JP2000195721A - 電子部品及び製造方法及び無線端末装置 - Google Patents

電子部品及び製造方法及び無線端末装置

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JP2000195721A
JP2000195721A JP10367091A JP36709198A JP2000195721A JP 2000195721 A JP2000195721 A JP 2000195721A JP 10367091 A JP10367091 A JP 10367091A JP 36709198 A JP36709198 A JP 36709198A JP 2000195721 A JP2000195721 A JP 2000195721A
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政信 黒木
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Kenzo Isozaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が良いか、素子立ち現象の発生を抑制
の少なくとも一方が実現可能な電子部品及び製造方法及
び無線端末装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 基台11の表面に導電膜12を形成し、
基台の側面に溝13を設け、溝13を覆うように保護材
14を設け、基台11の両端に端子部15,16を設け
た電子部品であって、端子部15,16の膜厚を導電膜
12よりも厚くし、好ましくは端子部15,16の膜厚
を導電膜12の膜厚の1.5〜7倍とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信などの
電子機器に用いられ、特に高周波回路等に好適に用いら
れる電子部品及び製造方法及び無線端末装置に関するも
のである。特に、絶縁性の基体上に導電膜を設けたイン
ダクタンス素子及び製造方法及び無線端末装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来のインダクタンス素子を示
す側面図である。図14において、1は四角柱状また
は、円柱状の基台、2は基台1の上に形成された導電
膜、3は導電膜2に設けられた溝、4は導電膜3の上に
積層された保護材である。
【0003】この様な電子部品は、溝3の間隔などを調
整することによって、所定の特性に調整する。
【0004】先行例としては、特開平7−307201
号公報,特開平7−297033号公報,特開平5−1
29133号公報,特開平1−238003号公報,実
開昭57−117636号公報,特開平5−29925
0号公報,特開平7−297033号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらますます
素子の小型化を行っていくと、素子立ち現象(マンハッ
タン現象)の発生の問題や生産性の問題等が生じてく
る。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、生産性が良いか、素子立ち現象の発生を抑制の少な
くとも一方が実現可能な電子部品及び製造方法及び無線
端末装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基台の上に導
電膜を形成し、その導電膜に溝を形成し、基台の両端部
に端子膜を形成し、溝を覆うように保護材を設けた電子
部品であって、端子部の厚さを導電膜の厚さよりも厚く
し、更に好ましくは、端子部の厚さP1,P2それぞれ
を導電膜の厚さの1.5〜7倍とした。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、基台と、
前記基台上に設けられた導電膜と、前記導電膜に設けら
れた溝と、前記基台を挟むように前記基台の端面に取り
付けられた一対の端子部と、前記基台上に設けられた保
護材とを備え、前記端子部の厚さを前記導電膜の厚さよ
りも厚くした事によって、端子部を突出させることが容
易になるので、生産性が向上すると共に素子立ち現象の
発生を抑制できる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、端子部の厚さP1,P2それぞれを導電膜の厚さの
1.5〜7倍としたことによって、更に素子立ち現象を
抑える事ができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1,2にお
いて、端子部の厚さP1,P2それぞれを30μm〜1
40μmとしたことによって、素子立ち現象の発生を抑
制できる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3にお
いて、端子部が基台の端面上と前記基台の側面上に設け
られた保護材上の双方に設けられた事によって、素子立
ち現象を抑えることができ、しかも回路基板などとの接
合性を向上させることができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、端子部の保護材表面からの突出量P3,P4それぞ
れを20μm〜120μmとした事によって、更に、素
子立ち現象を抑えることができ、しかも回路基板などと
の接合性を向上させることができる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4におい
て、基台の側面に露出した端子部の長さP5,P6それ
ぞれを30μm〜100μmとしたことによって、更
に、素子立ち現象を抑えることができ、しかも回路基板
などとの接合性を向上させることができる。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1〜6にお
いて、端子部を導電膜上に端子膜を積層した構成とした
事によって、簡単な構成で、端子部を容易に突出させる
事ができるので、生産性が向上するとともに、素子立ち
現象を抑えることができる。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1〜7にお
いて、端子膜上に耐食膜か接合膜の少なくとも一つを設
けた事によって、耐食性を向上させることができるか、
回路基板などとの接合性を向上させる事ができる。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1〜8にお
いて、導電膜の表面粗さを1μm以下としたことによっ
て、Q値を向上させることができる。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1〜8に
おいて、基台の表面粗さを0.5μm以下としたことに
よって、Q値を向上させることができる。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
において、保護材を電着膜で構成した事によって、薄く
しかも確実な素子の保護を行うことができ、しかも一度
に沢山の素子に保護材を形成できるので、生産性が向上
する。
