JP2000193176A - 流体分岐ブロックおよび流体分岐ブロック製造用金型 - Google Patents

流体分岐ブロックおよび流体分岐ブロック製造用金型

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JP2000193176A JP10366767A JP36676798A JP2000193176A JP 2000193176 A JP2000193176 A JP 2000193176A JP 10366767 A JP10366767 A JP 10366767A JP 36676798 A JP36676798 A JP 36676798A JP 2000193176 A JP2000193176 A JP 2000193176A
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Giichi Sato
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)熱媒の往き流路と戻り流路とを放熱板に
好ましく分布させることができ、熱媒の圧損失が少な
く、製作が容易で、耐久性、品質に優れた流体分岐ブロ
ックと、(2)この流体分岐ブロック製造用の射出成形金
型を提供すること。 【解決手段】 平面形状が矩形で平板状の六面体状ブロ
ックの内部に、分岐ブロック内で一個の入り流路からの
熱媒を複数の流体小流路に分流させる流体主流路と、放
熱板を循環した後の熱媒を複数の流体小流路から一体に
まとめる戻り流体主流路とが、相互に交差しないように
形成されてなる流体分岐ブロックと、この流体分岐ブロ
ック製造用の射出成形金型を要旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体分岐ブロッ
ク、および流体分岐ブロック製造用金型に関する。さら
に詳しくは、一般住宅、集合住宅、商業ビルまたはホテ
ルなどの建築物に用いられる床暖房用の放熱板に、蛇行
させて埋設した熱媒用チューブを集中して往き戻りさせ
る、改良された流体分岐ブロックおよびこの流体分岐ブ
ロック製造用の射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般住宅、集合住宅、商業ビルま
たはホテルなどの居住性を向上させるために、床面から
の放熱によって屋内を暖房する床暖房方式が提案され実
用化されている。床暖房方式で従来から提案されている
手法には、(a)通常の床の表層材の上に放熱板を載置す
る方式、(b)通常の床の表層材の下に放熱板を載置する
方式、(c)通常の床面の下に配置した厚手の断熱材層の
表面に溝を蛇行させて刻設し、この溝に熱媒用チューブ
を埋設して、さらにこの上に金属薄板、床の表層材など
を順次配置する方式などがある。
【0003】上記の(a)、(b)などの方式によると、放熱
板はその内部に発熱体を配置しこれに通電することによ
って発熱させる構造のものは、発熱体が放熱板にマクロ
に見て均一な密度に配置されている限り、床面の場所に
より温度差が生ずることがない。しかしながら、上記の
(a)、(b)、(c)ともに放熱板が熱媒用チューブに熱媒を
循環させて加熱する構造のものは、熱媒が熱媒用チュー
ブに入る部分近傍と、熱媒が熱媒用チューブを循環した
後に戻る部分近傍との間には、マクロに見ても大きな温
度差が生ずる場合がある。すなわち、広い面積の放熱板
に一本の熱媒用チューブを蛇行させた溝にて埋設・配置
して暖房する場合には、熱媒用チューブの長さに応じて
圧損失が生じ、しかも、熱媒の入り口側から離れる程熱
媒の温度が低下し、熱媒の入り口側と戻り口側との間に
はマクロに見ても相当の温度差が生じるという欠点があ
る。
【0004】上記欠点を改良するために、特開平9−2
69135号公報に記載の分岐ブロック(ヘッダー)が
提案されている。しかしながら、この公報で提案されて
いる分岐ブロックは、構造が極めて複雑であり、ブロッ
ク体を製造した後に複数の接続具を接着剤で接着・接続
しているので、品質斑が発生し易いのに加え、製品の品
質検査を厳密に行う必要があり、この品質検査にかなり
の時間がかかるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、かかる
状況に鑑み、上記従来技術の諸欠点を一挙に解決した流
体分岐ブロックを提供すべく鋭意検討した結果本発明を
完成したものである。本発明の目的は、次のとおりであ
る。1.熱媒の往き流路と戻り流路とを放熱板に好まし
く分布させて、マクロに見た場合に温度差が生じない放
熱板が得られる流体分岐ブロックを提供すること。2.
