈折率を下げることができる。また、膜の応力は、
高周波RF電力を低減することにより下げることができ
る。
【0030】メタル間誘電層の用途に対して特に有用と
考えられる具体例では、本発明のFSG膜は、圧力約3
〜12トール、温度約350〜500℃で堆積がなされ
る。TEOSを気化させ、約800〜1000mgmの
流量で反応チャンバ内に導入し、酸素を流量約600〜
900sccmでチャンバ内に導入する。この具体例で
は、SiF4 を流量約450〜1500sccmでチャ
ンバに導入し、約50〜200ワットの13.56MH
zの高周波数及び約250〜450ワットの350kH
zの低周波数を用いて、プラズマを形成する。
【0031】膜中の弗素の量は、膜のギャップ充填性能
及び誘電定数に直接関係し、また、膜の安定性及び応力
にも直接関係する。一般には、SiF4 の導入の速度を
増加させて膜中の弗素の量を上昇させれば、膜の誘電定
数が低下し、その結果、ギャップ充填能力が良好になっ
たことが、実験によって確かめられた。しかし、更に弗
素を付加すれば、膜の安定性が低下し、圧縮応力のレベ
ルが低くなった。従って、いかなる用途が与えられた場
合でも、膜中の弗素の量及びSiF4 の導入速度は、ギ
ャップ充填性及び絶縁性能を、膜の安定性及びその用途
に必要な応力とバランスさせて決定すべきである。
【0032】幾つかの実験により、SiF4 −FSG膜
の誘電定数が、SiF結合とSiF+SiO結合とのピ
ーク比のフーリエ変換赤外(FTIR)分光分析により
測定した膜の弗素濃度に依存して、3.6〜3.2の範
囲になることが示された。これらの実験の結果が、Si
4 −FSG膜の誘電定数に対する弗素濃度レベルの効
果のグラフである図3に示される。誘電定数の測定は、
従来技術に周知のアルミニウムドットスパッタリングの
技術(aluminum dot sputtering technique )により行わ
れた。
【0033】図3に示されるような特性を有するSiF
4 −FSG膜が、圧力約5トール、温度400℃の条件
で、110ワットの13.56MHzの高周波数及び3
40ワットの350kHzの低周波数を用いて、低抵抗
率のシリコンウエハ上に堆積した。サセプタは、ガス散
布マニホールドから250mil(約6.4mm)野位
置にあった。TEOSが915mgmの流量で導入さ
れ、酸素が流量700sccmで導入された。SiF4
が流量1〜1700sccmで導入された。
【0034】膜の誘電定数に対して弗素濃度が大きな影
響を及ぼしたことが、この図から証明された。弗素が膜
に導入されない場合では、そこで得られた二酸化珪素膜
の誘電定数は、約4.1〜4.2であった。しかし、約
3.5パーセント以上の弗素濃度を有する膜では、誘電
定数は3.2〜3.4の範囲にあった。
【0035】更に、いわゆる当業者によく理解されてい
る昇温脱離スペクトル(TDS:thermal desorption s
pectrum )のデータにより、膜の安定性を測定するいく
つかの実験が行われた。これらの実験では、SiF結合
とSiF+SiO結合とのピーク比のフーリエ変換赤外
(FTIR)分光分析により測定した膜の弗素濃度が
1.5〜4.5%であるFSG膜に対して行われた。各
テストとも、誘電定数の試験について説明した条件と同
じ条件で、SiF4 −FSG膜を堆積した。これらの実
験の結果は以下の表1に纏められ、図4(a)〜(d)
のグラフに描かれる。
【0036】
【表1】
【0037】図4(a)は、SiFを1.5%含有する
SiF4 −FSG膜におけるH2OとHFの発生を示す
グラフである。このグラフは、この膜は安定であり、膜
中のアウトガスとして出て行く弗素やH2O は最小限で
ある、あるいはゼロであることを示している。100度
未満のH2O のイニシャルピークは、TDSデータのプ
ロットの前に雰囲気環境に曝露した際に膜に吸収された
少量の表面水と考えられる。およそ585度で弗素のア
ウトガスによる放出が始まり、ピークがおよそ645度
でみられる。
【0038】SiFを2.5%含有するSiF4 −FS
G膜におけるH2O とHFの発生を示す図4(b)で
は、膜からの弗素のアウトガスによる放出がおよそ30
0度で開始し、ピークがおよそ545度でみられる。ま
た、このグラフは、膜からの表面水のアウトガスによる
放出を示している。表面水のアウトガスによる放出は、
およそ100度で開始し、ピークがおよそ185度でみ
られる。膜のバルクにモイスチャは吸収されなかったよ
うである。
【0039】図4(c)は、SiFを3.5%含有する
SiF4 −FSG膜におけるH2OとHFの発生を示す
グラフである。表面水のアウトガスによる放出は、およ
そ50度で開始し、ピークがおよそ120度でみられ
る。膜からのアウトガスによるHFの放出は、およそ3
00度で開始し、ピークがおよそ535度でみられる。
SFを2.5%含有する膜の場合と同様に、SFを3.