【0019】請求項12記載の発明は、端子部の全部或
いは少なくとも一部をメッキ法にて形成したことによっ
て、成膜時間などを調整することによって、容易に所望
の突出量を確保できるので、生産性が良くなる。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
において、基台を底面が略正方形状の角柱状とした事に
よって、簡単な構成で、しかも素子の転がりを抑制でき
るので、コスト面で非常に有利になると共に、基台の作
製が容易になり、生産性が向上し、しかも実装性も向上
する。
【0021】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
において、長さL1,幅L2,高さL3としたときに、 L1=0.5〜1.1mm L2=0.2〜0.6mm L3=0.2〜0.6mm のサイズを有する事によって、小型で、しかも素子折れ
等が発生に難いので、実装性にも優れ、しかも非常に小
さな回路基板を構成できる。
【0022】請求項15記載の発明は、請求項1〜14
において、導電膜と溝によって、インダクタンス成分を
形成することによって、構成が簡単でしかも素子立ちの
発生しにくい、インダクタンス素子を提供できる。
【0023】請求項16記載の発明は、柱状の基台を作
製し、前記基台上に導電膜を形成し、前記導電膜の一部
を取り除くように前記基台に溝を形成し、前記基台の両
端面に設けられた導電膜を露出するように保護材を形成
し、その後に、露出した導電膜上に薄膜形成技術にて端
子部を前記導電膜の厚さの1.5〜7倍の膜厚で形成し
た事によって、端子部を突出させることが容易になるの
で、生産性が向上すると共に素子立ち現象の発生を抑制
できる。
【0024】請求項17記載の発明は、請求項16にお
いて、保護材を電着法による電着膜とした事によって、
薄くしかも確実な素子の保護を行うことができ、しかも
一度に沢山の素子に保護材を形成できるので、生産性が
向上する。
【0025】請求項18記載の発明は、表示手段と、デ
ータ信号もしくは音声信号の少なくとも一方を送信信号
に変換するか受信信号をデータ信号もしくは音声信号の
少なくとも一方に変換する変換手段と、前記送信信号及
び前記受信信号を送受信するアンテナと、各部を制御す
る制御手段を備えた無線端末装置であって、発信回路,
フィルタ回路,アンテナ部及び各段とのマッチング回路
周辺部等の少なくとも一つに請求項1〜15いずれか1
記載の電子部品を用いたことによって、素子立ち現象を
抑えることができる電子部品を搭載したので、不良率が
非常に小さくなり、生産性が向上すると共に、非常に小
型の装置を得ることができる。
【0026】以下、本発明における電子部品及び製造方
法及び無線端末装置の実施の形態についてインダクタン
ス素子を例に挙げて具体的に説明する。
【0027】図1,図2はそれぞれ本発明の一実施の形
態における電子部品の一例として挙げたインダクタンス
素子を示す斜視図及び側断面図である。
【0028】図1において、11は絶縁材料などをプレ
ス加工,押し出し法等を施して構成されている基台、1
2は基台11の上に設けられている導電膜で、導電膜1
2は、メッキ法やスパッタリング法等の蒸着法等によっ
て基台11上に形成される。
【0029】13は基台11及び導電膜12に設けられ
た溝で、溝13は、レーザ光線等を導電膜12に照射す
ることによって形成したり、導電膜12に砥石等を当て
て機械的に形成されたり、レジストなどを用いた選択的
エッチングによって形成されている。
【0030】14は基台11及び導電膜12の溝13を
設けた部分に塗布された保護材、15,16はそれぞれ
基台11の端面上(好ましくは端面上のみ)にそれぞれ
取り付けられた端子部で、端子部15と端子部16の間
には、基台11が挟み込まれている。すなわち、基台1
1における端子部15,16との接合部位は、基台11
の端面のみとなり、基台11の側面と端子部15,16
は非接触とすることが基本である。
【0031】また、本実施の形態のインダクタンス素子
は、実用周波数帯域が1〜6GHzと高周波数域に対応
し、しかも非常に高いQ値(35以上)を有しており、
そのインダクタンス素子の長さL1,幅L2,高さL3
は以下の通りとなっていることが好ましい。
【0032】L1=0.5〜1.1mm(好ましくは
0.6〜1.0mm) L2=0.2〜0.6mm(好ましくは0.3〜0.5
mm) L3=0.2〜0.6mm(好ましくは0.3〜0.5
mm) (なお、L1,L2,L3のそれぞれの寸法誤差は0.
02mm以下が好ましい。) L1が0.5mm以下であると、必要とするインダクタ
ンスを得ることができきない。また、L1が1.1mm
を超えてしまうと、素子自体が大きくなってしまい、電
子回路等が形成された基板など(以下回路基板等と略
す)回路基板等の小型化ができず、ひいてはその回路基
板等を搭載した電子機器等の小型化を行うことができな
い。また、L2,L3それぞれが0.2mm以下である
と、素子自体の機械的強度が弱くなりすぎてしまい、実
装装置などで、回路基板等に実装する場合に、素子折れ
等が発生することがある。また、L2,L3が0.6m
m以上となると、素子が大きくなりすぎて、回路基板等
の小型化、ひいては装置の小型化を行うことができな
い。
【0033】以上の様に構成されたインダクタンス素子
について、以下各部の詳細な説明をする。
【0034】まず、基台11の形状について説明する。
基台11は角柱状もしくは円柱状とすることが好まし
く、図1,2に示す様に基台11を角柱状とすることに
よって、実装性を向上させることができ、素子の転がり
等を防止できる等の効果を有する。また、基台11を角
柱状とする中でも特に四角柱状とすることが非常に実装
性や、素子の回路基板上での位置決めを容易にする。な
お、更に好ましくは底面が正方形の直方体とすることが
更に実装性等を向上させることができる。更に、基台1
1を角柱状とすることによって構造が非常に簡単になる
ので、生産性がよく、しかもコスト面が非常に有利にな
る。
【0035】また、基台11の形状を円柱状とすること
によって、後述するように基台11上に導電膜12を形
成し、その導電膜12にレーザ加工等によって溝を形成
する場合、その溝の深さなどを精度よく形成することが
でき、特性のばらつきを抑えることができる。
【0036】次に基台11の面取りについて図3を用い
て説明する。図3は本発明の一実施の形態における電子
部品の一例として挙げたインダクタンス素子に用いられ
る基台の斜視図である。
【0037】基台11の角部11b,11cには面取り
が施されており、その面取りした角部11b,11cの
それぞれの曲率半径R1及び角部11aの曲率半径R2
は以下の通りに形成されることが好ましい。
【0038】0.03<R1<0.15(mm) 0.01<R2(mm) R1が0.03mm以下であると、角部11b,11c
が尖った形状となっているので、ちょっとした衝撃など
によって角部11b,11cに欠けなどが生じることが
あり、その欠けによって、特性の劣化等が発生したりす
る。また、R1が0.15mm以上であると、角部11
b,11cが丸くなりすぎて、前述のマンハッタン現象
を起こしやすくなり、不具合が生じる。更にR2が0.
