JP2000192608A - ハニカム構造材 - Google Patents

ハニカム構造材

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JP2000192608A
JP2000192608A JP10373146A JP37314698A JP2000192608A JP 2000192608 A JP2000192608 A JP 2000192608A JP 10373146 A JP10373146 A JP 10373146A JP 37314698 A JP37314698 A JP 37314698A JP 2000192608 A JP2000192608 A JP 2000192608A
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metal plate
honeycomb structural
plate
plate material
longitudinal direction
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Hiroyuki Noguchi
広幸 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、しかも簡単に自由な寸法で成形す
ることができ、美観的にも優れたハニカム構造材を提供
することを目的とする。 【解決手段】 ハニカム構造材は上下に8段の板材11
A〜11Hを配列して構成され、各板材11A〜11H
はそれぞれ厚さ0.3mm〜5mm程度の薄肉の金属板材
(アルミニウム板、スチール板等)とされる。上下8段
に配列される各板材11A〜11Hは、それぞれ金属製
の平板材を角度60度、交互に曲げ加工して成形するこ
ととしてもよく、また予めこうした角度をもって押し出
し成形された型材やフープ材を所定幅に切断して形成す
ることとしてもよい。こうして形成される各板材の上方
に配列される板材の底辺面14と下方に配列される板材
の頂辺面16とを上下に対応させ、雌形部16のほぞ穴
部15と雄形部20のほぞ19とを圧入機等を用いて噛
み合わせることで雌形部16と雄形部20を合体する。
この結果、正面(板材長手方向に交差する方向)から観
た場合に、六角形の板材の板厚が同じ状態とされるハニ
カム構造材10が形成されることとなる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、窓部における外格
子、天井の照明部下方に配設する枠材、建具等の構造材
等に用いるのに好適なハニカム構造材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば窓部における外格子やフェ
ンス等に用いるハニカム構造材としては、図11に示す
ダイカスト製のものがほとんどである。このハニカム構
造材1は、ハニカム状の型材を成型し、該型材を用いて
ダイカスト機でハニカム構造部2を鋳造し、さらにハニ
カム構造部2の周部に枠材3を取付けて形成してなる。
こうして形成されるハニカム構造材は、図11で示すよ
うに正面から見た場合に、ハニカム構造部2に継ぎ目も
なく、正確な亀甲模様が連続し、優れた美観と強度を有
するので建築材として多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし一方で、ダイカ
スト製であるために高重量とされ、例えば天井の照明部
下方に配設するための構造材としては不向きとされてい
た。さらにダイカスト製であるために予め型を製造する
ことが必須とされ、決まった寸法のものしか生産するこ
とができず、高コストになる不具合があった。
【0004】このため、本出願の発明者は薄肉な金属板
材を例えば曲げ加工し、同様なハニカム構造材を製造す
べく研究開発を行ったところであるが、金属板材を曲げ
加工してこれらをそのままスポット溶接等で連結してハ
ニカム構造材を製造する場合、重合部が肉厚となり、図
11に示すハニカム構造材のように正面から見た場合に
正確な亀甲模様を構成できず、美観上ダイカスト製のも
のに比べて劣るという問題が生じた。
【0005】本発明は、こうした本出願の発明者による
努力の結果なされたものであり、軽量で、しかも簡単に
自由な寸法で成形することができ、美観的にも優れたハ
ニカム構造材を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は長尺状の金属板材を長手方向に沿って、所
定ピッチをもって上下交互に、角度約60度ずつ曲折
し、長手方向に交差する方向から観て、略正六角形をな
す頂辺並びに底辺をそれぞれ一直線上として該金属板材
を形成するとともに、こうして形成される金属板材の複