5%含有する膜には、モイスチャは吸収されなかったよ
うである。およそ275度で、モイスチャのアウトガス
による放出が開始し、ピークがおよそ425度でみられ
る。吸収された表面水は、およそ75度でアウトガスに
よる放出を開始し、ピークがおよそ120度でみられ
る。
【0040】SiFを4.5%含有するSiF4 −FS
G膜におけるH2O とHFの発生を示す図4(d)で
は、膜からの弗素のアウトガスによる放出がおよそ27
5度で開始し、ピークがおよそ525度でみられる。膜
からのモイスチャのアウトガスによる放出は、およそ2
75度で開始し、ピークがおよそ425度でみられる。
吸収された表面水のアウトガスによる放出は、およそ7
5度で開始し、ピークがおよそ120度でみられる。
【0041】表1のTDSデータと図4(a)〜(d)
により、弗素の含有率が増加すれば、膜の安定性が低下
することが示される。また、TDSデータを誘電定数に
関するデータと比較すれば、SiF4 −FSG膜の理想
的な弗素パーセントは、SiFで1.5%〜4.5%で
あり与えられた用途に要する安定性に依存することが示
されており、更に理想的なSiF4 −FSG膜の弗素含
有率は、SiFで2.0%〜4.0%である。
【0042】本発明に従ったSiF4 −FSG膜の安定
性についての更なる証明が図5(a)及び図5(b)に
示されており、これらは、ノンドープ珪酸ガラス膜と本
発明の具体例の1つに従ったSiF4 −FSG膜の応力
ヒステリシスを比較するグラフである。図5(a)及び
5(b)に示される膜のそれぞれは、室温から摂氏45
0度まで毎分2度の速度で加熱され、その後、同じ速度
で冷却された。加熱期と冷却期における応力測定は、テ
ンコールインスツルメント社(Tencor Instrument)製の
Flexus 2320 応力温度ゲージにより行われた。モイスチ
ャの吸収などの問題の影響を最小にするため、この実験
は、膜の堆積後1時間以内に実施された。N2 を少量流
入させることにより、加熱/冷却チャンバ内にドライな
不活性の雰囲気が維持された。排気されたモイスチャが
膜に再吸収されることがないよう、アウトガスによって
放出されたH2O は全てチャンバからフラッシュにより
追い出された。
【0043】両方の膜の堆積温度は、摂氏360度であ
り、SiF4 が流量725sccmでプラズマへ導入さ
れ、2.5%のSiF4 −FSG膜が形成された。図に
示されるように、ノンドープ珪酸ガラス膜は約1.5x
10-8 dyne/cm2 の応力変化を生じたが、SiF4 −F
SG膜は応力変化がみられなかった。図5(a)では、
下側のカーブがノンドープ珪酸ガラス膜が加熱されてい
るときの応力を表し、上側のカーブはこの膜が冷却され
ているときの応力を表している。図5(b)では、測定
可能な応力ヒステリシスが観測されず、このことは、堆
積初期のSiF4 −FSG膜と、加熱冷却後のSiF4
−FSG膜の間の応力変化が、1x10-7 dyne/cm2
(これが Flexus 2320 の測定限界)以下であったこと
を示している。
【0044】本発明に従ったSiF4 −FSG膜のギャ
ップ充填性能は、図6(a)、(b)及び図7(a)及
び(b)のSEM写真に示され、これらは、アスペクト
比1.8であるメタル線に隣接した様々なSiF4 −F
SG膜のギャップ充填能力を示すものである。これら膜
のそれぞれは、上述の如く作製され、SiF4 の流量を
変えて、膜の弗素含有量を変化させた。図6(a)は、
1%のSiFを有するFSG膜を示し、図6(b)はS
iF2.5%の膜を示している。図7(a)はSiF4
%の膜を示し、図7(b)はSiF5.23%の膜を示
している。図によって証明されたように、膜中の弗素含
有量が増加することにより、ギャップ充填性能も増加す
る。図7(b)では、SiF5.23%の膜により、ボ
イドがほとんど全部充填されている。
【0045】SiF4 −FSG膜のギャップ充填性能更
なる証明が、図8(a)と(b)に示される。図8
(a)では、SiF3.5%の膜(SiF4 の導入流量
が1200sccm)が、アスペクト比1.4であるメ
タル線に隣接したギャップ及びボイドを完全に充填した
ことが示される。同様に、図8(b)では、SiF4.