01mm以下であると、角部11aにバリなどが発生し
やすく、素子の特性を大きく左右する導電膜12の厚み
が角部11fと平坦な部分で大きく異なることがあり、
素子特性のばらつきが大きくなる。
【0039】次に基台11の構成材料について説明す
る。基台11の構成材料として下記の特性を満足してお
くことが好ましい。
【0040】体積固有抵抗:1013Ωm以上(好ましく
は1014Ωm以上) 熱膨張係数:5×10-4/℃以下(好ましくは2×10
-5/℃以下)[20℃〜500℃における熱膨張係数] 比誘電率:1MHzにおいて12以下(好ましくは10
以下) 曲げ強度:1300kg/cm2以上(好ましくは20
00kg/cm2以上) 密度:2〜5g/cm3(好ましくは3〜4g/cm3) 基台11の構成材料が体積固有抵抗が1013Ωm以下で
あると、導電膜12とともに基台11にも所定に電流が
流れ始めるので、並列回路が形成された状態となり、自
己共振周波数f0及びQ値が低くなってしまい、高周波
用の素子としては不向きである。
【0041】また熱膨張係数が5×10-4/℃以上であ
ると、基台11にヒートショック等でクラックなどが入
ることがある。すなわち熱膨張係数が5×10-4/℃以
上であると、上述の様に溝13を形成する際にレーザ光
線や砥石等を用いるので、基台11が局部的に高温にな
り、基台11にクラックなどが生じることあるが、上述
の様な熱膨張係数を有することによって、大幅にクラッ
ク等の発生を抑止できる。
【0042】また、誘電率が1MHzにおいて12以上
であると、自己共振周波数f0及びQ値が低くなってし
まい、高周波用の素子としては不向きである。
【0043】曲げ強度が1300kg/cm2以下であ
ると、実装装置で回路基板等に実装する際に素子折れ等
が発生することがある。
【0044】密度が2g/cm3以下であると、基台1
1の吸水率が高くなり、基台11の特性が著しく劣化
し、素子としての特性が悪くなる。また密度が5g/c
3以上になると、基台の重量が重くなり、実装性など
に問題が発生する。特に密度を上述の範囲内に設定する
と、吸水率も小さく基台11への水の進入もほとんどな
く、しかも重量も軽くなり、チップマウンタなどで基板
に実装する際にも問題は発生しない。
【0045】この様に基台11の体積固有抵抗,熱膨張
係数,誘電率,曲げ強度,密度を規定することによっ
て、自己共振周波数f0やQが低下しないので、高周波
用の素子として用いることができ、ヒートショック等で
基台11にクラック等が発生することを抑制できるの
で、不良率を低減することができ、更には、機械的強度
を向上させることができるので、実装装置などを用いて
回路基板等に実装できるので、生産性が向上する等の優
れた効果を得ることができる。
【0046】上記の諸特性を得る材料としては、アルミ
ナを主成分とするセラミック材料が挙げられる。しかし
ながら、単にアルミナを主成分とするセラミック材料を
用いても上記諸特性を得ることはできない。すなわち、
上記諸特性は、基台11を作製する際のプレス圧力や焼
成温度及び添加物によって異なるので、作製条件などを
適宜調整しなければならない。具体的な作製条件とし
て、基台11の加工時のプレス圧力を2〜5t,焼成温
度を1500〜1600℃,焼成時間1〜3時間等の条
件が挙げられる。また、アルミナ材料の具体的な材料と
しては、Al23が92重量%以上,SiO2が6重量
%以下,MgOが1.5重量%以下,Fe23が0.1
%以下,Na2Oが0.3重量%以下等が挙げられる。
【0047】また、基台11の構成材料として、フェラ
イト等の磁性材料で構成してもよい。基台11をフェラ
イト等の磁性材料で構成すると、高いインダクタンス
(大体18nH〜50nH)を有する素子を形成するこ
とができる。
【0048】次に基台11の表面粗さについて説明す
る。なお、以下の説明で出てくる表面粗さとは、全て中
心線平均粗さを意味するものであり、導電膜12の説明
等に出てくる粗さも中心線平均粗さである。
【0049】基台11の表面粗さは0.15〜0.5μ
m程度、好ましくは0.2〜0.3μm程度がよい。図
4は基台11の表面粗さと剥がれ発生率を示したグラフ
である。図4は下記に示すような実験の結果である。基
台11及び導電膜12はそれぞれアルミナ,銅で構成
し、基台11の表面粗さをいろいろ変えたサンプルを作
製し、その各サンプルの上に同じ条件で導電膜12を形
成した。それぞれのサンプルに超音波洗浄を行い、その
後に導電膜12の表面を観察して、導電膜12の剥がれ
の有無を測定した。基台11の表面粗さは、表面粗さ測
定器(東京精密サーフコム社製 574A)を用いて、
先端Rが5μmのものを用いた。この結果から判るよう
に平均表面粗さが0.15μm以下であると、基台11
の上に形成された導電膜12の剥がれの発生率が5%程
度であり、良好な基台11と導電膜12の接合強度を得
ることができる。更に、表面粗さが0.2μm以上であ
れば導電膜12の剥がれがほとんど発生していないの
で、できれば、基台11の表面粗さは0.2μm以上が
好ましい。導電膜12の剥がれは、素子の特性劣化の大
きな要因となるので、歩留まり等の面から発生率は5%
以下が好ましい。
【0050】図5は本発明の一実施の形態におけるイン
ダクタンス素子に用いられる基台の表面粗さに対する周
波数とQ値の関係を示すグラフである。図5は以下のよ
うな実験の結果である。まず、表面粗さが0.1μm以
下の基台11と、表面粗さが0.2〜0.3μmの基台
11と、表面粗さが0.5μm以上の基台11のそれぞ
れのサンプルを作製し、それぞれのサンプルに同じ材料
(銅)で同じ厚さの導電膜を形成した。そして、各サン
プルにおいて、所定の周波数FにおけるQ値を測定し
た。図5から判るように基台11の表面粗さが0.5μ
m以上であると、導電膜12の膜構造が悪くなることが
原因と考えられるQ値の低下が見られる。特に高周波領
域で顕著にQ値の劣化が見られる。また、自己共振周波
数f0(各線の極大値)も基台11の表面粗さが0.5
μmのものは、低周波側にシフトしている。従ってQ値
の面及び自己共振周波数f0の面から見れば基台11の
表面粗さは0.5μm以下とすることが好ましい。
【0051】以上の様に、導電膜12と基台11との密
着強度,導電膜のQ値及び自己共振周波数f0の双方の
結果から判断すると、基台11の表面粗さは、0.15
μm〜0.5μmが好ましく、さらに好ましくは0.2
〜0.3μmが良い。
【0052】なお、本実施の形態では、導電膜12と基
台11の接合強度を基台11の表面粗さを調整すること
によって、向上させたが、例えば、基台11と導電膜1
2の間にCr単体またはCrと他の金属の合金の少なく
とも一方で構成された中間層を設けることによって、表
面粗さを調整せずとも導電膜12と基台11の密着強度
を向上させることができる。もちろん基台11の表面粗
さを調整し、その上その基台11の上に中間層及び導電
膜12を積層する場合では、より強力な導電膜12と基
台11の密着強度を得ることができる。
【0053】次に導電膜12について説明する。導電膜
12としては、800MHz以上の高周波信号に対して
Q値が35以上であり、しかも自己共振周波数が1〜6
GHz程度のものが好ましい。この様な特性の導電膜1
2を得るためには、材料及び製法等を選択しなければな
らない。
【0054】以下具体的に導電膜12について説明す
る。導電膜12の構成材料としては、銅,銀,金,ニッ
ケルなどの導電材料が挙げられる。この銅,銀,金,ニ
ッケル等の材料には、耐候性等を向上させために所定の
元素を添加してもよい。また、導電材料と非金属材料等
の合金を用いてもよい。構成材料としてコスト面や耐食
性の面及び作り易さの面から銅及びその合金がよく用い
られる。導電膜12の材料として、銅等を用いる場合に
は、まず、基台11上に無電解メッキによって下地膜を
形成し、その下地膜の上に電解メッキにて所定の銅膜を
形成して導電膜12が形成される。更に、合金等で導電
膜12を形成する場合には、スパッタリング法や蒸着法
で構成することが好ましい。
【0055】更に、本実施の形態の様に、導電膜12を
例えば銅などで構成し、その膜厚を厚くして自己発熱を
抑える場合、導電膜12に形成される溝13の幅K1と
溝13と溝13の間の導電膜12の幅K2は以下の関係
を有する事が好ましい。
【0056】20μm>K1>15μm 200μm>K2>100μm 特に前述の様に長さL1,幅L2,高さL3を、 L1=0.5〜2.1mm(好ましくは0.6〜1.6
mm) L2=0.2〜1.5mm(好ましくは0.3〜0.8
mm) L3=0.2〜1.5mm(好ましくは0.3〜0.8
mm) (なお、L1,L2,L3のそれぞれの寸法誤差は0.