熱媒の圧損失が少なく、製作が容易で、耐久性に優れ、
優れた品質の流体分岐ブロックを提供すること。3.優
れた品質の流体分岐ブロックを容易に製造できる射出成
形金型を提供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第一発明は、平面形状が矩形で平板状の六
面体状ブロックの内部に複数の流路が相互に交差しない
ように穿設されてなり、これら複数の流路の出入り口が
六面体状ブロックの三方の側面に対して直角に一体に設
けられた複数個の接続管に連接されてなり、合成樹脂よ
り一体成形された流体分岐ブロックにおいて、 上記六
面体状ブロックの短辺の一側面には、この短辺の側面に
対して直角に二個の大口径接続管が連接されてなり、こ
れら二個の大口径接続管に連通する流体大流路が相互に
平行に、一方の流体大流路を一方の広い平面寄りに、他
方の流体大流路を他方の広い平面寄りに、それぞれ短辺
の他の側面の近傍に達する長さに穿設されてなり、 六
面体状ブロックの広い表裏の平面を挟んで対向する長辺
の二側面には、これら長辺の側面に対して直角に複数個
の小口径接続管が相互に対向する位置に設けられてな
り、これら複数個の小口径接続管に連通する流体小流路
が相互に平行に、かつ、交互に、一方の広い平面寄り
と、他方の広い平面寄りに配置・穿設され、一方の広い
平面寄りに配置・穿設された流体小流路群は、それらと
同じ側の広い平面寄りに設けられた流体大流路に連接さ
れ、他方の広い平面寄りに配置・穿設された流体小流路
群は、それらと同じ側の広い平面寄りに設けられた流体
大流路に連接されてなる、ことを特徴とする流体分岐ブ
ロックを提供する。
【0007】また、本発明の第二発明は、平面形状が矩
形で平板状の六面体状ブロックの内部に複数の流路が相
互に交差しないように形成されてなり、これら複数の流
路の出入り口が六面体状ブロックの三方の側面に対して
直角に一体に設けられた複数個の接続管に連接されてな
る流体分岐ブロック製造用射出成形金型において、六面
体状ブロック部分と六面体状ブロックの三方の側面に対
して直角に一体に設けられた複数個の接続管とを成形す
る分割可能な金型部分と、短辺の一側面に連接された二
個の大口径接続管とこれら大口径接続管に連接された六
面体状ブロック内の流路を形成する芯棒を有し、六面体
状ブロックの短辺の一側面に対し接近、後退可能とされ
た一個の可動部分と、 長辺の二側面に連接された複数
の小口径接続管とこれら小口径接続管に連接された六面
体状ブロック内の流路を形成する芯棒を有し、六面体状
ブロックの長辺の側面に対し接近、後退可能とされた二
個の可動部分とより構成されてなることを特徴とする、
流体分岐ブロック製造用射出成形金型を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る流体分岐ブロックは、一般住宅、集合住
宅、商業ビルまたはホテルなどの居住性を向上させる目
的で、床に設置される床暖房用放熱体(以下「放熱体」
ということがある)の内部に埋設した熱媒用チューブに
複数本接続して、主往き流路(一方の流体大流路、以下
「流路A」ということがある)から送った熱媒を、往き
流路(流体小流路、以下「流路a」ということがある)
から熱媒用チューブを循環させたあと、戻り流路(流体
小流路、以下「流路b」ということがある)から主戻り
流路(他方の流体大流路、以下「流路B」ということが
ある)にもどす熱媒流体を分布させるブロックである。
この流体分岐ブロックは、平面形状が矩形で平板状の六
面体状ブロックおよびそれの三方の側面に対して直角に
一体に設けられた複数個の接続管を有する。複数個の接
続管はその外周面に可撓性樹脂管を外管させた際に、簡
単にはずれないように凹凸を形成するのが好ましい。
【0009】本発明に係る流体分岐ブロックを構成する
六面体状ブロックは、表裏に対向した二つの広い平面を
有し、四方の側面は長辺の二側面と短辺の二側面とによ
って面構成されてなる。短辺の一側面には大口径接続管
が、長辺の二側面には小口径接続管が、それぞれの側面
に対して直角に連接されてなる。この流体分岐ブロック
の内部には、複数の流路が相互に交差しないように形成
されてなり、これら複数の流路の出入り口は前記接続管
に連接されてなる。
【0010】流体分岐ブロックに設けられた複数の接続
管のうち、短辺の一側面に設けられた二個の大口径接続
