JP2000192451A - 止水用鋼矢板 - Google Patents

止水用鋼矢板

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JP2000192451A
JP2000192451A JP10366242A JP36624298A JP2000192451A JP 2000192451 A JP2000192451 A JP 2000192451A JP 10366242 A JP10366242 A JP 10366242A JP 36624298 A JP36624298 A JP 36624298A JP 2000192451 A JP2000192451 A JP 2000192451A
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water
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fitting
joint
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Koichi Sato
光一 佐藤
Masatake Tatsuta
昌毅 龍田
Noriyoshi Harada
典佳 原田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手嵌合部の通水間隔を狭くして通水量を大
幅に減少し、かつ止水性能を飛躍的に向上させた止水用
鋼矢板を提供する。 【解決手段】 継手部を有する鋼矢板において、互いに
嵌合する継手部5,6の少なくとも一方の継手部5,6
の、第1又は第2の嵌合内接面15,16に、他方の継
手部5,6の第1又は第2嵌合内接面15,16と接す
る間隔保持用突起状体7と吸水膨潤性止水材8を設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処理場の外
周護岸や中仕切り護岸、堤防の遮水壁など止水性を必要
とする止水壁の構築に使用する止水用鋼矢板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の止水用鋼矢板に関連する従来技
術として、(A)実公昭46−33977(水密接合用
膨潤塗料付き鋼矢板)、(B)実公平7−6179(鋼
矢板)、(C)特公昭47−43612(膨潤性塗料組
成物)、(D)特公平6−96688(水膨張性塗料組
成物)などがある。
【0003】前記(A)の従来技術による鋼矢板を用い
た止水壁の構築方法の概要は、次のとおりである。 図14,図15に示すとおり、鋼矢板1の継手部2
の嵌合内接部3に吸水膨潤性止水材4を「流し込み」ま
たは、刷毛などの治具を用いて「塗布」する。また、固
形状の吸水膨潤性止水材4の場合は、接着剤等により鋼
矢板の嵌合内接面に貼り付ける。 吸水膨潤性止水材4を乾燥させる。固形の吸水膨潤
性止水材の場合は、乾燥させる必要がない。 吸水膨潤性止水材4が設置された鋼矢板1の継手部
2同士を嵌合させて、鋼矢板1を土中等に打設する。 水中(海中を含む)や土中の水分を吸水膨潤性止水
材4が吸収し、膨潤することにより、嵌合された継手部
2の空間を充填し、鋼矢板1の継手嵌合部2からの漏水
を防止する。
【0004】前記の従来技術によると、鋼矢板1を土中
等に打設する際に、鋼矢板1の継手部2同士が接触する
ことにより、吸水膨潤性止水材4が剥離し、十分な止水
性能を発揮できない場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の対策として、吸
水膨潤性止水材を多めに使用するなどの方法が採用され
ていたが、従来技術(A)には、なお下記,の問題
点があった。 吸水膨潤性止水材を多めに使用するため、コスト高
となり不経済である。 吸水膨潤性止水材を多めに使用しても、吸水膨潤性
止水材の剥離を完全に防止することは困難であり、止水
性が不完全となる場合があった。 また、従来技術(B)にあっては、継手部に凹状溝
形成のため、手間のかかる切削加工を施す必要があり、
かつ断面欠損による強度低下のおそれがあった。 従来技術(C),(D)のように、止水材を改良し
ても、前記〜の欠点が解決されない限り止水の完全
性が期待し得ない。 前記〜のため、鋼矢板を土中等に打設する際に吸水
膨潤性止水材を剥離させず、かつその使用量も少なくて
すみ、さらに、継手部の構造が簡潔で、強度も低下させ
ない技術が求められていた。本発明は前記の課題を解決
した止水用鋼矢板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、次の構成からなる。請求項1に係る発明