02mm以下が好ましい。)としたインダクタンス素子
とした場合、上述のK1,K2は上述の範囲とすること
によって、電気抵抗を小さくすることができ、しかも導
電膜12に形成される溝13を精度良く形成することが
でき、更に導電膜12の膜厚を厚くした場合に確実に溝
13を形成することができる。
【0057】導電膜12は単層で構成してもよいが、多
層構造としてもよい。すなわち、構成材料の異なる導電
膜を複数積層して構成しても良い。例えば、基台11の
上に先ず銅膜を形成し、その上に耐候性の良い金属膜
(ニッケル等)を積層する事によって、やや耐候性に問
題がある銅の腐食を防止することができる。
【0058】導電膜12の形成方法としては、メッキ法
(電解メッキ法や無電解メッキ法など),スパッタリン
グ法,蒸着法等が挙げられる。この形成方法の中でも、
量産性がよく、しかも膜厚のばらつきが小さなメッキ法
がよく用いられる。
【0059】導電膜12の表面粗さは1μm以下が好ま
しく、更に好ましくは0.2μm以下が好ましい。導電
膜12の表面粗さが1μmを超えると、表皮効果によっ
て高周波でのQ値が低下する。図6は本発明の一実施の
形態における電子部品の一例として挙げたインダクタン
ス素子に用いられる導電膜の表面粗さに対する周波数と
Q値の関係を示すグラフである。図6は下記の様な実験
を通して導き出された。まず、同じ大きさ同じ材料同じ
表面粗さで構成された基台11の上に銅を構成材料とす
る導電膜12の表面粗さを変えて形成し、それぞれのサ
ンプルにて各周波数におけるQ値を測定した。図6から
判るように、導電膜12の表面粗さが1μm以上であれ
ば高周波領域におけるQ値が低くなっていることが判
る。更に導電膜12の表面粗さが0.2μm以下であれ
ば特に高周波領域におけるQ値が、非常に高くなってい
ることがわかる。
【0060】以上の様に導電膜12の表面粗さは、1.
0μm以下が良く、更に好ましくは、0.2μm以下と
することによって、導電膜12の表皮効果を低減させる
ことができ、特に高周波におけるQ値を向上させる事が
できる。
【0061】更に導電膜12と基台11の密着強度は、
導電膜12を形成した基台11を400℃の温度下に数
秒間放置した後に基台11から導電膜12がはがれない
程度以上であることが好ましい。素子を基板等に実装し
た際に、素子には自己発熱や他の部材からの熱が加わる
ことによって、素子に200℃以上の温度が加わること
がある。従って、400℃で基台11からの導電膜12
のはがれが発生しない程度の密着強度であれば、たとえ
素子に熱が加わっても、素子の特性劣化等は発生しな
い。
【0062】次に保護材14について説明する。保護材
14としては、耐候性に優れた有機材料、例えばエポキ
シ樹脂などの絶縁性を示す材料や電着膜が用いられる。
また、保護材14としては、溝13の状況等が観測でき
るような透明度を有する事が好ましい。更に保護材14
には透明度を有したまま、所定の色を有することが好ま
しい。保護材14に赤,青,緑などの、導電膜12や端
子部15,16等と異なる色を着色する事によって、素
子各部の区別をする事ができ、素子各部の検査などが容
易に行える。また、素子の大きさ、特性、品番等の違い
で保護材14の色を変えることによって、特性や品番等
の異なる素子を誤った部分に取り付けるなどのミスを低
減させることができる。
【0063】特に保護材14を電着膜で構成することに
よって、非常に薄くて絶縁性を確保でき、しかも耐熱性
も向上させることができる。すなわち、エポキシ樹脂や
レジストなどを塗布する方法であると、保護材14の部
分が大きく盛り上がり、回路基板等に実装する場合、素
子の端子部と回路基板の配線の間に隙間が生じることが
あり、十分な電気的接合を行うことができないことがあ
るが、電着膜で保護材14を形成することによって、薄
くしかも均一な保護材14を形成できるので、素子を回
路基板などに実装したときに、端子部と配線との間の隙
間が非常に小さくなり、配線と基盤の端子間の電気的接
合は十分に行うことができる。
【0064】また、レジストなどを塗布する方法である
と、一つ一つの素子にそれぞれテープなどを用いて塗布
しなければならないので、工程が多くなり生産性が向上
せず、製造コストも低減することはできないが、本実施
の形態の様に、電着膜で保護材14を作製することによ
って、一度にたくさんの素子に保護材14を設けること
ができるので、生産性が向上しコストも低減させること
ができる。
【0065】保護材14の具体的構成材料としては、ア
クリル系樹脂,エポキシ系樹脂,フッ素系樹脂,ウレタ
ン系樹脂,ポリイミド系樹脂などの樹脂材料の少なくと
も1つで構成された電着樹脂膜によって構成されてい
る。また、保護材14を電着膜で構成する場合、カチオ
ン系,アニオン系のどちらかを選択する場合には、導電
膜12の構成材料、電着膜の構成材料、インダクタンス
素子の使用用途などを考慮して決定することが好まし
い。保護材14は異なる材料で構成された電着膜を積層
して構成しても良いし、同一材料を積層しても良く、更
には、複数の電着膜を溝13の上に並列して設けてもよ
い。
【0066】保護材14を電着膜で構成する場合、保護
材14の厚さが数十ミクロンで20V以上の耐圧を有す
ることが好ましく、しかもハンダの融点である183℃
で、燃焼したり、蒸発しない特性を有するものが好まし
い。なお、183℃で保護材14が軟化する程度のもの
は不具合は生じない。
【0067】また、図7(a)に示す様に電着膜で構成
された保護材14は、導電膜12と基台11の少なくと
も一部の双方を覆うように設けることが好ましい。この
様に保護材14を設けることによって、導電膜12をほ
ぼ覆うことができ、しかも導電膜12と外気などとの接
触確率を極めて小さくすることができるので、導電膜1
2の腐食や電流の漏洩等を防止することができる。図7
(b)に示す様に保護材14を導電膜12のみに設ける
場合では、導電膜12の角部12zがむき出しになる可
能性が高く、導電膜12の腐食の原因となることがあ
る。
【0068】従って、図7(a)に示す様に、導電膜1
2の角部12zをオバーして基台11の少なくとも一部
も保護材14で覆うように構成することによって、確実
な導電膜12の保護を覆うことができる。
【0069】また、図7(a)に示す様に導電膜12の
外方の角部12p上に形成される保護材14の一部14
zは他の部分よりも膜厚を厚くすることが好ましい。一
部14zを厚くすることによって、角部12pが他の部
分との間で放電することなどを防止でき、インダクタン