5%の膜(SiF4 の導入流量が1700sccm)
が、アスペクト比1.4であるメタル線に隣接したギャ
ップ及びボイドを完全に充填したことが示される。
【0046】SiF4 の導入流量を変化させれば、堆積
するFSG膜の堆積速度、屈折率、応力、ウェットエッ
チレイト比及びウェットエッチレイトの均一性に影響す
ることを注記しておくべきである。図9〜12は、Si
4 の流量を、200〜400〜1000〜1400と
上昇させたときの上述の膜の特性などに与える影響を例
示する。具体的には、図9は、SiF4 の導入流量を増
加させれば、膜に包含される弗素のパーセンテージが増
加するが、膜中のOH結合のパーセンテージには影響し
ないことを示している。図10は、ウェットエッチレイ
ト比(ノンドープ二酸化珪素膜に関して測定されたも
の)及びウェットエッチの均一性が、SiF4 が導入さ
れる流量の増加と共に低下していることが示される。そ
して、図12には、SiF4 の流量を増加させれば、膜
の屈折率が減少し膜の応力が増加することが示される。
【0047】前述の如く、プロセスガスにTEOSを入
れることにより、膜の堆積速度が著しく増加する。図1
3は、本発明に従ったSiF4 −FSG膜のTEOSの
導入流量に対する堆積速度をグラフにより表している。
この実験の条件は、SiF4のチャンバへ導入する流量
が635sccmであった点を除いて、前述の実験と同
じであった。この膜の堆積速度は、TEOS導入流量が
600mgmでの約4800オングストローム/分か
ら、TEOS導入流量が1200mgmでの約9000
オングストローム/分まで変化した。また、図13に
は、TEOSの導入流量の増加に伴い膜の均一性が低下
したことも示される。
【0048】(IV.模範的な構造体)図14は、本発
明に従った集積回路200の簡略化した断面図である。
図示の如く、集積回路200はNMOSトランジスタ2
03とPMOSトランジスタ206とを有しており、こ
れらは、フィールド酸化物領域220によって分離し電
気的に絶縁される。トランジスタ203と206はそれ
ぞれ、ソース領域212と、ドレイン領域215と、ゲ
ート領域218とを有している。
【0049】プリメタル誘電層221が、トランジスタ
203とトランジスタ206をメタル層M1から隔て、
コンタクト224によりメタル層M1とこれらトランジ
スタの間を接続している。メタル層M1は、集積回路2
00に含まれる4つのメタル層M1〜M4の中の1つで
ある。メタル層M1〜M4のそれぞれは、メタル間誘電
層IMD1、IMD2、IMD3によりそれぞれ、隣接
メタル層から隔てられている。この隣接メタル層は、バ
イア226によって所定の開口に接続される。メタル層
M4の上には、平坦化されたパッシベーション層230
が堆積する。
【0050】本発明の誘電層を、集積回路200に示さ
れるそれぞれの誘電層に用いてもよいが、この場合は、
好ましい具体例の形成に用いられるPECVDと共に、
低い誘電定数、良好なギャップ充填性質等の膜の物理的
性質が、IMD1〜IMD3のメタル間誘電層で示され
ている隣接メタル層同士の間の絶縁層として更に有用で
ある。典型的には、このようなメタル間誘電層は、厚さ
0.2〜0.3ミクロンである。
【0051】また、本発明の誘電層は、集積回路によっ
ては含まれていることもあるダマシーン層(damascene l
ayers)に用いてもよい。ダマシーン層では、ブランケッ
トPFSG層(リンフルオロ珪酸ガラス)が基板上に形
成され選択的に基板までのエッチングがなされた後メタ
ルで充填され、エッチバック又は研磨がなされて、M1
のようなメタルコンタクトを形成する。メタル層を堆積
した後、第2のブランケットPFSG層を堆積し、選択
的にエッチングする。そして、エッチング領域をメタル
で充填し、エッチバック又は研磨を行いバイア226を
形成する。
【0052】この簡略化した集積回路200は、例示の
目的のみのためのものであることが理解されよう。いわ
ゆる当業者は、本発明の方法を用いてマイクロプロセッ
サ、アプリケーションスペシフィック集積回路(ASI
CS)、メモリーデバイス等のその他の集積回路を製造
することができる。
【0053】本発明のいくつかの具体例について充分に
説明したが、当業者には、本発明に従って低誘電定数の
酸化物層を堆積する他の均等な方法又は代替的な方法が
明らかであろう。例えば、ここに説明した具体例はTE
OSを珪素のソースとして用いO2 を酸素のソースとし
て用いているが、シラン等の他の珪素ソースN2O 、C
Oなどの他の酸素ソースなど、他のソースを用いること