の止水用鋼矢板は、継手部を有する鋼矢板において、互
いに嵌合する継手部の少なくとも一方の継手部の嵌合内
接面に、他方の継手部の嵌合内接面と接する間隔保持用
突起状体を一体に設けたことを特徴とする。請求項2の
発明は、前記間隔保持用突起状体を、前記継手部の嵌合
内接面に1箇所又は複数箇所設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記間隔保持用突起状体を、前記継
手部の嵌合内接面の長手方向全長に、または所定範囲に
亘って設けたことを特徴とする。請求項4の発明は、前
記間隔保持用突起状体を、任意断面の鋼棒を溶接等の固
着手段により、前記継手部の嵌合内接面に固着して構成
することを特徴とする。請求項5の発明は、前記間隔保
持用突起状体を、前記継手部の嵌合内接面に施す溶接金
属で構成することを特徴とする。請求項6の発明は、前
記鋼矢板の少なくとも一方の継手部の嵌合内接面の所定
範囲に、吸水膨潤性止水材を一体に設けたことを特徴と
する。請求項7の発明は、前記鋼矢板が熱間圧延による
重量鋼矢板であることを特徴とする。請求項8の発明
は、前記鋼矢板が重量鋼矢板であり、該重量鋼矢板と前
記間隔保持用突起状体を熱間圧延により一体成形したこ
とを特徴とする。請求項9の発明は、前記鋼矢板が冷間
加工による軽量鋼矢板であることを特徴とする。請求項
10の発明は、前記鋼矢板が軽量鋼矢板であり、該軽量
鋼矢板と前記間隔保持用突起状体を冷間加工により一体
成形したことを特徴とする。請求項11の発明は、前記
間隔保持用突起状体を、継手部の長手方向全長に、ある
いは所定範囲に亘って、連続又は断続して設けたことを
特徴とする本発明によると、先行打設の鋼矢板の継手部
に後行打設の鋼矢板の継手部を嵌合して打込むとき、間
隔保持用突起状体が相手側の継手部の嵌合内接面と接触
することで、当該継手嵌合部の通水間隔を狭くできて、
通水量を大幅に減少できる。また、間隔保持用突起状体
の存在により、両継手部の嵌合内接面の間に所定の空隙
が必然的に確保されるので、嵌合内接面に装着されて、
その空隙に位置する吸水膨潤性止水材が、継手部の打設
嵌合時に相手側の継手部によって切削剥離される不具合
が生じない。また、継手部には従来技術(B)のような
手間のかかる切削加工を施す必要がなく、断面欠損によ
る強度低下のおそれもない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1〜図13は各実施形態1〜13を
示し、各図はラルゼン形鋼矢板における雄雌同一構造の
継手部5,6の嵌合状態の平面図である。実施形態1〜
13のいずれも継手部5,6に間隔保持用突起状体(突
起状体と略称することがある)7と、吸水膨潤性止水材
(止水材と略称することがある)8が設けられる点は共
通で、各実施形態で異なるのは、主としてこの突起状体
7と止水材8の設置箇所であり、各図にはそれぞれ異な
る設置例が示されている。なお、突起状体7の大きさや
形状も図示したものに限定されない。
【0008】まず、図1に示す実施形態1によって、突
起状体7と吸水膨潤性止水材8の基本構成とその作用を
説明し、その後に実施形態2〜13を順に説明する。
【0009】図1の実施形態1において、互いに嵌合し
た継手部5,6はそれぞれ爪部10を有し、爪部10は
爪部先端11と爪部中間山形頂部(最大板厚部)12と
爪部基端13とを有し、さらに相対する継手部5,6を
嵌合したとき互いに係合する係合面14を有する。な
お、この継手部5,6の嵌合時における爪部背面を第1
嵌合内接面15と称し、これと対向する相手側の継手部
の内面を第2嵌合内接面16と称する。
【0010】図1の実施形態1では、対をなす各継手部
5,6における爪部10の爪部先端11と爪部基端13
に突起状体7が設けられ、この突起状体7が第2嵌合内
接面16と接触することで、継手嵌合部の通水間隔が狭
くなり、通水量が大幅に減少する。また、2つの突起状
体7の間における第1と第2の嵌合内接面15,16の
間は互いに接することなく、所定の空隙が確実に形成さ
れる。
【0011】第1と第2の嵌合内接面15,16に吸水
膨潤性止水材8が塗布されている。本発明の請求の範囲
に記載の発明では、突起状体7が設けられていれば、吸
水膨潤性止水材8を設けない場合をも含むが、図に示す
各実施形態では、いずれも突起状体7と吸水膨潤性止水
材8を組合わせた例が示されている。
【0012】さらに説明すると、前記突起状体7は図示
例の場合、丸断面の鋼棒が溶接等の手段により継手部
5,6に固着されている。この鋼棒は丸断面でなくても
よく、多角形等、任意断面の鋼棒であって構わない。ま
た、断面の大きさも任意であって構わない。さらに、突