ス素子としての特性の劣化を防止できる。
【0070】また、特殊用途などに用いられるインダク
タンス素子には、導電膜12と保護材の密着強度を持た
せることが重要になってくる場合がある。この場合に
は、導電膜12の表面を化学的エッチングすることによ
って粗面化し、その粗面化した表面に電着膜で構成した
保護材14を設けることが好ましい。前述したように、
導電膜12の表面の粗面化を行うとQ値の低下を招く危
険はあるが、特殊用途等の場合、Q値よりも保護材14
と導電膜12の密着強度を向上することが重要な場合が
あるので、このときは、用途などを考慮して導電膜12
の粗さを適宜決定する必要がある。
【0071】また、導電膜12を銅を含む材料で構成し
た場合、電着膜である保護材14は不均一な膜厚で形成
されることがあるので、この場合には、導電膜12の上
にNi等の金属膜を形成し、その金属膜の上に保護材1
4を形成しても良い。
【0072】次に、電着膜で構成された保護材14の形
成方法について説明する。図8に示す様に100は容器
で、容器100中には、水,電着樹脂,pH調整剤など
の調整剤及び他の添加剤などを混合した溶液101が収
納されている。102は電極板、103はインダクタン
ス素子、104,105はそれぞれ保持部材で、保持部
材104,105は、インダクタンス素子103の両端
がはまりこむ孔が設けられている。保持部材105には
通電部106が設けられており、この通電部106はイ
ンダクタンス素子103に接触している。
【0073】電極板102及び通電部106に所定の電
圧を加えると、インダクタンス素子103の両端部を除
く部分に電着膜が形成される。これは、インダクタンス
素子103の端子部15,16は、保持部材104,1
05に入り込んでおり、溶液101とは余り接触してい
ないからである。なお、本実施の形態では、保持部材1
04,105に端子部15,16を入り込ませたが、フ
ォトレジスト等の他のマスク部材を端子部15,16に
設ける構成にしてもよい。
【0074】以上の様に、電着膜で構成された保護材1
4を有するインダクタンス素子を作製した後に、素子に
熱処理を加えることが好ましい。この熱処理によって、
保護材14の表面がなだらかになって、表面粗さが小さ
くなり、確実に保護材14を覆うようになる。また、熱
処理を加えると、導電膜12の角部の保護材14の厚さ
が薄くなることがあるが、この場合には、溶液101の
中に絶縁性の粒子(例えば金属酸化物など)を混入させ
て、電着膜で構成された保護材14の中にこの絶縁性の
粒子を保持させることによって、導電膜12の角部の保
護材14の厚さが薄くなることを防止できる。
【0075】なお、本実施の形態において、保護材14
の端部は、基台11の端面に設けられた導電膜12の表
面とほぼ一致させるように構成したが、図11に示すよ
うに、保護材14の端部が導電膜12の表面よりも多少
内側に位置するように構成しても良い。この時、保護材
14の端部と導電膜12の表面の間隔P7は素子の全長
L1を1とした場合に、0.1以下となるように構成す
ることが好ましい。
【0076】また、図11に示す導電膜12の角部12
Xを保護する様に、保護材14の端部が基台11の端面
11Lに設けられた保護材14の表面まで達するように
設けることで、角部12zを保護材14によって覆うこ
とができるので、角部12Xが欠けたりする事はなく、
安定した特性を得ることができる。
【0077】次に端子部15,16について説明する。
端子部15,16は、図2に示すように、基台11の端
面に設けられた導電膜12上に所定の導電材料を設けた
構成となっている。この端子部15,16のそれぞれの
膜厚P1,P2はそれぞれ導電膜12の膜厚の1.5倍
から7倍に設定されている。この様に、端子部15,1
6の膜厚を規定することによって、端子部15,16と
回路基板などに設けられたランドパターン等との接合を
確実にできるとともに、生産性が良く、しかも素子立ち
現象を抑える事ができる。
【0078】端子部15,16の膜厚P1,P2の具体
的な寸法としては、30μm〜140μm(特に好まし
くは40μm〜60μm)が挙げられる。端子部15,
16の膜厚が30μm以下であると、基台11端面から
突出する突出量が小さいために、回路基板等のランドパ
ターン等との接合性がうまくいかないことがあり、14
0μmを超えると、素子立ち現象の発生する確率が高く
なり、しかも端子部15,16の形成時間が長くなり、
生産性が悪くなる。
【0079】端子部15,16は、メッキ法やスパッタ
リング法等の薄膜形成技術によって、形成されることが
好ましい。端子部15,16を薄膜形成技術で構成する
ことによって、薄膜形成の際の条件などによって、比較
的精度の良い膜厚管理が行える。特に本実施の形態の場
合、基台11の端面に導電膜12が設けられているの
で、メッキ法によって、端子部15,16を形成するこ
とが好ましい。メッキ法にて端子部15,16を形成す
ることによって、緻密で、結晶性の良い膜を形成するこ
とができ、しかも生産性が非常に良くなる。
【0080】端子部15,16は図2に示すように、一
部が保護材14の上に乗るように構成されている。すな
わち、保護材14の端面部付近上に端子部15,16が
突出した構成となっている。この様な構成によって、更
に、回路基板などとの接合性が向上し、実装性が向上す
ると共に、素子立ち現象の発生を一層抑える事ができ
る。この時に保護材14からの突出量P3,P4は20
μm〜120μm(好ましくは、30μm〜70μm)
とする事が好ましい。突出量P3,P4が20μm以下
であると、接合性が悪くなり、実装性があまり向上せ
ず、しかも素子立ち現象が発生する確率が高くなり、1
20μmを超えると、膜付け時間が長くなり、生産性が
悪くなる。突出量P3,P4は保護材14の表面の内で
端面近傍の表面から突出量を示している。なお、保護材
14全体の最大突出高さよりも、端子部15,16の突
出高さが高いことが好ましい。
【0081】また、端子部15,16の基台11側面に
おける幅P5,P6はそれぞれは30μm〜100μm
とする事が好ましい。P5,P6がそれぞれ30μm以
下であると、回路基板等との接合性があまり良くなく、
100μmを超えると、素子立ち現象の発生が大きくな
る。幅P5と幅P6はP5/P6=0.9〜1.1の関
係になるように調整することで、素子立ち現象の割合を
抑えることができる。
【0082】次に端子部15,16の具体的膜構造につ
いて図10を用いて説明する。まず、基台11端面にむ