数本を上下に、上方の金属板材の底辺面と下方の金属板
材の頂辺面とを相互に衝合する状態で、各金属板材の頂
辺面と底辺面とを順次接合して形成するハニカム構造材
にあって、交互に接合される金属板材の一方の頂辺面を
雄形に切欠き、他方の底辺面を雌形に切欠き、これら頂
辺面と底辺面とを雄雌の切欠部を合体させ、接合するこ
とで、合体する各金属板材の長手方向と交差する方向か
ら観て、各正六角形をなす頂辺と底辺のそれぞれを、他
の辺と同じ金属板材の板厚としてなるハニカム構造材と
したものである。
【0007】また本発明は長尺状の金属板材を長手方向
に沿って、所定ピッチをもって上下交互に、角度約60
度ずつ曲折し、長手方向に交差する方向から観て、略正
六角形をなす頂辺並びに底辺をそれぞれ一直線上として
該金属板材を形成するとともに、こうして形成される金
属板材の複数本を上下に、上方の金属板材の底辺面と下
方の金属板材の頂辺面とを相互に衝合する状態で、各金
属板材の頂辺面と底辺面とを順次接合して形成するハニ
カム構造材にあって、交互に接合される金属板材の一方
の頂辺面を雌形に切欠き、他方の底辺面を雄形に切欠
き、これら頂辺面と底辺面とを雄雌の切欠部を合体さ
せ、接合することで、合体する各金属板材の長手方向と
交差する方向から観て、各正六角形をなす頂辺と底辺の
それぞれを、他の辺と同じ金属板材の板厚としてなるハ
ニカム構造材としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図10は本発明の一実施形
態に係り、建築用材、建造用材として用いることができ
るハニカム構造材に係る。すなわち、このハニカム構造
材10は、図10に示すように周囲を枠材によって縁取
られた長方形状のものとされ、中心に連続した亀甲模様
を備えるものとされ、その成形はダイカストによらず、
図1に示す各構造材を接合して行われるものである。
【0009】本実施形態においては、図1および図2に
示すように上下に8段の板材11A〜11Hを配列して
構成され、各板材11A〜11Hはそれぞれ厚さ0.3
mm〜5mm程度の薄肉の金属板材(アルミニウム板、スチ
ール板等)とされる。さらに各板材11A〜11Hは、
図2に示すように正面(長手方向に交差する方向)から
観た状態において、平板材を所定ピッチPをもって、上
下交互に角度60度(A〜E)ずつ曲折した状態に成形
され、正六角形の頂辺と底辺を交互に備えた形状を備え
るものとされる。すなわち、頂辺は正面から観て板材長
手方向に沿って一直線上をなし、また底辺も正面から観
て板材長手方向に沿って一直線上をなすものとされる
(図2参照)。
【0010】上下8段に配列される各板材11A〜11
Hは、それぞれ金属製の平板材を角度60度、交互に曲
げ加工して成形することとしてもよく、また予めこうし
た角度をもって押し出し成形された型材やフープ材を所
定幅に切断して形成することとしてもよい。
【0011】最上段に配列される板材11Aには、図1
ないし図3に示すように長手方向に沿って3つの頂辺面
12が備えられ、各頂辺面12上には上方に向けて突出
する2つの上係合片13が備えられる。また板材11A
には、長手方向に沿って間に頂辺面12を備える状態で
4つの底辺面14が備えられ、各底辺面14は前面側半
分が切欠いた状態とされるとともに、該切欠部分に2つ
のほぞ穴部15を備えた雌形部16を切欠き成形してな
る。板材11Aの左右の各端部には、係合舌片17が備
えられる。
【0012】一方、最下段に配列される板材11Hに
は、図1、図2、図6に示すように長手方向に沿って3
つの底辺面14が備えられ、各底辺面14下には下方に
向けて突出する2つの下係合片18が備えられる。また
板材11Hには、長手方向に沿って間に底辺面14を備
える状態で4つの頂辺面12が備えられ、各頂辺面12
には後面側半分から2つのほぞ19を突出させた状態に
切欠き成形された雄形部20が形成されてなる。板材1
1Hの左右の各端部には係合舌片17が備えられる。
【0013】また上下に配列される各板材11A〜11
Hのうち、2段目、4段目、6段目に配列される各板材
11B、11D、11Fは、図1、図2、図4に示すよ
うに長手方向に沿って3つの底辺面14が備えられ、各
底辺面14には前面側半分から2つのほぞ19を突出さ
せた状態に切欠き成形された雄形部20が形成される。
またこれら板材11B、11D、11Fは、長手方向に
沿って間に底辺面14を備える状態で4つの頂辺面12
が備えられ、各頂辺面12には後面側半分から2つのほ
ぞ19を突出させた状態に切欠き成形された雄形部20
が形成される。これら各板材11B、11D、11Fに
おいても左右の各端部に係合舌片17が備えられる。
【0014】さらに上下に配列される各板材11A〜1