起状体7は鋼棒に限らず、溶接によって生じる溶接金属
(溶接ビード)によって形成することができる。また、
突起状体7は、継手部5,6の長手方向全長に亘って連
続又は断続に設けたり、所定範囲に連続又は断続して設
けてもよい。
【0013】本発明の実施形態は、既述のとおり、突
起状体7の設置位置や断面の大きさの変更、吸水膨潤
性止水材8の設置位置の変更、前記との各種の組
み合わせ変更例がある。図示例では、その代表例とし
て、図1を含めて下記(1)〜(13)通りのパターン
を各図に列挙する。 (1)相対する両継手部5,6のそれぞれの爪部10に
突起状体7を設け、かつ相対する両継手部5,6の第1
と第2の嵌合内接面15,16にそれぞれ吸水膨潤性止
水材8を設置する(図1に示す)。 (2)相対する両継手部5,6の爪部10にそれぞれ突
起状体7を設け、この突起状体7の設けられる第1嵌合
内接面15に吸水膨潤性止水材8を設置し、第2嵌合内
接面16には止水材8を設置しない(図2に示す)。 (3)相対する両継手部5,6の爪部10にそれぞれ突
起状体7を設け、この突起状体7の設けられる第1嵌合
内接面15と対向する第2嵌合内接面16に、吸水膨潤
性止水材8を設置し、第1嵌合内接面15には止水材8
を設置しない(図3に示す)。 (4)相対する両継手部5,6のうち、一方の継手部5
の爪部10に突起状体7を設け、かつ相対する両継手部
5,6のそれぞれの第1と第2の嵌合内接面15,16
にそれぞれ吸水膨潤性止水材8を設置する(図4に示
す)。 (5)相対する両継手部5,6のうち、一方の継手部5
の爪部10に突起状体7を設け、この突起状体7を設け
た継手部5の第1嵌合内接面15に吸水膨潤性止水材8
を設置し、他の部位には設置しない(図5に示す)。 (6)相対する両継手部5,6の一方の継手部6の爪部
10に突起状体7を設け、他方の継手部5の第1嵌合内
接面15に吸水膨潤性止水材8を設置し、他の部位には
設置しない(図6に示す)。 (7)相対する両継手部5,6のそれぞれの爪部先端1
1と、爪部中間山形頂部(最大板厚部)12と、爪部基
端13とにそれぞれ大小の突起状体7,7aを設け、こ
の突起状体7,7aを設置する両継手部5,6の第1嵌
合内接面15に吸水膨潤性止水材8を設置する(図7に
示す)。この例では、小突起状体7aが爪部先端11に
設けられている。 (8)相対する両継手部5,6のそれぞれの爪部先端1
1と、爪部中間山形頂部12の近傍位置に突起状体7を
設け、両突起状体7で挟まれる両継手部5,6の第1嵌
合内接面15と、これに対向する第2嵌合内接面16に
吸水膨潤性止水材8を設ける(図8に示す)。 (9)相対する両継手部5,6のそれぞれの爪部中間山
形頂部12に突起状体7を設け、この突起状体7を設置
する両継手部5,6の第1嵌合内接面15に吸水膨潤性
止水材8を設置する(図9に示す)。 (10)相対する両継手部5,6の爪部10にそれぞれ
小突起状体7aを2個ずつ設け、この小突起状体7aが
設けられた一方の継手部5の第1嵌合内接面15およ
び、これと対向する他方の継手部6の第2嵌合内接面1
6にそれぞれ吸水膨潤性止水材8を設置し、かつ、両継
手部5,6間の全体に間隙9が存在した状態で嵌合して
いる。他方の継手部6の第1嵌合内接面15と、他方の
継手部5の第2嵌合内接面16には止水材8を設置しな
い(図10に示す )。 (11)相対する両継手部5,6のうち、一方の継手部
5に小突起状体7aを設け、この小突起状体7aを設け
た第1嵌合内接面15と、この第1嵌合内接面15に対
向する他方の継手部6の第2嵌合内接面16に吸水膨潤
性止水材8を設置し、かつ、両継手部5,6間の全体に
間隙9が存在した状態で嵌合している(図11に示
す)。 (12)相対する両継手部5,6のうち、一方の継手部
5の爪部先端部11aに突起状体7を設け、この突起状
体7を設けた継手部6の第2嵌合内接面16に吸水膨潤
性止水材8を設置し、他の部位には設置しない。またこ
のとき、両継手部5,6は間隙9が存在した状態で嵌合
している(図12に示す)。 (13)相対する両継手部5,6の爪部先端部11aに
それぞれ突起状体7を設け、この突起状体7が設けられ
る両継手部5,6の相手側の第2嵌合内接面16に吸水
膨潤性止水材8を設置し、第1嵌合内接面15には止水
材8を設置しない。またこのとき、両継手部5,6は間
隙9が存在した状態で嵌合している(図13に示す)。
【0014】本発明の実施形態において、ラルゼン形鋼
矢板に設ける間隔保持用突起状体7,7aと、吸水膨潤
性止水材8との組合わせ設置例は、前記(1)〜(1
3)のパターン以外にも他の組合わせが可能である。ま
た、前記の各実施形態において、吸水膨潤性止水材8を
省略することが可能である。いずれの場合も、先行打設