管の一方の大口径接続管には、外部の熱媒循環器から流
体分岐ブロックへ熱媒を送るための主入り流路(流路
A)が連接され、他方の大口径接続管には、流体分岐ブ
ロックから外部の熱媒循環器へ熱媒を戻すための主戻り
流路(流路B)が連接される。熱媒は、外部の熱媒循環
器から本発明に係る流体分岐ブロックの一方の流体大流
路(流路A)を通過する間に複数の流体小流路(通路
a)に分けられ、放熱体に蛇行させて埋設された熱媒用
チューブに送られる。放熱体に埋設された熱媒用チュー
ブを循環した熱媒は、複数の流体小流路(流路b)から
他方の流体大流路(流路B)に戻されて混合され、引続
き熱媒循環器に戻され、温度と圧力を調節した上で再度
流体分岐ブロックの一方の流体大流路(流路A)に送ら
れる。
【0011】六面体状ブロックの広い平面を挟んで対向
する長辺の二側面には、これら長辺の側面に対して直角
に、複数個の小口径接続管が相互に対向する位置に設け
られてなる。小口径接続管には、流体分岐ブロックから
放熱体に熱媒を循環させるための熱媒用チューブが連接
される。この小口径接続管に熱媒用チューブを連接の際
に、熱媒を供給するための往き流路(流路a)と、戻す
ための戻り流路(流路b)とを交互に接続する。複数個
の小口径接続管に熱媒の往き流路(流路a)と戻り流路
(流路b)とを交互に接続することにより、放熱体に埋
設された熱媒用チューブを流れる熱媒の流れる方向を、
相互に隣接する熱媒用チューブの間で反対方向とするこ
とができ、放熱板をマクロに見たときに温度斑を少なく
し、温度分布をほぼ均一にすることができる。
【0012】上記大口径接続管には、これらにそれぞれ
連通する流体大流路(流路Aと流路B)が相互に平行
に、一方の流体大流路(流路A)を一方の広い平面寄り
に、他方の流体大流路(流路B)を他方の広い平面寄り
に、それぞれ短辺の他の側面の近傍に達する長さに穿設
されてなる。また、上記小口径接続管には、これらにそ
れぞれ連通する流体小流路が相互に平行に、かつ、交互
に、一方の広い平面寄りに流体小流路(流路a)を配置
して流路Aに連接し、他方の平面寄りに流体小流路(流
路b)を配置して流路Bに連接する。
【0013】上記流体大流路の断面形状は、熱媒の流れ
易さ、流体分岐ブロックの造り易さなどを勘案して真円
とするのが好ましいが、同じ側の広い平面寄りに配置さ
れた流体小流路群との連接を勘案して、例えば円形、優
弧または半円形とすることもできる。流体分岐ブロック
の流体大流路、流体小流路を形成する金型の芯棒が抜け
易いように、流体大流路、流体小流路ともに先端ほど小
さくするのが好ましい。先端を小さくする場合には、段
階的に小さくしてもよいし、徐々に小さくしてもよい。
【0014】本発明に係る流体分岐ブロック製造用射出
成形金型は、上記流体分岐ブロックを合成樹脂により射
出成形法で成形する際に用いられるものである。上記金
型は、流体分岐ブロックの外形を成形する分割可能な金
型部分と、流体分岐ブロック内部の通路を形成する芯棒
を備え、上記分割可能な金型部分に対して前進・後退可
能とされた可動部分とによって構成される。
【0015】分割可能な金型部分には、六面体状ブロッ
ク部分と、六面体状ブロックの三方の側面に対して直角
に一体に設けられる複数個の接続管とを成形するキャビ
ティ部分を設ける。この分割可能な金型部分の分割面
は、射出成形機が横型の場合は床面に対して垂直とし、
射出成形機が縦型の場合は床面に対して平行とする。複
数個の接続管は、前記六面体状ブロック部分の三方の側
面に対して直角に配置する。六面体状ブロックの三方の
側面に対して直角に設けられた複数個の接続管は、側面
の細い幅方向の中心線上に形成されているわけではない
ので、分割面は各接続管の最大径で分割可能なように凹
凸を設けて形成するか、または交互に山と谷とを設けて
形成するするのがよい。
【0016】六面体状ブロックの内部に二本の流体大流
路(流路Aと流路B)を形成するには、六面体状ブロッ
クの短辺の一側面に大口径接続管の内部流路を形成しか
つ短辺の他の側面の近傍に達する長さに達する芯棒を、
接近、後退可能に設ける。これら二本の流体大流路形成
用芯棒は、相互に平行に、かつ一方の流体大流路形成用
芯棒を一方の広い平面寄りに流路Aを、他方の流体大流
路用心棒を他方の広い平面寄りに流路Bを配置する。
【0017】六面体状ブロックの内部に複数個の流体小