1Hのうち、3段目、5段目、7段目に配列される各板
材11C、11E、11Gは、図1、図2、図5に示す
ように長手方向に沿って3つの頂辺面12が備えられ、
各頂辺面12は後面側半分が切欠いた状態とされるとと
もに、該切欠部分に2つのほぞ穴部15を備えた雌形部
16を切欠き成形してなる。また板材11C、11E、
11Gは、長手方向に沿って間に頂辺面12を備える状
態で4つの底辺面14が備えられ、各底辺面14は前面
側半分が切欠いた状態とされるとともに、該切欠部分に
2つのほぞ穴部15を備えた雌形部16が切欠き成形さ
れる。これら各板材11C、11E、11Gにおいても
左右の各端部に係合舌片17が備えられる。
【0015】このようにして形成される各板材11A〜
11Hはそれぞれ図2に示すように上方に配列される板
材の底辺面14と下方に配列される板材の頂辺面12と
を対応させる状態とし、この状態において図7に示すよ
うに雌形部16と雄形部20とを上下に対応位置決めす
る。そして雌形部16のほぞ穴部15と雄形部20のほ
ぞ19とを圧入機等を用いて噛み合わせることで雌形部
16と雄形部20を合体し(図8参照)、こうした作業
を上下に配列される各板材11A〜11H間で行うこと
により、図9に示すように正面(板材長手方向に交差す
る方向)から観た場合に、六角形の板材の板厚が同じ状
態とされるハニカム構造材10が形成されることとな
る。
【0016】こうして、8つの板材11A〜11Hを連
接して構成されるハニカム構造材10は、上方側にチャ
ンネル状の型鋼からなる上枠材21が、下方側にもチャ
ンネル状の型鋼からなる下枠材22が接合される。上枠
材21並びに下枠材22は、長手方向に沿って所定ピッ
チPAをもって3つの係合孔23が並設され、上枠材2
1の各係合孔23には、最上段に配列される板材11A
の各頂辺面12上に備えられる上係合片13が係入され
る。一方、下枠材22の各係合孔23には、最下段に配
列される板材11Hの各底辺面14下に備えられる下係
合片18が係入される。一方、ハニカム構造材10は左
側に左枠材24を、右側に右枠材25を接合してなり、
各枠材24、25もチャンネル状の型鋼にて形成され
る。左枠材24並びに右枠材25も上下方向に沿って所
定ピッチPBをもって5つの係合孔26が穿設され、こ
れら各係合孔26には各板材11A〜11Hの左右の各
端部に備えられる係合舌片17が係入される。係入され
る各舌片17は、図9に示すように対応する係合孔26
に係入された状態で矢印に示すように折り返される。さ
らに左右の各枠材24、25は、上枠材21または下枠
材22との衝合部位においてビス止め(不図示)され、
これにより図10に示すように周部を枠材により縁取ら
れたハニカム構造材10が形成されることとなる。
【0017】
【実施例】上記のようにして形成されるハニカム構造材
10は、比較的薄肉の金属板材を用いて形成することが
できるため、全体がダイカスト製に比べて軽量となり、
例えば天井部における照明下方に配設されるルーフ材と
して用いることもできる。また、上下に板材を何段にも
接合できる他、横方向においても多数の頂辺面並びに底
辺面を備えた長尺の材料を用いることも可能とされ、希
望するサイズのハニカム構造材10を容易に形成するこ
とが可能とされる。さらに正面から観た場合において、
相互に重合する頂辺面と底辺面とが雄雌状に合体される
ため、六角形をなす板材が同じ肉厚となり、美観上も良
好とされる。したがって、建具の構造材や窓の外格子と
して用いるのに好適とされる。
【0018】さらに、雄形部と雌形部との合体は、圧入
機等を用いて連続して行うことができ、しかも合体させ
た後を塗装すれば合体部が塗装面で被覆され、外観上ダ
イカスト製に比べて何ら劣るものとはならない。なお、
上記実施形態においては便宜上板材11A〜11Hを上
下に配列し、これらを接合する状態で説明を行ったが、
これら板材11A〜11Hは横方向に配列し、相互に接
合することとしてもよい。また上記実施形態において
は、雄形部20を2つのほぞ19、雌形部16を2つの
ほぞ穴部15としているが、本発明においては雌・雄形
部がこうした形状のものに限定されるものではなく、例
えば雄形部を凸片とし、雌形部を凹片としてもよい。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、軽量で、
しかも簡単に自由な寸法で成形することができ、美観的
にも優れたハニカム構造材を提供することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るハニカム構造材の
組立前の状態を示す斜視図である。
【図2】 上下に配列される各板材の配列状態を示す正
面図である。
【図3】 最上段に配設される板材の平面図である。