の鋼矢板の継手部5に後行打設の鋼矢板の継手部6を嵌
合して打込むとき、間隔保持用突起状体7が相手側の継
手部の嵌合内接面15,16との間に確実に配置される
ので、当該継手嵌合部の通水間隔を狭くできて、通水量
を大幅に減少できる。
【0015】また、間隔保持用突起状体7の存在によ
り、両継手部5,6の嵌合面の間に所定の空隙が必然的
に確保されるので、嵌合内接面に装着されて、この空隙
に位置する吸水膨潤性止水材8が、継手部の嵌合打設時
に継手同士の接触によって切削剥離する不具合が生じな
い。
【0016】本発明において、吸水膨潤性止水材8は、
次の(a) 〜(d) 機能を有するものが良い。(a) 吸水し、
膨潤する材料、(b) 吸水膨潤後に所定の材料強度を有す
るもの(吸水膨潤後の材料強度が小さいと、水圧により
押し出されるため所定の材料強度が必要となる)。(c)
吸水により著るしく溶解しないもの。(d) 所定の手段に
より継手に一体的に設けることが可能なもの。
【0017】前記の条件を満たす吸水膨潤性止水材8の
例として、ウレタン系止水材(例えば特公平4−259
90、特開昭59−166567に開示のもの)、又は
酢酸ビニル系止水材(例えば特公昭47−43612に
開示のもの)、その他に水膨潤性ゴムなどいずれも使用
できる。また、これらは塗料状のものでも固形状のもの
でもよい。塗料状の止水材の場合は、継手部5,6間の
間隙部に流し込んだり、刷毛等の治具により塗布したり
して、第1,第2の嵌合内接面15,16に一体に設け
られる。また、固形状止水材の場合は、接着剤により、
継手部5,6の前記第1,第2の嵌合内接面15,16
に一体的に設けられる。
【0018】前記吸水膨潤性止水材8の具体的商品名を
挙げると、パイルロック(溶剤タイプ)、パイルロ
ックNS(無溶剤タイプ)、パイルロックNS−2
(超速乾=液性無溶剤タイプ)(〜は日本化学塗料
(株)製)、ケミガードU−1、ケミガードU−7
(,は三洋化成工業(株)製)、アデカウルトラ
シールA−50、アデカウルトラシールKCH−φ
(、は旭電化工業(株)製)がある。
【0019】また、鋼矢板を具体的に例示すると、JI
S A 5528に成分,性質,寸法許容誤差等につい
て定めてある熱間圧延された重量鋼矢板、あるいは、冷
間加工された軽量鋼矢板などがあるが、これに限定する
ものではない。(なお、軽量鋼矢板には、JISが無
く、材料のみJIS G 3101「一般構造圧延鋼
材」2種(SS400)に準じたものが使用される)。
なお、本発明における止水用鋼矢板は、単に止水目的だ
けでなく、土圧や水圧などの外力に抵抗する機能をも当
然に併せ持っている。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、下記の効果が奏され
る。 継手部の嵌合内接面に間隔保持用突起状体が設けら
れているので、鋼矢板の継手嵌合部の通水間隔を必然的
に狭くでき、通水量が大幅に減少して止水性が向上す
る。 前記突起状体が継手間の間隔保持(スペーサ)機能
を果たすので、嵌合内接面に吸水膨潤性止水材を設けた
とき、鋼矢板の打設時に前記吸水膨潤性止水材が剥離す
ることがない。このため、吸水膨潤性止水材を多めに使
用する必要がなく経済的であり、また間隔保持用突起状
体との相乗効果により、鋼矢板の継手嵌合部の止水性能
が飛躍的に向上する。 間隔保持用突起状体の大きさ、断面形状および設置
位置により、鋼矢板打設時の延長方向への「打ち縮み」
や、「打ち伸び」を調整できるといった付随的効果も得
られる。 間隔保持用突起状体を設けることにより、吸水膨潤
した止水材が水圧により押し出されるのを防止するとい
った効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図2】実施形態2に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図3】実施形態3に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図4】実施形態4に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図5】実施形態5に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図6】実施形態6に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図7】実施形態7に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図8】実施形態8に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図9】実施形態9に係る鋼矢板の継手部の嵌合状態の