流路(流路aと流路b)を形成するには、六面体状ブロ
ックの長辺の二側面に複数個の小口径接続管の内部流路
を形成し、かつ六面体状ブロックの流体大流路(流路A
と流路B)に達する芯棒を、六面体状ブロックの長辺の
側面に対し接近、後退可能とされた可動部分に設ける。
これら流体小流路形成用の芯棒は、長辺の一方の一側面
(右)に4個の流体小流路を形成する際には、2個(流
路a右)を上側にして流路Aに達する長さとし、2個
(流路b右)を下側にして流路Bに達する長さとする。
長辺の他方の一側面(左)に4個の流体小流路を形成す
る際には、2個(流路b左)を下側にして流路Bに達す
る長さとし、2個(流路a左)上側にして流路Aに達す
る長さとする。2個の流路a右と2個の流路b左、2個
の流路b右と2個の流路a左とは、それぞれ平行にかつ
接触しないように配置される。
【0018】本発明に係る流体分岐ブロックを製造する
には、まず分割可能な金型部分を型締した状態で流路形
成用の芯棒を最深部に位置させ、樹脂材料を金型のゲー
トから金型キャビティに射出し、冷却して型開きして金
型キャビティから製品を取り出せばよい。芯棒を引き抜
きは、型開き開始前、型開きする際に同時、または、型
開き終了後のいずれであってもよいが、型開きする際に
同時に引き抜くのが好ましい。この際には、芯棒をスラ
イドコアに取り付け、このスライドコアをガイドピンに
よって型開きの度合いに応じて成形品から引き抜けるよ
うな構造とすることができる。
【0019】本発明に係る流体分岐ブロックは、合成樹
脂を使用して射出成形法により一体成形される。使用さ
れる合成樹脂としては、耐熱性、耐薬品性、剛性などに
優れたエンジニアリングプラスチックが好ましく、例え
ば、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレ
ンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレ
ンスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドなどが
挙げられる。中でも、ポリフェニレンスルホンが好適で
ある。合成樹脂には、着色剤、安定剤、充填剤、難燃
剤、ガラス繊維、タルク、酸化チタンなどの各種樹脂添
加剤を配合することができる。
【0020】本発明に係る流体分岐ブロックを使用する
際には、屋外などに設置した熱媒循環器で温度および圧
力を調節した熱媒を、チューブを介して大口径接続管、
流体分岐ブロック主入り流路(流路A)に送り、この流
路Aから複数個の流体小流路(流路a)を経由して、放
熱板に埋設されて熱媒用チューブに循環させる。放熱板
を循環した熱媒は複数個の流体小流路(流路b)を経由
して、主戻り流路(流路B)に戻され、熱媒循環器に戻
され、温度と圧力を調節した上で再度流体分岐ブロック
の一方の流体大流路(流路A)に送られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る流体分岐ブロックを図面
に基いて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えな
い限り以下の記載例に限定されるものではない。
【0022】図1は本発明に係る流体分岐ブロックの一
例の平面図であり、図2は本発明に係る流体分岐ブロッ
クの一例の正面図であり、図3は、本発明に係る流体分
岐ブロックの一例の左側面図である。図4は図1におけ
るIV−IV部分での断面の矢印方向からの側面図であり、
図5は図1におけるV−V部分での断面の矢印方向から
の側面図であり、図6は図1におけるVI−VI部分での断
面の矢印方向からの側面図である。図7は図1に示した
流体分岐ブロックの製造用射出成形金型の入子の一例の
側面図である。
【0023】図1および図2において、平面形状が矩形
で平板状の六面体状ブロック10の短辺の一側面11に
は、この面に対して直角に二個の大口径接続管13、1
4が設けられ、この大口径接続管12に流体大流路(流
路A)13´、大口径接続管14に流体大流路(流路
B)14´が穿設され、流路13´および流路14´は
短辺の他の側面12の近傍に達する長さにされている。
大口径接続管13と流路13´は上側の広い平面寄りに
配置され、大口径接続管14と流路14´は下側の広い
平面寄りに配置されており、流路13´および流路14