き出しになった導電膜12上に端子膜300を導電材料
にて構成する。この時、好ましくは導電膜12と同一材
料で端子膜300を構成することが好ましく、この様な
構成によって、密着性の向上やヒートサイクルに対し
て、強くなるといったような効果を得ることが可能とな
る。また、端子膜300はメッキ法で構成することによ
って、各条件を調整することで、精度の良い膜厚管理を
行うことができる。
【0083】また、端子部15,16の耐候性を向上さ
せる様にするには、端子膜300の上に、Ti,Ni,
W,Cr等の腐食しにくい金属膜や、それら金属材料の
合金膜(Ni−Cr等)等の耐食膜301を膜厚2〜7
μmの膜厚で構成することが良い。
【0084】更に、端子部15,16と回路基板などと
の接合性を向上させるためには、端子膜300或いは耐
食膜301の上に半田や鉛フリーの接合材(SnにA
g,Cu,Zn,Bi,Inの少なくとも一つを含ませ
た鉛フリー半田等)で構成された接合膜302を5〜1
0μmの膜厚で形成しても良い。
【0085】ここで、端子部15,16の構成の一例を
まとめると、 ・導電膜12+端子膜300 ・導電膜12+端子膜300+耐食膜301 ・導電膜12+端子膜300+接合膜302 ・導電膜12+端子膜300+耐食膜301+接合膜3
02 となり、それぞれの合計膜厚は30μm〜140μmと
なるように調整される。更に別の観点から見ると、上述
で説明したように、端子部15,16の膜厚は、導電膜
12の1.5倍から7倍の間に設定することが好まし
い。
【0086】なお、端子部15,16の構成としては、
上述の構成に新たな膜を追加してもよい。
【0087】また、図2に示す様に端子部15,16の
高さZ1及びZ2は下記の条件を満たすことが好まし
い。
【0088】|Z1−Z2|≦80μm(好ましくは5
0μm) Z1とZ2の高さの違いが80μm(好ましくは50μ
m以下)を超えると、素子を基板に実装し、半田等で回
路基板等に取り付ける場合、半田等の表面張力によって
素子が一方の端部に引っ張られて、素子が立ってしまう
というマンハッタン現象の発生する確率が非常に高くな
る。このマンハッタン現象を図9に示す。図9に示すよ
うに、基板200の上にインダクタンス素子を配置し、
端子部15,16それぞれと基板200の間に半田20
1,202が設けられているが、リフローなどによって
半田201,202を溶かすと、半田201,202の
それぞれの塗布量の違いや、材質が異なることによる融
点の違いによって、溶融した半田201,202の表面
張力が端子部15と端子部16で異なり、その結果、図
9に示すように一方の端子部を中心に回転し、インダク
タンス素子が立ち上がってしまう。Z1とZ2の高さの
違いが80μm(好ましくは50μm以下)を超える
と、素子が傾いた状態で基板200に配置されることと
なり、素子立ちを促進する。また、マンハッタン現象は
特に小型軽量のチップ型の電子部品(チップ型インダク
タンス素子を含む)において顕著に発生し、しかもこの
マンハッタン現象の発生要因の一つとして、端子部1
5,16の高さの違いによって素子が傾いて基板200
に配置されることを着目した。この結果、Z1とZ2の
高さの差を80μm以下(好ましくは50μm以下)と
なるように、基台11を成形などで加工することによっ
て、このマンハッタン現象の発生を大幅に抑えることが
できた。Z1とZ2の高さの差を50μm以下とするこ
とによって、ほぼ、マンハッタン現象の発生を抑えるこ
とができる。
【0089】以上の様に構成されたインダクタンス素子
について、以下その製造方法について説明する。
【0090】まず、アルミナ等の絶縁材料をプレス成形
や押し出し法によって、基台11を作製する。次にその
基台11全体にメッキ法やスパッタリング法などによっ
て導電膜12をほぼ全面に形成する。次に導電膜12を
形成した基台11にスパイラル状の溝13を形成する。
溝13はレーザ加工や切削加工によって作製される。レ
ーザ加工は、非常に生産性が良いので、以下レーザ加工
について説明する。まず、基台11を回転装置に取り付
け、基台11を回転させ、そして基台11にレーザを照
射して導電膜12及び基台11の双方を取り除き、スパ
イラル状の溝を形成する。このときのレーザは、YAG
レーザ,エキシマレーザ,炭酸ガスレーザなどを用いる
ことができ、レーザ光をレンズなどで絞り込むことによ
って、基台11に照射する。更に、溝13の深さ等は、
レーザのパワーを調整し、溝13の幅等は、レーザ光を
絞り込む際のレンズを交換することによって行える。ま
た、導電膜12の構成材料等によって、レーザの吸収率
が異なるので、レーザの種類(レーザの波長)は、導電
膜12の構成材料によって、適宜選択することが好まし
い。なお、砥石などを用いて溝13を形成しても良い。
【0091】溝13を形成した後に、電着法などを用い
て、溝13の両端面11L上に設けられた導電膜12の
全部或いは一部が露出するように保護材14を形成す
る。
【0092】次に、メッキ法などを用いて、基台11の
端面に露出した導電膜12上に端子膜300を形成す
る。
【0093】この時点でも、製品は完成するが、前述の
様に、仕様等によって、耐食膜301や接合膜302を
設ける。
【0094】なお、本実施の形態は、インダクタンス素
子について説明したが、絶縁材料によって構成された基
台の上に導電膜を形成する電子部品でも同様な効果を得
ることができる。
【0095】図12及び図13はそれぞれ本発明の一実
施の形態における無線端末装置を示す斜視図及びブロッ
ク図である。図12及び図13において、29は音声を
音声信号に変換するマイク、30は音声信号を音声に変
換するスピーカー、31はダイヤルボタン等から構成さ
れる操作部、32は着信等を表示する表示部、33はア
ンテナ、34はマイク29からの音声信号を復調して送
信信号に変換する送信部で、送信部34で作製された送
信信号は、アンテナを通して外部に放出される。35は
アンテナで受信した受信信号を音声信号に変換する受信
部で、受信部35で作成された音声信号はスピーカー3
0にて音声に変換される。36は送信部34,受信部3
5,操作部31,表示部32を制御する制御部である。
【0096】以下その動作の一例について説明する。先
ず、着信があった場合には、受信部35から制御部36
に着信信号を送出し、制御部36は、その着信信号に基
づいて、表示部32に所定のキャラクタ等を表示させ、
更に操作部31から着信を受ける旨のボタン等が押され
ると、信号が制御部36に送出されて、制御部36は、