も可能である。このような代替なものや均等なものは、
本発明の範囲に含まれる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、低い誘電定数と良好なギャップ充填能力を有する
フルオロ珪酸ガラス(FSG)の絶縁層を形成するため
の方法及び装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った簡略な化学気相堆積装置の1つ
の具体例の縦断面図である。
【図2】本発明の方法の1つの具体例に従ったSiF4
−FSG薄膜の形成のプロセスステップを例示するフロ
ーチャートである。
【図3】SiF4 −FSG膜の誘電定数に対する弗素濃
度の影響を示すグラフである。
【図4】(a)〜(d)は、異なるパーセンテージでS
iF4 を含有するSiF4 −FSG膜におけるH2O と
HFの発生を示すグラフである。
【図5】(a)は、ノンドープ珪酸ガラスを0〜450
℃に加熱したときの応力ヒステリシスを示すグラフであ
り、(b)は、本発明に従ったSiF4 −FSG膜を0
〜450℃に加熱したときの応力ヒステリシスを表すグ
ラフである。
【図6】(a)、(b)とも、異なるパーセンテージで
SiF4 を含有するSiF4 −FSG膜のギャップ充填
能力を示すSEM写真である。
【図7】(a)、(b)とも、異なるパーセンテージで
SiF4 を含有するSiF4 −FSG膜のギャップ充填
能力を示すSEM写真である。
【図8】(a)、(b)とも、異なるパーセンテージで
SiF4 を含有するSiF4 −FSG膜のギャップ充填
能力を示すSEM写真である。
【図9】SiF4 の導入の速度のSiF4 −FSG膜の
特性に対する効果を示すグラフである。
【図10】SiF4 の導入の速度のSiF4 −FSG膜
の特性に対する効果を示すグラフである。
【図11】SiF4 の導入の速度のSiF4 −FSG膜
の特性に対する効果を示すグラフである。
【図12】SiF4 の導入の速度のSiF4 −FSG膜
の特性に対する効果を示すグラフである。
【図13】TEOSの導入速度が、本発明従ったSiF
4 −FSG膜の1つの具体例の堆積速度に及ぼす影響を
示すグラフである。
【図14】本発明の方法に従って製造された半導体デバ
イスの断面図である。
【符号の説明】
10…化学気相堆積リアクタ、11…ガス散布マニホー
ルド、12…サセプタ、13…支持フィンガ、14…処
理のポジション、15…真空チャンバ、21…矢印、2
3…ポート、24…真空マニホールド、25…RF電
源、26…ランプモジュール、31…排気ライン、32
…スロットルバルブ、34…プロセッサ、36…制御ラ
イン、38…メモリ、40…下流プラズマクリーニング
装置、200て集積回路、203…NMOSトランジス
タ、206…PMOSトランジスタ、212…ソース領
域、215…ドレイン領域、218…ゲート領域、22
1…プリメタル層、224…コンタクト、226…バイ
ア、230…パッシベーション層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター タブリュー. リー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, フレモント, サンライズ ドライヴ 820 (72)発明者 キャスリーン ラッセル アメリカ合衆国, ミネソタ州, コロン ビア ハイツ, エヌ. アップランド クレスト 2314 (72)発明者 スチュアルド ロブレス アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サニーヴェール, オンタリオ ドライヴ 1576, ナンバー10

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアクタチャンバ内で基板上に絶縁層を
    堆積するためのプロセスであって、 (a)珪素含有ソースと、酸素含有ソースと、SiF4
    を有するガスとを選択された量で有するプロセスガス
    を、前記チャンバ内へ導入するステップと、 (b)前記プロセスガスからプラズマを形成して、前記
    基板上に薄膜を堆積するステップとを有するプロセス。
  2. 【請求項2】 前記基板を約200〜500℃の温度に
    加熱するステップを更に備える請求項1に記載のプロセ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記反応チャンバを約1〜100トール
    の圧力とするステップを更に備える請求項2に記載のプ
    ロセス。