【図4】 雄形部を備えた板材の平面図である。
【図5】 雌形部を備えた板材の平面図である。
【図6】 最下段に配設される板材の底面図である。
【図7】 底辺面に形成された雄形部と頂辺面に形成さ
れた雌形部とを合体する状態を示す斜視図である。
【図8】 底辺面に形成された雄形部と頂辺面に形成さ
れた雌形部を合体した状態を示す斜視図である。
【図9】 各枠材を結合する状態を示す正面図である。
【図10】組立状態のハニカム構造材を示す正面図であ
る。
【図11】従来のハニカム構造材を示す正面図である。
【符号の説明】
1、10 ハニカム構造材 2 ハニカム構造部 3 枠材 11A〜11H 板材 12 頂辺面 13 上係合片 14 底辺面 15 ほぞ穴部 16 雌形部 17 係合舌片 18 下係合片 19 ほぞ 20 雄形部 21 上枠材 22 下枠材 23 係合孔 24 左枠材 25 右枠材 26 係合孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の金属板材を長手方向に沿って、
    所定ピッチをもって上下交互に、角度約60度ずつ曲折
    し、長手方向に交差する方向から観て、略正六角形をな
    す頂辺並びに底辺をそれぞれ一直線上として該金属板材
    を形成するとともに、こうして形成される金属板材の複
    数本を上下に、上方の金属板材の底辺面と下方の金属板
    材の頂辺面とを相互に衝合する状態で、各金属板材の頂
    辺面と底辺面とを順次接合して形成するハニカム構造材
    にあって、交互に接合される金属板材の一方の頂辺面を
    雄形に切欠き、他方の底辺面を雌形に切欠き、これら頂
    辺面と底辺面とを雄雌の切欠部を合体させ、接合するこ
    とで、合体する各金属板材の長手方向と交差する方向か
    ら観て、各正六角形をなす頂辺と底辺のそれぞれを、他
    の辺と同じ金属板材の板厚としてなるハニカム構造材。
  2. 【請求項2】 長尺状の金属板材を長手方向に沿って、
    所定ピッチをもって上下交互に、角度約60度ずつ曲折
    し、長手方向に交差する方向から観て、略正六角形をな
    す頂辺並びに底辺をそれぞれ一直線上として該金属板材
    を形成するとともに、こうして形成される金属板材の複
    数本を上下に、上方の金属板材の底辺面と下方の金属板
    材の頂辺面とを相互に衝合する状態で、各金属板材の頂
    辺面と底辺面とを順次接合して形成するハニカム構造材
    にあって、交互に接合される金属板材の一方の頂辺面を
    雌形に切欠き、他方の底辺面を雄形に切欠き、これら頂
    辺面と底辺面とを雄雌の切欠部を合体させ、接合するこ
    とで、合体する各金属板材の長手方向と交差する方向か
    ら観て、各正六角形をなす頂辺と底辺のそれぞれを、他
    の辺と同じ金属板材の板厚としてなるハニカム構造材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のハニカム構造
    材において、上下に配列される金属板材のうち、最上段
    に配列される金属板材の頂辺面を上枠材に、最下段に配
    列される金属板材の底辺面を下枠材に、各金属板材の左
    端部を左枠材に、各金属板材の右端部を右枠材に、それ
    ぞれ接合し、全体方形状としてなるハニカム構造材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のハニカム構造材におい
    て、最上段に配列される金属板材の頂辺面には、上枠材
    に形成される係合孔に係入可能な係合片が、最下段に配
    列される金属板材の底辺面には下枠材に形成される係合
    孔に係入可能な係合片がそれぞれ形成されるハニカム構
    造材。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のハニカム構造材におい
    て、各金属板材の左右それぞれの端部には、左枠材ある
    いは右枠材において上下所定ピッチをもって形成される
    係合孔に係入可能な舌片が形成されるハニカム構造材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7169203B2 (en) 2002-02-05 2007-01-30 Ngk Insulators, Ltd. Honeycomb structure
CN103132888A (zh) * 2012-06-08 2013-06-05 周杨 一种铝合金防护窗的结构及制作方法

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