平面図。
【図10】実施形態10に係る鋼矢板の継手部の嵌合状
態の平面図。
【図11】実施形態11に係る鋼矢板の継手部の嵌合状
態の平面図。
【図12】実施形態12に係る鋼矢板の継手部の嵌合状
態の平面図。
【図13】実施形態13に係る鋼矢板の継手部の嵌合状
態の平面図。
【図14】継手部に吸水膨潤性止水材を設けた従来の鋼
矢板の端面図。
【図15】図14の継手部の拡大図。
【符号の説明】
1 鋼矢板 2 継手部 3 嵌合内接部 4 吸水膨潤性止水材 5 継手部 6 継手部 7 間隔保持用突起状体 8 吸水膨潤性止水材 10 爪部 11 爪部先端 11a爪部先端部 12 爪部中間山形頂部 13 爪部基端 14 係合面 15 第1嵌合内接面 16 第2嵌合内接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 典佳 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 Fターム(参考) 2D049 EA01 FB03 FB12 FC03 FD01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手部を有する鋼矢板において、互いに
    嵌合する継手部の少なくとも一方の継手部の嵌合内接面
    に、他方の継手部の嵌合内接面と接する間隔保持用突起
    状体を一体に設けたことを特徴とする止水用鋼矢板。
  2. 【請求項2】 前記間隔保持用突起状体は、前記継手部
    の嵌合内接面に1箇所又は複数箇所設けたことを特徴と
    する止水用鋼矢板。
  3. 【請求項3】 前記間隔保持用突起状体を前記継手部の
    嵌合内接面の長手方向全長に、または所定範囲に亘って
    設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の止水用
    鋼矢板。
  4. 【請求項4】 前記間隔保持用突起状体は、任意断面の
    鋼棒を溶接等の固着手段により、前記継手部の嵌合内接
    面に固着して構成することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の止水用鋼矢板。
  5. 【請求項5】 前記間隔保持用突起状体を、前記継手部
    の嵌合内接面に施す溶接金属で構成することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の止水用鋼矢板。
  6. 【請求項6】 前記鋼矢板の少なくとも一方の継手部の
    嵌合内接面の所定範囲に、吸水膨潤性止水材を一体に設
    けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    止水用鋼矢板。
  7. 【請求項7】 前記鋼矢板は、熱間圧延による重量鋼矢
    板である請求項1〜6のいずれかに記載の止水用鋼矢
    板。
  8. 【請求項8】 前記鋼矢板が重量鋼矢板であり、該重量
    鋼矢板と前記間隔保持用突起状体を熱間圧延により一体
    成形したことを特徴とする請求項1〜3,6のいずれか
    に記載の止水用鋼矢板。
  9. 【請求項9】 前記鋼矢板は、冷間加工による軽量鋼矢
    板である請求項1〜6のいずれかに記載の止水用鋼矢
    板。
  10. 【請求項10】 前記鋼矢板が軽量鋼矢板であり、該軽
    量鋼矢板と前記間隔保持用突起状体を冷間加工により一
    体成形したことを特徴とする請求項1〜3,6のいずれ
    かに記載の止水用鋼矢板。
  11. 【請求項11】 前記間隔保持用突起状体は、継手部の
    長手方向全長に亘って、あるいは所定範囲に亘って、連
    続又は断続して設けたことを特徴とする請求項1〜10
    のいずれかに記載の止水用鋼矢板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6926470B2 (en) 2002-11-15 2005-08-09 Nippon Steel Corporation Metal sheet pile
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KR101828403B1 (ko) * 2017-04-17 2018-02-12 김경수 저수지 제방 축조 방법 및 저수지 제방용 차수구조물

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