  4. 【請求項4】 前記珪素含有ソースが、テトラエトキシ
    シラン(TEOS)である請求項3に記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 前記珪素含有ソースが前記チャンバへ流
    量約400〜1500mgmで導入され、前記SiF4
    ガスが前記チャンバへ流量約100〜2500sccm
    で導入される請求項4に記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 前記プラズマが、1200ワット未満の
    電力で約13.56MHzの周波数で形成される請求項
    5に記載のプロセス。
  7. 【請求項7】 リアクタ内で基板上に絶縁層を堆積する
    プロセスであって、 (a)前記基板を約350〜500℃に加熱するステッ
    プと、 (b)珪素含有ソースと、酸素含有ソースと、SiF4
    を有するガスとを有するプロセスガスを、ガスディスト
    リビュータから前記チャンバへ導入するステップと、 (c)前記チャンバを約1〜16トールの圧力に維持す
    るステップと、 (d)前記プロセスガスからプラズマを形成して、フル
    オロ珪酸ガラス(FSG)膜を前記基板上に堆積するス
    テップとを有するプロセス。
  8. 【請求項8】 前記珪素含有ソースが、テトラエトキシ
    シラン(TEOS)である請求項7に記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 前記珪素含有ソースが流量約400〜1
    400mgmで導入され、前記SiF4 ガスが流量約4
    50〜1500sccmで導入される請求項8に記載の
    プロセス。
  10. 【請求項10】 前記プラズマが、混合周波数のRF電
    力の印加により形成される請求項9に記載のプロセス。
  11. 【請求項11】 前記混合周波数のRF電力の高周波数
    が約13.56MHzで100〜1000ワットの電力
    で駆動され、前記混合周波数のRF電力の低周波数が約
    350kHzで20〜450ワットの電力で駆動される
    請求項10に記載のプロセス。
  12. 【請求項12】 堆積した前記FSG膜が、3.6未満
    の誘電定数を有し且つ−1.4x10-9〜−0.5x1
    -9 dyne/cm-2の圧縮応力を有する特性を有している請
    求項9に記載のプロセス。
  13. 【請求項13】 SiF4 の導入の前記流量が、約2.
    0〜4.0パーセントのSiFを有するFSG膜を堆積
    するように選択される請求項9に記載のプロセス。
  14. 【請求項14】 化学気相堆積(CVD)リアクタシス
    テムであって、 真空チャンバを形成するハウジングと、 前記ハウジング内に配置される、基板を保持するための
    基板ホルダと、 前記ハウジング内に配置され前記基板ホルダと実質的に
    平行な配置が与えられる、プロセスガスを前記真空チャ
    ンバ内に導入するためのガスディストリビュータと、 前記ガスディストリビュータにつながり、内部で、Si
    4 を有するガスと、珪素含有ソースと、酸素含有ソー
    スとを混合してプロセスガスを形成する、ガスミキシン
    グチャンバと、 前記ガスミキシングチャンバにつながり、前記SiF4
    を有するガスと前記珪素含有ソースと前記酸素含有ソー
    スとを前記ガスミキシングチャンバへと導入するための
    ガスディストリビューションシステムと、 前記基板を加熱するためのヒータと、 前記真空チャンバに圧力を与えるための真空システム
    と、 前記ガスディストリビューションシステムと前記ヒータ
    と前記真空システムとを制御するためのコントローラ
    と、 前記コントローラにつながりプログラムを保存する、前
    記化学気相堆積システムの動作を指示するためのメモリ
    であって、前記プログラムは、 前記基板を約350〜500℃に加熱するための第1の
    指示のセットと、 前記真空チャンバを約1〜16トールの圧力に維持する
    ための第2の指示のセットと、 前記SiF4 を有するガスと前記珪素含有ソースと前記
    酸素含有ソースとをガスディストリビューションシステ
    ムを通じて前記ガスミキシングチャンバへと導入すると
    きの流量を選択的に制御するための第3の指示のセット
    とを有する前記メモリとを備える化学気相堆積リアクタ
    システム。
  15. 【請求項15】 前記プロセスガスからプラズマを形成