´の断面形状が優孤状にされているものを例示してい
る。
【0024】図1および図3において、六面体状ブロッ
ク10の広い平面を挟んで対向する長辺の二側面15、
16には、これらの面に対して直角に4個の右側小口径
接続管17、18、19、20と左側小口径接続管2
1、22、23、24がそれぞれ設けられ、これら小口
径接続管には流体小通路が穿設されている。4個の左側
小口径接続管のうち22と24の二個は上側の広い平面
寄りに配置され、これに連接して穿設された流体小流路
は流体大流路(流路A)13´に連接されている。4個
の左側小口径接続管のうち21と23は下側の広い平面
寄りに配置されており、これに連接して穿設された流体
小流路は流体大流路(流路B)14´に連接されてい
る。流体小流路27、28の断面形状が円形にされてい
るものを例示している。
【0025】図4は図1におけるIV−IV部分での断面の
矢印方向からの側面図であり、小口径接続管22に連接
された流体小流路22´と、小口径接続管24に連接さ
れて流体小流路24´とは上側の広い平面寄りに配置さ
れ、流体小流路は流体大流路13´に開口し連接されて
いる。小口径接続管18に連接された流体小流路18´
と、小口径接続管20に連接されて流体小流路20´と
は、下側の広い平面寄りに配置されており、円形の断面
が表われている。このように、流体小流路22´と流体
小流路18´、および流体小流路24´と流体小流路2
0´と相互に対向させて配置されているが、相互に連通
することはない。
【0026】図5および図6は、流体大流路と流体小流
路との位置関係を明らかにする図であり、図5は図1に
おけるV−V部分での断面の矢印方向からの側面図であ
り、図6は図1におけるVI−VI部分での断面の矢印方向
からの側面図である。小口径接続管18に連接されて流
体小流路18´は流体小流路14´に開口し連接されて
おり、小口径接続管22に連接されて流体小流路22´
は流体小流路13´に開口し連接されている。小口径接
続管17に連接されて流体小流路17´は流体小流路1
3´に開口し連接されており、小口径接続管21に連接
されて流体小流路21´は流体小流路14´に開口し連
接されている。
【0027】図7は、図1に示した流体分岐ブロックの
製造用射出成形金型の入子の一例の側面図であり、分割
面を明らかにする図である。入子25は射出成形金型の
ブロックに埋込まれるもので、26は流体分岐ブロック
形成用キャビティであり、27は分割面であり、29は
流体大流路形成用芯棒であり、30、31、32、33
は流体小流路形成用芯棒であり、これら芯棒は図示され
ていない可動ブロックに連接されている。28は溶融樹
脂通路ゲートであり、射出成形金型のゲートに連接され
る。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る流体分岐ブロックは、以上
詳細に説明したとおりであり、次のような特別に有利な
効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
1.本発明に係る流体分岐ブロックを使用すると、熱媒
を放熱体の溝に埋設した複数本の熱媒用チューブに通し
て循環することができ、相互に隣接する熱媒用チューブ
の間で反対方向とすることができ、放熱板をマクロに見
た際には温度斑をなくし、温度分布をほぼ均一に加熱す
ることができる。2.本発明に係る改良された流体分岐
ブロックを使用すると、熱媒を複数本の熱媒用チューブ
に通して循環することができるので、熱媒の圧損失が少
なく熱効率の優れた放熱板が得られる。3.本発明に係
る流体分岐ブロック製造用の金型を使用すると、品質の
優れた流体分岐ブロックを工業的に容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る流体分岐ブロックの一例の平面
図である。
【図2】 本発明に係る流体分岐ブロックの一例の正面
図である。
【図3】 本発明に係る流体分岐ブロックの一例の左側
面図である。
【図4】 図1におけるIV−IV部分での断面の矢印方向
からの側面図である。
【図5】 図1におけるV−V部分での断面の矢印方向
からの側面図である。
【図6】 図1におけるVI−VI部分での断面の矢印方向
からの側面図である。
【図7】 図1に示した流体分岐ブロック製造用射出成
形金型の入子の一例の側面図である。