着信モードに各部を設定する。即ちアンテナ33で受信
した信号は、受信部35で音声信号に変換され、音声信
号はスピーカー30から音声として出力されると共に、
マイク29から入力された音声は、音声信号に変換さ
れ、送信部34を介し、アンテナ33を通して外部に送
出される。
【0097】次に、発信する場合について説明する。ま
ず、発信する場合には、操作部31から発信する旨の信
号が、制御部36に入力される。続いて電話番号に相当
する信号が操作部31から制御部36に送られてくる
と、制御部36は送信部34を介して、電話番号に対応
する信号をアンテナ33から送出する。その送出信号に
よって、相手方との通信が確立されたら、その旨の信号
がアンテナ33を介し受信部35を通して制御部36に
送られると、制御部36は発信モードに各部を設定す
る。即ちアンテナ33で受信した信号は、受信部35で
音声信号に変換され、音声信号はスピーカー30から音
声として出力されると共に、マイク29から入力された
音声は、音声信号に変換され、送信部34を介し、アン
テナ33を通して外部に送出される。
【0098】なお、本実施の形態では、音声を送信受信
した例を示したが、音声に限らず、文字データ等の音声
以外のデータの送信もしくは受信の少なくとも一方を行
う装置についても同様な効果を得ることができる。
【0099】上記で説明したインダクタンス素子(図1
〜図11に示すもの)は、発信回路,フィルタ回路,ア
ンテナ部及び各段とのマッチング回路周辺部等の高いQ
を必要とする箇所の少なくとも一つに用いられ、その数
は、一つの無線端末装置に数個〜40個程度用いられて
いる。上述の様なインダクタンス素子を用いることによ
って、装置内部の基板等を小型化でき、素子立ち現象な
どを抑えることができるので、回路基板などの不良率が
極めて小さくなり、生産性が非常によくなる。
【0100】
【発明の効果】本発明は、基台の上に導電膜を形成し、
その導電膜に溝を形成し、基台の両端部に端子膜を形成
し、溝を覆うように保護材を設けた電子部品であって、
端子部の厚さを導電膜の厚さよりも厚くし、更に好まし
くは、端子部の厚さP1,P2それぞれを導電膜の厚さ
の1.5〜7倍とした事によって、生産性が良いか、素
子立ち現象の発生を抑制の少なくとも一方が実現可能と
なる。
【0101】また、無線端末装置において、上記電子部
品を搭載したことによって、装置内部の基板等を小型化
でき、装置内部の基板等を小型化でき、素子立ち現象な
どを抑えることができるので、回路基板などの不良率が
極めて小さくなり、生産性が非常によくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子を示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子を示す側断面図
【図3】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子に用いられる基台の斜
視図
【図4】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子に用いられる基台の表
面粗さと剥がれ発生率を示したグラフ
【図5】本発明の一実施の形態におけ電子部品の一例と
して挙げたるインダクタンス素子に用いられる基台の表
面粗さに対する周波数とQ値の関係を示すグラフ
【図6】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子に用いられる導電膜の
表面粗さに対する周波数とQ値の関係を示すグラフ
【図7】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子の保護材を設けた部分
の拡大断面図
【図8】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子の保護材を設ける工程
を示した図
【図9】マンハッタン現象を示す図
【図10】本発明の一実施の形態における電子部品の一
例として挙げたインダクタンス素子の部分拡大断面図
【図11】本発明の一実施の形態における電子部品の一
例として挙げたインダクタンス素子の部分拡大断面図
【図12】本発明の一実施の形態における無線端末装置
を示す斜視図
【図13】本発明の一実施の形態における無線端末装置
を示すブロック図
【図14】従来のインダクタンス素子を示す側面図
【符号の説明】
11 基台 12 導電膜 13 溝 14 保護材 15,16 端子部 30 スピーカー 31 操作部 32 表示部 33 アンテナ 34 送信部 35 受信部 36 制御部 300 端子膜 301 耐食膜 302 接合膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基台の上に導
電膜を形成し、その導電膜に溝を形成し、基台の両端部
に端子膜を形成し、溝を覆うように保護材を設けた電子
部品であって、端子部の厚さを導電膜の厚さよりも厚く
し、端子部を基台の端面上と基台の側面上に設けられた
保護材上の双方に設けた
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、基台と、
前記基台上に設けられた導電膜と、前記導電膜に設けら
れた溝と、前記基台を挟むように前記基台の端面に取り
付けられた一対の端子部と、前記基台上に設けられた保
護材とを備え、前記端子部の厚さを前記導電膜の厚さよ
りも厚くするとともに、前記端子部の一部を前記基台の
側面上に形成された保護材上に設けた事によって、端子
部を突出させることが容易になるので、生産性が向上す
ると共に素子立ち現象の発生を抑制でき、回路基板等と
の接合性を向上させることができる
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3にお
いて、保護材を電着膜で構成した事によって、薄くしか
も確実な素子の保護を行うことができ、しかも一度に沢
山の素子に保護材を形成できるので、生産性が向上す
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項11記載の発明は、基台と、前記基
台上に設けられた導電膜と、前記導電膜に設けられた溝
と、前記基台を挟むように前記基台の端面に取り付けら
れた一対の端子部と、前記基台上に設けられた保護材と
を備え、前記端子部の厚さを前記導電膜の厚さよりも厚
くするとともに、前記保護材を電着膜で構成した事によ
って、端子部を突出させることが容易になるので、生産