    するためのRF電源を更に備える請求項14に記載の化
    学気相堆積リアクタシステム。
  16. 【請求項16】 前記RF電源が、高周波数成分と低周
    波数成分とを有する混合周波数電源であり、前記プログ
    ラムが、前記高周波数成分を約100〜100ワットで
    動作させ且つ前記低周波数成分を約20〜450ワット
    で動作させる成分とをための第4の指示のセットを更に
    有する請求項15に記載の化学気相堆積リアクタシステ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記RF電源の高周波数成分が周波数
    約13.56MHzで駆動し、前記RF電源の低周波数
    成分が周波数約350kHzで駆動する請求項16に記
    載の化学気相堆積リアクタシステム。
  18. 【請求項18】 前記SiF4 を有するガスが約300
    〜1500sccmの流量で前記ガスミキシングチャン
    バ内へ導入されるように、前記第3の指示のセットが前
    記ガスディストリビュータを制御する請求項14に記載
    の化学気相堆積リアクタシステム。
  19. 【請求項19】 前記珪素含有ソースがTEOSであ
    り、前記TEOSである前記珪素含有ソースが流量約4
    00〜1400mgmで前記ミキシングチャンバ内に導
    入されるように、前記第3の指示のセットが前記ガスデ
    ィストリビューションシステムを制御する請求項17に
    記載の化学気相堆積リアクタシステム。
  20. 【請求項20】 化学気相堆積リアクタシステムであっ
    て、 真空チャンバを形成するハウジングと、 前記ハウジング内に配置される、半導体ウエハを処理の
    ため保持するためのプラーテンと、 前記半導体ウエハを約350〜500℃の温度に加熱す
    る手段と、 前記真空チャンバを約1〜16トールの圧力にする手段
    と、 SiF4 を有するガスと、珪素含有ソースと、酸素含有
    ソースとを、前記ガスミキシングチャンバへと導入する
    手段と、 前記半導体ウエハ上に約1.5〜4.5パーセントのS
    iFを含有するフルオロ珪酸ガラスを堆積するために、
    前記SiF4 を有するガスと前記珪素含有ソースと前記
    酸素含有ソースとからプラズマを形成する手段とを備え
    る化学気相堆積リアクタシステム。
  21. 【請求項21】 前記プラーテン上に前記半導体ウエハ
    を配置させる手段と、前記プラーテンを前記ガスを導入
    する手段のガス散布マニホールドから約200〜600
    milないし約5.1〜15.2mm離れたところに移
    動させる手段とを更に有する請求項20に記載の化学気
    相堆積リアクタシステム。
  22. 【請求項22】 半導体基板上に形成される集積回路で
    あって、 (a)前記基板に形成されるアクティブデバイスと、 (b)前記基板の上に形成されるメタル層と、 (c)前記基板と前記メタル層との間に形成された、S
    iFを1.5〜4.5パーセント有するフルオロ珪酸ガ
    ラス(FSG)膜を備える絶縁層であって、前記絶縁層
    は、前記メタル層の選択された部分を前記複数のアクテ
    ィブデバイスの選択された領域に電気的に結合させるた
    めに導電材料で充填される、パターニングをもつ複数の
    ホールないし穴を有し、前記フルオロ珪酸ガラスは、S
    iF4 種を有するガスをプラズマ励起により分解して堆
    積される、前記絶縁層とを備える集積回路。
JP28138396A 1995-10-02 1996-10-02 SiF4を用いて安定な弗素ドープ膜を堆積するプロセス及び装置 Pending JPH09199501A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010123972A (ja) * 1998-02-11 2010-06-03 Applied Materials Inc 低誘電率膜の堆積処理方法、基板処理システム、デュアルダマシン構造の形成方法、およびデュアルダマシン構造
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JP2021044201A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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