【符号の説明】
10:流体分岐ブロック 11:短辺の一側面 12:短辺の他の側面 13、14:大口径接続管 13´、14´:流体大流路 15、16:長辺の二側面 17、18、19、20:右側小口径接続管 21、22、23、24:左側小口径接続管 17´、18´、21´、22´、24´:流体小流路 25:入子 26:キャビティ 27:分割面 28:溶融樹脂通路 29:流体大流路形成用芯棒 30、31、32、33:流体小流路形成用芯棒
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 多加志 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱化学産資株式会社商品研究所内 (72)発明者 山瀬 知良 東京都多摩市永山六丁目21番地3 かねひ ろ株式会社内 (72)発明者 佐藤 義一 東京都多摩市永山六丁目21番地3 かねひ ろ株式会社内 Fターム(参考) 3J106 AB01 BA01 BB02 BC09 BD01 BE19 BE33 BE40 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が矩形で平板状の六面体状ブロ
    ックの内部に複数の流路が相互に交差しないように穿設
    されてなり、これら複数の流路の出入り口が六面体状ブ
    ロックの三方の側面に対して直角に一体に設けられた複
    数個の接続管に連接されてなり、合成樹脂より一体成形
    された流体分岐ブロックにおいて、上記六面体状ブロッ
    クの短辺の一側面には、この短辺の側面に対して直角に
    二個の大口径接続管が連接されてなり、これら二個の大
    口径接続管に連通する流体大流路が相互に平行に、一方
    の流体大流路を一方の広い平面寄りに、他方の流体大流
    路を他方の広い平面寄りに、それぞれ短辺の他の側面の
    近傍に達する長さに穿設されてなり、 六面体状ブロッ
    クの広い表裏の平面を挟んで対向する長辺の二側面に
    は、これら長辺の側面に対して直角に複数個の小口径接
    続管が相互に対向する位置に設けられてなり、これら複
    数個の小口径接続管に連通する流体小流路が相互に平行
    に、かつ、交互に、一方の広い平面寄りと、他方の広い
    平面寄りに配置・穿設され、一方の広い平面寄りに配置
    ・穿設された流体小流路群は、それらと同じ側の広い平
    面寄りに設けられた流体大流路に連接され、他方の広い
    平面寄りに配置・穿設された流体小流路群は、それらと
    同じ側の広い平面寄りに設けられた流体大流路に連接さ
    れてなる、ものであることを特徴とする流体分岐ブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 流体分岐ブロックに穿設された流体大流
    路および/または流体小流路は、断面形状が優弧とされ
    てなり、先端ほど小さくされてなる、請求項1に記載の
    流体分岐ブロック。
  3. 【請求項3】 平面形状が矩形で平板状の六面体状ブロ
    ックの内部に複数の流路が相互に交差しないように形成
    されてなり、これら複数の流路の出入り口が六面体状ブ
    ロックの三方の側面に対して直角に一体に設けられた複
    数個の接続管に連接されてなる流体分岐ブロック製造用
    射出成形金型において、 六面体状ブロック部分と六面
    体状ブロックの三方の側面に対して直角に一体に設けら
    れた複数個の接続管とを成形する分割可能な金型部分
    と、 短辺の一側面に連接された二個の大口径接続管と
    これら大口径接続管に連接された六面体状ブロック内の
    流路を形成する芯棒を有し、六面体状ブロックの短辺の
    一側面に対し接近、後退可能とされた一個の可動部分
    と、長辺の二側面に連接された複数の小口径接続管とこ
    れら小口径接続管に連接された六面体状ブロック内の流
    路を形成する芯棒を有し、六面体状ブロックの長辺の側
    面に対し接近、後退可能とされた二個の可動部分とより
    構成されてなることを特徴とする、流体分岐ブロック製
    造用射出成形金型。
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