性が向上すると共に素子立ち現象の発生を抑制できると
ともに、薄くしかも確実な素子の保護を行うことがで
き、しかも一度に沢山の素子に保護材を形成できるの
で、生産性が向上する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
において、基台を底面が略正方形状の直方体とした事に
よって、簡単な構成で、しかも素子の転がりを抑制でき
るので、コスト面で非常に有利になると共に、基台の作
製が容易になり、生産性が向上し、しかも実装性も向上
する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】請求項16記載の発明は、柱状の基台を作
製し、前記基台上に導電膜を形成し、前記導電膜の一部
を取り除くように前記基台に溝を形成し、前記基台の両
端面に設けられた導電膜を露出するように保護材を形成
し、その後に、露出した導電膜上に薄膜形成技術にて端
子部を前記導電膜の厚さの1.5〜7倍の膜厚で形成
るとともに、前記端子部を保護材の上まで形成させる
によって、端子部を突出させることが容易になるので、
生産性が向上すると共に素子立ち現象の発生を抑制でき
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】請求項17記載の発明は、柱状の基台を作
製し、前記基台上に導電膜を形成し、前記導電膜の一部
を取り除くように前記基台に溝を形成し、前記基台の両
端面に設けられた導電膜を露出するように電着膜にて保
護材を形成し、その後に、露出した導電膜上に薄膜形成
技術にて端子部を前記導電膜の厚さの1.5〜7倍の膜
厚で形成する事によって、薄くしかも確実な素子の保護
を行うことができ、しかも一度に沢山の素子に保護材を
形成できるので、生産性が向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎田 広実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 磯崎 賢蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB10 BA07 CC03 CC10 DA15 EA01 EB03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台と、前記基台上に設けられた導電膜
    と、前記導電膜に設けられた溝と、前記基台を挟むよう
    に前記基台の端面に取り付けられた一対の端子部と、前
    記基台上に設けられた保護材とを備え、前記端子部の厚
    さを前記導電膜の厚さよりも厚くした事を特徴とする電
    子部品。
  2. 【請求項2】端子部の厚さP1,P2それぞれを導電膜
    の厚さの1.5〜7倍としたことを特徴とする請求項1
    記載の電子部品。
  3. 【請求項3】端子部の厚さP1,P2それぞれを30μ
    m〜140μmとしたことを特徴とする請求項1,2い
    ずれか1記載の電子部品。
  4. 【請求項4】端子部が基台の端面上と前記基台の側面上
    に設けられた保護材上の双方に設けられた事を特徴とす
    る請求項1〜3いずれか1記載の電子部品。
  5. 【請求項5】端子部の保護材表面からの突出量P3,P
    4それぞれを20μm〜120μmとした事を特徴とす
    る請求項4記載の電子部品。
  6. 【請求項6】基台の側面に露出した端子部の長さP5,
    P6それぞれを30μm〜100μmとしたことを特徴
    とする請求項4記載の電子部品。
  7. 【請求項7】端子部を導電膜上に端子膜を積層した構成
    とした事を特徴とする請求項1〜6いずれか1記載の電
    子部品。
  8. 【請求項8】端子膜上に耐食膜か接合膜の少なくとも一
    つを設けた事を特徴とする請求項1〜7いずれか1記載
    の電子部品。
  9. 【請求項9】導電膜の表面粗さを1μm以下としたこと
    を特徴とする請求項1〜8いずれか1記載の電子部品。
  10. 【請求項10】基台の表面粗さを0.5μm以下とした
    ことを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載の電子部
    品。
  11. 【請求項11】保護材を電着膜で構成した事を特徴とす
    る請求項1〜10記載の電子部品。
  12. 【請求項12】端子部の全部或いは少なくとも一部をメ
    ッキ法にて形成したことを特徴とする請求項1〜11い
    ずれか1記載の電子部品。
  13. 【請求項13】基台を底面が略正方形状の角柱状とした
    事を特徴とする請求項1〜12いずれか1記載の電子部
    品。
  14. 【請求項14】長さL1,幅L2,高さL3としたとき
    に、 L1=0.5〜1.1mm L2=0.2〜0.6mm L3=0.2〜0.6mm のサイズを有する事を特徴とする請求項1〜13いずれ
    か1記載のインダクタンス素子。
  15. 【請求項15】導電膜と溝によって、インダクタンス成
    分を形成することを特徴とする請求項1〜14いずれか
    1記載の電子部品。
  16. 【請求項16】柱状の基台を作製し、前記基台上に導電
    膜を形成し、前記導電膜の一部を取り除くように前記基
    台に溝を形成し、前記基台の両端面に設けられた導電膜
    を露出するように保護材を形成し、その後に、露出した
    導電膜上に薄膜形成技術にて端子部を前記導電膜の厚さ
    の1.5〜7倍の膜厚で形成した事を特徴とする電子部
    品の製造方法。
  17. 【請求項17】保護材を電着法による電着膜とした事を
    特徴とする請求項16記載の電子部品の製造方法。
  18. 【請求項18】表示手段と、データ信号もしくは音声信
    号の少なくとも一方を送信信号に変換するか受信信号を
    データ信号もしくは音声信号の少なくとも一方に変換す
    る変換手段と、前記送信信号及び前記受信信号を送受信
    するアンテナと、各部を制御する制御手段を備えた無線
    端末装置であって、発信回路,フィルタ回路,アンテナ
    部及び各段とのマッチング回路周辺部等の少なくとも一
    つに請求項1〜15いずれか1記載の電子部品を用いた
    ことを特徴とする無線端末装置。
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